JP2742494B2 - 液中放電加工方法及び装置 - Google Patents
液中放電加工方法及び装置Info
- Publication number
- JP2742494B2 JP2742494B2 JP4336997A JP33699792A JP2742494B2 JP 2742494 B2 JP2742494 B2 JP 2742494B2 JP 4336997 A JP4336997 A JP 4336997A JP 33699792 A JP33699792 A JP 33699792A JP 2742494 B2 JP2742494 B2 JP 2742494B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric discharge
- pressure
- discharge machining
- electrode
- submerged
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液中放電加工装置に係
り、特に原子力発電設備内で遠隔操作により使用される
液中放電加工装置に関する。
り、特に原子力発電設備内で遠隔操作により使用される
液中放電加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の放電加工装置は、被加工物を加工
槽内に設置し、加工槽内に加工液を満たし、放電加工装
置の主軸の先端に取り付けた電極を、加工液内に浸漬
し、電極の左右方向の位置決めを行い、更に電極と被加
工物との間を放電のための適切な間隔に設定して、放電
を行うものである。
槽内に設置し、加工槽内に加工液を満たし、放電加工装
置の主軸の先端に取り付けた電極を、加工液内に浸漬
し、電極の左右方向の位置決めを行い、更に電極と被加
工物との間を放電のための適切な間隔に設定して、放電
を行うものである。
【0003】すなわち、放電加工は、被加工物と電極と
の間にパルス状の電流を流して放電現象を生じさせ、こ
の際に発生する熱による被加工物表面の溶融機能と、こ
の熱により発生する加工液の気化圧力によるスラッジの
排出機能とにより、被加工物を溶融し、スラッジを排出
するものである。
の間にパルス状の電流を流して放電現象を生じさせ、こ
の際に発生する熱による被加工物表面の溶融機能と、こ
の熱により発生する加工液の気化圧力によるスラッジの
排出機能とにより、被加工物を溶融し、スラッジを排出
するものである。
【0004】この溶融と排出との二つの機能を行わせる
には、電極の位置を被加工物に接近させたり、遠ざけた
りという電極の上下方向の位置制御を頻繁に行うことが
必要である。なお、放電加工用の熱エネルギーを供給す
る電源と放電を発生させる電極との間の電気的な接続に
は、従来、銅線の一般ケーブルが使用されている。
には、電極の位置を被加工物に接近させたり、遠ざけた
りという電極の上下方向の位置制御を頻繁に行うことが
必要である。なお、放電加工用の熱エネルギーを供給す
る電源と放電を発生させる電極との間の電気的な接続に
は、従来、銅線の一般ケーブルが使用されている。
【0005】本発明は、特に原子力発電設備内の高レベ
ルの放射線環境下にあって、遠隔操作で使用される液中
放電加工装置に適用されるものであり、本発明の実施例
が、沸騰水型原子炉圧力容器のアクセスホールカバーに
おける溶接部を対象にしているので、被加工物である溶
接部及びその周辺を、図6〜図9を用いて説明する。図
6は原子炉圧力容器の主要部の縦断面図、図7は図6の
K−K断面図、図8は図6の要部の拡大縦断面図、図9
は図8の要部の拡大縦断面図である。
ルの放射線環境下にあって、遠隔操作で使用される液中
放電加工装置に適用されるものであり、本発明の実施例
が、沸騰水型原子炉圧力容器のアクセスホールカバーに
おける溶接部を対象にしているので、被加工物である溶
接部及びその周辺を、図6〜図9を用いて説明する。図
6は原子炉圧力容器の主要部の縦断面図、図7は図6の
K−K断面図、図8は図6の要部の拡大縦断面図、図9
は図8の要部の拡大縦断面図である。
【0006】図6に示すように、原子力圧力容器2はス
カート27で支持され、胴体部28と下鏡29とを備え
ており、原子炉圧力容器2の内部には下鏡29の内面に
溶接で固定されたシュラウドサポート4を設けてある。
カート27で支持され、胴体部28と下鏡29とを備え
ており、原子炉圧力容器2の内部には下鏡29の内面に
溶接で固定されたシュラウドサポート4を設けてある。
【0007】シュラウドサポート4の上端には、シュラ
