JP2742457B2 - チェック弁構造 - Google Patents

チェック弁構造

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JP2742457B2
JP2742457B2 JP1322899A JP32289989A JP2742457B2 JP 2742457 B2 JP2742457 B2 JP 2742457B2 JP 1322899 A JP1322899 A JP 1322899A JP 32289989 A JP32289989 A JP 32289989A JP 2742457 B2 JP2742457 B2 JP 2742457B2
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史之 山岡
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、チェック弁と並列にコンスタントオリフィ
スを備えたチェック弁構造に関する。
(従来の技術) 従来、このようなチェック弁構造としては、例えば、
実開昭60-2035号公報に記載されているようなものが知
られている。
この従来構造は、ピストンバルブを締結するナットの
中空部内に、プレス曲げ加工によりハット状に形成され
たリテーナと、円錐状チェックスプリングと、中央にオ
リフィス孔を有するチェックプレートと、プレス絞り加
工によりハット状に形成され弁口の周縁上面にコンスタ
ントオリフィスを形成した環状シート面を有するシート
部材とを順次重ねた状態で内蔵したものであった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のチェック弁構造にあ
っては、部品点数が多く、しかも、上述のように、各部
品の製造には曲げや絞り等の工数のかかる加工が多く含
まれると共に、特に、リテーナ、チェックプレート及び
シート部材は上下に方向性があるため、その組み付け作
業に手間を要し、このため、製造コストが高くつくとい
う問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題に着目してなされ
たもので、部品点数が少なく、各部品の加工および組み
付け作業が容易で、製造コストの低減化が可能なチェッ
ク弁構造を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上述のような目的を達成するために、本発明のチェッ
ク弁構造では、中央に弁部が形成され、該弁部の外周に
切欠部が形成され、該切欠部の外周に外周固定部が形成
され、該弁部と外周固定部の一部とが連結部で一体に連
結された板状のチェックプレートと、該チェックプレー
トの一側に重合して設けられ、前記弁部よりも小径の第
1中央孔が形成されると共に、該中央孔から外周方向に
切欠されて前記切欠部と符号する位置に連通されたオリ
フィス部が形成された板状のオリフィスプレートと、該
オリフィスプレートの前記チェックプレートとは反対側
に重合して設けられ、前記弁部と同等もしくはそれより
は小径の第2中央孔が形成された板状のシートプレート
とを設けた。
(作用) 本発明の構造のチェック弁は、チェックプレート,オ
リフィスプレート及びシートプレートを順に重ねてお
り、これを緩衝器等の流体が流通する部位に配置して使
用する。
そして、シートプレート側の流体圧が高い時には、シ
ートプレートの第2中央孔からオリフィスプレートの第
1中央孔を経由し、チェックプレートの弁部を押し開い
て流体が流通する。
一方、チェックプレート側の流体圧が高い時は、弁部
の開放はなく、チェックプレートの切欠部〜オリフィス
プレートのオリフィス部〜オリフィスプレートの第1中
央孔〜シートプレートの第2中央孔を経由して流体が流
通する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。尚、こ
の実施例では従来技術で示したもののように、液圧緩衝
器におけるピストンバルブ締結ナット内に内蔵されたチ
ェック弁構造について説明する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図は本発明実施例のチェック弁構造を示す断面
図、第2図は同要部の平面図、第3図は同分解斜視図で
ある。
第1図中1はピストンバルブ締結ナットを示してい
る。この締結ナット1はナット部10の下部に大径部11が
形成され、該大径部11内にはナット部10のねじ孔10aと
連通する中径穴11aと大径穴11bが形成されている。そし
て、前記大径穴11b内には、チェックプレート2,オリフ
ィスプレート3,シートプレート4が上方から順に重ね合
わされた状態で収容され、各プレート2,3,4は、その外
周部を中径穴11aと大径穴11b間に形成された環状段部11
cとカシメ部11d相互間に挟持固定された状態で設けられ
ている。
更に詳述すると、前記チェックプレート2は、薄手の
円盤状の板素材ににより形成され、第2図及び第3図に
示すように、中間部にその一部を残した切欠環状孔(切
欠部)20を形成することによって、環状の外周固定部21
と、中央の円形の弁部22と、両者を連結する連結部23と
が形成された構造となっている。
前記オリフィスプレート3は、薄手の円盤状の板素材
により形成され、第2図及び第3図に示すように、中央
部に、前記チェックプレート2の弁部22よりも小径の第
1中央孔30が形成され、該第1中央孔30の外周で前記チ
ェックプレート2の切欠環状孔20と対向する位置にはそ
の周方向に沿って円弧状の長穴31が2箇所に形成され、
更に、両長穴31の中間部と第1中央孔30間が細幅の切欠
部(オリフィス部)32で連結された構造となっていて、
また、両長穴31の長手方向の長さが連結部23の幅よりは
長く形成されている。
前記シートプレート4は、厚手の円盤状の板素材によ
り形成され、第2図及び第3図に示すように、中央部に
前記オリフィスプレート3の第1中央孔30よりは小径の
第2中央孔40が形成された構造となっている。
以上のように、この実施例では、シートプレート4に
おける第2中央孔40の開口縁上面で弁部22が当接するシ
ート面aを形成すると共に、細幅の切欠部32でコンスタ
ントオリフィスbを形成している。
従って、オリフィスプレート3の厚みと切欠部32の幅
とでオリフィス断面積が決定されるようになっている。
次に、実施例の作用を説明する。
本実施例のチェック弁構造では、まず、シートプレー
