JP2595334Y2 - ダイアフラムアクチュエータ - Google Patents

ダイアフラムアクチュエータ

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JP2595334Y2
JP2595334Y2 JP1993022975U JP2297593U JP2595334Y2 JP 2595334 Y2 JP2595334 Y2 JP 2595334Y2 JP 1993022975 U JP1993022975 U JP 1993022975U JP 2297593 U JP2297593 U JP 2297593U JP 2595334 Y2 JP2595334 Y2 JP 2595334Y2
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port
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長谷川真一
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はダイアフラムアクチュ
エータに関し、特に、入力される圧力信号に応じて作動
し、その作動特性が付勢部材により決定されるダイアフ
ラムアクチュエータに関するものである。
【0002】従来、この種のものとして、図9に示すよ
うなダイアフラムアクチュエータが知られている。すな
わち、図9に示すダイアフラムアクチュエータは、圧力
信号の第1ポート24を有する上ケース22と、第2ポ
ート25および挿通孔34を有する下ケース23とで形
成されるケース21に、その内部空所を2室に区画する
ダイアフラム26と、このダイアフラム26に連結され
て付勢部材28の付勢力でケース21の挿通孔34から
出没可能となっているロッド27とが配設されている。
ケース21は、ブラケット38を介して図示しないハウ
ジングに固定され、付勢部材28は、下ケース23の内
側底面にプレスで形成された環状の凸部29aにより位
置決めされている。また、ブラケット38は、凸部29
aよりも外方へはみ出す大きさの平板状の取付部39a
を有し、この取付部39aがブレージング溶接で下ケー
ス23の底面に固着されている。
【0003】図9において、ケース21は、上ケース2
2と下ケース23とをそれぞれ開口部で合致することで
形成される。上ケース22には、外部の圧力供給源とケ
ース21の内部空所とを導通させる第1ポート24を有
していて、この第1ポート24により、正の圧力信号の
入力が可能となっている。
【0004】下ケース23には、図10および図11に
も示すように、その底面中央部に凹所32が形成され、
挿通孔34を介して凹所32がケース21の内部空所と
導通している。また、この下ケース23には、別の外部
圧力供給源とケース21の内部空所とを導通させる第2
ポート25を有していて、この第2ポート25により、
負の圧力信号の入力が可能となっている。
【0005】この下ケース23の凹所32内には軸受部
33を設ける。この軸受部33は、シールリング37a
とベアリング37bとからなり、この各々が挿通孔34
と軸線を一致させた状態で配置されて形成されるもの
で、この軸受部33に、後述するロッド27が上下動自
在に挿通される。
【0006】ケース21内には、第1ポート24と第2
ポート25とを区画するダイアフラム26を配設する。
このダイアフラム26は、可撓性を有する円盤状をなす
とともに、その中央部が軸線方向へ揺動可能となってい
るもので、この周縁部が上ケース22と下ケース23と
でかしめられて挟持される。これにより、ケース21の
内部空所が作動室A35と作動室B36との2室に区画
され、作動室A35は、ダイアフラム26と上ケース2
2との間に第1ポート24と導通する状態で、また作動
室B36は、ダイアフラム26と下ケース23との間に
第2ポート25と導通する状態でそれぞれ形成されるこ
ととなる。
【0007】ダイアフラム26は、その端面から挟むよ
うにしてリテーナ30、31が配設され、このダイアフ
ラム26の中央部にロッド27の一端が連結される。こ
のとき、ロッド27の一端は、リテーナ30、31およ
びダイアフラム26を貫通してかしめられ、これによ
り、ロッド27がリテーナ30、31およびダイアフラ
ム26と一体に取り付けられる。
【0008】ロッド27は、その他端が下ケース23の
挿通孔34から軸受部33に挿通されてケース21の外
部に延出していて、ロッド27が軸受部33で上下動自
在に支持されることで、挿通孔34からのロッド27の
出没が自在となっている。
【0009】ケース21内に形成された作動室B36に
は付勢部材であるスプリング28が配設される。このス
プリング28は所謂圧縮コイルばねであって、下端面が
下ケース23の内側底面に、また上端面がリテーナ31
にそれぞれ当接した状態で配置され、これにより、スプ