ウドサポートシリンダ5が溶接で固定されている。シュ
ラウドサポートシリンダ5の外周面と原子炉圧力容器2
の内周面との間にはバッフルプレート12が設置され、
バッフルプレート12の内周面と外周面とは、シュラウ
ドサポートシリンダ5と原子炉圧力容器2の胴体部28
とに、それぞれ溶接により固定されている。
ウドサポートシリンダ5が溶接で固定されている。シュ
ラウドサポートシリンダ5の外周面と原子炉圧力容器2
の内周面との間にはバッフルプレート12が設置され、
バッフルプレート12の内周面と外周面とは、シュラウ
ドサポートシリンダ5と原子炉圧力容器2の胴体部28
とに、それぞれ溶接により固定されている。
【0008】図7に示すように、バッフルプレート12
には、多数のジェットポンプ取付け穴30と、原子炉圧
力容器2内の構造物を構築する際、バッフルプレート1
2の下方に作業員が出入りするための直径約500mm
φの複数のアクセス穴31が、それぞれ設けられてい
る。
には、多数のジェットポンプ取付け穴30と、原子炉圧
力容器2内の構造物を構築する際、バッフルプレート1
2の下方に作業員が出入りするための直径約500mm
φの複数のアクセス穴31が、それぞれ設けられてい
る。
【0009】バッフルプレート12の上方の炉水は、ジ
ェットポンプ(図示せず)によりバッフルプレ−ト12
の下方へ送りこまれ、原子炉運転中、炉水は原子炉圧力
容器2内を循環する。この場合、バッフルプレート12
の下方から上方への炉水の流出を防止するため、図8に
示すように、アクセス穴31がアクセスホールカバー1
1により塞がれている。
ェットポンプ(図示せず)によりバッフルプレ−ト12
の下方へ送りこまれ、原子炉運転中、炉水は原子炉圧力
容器2内を循環する。この場合、バッフルプレート12
の下方から上方への炉水の流出を防止するため、図8に
示すように、アクセス穴31がアクセスホールカバー1
1により塞がれている。
【0010】この塞ぎ方は、図9に示すとおりである。
すなわち、内周面に段差を設けた開口形状が円形のアク
セス穴31を円形のアクセスホールカバー11で蓋を
し、アクセスホールカバー11の外周部とバッフルプレ
ート12の内周部とを、溶接部32に示すように溶接に
より接着し、アクセス穴31を閉鎖してある。
すなわち、内周面に段差を設けた開口形状が円形のアク
セス穴31を円形のアクセスホールカバー11で蓋を
し、アクセスホールカバー11の外周部とバッフルプレ
ート12の内周部とを、溶接部32に示すように溶接に
より接着し、アクセス穴31を閉鎖してある。
【0011】このように取り付けてあるアクセスホール
カバー11を、新規なアクセスホールカバーに交換する
場合には、溶接部32を切除する必要があった。
カバー11を、新規なアクセスホールカバーに交換する
場合には、溶接部32を切除する必要があった。
【0012】なお、本発明に関連する技術は、例えば、
特開昭58−202896号公報には、燃料集合体チャ
ンネルボックスを分解する水中放電加工装置、また特開
昭62−228986号公報には、原子炉の照射済構造
物から供試材を採取する水中放電加工装置について、そ
れぞれ開示されている。
特開昭58−202896号公報には、燃料集合体チャ
ンネルボックスを分解する水中放電加工装置、また特開
昭62−228986号公報には、原子炉の照射済構造
物から供試材を採取する水中放電加工装置について、そ
れぞれ開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなアクセス
ホールカバーとバッフルプレートとの溶接部を切除する
には、遠隔操作方式の液中放電加工装置を用いるのが適
切とみられるが、従来、この溶接部を切除する方法又は
装置については開示されていない。
ホールカバーとバッフルプレートとの溶接部を切除する
には、遠隔操作方式の液中放電加工装置を用いるのが適
切とみられるが、従来、この溶接部を切除する方法又は
装置については開示されていない。
【0014】また、液中放電加工装置では、先端に電極
を取り付けてある主軸に液深の水頭圧が作用し、更にこ
の水頭圧は液深により異なる。このため、電極の上下方
向の位置制御の精度が低下しやすく、電極と被加工物と
の隙間を精度良く保持することが困難となり、所要の放
電加工精度が得られなくなる。
を取り付けてある主軸に液深の水頭圧が作用し、更にこ
の水頭圧は液深により異なる。このため、電極の上下方
向の位置制御の精度が低下しやすく、電極と被加工物と
の隙間を精度良く保持することが困難となり、所要の放
電加工精度が得られなくなる。
