JP2739888B2 - 酸素濃縮器 - Google Patents
酸素濃縮器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気中から高濃度の酸
素を取り出す酸素濃縮器に関し、特に、コンプレッサー
の消音及び防振に関するものである。
素を取り出す酸素濃縮器に関し、特に、コンプレッサー
の消音及び防振に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、酸素濃縮器では、コンプレッ
サーによって圧縮空気をシーブ・ベッド(吸着床)に供
給し、このシーブ・ベッドで加圧と減圧を繰り返して、
空気中から高濃度の酸素を取り出している。
サーによって圧縮空気をシーブ・ベッド(吸着床)に供
給し、このシーブ・ベッドで加圧と減圧を繰り返して、
空気中から高濃度の酸素を取り出している。
【0003】この際、酸素濃縮器の特に室内設置を考慮
した場合、コンプレッサーの消音及び防振対策が重要と
なる。
した場合、コンプレッサーの消音及び防振対策が重要と
なる。
【0004】そこで、従来から、酸素濃縮器では、コン
プレッサーを収納した収納ケース内に、木製の厚い板を
用いてジグザグ状の仕切板を形成し、その仕切板の表面
に発泡ウレタンを貼り付けて、収納ケース内の表面積を
拡大し、コンプレッサーの騒音をジグザグ状の仕切板間
で乱反射させながら発泡ウレタンで消音するような対策
を図っていた。
プレッサーを収納した収納ケース内に、木製の厚い板を
用いてジグザグ状の仕切板を形成し、その仕切板の表面
に発泡ウレタンを貼り付けて、収納ケース内の表面積を
拡大し、コンプレッサーの騒音をジグザグ状の仕切板間
で乱反射させながら発泡ウレタンで消音するような対策
を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、消音
効果が低い上に、コンプレッサーが発生する低周波の振
動は殆んど吸収することができない。また、収納ケース
内の温度上昇を招き、発泡ウレタンが早期に触けたり、
コンプレッサーのモータ等の寿命を短くする等の悪影響
を及ぼしている。更に、木製の厚い板を用いて収納ケー
ス内をジグザグ状に仕切っているために、酸素濃縮器全
体の重量が著しく増大して、移動や運搬が不便である上
に、収納ケースの内部構造が著しく複雑になってしま
い、コンプレッサー等のメンテナンスが非常に不便であ
る等の問題があった。
効果が低い上に、コンプレッサーが発生する低周波の振
動は殆んど吸収することができない。また、収納ケース
内の温度上昇を招き、発泡ウレタンが早期に触けたり、
コンプレッサーのモータ等の寿命を短くする等の悪影響
を及ぼしている。更に、木製の厚い板を用いて収納ケー
ス内をジグザグ状に仕切っているために、酸素濃縮器全
体の重量が著しく増大して、移動や運搬が不便である上
に、収納ケースの内部構造が著しく複雑になってしま
い、コンプレッサー等のメンテナンスが非常に不便であ
る等の問題があった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、酸素濃縮器のコンプレッサーの消
音及び防振を効果的に行えるようにしたものを提供する
ことを目的としている。
されたものであって、酸素濃縮器のコンプレッサーの消
音及び防振を効果的に行えるようにしたものを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の酸素濃縮器の請求項1は、コンプレッサー
を収納した収納ケースの風洞の内壁を内外2重の複合吸
音壁に構成し、その際、内側吸音壁を多孔質の吸音材で
構成し、外側吸音壁をハニカム構造体で構成し、かつ、
そのハニカム構造体の多数の中空部の開放された先端を
内側の吸音材の外側に接合したものである。
めの本発明の酸素濃縮器の請求項1は、コンプレッサー
を収納した収納ケースの風洞の内壁を内外2重の複合吸
音壁に構成し、その際、内側吸音壁を多孔質の吸音材で
構成し、外側吸音壁をハニカム構造体で構成し、かつ、
そのハニカム構造体の多数の中空部の開放された先端を
内側の吸音材の外側に接合したものである。
【0008】また、上記の目的を達成するための本発明
の酸素濃縮器の請求項2は、コンプレッサーを収納した
収納ケースの風洞の内壁を内外2重の複合吸音壁に構成
し、その際、内側吸音壁を多数の中空部の先端が内側に
開放されたハニカム構造体で構成し、外側吸音壁をハニ
カム構造体の外側に接合した多孔質の吸音材で構成した
ものである。
の酸素濃縮器の請求項2は、コンプレッサーを収納した
収納ケースの風洞の内壁を内外2重の複合吸音壁に構成
し、その際、内側吸音壁を多数の中空部の先端が内側に
開放されたハニカム構造体で構成し、外側吸音壁をハニ
カム構造体の外側に接合した多孔質の吸音材で構成した
ものである。
【0009】
【作用】上記のように構成された本発明の酸素濃縮器の
請求項1は、収納ケースの風洞内でコンプレッサーが発
生する音の振動エネルギーの大振幅の振動波を複合吸音
壁の内側吸音壁を構成している多孔質の吸音材に吸収し
て中振幅の振動波に一次減衰させた後に、その中振幅の
振動波を外側吸音壁を構成していて、多数の中空部の先
端が開放されていることによって表面積が非常に大きく
構成されているハニカム構造体の多数の中空部内にその
開放された先端から進入させてその多数の中空部内で小
振幅の振動波に高効率に二次減衰させる。
請求項1は、収納ケースの風洞内でコンプレッサーが発
生する音の振動エネルギーの大振幅の振動波を複合吸音
壁の内側吸音壁を構成している多孔質の吸音材に吸収し
て中振幅の振動波に一次減衰させた後に、その中振幅の
振動波を外側吸音壁を構成していて、多数の中空部の先
端が開放されていることによって表面積が非常に大きく
構成されているハニカム構造体の多数の中空部内にその
開放された先端から進入させてその多数の中空部内で小
振幅の振動波に高効率に二次減衰させる。
【0010】また、上記のように構成された本発明の酸
素濃縮器の請求項2は、収納ケースの風洞内でコンプレ
ッサーが発生する音の振動エネルギーの大振幅の振動波
を複合吸音壁の内側吸音壁を構成していて、多数の中空
部の先端が内側に開放されていることによって内側表面
積が非常に大きく構成されているハニカム構造体のその
多数の中空部内に開放された先端から侵入させて中振幅
の振動波に高効率に一次減衰させた後に、その中振幅の
振動波を外側吸音壁を構成している多孔質の吸音材に吸
収して小振幅の振動波に二次減衰させる。しかも、内側
のハニカム構造体の多数の中空部の先端を内側に開放さ
せたことによって、風洞の内壁面に多数の凹凸面を形成
することができて、風洞内を流れる空気に乱流を誘発さ
せることができるので、風洞内での空気の熱交換率を高
めることができる。
素濃縮器の請求項2は、収納ケースの風洞内でコンプレ
ッサーが発生する音の振動エネルギーの大振幅の振動波
を複合吸音壁の内側吸音壁を構成していて、多数の中空
部の先端が内側に開放されていることによって内側表面
積が非常に大きく構成されているハニカム構造体のその
多数の中空部内に開放された先端から侵入させて中振幅
の振動波に高効率に一次減衰させた後に、その中振幅の
振動波を外側吸音壁を構成している多孔質の吸音材に吸
収して小振幅の振動波に二次減衰させる。しかも、内側
のハニカム構造体の多数の中空部の先端を内側に開放さ
せたことによって、風洞の内壁面に多数の凹凸面を形成
することができて、風洞内を流れる空気に乱流を誘発さ
せることができるので、風洞内での空気の熱交換率を高
めることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を適用した酸素濃縮器の実施例
を図を参照して説明する。
を図を参照して説明する。
【0012】[収納ケース内の風洞の内壁構造の説明] 最初に、図1〜図5によって、収納ケース内における風
洞の内壁構造について説明する。
洞の内壁構造について説明する。
【0013】後述するように、コンプレッサー等を収納
する収納ケースの内部の風洞を構成する内壁1の内側に
は、表面が山形等の多数の凹凸面2aに形成されている
発泡ウレタン等の多孔質の吸音材2と、アルミニウム
箔、紙やプラスチックシート等によって形成され、か
つ、多数の中空部3aの先端が表面に開放されたハニカ
ム構造体3とを貼り合せた複合構造の複合吸音壁4が用
いられている。
する収納ケースの内部の風洞を構成する内壁1の内側に
は、表面が山形等の多数の凹凸面2aに形成されている
