JP2741992B2 - 3−アミノクロマン化合物鏡像異性体の合成方法 - Google Patents

3−アミノクロマン化合物鏡像異性体の合成方法

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JP2741992B2 JP4174429A JP17442992A JP2741992B2 JP 2741992 B2 JP2741992 B2 JP 2741992B2 JP 4174429 A JP4174429 A JP 4174429A JP 17442992 A JP17442992 A JP 17442992A JP 2741992 B2 JP2741992 B2 JP 2741992B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3−アミノクロマン
化合物の鏡像異性体の新規な合成方法に関する。さらに
詳しくは、本発明は一般式(I):
【化6】 〔式中、Zは酸素原子又は硫黄原子を表す、R1 は水素
原子又は直鎖もしくは分枝(C1 −C6 )アルキル基を
表す、R2 は水素原子又は直鎖もしくは分枝(C1 −C
6 )アルキル基を表す、nは1〜6の範囲内の整数であ
り、R3 はニトリル基、又は ・炭素数2〜7の直鎖もしくは分枝アシル基、 ・アルキルスルホニル基、 ・任意にアルキル、アルコキシもしくはヒドロキシル基
によって又はハロゲン原子によって置換したアリールス
ルホニル基、 ・直鎖もしくは分枝(C1 −C6 )アルキル基 によって任意に置換したアミノ基を表す、又はR3 は下
記基:
【化7】
【化8】 (式中、・YとY′は同一もしくは異なる基であって、
水素原子、ハロゲン原子、アルキル、アルコキシもしく
はヒドロキシル基を表し、・mは1もしくは2に等しい
整数であり、・ピリジン環の窒素は環接続位置のα、
β、γもしくはδ位に存在する)のいずれかを表す〕で
示される化合物、それらの鏡像異性体、ジアステレオ異
性体、エピマー又は薬剤学的に受容される酸とのその付
加塩の合成方法に関する。
【0002】式(I)化合物並びにそれらの薬剤学的に
受容される酸による付加塩は有用な薬理学的性質を有す
る。結合分析は、式(I)化合物が中枢系のレベルにお
いてアゴニスト又はアンタゴニスト活性を有する、非常
に強力な5−HT1 A受容体リガンドとして挙動するこ
とを示している。この非常に高いアフィニティはD2
びα2 受容体に比べてこれらの受容体に対する非常に高
い選択性を伴う。
【0003】式(I)化合物はストレス、不安、うつ
病、精神分裂病、疼痛、心血管系疾患及び高血圧の治療
にそれらの用途を見い出している。これらはまた、ダイ
エタリー(dietary)挙動又は性的挙動をも改良
することができる。
【0004】式(I)化合物は窒素含有官能基を有する
不斉炭素原子を含むので、アール.エス.カーン(R.
S.Cahn)、サー シー.インゴールド.(Sir
C. Ingold)及びヴィ.プレログ(V.Pr
elog)によって導入された命名法により(R)及び
(S)と名付けられた2種類の異性体として存在する。
【化9】
【化10】 式(I/R)化合物と式(I/S)化合物との活性は明
らかに異なる。不斉炭素原子の配置は種々なカテゴリー
の受容体に対する関連生成物のアフィニティと選択性と
を実質的に改良し、その結果その薬理学的活性とその副
作用とを実質的に改良する。例えば、式(II):
【化11】 で示される化合物は、比旋光が明らかに異なる2種類の
鏡像異性体として存在する。この比旋光は鏡像異性体が
偏光を右に偏向させるか又は左に偏向させるかに依存し
て(+)又は(−)と表される。
【0005】通常の結合方法を用いた場合に、K0.5
として表現される式(II)化合物の(+)異性体のア
フィニティは、5HT1 A受容体に対しては2×10
-10 であり、D2 受容体に対しては2×10-8であり、
これは100のオーダーの選択性に相当する。(−)異
性体の場合には、Kiは5HT1 A受容体に対しては2
×10-9であり、D2 受容体に対しては10-8であり、
これは5のオーダーの選択性に相当する。従って、5H
1 A受容体に対する(+)異性体のアフィニティは