【0015】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、液深の水頭圧に影響されることな
く電極の上下位置制御が容易にできるとともに、電極と
被加工物との間隙を精度良く保持することができ、所要
の放電加工精度が得られるこの種の放電加工装置および
放電加工方法を提供するにある。
目的とするところは、液深の水頭圧に影響されることな
く電極の上下位置制御が容易にできるとともに、電極と
被加工物との間隙を精度良く保持することができ、所要
の放電加工精度が得られるこの種の放電加工装置および
放電加工方法を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次のように
して達成することができる。
して達成することができる。
【0017】すなわち本発明は、被加工物の存在する液
中に浸漬される放電加工装置本体と、この放電加工装置
本体に出入りするように設けられるとともに、下方先端
部に加工電極が取り付けられている主軸とを備え、前記
主軸の位置決めを行い、前記加工電極と被加工物との間
に一定の電圧を加えて放電加工を行うようになした液中
放電加工方法において、前記放電加工装置本体の内部に
液深の水頭圧に相当する圧力を与え、電極に作用する上
下方向の圧力を釣り合わせた状態で放電加工を行うとと
もに、装置本体内への前記主軸の進入移動により本体内
部圧力上昇時には本体内部の圧力を逃がすようになし所
期の目的を達成するようにしたものである。
中に浸漬される放電加工装置本体と、この放電加工装置
本体に出入りするように設けられるとともに、下方先端
部に加工電極が取り付けられている主軸とを備え、前記
主軸の位置決めを行い、前記加工電極と被加工物との間
に一定の電圧を加えて放電加工を行うようになした液中
放電加工方法において、前記放電加工装置本体の内部に
液深の水頭圧に相当する圧力を与え、電極に作用する上
下方向の圧力を釣り合わせた状態で放電加工を行うとと
もに、装置本体内への前記主軸の進入移動により本体内
部圧力上昇時には本体内部の圧力を逃がすようになし所
期の目的を達成するようにしたものである。
【0018】また本発明は、被加工物の存在する液中に
浸漬される放電加工装置本体と、この放電加工装置本体
に出入りするように設けられるとともに、下方先端部に
加工電極が取り付けられている主軸とを備え、前記主軸
の位置決めを行い、前記加工電極と被加工物との間に一
定の電圧を加えて放電加工を行う液中放電加工装置にお
いて、前記放電加工装置に、浸漬した前記放電加工装置
本体の液深の水頭圧に相当する圧力を発生させる加圧装
置と、放電加工装置本体内への主軸の進入移動により本
体内部の圧力上昇時に内部圧を逃がす排気装置とを設け
るとともに、前記加圧装置に、加圧時の圧力を均一化す
るアキュームレータと加圧時の圧力を調整する調圧弁と
を設けたものである。またこの場合、前記電極に放電エ
ネルギを供給するケーブルを、同軸ケーブルにて形成す
るようにしたものである。
浸漬される放電加工装置本体と、この放電加工装置本体
に出入りするように設けられるとともに、下方先端部に
加工電極が取り付けられている主軸とを備え、前記主軸
の位置決めを行い、前記加工電極と被加工物との間に一
定の電圧を加えて放電加工を行う液中放電加工装置にお
いて、前記放電加工装置に、浸漬した前記放電加工装置
本体の液深の水頭圧に相当する圧力を発生させる加圧装
置と、放電加工装置本体内への主軸の進入移動により本
体内部の圧力上昇時に内部圧を逃がす排気装置とを設け
るとともに、前記加圧装置に、加圧時の圧力を均一化す
るアキュームレータと加圧時の圧力を調整する調圧弁と
を設けたものである。またこの場合、前記電極に放電エ
ネルギを供給するケーブルを、同軸ケーブルにて形成す
るようにしたものである。
【0019】
【作用】本発明では、液中放電加工装置の内部を、液中
放電加工の液深の水頭圧と同一圧力で加圧してあり、電
極に作用する上下方向の圧力が釣り合った状態にあるの
で、液深の水頭圧の影響を受けることなく、電極の上下
方向の動きを精度良く制御することができる。
放電加工の液深の水頭圧と同一圧力で加圧してあり、電
極に作用する上下方向の圧力が釣り合った状態にあるの
で、液深の水頭圧の影響を受けることなく、電極の上下
方向の動きを精度良く制御することができる。
【0020】また、電極の上下方向の動きにより、液中
放電加工装置内部の空間体積が変動した場合、液中放電
加工装置内部の圧力も変化するが、液中放電加工装置に
調圧弁及び排気弁を設けてあるので、これらの弁の開度
により、液中放電加工装置内部の圧力が制御でき、電極
