JP2564140Y2 - 埋設形低温地下式タンク - Google Patents
埋設形低温地下式タンクInfo
- Publication number
- JP2564140Y2 JP2564140Y2 JP10216791U JP10216791U JP2564140Y2 JP 2564140 Y2 JP2564140 Y2 JP 2564140Y2 JP 10216791 U JP10216791 U JP 10216791U JP 10216791 U JP10216791 U JP 10216791U JP 2564140 Y2 JP2564140 Y2 JP 2564140Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- lid
- tank body
- underground
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、タンク全体を地中に埋
設した地下式タンクに関するものである。
設した地下式タンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、低温液化ガス貯蔵施設の建設用地
の地上スペ−スを公園等に有効利用する計画が持ち上が
っており、低温タンク全体を地中に埋設したいわゆる埋
設形地下式タンクが注目されるようになった。
の地上スペ−スを公園等に有効利用する計画が持ち上が
っており、低温タンク全体を地中に埋設したいわゆる埋
設形地下式タンクが注目されるようになった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】埋設形地下式タンク
は、外槽屋根に覆土が施される構造上、従来の地上タン
クや地下式タンク(従来の地下式タンクは屋根部が地上
に露出した構造になっている)に比して格段に強い屋根
強度が要求される。
は、外槽屋根に覆土が施される構造上、従来の地上タン
クや地下式タンク(従来の地下式タンクは屋根部が地上
に露出した構造になっている)に比して格段に強い屋根
強度が要求される。
【0004】本考案は上記事情に鑑み創案されたもので
あり、その目的は、覆土の圧力により屋根が破壊される
危険性が無い極めて強固な構造の埋設形低温地下式タン
クを提供することにある。
あり、その目的は、覆土の圧力により屋根が破壊される
危険性が無い極めて強固な構造の埋設形低温地下式タン
クを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係る埋設形低温地下式タンクにおいては、
地下に有底筒体状のコンクリート製槽体を形成すると共
に該槽体の内周壁に槽体軸芯方向に延出させて支持リブ
を形成し、上記槽体内に低温液を収容すべく上記支持リ
ブを含めた槽体内壁に断熱材層を介してメンブレンを張
設し、上記槽体の開口部縁及び上記支持リブに槽体開口
部を閉塞する蓋体を載置して支持し、該蓋体の内壁に断
熱材層を形成すると共に該蓋体上に覆土を施したもので
ある。
め、本考案に係る埋設形低温地下式タンクにおいては、
地下に有底筒体状のコンクリート製槽体を形成すると共
に該槽体の内周壁に槽体軸芯方向に延出させて支持リブ
を形成し、上記槽体内に低温液を収容すべく上記支持リ
ブを含めた槽体内壁に断熱材層を介してメンブレンを張
設し、上記槽体の開口部縁及び上記支持リブに槽体開口
部を閉塞する蓋体を載置して支持し、該蓋体の内壁に断
熱材層を形成すると共に該蓋体上に覆土を施したもので
ある。
【0006】
【作用】埋設形低温地下式タンクの屋根となる上記蓋体
を上記槽体の開口部縁及び上記支持リブによって支持す
ることにより、覆土圧に対し十分対抗し得る屋根強度を
達成し、屋根の破壊や槽体内への陥没を防止することが
できる。
を上記槽体の開口部縁及び上記支持リブによって支持す
ることにより、覆土圧に対し十分対抗し得る屋根強度を
達成し、屋根の破壊や槽体内への陥没を防止することが
できる。
【0007】もっとも、上記支持リブの形成によりその
分だけ槽体の容積が小さくなるので、支持リブを有して
いない同径のタンクよりも貯液能力は低下することにな
る。しかしながらこの支持リブ付き槽体構造を採用する
ことは、低温液を貯蔵した地下式タンクの破壊という最
悪の事態を避ける必要上極めて有効、且つ適切な対策と
いえる。
分だけ槽体の容積が小さくなるので、支持リブを有して
いない同径のタンクよりも貯液能力は低下することにな
る。しかしながらこの支持リブ付き槽体構造を採用する
ことは、低温液を貯蔵した地下式タンクの破壊という最
悪の事態を避ける必要上極めて有効、且つ適切な対策と
いえる。
【0008】
【実施例】次に、本考案の実施例について説明する。
【0009】図1は本考案に係る埋設形低温地下式タン
クの一実施例を示す図であり、(a)は縦断面図、(b) は
(a) のA−A断面図である。図1(a) に示すように、こ
の地下式タンク1は、地中2深く延出させて円筒状の連
壁(止水壁)3を形成し、この連壁3に嵌合支持させて
有底筒体状のコンクリート製槽体4を建造し、槽体4の
内周壁にはこれより槽体軸芯方向(半径方向)に延出さ
せて支持リブ5を形成し、槽体4内に低温液を収容すべ
く支持リブ5を含めた槽体内壁に断熱材層6を介してメ
ンブレン7を張設し、槽体4の開口部縁4a及び支持リ
ブ5に槽体開口部を閉塞する円盤状の蓋体8を載置して
支持し、その蓋体8の下面に断熱材層6を形成し、蓋体
8上に覆土14を施して概略構成される。
クの一実施例を示す図であり、(a)は縦断面図、(b) は
(a) のA−A断面図である。図1(a) に示すように、こ
の地下式タンク1は、地中2深く延出させて円筒状の連
壁(止水壁)3を形成し、この連壁3に嵌合支持させて
有底筒体状のコンクリート製槽体4を建造し、槽体4の
内周壁にはこれより槽体軸芯方向(半径方向)に延出さ
せて支持リブ5を形成し、槽体4内に低温液を収容すべ
く支持リブ5を含めた槽体内壁に断熱材層6を介してメ
ンブレン7を張設し、槽体4の開口部縁4a及び支持リ
ブ5に槽体開口部を閉塞する円盤状の蓋体8を載置して
支持し、その蓋体8の下面に断熱材層6を形成し、蓋体
8上に覆土14を施して概略構成される。
【0010】支持リブ5は、1(b) に示すように槽体4
の内周方向に等間隔的に複数形成されている。これらリ
ブ5はコンクリ−トを打設して槽体4を建造する際、槽