(−)異性体の同アフィニティに比べて約10倍大き
く、選択性は20倍良好である。それ故、これらの化合
物の場合には、これらの2種類の鏡像異性体の一方を選
択的に得ることができるような合成方法を使用可能とす
ることが重要である。
【0006】
【従来の技術】式(I)化合物のラセミ体の合成方法は
フランス特許出願第90,04481号に述べられてい
る。しかし、フランス特許出願第90,04481号は
異性体の分離を原料物質である3−アミノ−2−クロマ
ンのレベルにおいて行い、選択した鏡像異性体から合成
を続けている。今では、この分離は生成物の観点から費
用のかかる複雑な段階であり、予め分離する必要のある
原料物質から合成を行うことは、非常に費用がかかるの
で、産業的に実行不能である。原料物質の損失があるの
で、合成の各段階において財政上の損失が生じ、収量は
全体的に定量的であるとは決していえない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】出願人は、合成の最終
段階である、式(I)化合物に対応する段階において初
めて鏡像異性体の分離を行うことによって、この合成を
改良する手段を今回発見した。
【0008】
【課題を解決するための手段】このために、出願人は例
えば公知のクロマノン又はその硫黄含有類似体のよう
な、不斉炭素を含まないクロマン構造を有し、安い原価
である原料物質を用いる。本発明による方法はより詳し
くは、原料物質として用いる、ヨーロッパ特許出願第
0,222,996号に記載の一般式(III):
【化12】 〔式中、R1 とZは式(I)で定義したとおりである〕
で示される化合物に対して、好ましくは周囲温度及び周
囲圧力において触媒の存在下で一般式(IV): NH2 −(CH2n −R3 (IV) 〔式中、nとR3 は式(I)で定義したとおりである〕
で示される化合物による還元的アミノ化を実施して、R
2 が水素原子を表す式(I)化合物の特定の1例である
式(V):
【化13】 〔式中、R1 、R3 、Z及びnは上記で定義したとおり
である〕で示される化合物を得、有機溶液を形成し、こ
れに対して光学的に活性な酸、好ましくはクエン酸、酒
石酸、ジアセチル酒石酸、マレイン酸、リンゴ酸、トシ
ルグルタミン酸、ショウノスルホン酸、ショウノウ酸、
カンファン酸、マンデル酸及びキナ酸からなる群から選
択される光学的に活性な酸を加え、2種類の鏡像異性体
の一方が沈降し、他方が懸濁状態に留まることによっ
て、これらの分離を可能にする結晶化及び分離を実施す
ることによって、この化合物の(+)及び(−)異性体
を分離した後、目的とする式(I)化合物においてR2
が直鎖もしくは分枝C1 −C6 アルキル基を表す場合に
は、選択した異性体を式(VI): R′2 −X (VI) 〔式中、Xはハロゲン原子を表し、R′2 は直鎖又は分
枝C1 −C6 アルキル基を表す〕で示される化合物によ
って処理して、式(I)化合物の1種類の鏡像異性体を
得る方法である。
【0009】本発明による方法の別の態様では、目的と
する式(I)化合物においてR2 がC1 −C6 アルキル
基を表す場合に、上記で定義した式(V)化合物を上記
で定義した式(VI)化合物によって処理して、式
(I)化合物をラセミ体として得て、これの(+)異性
体と(−)異性体とを上記方法と同様な方法で、一般的
な手法として前記したものと同様に分離して式(I)化
合物を得る。
【0010】式(I)化合物による光学的に活性な酸の
塩は新規であり、本発明の成就のために有用な中間体と
して本発明の一部をなす。
【0011】以下の実施例は本発明を説明するが、本発
明に如何なる限定をも加えるものではない。製造例は本
発明の一部をなすわけではないが、本発明の方法の成就
のために用いられるものである。
【0012】製造例: 5−メトキシ−3,4−ジヒド
ロ−〔2H〕−1−ベンゾピラン−3−オン ジクロロメタン5ml中のPCT出願第88/0465
4号の記載に従って得られる3−カルボキシ−5−メト
キシ−2H−1−ベンゾピラン0.5g(2.4mmo
l)に、トリエチルアミン0.4mlを加え、次にトル
エン2ml中の溶液としてのジフェニルホスホリルアジ
ド〔(C6 5 O)2 P(O)N3 〕0.65g(2.