リング28がダイアフラム26を作動室A35側へ付勢
するようにしてある。
【0010】このとき、下ケース23の内側底面には、
中心を挿通孔34の中心と一致させた環状の凸部29a
がプレスにより形成してあって、この環状凸部29aの
外周側面にスプリング28を係合することで、スプリン
グ28の下ケース23に対する位置決めが行われること
となる。
【0011】下ケース23の外側底面にはブラケット3
8を取り付ける。このブラケット38は、図12乃至図
15に示すように、挿通孔40aを有する取付部39a
と、この取付部39aから一方へ延出するように形成さ
れた固定部39bとからなる。取付部39aは、その4
角が下ケース23の環状凸部29aよりも外方へはみ出
す大きさを有する方形平板状をなし、この取付部39a
の中央部にロッド27を挿通可能な挿通孔40aが形成
されている。
【0012】そして、取付部39aは、その挿通孔40
aを下ケース23の凹所32の開口部に一致させた状態
に配置され、その状態で、下ケース23の底面との間が
ブレージング溶接される。これにより、ブラケット38
がケース21に取り付けられることとなる。この取付部
39aと一体に形成される固定部39bには取付穴40
bが形成されていて、固定部39bは、その取付穴40
bを介して図示しないハウジングにボルト等で固定が可
能となっている。このため、固定部39bをハウジング
に固定することで、ケース21がハウジングに対して固
定されることとなる。
【0013】このダイアフラムアクチュエータは、上記
のように構成したことにより、第1ポート24および第
2ポート25より印加される圧力信号に応じてダイアフ
ラム26が作動し、これに伴って、ロッド27がケース
21の挿通孔34から出没動作をするようになってい
る。
【0014】まず、第1ポート24から正の圧力信号
が、また第2ポート25から負の圧力信号がそれぞれ印
加されると、作動室A35と作動室B36との間に差圧
が生じることとなる。すると、ダイアフラム26が、差
圧の作用によって、スプリング28の付勢力に抗して作
動室B36側に移動するようになり、このダイアフラム
26の移動に伴って、ロッド27が挿通孔34から突出
するように動作するようになる。
【0015】続いて、圧力信号を印加していた第1ポー
ト24および第2ポート25を開放すると、ダイアフラ
ム26に対する差圧の作用が解除されることとなる。こ
のため、ダイアフラム26は、スプリング28の付勢力
で作動室B36側へ移動するようになり、このダイアフ
ラム26の移動に伴って、ロッド27が挿通孔34から
没入するように動作することとなる。
【0016】しかしながら、このような従来のダイアフ
ラムアクチュエータにあっては、下ケース23とブラケ
ット38との間の取付状態が安定しにくいものであっ
た。
【0017】すなわち、下ケース23の環状凸部29a
を形成する際には、当該凸部29aの裏側である下ケー
ス23の外側底面に環状の凹部29bを形成するように
なっているので、ブラケット38の取付部39aと下ケ
ース23の底面との間をブレージング溶接する際には、
環状凹部29bの存在によって、溶接材が、下ケース2
3の底面において凹部29bよりも外方へ広がり難くな
っている。このため、取付部39aの全面が下ケース2
3に対して溶接されないことがあった。
【0018】通常、環状の凸部29aはプレスで形成す
るために、凸部29aの裏側には、プレス成形機の型に
よる凹部29bが必然的に形成されることとなる。つま
り、凸部29aに対応する下ケース23の外側底面の部
位には環状の凹部29bが形成されることになるため、
ブラケット38の取付部39aが環状凹部29bよりも
外方にはみ出すような大きさを有している場合に、取付
部39aの全面に溶接材を行き渡らせるためには、溶接
材が内方から凹部29bを越えなければならない。この
ため、凹部29bよりも外方にはみ出した取付部39a
の部位に溶接材を付着させることができないことがあ
る。
【0019】この結果、上記の従来例の場合では、前記
のブレージング溶接をする時に、溶接材は、ブラケット
38の取付部39aと下ケース23との間において、図
11中の斜線部分には行き届くけれども、取付部39a
の4角の交差斜線の部分には到達しない恐れがあった。
このような不具合が生じると、溶接面積が低下した分だ
け、ブラケット38の下ケース23に対する取付強度が
低下することになり、これに伴って、ブラケット38の
取り付け状態が不安定なものとなる。
【0020】この考案は上記の問題点を解消し、ブラケ
ットのケースに対する溶接を確実にして品質の安定化を
図るとともに、耐久性を向上させることができるダイア
フラムアクチュエータを提供することを目的とする。
【0021】
【問題点を解決するための手段】この考案は上記の問題
点を解決するために、ポートおよび挿通孔を有するケー
と、該ケースの内部空所を室に区画するダイアフラ
ムと、該ダイアフラムと前記ケースとの間に設けられた