発泡ウレタン等の多孔質の吸音材2と、アルミニウム
箔、紙やプラスチックシート等によって形成され、か
つ、多数の中空部3aの先端が表面に開放されたハニカ
ム構造体3とを貼り合せた複合構造の複合吸音壁4が用
いられている。
【0014】また、この収納ケースの内部の風洞を構成
する内壁1の外側には、アルミニウム板等の2枚以上の
軽金属板5と、これらの間にサンドイッチ状に貼り合せ
た合成ゴム、天然ゴム、プラスチックゴム等の1枚又は
複数枚の弾性シート6とからなる多層構造の制振板7が
用いられている。
する内壁1の外側には、アルミニウム板等の2枚以上の
軽金属板5と、これらの間にサンドイッチ状に貼り合せ
た合成ゴム、天然ゴム、プラスチックゴム等の1枚又は
複数枚の弾性シート6とからなる多層構造の制振板7が
用いられている。
【0015】そして、図1の(A)及び図2に示す内壁
1は、内側(図1の(A)で左側を言う)に配置された
吸音材2の山形等の多数の凹凸面2aとは反対側である
外側(図1の(A)で右側の側面を言う)にハニカム構
造体3をその多数の中空部3aの開放された先端側から
貼り合せた複合吸音壁4を用いている。そして、その複
合吸音壁4を内側に配置し、その複合吸音壁4の外側に
制振板7を貼り付けて一体化している。
1は、内側(図1の(A)で左側を言う)に配置された
吸音材2の山形等の多数の凹凸面2aとは反対側である
外側(図1の(A)で右側の側面を言う)にハニカム構
造体3をその多数の中空部3aの開放された先端側から
貼り合せた複合吸音壁4を用いている。そして、その複
合吸音壁4を内側に配置し、その複合吸音壁4の外側に
制振板7を貼り付けて一体化している。
【0016】また、図1の(B)及び図3に示す内壁1
は、内側(図1の(B)で左側を言う)に配置されたハ
ニカム構造体3の多数の中空部3aの先端を内側(図1
の(B)で左側を言う)に開放して、そのハニカム構造
体の外側(図1の(B)で右側の側面を言う)に吸音材
2をその山形等の多数の凹凸面2a側から貼り合せた複
合吸音壁4を用いている。そして、その複合吸音壁4を
内側に配置し、その複合吸音壁4の外側に制振板7を貼
り付けて一体化している。なお、この場合は、ハニカム
構造体3の多数の中空部3aが吸音材2に通じるよう
に、ハニカム構造体3のベース3bを多孔板や金網等で
構成するのが好ましい。
は、内側(図1の(B)で左側を言う)に配置されたハ
ニカム構造体3の多数の中空部3aの先端を内側(図1
の(B)で左側を言う)に開放して、そのハニカム構造
体の外側(図1の(B)で右側の側面を言う)に吸音材
2をその山形等の多数の凹凸面2a側から貼り合せた複
合吸音壁4を用いている。そして、その複合吸音壁4を
内側に配置し、その複合吸音壁4の外側に制振板7を貼
り付けて一体化している。なお、この場合は、ハニカム
構造体3の多数の中空部3aが吸音材2に通じるよう
に、ハニカム構造体3のベース3bを多孔板や金網等で
構成するのが好ましい。
【0017】そして、ハニカム構造体3の多数の中空部
3aの断面形状については、図3に示すような六角形、
図4に示すような円形、図5の(A)に示すような四角
形等の各種の形状を採用することができる。なお、図5
の(A)に示すハニカム構造体3については、図5の
(B)に示すような上下対称状のスリット3c付の短冊
状部品3dを、多数のスリット3cどうしで上下から差
し込んで直角状に組み立てることによって簡単に製造す
ることができる。
3aの断面形状については、図3に示すような六角形、
図4に示すような円形、図5の(A)に示すような四角
形等の各種の形状を採用することができる。なお、図5
の(A)に示すハニカム構造体3については、図5の
(B)に示すような上下対称状のスリット3c付の短冊
状部品3dを、多数のスリット3cどうしで上下から差
し込んで直角状に組み立てることによって簡単に製造す
ることができる。
【0018】[内壁による消音及び防振効果の説明] まず、図1の(A)及び図2に示す構造の内壁1は、風
洞の内側面の表面積が吸音材2の山形等の多数の凹凸面
2aによって非常に大きい面積に形成されている。そし
て、この内壁1は、外側の多層構造の軽量で、かつ、高
い剛性を有する制振板7によって十分な強度が確保され
ている。
洞の内側面の表面積が吸音材2の山形等の多数の凹凸面
2aによって非常に大きい面積に形成されている。そし
て、この内壁1は、外側の多層構造の軽量で、かつ、高
い剛性を有する制振板7によって十分な強度が確保され
ている。
【0019】また、図1の(B)及び図3に示す構造の
内壁1は、風洞の内側面の表面積がハニカム構造体3の
多数の中空部3aによって非常に大きい面積に形成され
ている。そして、この内壁1は、外側の多層構造の軽量
で、かつ、高い剛性を有する制振板7によって十分な強
度が確保されている。
内壁1は、風洞の内側面の表面積がハニカム構造体3の
多数の中空部3aによって非常に大きい面積に形成され
ている。そして、この内壁1は、外側の多層構造の軽量
で、かつ、高い剛性を有する制振板7によって十分な強
度が確保されている。
【0020】そして、後述するコンプレッサーは、作動
時に、音である振動エネルギーと、熱である熱エネルギ
ーとを発生する。
時に、音である振動エネルギーと、熱である熱エネルギ
ーとを発生する。
【0021】そこで、図1の(A)及び図2に示す構造
の内壁1によれば、コンプレッサーが発生する振動エネ
ルギーの大振幅の振動波S1 が空気を伝播して表面積の
非常に大きい吸音材2の山形等の多数の凹凸面2aから
その吸音材2内に効果的に吸収されて、中振幅の振動波
S2 に一次減衰された後、その吸音材2を通過してハニ
カム構造体3の多数の中空部3a内に入り込んで小振幅
の振動波S2 に二次減衰されて、制振板7に衝突され
る。
の内壁1によれば、コンプレッサーが発生する振動エネ
ルギーの大振幅の振動波S1 が空気を伝播して表面積の
非常に大きい吸音材2の山形等の多数の凹凸面2aから
その吸音材2内に効果的に吸収されて、中振幅の振動波
S2 に一次減衰された後、その吸音材2を通過してハニ
カム構造体3の多数の中空部3a内に入り込んで小振幅
の振動波S2 に二次減衰されて、制振板7に衝突され
る。
【0022】また、図1の(B)及び図3に示す構造の
内壁1によれば、コンプレッサーが発生する振動エネル
ギーの大振幅の振動波S1 が空気を伝播して表面積の非
常に大きいハニカム構造体3の先端が開放されている多
数の中空部3a内に効果的に入り込んで中振幅の振動波
S2 に一次減衰された後、そのハニカム構造体3を通過
して表面積の非常に大きい山形等の多数の凹凸面2aか
ら吸音材2内に効果的に吸収されて小振幅の振動波S3
に二次減衰されて、制振板7に衝突される。
内壁1によれば、コンプレッサーが発生する振動エネル
ギーの大振幅の振動波S1 が空気を伝播して表面積の非
常に大きいハニカム構造体3の先端が開放されている多
数の中空部3a内に効果的に入り込んで中振幅の振動波
S2 に一次減衰された後、そのハニカム構造体3を通過
して表面積の非常に大きい山形等の多数の凹凸面2aか
ら吸音材2内に効果的に吸収されて小振幅の振動波S3
に二次減衰されて、制振板7に衝突される。
【0023】従って、何れの内壁1においても、コンプ
レッサーの振動エネルギーを複合吸音壁4と制振板7の
内部に効果的に吸収して封じ込めることができる。そし
て、複合吸音壁4と制振板7の内部で振動エネルギーが
熱エネルギーに効果的に変換されて、高効率の消音作用
が行われる。
レッサーの振動エネルギーを複合吸音壁4と制振板7の
内部に効果的に吸収して封じ込めることができる。そし
て、複合吸音壁4と制振板7の内部で振動エネルギーが
熱エネルギーに効果的に変換されて、高効率の消音作用
が行われる。
【0024】なお、コンプレッサーの熱エネルギーは表
面積の非常に大きい吸音材2の山形等の多数の凹凸面2
aや先端が開放されているハニカム構造体3の多数の中
空部3aから複合吸音壁4及び制振板7に効果的に吸収
されて蓄積される。
面積の非常に大きい吸音材2の山形等の多数の凹凸面2
aや先端が開放されているハニカム構造体3の多数の中
空部3aから複合吸音壁4及び制振板7に効果的に吸収
されて蓄積される。
【0025】この際、特に、図1の(A)(B)に示す
制振板7が、アルミニウム板等の軽金属板5と弾性シー
ト6のサンドイッチ構造による多層構造に構成されてい
るので、この制振板7に衝突される振動エネルギーの内
部摩擦によるエネルギー損失が特に大きく、高い減衰能
を発揮する。