4mmol)を滴加する。ジクロロメタンを蒸留除去す
るために、溶液を60℃に加熱し、無水トルエン5ml
を加える。次に、反応混合物を80〜85℃において攪
拌しながら1時間30分間加熱した後に、6N塩酸溶液
4mlを加える。混合物を再び2時間還流させてから、
周囲温度に冷却する。次に、生成物をジクロロメタンに
よって数回抽出し、抽出溶剤をMgSO4 上で乾燥さ
せ、次に減圧下で蒸発させる。得られた粗サンプルのシ
リカカラム上でのクロマトグラフィー(溶離剤CH2
2 )による精製によって、予定生成物0.246g
(57%)を油状物として得ることができ、これは次に
4℃において結晶化する(m.p.=53−54℃)。
5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピ
ラン−3−オンはヨーロッパ特許出願第0.222,9
96号に示されているようにしても製造することができ
る。
【0013】実施例1:(+)−3−〔4−〔N−(5
−メトキシクロマン−3−イル)アミノ〕ブチル〕−
2,4−ジオキソ−3−アザスピロ〔4.5〕デカン 段 階A:3−〔4−〔N−(5−メトキシクロマン−
3−イル)アミノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3−
アザスピロ〔4.5〕デカン(塩酸塩) 5−メトキシクロマン−3−オン0.04molをエタ
ノール10ml中に溶解する。同時に、N−(4−アミ
ノブチル)−8−アザスピロ〔4.5〕デカン7,9−
ジオン塩酸塩1gをエタノール10ml中に溶解し、こ
の溶液に上記で得たクロマノンの溶液を加える。次に、
エタノール10ml中に溶解した水酸化ナトリウム0.
16gをこれに加える。混合物を周囲温度において1時
間攪拌し、濾過して、水素化装置に入れる。パラジウム
被覆炭素0.5gを加え、装置を窒素でパージした後
に、水素でパージして、混合物を周囲温度及び周囲圧力
において水素化する。混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固
させる。残渣を酢酸エチル中に溶解し、これに気体状塩
酸を加える。混合物を沈殿させ、混合物から排液させ
る。収率 :70%
【0014】段階B:(+)−3−〔4−〔N−(5−
メトキシクロマン−3−イル)アミノ〕ブチル〕−2,
4−ジオキソ−3−アザスピロ〔4.5〕デカン(塩酸
塩) 前段階で得られた生成物をエタノール17ml中に溶解
し、エタノール12.5ml中に溶解したL−(−)−
リンゴ酸0.03molを加える。混合物を30分間攪
拌する。これを低温において放置する。形成された沈殿
から排液させ、沈殿を乾燥する。比旋光
【数1】
【0015】実施例2:(+)−3−〔4−〔N−n−
プロピル−N−(5−メトキシクロマン−3−イル)ア
ミノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3−アザスピロ
〔4.5〕デカン(蓚酸塩) 実施例1で製造した化合物1.5mmolを、1−ヨー
ドプロパン4.4mmolと炭酸カリウム4.4mol
との存在下のジメチルホルムアミド10ml中に溶解す
る。60℃において24時間攪拌した後に、溶剤を蒸発
させ、粗反応混合物を水10ml中に入れ、ジクロロメ
タンによって抽出する。有機層を乾燥し、蒸発させ、シ
リカカラム上でのクロマトグラフィーによる精製後に予
定生成物が得られる。これを蓚酸によって塩化する。収率 :83%比旋光
【数2】
【0016】実施例3:(−)−3−〔4−〔N−(5
−メトキシクロマン−3−イル)アミノ〕ブチル〕−
2,4−ジオキソ−3−アザスピロ〔4.5〕デカン
(塩酸塩) L−(−)−リンゴ酸の代わりにD−(+) リンゴ酸
を用いること以外は実施例1と同様な方法を実施するこ
とによって、標題生成物が得られる。
【0017】実施例4:(−)−3−〔4−〔N−n−
プロピル−N−(5−メトキシクロマン−3−イル)ア
ミノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3−アザスピロ
〔4.5〕デカン(蓚酸塩) 実施例1で得られる生成物の代わりに実施例3で得られ