付勢部材と、前記ダイアフラムに連結されるとともに、
前記付勢部材の付勢力で前記挿通孔から出没可能なロッ
ドと前記ケースの内面に設けられるとともに、前記付
勢部材の一端部を位置決めする位置決め手段と、前記付
勢部材の一端部側の前記ケース外面に取付けられるとと
もに、ハウジングに固定するためのブラケットとを備え
ダイアフラムアクチュエータにおいて前記位置決め
手段は、前記ケースの内面側にプレスで成形されて突出
する複数の突起で構成された手段を採用したものであ
る。
【0022】
【作用】この考案は上記の手段を採用したことにより、
ブラケットをケース外面に取付ける際に、複数の突起で
構成された位置決め手段の存在によって溶接材の流れが
阻害されるようなことはなく、溶接材は、突起間を介し
てブラケットとケースとの間の全体に行き渡ることにな
る。
【0023】
【0024】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。
【0025】図1は、この考案によるダイアフラムアク
チュエータの一実施例を示す図である。すなわち、図1
に示すダイアフラムアクチュエータは、上ケース2と下
ケース3とで形成されるケース1に、その内部空所を2
室に区画するダイアフラム6と、このダイアフラム6に
連結されて付勢部材8で挿通孔14から出没可能となっ
ているロッド7とが配設されている。ケース1はブラケ
ット18を介して図示しないハウジングに固定される。
下ケース3の外側底面には、凹部9bを等配に形成する
ことで、その各凹部9bの裏側に突起9aを形成してあ
る。ブラケット18は、その取付部19aをブレージン
グ溶接で下ケース3の底面に固着し、これにより、取付
部19aの全面を溶接することができるようにしてい
る。
【0026】図1において、ケース1は、上ケース2と
下ケース3とがそれぞれの開口部を合致することで形成
される。上ケース2には、外部の圧力供給源とケース1
の内部空所とを導通させる第1ポート4を有していて、
この第1ポート4により、正の圧力信号が入力可能とな
っている。
【0027】下ケース3には、図2および図3にも示す
ように、その底面中央部に形成された孔12と、前記圧
力供給源とは別の外部圧力供給源をケース1の内部空所
に導通させる第2ポート5とを有していて、この第2ポ
ート5により、負の圧力信号が入力可能となっている。
【0028】この下ケース3の孔12の部位には軸受部
13を設ける。この軸受部13は、一方に開口する筒状
をなし、その閉塞端の中央部に挿通孔14が形成されて
いるもので、この軸受部13の内部には、シールリング
17aとベアリング17bとが挿通孔14の中心と軸線
を一致させた状態で配設されている。そして、この軸受
部13は、その挿通孔14側の端面をケース1内に位置
させた状態で一方の開口部を下ケース3の底面に一致さ
せ、その状態で下ケース3との間が固着される。この軸
受部13には、後述するロッド7が上下動自在に挿通さ
れる。
【0029】ケース1内には、第1ポート4と第2ポー
ト5とを区画するダイアフラム6を配設する。このダイ
アフラム6は、可撓性を有する円盤状をなすとともに、
その中央部が軸線方向へ揺動可能となっているもので、
この周縁部が上ケース2と下ケース3とでかしめられて
挟持されている。これにより、ケース1の内部空所がダ
イアフラム6で作動室A15と作動室B16との2室に
区画され、作動室A15は、ダイアフラム6と上ケース
2との間に第1ポート4と導通する状態で、また作動室
B16は、ダイアフラム6と下ケース3との間に第2ポ
ート5と導通する状態でそれぞれ形成されることとな
る。
【0030】ダイアフラム6は、その両端面側から挟む
ようにしてリテーナ10、11が配設され、このダイア
フラム6の中央部にロッド7の一端が連結される。この
とき、ロッド7の一端は、リテーナ10、11およびダ
イアフラム6を貫通してかしめられ、これにより、ロッ
ド7がリテーナ10、11およびダイアフラム6と一体
に取り付けられる。なお、リテーナ10は上ケース2の
内側上面に、また、リテーナ11は下ケース3の内側底
面にそれぞれ係止可能となっているものであり、これに
より、ダイアフラム6がそれ以上上動または下動するこ
とを阻止し、ダイアフラム6の揺動範囲が規制されるよ
うにしてある。
【0031】ロッド7の他端は、下ケース3に設けられ
た軸受部13の挿通孔14に挿通されてケース1の外部
に延出している。このとき、ロッド7は、軸受部13で
上下動自在に支持され、これにより、挿通孔14からの
出没を自在としている。
【0032】ケース1内に形成された作動室B16には
付勢部材であるスプリング8が配設される。このスプリ
ング8は所謂圧縮コイルばねであって、下端面が下ケー
ス3の内側底面に、また上端面がリテーナ11にそれぞ
れ当接した状態で配置され、これにより、スプリング8
がダイアフラム6を作動室A15側へ付勢するようにし
