JP2742015B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2742015B2
JP2742015B2 JP6057967A JP5796794A JP2742015B2 JP 2742015 B2 JP2742015 B2 JP 2742015B2 JP 6057967 A JP6057967 A JP 6057967A JP 5796794 A JP5796794 A JP 5796794A JP 2742015 B2 JP2742015 B2 JP 2742015B2
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善克 石川
藤本  善夫
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株式会社ハーマン
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナの燃焼により水
を加熱して給湯路に供給する熱交換器と、異常状態が発
生したか否かを判別する異常状態判別手段と、前記異常
状態判別手段が異常状態が発生したことを判別すると前
記バーナの燃焼を停止させる異常時燃焼停止制御を実行
する給湯制御手段とが備えられた給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記給湯装置において、従来では、前記
異常状態判別手段により異常状態が判別された場合、例
えば、熱交換器が異常高温になっている場合やバーナの
不完全燃焼が検出されたような場合、又は、バーナの失
火異常等の異常状態が発生した場合等において、(1)
バーナの燃焼のみを停止させるよう構成したもの、ある
いは、(2)バーナの燃焼を停止させるとともに、給湯
路への水の供給を停止させるように構成したもの、等が
あった。このような構成は、上記異常状態が判別された
ときは、そのまま給湯状態を継続すると装置の故障や室
内空気の汚染等の問題が生じるから、バーナの燃焼を停
止させるか、又は、バーナの燃焼だけでなく水の供給も
停止させ、給湯使用者が異常状態を判断できるようにし
て、使用上の安全を確保しようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記第1の
従来技術においては、異常状態が判別されるに伴ってバ
ーナの燃焼のみが停止され水の供給はそのまま継続され
るから、バーナの燃焼停止後に急に水温が低下すること
になる。その結果、加熱されない状態で給湯使用時と同
量の低温の水が流れ続けるといった不利があり、例え
ば、給湯をシャワーで使用しているような場合であれ
ば、給湯使用時と同量の多量の冷水が体にかかってしま
うおそれがあった。
【0004】又、上記第2の従来技術においては、給湯
が自動的に停止されるので、上記第1従来技術のような
不利は無く、且つ、異常状態が発生したことがすぐに判
断できる利点はあるものの、給湯使用者にとっては、水
温が低くても給水使用を継続したいような場合には、水
が使用出来ない不利がある。本発明は、かかる点に鑑み
てなされたものであり、その目的は、異常状態が発生し
たことを使用者がすぐに判断できるものでありながら、
給水の継続使用を可能とする給湯装置を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明の特徴構成は、
バーナの燃焼により水を加熱して給湯路に供給する熱交
換器と、異常状態が発生したか否かを判別する異常状態
判別手段と、前記異常状態判別手段が異常状態が発生し
たことを判別すると前記バーナの燃焼を停止させる異常
時燃焼停止制御を実行する給湯制御手段とが備えられた
給湯装置において、前記熱交換器への通水量を変更調節
する通水量調節手段が備えられ、前記給湯制御手段は、
前記バーナの燃焼状態においては前記通水量が目標値に
維持されるように前記通水量調節手段を制御し、前記異
常状態判別手段が前記異常状態が発生したことを判別す