る生成物を用いること以外は実施例2と同様な方法を実
施することによって、標題生成物が得られる。これを蓚
酸によって塩化する。比旋光 :遊離アミンのαD
【数3】
【0018】実施例5:(+)−3−〔4−〔N−(5
−メトキシクロマン−3−イル)アミノ〕ブチル〕−
2,4−ジオキソ−3−アザスピロ〔4.5〕デカン
(塩酸塩) 実施例1、段階Aて得られる生成物2gをエタノール3
cm3 中に溶解する。この溶液にエタノール1.6cm
3 中の(−)−カンファン酸1.08gの溶液を加え
る。混合物を30分間攪拌する。これを低温において放
置する。形成される沈殿から排液させ、沈殿を乾燥す
る。
【0019】塩酸又は蓚酸のいずれの塩ともしないが、
前実施例と同様な方法を実施し、式:NH2 −(CH
2n −R3 で示される適当な化合物を用いることによ
って、下記化合物が同様に得られ、異性体に分離でき
る。 (+)−5−メトキシ−3−〔N−n−プロピル−N−
〔2−(4−トルエンスルホニルアミノ)エチル〕−ア
ミノ〕クロマン比旋光
【数4】 (−)−5−メトキシ−3−〔N−n−プロピル−N−
〔2−(4−トルエンスルホニルアミノ)エチル〕−ア
ミノ〕クロマン
【0020】及び下記化合物のジアステレオ異性体: ・5−メトキシ−3−〔N−n−プロピル−N−〔4−
(4−トルエンスルホニルアミノ)ブチル〕アミノ〕ク
ロマン (+)ジアステレオ異性体の比旋光
【数5】 ・3−〔4−〔N−(5−メトキシクロマン−3−イ
ル)アミノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3−アザビ
シクロ〔3.3.0〕オクタン ・3−〔4−〔N−n−プロピル−N−(5−メトキシ
クロマン−3−イル)アミノ〕ブチル〕−2,4−ジオ
キソ−3−アザビシクロ〔3.3.0〕オクタン (+)ジアステレオ異性体の比旋光
【数6】
【0021】 ・ 3−〔4−〔N−(5−メトキシ−3,4−ジヒド
ロ−〔2H〕−ベンゾチオピラン−3−イル)−アミ
ノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3−アザスピロ
〔4.5〕デカン ・ 3−〔4−〔N−n−プロピル−N−(5−メトキ
シ−3,4−ジヒドロ−〔2H〕−ベンゾチオピラン−
3−イル)−アミノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3
−アザスピロ〔4.5〕デカン ・ 5−メトキシ−3−〔N−n−プロピル−N−〔2
−(4−トルエンスルホニルアミノ)エチル〕−アミ
ノ〕−3,4−ジヒドロ−〔2H〕−1−ベンゾチオピ
ラン ・ 5−メトキシ−3−〔N−n−プロピル−N−〔4
−(4−トルエンスルホニルアミノ)ブチル〕−アミ
ノ〕−3,4−ジヒドロ−〔2H〕−ベンゾチオピラン ・ 5−メトキシ−3−〔N−n−プロピル−N−〔3
−(4−トルエンスルホニルアミノ)プロピル〕−アミ
ノ〕−3,4−ジヒドロ−〔2H〕−ベンゾチオピラン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 413/12 335 C07D 413/12 335 417/12 311 417/12 311 335 335 491/056 491/056 498/04 105 498/04 105 // A61K 31/40 AAB A61K 31/40 AAB 31/42 31/42 31/435 31/435 (72)発明者 ジェラール アダム フランス国ル メスニル ル ロワ,ク ロ デュ メスニル − ルトゥ デュ ペク 9 (72)発明者 ピエール ルナール フランス国ヴェルサイユ,アヴニュー ドゥ ヴィルニューヴ レタング 50 (72)発明者 ダニエル − アンリ ケニュナール フランス国パリ,ビ リュ ブランシオ ン 69 (56)参考文献 特公 昭6−70031(JP,B1)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 〔式中、 Zは酸素原子又は硫黄原子を表す、 R1 は水素原子又は直鎖もしくは分枝(C1 −C6 )ア
    ルキル基を表す、 R2 は水素原子又は直鎖もしくは分枝(C1 −C6 )ア