てある。
【0033】下ケース3には、スプリング8を係合する
係合部を設ける。この係合部は、下ケース3の底面にプ
レスで複数の凹部9bを形成することで、その各凹部9
bの裏側に、ケース1の内部上方へ突出する突起9aを
形成して構成してある。このとき、各凹部9bにより形
成された複数の突起9aは、下ケース3の内側底面にお
いて、挿通孔14の中心を中心とした円周上に等配に形
成されてあって、この各突起9aの外周側面にスプリン
グ8の下端内側を係合することで、スプリング8の下ケ
ース3に対する位置決めがなされることとなる。
【0034】下ケース3の外側底面にはブラケット18
を取り付ける。このブラケット18は、図4乃至図7に
示すように、挿通孔20aを有する取付部19aと、こ
の取付部19aから一方へ延出するように形成された固
定部19bとからなる。取付部19aは、その4角が下
ケース3の凹部9bよりも外方へはみ出す大きさを有す
る方形平板状をなし、この取付部19aの中央部にロッ
ド7を挿通可能な挿通孔20aが形成されている。
【0035】そして、取付部19aは、その挿通孔20
aを軸受部13の開口部に一致させた状態で下ケース3
に当接し、その上で取付部19aと下ケース3の底面と
の間をブレージング溶接する。これにより、ブラケット
18がケース1に取り付けられることとなる。この取付
部19aと一体に形成される固定部19bには取付穴2
0bが形成されていて、固定部19bは、その取付穴2
0bを介して図示しないハウジングにボルト等で固定が
可能となっている。このため、固定部19bをハウジン
グに固定することで、ケース1がハウジングに対して固
定されることとなる。
【0036】次に、上記のものの作用を説明する。この
ダイアフラムアクチュエータは、上記のように構成した
ことにより、第1ポート4および第2ポート5より印加
される圧力信号に応じてダイアフラム6が作動し、これ
に伴って、ロッド7がケース1の挿通孔14から出没動
作をするようになっている。
【0037】まず、第1ポート4から正の圧力信号が、
また第2ポート5から負の圧力信号がそれぞれ印加され
ると、作動室A15と作動室B16との間に差圧が生じ
ることとなる。すると、ダイアフラム6が、差圧の作用
によって、スプリング8の付勢力に抗して作動室B16
側に移動するようになり、このダイアフラム6の移動に
伴って、ロッド7が挿通孔14から突出するように動作
するようになる。
【0038】続いて、圧力信号を印加していた第1ポー
ト4および第2ポート5を開放すると、ダイアフラム6
に対する差圧の作用が解除されることとなる。このた
め、ダイアフラム6は、スプリング8の付勢力で作動室
B16側へ移動するようになり、このダイアフラム6の
移動に伴って、ロッド7が挿通孔14から没入するよう
に動作することとなる。
【0039】そして、上記のダイアフラムアクチュエー
タにあっては、下ケース3とブラケット18との間の溶
接状態を安定させることができるようになっている。
【0040】すなわち、スプリング8を位置決めするた
めの突起9aを形成する際には、プレス機で下ケース3
の外側底面に凹部9bを等配に形成することでその裏側
を突出させるようにしている。このとき、凹部9bを等
配に形成したことによって、ブラケット18の取付部1
9aと下ケース3の底面との間をブレージング溶接する
際には、下ケース3の底面における溶接材の広がりが凹
部9bで大きく阻害されることがないため、取付部19
aの全面が下ケース3の底面に溶接されるようになって
いる。
【0041】つまり、プレス機で等配の凹部9bを形成
することで、スプリング8の位置決めをする突起9aを
等配に形成したことにより、下ケース3の外側底面は局
所的な凹部9bが点在するだけとなる。このため、凹部
9bは、従来例の凹部29bのように連続していないの
で、凹部9b以外の下ケース3の外側底面の部位は、凹
部9bの内側と外側とを滑らかな平面で連続させること
となり、これにより、溶接時には、溶接材の外方へ広が
るような流れが凹部9bで阻害されることが非常に少な
くなる。したがって、ブラケット18の取付部19aが
凹部9bよりも外方にはみ出すような大きさを有してい
る場合でも、取付部19aの全面に溶接材を行き渡らせ
ることができるので、取付部19aの下ケース3に対す
る溶接面積が確保されることとなる。
【0042】このため、上記の場合では、ブレージング
溶接時に、ブラケット18の取付部19aと下ケース3
との間において、取付部19aの4角の部分にも溶接材
を到達させることができるので、取付部19aの全域
(図3中の斜線部分)に溶接材を付着させて接合するこ
とができるようになる。この結果、取付部19aの溶接
面積が確保されることで、ブラケット18の下ケース3
に対する取付強度が向上することになり、これに伴っ
て、ブラケット18の取り付け状態が安定することとな
る。
【0043】次に、上記実施例の変形例を図8に示す。
