JP2741435B2 - リライタブル記録装置及びリライタブル記録消去方法 - Google Patents

リライタブル記録装置及びリライタブル記録消去方法

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JP2741435B2 JP16228491A JP16228491A JP2741435B2 JP 2741435 B2 JP2741435 B2 JP 2741435B2 JP 16228491 A JP16228491 A JP 16228491A JP 16228491 A JP16228491 A JP 16228491A JP 2741435 B2 JP2741435 B2 JP 2741435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像情報が繰り返し
記録・消去可能なリライタブル記録媒体、それを用いた
リライタブル記録装置及びリライタブル記録媒体へのリ
ライタブル記録消去方法に関し、例えば、ファクシミリ
装置などに用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッド等を用いて紙等の記録媒
体に画像情報を記録する感熱記録装置や熱転写記録装置
は、その構成が比較的簡単であることから、プリンタや
ファクシミリ装置等の各種機器の記録装置として広く適
用されている。
【0003】その一例として感熱記録紙を用いたファク
シミリ装置の記録装置について説明する。まず、ファク
シミリ装置の記録装置へ記録信号が入力されると、この
記録信号に応じて所要のタイミングでサーマルヘッド上
の発熱体が選択的に発熱し、所要の位置の感熱記録紙が
発色され、この感熱記録紙上に画像が形成されるという
のが基本的な動作である。
【0004】また、近年、繰り返し記録・消去が可能な
リライタブル記録フィルムの開発が行われ始めてきてお
り、例えば、樹脂〜有機低分子物質系(以下、白濁系と
称す)のリライタブル記録フィルムとして特開昭55−
154198号公報、特開昭57−82086号公報及
び特開平2−117891号公報に示されており、ま
た、染料系のリライタブル記録フィルムとしてWO90
/11898明細書及び特開平2−188294号公報
に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した従
来のファクシミリ装置等の記録装置にあっては、感熱記
録紙を一度発色させて画像を形成した場合、その感熱記
録紙の画像を消去することができない。従って、同じ感
熱記録紙に異なる画像を再度形成することは不可能であ
った。このことは、記録に要するランニングコストが当
然高くなることを意味しており、特に、家庭用のファク
シミリ装置等のローエンド機の場合には、このランニン
グコストを抑えることが必要になってきた。
【0006】また、上記した白濁系のリライタブル記録
フィルムにあっては、樹脂〜有機低分子物質からなる記
録層の下にアルミニウム等の金属反射層を設けたもので
あり、記録して消去した所と記録せずに消去した所とで
は、記録層の透明化度及び反射状態が異なるため、消去
した後でも選択的に記録した所が目視でき、完全に消去
できないものであった。さらに、上記した染料系のリラ
イタブル記録フィルムにあっても、記録して消去した所
と記録せずに消去した所とでは記録層の消去状態が異な
るために、完全に消去できないものであった。またさら
に、これら白濁系及び染料系のリライタブル記録フィル
ムが示されたものにあっては、具体的な記録及び消去、
つまり、記録及び消去動作の位置制御、記録及び消去す
るための加熱手段の構成などについては全く示されてい
ないものである。
【0007】この発明は、上記した点に鑑みてなされた
ものであり、画像情報の記録、消去及び再記録が行え、
記録画像の消去を確実にかつ簡便に、しかも安価に行え
るリライタブル記録装置及びリライタブル記録消去方法
を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係わるリライタブル記録装置は、第1の熱エネルギーの
印加により顕色性を呈し、第2の熱エネルギーの印加に
より減色性を呈する記録層を有する画像の形成及び消去
が可能な記録媒体を有するもので、上記記録媒体に第1
または第2の熱エネルギーを印加する加熱手段と、所望
の画像に応じた画像記録信号を加熱手段に出力して加熱
手段を第1の熱エネルギーあるいは第2の熱エネルギー
の一方の熱エネルギーによって発熱させる記録制御手段
と、所望の消去範囲に対して加熱手段を第1の熱エネル
ギーあるいは第2の熱エネルギーの他方の熱エネルギー
によって発熱させる消去制御手段と、記録媒体に記録さ
れた位置を示すマークあるいは上記記録媒体の先端を検
知して検知信号を出力する検知手段とを設け、記録媒体
への記録時には上記検知信号を受けて一定時間経過した
後に記録動作を始め、消去時には上記検知信号を受けた
直後に消去動作を始めることで、消去面積を記録面積に
対して大きくなるようにしたものである。
【0009】この発明の第2の発明に係わるリライタブ
ル記録消去方法は、第1の熱エネルギーの印加により顕
色性を呈し、第2の熱エネルギーの印加により減色性を
呈する記録層を有する記録媒体の記録消去方法におい
て、予め記録媒体における所望の記録領域全面に第1の
熱エネルギーあるいは第2の熱エネルギーの一方によっ
て記録し、次にこの全面記録を第1の熱エネルギーある
いは第2の熱エネルギーの他方によって消去した後、通
常の記録あるいは消去を行うようにしたのである。
【0010】
【作用】この発明の第1の発明にあっては、加熱手段
が、記録制御手段からの画像記録信号に応じて第1の熱
エネルギーあるいは第2の熱エネルギーの一方の熱エネ
ルギーで、記録媒体のマーカ部が示す位置から所定位置
ずれた位置から加熱を開始し、記録媒体における一方の
熱エネルギーを受けた部分に画像を形成せしめるととも
に、第1の熱エネルギーあるいは第2の熱エネルギーの
他方の熱エネルギーで、記録媒体のマーカ部が示す位置
から加熱を開始し、記録媒体における他方の熱エネルギ
ーを受けた部分における画像を消去せしめる。このよう
にすることによって、消去面積が記録面積に対して大き
くなる
【0011】この発明の第2の発明にあっては、予め記