制振板7が、アルミニウム板等の軽金属板5と弾性シー
ト6のサンドイッチ構造による多層構造に構成されてい
るので、この制振板7に衝突される振動エネルギーの内
部摩擦によるエネルギー損失が特に大きく、高い減衰能
を発揮する。
【0026】従って、この制振板7は、コンプレッサー
が発生する低周波の振動を効果的に、かつ、確実に吸収
することができて、高い防振効果が得られる。
が発生する低周波の振動を効果的に、かつ、確実に吸収
することができて、高い防振効果が得られる。
【0027】[収納ケースと3つの内箱の構造説明] 次に、図6〜図10によって、収納ケースと、その収納
ケース内に収容される3つの内箱の構造について説明す
る。
ケース内に収容される3つの内箱の構造について説明す
る。
【0028】まず、収納ケース9はFRP(繊維強化プ
ラスチック)等によって直方体形状で縦長の箱型に構成
されていて、底面9aが開放されている。そして、この
収納ケース9の一方の側面9bの下端における一方のコ
ーナに空気吸入口10が形成され、この収納ケース9の
他方の側面9cの上端における他方のコーナに空気排出
口11が形成されている。なお、この収納ケース9の一
方の横側面9dの下端には空気換気口12が形成されて
いる。
ラスチック)等によって直方体形状で縦長の箱型に構成
されていて、底面9aが開放されている。そして、この
収納ケース9の一方の側面9bの下端における一方のコ
ーナに空気吸入口10が形成され、この収納ケース9の
他方の側面9cの上端における他方のコーナに空気排出
口11が形成されている。なお、この収納ケース9の一
方の横側面9dの下端には空気換気口12が形成されて
いる。
【0029】次に、収納ケース9の内部には、風洞を構
成するためのそれぞれ直方体形状で横長の3つの内箱が
上下3段に脱着可能に積み重ねられた状態に収容されて
いる。そして、これら3つの内箱は、下段の空気吸入箱
13と、中断のコンプレッサー収納箱14と、上段の空
気排出箱15とによって構成されている。
成するためのそれぞれ直方体形状で横長の3つの内箱が
上下3段に脱着可能に積み重ねられた状態に収容されて
いる。そして、これら3つの内箱は、下段の空気吸入箱
13と、中断のコンプレッサー収納箱14と、上段の空
気排出箱15とによって構成されている。
【0030】そして、中段のコンプレッサー収納箱14
の内部に後述する酸素濃縮器のコンプレッサー16が収
納されている。
の内部に後述する酸素濃縮器のコンプレッサー16が収
納されている。
【0031】そして、これら空気吸入箱13、コンプレ
ッサー収納箱14及び空気排出箱15の3つの内箱のそ
れぞれの外周6面を構成する合計18枚の外装板18
と、空気吸入箱13及び空気排出箱15内にそれぞれジ
グザグ状で垂直に配置された複数の仕切板19が図1〜
図5に示した内壁1によって構成されている。
ッサー収納箱14及び空気排出箱15の3つの内箱のそ
れぞれの外周6面を構成する合計18枚の外装板18
と、空気吸入箱13及び空気排出箱15内にそれぞれジ
グザグ状で垂直に配置された複数の仕切板19が図1〜
図5に示した内壁1によって構成されている。
【0032】なお、この際、各外装板18については外
側に制振板7が配置されて、内側に複合吸音壁4が配置
されるが、各仕切板19については中央に制振板7をサ
ンドイッチ状に挟み込むようにして、両側に複合吸音壁
4が配置される。
側に制振板7が配置されて、内側に複合吸音壁4が配置
されるが、各仕切板19については中央に制振板7をサ
ンドイッチ状に挟み込むようにして、両側に複合吸音壁
4が配置される。
【0033】また、この際、これら合計18枚の外装板
18、複数の仕切板19及びアルミニウム等からなる複
数のフレーム(図示省略)が、それぞれ複数ブロックに
区分けされた複数組の組立部品20に構成されている。
そして、これら複数組の組立部品20をブロック毎に下
から上に向って順次ネジ止め等にて組立てることによっ
て、空気吸入箱13、空気排出箱14及びコンプレッサ
ー収納箱14が分解可能な状態で上下3段に組立てられ
ている。
18、複数の仕切板19及びアルミニウム等からなる複
数のフレーム(図示省略)が、それぞれ複数ブロックに
区分けされた複数組の組立部品20に構成されている。
そして、これら複数組の組立部品20をブロック毎に下
から上に向って順次ネジ止め等にて組立てることによっ
て、空気吸入箱13、空気排出箱14及びコンプレッサ
ー収納箱14が分解可能な状態で上下3段に組立てられ
ている。
【0034】そして、その上下3段に組立てられた空気
吸入箱13、コンプレッサー収納箱14及び空気排出箱
15の外周に収納ケース9が上方から挿入されて、これ
ら空気吸入箱13、コンプレッサー収納箱14及び空気
排出箱15がネジ止め等にて収納ケース9の内部に一体
に締結されている。
吸入箱13、コンプレッサー収納箱14及び空気排出箱
15の外周に収納ケース9が上方から挿入されて、これ
ら空気吸入箱13、コンプレッサー収納箱14及び空気
排出箱15がネジ止め等にて収納ケース9の内部に一体
に締結されている。
【0035】従って、収納ケース9を外せば、組立部品
20を上から下に順次分解することによって、空気排出
箱15、コンプレッサー収納箱14及び空気吸入箱13
を上から下に順次簡単に分解することができるように構
成されている。
20を上から下に順次分解することによって、空気排出
箱15、コンプレッサー収納箱14及び空気吸入箱13
を上から下に順次簡単に分解することができるように構
成されている。
【0036】[収納ケース内の空冷装置の説明] 次に、図6〜図10によって、収納ケース内に設けられ
た空冷装置について説明する。
た空冷装置について説明する。
【0037】まず、空気吸入箱13及び空気排出箱15
の内部にそれぞれ複数の仕切板19がジグザグ状で垂直
に配置されていて、これら空気吸入箱13及び空気排出
箱15の内部がジグザグ状に屈曲された空気吸入通路2
2及び空気排出通路23に形成されている。そして、こ
れら空気吸入通路22及び空気排出通路23の一端22
a及び23aが収納ケース9の空気吸入口10及び空気
排出口11にそれぞれ接続されている。
の内部にそれぞれ複数の仕切板19がジグザグ状で垂直
に配置されていて、これら空気吸入箱13及び空気排出
箱15の内部がジグザグ状に屈曲された空気吸入通路2
2及び空気排出通路23に形成されている。そして、こ
れら空気吸入通路22及び空気排出通路23の一端22
a及び23aが収納ケース9の空気吸入口10及び空気
排出口11にそれぞれ接続されている。
【0038】そして、空気吸入箱13の内部で、空気吸
入口10側とは反対側の端部にファン設置スペース24
が形成されていて、このファン設置スペース24の一方
の側面に開口された冷風吸入口25に空気吸入通路22
の他端22bが接続されている。そして、このファン設
置スペース24の上面の一部に開口された冷風吐出口2
6がコンプレッサー収納箱14の底面を貫通して、その
コンプレッサー収納箱14内の一端側に開口されてい
る。
入口10側とは反対側の端部にファン設置スペース24
が形成されていて、このファン設置スペース24の一方
の側面に開口された冷風吸入口25に空気吸入通路22
の他端22bが接続されている。そして、このファン設
置スペース24の上面の一部に開口された冷風吐出口2
6がコンプレッサー収納箱14の底面を貫通して、その
コンプレッサー収納箱14内の一端側に開口されてい
る。
【0039】そして、空気排出通路23の他端23b
で、空気排出箱15の下面の一部に開口された温風排出
口27がコンプレッサー収納箱14の上面を貫通して、
そのコンプレッサー収納箱14内の他端側に開口されて
いる。
で、空気排出箱15の下面の一部に開口された温風排出
口27がコンプレッサー収納箱14の上面を貫通して、
そのコンプレッサー収納箱14内の他端側に開口されて
いる。
【0040】このように、収納ケース9内には、空気吸
入口10から空気吸入箱13内のジグザグ状に屈曲され
た空気吸入通路22−冷風吸入口25−ファン設置スペ
ース24−冷風吐出口26−コンプレッサー収納箱14
の内部−温風排出口27−空気排出箱15内のジグザグ
状に屈曲された空気排出通路23を通って空気排出口1
1に至る空冷用の風洞が形成されている。
入口10から空気吸入箱13内のジグザグ状に屈曲され
た空気吸入通路22−冷風吸入口25−ファン設置スペ
ース24−冷風吐出口26−コンプレッサー収納箱14
の内部−温風排出口27−空気排出箱15内のジグザグ
状に屈曲された空気排出通路23を通って空気排出口1