ると、前記異常時燃焼停止制御を実行するとともに、前
記通水量を前記目標量よりも少ない量に減少させるよう
に前記通水量調節手段を制御するよう構成されている点
にある。
【0006】第2発明の特徴構成は、第1発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記給湯路に給湯
栓が備えられるとともに、前記給湯栓の操作に基づいて
変化する前記熱交換器への通水量を検出する通水量検出
手段が備えられ、前記給湯制御手段は、前記通水量検出
手段の検出結果に基づいて、前記通水量が設定値を越え
ると前記バーナの燃焼を開始させ、前記通水量が設定値
を下回ると前記バーナの燃焼を停止させるよう構成さ
れ、且つ、前記異常時燃焼停止制御及び通水量の減少制
御が実行された後において、前記給湯栓の操作に基づい
て、前記通水量が、一度、前記設定値未満の水量になる
まで絞られた後に、再び前記設定値を越えると、前記バ
ーナの燃焼を開始させるとともに、前記通水量が前記目
標値に復帰するように前記通水量調節手段を制御する給
湯再開制御を実行するよう構成されている点にある。
【0007】第3発明の特徴構成は、第2発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記異常状態判別
手段が複数種の異常状態を判別するように構成され、そ
の異常状態判別手段にて判別された異常状態の内容が特
定の異常内容であるか否かを判別する異常内容判別手段
が備えられ、前記給湯制御手段は、前記異常状態判別手
段にて判別された異常状態の内容が、前記異常内容判別
手段にて特定の異常内容と判断されれば、前記異常時燃
焼停止制御を実行するとともに、前記給湯再開制御を行
わないように構成されている点にある。
【0008】第4発明の特徴構成は、第3発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記給湯制御手段
は、前記異常状態判別手段にて判別された異常状態の内
容が、前記異常内容判別手段にて特定の異常内容と判断
されれば、前記異常時燃焼停止制御の実行に伴って減少
させた後の減少通水量を、前記設定値よりも小さい値に
設定し、前記異常状態判別手段にて判別された異常状態
の内容が、前記異常内容判別手段にて特定の異常内容で
無いと判断されれば、前記減少通水量を前記設定値より
も大きい値に設定するように構成されている点にある。
【0009】第5発明の特徴構成は、第3又は第4発明
の実施に好適な構成を特定するものであって、前記給湯
制御手段は、前記異常状態判別手段にて判別された異常
状態の内容が、前記異常内容判別手段にて特定の異常内
容で無いと判断された場合であっても、当該異常状態
が、設定時間内に設定回数以上発生した場合には、前記
給湯再開制御を行わないように構成されている点にあ
る。
【0010】第6発明の特徴構成は、第3〜第5発明の
いずれかの実施に好適な構成を特定するものであって、
前記バーナの不完全燃焼を検出する不完全燃焼検出手段
が備えられ、前記特定の異常内容が、前記バーナの不完
全燃焼である点にある。
【0011】
【作用】第1発明の特徴構成によれば、バーナの燃焼状
態においては、通水量が目標量に維持され、異常状態が
発生した場合には、バーナの燃焼が停止するとともに、
通水量が前記目標量よりも少ない量に減少するのであ
る。従って、異常状態が発生したときは、バーナの燃焼
を停止させた状態で安全性を確保しながら、通水量が減
少することによって、給湯使用者は異常状態が発生した
ことをすぐに判断することができるとともに、加熱され
ない状態で前記目標量と同量の多量の水が供給され続け
る不利が無い。しかも、バーナの燃焼停止後において
も、前記目標量よりも少ない量で給湯路に水が供給され
るから、給湯温度は低下するものの給湯使用者は供給水
を継続使用することが可能となる。
【0012】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による作用に加えて、次のような作用がある。