録媒体に第1の熱エネルギーあるいは第2の熱エネルギ
ーの一方によって全面記録が行なわれ、次に全面記録が
第1の熱エネルギーあるいは第2の熱エネルギーの他方
によって全面消去された後に、通常の記録あるいは消去
が行なわれる。
【0012】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図に基づいて説
明する。 実施例1. 図1はこの発明の実施例1を示し、図1の(a)は例え
ば、ワードプロセッサ用のテストプリントに使用された
り、電子黒板として使用されたりするリライタブル記録
装置の概略構成図を示すものであり、図1において、1
は第1の熱エネルギーh1の印加により顕色性を呈して
有色(例えば青色)の画像が形成されて通常の環境(温
度、湿度)でメモリ性を有し、第2の熱エネルギーh2
の印加により減色性を呈して記録された画像が消去さ
れ、再び第1の熱エネルギーh1の印加により顕色性を
呈して有色(例えば青色)の画像が形成されて通常の環
境(温度、湿度)でメモリ性を有し、画像の形成と消去
を繰り返し行なうことが可能な記録層を有する書き換え
可能なリライタブル記録媒体で、フィルム状のものを環
状にしてあるものであり、図1の(b)に示すように所定
位置を示す光学的反射率が異なるマークが記録されるマ
ーカ部23が一画面毎に形成されており、このマーカ部
23はこの実施例においてはフィルム送り及び記録の消
去の開始時点等の制御に使用されるものである。
【0013】2a,2bは一定間隔、この実施例におい
ては一画面分をあけて配設され、上記リライタブル記録
媒体1が張られた無端ベルトを支持する支持手段で、こ
の実施例においてはゴム状のローラからなっており、モ
ータ等(図示せず)によって記録時あるいは消去時の条
件によって左あるいは右方向の回転が選択可能であり、
その回転速度は同速度で回転して上記リライタブル記録
媒体1の画面送りするとともに、上記リライタブル記録
媒体1がたわんだ時にこのたわみを除去するために異速
度で回転するものである。
【0014】3は上記リライタブル記録媒体1に第1ま
たは第2の熱エネルギーを印加する加熱手段で、記録時
及び消去時に上記支持手段2aに圧接して上記リライタ
ブル記録媒体1に第1または第2の熱エネルギーを印加
して記録あるいは消去を行なうためのものであり、この
実施例においては、例えばサーマルヘッド等の加熱ヘッ
ドから構成され、大きさは上記リライタブル記録媒体1
の幅程度であり、例えばリライタブル記録媒体1の目視
範囲がA4サイズであれば、その幅から約2500個程
度の発熱体(図示せず)を有する。
【0015】3aは所望の表示画像に応じた画像記録信
号を上記加熱手段3に出力して加熱手段3を第1の熱エ
ネルギーによって発熱させる記録制御手段及び所望の消
去範囲に応じた画像消去信号を上記加熱手段3に出力し
て加熱手段3を第2の熱エネルギーによって発熱させる
消去制御手段を有した制御手段である。
【0016】4は上記制御手段3aに対する画像記録信
号及び画像消去信号を発生するための外部装置で、例え
ばコンピュータやワードプロセッサ等の画像データ発生
源である。5は上記リライタブル記録媒体1に記録され
たマーカ部23のマークあるいはリライタブル記録媒体
1の先端を検知して検知信号を出力する検知手段であ
る。
【0017】また、リライタブル記録媒体1は、図2の
(a)に示すように、支持体22と、この支持体22上に
形成され、ロイコ染料及びこのロイコ染料と熱的に反応
して顕色及び減色させる顕減色剤及びバインダー等から
なる記録層21と、この記録層21に形成され、耐久性
向上のための保護層20とから構成されているものであ
る。
【0018】そして、このリライタブル記録媒体1に矢
印A方向から、高温・短時間の第1の熱エネルギー
1、例えば、200〜350℃程度の高温で1〜3mse
c程度の熱エネルギーを加えると例えば青色の画像が形
成され、また、低温・長時間の第2の熱エネルギー
2、例えば、80〜150℃程度の低温で5msec〜2s
ec程度の長時間の熱エネルギーを加えると形成された画
像が消去される。
【0019】次に、もう少し具体的にリライタブル記録
媒体1の構成を説明すると、記録層20における顕減色
剤は、図2の(b)に示すように、熱の作用によってロイ
コ染料に対して顕色性を呈する基と、減色性を呈する基
を同一分子内に有する化合物であり、熱の作用によって
酸の性質を示したり、塩基の性質を示す例えばフェノー
ルカルボン酸と有機アミンとの塩である。
【0020】一般に、ロイコ染料では、フェノール性化
合物と熱的に反応して、ロイコ染料のラクトン環が開環
し、無色から有色に色変化する。しかし、ラクトン環を
開環した有色化合物は塩基性物質にふれると閉環しても
とのラクトン環のある無色の化合物にもどる。
【0021】以上の現象、すなわち、図2の(c)に示す
ように、顕減色剤とロイコ染料の可逆性によって、顕減
色剤は無色のロイコ染料を、熱エネルギーの制御のみで
ラクトン環を開環して有色化合物にしたり、閉環して無
色のロイコ染料に戻したりすることができるものであ
る。
【0022】次に、この様に構成されたリライタブル記
録装置の動作について説明する。まず、電源(図示せ
ず)をONにすると、モータ制御手段等(図示せず)に
よってモータ等(図示せず)により支持手段2a,2b
が左回転し、リライタブル記録媒体1が図1の矢印C方
向にフィルム送りされる。そして、リライタブル記録媒
体1における記録(画像形成)開始位置を示すマーカ部2
3が検知手段5の下にきた時、検知手段5からの検知信
号がモータ制御手段等(図示せず)にフィルム送りスト
ップの指示を出し、リライタブル記録媒体1は所定の位
置で止まる。
【0023】このような状態においてリライタブル記録
媒体1への画像記録をする場合は、次のようにして行な
われる。すなわち、外部装置4であるワードプロセッサ
等で作成した文字・図形等の画像情報あるいはスキャナ
ー等で読み込んだ画像情報が制御コマンドとともに制御
装置3aに転送される。ここで、制御コマンドは、例え
ば、記録モードであることを指示したり、画像情報サイ
ズを指示したり、記録開始を指示したりするものであ
る。また、外部装置4と制御装置3aとは所定のインタ
ーフェースで接続されている。
【0024】外部装置4から転送された制御コマンド