1に至る空冷用の風洞が形成されている。
【0041】そして、ファン設置スペース24内に空冷
用電動ファンの一例であるシロッコファン28が設置さ
れている。このシロッコファン28の空気吸入口28a
が冷風吸入口25に接続され、空気吐出口29bが冷風
吐出口26に接続されて、収納ケース9内の空冷装置が
完成されている。
用電動ファンの一例であるシロッコファン28が設置さ
れている。このシロッコファン28の空気吸入口28a
が冷風吸入口25に接続され、空気吐出口29bが冷風
吐出口26に接続されて、収納ケース9内の空冷装置が
完成されている。
【0042】なお、ファン設置スペース24の他方の側
面に形成された開口24aが収納ケース9の空気換気口
12に接続されている。また、このファン設置スペース
24も前述した組立部品20によって分解可能に組立て
られている。
面に形成された開口24aが収納ケース9の空気換気口
12に接続されている。また、このファン設置スペース
24も前述した組立部品20によって分解可能に組立て
られている。
【0043】[収納ケース内での熱交換作用の説明]
【0044】まず、収納ケース9内の上記の風洞を構成
する空気吸入箱13、コンプレッサー収納箱14及び空
気排出箱15の合計18枚の外装板18及び複数の仕切
板19が前述したように、図1〜図5に示した内壁1に
よって構成されていて、その内壁1の内側に複合吸音壁
4が配置され、外側に制振板7が配置されている。
する空気吸入箱13、コンプレッサー収納箱14及び空
気排出箱15の合計18枚の外装板18及び複数の仕切
板19が前述したように、図1〜図5に示した内壁1に
よって構成されていて、その内壁1の内側に複合吸音壁
4が配置され、外側に制振板7が配置されている。
【0045】そこで、図1で説明したように、コンプレ
ッサー収納箱14内のコンプレッサー16が作動する
と、コンプレッサー16は音である振動エネルギーと、
熱である熱エネルギーとを発生する。
ッサー収納箱14内のコンプレッサー16が作動する
と、コンプレッサー16は音である振動エネルギーと、
熱である熱エネルギーとを発生する。
【0046】そして、このコンプレッサー収納箱14内
で発生したコンプレッサー16の振動エネルギー及び熱
エネルギーは、空気を伝播して、このコンプレッサー収
納箱14内から空気吸入箱13及び空気排出箱15の内
部のジグザグ状に屈曲された空気吸入通路22及び空気
排出通路23へ侵入する。
で発生したコンプレッサー16の振動エネルギー及び熱
エネルギーは、空気を伝播して、このコンプレッサー収
納箱14内から空気吸入箱13及び空気排出箱15の内
部のジグザグ状に屈曲された空気吸入通路22及び空気
排出通路23へ侵入する。
【0047】そして、図1で説明したように、このコン
プレッサー16の振動エネルギーは、コンプレッサー収
納箱14、空気吸入箱13及び空気排出箱15の内壁1
の表面積が非常に大きい複合吸音壁4から効果的に吸収
されて、この複合吸音壁4と制振板7に封じ込められ、
熱エネルギーに変換されることにより消音及び防振され
る。なお、熱エネルギーは、これらの内壁1の複合吸音
壁4と制振板7とに蓄積される。
プレッサー16の振動エネルギーは、コンプレッサー収
納箱14、空気吸入箱13及び空気排出箱15の内壁1
の表面積が非常に大きい複合吸音壁4から効果的に吸収
されて、この複合吸音壁4と制振板7に封じ込められ、
熱エネルギーに変換されることにより消音及び防振され
る。なお、熱エネルギーは、これらの内壁1の複合吸音
壁4と制振板7とに蓄積される。
【0048】しかし、熱エネルギーが内壁1内で飽和状
態になると、消音及び防振効果が無くなってしまう。
態になると、消音及び防振効果が無くなってしまう。
【0049】そこで、この収納ケース9では、コンプレ
ッサー16の作動と同時に、空冷装置のシロッコファン
28を作動させて、空気吸入箱13、コンプレッサー収
納箱14及び空気排出箱15の内部を空冷して、熱エネ
ルギーと空気の熱交換を効果的に行い、熱エネルギーの
内壁1内での飽和を防止して、高い消音及び防振効果を
維持する。
ッサー16の作動と同時に、空冷装置のシロッコファン
28を作動させて、空気吸入箱13、コンプレッサー収
納箱14及び空気排出箱15の内部を空冷して、熱エネ
ルギーと空気の熱交換を効果的に行い、熱エネルギーの
内壁1内での飽和を防止して、高い消音及び防振効果を
維持する。
【0050】即ち、シロッコファン28を作動すると、
図6〜図10に矢印にて空気の流れを示すように、その
シロッコファン28の空気吸入側に負圧流の風が発生し
て、収納ケース9の下端側の空気吸入口10から外気で
ある新鮮な冷風を空気吸入箱13内に吸入して、その冷
風を空気吸入箱13内のジグザグ状に屈曲された空気吸
入通路22内を通して冷風吸入口25から空気吸入口2
8a内に吸入する。
図6〜図10に矢印にて空気の流れを示すように、その
シロッコファン28の空気吸入側に負圧流の風が発生し
て、収納ケース9の下端側の空気吸入口10から外気で
ある新鮮な冷風を空気吸入箱13内に吸入して、その冷
風を空気吸入箱13内のジグザグ状に屈曲された空気吸
入通路22内を通して冷風吸入口25から空気吸入口2
8a内に吸入する。
【0051】一方、シロッコファン28の空気吐出側に
冷風の正圧流が発生し、この正圧流の冷風は乱流とな
る。そして、その正圧流の冷風が空気吐出口28bから
冷風吐出口26を通してコンプレッサー収納箱14内の
下部側に上向けに吐出される。
冷風の正圧流が発生し、この正圧流の冷風は乱流とな
る。そして、その正圧流の冷風が空気吐出口28bから
冷風吐出口26を通してコンプレッサー収納箱14内の
下部側に上向けに吐出される。
【0052】そして、コンプレッサー16によって温め
られたコンプレッサー収納箱14内の温風を、このコン
プレッサー収納箱14内の上部側の温風排出口27から
空気排出箱15内に上向けに吐出して、その温風を空気
排出箱15内のジグザグ状に屈曲された空気排出通路2
3内を通して収納ケース9の上端側の空気排出口11か
ら外部へ排出する。
られたコンプレッサー収納箱14内の温風を、このコン
プレッサー収納箱14内の上部側の温風排出口27から
空気排出箱15内に上向けに吐出して、その温風を空気
排出箱15内のジグザグ状に屈曲された空気排出通路2
3内を通して収納ケース9の上端側の空気排出口11か
ら外部へ排出する。
【0053】この結果、シロッコファン28の空気吸入
側において空気吸入箱13内に吸入された吸入空気と、
シロッコファン28の空気吐出側においてコンプレッサ
ー収納箱14内に吐出される吐出空気と、コンプレッサ
ー収納箱14内から空気排出箱15内に排出された排出
空気とによって、これら空気吸入箱13、コンプレッサ
ー収納箱14及び空気排出箱15の内部が空冷されて、
これら空気吸入箱13、コンプレッサー収納箱14及び
空気排出箱15の内壁1に蓄積される熱エネルギーと空
気との熱交換作用及びコンプレッサー16の空冷作用が
行われる。
側において空気吸入箱13内に吸入された吸入空気と、
シロッコファン28の空気吐出側においてコンプレッサ
ー収納箱14内に吐出される吐出空気と、コンプレッサ
ー収納箱14内から空気排出箱15内に排出された排出
空気とによって、これら空気吸入箱13、コンプレッサ
ー収納箱14及び空気排出箱15の内部が空冷されて、
これら空気吸入箱13、コンプレッサー収納箱14及び
空気排出箱15の内壁1に蓄積される熱エネルギーと空
気との熱交換作用及びコンプレッサー16の空冷作用が
行われる。
【0054】この際、風洞の内壁1に蓄積される熱エネ
ルギーと空気との熱交換効率を高くするための条件とし
て、内壁1と空気との温度差が大きいこと、内壁1と空
気との接触面積が大きいこと、空気が乱流であること等
が上げられる。
ルギーと空気との熱交換効率を高くするための条件とし
て、内壁1と空気との温度差が大きいこと、内壁1と空
気との接触面積が大きいこと、空気が乱流であること等
が上げられる。
【0055】そこで、この収納ケース9では、外気であ
る新鮮な冷風を下端側の空気吸入口10から空気吸入箱
13内に吸入して、コンプレッサー収納箱14内の下部
側に上向けに吐出し、コンプレッサー収納箱14の温風
を、そのコンプレッサー収納箱14内の上部側から空気
排出箱15内に上向けに排出して、収納ケース9の上端
側の空気排出口11から外部へ排出している。
る新鮮な冷風を下端側の空気吸入口10から空気吸入箱
13内に吸入して、コンプレッサー収納箱14内の下部