体4と同時に形成されたものであり、槽体4の深さ方向
には、開口部縁4aの近傍から槽体底部まで延びてい
る。円盤状の蓋体8もコンクリ−ト製であり、その上側
部分8aは槽体外径と略等しく、下側部分8bは槽体内
径と略等しく形成されている。そして蓋体8は、下側部
分8bを槽体4の内壁および支持リブ5の上端部に嵌合
させ、上側部分8aを開口部縁4aに係合させて槽体4
に固定されている。蓋体8の中心部には孔9が形成され
ており、この孔9を通して低温液受入・払出用のノズル
10が槽体4内に挿入されている。蓋体8の孔9とノズ
ル10との隙間には断熱材が充填され、蓋体8上には孔
9を閉塞すべく断熱材の鞘管11がノズル9に環装させ
て設けられている。ノズル10は、カルバート15等に
より構成した地下トンネル12内に付設された低温液移
送管13に接続されている。地下トンネル12は、メン
テナンスなどの際の作業員の通路を兼ねている。
の内周方向に等間隔的に複数形成されている。これらリ
ブ5はコンクリ−トを打設して槽体4を建造する際、槽
体4と同時に形成されたものであり、槽体4の深さ方向
には、開口部縁4aの近傍から槽体底部まで延びてい
る。円盤状の蓋体8もコンクリ−ト製であり、その上側
部分8aは槽体外径と略等しく、下側部分8bは槽体内
径と略等しく形成されている。そして蓋体8は、下側部
分8bを槽体4の内壁および支持リブ5の上端部に嵌合
させ、上側部分8aを開口部縁4aに係合させて槽体4
に固定されている。蓋体8の中心部には孔9が形成され
ており、この孔9を通して低温液受入・払出用のノズル
10が槽体4内に挿入されている。蓋体8の孔9とノズ
ル10との隙間には断熱材が充填され、蓋体8上には孔
9を閉塞すべく断熱材の鞘管11がノズル9に環装させ
て設けられている。ノズル10は、カルバート15等に
より構成した地下トンネル12内に付設された低温液移
送管13に接続されている。地下トンネル12は、メン
テナンスなどの際の作業員の通路を兼ねている。
【0011】このように、槽体4の内周壁に槽体軸芯方
向に延出させて複数の支持リブ5を形成し、埋設形低温
地下式タンクの屋根となる蓋体8を槽体4の開口部縁4
a及び複数の支持リブ5によって支持することにより、
覆土圧に対し十分対抗し得る屋根強度を達成し、タンク
屋根の破壊や槽体4内への陥没を防止することができ
る。蓋体8を支持するための手段を地上部に設ける必要
がないので、タンクの地上スペ−スを有効に利用するこ
とができる。
向に延出させて複数の支持リブ5を形成し、埋設形低温
地下式タンクの屋根となる蓋体8を槽体4の開口部縁4
a及び複数の支持リブ5によって支持することにより、
覆土圧に対し十分対抗し得る屋根強度を達成し、タンク
屋根の破壊や槽体4内への陥没を防止することができ
る。蓋体8を支持するための手段を地上部に設ける必要
がないので、タンクの地上スペ−スを有効に利用するこ
とができる。
【0012】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、槽体の開
口部縁及び支持リブに蓋体を載置して支持する構造を採
用したことにより、覆土圧に対し十分対抗し得る屋根強
度を達成できる。地上部に屋根の支持手段を設ける必要
がなく、地上スペ−スを有効に利用することが可能とな
る。
口部縁及び支持リブに蓋体を載置して支持する構造を採
用したことにより、覆土圧に対し十分対抗し得る屋根強
度を達成できる。地上部に屋根の支持手段を設ける必要
がなく、地上スペ−スを有効に利用することが可能とな
る。
【図1】本考案の一実施例を示す図であり、(a) は縦断
面図、(b) は(a) のA−A断面図である。
面図、(b) は(a) のA−A断面図である。
1 埋設形低温地下式タンク 4 コンクリ−ト製槽体 4a 開口部縁 5 支持リブ 6 断熱材層 7 メンブレン 14 覆土
Claims (1)
- 【請求項1】 地下に有底筒体状のコンクリート製槽体
を形成すると共に該槽体の内周壁に槽体軸芯方向に延出
させて支持リブを形成し、上記槽体内に低温液を収容す
べく上記支持リブを含めた槽体内壁に断熱材層を介して
メンブレンを張設し、上記槽体の開口部縁及び上記支持
リブに槽体開口部を閉塞する蓋体を載置して支持し、該
蓋体の内壁に断熱材層を形成すると共に該蓋体上に覆土
を施したことを特徴とする埋設形低温地下式タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10216791U JP2564140Y2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 埋設形低温地下式タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10216791U JP2564140Y2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 埋設形低温地下式タンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550297U JPH0550297U (ja) | 1993-07-02 |
JP2564140Y2 true JP2564140Y2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=14320152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10216791U Expired - Lifetime JP2564140Y2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 埋設形低温地下式タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564140Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP10216791U patent/JP2564140Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0550297U (ja) | 1993-07-02 |
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