は、制御装置3a内で順次解釈され、画像情報は順次制
御装置3aから1ライン単位のビットイメージに対する
電圧パルス信号としてサーマルヘッドからなる加熱手段
3に転送される。そして、加熱手段3の対応する素子に
一定時間通電し、発熱させてそのジュール熱(第1の熱
エネルギー)をリライタブル記録媒体1に伝達する。こ
の結果、画像情報における1ライン分の情報に対応し
て、リライタブル記録媒体1は発色される。そしてリラ
イタブル記録媒体1をモータ等(図示せず)によって回
転させられた支持手段2a,2bにより、図1の矢印C
方向に1ライン分送り、制御装置3aが画像情報におけ
る次の1ラインのビットイメージに対する電圧パルス信
号を加熱手段3に転送して上記と同様にしてリライタブ
ル記録媒体1を発色させる。この動作を順次繰り返して
画像情報の一画面分をリライタブル記録媒体1に記録さ
せる。
【0025】また、リライタブル記録媒体1に記録され
た画像を消去する場合は、次のように行なわれる。ま
ず、モータ制御手段等(図示せず)によってモータ等
(図示せず)により支持手段2a,2bが左回転し、リ
ライタブル記録媒体1が図1の矢印C方向にフィルム送
りされる。そして、リライタブル記録媒体1における画
像消去開始位置を示すマーカ部23が検知手段5の下に
きた時、検知手段5からの検知信号がモータ制御手段等
(図示せず)にフィルム送りストップの指示を出し、リ
ライタブル記録媒体1は所定の位置で止まる。
【0026】そして、外部装置4からの制御コマンド
で、消去モードであることを指示する。制御装置3aは
消去モードのコマンドを受け取ると消去動作を開始す
る。すなわち、加熱手段3は記録時のデータと同じ信号
あるいは全黒データ(素子を発熱させるデータ)を転送
し、一定時間発熱させる。ただし、ここで加えられる熱
エネルギーは第2の熱エネルギーであり、低温で長時間
印加されるものである。これにより、1ライン分の画像
情報が消去される。次にリライタブル記録媒体1を1ラ
イン分フィルム送りして同様に1ライン分の画像情報を
消去する。この動作を順次繰り返して画像情報の1画面
分をリライタブル記録媒体1から消去する。このように
消去されたリライタブル記録媒体1の画面には上記した
方法で再度画像を記録できるものである。
【0027】実施例2. 上記実施例1においては、リライタブル記録媒体1の画
像の消去動作として1画面全面を消去するものとした
が、図3の(b)及び(c)に示すように指定した範囲内
(点線で示した枠内)の任意の消去や複数画面の消去を
行なうものとしても良いものである。すなわち、図3は
このような部分消去を行なう場合の実施例を示すもので
あり、その(a)は制御装置3aの構成を示す構成図であ
る。
【0028】この制御装置3aにおいては、記録モード
時、入力端子30に制御コマンドが入ると、記録消去制
御部33でコマンド内容が解釈される。一方、データ受
信部31で画像情報が受信される。記録消去制御部33
からの信号によってセレクタ37、セレクタ38及びセ
レクタ39が図示上側に選択され、データ受信部31に
て受信された画像情報は、記録通電制御部34を通り画
像記録信号としてサーマルヘッドからなる加熱手段3に
転送される。なお、上記記録通電制御部34は記録時に
必要な第1の熱エネルギーを得るための通電パルス幅を
設定するとともに、サーマルヘッドからなる加熱手段3
を制御するものであり、上記したデータ受信部31と
で、加熱手段3に記録制御を行なう記録制御手段を構成
しているものである。
【0029】一方、消去モード時には、入力端子30に
制御コマンドが入ると、記録消去制御部33でコマンド
内容が解釈され、制御コマンドの指示に従う。つまり、
入力端子30に図3の(c)に対応する「下半分のみ消去
せよ」という内容(消去コマンドと消去位置を示す座標
コマンド)が入ると、記録消去制御部33はデータ作成
部32に消去パターンの指示を出す。データ作成部32
では図3の(c)に示す消去を行なう場合、上半分を”
0”の信号(発熱しない信号)、下半分を”1”の信号
(発熱する信号)となす消去パターンデータを作成す
る。また、記録消去制御部33からの信号によってセレ
クタ37、セレクタ38及びセレクタ39が図示下側に
選択される。データ作成部32にて作成された消去パタ
ーンデータはセレクタ37及び38を介して消去通電制
御部35に転送され、この消去通電制御部35にて画像
消去信号が生成される。この画像消去信号に基づいて加
熱手段3が制御され、図3の(c)に示す点線枠内が消去
される。
【0030】この消去モードにおいて動作する記録消去
制御部33、データ作成部32及び消去通電制御部35
によって、消去制御手段を構成しており、記録消去制御
部33が制御コマンドを解釈してデータ作成部32へ消
去パターンデータを作成させているため、図3の(b)に
示すような点線枠内の消去も可能であり、任意の範囲の
消去が可能になるものである。
【0031】実施例3. 上記実施例1においては1画面の消去を行なうものを示
したが、複数の画面を一度に消去するようにしても良
く、また、消去コマンドを出力する装置に取り付けたも
のであっても良い。図4及び図5はこのような装置を示
す実施例3を示すものであり、図において40はリライ
タブル記録媒体1の下部に取り付けられたオペレーショ
ンパネル、51はこのオペレーションパネル40に設け
られた画像消去の指示をするための消去キー、52は上
記オペレーションパネル40に設けられたリライタブル
記録媒体1を右方向に送る指示をするための右送りキ
ー、53は上記オペレーションパネル40に設けられた
リライタブル記録媒体1を左方向に送る指示をするため
の左送りキー、54は上記オペレーションパネル40に
設けられた部分画像消去の指示をするための部分消去キ
ー、55は上記オペレーションパネル40に設けられた
キーによって入力されたキー入力をセットするためのセ
ットキー、56は上記オペレーションパネル40に設け
られた消去範囲等の情報を入力するためのテンキーであ
る。
【0032】このように構成された実施例3において
も、記録モード及び消去モードにおいては上記実施例1
と同様に動作するものであり、特にオペレーションパネ
ル40の使用例を説明する。1画面をすべて消去すると
きは、テンキー56の"1"、消去キー51、セットキー