に作用する上下方向の圧力を、常に釣り合った状態に保
持することができる。
放電加工装置内部の空間体積が変動した場合、液中放電
加工装置内部の圧力も変化するが、液中放電加工装置に
調圧弁及び排気弁を設けてあるので、これらの弁の開度
により、液中放電加工装置内部の圧力が制御でき、電極
に作用する上下方向の圧力を、常に釣り合った状態に保
持することができる。
【0021】すなわち、スラッジを排出するため、電極
が被加工物より離れる場合、液中放電加工装置内部の空
間体積の減少分に相当する圧力の上昇分が排気弁により
排出されるので、スラッジの良好な排出動作を行うこと
ができる。
が被加工物より離れる場合、液中放電加工装置内部の空
間体積の減少分に相当する圧力の上昇分が排気弁により
排出されるので、スラッジの良好な排出動作を行うこと
ができる。
【0022】更に、電極に放電エネルギーを供給する電
源は、電極から遠隔距離にあるため、この両者を結ぶ導
体ケーブルは長くなる。したがって、従来の放電加工装
置で使用されている銅線ケーブルでは、インピーダンス
が増加し、これに伴い電流のパルス波形の立上りが低く
なり、放電加工能率が低下する。
源は、電極から遠隔距離にあるため、この両者を結ぶ導
体ケーブルは長くなる。したがって、従来の放電加工装
置で使用されている銅線ケーブルでは、インピーダンス
が増加し、これに伴い電流のパルス波形の立上りが低く
なり、放電加工能率が低下する。
【0023】しかし、本発明では、導体ケーブルに同軸
ケーブルを使用してあるので、パルスの立上り低下が大
きく抑制され、放電加工に必要とされる高い立上りのパ
ルス電流が伝達でき、優れた放電加工能力を維持するこ
とができる。
ケーブルを使用してあるので、パルスの立上り低下が大
きく抑制され、放電加工に必要とされる高い立上りのパ
ルス電流が伝達でき、優れた放電加工能力を維持するこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1〜図5を用いて
説明する。図1は本発明の実施例の液中放電加工装置全
体の部分縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図
2のL−L断面図、図4は本発明の実施例の液中放電加
工装置本体の部分縦断面図、図5は図4のM−M断面図
である。
説明する。図1は本発明の実施例の液中放電加工装置全
体の部分縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図
2のL−L断面図、図4は本発明の実施例の液中放電加
工装置本体の部分縦断面図、図5は図4のM−M断面図
である。
【0025】図1は、原子炉圧力容器2内に液中放電加
工装置1を設置して、放電加工を行う場合の全体図を示
している。原子炉圧力容器2の内面には放射線の防護を
行うため加工液3を満たし、加工液3の中に液中放電加
工装置1を浸漬させてある。液中放電加工装置1は、原
子炉圧力容器2の建屋に設置されている天井クレーンフ
ック9にワイヤ10を介して吊り下げられた後、原子炉
圧力容器2内に吊り降ろされ、原子炉圧力容器2とシュ
ラウドサポートシリンダ5との間に設置されている。
工装置1を設置して、放電加工を行う場合の全体図を示
している。原子炉圧力容器2の内面には放射線の防護を
行うため加工液3を満たし、加工液3の中に液中放電加
工装置1を浸漬させてある。液中放電加工装置1は、原
子炉圧力容器2の建屋に設置されている天井クレーンフ
ック9にワイヤ10を介して吊り下げられた後、原子炉
圧力容器2内に吊り降ろされ、原子炉圧力容器2とシュ
ラウドサポートシリンダ5との間に設置されている。
【0026】また、電源8は、原子力圧力容器2に隣接
する床上に載置され、液中放電加工装置1の先端に取り
付けてある電極6と同軸ケ−ブル7により接続され、放
電エネルギの供給源となっている。
する床上に載置され、液中放電加工装置1の先端に取り
付けてある電極6と同軸ケ−ブル7により接続され、放
電エネルギの供給源となっている。
【0027】液中放電加工装置1は、図2及び図3に示
すように、液中放電加工装置1の外周面に取り付けてあ
るクランプシリンダ13により左右方向の位置決めを行
った後に固定され、この際、アクセスホールカバー11
に対する上下方向の位置決めも行われている。
すように、液中放電加工装置1の外周面に取り付けてあ
るクランプシリンダ13により左右方向の位置決めを行
った後に固定され、この際、アクセスホールカバー11
に対する上下方向の位置決めも行われている。
【0028】図4及び図5に示すように、ロ−ラフレー