給湯栓の開操作に伴って通水量が増加して、通水量が設
定値を越えるとバーナの燃焼が開始され、給湯栓の閉操
作に伴って通水量が減少して設定値を下回るとバーナの
燃焼が停止される。そして、異常状態が発生してバーナ
の燃焼が停止された後において、給湯栓を閉操作し、通
水量が一度設定値未満の水量になるまで絞られた後に、
再度、開操作して通水量が設定値を越えると、給湯再開
制御が実行され、バーナの燃焼が再開するとともに、通
水量が目標量に復帰するのである。従って、給湯栓の操
作によって異常が発生する前の給湯状態に戻すこと(以
後、リセット動作と呼称する)が可能となる。
【0013】第3発明の特徴構成によれば、第2発明の
特徴構成による作用に加えて、次のような作用がある。
発生した異常状態が特定の異常内容であれば、異常状態
の判別に伴ってバーナの燃焼が停止され通水量が減少し
たときは、前記給湯再開制御は行われない。つまり、発
生した異常状態が特定の異常内容であれば、その異常状
態が発生したことの判別に伴って、バーナの燃焼が停止
して通水量が減少するが、その後、給湯栓を閉操作した
後、再度、開操作して通水量が設定値を超えた場合であ
っても、バーナは燃焼を再開せず、通水量は減少した後
の値に維持されることになる。
【0014】第4発明の特徴構成によれば、異常状態が
発生し、且つ、その異常内容が特定の異常内容であれ
ば、バーナの燃焼が停止するとともに、通水量が前記設
定値よりも小さい値になるまで減少する。又、異常内容
が前記特定の異常内容でない場合は、減少された後の通
水量は前記設定値よりも大きな値になるのである。
【0015】従って、異常内容が特定の異常内容であれ
ば、異常状態の発生に伴うバーナの燃焼停止後におい
て、給湯栓を開操作した状態においても通水量は前記設
定値を下回ることになるので、給湯栓の開閉操作にかか
わらず、給湯再開制御が実行されず、バーナは燃焼を再
開せず、通水量は減少した後の値に維持されることにな
る。
【0016】又、異常内容が前記特定の異常内容で無い
ときは、減少された後の通水量は前記設定値よりも大き
な値になっているので、異常状態の発生に伴うバーナの
燃焼停止後において、給湯栓を一旦閉操作し、通水量が
一度設定値未満になるまで絞られた後に、再度、開操作
すると、通水量が前記設定値を越えることになり、給湯
再開制御が実行されバーナが燃焼して通水量が目標量に
復帰することになる。
【0017】第5発明の特徴構成によれば、第3又は第
4発明の特徴構成による作用に加えて、次のような作用
がある。異常内容が前記特定の異常内容で無いときであ
っても、当該異常状態が、設定時間内に設定回数以上発
生するような場合には、給湯栓の操作に基づくリセット
動作が行えず、給湯再開制御が実行されないのである。
【0018】第6発明の特徴構成によれば、第3〜第5
発明の特徴構成による作用に加えて、次のような作用が
ある。バーナの不完全燃焼が検出されるに伴って、バー
ナの燃焼が停止し通水量が減少した後には、給湯栓の開
閉操作にかかわらず、バーナは燃焼を再開せず、通水量
は減少した値に維持されることになる。
【発明の効果】第1発明の特徴構成によれば、給湯中に
おいて異常状態が発生した場合には、バーナの燃焼が停
止し、且つ、通水量が減少することによって、給湯使用
者は異常が発生したことをすぐに判断することができ、
その後のメンテンス処理を迅速に行うことが可能にな
る。
【0019】しかも、給湯中の通水量と同量の多量の水
が流れ続けるといった不利が無く、例えば、給湯をシャ
ワーに用いる場合において多量の冷水が体に降りかかる
といった不利を回避でき、又、例えば冷たい水であって
も水を継続して使用したい場合において、バーナの燃焼
が停止して安全性が確保された状態で、供給水を少量づ
つ継続使用することが可能となる給湯装置を提供できる
に至った。
【0020】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による効果に加えて、次のような効果がある。