    ルキル基を表す、 nは1〜6の範囲内の整数であり、 R3 はニトリル基、又は ・炭素数2〜7の直鎖もしくは分枝アシル基、 ・アルキルスルホニル基、 ・任意にアルキル、アルコキシもしくはヒドロキシル基
    によって又はハロゲン 原子によって置換したアリールスルホニル基、 ・直鎖もしくは分枝(C1 −C6 )アルキル基 によって任意に置換したアミノ基を表す、又はR3 は下
    記基: 【化2】 【化3】 (式中、 ・YとY′は同一もしくは異なる基であって、水素原
    子、ハロゲン原子、アルキル、アルコキシもしくはヒド
    ロキシル基を表し、 ・mは1もしくは2に等しい整数であり、 ・ピリジン環の窒素は環接続位置のα、β、γもしくは
    δ位に存在する)のいずれかを表す〕 で示される化合物、その異性体又はその塩を製造する方
    法であって、一般式(III): 【化4】 〔式中、R1 とZは式(I)で定義したとおりである〕
    で示される化合物に対して、好ましくは周囲温度及び周
    囲圧力において触媒の存在下で一般式(IV): NH2 −(CH2n −R3 (IV) 〔式中、nとR3 は式(I)で定義したとおりである〕
    で示される化合物による還元的アミノ化を実施して、R
    2 が水素原子を表す、式(I)化合物の一部のものであ
    る式(V): 【化5】 〔式中、R1 、R3 、Z及びnは上記で定義したとおり
    である〕で示される化合物を得、この有機溶液を形成
    し、これに対して光学的に活性な酸を加え、結晶化に付
    して2種の鏡像異性体の一方を析出させ、他方を溶液中
    に残留させることによって、この化合物の(+)及び
    (−)異性体を分離した後、目的とする式(I)化合物
    においてR2 が直鎖もしくは分枝C1 −C6 アルキル基
    を表す場合には、選択した異性体を式(VI): R′2 −X (VI) 〔式中、Xはハロゲン原子を表し、R′2 は直鎖又は分
    枝C1 −C6 アルキル基を表す〕で示される化合物によ
    って処理して、式(I)化合物の1種類の鏡像異性体を
    得る方法。
  2. 【請求項2】 R2 が水素原子を表さない請求項1記載
    の式(I)化合物の鏡像異性体の製造方法において、請
    求項1記載の式(V)化合物を請求項1記載の式(V
    I)化合物と反応させて、請求項1記載の式(I)化合
    物のラセミ体を得、これに対して光学的に活性な酸を加
    えて有機溶液を形成し、2種類の鏡像異性体の一方が析
    出し、他方が溶液中に残留する結晶化を実施することに
    よって、前記ラセミ体の鏡像異性体を分離する方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の式(I)化合物
    の鏡像異性体の製造方法において、鏡像異性体の分離に
    用いる酸が(+)もしくは(−)クエン酸、酒石酸、ジ
    アセチル酒石酸、マレイン酸、リンゴ酸、トシルグルタ
    ミン酸、ショウノウスルホン酸、ショウノウ酸、カンフ
    ァン酸、マンデル酸及びキナ酸から成る群から、生成物
    の所望の鏡像異性体に依存して、選択される方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の式(I)化合物
    の鏡像異性体の製造方法において、鏡像異性体の分離に
    用いる酸が、所望の鏡像異性体に依存して、(+)−又
    は(−)−リンゴ酸である方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の式(I)化合物
    の鏡像異性体の製造方法において、鏡像異性体の分離に
    用いる酸が、所望の鏡像異性体に依存して、(+)−又
    は(−)−カンファン酸である方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の製造方法におい
    て、式(I)化合物の鏡像異性体が(+)−3−〔4−
    〔N−(5−メトキシクロマン−3−イル)アミノ〕ブ
    チル〕−2,4−ジオキソ−3−アザスピロ−〔4.