ト4側の流体圧が高い時は、シートプレート4の第2中
央孔40からオリフィスプレート3の第1中央孔30を経由
し、チェックプレート2の弁部22を上方へ押し開いて中
径穴11a側へ大量の流体が流通する。
次に、チェックプレート2側の流体圧が高い時は、弁
部22はシート面aに吸着されて閉じられた状態に維持さ
れるので、チェックプレート2の切欠環状孔20〜チェッ
クプレート2におけるコンスタントオリフィスbを構成
する両切欠部32〜オリフィスプレート3の第1中央孔30
〜シートプレート4の第2中央孔40を経由してシートプ
レート4の下面側へ少量の流体が流通する。
そして、以上のような構造の各プレート2,3,4は、板
状素材から1回のプレス抜き加工のみで容易に製造する
ことができると共に、その組み付けに際しても、その裏
表の方向性を気にせずに行なえるので、この実施例のチ
ェック弁構造にあっては、単品コストの低減化と組み立
て作業の能率化により製品コストの大幅な低減化が可能
になり、従来よりも部品点数が少なくて済むという特徴
を有している。
更に、この実施例では、コンスタントオリフィスbを
構成する切欠部32と連通する長穴31を設け、この長穴31
の長手方向の長さが連結部23の幅よりは長くなるように
形成したことで、一方の切欠部32がチェックプレート2
の連結部23部分と重なった状態で組み付けられた場合で
あっても、この長穴31によって切欠部32と切欠環状孔20
間の連通状態が確保されることになり、このため、その
周方向の位置関係も気にせずに組み付けが行なえること
になり、更に組み立て作業の能率化を図ることができる
という特徴を有している。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、
具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっ
ても本発明に含まれる。
例えば、実施例では、液圧緩衝器におけるピストンバ
ルブ締結ナット内に組み込まれたチェック弁構造を示し
たが、その具体的用途や適用箇所等は任意である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のチェック弁構造にあっ
ては、チェックプレート,オリフィスプレート及びシー
トプレートの3枚のプレートを重ね合わせることによっ
て構成されるから部品点数が少なく、また、各プレート
は、板状素材から1回のプレス抜き加工のみで製造可能
であるから、製造が容易であるから、単品コストの低減
化を図ることができ、しかも、各プレートは表裏いずれ
の方向でも組み付け可能であるため、組み立て作業の効
率向上を図ることができ、これらにより製品コストの大
幅な低減化が可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のチェック弁構造を示す断面図、
第2図は本発明実施例のチェック弁構造の要部を示す平
面図、第3図は同分解斜視図である。 2……チェックプレート 3……オリフィスプレート 4……シートプレート 20……切欠環状孔(切欠部) 21……外周固定部 22……弁部 23……連結部 30……第1中央孔 32……切欠部(オリフィス部) 40……第2中央孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央に弁部が形成され、該弁部の外周に切
    欠部が形成され、該切欠部の外周に外周固定部が形成さ
    れ、該弁部と外周固定部の一部とが連結部で一体に連結
    された板状のチェックプレートと、 該チェックプレートの一側に重合して設けられ、前記弁
    部よりも小径の第1中央孔が形成されると共に、該中央
    孔から外周方向に切欠されて前記切欠部と符合する位置
    に連通されたオリフィス部が形成された板状のオリフィ
    スプレートと、 該オリフィスプレートの前記チェックプレートとは反対
    側に重合して設けられ、前記弁部と同等もしくはそれよ
    りは小径の第2中央孔が形成された板状のシートプレー
    トと、 を備えていることを特徴とするチェック弁構造。
JP1322899A 1989-11-16 1989-12-12 チェック弁構造 Expired - Lifetime JP2742457B2 (ja)

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JP1322899A JP2742457B2 (ja) 1989-12-12 1989-12-12 チェック弁構造
US07/612,856 US5129488A (en) 1989-11-16 1990-11-14 Vibration mode responsive variable damping force shock absorber with feature of automatic selection of damping mode depending upon vibration mode of vehicular body
GB9024880A GB2238843B (en) 1989-11-16 1990-11-15 Improvements in and relating to shock absorbers
DE4036613A DE4036613C2 (de) 1989-11-16 1990-11-16 Hydraulischer Stoßdämpfer
DE4042638A DE4042638C2 (de) 1989-11-16 1990-11-16 Rückschlagventilvorrichtung
US07/871,708 US5261448A (en) 1989-11-16 1992-04-21 Vibration mode responsive variable damping force shock absorber with feature of automatic selection of damping mode depending upon vibration mode of vehicular body
GB9306982A GB2266133B (en) 1989-11-16 1993-04-02 Improvements in and relating to check valve assemblies

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