異常状態が発生してバーナの燃焼が停止した場合であっ
ても、給湯栓の操作のみによって給湯状態を元の状態に
復帰させることができ、上記したような異常状態の発生
をすぐに判別できる利点を有しながらも、使用上の使い
勝手が向上するものとなった。
【0021】第3発明の特徴構成によれば、第2発明の
特徴構成による効果に加えて、次のような効果がある。
特定の異常内容として、例えばバーナの燃焼を停止及び
再開させても解消できないような異常状態が発生した場
合には、給湯栓の操作に基づくリセット動作が行えない
ので、バーナは燃焼停止状態を維持し、給湯栓を開操作
しても通水量は減少通水量に維持され、メンテナンス処
理が必要なことを給湯使用者に確実に認識させることが
でき、安全性が確保される。
【0022】第4発明の特徴構成によれば、第3発明の
特徴構成による効果に加えて、次のような効果がある。
異常状態が特定の異常内容であれば、給湯栓の操作にか
かわらず、加熱されない少ない通水量の水が供給される
ことになるので、確実に給湯使用者はメンテンス処理が
必要な異常であることが認識でき、しかも、特定の異常
内容でない場合には、給湯栓の操作によって元の給湯状
態に復帰させることができ、発生した異常状態の内容に
応じて、使い勝手を良好なものにしながら、安全性を高
めることが可能となる給湯装置を提供できるに至っ
た。。
【0023】第5発明の特徴構成によれば、第3又は第
4発明の特徴構成による効果に加えて、次のような効果
がある。異常内容が前記特定の異常内容で無いときであ
っても、当該異常状態が、設定時間内に設定回数以上発
生するような場合には、給湯栓の操作に基づくリセット
動作が行えないので、給湯使用者にメンテナス処理を促
すことができ、安全性を向上させることができる。
【0024】第6発明の特徴構成によれば、第3、第4
又は第5発明の特徴構成による効果に加えて、次のよう
な効果がある。異常状態の一種としてバーナの不完全燃
焼が発生すると、未燃ガスが発生して室内を汚染し人体
に悪影響を及ぼすおそれがあるが、このような場合に
は、給湯栓の開閉操作に伴うリセット動作が行えないよ
うにすることで、給湯使用者にメンテナス処理を促すこ
とができ、室内が汚染された状態で誤って給湯を継続す
ることが回避され、安全性が向上する。
【0025】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
に本発明に係る給湯装置を示している。この給湯装置
は、給湯器Aと、給湯器Aの動作を制御する制御部H
と、操作部Rとから構成されている。給湯器Aは、燃焼
室1と、燃焼室1の内部に備えられているバーナ2と、
水加熱用の熱交換器3と、燃焼室1の上部に接続され、
バーナ2での燃焼ガスを室外に排出する排気路5と、バ
ーナ2へ燃焼用空気を供給するとともに、バーナ2での
燃焼ガスを排気路5を介して室外に通風させるファン4
と、熱交換器3に加熱用の水を供給する給水路6と、熱
交換器3において加熱された湯を給湯栓17に供給する
給湯路7と、バーナ2に対して燃料(ガス)を供給する
燃料供給路8とから構成されている。尚、図中、30は
点火用のイグナイタであり、図中31はバーナ2が着火
したか否かを検出するフレームロッドである。
【0026】給水路6には、熱交換器3への通水量QX
を検出する通水量検出手段としての通水量センサ9と、
熱交換器の入口側における入水温度を検出する入水温セ
ンサ18と、熱交換器3への通水量を変更調節する通水
量調節手段としての水量調節弁19とが備えられ、給湯
路7には、給湯栓17に対する給湯温度Tx を検出する
給湯温センサ10が備えられている。燃料供給路8は、
一般家庭用のガス供給管に接続され、この燃料供給路8
には、バーナ2への燃料供給量Ipを調節する電磁比例
弁11と、燃料の供給を断続する断続弁12とが備えら
れている。
【0027】操作部Rは、有線又は無線によって制御部
Hと接続され、給湯装置の運転の開始及び停止を指示す
る運転スイッチ13や、目標給湯温度Ts を設定する温