ム18に取り付けてあるローラ19をガイド17に接触
させて主軸16自身の回転を防止してある。更に、ボー
ルネジ15の回動により、主軸16を上下方向に移動さ
せ、これによって、主軸16の先端に取り付けてある電
極6の位置決め制御を可能にしてある。
ム18に取り付けてあるローラ19をガイド17に接触
させて主軸16自身の回転を防止してある。更に、ボー
ルネジ15の回動により、主軸16を上下方向に移動さ
せ、これによって、主軸16の先端に取り付けてある電
極6の位置決め制御を可能にしてある。
【0029】また、ボ−ルネジ15を駆動させる動力源
であるモータ14、ボールネジ15及び主軸16はケー
シング20の内部に収納してあり、液中放電加工装置1
の全体を加工液3中に浸漬させた場合でも、それらの箇
所に加工液3が浸入しない構造としてある。
であるモータ14、ボールネジ15及び主軸16はケー
シング20の内部に収納してあり、液中放電加工装置1
の全体を加工液3中に浸漬させた場合でも、それらの箇
所に加工液3が浸入しない構造としてある。
【0030】液中放電加工装置1の全体を液中に浸漬さ
せた場合は、液深の水頭圧が主軸16に作用し、主軸1
6を押し上げる力が、主軸16に作用することになる。
せた場合は、液深の水頭圧が主軸16に作用し、主軸1
6を押し上げる力が、主軸16に作用することになる。
【0031】本実施例では、主軸16を押し上げる力を
排除するために、加圧ライン23を介してケーシング2
0内に液深の水頭圧に相当する圧力を加圧している。
排除するために、加圧ライン23を介してケーシング2
0内に液深の水頭圧に相当する圧力を加圧している。
【0032】また、加圧ライン23には加圧時の圧力を
均一化するアキュームレータ22、及び圧力を調節する
調圧弁24を設置してあり、これらにより主軸16を押
し上げる力と釣り合う力を発生させ、主軸16を押し上
げる力を排除している。
均一化するアキュームレータ22、及び圧力を調節する
調圧弁24を設置してあり、これらにより主軸16を押
し上げる力と釣り合う力を発生させ、主軸16を押し上
げる力を排除している。
【0033】すなわち、電極6に作用する上下方向の圧
力を釣り合わせた状態にして、液深の水頭圧の影響をな
くし、電極6の上下方向の動きを精度良く制御できるよ
うにした。
力を釣り合わせた状態にして、液深の水頭圧の影響をな
くし、電極6の上下方向の動きを精度良く制御できるよ
うにした。
【0034】また、スラッジの排出時、電極6が被加工
物から離れる場合、電極6が液中放電加工装置1に対し
て上方向に動くため、液中放電加工装置1内の空間体積
が減少し、液中放電加工装置1内の圧力が増加する。
物から離れる場合、電極6が液中放電加工装置1に対し
て上方向に動くため、液中放電加工装置1内の空間体積
が減少し、液中放電加工装置1内の圧力が増加する。
【0035】しかし、本実施例では、排気弁26の作動
により、液中放電加工装置1内の空間体積の減少分に相
当する圧力の上昇分を、排気ライン25を用いて排出さ
せ、これにより、電極6に作用する上下方向の圧力を釣
り合わせた状態で、効率よくスラッジを排出させてい
る。
により、液中放電加工装置1内の空間体積の減少分に相
当する圧力の上昇分を、排気ライン25を用いて排出さ
せ、これにより、電極6に作用する上下方向の圧力を釣
り合わせた状態で、効率よくスラッジを排出させてい
る。
【0036】更に、電極6と電極6に放電エネルギーを
供給する電源8とを結ぶ導体ケーブルには、同軸ケーブ
ル7を用いてある。これにより、パルスの立上り低下が
大きく抑制され、放電加工に必要とされる高い立上りの
パルス電流の伝達ができ、優れた放電加工能力が得るこ
とが可能となった。
供給する電源8とを結ぶ導体ケーブルには、同軸ケーブ
ル7を用いてある。これにより、パルスの立上り低下が
大きく抑制され、放電加工に必要とされる高い立上りの
パルス電流の伝達ができ、優れた放電加工能力が得るこ
とが可能となった。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、液深の水頭圧に影響されることなく電極の上下位置
制御が容易にできるとともに、電極と被加工物との間隙
を精度良く保持することができ、所要の放電加工精度が
得られるこの種の放電加工装置および放電加工方法を得
ることができる。
ば、液深の水頭圧に影響されることなく電極の上下位置
制御が容易にできるとともに、電極と被加工物との間隙
を精度良く保持することができ、所要の放電加工精度が
得られるこの種の放電加工装置および放電加工方法を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の液中放電加工装置全体の部分