    5〕デカン及びその薬剤学的に受容される酸による付加
    塩である方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載の製造方法におい
    て、式(I)化合物の鏡像異性体が(−)−3−〔4−
    〔N−(5−メトキシクロマン−3−イル)アミノ〕ブ
    チル〕−2,4−ジオキソ−3−アザスピロ−〔4.
    5〕デカン及びその薬剤学的に受容される酸による付加
    塩である方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2に記載の製造方法におい
    て、式(I)化合物の鏡像異性体が(+)−3−〔4−
    〔N−n−プロピル−N−(5−メトキシクロマン−3
    −イル)アミノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3−ア
    ザスピロ−〔4.5〕デカン及びその薬剤学的に受容さ
    れる酸による付加塩である方法。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2に記載の製造方法におい
    て、式(I)化合物の鏡像異性体が(−)−3−〔4−
    〔N−n−プロピル−N−(5−メトキシクロマン−3
    −イル)アミノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3−ア
    ザスピロ−〔4.5〕デカン及びその薬剤学的に受容さ
    れる酸による付加塩である方法。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2に記載の製造方法にお
    いて、式(I)化合物の鏡像異性体が(+)−5−メト
    キシ−3−〔N−n−プロピル−N−〔4−(4−トル
    エンスルホニルアミノ)ブチル〕アミノ〕クロマン及び
    その薬剤学的に受容される酸による付加塩である方法。
  11. 【請求項11】 請求項1又は2に記載の製造方法にお
    いて、式(I)化合物の鏡像異性体が(−)−5−メト
    キシ−3−〔N−n−プロピル−N−〔4−(4−トル
    エンスルホニルアミノ)ブチル〕アミノ〕クロマン及び
    その薬剤学的に受容される酸による付加塩である方法。
  12. 【請求項12】 請求項1又は2に記載の製造方法にお
    いて、式(I)化合物の鏡像異性体が(+)−5−メト
    キシ−3−〔N−n−プロピル−N−〔2−(4−トル
    エンスルホニルアミノ)エチル〕アミノ〕クロマン及び
    その薬剤学的に受容される酸による付加塩である方法。
  13. 【請求項13】 請求項1又は2に記載の製造方法にお
    いて、式(I)化合物の鏡像異性体が(−)−5−メト
    キシ−3−〔N−n−プロピル−N−〔2−(4−トル
    エンスルホニルアミノ)エチル〕アミノ〕クロマン及び
    その薬剤学的に受容される酸による付加塩である方法。
  14. 【請求項14】 請求項1又は2に記載の製造方法にお
    いて、式(I)化合物の鏡像異性体が(+)−3−〔4
    −〔N−n−プロピル−N−(5−メトキシクロマン−
    3−イル)アミノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3−
    アザビシロク〔3.3.0〕オクタン及びその薬剤学的
    に受容される酸による付加塩である方法。
  15. 【請求項15】 請求項1又は2に記載の製造方法にお
    いて、式(I)化合物の鏡像異性体が(−)−3−〔4
    −〔N−n−プロピル−N−(5−メトキシクロマン−
    3−イル)アミノ〕ブチル〕−2,4−ジオキソ−3−
    アザビシクロ〔3.3.0〕オクタン及びその薬剤学的
    に受容される酸による付加塩である方法。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の式(I)化合物とその
    鏡像異性体との光学的に活性な酸、すなわちそれらの構
    造中に1つ以上の不斉炭素原子を有する酸による付加
    塩。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の式(I)化合物とその
    鏡像異性体との(+)もしくは(−)クエン酸、酒石
    酸、ジアセチル酒石酸、マレイン酸、リンゴ酸、トシル
    グルタミン酸、ショウノウスルホン酸、ショウノウ酸、
    カンファン酸、マンデル酸又はキナ酸による付加塩。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の式(I)化合物とその
    鏡像異性体との(+)−もしくは(−)−リンゴ酸によ
    る付加塩。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の式(I)化合物とその
    鏡像異性体との(+)もしくは(−)−カンファン酸に
    よる付加塩。
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