すなわち、図8は下ケース3の平面を示す図であって、
このように、下ケース3の外側底面に等配の凹部を形成
することでその各凹部の裏側に突起50を形成し、ま
た、この等配に形成された突起50の外方に位置する下
ケース3の外側底面の部位に、突起50と中心を同一に
した凹部を等配に形成することでその各凹部の裏側に突
起51を形成したもので、他の構成は、上記実施例と同
様であるので詳細な説明を省略する。
【0044】そして、内側の突起50にスプリング8の
下端部内周面を、また外側の突起51にスプリング8の
下端部外周面をそれぞれ係合させて、内側の突起50と
外側の突起51との間にスプリング8を配置するように
したことで、スプリング8の下ケース3に対する位置決
めを的確に行うようにしたものである。この場合、図示
したように、内径ガイド部である突起50と、外径ガイ
ド部である突起51とは同心円上において交互に現れる
ようにすれば、プレス成形を容易にすることができると
ともに、スプリング8に対して有効な位置決めを行うこ
とができるものである。
【0045】
【考案の効果】この考案は前記のように、付勢部材の一
端部を位置決めする位置決め手段を、ケースの内面側に
プレスで成形されて突出する複数の突起で構成したこと
により、ケース外面にブラケットを取付ける際に、位置
決め手段の存在によって溶接材の流れが阻害されるよう
なことはなく、ケースとブラケットとの間の全体に溶接
材を行き渡らせることができることになる。したがっ
て、ブラケットのケースに対する溶接面積が低下するよ
うなことがなくなるので、ブラケットをケースに強固に
溶接することができることになり、ブラケットの取付け
状態を安定させることができ、耐久性を向上させること
ができるとともに、ダイアフラムアクチュエータとして
の品質を安定させることもできることになる等の優れた
効果を奏するものである。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるダイアフラムアクチュエータの
一実施例を示す図である。
【図2】この考案に用いられる下ケースを示す図であっ
て、ブラケットを取り付けた状態を示す図である。
【図3】図2の平面を示す図である。
【図4】図1におけるA矢視図である。
【図5】図1におけるB矢視図である。
【図6】図1におけるC矢視図である。
【図7】図6における右側面図である。
【図8】この考案の変形例を示す図である。
【図9】従来例を示す図である。
【図10】図9における下ケースを示す図であって、ブ
ラケットを取り付けた状態を示す図である。
【図11】図10の平面を示す図である。
【図12】図9におけるA矢視図である。
【図13】図9におけるB矢視図である。
【図14】図9におけるC矢視図である。
【図15】図14における右側面図である。
【符号の説明】
1、21……ケース 2、22……上ケース 3、23……下ケース 4、24……第1ポート 5、25……第2ポート 6、26……ダイアフラム 7、27……ロッド 8、28……スプリング(付勢部材) 9a、50、51……突起 9b、29b……凹部 10、11、30、31……リテーナ 12……孔 13、33……軸受部 14、20a、34、40a……挿通孔 15、35……作動室A 16、36……作動室B 17a、37a……シールリング 17b、37b……ベアリング 18、38……ブラケット 19a、39a……取付部 19b、39b……固定部 20b、40b……取付穴 29a……凸部 32……凹所

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポート(4、5)および挿通孔(14)
    を有するケース(1)と、該ケース(1)の内部空所を
    室に区画するダイアフラム(6)と、該ダイアフラム
    (6)と前記ケース(1)との間に設けられた付勢部材
    (8)と、前記ダイアフラム(6)に連結されるととも
    に、前記付勢部材(8)の付勢力で前記挿通孔(14)
    から出没可能なロッド(7)と前記ケース(1)の内
    面に設けられるとともに、前記付勢部材(8)の一端部
    を位置決めする位置決め手段と、前記付勢部材(8)の
    一端部側の前記ケース(1)外面に取付けられるととも
    に、ハウジングに固定するためのブラケット(18)と
    を備えたダイアフラムアクチュエータにおいて前記位
    置決め手段は、前記ケース(1)の内面側にプレスで成
    形されて突出する複数の突起(9a)(50、51)で
    構成されたことを特徴とするダイアフラムアクチュエー
    タ。
JP1993022975U 1993-04-30 1993-04-30 ダイアフラムアクチュエータ Expired - Lifetime JP2595334Y2 (ja)

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