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】図2のL−L断面図である。
【図4】本発明の実施例の液中放電加工装置本体の部分
縦断面図である。
縦断面図である。
【図5】図4のM−M断面図である。
【図6】原子炉圧力容器の主要部の縦断面図である
【図7】図6のK−K断面図である。
【図8】図6の要部の拡大縦断面図である。
【図9】図8の要部の拡大縦断面図である。
1…液中放電加工装置、2…原子炉圧力容器、3…加工
液、4…シュラウドサポート、5…シュラウドサポート
シリンダ、6…電極、7…同軸ケーブル、8…電源、9
…天井クレーンフック、10…ワイヤ、11…アクセス
ホールカバー、12…バックルプレート、13…クラン
プシリンダ、14…モータ、15…ボールネジ、16…
主軸、17…ガイド、18…ローラフレーム、19…ロ
ーラ、20…ケーシング、21…ベアリング、22…ア
キュムレータ、23…加圧ライン、24…調圧弁、25
…排気ライン、26…排気弁、27…スカート、28…
胴体部、29…下鏡、30…ジェットポンプ取付け穴、
31…アクセス穴、32…溶接部。
液、4…シュラウドサポート、5…シュラウドサポート
シリンダ、6…電極、7…同軸ケーブル、8…電源、9
…天井クレーンフック、10…ワイヤ、11…アクセス
ホールカバー、12…バックルプレート、13…クラン
プシリンダ、14…モータ、15…ボールネジ、16…
主軸、17…ガイド、18…ローラフレーム、19…ロ
ーラ、20…ケーシング、21…ベアリング、22…ア
キュムレータ、23…加圧ライン、24…調圧弁、25
…排気ライン、26…排気弁、27…スカート、28…
胴体部、29…下鏡、30…ジェットポンプ取付け穴、
31…アクセス穴、32…溶接部。
Claims (3)
- 【請求項1】 被加工物の存在する液中に浸漬される放
電加工装置本体と、この放電加工装置本体に出入りする
ように設けられるとともに、下方先端部に加工電極が取
り付けられている主軸とを備え、前記主軸の位置決めを
行い、前記加工電極と被加工物との間に一定の電圧を加
えて放電加工を行うようになした液中放電加工方法にお
いて、前記放電加工装置本体の内部に液深の水頭圧に相当する
圧力を与え、電極に作用する上下方向の圧力を釣り合わ
せた状態で放電加工を行うとともに、装置本体内への前
記主軸の進入移動により本体内部圧力上昇時には本体内
部の圧力を逃がすようにした ことを特徴とする液中放電
加工方法。 - 【請求項2】 被加工物の存在する液中に浸漬される放
電加工装置本体と、この放電加工装置本体に出入りする
ように設けられるとともに、下方先端部に加工電極が取
り付けられている主軸とを備え、前記主軸の位置決めを
行い、前記加工電極と被加工物との間に一定の電圧を加
えて放電加工を行う液中放電加工装置において、前記放電加工装置に、浸漬した前記放電加工装置本体の
液深の水頭圧に相当する圧力を発生させる加圧装置と、
放電加工装置本体内への主軸の進入移動により本体内部
の圧力上昇時に内部圧を逃がす排気装置とを設けるとと
もに、前記加圧装置に、加圧時の圧力を均一化するアキ
ュームレータと加圧時の圧力を調整する調圧弁とを設け
た ことを特徴とする液中放電加工装置。 - 【請求項3】 前記電極に放電エネルギを供給するケー
ブルが、同軸ケーブルにて形成されたものである請求項
2記載の液中放電加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4336997A JP2742494B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 液中放電加工方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4336997A JP2742494B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 液中放電加工方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182627A JPH06182627A (ja) | 1994-07-05 |