55の順に押し下げることにより、1画面消去がセット
され、例えば図3に示す制御装置によって1画面消去が
行なわれる。
【0033】また、2画面をすべて消去する時は、テン
キー56の"2”、消去キー51、セットキー55に順
に押し下げることにより、2画面消去がセットされ、例
えば図3に示す制御装置によって2画面消去が行なわれ
る。
【0034】さらに、指定範囲内のみの消去を行なう場
合、消去したい座標をテンキー56にて入力し、部分消
去キー54及びセットキー55を押し下げることによ
り、所望の範囲の部分画面消去がセットされ、例えば図
3に示す制御装置により、その記録消去制御部33で解
釈されて、所望の部分画面消去が行なわれる。
【0035】実施例4. 上記実施例1においては、記録(画像形成)開始位置及
び画像消去開始位置をリライタブル記録媒体1に設けら
れたマーカ部23としたが、より完全な消去を行なうに
は、次のように行なったら良いものである。すなわち、
記録モード時には、リライタブル記録媒体1に設けられ
たマーカ部23を検知手段5が検知し、この検知信号を
受けた後一定時間経過した後、リライタブル記録媒体1
に画像を記録し始め、消去モード時には、リライタブル
記録媒体1に設けられたマーカ部23を検知手段5が検
知し、この検知信号を受けるとすぐにリライタブル記録
媒体1の画像を消去し始める。
【0036】このように構成したことにより、消去モー
ドにおける画像消去範囲が記録モードにおける画像記録
範囲より大きくなるため、記録開始位置の温度分布等に
よる消し残りが完全に消去され、確実な消去特性が得ら
るものである。また、2画面をすべて消去する時は、
テンキー56の"2”、消去キー51、セットキー55
に順に押し下げることにより、2画面消去がセットさ
れ、例えば図3に示す制御装置によって2画面消去が行
なわれる。
【0034】さらに、指定範囲内のみの消去を行なう場
合、消去したい座標をテンキー56にて入力し、部分消
去キー54及びセットキー55を押し下げることによ
り、所望の範囲の部分画面消去がセットされ、例えば図
3に示す制御装置により、その記録消去制御部33で解
釈されて、所望の部分画面消去が行なわれる。
【0035】実施例4. 上記実施例1においては、記録(画像形成)開始位置及
び画像消去開始位置をリライタブル記録媒体1に設けら
れたマーカ部23としたが、より完全な消去を行なうに
は、次のように行なったら良いものである。すなわち、
記録モード時には、リライタブル記録媒体1に設けられ
たマーカ部23を検知手段5が検知し、この検知信号を
受けた後一定時間経過した後、リライタブル記録媒体1
に画像を記録し始め、消去モード時には、リライタブル
記録媒体1に設けられたマーカ部23を検知手段5が検
知し、この検知信号を受けるとすぐにリライタブル記録
媒体1の画像を消去し始める。
【0036】このように構成したことにより、消去モー
ドにおける画像消去範囲が記録モードにおける画像記録
範囲より大きくなるため、記録開始位置の温度分布等に
よる消し残りが完全に消去され、確実な消去特性が得ら
るものである。
【0037】実施例5. 上記実施例においては、リライタブル記録媒体1を環状
にしたものとしたが、図6に示したもののようにリライ
タブル記録媒体1をカット紙タイプのものを用いたもの
でも良いものである。このように構成したものであって
も、上記実施例1に示したものと同様に動作し、同様の
効果が得られるものである。
【0038】なお、この実施例5において、画像形成開
始位置及び画像消去開始位置を検知するために上記実施
例と同様にリライタブル記録媒体1にマーカ部23を設
けたものであっても良く、また、マーカ部23を設けず
にリライタブル記録媒体1の先端を検知手段5が検知し
て画像形成開始位置及び画像消去開始位置を検知するよ
うにしても良いものである。
【0039】実施例6. 上記実施例においては、リライタブル記録媒体1にマー
カ部23を設けたものを示したが、マーカ部23が形成
されていないリライタブル記録媒体1を用いても良いも
のである。この場合、加熱手段3によってリライタブル
記録媒体1の所定位置に位置を示すマークを記録すれば
良く、図7の(a)に示すようにデータ受信部31内部に
マーカー記録手段70を設ければ良いものである。例え
ば、このマーカー記録手段70は、記録モード時に、画
像情報の開始及び終了を検知して開始及び終了時にリラ
イタブル記録媒体1の所定位置、例えば、図7の(b)に
示すように上端部に対応した位置の加熱手段3に第1の
熱エネルギーを与えるマーカー形成信号を記録通電制御
部34与えるものである。
【0040】また、図7の(a)において、72は消去モ
ード時に検知手段5からの検知信号に応じて支持手段2
a,2bを画像消去時にあった回転速度に回転させるモ
ータ等73を制御し、記録消去制御部33を制御して画
像の消去動作の開始・終了位置制御を行なう位置制御手
段である。
【0041】この実施例6においては、リライタブル記
録媒体1への画像記録と同時にマーカー記録手段70に
よってリライタブル記録媒体1に記録マーカー24が形
成される。この記録マーカー24は図7の(b)に示すよ
うにリライタブル記録媒体1に記録された画像を挟んで
形成されるものである。そして、リライタブル記録媒体
1における画像の消去は、消去モードを示す制御コマン
ドが入力端子30から入力され、記録消去制御部33に
よって消去モータ73等によって支持手段2a,2bを
介して高速にリライタブル記録媒体1を送る。検知手段
5が記録マーカー24を検知すると、この検知手段5か
らの検知信号によって位置制御手段72がモータ73の
回転速度を画像消去にあった回転速度に回転させるとと
もに、記録消去制御部33に消去開始を指示し、画像消
去を行なわせる。その後、検知手段5が再び記録マーカ
ー24を検知すると、この検知手段5からの検知信号に
よって位置制御手段72がモータ73の回転速度を再び
高速に回転させてリライタブル記録媒体1を送り、1画
面分送り終わると、リライタブル記録媒体1の送りを停
止し、画像の消去が終了するものである。
【0042】この実施例6のものにあっては、記録マー
カー24に挟まれた画像が記録された範囲のみを消去、
つまり、加熱手段3に電力を供給するだけで良いので、
消費電力の削減が図れ、しかも、画像が記録されていな