度設定スイッチ14や、後述するような異常状態の時に
操作するリセットスイッチ32、種々の情報を表示する
LEDランプ15,16などが備えられている。尚、L
EDランプ15は、給湯装置が運転されているか否かを
表示し、LEDランプ16は、異常状態が発生したか否
かを表示するように構成されている。
【0028】排気路5には、バーナ2の燃焼ガス中に含
まれる未燃成分の濃度値COを検出する不完全燃焼検出
手段の一例である接触燃焼式COセンサSが備えられ、
熱交換器3の近くには熱交換器3が空焚き等に起因して
異常高温になるとONする、例えばバイメタル等により
構成される高温度検出スイッチ20が備えられる。又、
ファン4の回転数を検出するファン回転数センサ21が
備えられている。
【0029】前記制御部には、給湯器Aの給湯動作を制
御する給湯制御手段101と、複数種の異常状態が発生
したか否かを判別する異常状態判別手段102と、その
異常状態判別手段102にて判別された異常状態の内容
が特定の異常内容であるか否かを判別する異常内容判別
手段103とが備えられている。
【0030】前記給湯制御手段101は、前記入水温セ
ンサ18によって検出される入水温度Ti 、温度設定ス
イッチ14により設定される目標給湯温度Ts 及びバー
ナ2が水加熱用熱交換器3によって被加熱物である水に
供給し得る最大熱量Gm に基づいて、前記熱交換器3の
出口側における給湯温度Tx が前記目標給湯温度Tsに
なるための目標通水量QM を下記式1の如く判別し、通
水量センサ9によって検出される検出通水量QX が前記
目標通水量QM に等しくなるように水量調節弁19を変
更調節するよう構成されている。
【0031】
【数1】 QM =Gm /(TS −Ti ) (但し、TS >Ti
【0032】尚、最大熱量Gm は、前記電磁比例弁11
を調整してバーナ2の発生熱量が最大になる時の熱量で
あり、予め給湯制御手段101に記憶保持されている。
【0033】給湯運転は、運転スイッチ13が入り操作
されると開始される。そして、給湯栓17の開栓に伴っ
て通水量センサ9による検出通水量QX が設定値QS
越えると、電磁比例弁11及び断続弁12を開いてバー
ナ2を点火し給湯が開始される。給湯中においては、検
出通水量QX が目標通水量QM に等しくなるように水量
調節弁19が変更制御されるとともに、それと併行し
て、給湯温センサ10により検出される給湯温度Tx と
目標給湯温度Ts とが等しくなるように電磁比例弁11
の開度及びファン4の回転数の変更調節が行われる。つ
まり、基本的には電磁比例弁11とファン4の回転数の
変更調節により目標給湯温度Ts に維持することにな
り、そして、通水量が目標給湯温度Ts を維持できる量
を越えるのを回避すべく、水量調節弁19の弁開度が変
更される。
【0034】異常状態判別手段102は、給湯中におい
て異常が発生したか否かを判別するよう構成され、具体
的には、バーナ2の失火状態、空焚等による熱交換器3
の異常高温状態、給湯温センサ10が異常な値を検出し
ている状態、ファン回転数センサ21が異常な値を検出
している状態、バーナ2の不完全燃焼が検出される状態
の各異常状態が発生したか否かを判別するよう構成され
ている。又、異常内容判別手段103は、異常状態判別
手段102にて判別された異常状態の内容が特定の異常
内容であるか否かを判別する。つまり、上記した複数の
異常状態のうち、不完全燃焼が検出されたか、又、熱交
換器3の異常高温が設定時間内に設定回数、例えば3回
以上検出されたか否かを判別するように構成されてい
る。
【0035】バーナ2の不完全燃焼については、例え
ば、COセンサSにより検出される未燃ガス濃度検出値
を所定時間だけ積算して、所定時間経過すると零にリセ
ットして、再度、所定時間積算するといった積算演算を
繰り返し、その積算値が設定値を越えた場合等に不完全
燃焼が発生したと判断するよう構成されている。
【0036】以下、給湯制御について図2、図3、図4
の制御フローチャートに基づいて説明する。給湯栓17