側に上向けに吐出し、コンプレッサー収納箱14の温風
を、そのコンプレッサー収納箱14内の上部側から空気
排出箱15内に上向けに排出して、収納ケース9の上端
側の空気排出口11から外部へ排出している。
【0056】従って、空気吸入箱13内への冷風吸入作
用、コンプレッサー収納箱14内への冷風吐出作用、コ
ンプレッサー収納箱14内から空気排出箱15内への温
風排出作用及び空気排出箱15内から外部への温風排出
作用を高効率に行うことができて、内壁1と空気との温
度差を十分に大きくして、熱エネルギーと空気との熱交
換効率を高めることができる。
用、コンプレッサー収納箱14内への冷風吐出作用、コ
ンプレッサー収納箱14内から空気排出箱15内への温
風排出作用及び空気排出箱15内から外部への温風排出
作用を高効率に行うことができて、内壁1と空気との温
度差を十分に大きくして、熱エネルギーと空気との熱交
換効率を高めることができる。
【0057】また、この収納ケース9では、図1〜図5
で説明したように、空気吸入箱13、コンプレッサー収
納箱14及び空気排出箱15の風洞を構成する内壁1の
複合吸音壁4の表面積が、吸音材2の山形等の多数の凹
凸面2aやハニカム構造体3の先端が開放された多数の
中空部3aによって非常に大きく形成されている。
で説明したように、空気吸入箱13、コンプレッサー収
納箱14及び空気排出箱15の風洞を構成する内壁1の
複合吸音壁4の表面積が、吸音材2の山形等の多数の凹
凸面2aやハニカム構造体3の先端が開放された多数の
中空部3aによって非常に大きく形成されている。
【0058】従って、空気吸入箱13内に吸入されてコ
ンプレッサー収納箱14内に吐出される冷風と、コンプ
レッサー収納箱14内から空気排出箱15内を通して外
部へ排出される温風と、これらの内壁1との接触面積を
非常に大きくすることができて、熱エネルギーと空気と
の熱交換効率を高めることができる。
ンプレッサー収納箱14内に吐出される冷風と、コンプ
レッサー収納箱14内から空気排出箱15内を通して外
部へ排出される温風と、これらの内壁1との接触面積を
非常に大きくすることができて、熱エネルギーと空気と
の熱交換効率を高めることができる。
【0059】また、この収納ケース9では、図1〜図5
で説明したように、空気吸入箱13、コンプレッサー収
納箱14及び空気排出箱15の風洞を構成する内壁1の
複合吸音壁4の表面に、吸音材2の山形等の多数の凹凸
面2aやハニカム構造体3の先端が開放された多数の中
空部3aによって、多数の凹凸形状に形成されている。
で説明したように、空気吸入箱13、コンプレッサー収
納箱14及び空気排出箱15の風洞を構成する内壁1の
複合吸音壁4の表面に、吸音材2の山形等の多数の凹凸
面2aやハニカム構造体3の先端が開放された多数の中
空部3aによって、多数の凹凸形状に形成されている。
【0060】そして、この多数の凹凸形状は、空気吸入
箱13、コンプレッサー収納箱14及び空気排出箱15
内の空気の流れに乱流を誘発する。
箱13、コンプレッサー収納箱14及び空気排出箱15
内の空気の流れに乱流を誘発する。
【0061】また、空気吸入箱13及び空気排出箱15
内のジグザグ状に屈曲された空気吸入通路22及び空気
排出通路23によっても空気の流れに乱流が誘発され
る。
内のジグザグ状に屈曲された空気吸入通路22及び空気
排出通路23によっても空気の流れに乱流が誘発され
る。
【0062】更に、コンプレッサー収納箱14及び空気
排出箱15がシロッコファン28の空気吐出側に配置さ
れていて、この空気吐出側は正圧の乱流となる。
排出箱15がシロッコファン28の空気吐出側に配置さ
れていて、この空気吐出側は正圧の乱流となる。
【0063】従って、空気吸入箱13、コンプレッサー
収納箱14及び空気排出箱15の内部での空気の乱流性
を非常に高くすることができて、熱エネルギーと空気と
の熱交換効率を高めることができる。
収納箱14及び空気排出箱15の内部での空気の乱流性
を非常に高くすることができて、熱エネルギーと空気と
の熱交換効率を高めることができる。
【0064】この際、特に、シロッコファン28は、他
の軸流ファンに比べて、正圧の高い風を吐出することが
できるので、コンプレッサー収納箱14及び空気排出箱
15の内部における正圧流の風の乱流性が特に高い。従
って、熱エネルギーと空気との熱交換効率を著しく高く
することができる。
の軸流ファンに比べて、正圧の高い風を吐出することが
できるので、コンプレッサー収納箱14及び空気排出箱
15の内部における正圧流の風の乱流性が特に高い。従
って、熱エネルギーと空気との熱交換効率を著しく高く
することができる。
【0065】なお、ファン設置スペース24内が空気換
気口12及び開口24aを通して自然換気されるので、
シロッコファン28の熱を冷風吐出口26側に巻き込む
ことなく収納ケース9外に逃がすことができ、シロッコ
ファン28の熱が収納ケース9内へ悪影響を及ぼすこと
がない。
気口12及び開口24aを通して自然換気されるので、
シロッコファン28の熱を冷風吐出口26側に巻き込む
ことなく収納ケース9外に逃がすことができ、シロッコ
ファン28の熱が収納ケース9内へ悪影響を及ぼすこと
がない。
【0066】また、この実施例では、電動ファンである
シロッコファン28をコンプレッサー収納箱14の空気
吸入側である空気吸入通路22内に配置したが、空気吸
入効率の高い電動ファンをコンプレッサー収納箱14の
空気吐出側である空気排出通路23内に配置しても良
い。
シロッコファン28をコンプレッサー収納箱14の空気
吸入側である空気吸入通路22内に配置したが、空気吸
入効率の高い電動ファンをコンプレッサー収納箱14の
空気吐出側である空気排出通路23内に配置しても良
い。
【0067】[収納ケースのメンテナンスの説明]
【0068】図1〜図10によって説明したように、収
納ケース9はFRP等の軽量部材によって構成されてい
る。また、3つの内箱である空気吸入箱13、コンプレ
ッサー収納箱14及び空気排出箱15の内壁1は、発泡
ウレタン等の吸音材2にアルミニウム箔、紙、プラスチ
ックシート等によって形成されたハニカム構造体3を貼
り合せた軽量な複合吸音壁4と、アルミニウム等の軽金
属板5とゴムシート6とからなる多層構造の軽量で、か
つ、高い剛性を有する制振板7によって構成されている
から、この内壁1は軽量で、かつ、丈夫である。
納ケース9はFRP等の軽量部材によって構成されてい
る。また、3つの内箱である空気吸入箱13、コンプレ
ッサー収納箱14及び空気排出箱15の内壁1は、発泡
ウレタン等の吸音材2にアルミニウム箔、紙、プラスチ
ックシート等によって形成されたハニカム構造体3を貼
り合せた軽量な複合吸音壁4と、アルミニウム等の軽金
属板5とゴムシート6とからなる多層構造の軽量で、か
つ、高い剛性を有する制振板7によって構成されている
から、この内壁1は軽量で、かつ、丈夫である。
【0069】従って、3つの内箱13、14、15を含
む収納ケース9全体の剛性が非常に高く、しかも、非常
に軽量であり、移動、運搬等に非常に有利である。
む収納ケース9全体の剛性が非常に高く、しかも、非常
に軽量であり、移動、運搬等に非常に有利である。
【0070】そして、空気吸入箱13、コンプレッサー
収納箱14及び空気排出箱15を組立部品20によって
下から順次脱着可能に組み立てて積み上げ、その外周に
収納ケース9を上方から挿入して一体に締結しているの
で、収納ケース9を取り外せば、組立部品20を上から
順次分解するようにして、空気吸入箱13、コンプレッ
サー収納箱14及び空気排出箱15を容易に分解するこ
とができる。
収納箱14及び空気排出箱15を組立部品20によって
下から順次脱着可能に組み立てて積み上げ、その外周に
収納ケース9を上方から挿入して一体に締結しているの
で、収納ケース9を取り外せば、組立部品20を上から
順次分解するようにして、空気吸入箱13、コンプレッ
サー収納箱14及び空気排出箱15を容易に分解するこ
とができる。
【0071】従って、収納ケース9内のコンプレッサー
16やシロッコファン28、空冷用の風洞及びその他の
内部構造のメンテナンス等を容易に行える。
16やシロッコファン28、空冷用の風洞及びその他の
内部構造のメンテナンス等を容易に行える。
【0072】[酸素濃縮器の概要説明] 次に、図11によって、前述したコンプレッサー16を
使用する酸素濃縮器の概要を説明する。
使用する酸素濃縮器の概要を説明する。
【0073】まず、コンプレッサー16は、1つの両軸