いリライタブル記録媒体1の部分は高速で送れるので、
消去時間の短縮も図れるものである。
【0043】なお、上記実施例6においては、リライタ
ブル記録媒体1にマーカ部23が形成されていないもの
を用いて説明したが、図7の(c)に示したようにリライ
タブル記録媒体1に1画面の先端部に設けられたマーカ
部23を有したものであっても同様の効果を奏するもの
である。
【0044】なお、上記実施例6においては、マーカー
記録手段70によって画像消去開始位置及び画像消去終
了位置の両者に対してリライタブル記録媒体1に記録マ
ーカー24を記録するものを示したが、画像形成開始位
置に対してだけリライタブル記録媒体1に記録マーカー
24を記録するようにしたものであっても良いものであ
る。この場合、消去モードにおいて、画像消去開始位置
はその記録マーカー24を検知することによって消去を
開始し、画像消去終了位置は消去開始位置からの時間あ
るいはライン数によって管理するようにしても良いもの
である。
【0045】実施例7. 上記各実施例においては、画像の再記録を行なうとき
に、1画面分の消去動作を行なってからその消去される
画面に画像を再記録するものを示したが、何らかの画像
(以下、第1の画像と称す)が記録されているリライタ
ブル記録媒体1の画面に、その第1の画像を消去しなが
ら新たな画像(以下、第2の画像と称す)を記録するよ
うにしても良いものである。この実施例7にあっても、
上記で説明したものと同様の構成によって構成できるも
のであり、図1及び図3に基づいてその第1の画像を消
去しながら第2の画像を記録する動作を説明する。
【0046】図3において、記録消去モード(第1の画
像を消去しながら第2の画像を記録するモード)の制御
コマンドが入力端子30に入力されると、記録消去制御
部33では消去記録モードの動作を行なわせるように機
能する。このとき、まず、データ作成部32で1ライン
分の消去データを作成し、消去通電制御部35を通して
加熱手段3が第2の熱エネルギーにて発熱され、リライ
タブル記録媒体1に記録された第1の画像における1ラ
イン目のデータが消去される。
【0047】続いて、入力端子30からの第2の画像情
報を受けたデータ受信部31から第2の画像における1
ライン目の画像情報が記録通電制御部34に転送され、
記録通電制御部34がこの画像情報に基づいて加熱手段
3を第1の熱エネルギーにて発熱させて上記第1の画像
の消去された1ライン目に第2の画像における1ライン
目の画像が記録されるものである。
【0048】その後、モータ等によって支持手段2a,
2bを回転させてリライタブル記録媒体1を1ライン分
送り、上記と同様に消去及び記録の動作を繰り返す。こ
の動作を繰り返すことによって文字または図形等の新た
な第2の画像を、予め形成されていた第1の画像の上に
新たに記録することができる。
【0049】実施例8. 上記実施例7においては、1つの加熱手段5によって消
去及び記録を行なうものを示したが、図8に示すよう
に、記録用及び消去用加熱手段80,81を別々に設け
ても良いものである。この図8に示した実施例8におい
ては、記録用及び消去用加熱手段80,81はサーマル
ヘッドによって構成されており、かつ記録用及び消去用
加熱手段80,81が別々に設けられるため、図3に示
した実施例のもののようなセレクタ37,38,39は
必要なく、データ受信部31と記録通電制御部34とを
直接接続し、データ作成部32と消去通電制御部35と
を直接接続したものである。
【0050】この実施例8においては、記録用加熱手段
80と消去用加熱手段81は消去用加熱手段81が進行
方向の前になるようにして並べてあるいは一定の距離を
おいて設置され、消去用加熱手段81が第2の熱エネル
ギーを発熱してリライタブル記録媒体1の画像を消去し
ながら、記録用加熱手段80が画像情報に基づいて第1
の熱エネルギーを発熱してリライタブル記録媒体1の消
去用加熱手段81によって消去された部分に画像を記録
するものである。
【0051】記録用加熱手段80と消去用加熱手段81
との間の発熱のタイミングは、消去用加熱手段81の発
熱を記録用加熱手段80の発熱より早くする場合、ある
いは両者の発熱を同時に行なう場合がある。この発熱の
タイミングの制御は記録消去制御部33で行なわれる。
記録用加熱手段80及び消去用加熱手段81の発熱を同
時に行なうようにすると高速化が図れ、消去用加熱手段
81の発熱を記録用加熱手段80の発熱より早く行なう
ようにすると消費電力の低減化が図れるものである。
【0052】実施例9. 上記実施例8においては、記録用加熱手段80と消去用
加熱手段81の加熱素子面積を同じものとしているが、
消去用加熱手段81の加熱素子面積を記録用加熱手段8
0の加熱素子面積より大きなものとしても良いものであ
る。この場合、消去用加熱手段81による消去開始と、
記録用加熱手段80による記録開始の位置が多少ずれた
場合等でも、前の画像の消し残しのないリライタブル記
録媒体1の画面が得られるものである。
【0053】このことを図9に基づいてさらに詳細に説
明する。なお、図9において91は電源、92は記録用
加熱手段80と消去用加熱手段81の加熱素子である。
この加熱素子92は加熱素子92毎に設けられたドライ
バーIC(図示せず)によってスイッチング動作が行な
われ、選択的に電源91から電流が流され、発熱するも
のである。このとき、消去用加熱手段81の加熱素子9
2の面積を図9の(b)に示すように縦長に大きくした
り、あるいは(c)に示すように横長に大きくしたりする
ことによって、画像の消去が確実に行なわれるものであ
る。また、1ラインにあるすべての加熱素子92を発熱
させて1ラインを消去する場合には、図9の(d)に示す
ように、消去用加熱手段81の加熱素子92を大きくし
て、電源91と加熱素子92のドライバーICとの配線
を少なくするようにしても良いものである。
【0054】実施例10. 上記実施例9においては、消去用加熱手段81における
複数の加熱素子92に対して選択的に発熱させるための
ドライバーICを設けたものとしたが、これらドライバ
ーICを省き、常に消去用加熱手段81における全ての
加熱素子92を発熱させても良いものである。
【0055】このことを図10に基づいてさらに詳細に
説明する。例えば、図10の(a)に示すように、電源9