の開操作に伴って検出通水量QX が設定値QS を越える
と、バーナ2の点火処理が行われる〔ステップ1、
2〕。つまり、ファン4の送風(プリパージ)が開始さ
れ、イグナイタ30によるスパークを開始し、電磁比例
弁11及び断続弁12を開いてバーナ2の燃焼が開始さ
れる。バーナ2に対する火移りが完了したか否かはフレ
ームロッド31により検知するようにしてある。
【0037】そして、給湯運転での基本的な比例制御を
実行する〔ステップ3〕。つまり、給湯温センサ10に
より検出される給湯温度Tx が設定目標給湯温度Ts に
なるように電磁比例弁11を調整してバーナ2の燃料供
給量Ipを、バーナ2が正常燃焼を行うための目標量に
調節すると共に、ファン4の回転数が燃料供給量Ipに
対して、予め設定されている特性に基づいて定まる目標
回転数となるように、ファン4の回転数を制御する。
【0038】上述の式1により目標通水量QM を算出し
〔ステップ4〕、検出通水量QX が目標通水量QM と等
しくなるように水量調節弁19を変更調節して、通水量
制御を実行する〔ステップ5〕。尚、検出通水量QX
目標通水量QM とが等しいかどうかの判定は、検出通水
量QX と目標通水量QM との差が所定値以下であれば等
しいと判断する。
【0039】給湯中において、高温検出スイッチ20が
ONされず、フレームロッド31によりバーナ2の炎が
失火したことが検出されず、給湯温センサ10及びファ
ン回転数センサ21の検出値が正常で、且つ、不完全燃
焼が検出されない正常給湯状態においては〔ステップ6
〜10〕、給湯栓17の閉操作に伴って検出通水量Q X
が設定値QS を下回ると〔ステップ11〕、バーナ2の
燃焼を停止させ〔ステップ12〕、ステップ1に戻る。
又、給湯栓17の閉操作が行われなければ、スライド3
に戻る。
【0040】ステップ6において、高温度検出スイッチ
20のONが検出され、前回にONが検出されていない
か〔ステップ13〕、検出されていたとしてもONが検
出された回数が設定時間内に設定回数(3回)を越えて
いない場合〔ステップ14〕、フレームロッド31によ
りバーナ2の失火が検出された場合〔ステップ7〕、給
湯温センサ10の検出値が異常値であることが検出され
た場合〔ステップ8〕、ファン回転数センサ21の検出
値が異常値であることが検出された場合〔ステップ9〕
の各々の場合においては、ステップ15に移行して、異
常時燃焼停止制御を実行してバーナ2の燃焼を停止させ
る。
【0041】ステップ6において、高温度検出スイッチ
20のONが検出され、前回にもONが検出され、ON
が検出された回数が設定時間内に設定回数(3回)を越
えている場合〔ステップ13、14〕、及び、不完全燃
焼が検出された場合〔ステップ10〕(これらが特定の
異常内容に相当する)には、ステップ16に移行して、
異常時燃焼停止制御を実行してバーナ2の燃焼を停止さ
せる。
【0042】ステップ15における異常時燃焼停止制御
を実行した後は、LEDランプ16を点滅させて異常表
示を行う〔ステップ17〕とともに、例えば図5に示す
ように、検出通水量QX が、目標通水量QM よりも小さ
く、且つ、前記設定値QS よりも大きい第1設定水量Q
1 になるように水量調節弁19の弁開度を変更調節して
通水量を減少させるように通水量制御を実行する〔ステ
ップ18〕。その後、給湯栓17の閉操作に伴って検出
通水量QX が設定値を下回り〔ステップ19〕、且つ、
再度、給湯栓17の開操作に伴って検出通水量QX が設
定値QS を越えると〔ステップ20〕、バーナ2の燃焼
を再開するとともに、検出通水量QX が目標通水量QM
と等しくなるように水量調節弁19を変更調節して通水
量制御を実行する〔ステップ21〕。そして、LEDラ
ンプ16を消灯させ点滅表示を停止して〔ステップ2
2〕、ステップ3に戻り、バーナ2の点火処理が行わ
れ、目標通水量による給湯が再開されることになる。
【0043】ステップ16における異常時燃焼停止制御
を実行した後は、LEDランプ16を連続点灯させて異