モータ31によって同時に回転駆動されるプレッシャー
ポンプ32とバキュームポンプ33とを有している。
モータ31によって同時に回転駆動されるプレッシャー
ポンプ32とバキュームポンプ33とを有している。
【0074】そして、プレッシャーポンプ31の空気吸
入側にフィルター34が接続され、空気吐出側に冷却器
35、ドレン付フィルター36が順次接続されている。
なお、ドレン付フィルター36の排水口にはソレノイド
バルブ37が付設されている。
入側にフィルター34が接続され、空気吐出側に冷却器
35、ドレン付フィルター36が順次接続されている。
なお、ドレン付フィルター36の排水口にはソレノイド
バルブ37が付設されている。
【0075】そして、ドレン付フィルター36の空気吐
出口がソレノイドバルブ38を介して2つのシーブベッ
ド(吸着床)39に接続されている。
出口がソレノイドバルブ38を介して2つのシーブベッ
ド(吸着床)39に接続されている。
【0076】なお、これら2つのシーブベッド39内に
は、分子的な篩い作用によって空気中の酸素だけを通
し、窒素を吸着する誘起珪酸塩(シリケート)等の多孔
質の窒素吸着部材が充填されている。
は、分子的な篩い作用によって空気中の酸素だけを通
し、窒素を吸着する誘起珪酸塩(シリケート)等の多孔
質の窒素吸着部材が充填されている。
【0077】そして、これら2つのシーブベッド39の
濃縮酸素吐出側は2つのチェック弁40を介して1つの
チャージタンク41に接続されている。なお、2つのシ
ーブベッド39の濃縮酸素吐出側で、2つのチェック弁
40の上流側間にはリーク弁42が接続されている。
濃縮酸素吐出側は2つのチェック弁40を介して1つの
チャージタンク41に接続されている。なお、2つのシ
ーブベッド39の濃縮酸素吐出側で、2つのチェック弁
40の上流側間にはリーク弁42が接続されている。
【0078】そして、チャージタンク41の濃縮酸素吐
出側が流量調整器43、チェック弁44、バクテリアフ
ィルター45を通して酸素マスクや鼻カニューレ等の酸
素吸入器(図示せず)に接続されている。なお、バクテ
リアフィルター45の下流側にはオプションの加湿器4
6が必要に応じて接続される。
出側が流量調整器43、チェック弁44、バクテリアフ
ィルター45を通して酸素マスクや鼻カニューレ等の酸
素吸入器(図示せず)に接続されている。なお、バクテ
リアフィルター45の下流側にはオプションの加湿器4
6が必要に応じて接続される。
【0079】一方、コンプレッサー16のバキュームポ
ンプ33の真空吸引側がソレノイドバルブ38の窒素取
出側に接続されていて、そのバキュームポンプ33の排
気側にエキゾーストフィルター47が接続されている。
そして、バキュームポンプ33の真空吸引側とエキゾー
ストフィルター47の上流側との間のバイパス経路にチ
ェック弁48が接続されている。
ンプ33の真空吸引側がソレノイドバルブ38の窒素取
出側に接続されていて、そのバキュームポンプ33の排
気側にエキゾーストフィルター47が接続されている。
そして、バキュームポンプ33の真空吸引側とエキゾー
ストフィルター47の上流側との間のバイパス経路にチ
ェック弁48が接続されている。
【0080】そして、この酸素濃縮器によれば、コンプ
レッサー16の両軸モータ31によってプレッシャーポ
ンプ32とバキュームポンプ33とを同時に回転駆動す
る。
レッサー16の両軸モータ31によってプレッシャーポ
ンプ32とバキュームポンプ33とを同時に回転駆動す
る。
【0081】すると、プレッシャーポンプ32はフィル
ター34を通して大気を吸い込んで圧縮し、この圧縮空
気を冷却器35及びドレン付フィルター36を通して2
つあるシーブベッド39のうちの一方のシーブベッド3
9内に送り込む。
ター34を通して大気を吸い込んで圧縮し、この圧縮空
気を冷却器35及びドレン付フィルター36を通して2
つあるシーブベッド39のうちの一方のシーブベッド3
9内に送り込む。
【0082】この際、圧縮空気が冷却器35で冷却され
て、飽和水がドレン付フィルター36の排水口からソレ
ノイドバルブ37を通って排水される。従って、乾燥さ
れた圧縮空気だけがドレン付フィルター36から一方の
シーブベッド39に送り込まれる。
て、飽和水がドレン付フィルター36の排水口からソレ
ノイドバルブ37を通って排水される。従って、乾燥さ
れた圧縮空気だけがドレン付フィルター36から一方の
シーブベッド39に送り込まれる。
【0083】一方、これと同時に、バキュームポンプ3
3はソレノイドバルブ38を通して2つあるシーブベッ
ド39のうちの他方のシーブベッド39を真空に引く。
3はソレノイドバルブ38を通して2つあるシーブベッ
ド39のうちの他方のシーブベッド39を真空に引く。
【0084】すると、圧縮空気が送り込まれる一方のシ
ーブベッド39では窒素を吸着して、高濃度酸素だけを
送り出す。そして、これと同時に、真空に引かれている
他方のシーブベッド39では吸着されている窒素を吸い
出すことになる。
ーブベッド39では窒素を吸着して、高濃度酸素だけを
送り出す。そして、これと同時に、真空に引かれている
他方のシーブベッド39では吸着されている窒素を吸い
出すことになる。
【0085】なお、この際、圧縮空気が送り込まれてい
る一方のシーブベッド39から少量の酸素がリーク弁4
2を通って真空に引かれている他方のシーブベッド39
に流入されて、その他方のシーブベッド39からの窒素
の吸い出しを助成する。
る一方のシーブベッド39から少量の酸素がリーク弁4
2を通って真空に引かれている他方のシーブベッド39
に流入されて、その他方のシーブベッド39からの窒素
の吸い出しを助成する。
【0086】そして、一方のシーブベッド39から送り
出される高濃度酸素は、チェック弁40を通って、チャ
ージタンク41に貯蔵される。そして、これと同時に、
他方のシーブベッド39から吸い出された窒素はエキゾ
ーストフィルター47を通して大気に放出される。
出される高濃度酸素は、チェック弁40を通って、チャ
ージタンク41に貯蔵される。そして、これと同時に、
他方のシーブベッド39から吸い出された窒素はエキゾ
ーストフィルター47を通して大気に放出される。
【0087】そして、この一方のシーブベッド39への
圧縮空気の送り込み動作と、他方のシーブベッド39の
真空引き動作とがソレノイドバルブ38の切り換えによ
って、例えば約10秒間隔で交互に切り換えられて、2
つのシーブベッド39から高濃度酸素が交互に送り出さ
れてチャージタンク41に順次貯蔵される。
圧縮空気の送り込み動作と、他方のシーブベッド39の
真空引き動作とがソレノイドバルブ38の切り換えによ
って、例えば約10秒間隔で交互に切り換えられて、2
つのシーブベッド39から高濃度酸素が交互に送り出さ
れてチャージタンク41に順次貯蔵される。
【0088】そして、チャージタンク41に貯蔵された
高濃度酸素が流量調整器43で最適な流量に調整され
て、チェック弁44、バクテリアフィルター45、加湿
器46等を通って酸素マスクや鼻カニューレ等の酸素吸
入器から患者等の酸素受給者に供給されるようになされ
ている。
高濃度酸素が流量調整器43で最適な流量に調整され
て、チェック弁44、バクテリアフィルター45、加湿
器46等を通って酸素マスクや鼻カニューレ等の酸素吸
入器から患者等の酸素受給者に供給されるようになされ
ている。
【0089】以上、本発明の実施例に付いて述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0090】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の酸素濃
縮器は次のような効果を奏する。
縮器は次のような効果を奏する。
【0091】請求項1は、収納ケースの風洞内でコンプ
レッサーが発生する音の振動エネルギーの大振幅の振動
波を複合吸音壁の内側吸音壁を構成している多孔質の吸
音材に吸収して中振幅の振動波に一次減衰させた後に、
その中振幅の振動波を外側吸音壁を構成していて、多数
の中空部の先端が開放されていることによって表面積が
非常に大きく構成されているハニカム構造体の多数の中
空部内にその開放された先端から進入させてその多数の
中空部内で小振幅の振動波に高効率に二次減衰させるよ
うにしたので、コンプレッサーが発生する音を複合吸音
壁で高効率に消音することができ、酸素濃縮器の高い防
音効果が得られ、酸素濃縮器の騒音が少なくなることか
ら、酸素濃縮器の室内への設置に好都合となる。しか
も、複合吸音壁の外側吸音壁を構成しているハニカム構