1に加熱素子92の図示上側を接続し、図示下側で加熱
素子92に電流が流れるようにスイッチングする構成に
よって行われるものである。この時、消去用加熱手段8
1における加熱素子92の温度を所望の温度範囲に保つ
には、記録用加熱手段80及び消去用加熱手段81にサ
ーミスタ等の温度検出素子(図示せず)を取り付け、こ
れら温度検出素子からの検出結果に基づいて発熱温度を
制御すべく消去用加熱手段81における加熱素子92へ
の通電を制御すれば良く、また、温度検出素子を取り付
けずに、予め実験により消去用加熱手段81における加
熱素子92への通電時間を求めておき、この実験結果を
消去制御手段に記憶させておき、この記憶内容に基づき
加熱素子92への通電を制御すれば良いものである。こ
れら加熱素子92の温度を所望の温度範囲に保てるもの
であれば、図示下側でスイッチングする構成にせず直接
接地するようにしても良いものである。
【0056】また、図10の(b)に示すように、一方を
接地し、他方で消去用加熱手段81における加熱素子9
2に電流が流れるようにスイッチングする構成にしても
良い。さらに、図10の(c)に示すように、消去用加熱
手段81における加熱素子92を面状に構成しても良
い。またさらに、図10の(d)に示すように、消去用加
熱手段81における複数の加熱素子92に対して複数の
配線を持つようにしても良い。
【0057】実施例11. 上記した実施例1ないし実施例10においては、画像の
形成及び消去が繰り返し可能なリライタブル記録媒体1
に対して通常時の記録及び消去を行うものを示したが、
リライタブル記録媒体1にあっては、使用開始までに一
度も記録が行なわれずに消去が行われる場合と、記録が
行なわれた後消去が行なわれる場合とは反射率が異な
り、またリライタブル記録媒体1によっては消去した時
に選択的に記録した所が目視でき完全に消去できない場
合も生じる。このようなリライタブル記録媒体1に対し
ては、リライタブル記録媒体1における所望の記録表示
形成領域全面に第1の熱エネルギーを印加して全面記録
し、この全面記録されたリライタブル記録媒体1におけ
る所望の記録表示形成領域全面に第2の熱エネルギーを
印加して全面消去する予備消去を行なった後、通常記録
及び通常消去を行うものである。
【0058】この予備消去は、工場出荷時、リライタブ
ル記録媒体1を取り替えた時、リライタブル記録媒体1
が経年変化等で完全に消去できなくなった時、あるいは
選択的に記録・消去を行う毎に行うものである。
【0059】この実施例11における予備消去を図1及
び図3に基づいて説明する。まず、全黒データ(記録デ
ータ)をデータ作成部32にて作成し、このデータ作成
部32で作成された全黒データをセレクタ37及びセレ
クタ38を介して記録通電制御部34に送る。記録通電
制御部34は加熱手段3にこの全黒データを送り、加熱
手段3が第1の熱エネルギーによって所望の濃度になる
ようにリライタブル記録媒体1の1ライン分を記録す
る。そして、モータ(図示せず)及び支持手段2a、2
bがリライタブル記録媒体1を図示矢印C方向へ1ライ
ン分送り、次の1ライン分の記録動作を行う。この動作
を繰り返すことによってリライタブル記録媒体1全面に
記録する。
【0060】その後、モータ(図示せず)及び支持手段
2a、2bがリライタブル記録媒体1を巻き戻し、全面
消去を行うことになる。つまり、セレクタ38が消去通
電制御部35に切り替わり、全黒データ(消去データ)
をデータ作成部32にて作業し、このデータ作成部32
で作成された全黒データをセレクタ37及びセレクタ3
8を介して消去通電制御部35に送る。消去通電制御部
35は加熱手段3にこの全黒データを送り、加熱手段3
が第2の熱エネルギーによってリライタブル記録媒体1
の1ライン分を消去する。そして、モータ(図示せず)
及び支持手段2a、2bがリライタブル記録媒体1を図
示矢印C方向へ1ライン分送り、次の1ライン分の消去
動作を行う。この動作を繰り返すことによってリライタ
ブル記録媒体1全面を消去する。
【0061】このような予備消去を一度行っておくと、
通常記録・通常消去を行ったとき、消去の際に消去の前
に選択的に記録した所が目視できることがなく、完全に
消去できることになるものである。なお、この予備消去
は、記録データ及び消去データともに全黒データである
固定のデータであるので、データ作成部32で作成せ
ず、記録通電制御部34及び消去通電制御部35によっ
て作成するようにしても良いものである。また、加熱手
段が記録用加熱手段80と消去用加熱手段81とに分離
されているものにあっては、消去用加熱手段81には加
熱するかしないかの制御だけで良いものである。
【0062】なお、上記実施例1ないし実施例11にあ
っては、加熱手段3(あるいは記録用加熱手段80及び
消去用加熱手段81)が画像そのものを示す画像記録信
号に基づいて第1の熱エネルギーをリライタブル記録媒
体1に印加することによって記録し、第2の熱エネルギ
ーをリライタブル記録媒体1に印加することによって消
去するもの(文字を記録する場合、文字が白地に有色で
記録される)を示したが、これに限られるものではな
く、次に示す3つの場合についても同様な効果を奏する
ものである。
【0063】(1) 加熱手段3(あるいは記録用加熱手
段80及び消去用加熱手段81)が画像以外のものを示
す画像記録信号に基づいて第1の熱エネルギーをリライ
タブル記録媒体1に印加することによって記録し、第2
の熱エネルギーをリライタブル記録媒体1に印加するこ
とによって消去するもの(文字を記録する場合、有色の
背景に文字が白く記録される) (2) 加熱手段3(あるいは記録用加熱手段80及び消
去用加熱手段81)が画像そのものを示す画像記録信号
に基づいて第2の熱エネルギーをリライタブル記録媒体
1に印加することによって記録し、第1の熱エネルギー
をリライタブル記録媒体1に印加することによって消去
するもの(文字を記録する場合、有色の背景に文字が白
く記録される) (3) 加熱手段3(あるいは記録用加熱手段80及び消
去用加熱手段81)が画像以外のものを示す画像記録信
号に基づいて第2の熱エネルギーをリライタブル記録媒
体1に印加することによって記録し、第1の熱エネルギ
ーをリライタブル記録媒体1に印加することによって消
去するもの(文字を記録する場合、文字が白地に有色で