常表示を行う〔ステップ23〕とともに、図6に示すよ
うに、検出通水量QX が、目標通水量QM よりも小さ
く、且つ、前記設定値QS よりも小さい第2設定水量Q
2 になるように水量調節弁19の弁開度を変更調節して
通水量制御を実行する〔ステップ24〕。その後、操作
部Rのリセットスイッチ32が人為操作によりONする
まで、その状態が維持される〔ステップ25〕。従っ
て、給湯栓17を閉、開操作しても、バーナ2は燃焼を
再開せず、通水量は第2設定水量Q2 に維持されること
になり、給湯使用者はメンテンス処理が必要であると判
断できる。
【0044】そして、前記リセットスイッチ32がON
すると〔ステップ25〕、検出通水量QX が、目標通水
量QM よりも小さく、且つ、前記設定値QS よりも大き
い水量になるように水量調節弁19の弁開度を変更調節
して通水量制御を実行する〔ステップ26〕。その後、
給湯栓17の閉操作及び開操作に伴って、検出通水量Q
X が一旦設定値QS を下回り〔ステップ27〕、且つ、
再度、設定値QS を越えると〔ステップ28〕、検出通
水量QX が目標通水量QM と等しくなるように水量調節
弁19を変更調節して通水量制御を実行する〔ステップ
29〕。そして、LEDランプ16を消灯させて連続点
灯表示を停止し〔ステップ30〕、ステップ3に戻り、
バーナ2の点火処理が行われ、目標通水量による給湯が
再開されることになる。
【0045】〔別実施例〕 (1)上記実施例では、異常状態が前記特定の異常内容
であれば、検出通水量Q X が前記設定値QS を下回る値
になるように水量調節弁19を制御するようにしたが、
目標通水量QM よりも小さく、且つ、設定値QS よりも
大きな値になるように水量調節弁19を制御し、且つ、
給湯栓17の閉、開操作が行われ検出通水量QX が設定
値を越えた場合であっても、リセットスイッチがON操
作されるまでは、バーナ2の燃焼開始及び水量調節弁1
9の目標通水量QM への変更制御を行わないように構成
してもよい。 (2)バーナ2の不完全燃焼を検出する不完全燃焼検出
手段としては、上記COセンサに限らず、酸素センサや
通風量を検出する風量センサ、風速センサ等を用いても
よい。 (3)異常状態の内容としては、上記実施例に示したよ
うな異常内容に限定されず、例えば、入水温センサ18
の検出値が異常な値である場合、あるいは、通水量セン
サ9の検出値が異常な値である場合等の異常状態を判別
するよう構成してもよい。 (4)上記実施例では、前記特定の内容の異常状態が発
生した場合に、リセットスイッチがON操作された後は
給湯栓17の操作に基づいて、元の給湯状態に復帰させ
ることができるようにしたが、発生した異常が解消され
るまでは、給湯栓17の操作にかかわらず元の給湯状態
に復帰しないように構成してもよい。 (5)上記実施例では、給湯路7に給湯栓17を備える
構成としたが、給湯路7にシャワー用の噴出ノズルと手
動式開閉弁を備える構成でもよい。
【0046】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の概略構成図
【図2】制御動作のフローチャート
【図3】制御動作のフローチャート
【図4】制御動作のフローチャート
【図5】通水量の変化を示すタイムチャート
【図6】通水量の変化を示すタイムチャート
【符号の説明】
2 バーナ 3 熱交換器 7 給湯路 9 通水量検出手段 17 給湯栓 19 通水量調節手段 101 給湯制御手段 102 異常状態判別手段 103 異常内容判別手段 S 不完全燃焼検出手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ(2)の燃焼により水を加熱して
    給湯路(7)に供給する熱交換器(3)と、 異常状態が発生したか否かを判別する異常状態判別手段
    (102)と、 前記異常状態判別手段(102)が異常状態が発生した
    ことを判別すると前記バーナ(2)の燃焼を停止させる
    異常時燃焼停止制御を実行する給湯制御手段(101)