造体は軽量部品であることから、酸素濃縮器全体の重量
を大幅に軽減することができる。
レッサーが発生する音の振動エネルギーの大振幅の振動
波を複合吸音壁の内側吸音壁を構成している多孔質の吸
音材に吸収して中振幅の振動波に一次減衰させた後に、
その中振幅の振動波を外側吸音壁を構成していて、多数
の中空部の先端が開放されていることによって表面積が
非常に大きく構成されているハニカム構造体の多数の中
空部内にその開放された先端から進入させてその多数の
中空部内で小振幅の振動波に高効率に二次減衰させるよ
うにしたので、コンプレッサーが発生する音を複合吸音
壁で高効率に消音することができ、酸素濃縮器の高い防
音効果が得られ、酸素濃縮器の騒音が少なくなることか
ら、酸素濃縮器の室内への設置に好都合となる。しか
も、複合吸音壁の外側吸音壁を構成しているハニカム構
造体は軽量部品であることから、酸素濃縮器全体の重量
を大幅に軽減することができる。
【0092】請求項2は、収納ケースの風洞内でコンプ
レッサーが発生する音の振動エネルギーの大振幅の振動
波を複合吸音壁の内側吸音壁を構成していて、多数の中
空部の先端が内側に開放されていることによって内側表
面積が非常に大きく構成されているハニカム構造体のそ
の多数の中空部内に開放された先端から進入させて中振
幅の振動波に高効率に一次減衰させた後に、その中振幅
の振動波を外側吸音壁を構成している多孔質の吸音材に
吸収して小振幅の振動波に二次減衰させるようにしたの
で、コンプレッサーが発生する音を複合吸音壁で高効率
に消音することができ、酸素濃縮器の高い防音効果が得
られ、酸素濃縮器の騒音が少なくなるこ とから、酸素濃
縮器の室内への設置に好都合となる。しかも、内側のハ
ニカム構造体の多数の中空部の先端を内側に開放させた
ことによって、風洞の内壁面に多数の凹凸面を形成する
ことができて、風洞内を流れる空気に乱流を誘発させる
ことができ、風洞内での空気の熱交換率を高めることが
できるので、風洞内を効果的に空冷することができて、
収納ケース内の温度上昇を防止し、コンプレッサーのモ
ータ等の長寿命化を図ることができる。更に、複合吸音
壁の内側吸音壁を構成しているハニカム構造体は軽量部
品であることから、酸素濃縮器全体の重量を大幅に軽減
することができる。
レッサーが発生する音の振動エネルギーの大振幅の振動
波を複合吸音壁の内側吸音壁を構成していて、多数の中
空部の先端が内側に開放されていることによって内側表
面積が非常に大きく構成されているハニカム構造体のそ
の多数の中空部内に開放された先端から進入させて中振
幅の振動波に高効率に一次減衰させた後に、その中振幅
の振動波を外側吸音壁を構成している多孔質の吸音材に
吸収して小振幅の振動波に二次減衰させるようにしたの
で、コンプレッサーが発生する音を複合吸音壁で高効率
に消音することができ、酸素濃縮器の高い防音効果が得
られ、酸素濃縮器の騒音が少なくなるこ とから、酸素濃
縮器の室内への設置に好都合となる。しかも、内側のハ
ニカム構造体の多数の中空部の先端を内側に開放させた
ことによって、風洞の内壁面に多数の凹凸面を形成する
ことができて、風洞内を流れる空気に乱流を誘発させる
ことができ、風洞内での空気の熱交換率を高めることが
できるので、風洞内を効果的に空冷することができて、
収納ケース内の温度上昇を防止し、コンプレッサーのモ
ータ等の長寿命化を図ることができる。更に、複合吸音
壁の内側吸音壁を構成しているハニカム構造体は軽量部
品であることから、酸素濃縮器全体の重量を大幅に軽減
することができる。
【0093】請求項3は、複合吸音壁の多孔質の吸音材
の表面に多数の凹凸面を形成したので、その多孔質の吸
音材の表面積を大幅に拡大することができて、コンプレ
ッサーが発生する音を吸音壁に高効率に吸入して消音す
ることができ、消音効果がより一層高くなる。また、風
洞内を流れる空気に乱流を誘発させて、風洞内での熱交
換率を高め、風洞内の空冷効果を高めることができる。
の表面に多数の凹凸面を形成したので、その多孔質の吸
音材の表面積を大幅に拡大することができて、コンプレ
ッサーが発生する音を吸音壁に高効率に吸入して消音す
ることができ、消音効果がより一層高くなる。また、風
洞内を流れる空気に乱流を誘発させて、風洞内での熱交
換率を高め、風洞内の空冷効果を高めることができる。
【0094】請求項4は、コンプレッサーを収納した収
納ケース内部の少なくとも風洞の外側に、多層構造の制
振板を用いて、コンプレッサーの低周波の振動を効果的
に吸収することができるようにしたので、高い防振効果
が得られ、酸素濃縮器の騒音が少なくなることから、酸
素濃縮器の室内への設置に好都合となる。
納ケース内部の少なくとも風洞の外側に、多層構造の制
振板を用いて、コンプレッサーの低周波の振動を効果的
に吸収することができるようにしたので、高い防振効果
が得られ、酸素濃縮器の騒音が少なくなることから、酸
素濃縮器の室内への設置に好都合となる。
【0095】請求項5は、上記制振板を複数枚の軽金属
板と、1枚又は複数枚の弾性シートとを貼り合せたサン
ドイッチ構造に構成することができるので、制振板の内
部摩擦によるエネルギー損失を高くすることができて、
コンプレッサーが発生する低周波の振動を確実に吸収す
ることができて、防振効果がより一層高くなる。しか
も、軽金属板と弾性シートのサンドイッチ構造の制振板
は軽量で、かつ、剛性が高いので、軽量で、丈夫な収納
ケースが得られ、酸素濃縮器の移動や運搬等を容易に行
える。
板と、1枚又は複数枚の弾性シートとを貼り合せたサン
ドイッチ構造に構成することができるので、制振板の内
部摩擦によるエネルギー損失を高くすることができて、
コンプレッサーが発生する低周波の振動を確実に吸収す
ることができて、防振効果がより一層高くなる。しか
も、軽金属板と弾性シートのサンドイッチ構造の制振板
は軽量で、かつ、剛性が高いので、軽量で、丈夫な収納
ケースが得られ、酸素濃縮器の移動や運搬等を容易に行
える。
【0096】請求項6は、空気吸入口に接続されてジグ
ザグ状に屈曲された空気吸入通路を有する空気吸入箱
と、空気排出口に接続されてジグザグ状に屈曲された空
気排出通路を有する空気排出箱と、上記空気吸入箱と上
記空気排出箱との間に相互に脱着可能に配置されて内部
が上記空気吸入通路及び上記空気排出通路に接続され、
その内部にコンプレッサーが収納されたコンプレッサー
収納箱と、上記空気吸入通路内又は上記空気排出通路内
の少なくとも一方に配置された空冷用電動ファンと、上
記空気吸入箱、上記コンプレッサー収納箱及び上記空気
排出箱の外周に挿入されて、これら3つの箱を分離可能
に一体に結合する収納ケースとを備え、上記空気吸入
箱、上記コンプレッサー収納箱及び上記空気排出箱の内
部の風洞の外装板と、上記空気流入通路及び上記空気排
出通路のジグザグ状の仕切板とを上記制振板で構成し、
上記外装板の内面及び上記仕切板の側面に上記複合吸音
壁を貼り付けることができるので、コンプレッサーの防
音及び防振効果が高く、しかも、外側の収納ケースを外
すだけで、内部の3つの箱を簡単に分解することができ
るので、収納ケース内部全体、特に、コンプレッサー等
のメンテナンスを容易に行える。
ザグ状に屈曲された空気吸入通路を有する空気吸入箱
と、空気排出口に接続されてジグザグ状に屈曲された空
気排出通路を有する空気排出箱と、上記空気吸入箱と上
記空気排出箱との間に相互に脱着可能に配置されて内部
が上記空気吸入通路及び上記空気排出通路に接続され、
その内部にコンプレッサーが収納されたコンプレッサー
収納箱と、上記空気吸入通路内又は上記空気排出通路内
の少なくとも一方に配置された空冷用電動ファンと、上
記空気吸入箱、上記コンプレッサー収納箱及び上記空気
排出箱の外周に挿入されて、これら3つの箱を分離可能
に一体に結合する収納ケースとを備え、上記空気吸入
箱、上記コンプレッサー収納箱及び上記空気排出箱の内
部の風洞の外装板と、上記空気流入通路及び上記空気排
出通路のジグザグ状の仕切板とを上記制振板で構成し、
上記外装板の内面及び上記仕切板の側面に上記複合吸音
壁を貼り付けることができるので、コンプレッサーの防
音及び防振効果が高く、しかも、外側の収納ケースを外
すだけで、内部の3つの箱を簡単に分解することができ
るので、収納ケース内部全体、特に、コンプレッサー等
のメンテナンスを容易に行える。
【図1】図1の(A)(B)は本発明の酸素濃縮器の実
施例における収納ケースの内壁構造の2つの例を示した
要部の拡大断面図である。
施例における収納ケースの内壁構造の2つの例を示した