記録される)
【0064】なお、上記実施例において、加熱手段3、
記録用加熱手段80及び消去用加熱手段81としてファ
クシミリ等で使用されている固定型のサーモルヘッドを
用いたものを示したが、これに限られるものではなく、
走査型のサーマルヘッドを用いたものでも良く、さらに
は、光源あるいはレーザ光源を用いた加熱手段であって
も良いものである。加熱手段3としてレーザ光源を用い
た場合、図11に示したようにリライタブル記録媒体1
に記録する場合と消去する場合とで、消去する場合のビ
ームスポット、つまり加熱範囲を記録する場合のビーム
スポットより大きくすれば、記録の消し残りがなく消去
が完全に行えるものである。
【0065】また、記録用加熱手段80及び消去用加熱
手段81としてレーザ光源を用いた場合、図11に示し
たように消去用加熱手段81のビームスポットを記録用
加熱手段80からのビームスポットより大きくすれば、
記録の消し残りがなく消去が完全に行えるものである。
この場合、記録用加熱手段80と消去用加熱手段81と
に別々のレーザ光源を用いるようにしても良く、同じレ
ーザ光源を用いてレーザ光を集光するレンズを別々なも
のを使用しても良いものである。さらに、レーザ光源か
らのビームスポットの形孔は、円形でもだ円形であって
も良いものである。
【0066】なお、上記各実施例においては、リライタ
ブル記録媒体14における記録層21として図2の(b)
(c)に示したように染料系のものを用いたものを示した
が、これに限られるものではなく、繰り返し記録及び消
去が可能なフィルムであれば良いものであり、例えば、
温度による透明度変化を利用した樹脂、つまり有機低分
子物質系、サーモクロミック系、あるいはポリマーブレ
ンド系の樹脂を用いても良いものである。
【0067】また、上記各実施例においては、制御装置
3aとして記録用及び消去用とを共通の1つのものとし
たが、別々のものとして構成しても良く、また、その設
置位
【0068】また、上記各実施例においては、支持手段
2aと加熱手段3とを圧設する構成としたが、他のロー
ラを用いても良いものである。
【0069】さらにまた、上記実施例においては、リラ
イタブル記録媒体1としてエンドレスベルト状のものを
示したが、図12に示すように支持手段2a,2bに巻
きつけるようにしても良く、また、カットシート状ある
いは板状のものにしても良いものである。
【0070】また、上記各実施例においては、リライタ
ブル記録媒体1の送り方向を横方向にしたものを示した
が、縦方向にしたものであっても良いものである。
【0071】また、検知手段5の個数あるいは設置位置
は上記実施例に示したものに限られるものでなく、リラ
イタブル記録媒体1に設けられたマーカ部23の形状、
個数、及び形成位置も上記実施例に示したものに限られ
るものではなく、またバーコードのようなものであって
も良いものである。
【0072】また、上記実施例におけるデータ受信部3
1あるいはデータ作成部32のメモリ性については、1
ライン、1ライン以下、1ライン以上の複数ラインある
いは1ないし複数画面分を記憶するメモリであっても良
いものである。
【0073】また、上記実施例においては、消去用のデ
ータを装置内部で発生させたものを置はどこであっても
良いものである。示したが、外部装置4等から消去用の
データを転送するようにしても良いものである。
【0074】また、上記実施例においては、消去用加熱
手段81としてサーマルヘッドを用いたものを示した
が、ヒートローラ等の熱源を用いても良いものである。
この場合、図13に示すように消去用加熱手段81とし
て消去用熱源100により静的発熱(低温・長時間)を
行なう。この時、消去用熱源100の大きさは、(a)に
示すようにサーマルヘッドから構成される記録用加熱手
段3と同じサイズであっても良く、また大きくてもある
いは小さくても良いものである。
【0075】消去用熱源100の大きさを記録用加熱手
段3の大きさを図13の(b)のように小さくした場合、
消去用熱源100の移動方向を図示矢印D方向とし、リ
ライタブル記録媒体1の図示矢印E方向とあわせて消去
を行なうようにすれば良いものである。この場合、コス
トを下げることができるものである。
【0076】さらに、上記実施例においては、加熱手段
3,80,81としてライン形のサーマルヘッドを用い
たものを示したが、シリアル形のサーマルヘッドを用い
たものであっても良く、また、加熱手段3,80,81
の消費電力を低くおさえるために、1ラインを分割して
順次駆動し、記録あるいは消去を行なっても同様の効果
を奏するものである。また、加熱手段3,80,81の
個数は上記実施例に限定されるものではなく、数が多け
れば多いほど記録あるいは消去の時間が短くなるもので
ある。加えて、記録用と消去用の数が異なるようにして
も良いものである。
【0077】また、図14の(a)に示すように、例え
ば、カットシートを用いて画像形成されたリライタブル
記録媒体1を消去後記録する場合には、矢印F方向で消
去を行ない、矢印H方向で記録を行なう構成、または矢
印F方向で消去を行ない、同じ矢印F方向で記録を行な
っても良い。加えて、図14の(b)に示すように、ロー
ル状のリライタブル記録媒体1を用いた場合でも、矢印
H方向で記録を行ない、矢印I方向で消去を行なう構成
にしても良く、リライタブル記録媒体1の送り方向及び
記録/消去方向は限定されるものではない。
【0078】図4に示した実施例においては、オペレー
ションパネル40を装置内に、つまりリライタブル記録
媒体1に装着したものを示したが、リモコンあるいは有
線等で操作しても良いものである。
【0079】また、上記実施例においては、リライタブ
ル記録媒体1に設けられたマーカ部23を記録/消去開
始位置を示すものとしたが、終了時、記録/消去中、終
了後一定時間後あるいは開始前の一定時間前に記録して
利用しても良いものである。
【0080】また、上記実施例においては、加熱手段
3,80,81としてのサーマルヘッドの発熱体を1列
に並べたものとしたが、発熱体列を2列以上あるいは千
鳥状に形成したものであっても良く、2列以上のものに
あっては1列を記録用、1列を消去用として用いても良
いものである。
【0081】また、上記実施例においては、記録通電制
御部34と消去通電制御部35とを別々に設けたものを