    とが備えられた給湯装置であって、 前記熱交換器(3)への通水量を変更調節する通水量調
    節手段(19)が備えられ、 前記給湯制御手段(101)は、前記バーナ(2)の燃
    焼状態においては前記通水量が目標量に維持されるよう
    に前記通水量調節手段(19)を制御し、前記異常状態
    判別手段(102)が前記異常状態が発生したことを判
    別すると、前記異常時燃焼停止制御を実行するととも
    に、前記通水量を前記目標量よりも少ない量に減少させ
    るように前記通水量調節手段(19)を制御するよう構
    成されている給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記給湯路(7)に給湯栓(17)が備
    えられるとともに、 前記給湯栓(17)の操作に基づいて変化する前記熱交
    換器(3)への通水量を検出する通水量検出手段(9)
    が備えられ、 前記給湯制御手段(101)は、 前記通水量検出手段(9)の検出結果に基づいて、前記
    通水量が設定値を越えると前記バーナ(2)の燃焼を開
    始させ、前記通水量が前記設定値を下回ると前記バーナ
    (2)の燃焼を停止させるよう構成され、 且つ、前記異常時燃焼停止制御及び通水量の減少制御が
    実行された後において、前記給湯栓(17)の操作に基
    づいて、前記通水量が、一度、前記設定値未満の水量に
    なるまで絞られた後に、再び前記設定値を越えると、前
    記バーナ(2)の燃焼を開始させるとともに、通水量を
    前記目標量に復帰させる給湯再開制御を実行するよう構
    成されている請求項1記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記異常状態判別手段(102)が複数
    種の異常状態を判別するように構成され、その異常状態
    判別手段(102)にて判別された異常状態の内容が特
    定の異常内容であるか否かを判別する異常内容判別手段
    (103)が備えられ、 前記給湯制御手段(101)は、 前記異常状態判別手段(102)にて判別された異常状
    態の内容が、前記異常内容判別手段(103)にて特定
    の異常内容と判断されれば、前記異常時燃焼停止制御を
    実行するとともに、前記給湯再開制御を行わないように
    構成されている請求項2記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】 前記給湯制御手段(101)は、 前記異常状態判別手段(102)にて判別された異常状
    態の内容が、前記異常内容判別手段(103)にて特定
    の異常内容と判断すれば、前記異常時燃焼停止制御の実
    行に伴って減少させた後の減少通水量を、前記設定値よ
    りも小さい値に設定し、 前記異常状態判別手段(102)にて判別された異常状
    態の内容が、前記異常内容判別手段(103)にて特定
    の異常内容で無いと判断されれば、前記減少通水量を前
    記設定値よりも大きい値に設定するように構成されてい
    る請求項3記載の給湯装置。
  5. 【請求項5】 前記給湯制御手段(101)は、 前記異常状態判別手段(102)にて判別された異常状
    態の内容が、前記異常内容判別手段(103)にて特定
    の異常内容で無いと判断された場合であっても、当該異
    常状態が、設定時間内に設定回数以上発生した場合に
    は、前記給湯再開制御を行わないように構成されている
    請求項3又は4に記載の給湯装置。
  6. 【請求項6】 前記バーナ(2)の不完全燃焼を検出す
    る不完全燃焼検出手段(S)が備えられ、 前記特定の異常内容が、前記バーナ(2)の不完全燃焼
    である請求項3、4又は5に記載の給湯装置。
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