JP2742494B2 true JP2742494B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=18304514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4336997A Expired - Lifetime JP2742494B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 液中放電加工方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2742494B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6211482B1 (en) * | 1997-10-24 | 2001-04-03 | Electric Power Research Institute, Inc. | Apparatus and method for precision excavation and welding of thick-walled components |
CN102085585A (zh) * | 2009-12-04 | 2011-06-08 | 秦山核电有限公司 | 水下电火花系列孔成形方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62255018A (ja) * | 1986-04-30 | 1987-11-06 | Toshiba Corp | 水中放電切断機 |
JP2869538B2 (ja) * | 1989-04-13 | 1999-03-10 | 株式会社ソディック | 放電加工機の放電電流供給装置 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP4336997A patent/JP2742494B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06182627A (ja) | 1994-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7824526B2 (en) | Adaptive spindle assembly for electroerosion machining on a CNC machine tool | |
JPH0529786Y2 (ja) | ||
CN109648215B (zh) | 一种基于旋转电磁场和水基超声振动的激光冲击打孔装置 | |
GB2162109A (en) | Electrical discharge machine | |
CN106112150A (zh) | 放电加工 | |
JP2742494B2 (ja) | 液中放電加工方法及び装置 | |
JPS62255013A (ja) | 電解加工装置 | |
JPH10113822A (ja) | 放電加工方法及び放電加工装置 | |
JP3774600B2 (ja) | 中性子計測ハウジングの取替方法及びこれに用いる装置 | |
JP2003001478A (ja) | 構造部材の亀裂補修方法及び亀裂補修装置 | |
JPS5748431A (en) | Wire-cut electric discharge machining device | |
JP3529533B2 (ja) | メッキ装置のワーク把持機構 | |
JP2761845B2 (ja) | ボルト溶接機の電極構造及びナット溶接機の電極構造 | |
JPH0938831A (ja) | 遠隔制御水中切断方法及び遠隔制御水中放電加工装置 | |
JPS60213433A (ja) | 放電加工装置 | |
JPS584322A (ja) | 電気加工における加工液供給装置 | |
CN215316546U (zh) | 单工位振镜焊接机 | |
CN218696649U (zh) | 一种便于散热的切割机构 | |
JPH08224688A (ja) | 水中加工装置 | |
CN118720465A (zh) | 一种流速可调的水辅助激光打孔装置及方法 | |
SE460774B (sv) | Foerfarande och apparat foer utfoerande av en undervattenssvets samt ett foer foerfarandet och apparaten avsett fastsvetsningselement | |
JPS6218287B2 (ja) | ||
JPS6115958B2 (ja) | ||
JPH0248377B2 (ja) | ||
SU871843A1 (ru) | Устройство дл ультразвуковой размерной обработки |