示したが、同じものを用いても良く、この場合、熱エネ
ルギーを記録用及び消去用とで区別して加熱手段3,8
0,81から発生できるように制御できるものであれば
良いものである。
【0082】また、上記実施例においては、リライタブ
ル記録媒体1の所定位置にマークを記録する場合に、加
熱手段3あるいは記録用加熱手段80にて記録するもの
としたが、マークを記録するためのサーマルヘッドなど
からなる加熱手段を別に設けたものであっても良いもの
である。
【0083】
【発明の効果】この発明の第1の発明は以上に述べたよ
うに、第1の熱エネルギーの印加により顕色性を呈し、
第2の熱エネルギーの印加により減色性を呈する記録層
を有する画像の形成及び消去が可能な記録媒体を有する
もので、上記記録媒体に第1または第2の熱エネルギー
を印加する加熱手段と、所望の画像に応じた画像記録信
号を加熱手段に出力して加熱手段を第1の熱エネルギー
あるいは第2の熱エネルギーの一方の熱エネルギーによ
って発熱させる記録制御手段と、所望の消去範囲に対し
て加熱手段を第1の熱エネルギーあるいは第2の熱エネ
ルギーの他方の熱エネルギーによって発熱させる消去制
御手段と、記録媒体に記録された位置を示すマークある
いは上記記録媒体の先端を検知して検知信号を出力する
検知手段とを設け、記録媒体への記録時には上記検知信
号を受けて一定時間経過した後に記録動作を始め、消去
時には上記検知信号を受けた直後に消去動作を始めるこ
とで、消去面積を記録面積に対して大きくなるようにし
たので、記録開始位置の温度分布等による消し残りが完
全に消去され、確実な消去特性のリライタブル記録装置
が得られるという効果を有するものである。
【0084】この発明の第2の発明は、第1の熱エネル
ギーの印加により顕色性を呈し、第2の熱エネルギーの
印加により減色性を呈する記録層を有する記録媒体の記
録消去方法において、予め記録媒体における所望の記録
領域全面に第1の熱エネルギーあるいは第2の熱エネル
ギーの一方によって記録し、次にこの全面記録を第1の
熱エネルギーあるいは第2の熱エネルギーの他方によっ
て消去した後、通常の記録あるいは消去を行うようにし
ので、通常の記録及び通常の消去を行う際に記録媒体
が常に同じ状態であり、かつ実用上完全消去が行えてい
るという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す概略構成図及び説明
図。
【図2】この発明の実施例に用いられたリライタブル記
録媒体1を説明するための図。
【図3】この発明の実施例2における制御装置の構成図
及びリライタブル記録媒体1における画像消去部分を示
す図。
【図4】この発明の実施例3を示す概略構成図。
【図5】この発明の実施例3におけるオペレーションパ
ネル40を示す説明図。
【図6】この発明の実施例5を示す斜視図。
【図7】この発明の実施例6における制御装置の構成図
及びリライタブル記録媒体1に記録されたマーカー24
を説明するための図。
【図8】この発明の実施例8における制御装置の構成
図。
【図9】この発明の実施例9における加熱手段80,8
1の構成を示す図。
【図10】この発明の実施例10における消去用加熱手
段81の構成を示す図。
【図11】この発明の実施例における加熱手段3、8
0、81としてレーザ光源を用いた場合のビームスポッ
トを示す図。
【図12】この発明の実施例における他のリライタブル
記録媒体1の例を示す概略構成図。
【図13】この発明の実施例における他の例の概略構成
図。
【図14】この発明の実施例におけるさらに他の例の概
略構成図。
【符号の説明】
1 リライタブル記録媒体 2a 支持手段 2b 支持手段 21 記録層 23 マーカ部 3 加熱手段 3a 制御装置 34 記録通電制御部 35 消去通電制御部 5 検知手段 80 記録用加熱手段 81 消去用加熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−50897(JP,A) 特開 昭57−109695(JP,A) 特開 平1−172896(JP,A) 特開 平2−80289(JP,A) 特開 平3−215085(JP,A) 特開 平4−197647(JP,A) 特開 平4−353487(JP,A) 特開 昭57−89992(JP,A) 特開 平3−142279(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の熱エネルギーの印加により顕色性
    を呈し、第2の熱エネルギーの印加により減色性を呈す
    る記録層を有する画像の形成及び消去が可能な記録媒体
    を有するリライタブル記録装置において、上記記録媒体
    に第1または第2の熱エネルギーを印加する加熱手段、
    所望の画像に応じた画像記録信号を上記加熱手段に出力
    して上記加熱手段を第1の熱エネルギーあるいは第2の
    熱エネルギーの一方の熱エネルギーによって発熱させる
    記録制御手段、所望の消去範囲に対して上記加熱手段を
    第1の熱エネルギーあるいは第2の熱エネルギーの他方
    の熱エネルギーによって発熱させる消去制御手段、及び
    上記記録媒体に記録された位置を示すマークあるいは上
    記記録媒体の先端を検知して検知信号を出力する検知手
    を備え、上記記録媒体への記録時には上記検知信号を
    受けて一定時間経過した後に記録動作を始め、消去時に
    は上記検知信号を受けた直後に消去動作を始めること
    で、消去面積を記録面積に対して大きくなるようにした
    ことを特徴とするリライタブル記録装置。
  2. 【請求項2】 第1の熱エネルギーの印加により顕色性
    を呈し、第2の熱エネルギーの印加により減色性を呈す
    る記録層を有する記録媒体の記録消去方法において、予
    め上記記録媒体における所望の記録領域全面に第1の熱
    エネルギーあるいは第2の熱エネルギーの一方によって
    記録し、次にこの全面記録を第1の熱エネルギーあるい
    は第2の熱エネルギーの他方によって消去した後、通常
    の記録あるいは消去を行うことを特徴とするリライタブ
    ル記録消去方法。
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