要部の拡大断面図である。
【図2】図1の(A)に示した複合吸音壁の斜視図であ
る。
る。
【図3】図1の(B)に示した複合吸音壁の斜視図であ
る。
る。
【図4】ハニカム構造体の第1変形例を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】図5の(A)はハニカム構造体の第2変形例を
示す斜視図であり、図5の(B)は図5の(A)の組立
部品の斜視図である。
示す斜視図であり、図5の(B)は図5の(A)の組立
部品の斜視図である。
【図6】収納ケース全体の斜視図である。
【図7】収納ケース内の空気吸入箱、コンプレッサー収
納箱及び空気排出箱を説明する一部切欠き斜視図であ
る。
納箱及び空気排出箱を説明する一部切欠き斜視図であ
る。
【図8】図8の(A)はコンプレッサーとそのコンプレ
ッサーが収納される収納ケース内のコンプレッサー収納
箱を示す一部切欠き斜視図であり、図8の(B)は収納
ケース内の空気吸入箱を示した一部切欠き斜視図であ
る。
ッサーが収納される収納ケース内のコンプレッサー収納
箱を示す一部切欠き斜視図であり、図8の(B)は収納
ケース内の空気吸入箱を示した一部切欠き斜視図であ
る。
【図9】図9の(A)は収納ケース内の空気排出箱の底
面側の形状を示す一部切欠き斜視図であり、図9の
(B)はその空気排出箱の上面側の形状を示す一部切欠
き斜視図である。
面側の形状を示す一部切欠き斜視図であり、図9の
(B)はその空気排出箱の上面側の形状を示す一部切欠
き斜視図である。
【図10】図10の(A)はシロッコファンの斜視図で
あり、図10の(B)はそのシロッコファンが収納され
る収納ケース内のファン設置スペースを示す一部切欠き
斜視図である。
あり、図10の(B)はそのシロッコファンが収納され
る収納ケース内のファン設置スペースを示す一部切欠き
斜視図である。
【図11】酸素濃縮器の概要を説明するブロック図であ
る。
る。
1 内壁 2 吸音材 2a 吸音材の凹凸面 3 ハニカム構造体 3a ハニカム構造体の中空部 4 複合吸音壁 5 軽金属板 6 弾性シート 7 制振板 9 収納ケース 10 空気吸入口 11 空気排出口 12 空気換気口 13 空気吸入箱(風洞) 14 コンプレッサー収納箱(風洞) 15 空気排出箱(風洞) 16 コンプレッサー 18 外装板 20 仕切板 20 組立部品 22 空気吸入通路(風洞) 23 空気排出通路(風洞) 24 ファン設置スペース 26 シロッコファン(電動ファン)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−140619(JP,A) 特開 平3−277537(JP,A) 特開 平5−273986(JP,A) 特開 平6−67676(JP,A) 特開 昭58−132550(JP,A) 特開 昭61−64585(JP,A) 特開 平6−210791(JP,A) 実開 昭57−172499(JP,U) 特表 平6−504630(JP,A) 特表 平6−508935(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】圧縮空気を供給するコンプレッサーと、上
記コンプレッサーによって供給される空気から高濃度の
酸素を取り出すシーブ・ベッドとを備えた酸素濃縮器に
おいて、 上記コンプレッサーを収納ケースの内部に収納し、 上記収納ケース内部の風洞の内壁を、内側に配置された
多孔質の吸音材と多数の中空部の開放された先端がその
吸音材の外側に接合されたハニカム構造体とからなる複
合吸音壁で構成したことを特徴とする酸素濃縮器。 - 【請求項2】圧縮空気を供給するコンプレッサーと、上
記コンプレッサーによって供給される空気から高濃度の
酸素を取り出すシーブ・ベッドとを備えた酸素濃縮器に
おいて、 上記コンプレッサーを収納ケースの内部に収納し、 上記収納ケース内部の風洞の内壁を、内側に配置されて
多数の中空部の先端が内側に開放されたハニカム構造体
とそのハニカム構造体の外側に接合された多孔質の吸音
材とからなる複合吸音壁で構成したことを特徴とする酸
素濃縮器。 - 【請求項3】上記複合吸音壁の上記多孔質の吸音材の内
側表面に多数の凹凸面を形成したことを特徴とする請求
項1又は請求項2記載の酸素濃縮器。 - 【請求項4】上記収納ケース内部の少なくとも風洞の内
壁を構成している上記複合吸音壁の外側に多層構造の制
振板を接合したことを特徴とする請求項1又は請求項2
又は請求項3記載の酸素濃縮器。 - 【請求項5】上記制振板を複数枚の軽金属板と、1枚又
は複数枚の弾性シートとを貼り合せ たサンドイッチ構造
に構成したことを特徴とする請求項4記載の酸素濃縮
器。 - 【請求項6】空気吸入口に接続されてジグザグ状に屈曲
された空気吸入通路を有する空気吸入箱と、 空気排出口に接続されてジグザグ状に屈曲された空気排
出通路を有する空気排出箱と、 上記空気吸入箱と上記空気排出箱との間に相互に脱着可
能に配置されて、内部が上記空気吸入通路及び上記空気
排出通路に接続され、その内部にコンプレッサーが収納
されたコンプレッサー収納箱と、 上記空気吸入通路内又は上記空気排出通路内の少なくと
も一方に配置された空冷用電動ファンと、 上記空気吸入箱、上記コンプレッサー収納箱及び上記空
気排出箱の外周に脱着可能に挿入されて、これら3つの
箱を分離可能に一体に結合する収納ケースとを備え、 上記空気吸入箱、上記コンプレッサー収納箱及び上記空
気排出箱の内部の風洞の外装板と、上記空気流入通路及
び上記空気排出通路のジグザグ状の仕切板とを上記制振
板で構成し、上記外装板の内面及び上記仕切板の側面に
上記複合吸音壁を貼り付けたことを特徴とする請求項5
記載の酸素濃縮器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6282409A JP2739888B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 酸素濃縮器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6282409A JP2739888B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 酸素濃縮器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08119606A JPH08119606A (ja) | 1996-05-14 |
JP2739888B2 true JP2739888B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=17652043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6282409A Expired - Fee Related JP2739888B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 酸素濃縮器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2739888B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2000152997A (ja) * | 1998-11-21 | 2000-06-06 | Kikuchiseisakusho Co Ltd | 酸素吸入安息装置 |
JP2008269111A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Fujitsu Ltd | 電子機器収納箱 |
JP2010110466A (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-20 | Fukuda Denshi Co Ltd | 酸素濃縮器 |
JP5483866B2 (ja) * | 2008-11-21 | 2014-05-07 | フクダ電子株式会社 | 通気構造体 |
CN112278294A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-01-29 | 中国商用飞机有限责任公司北京民用飞机技术研究中心 | 一种飞机短舱消声结构 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57172499U (ja) * | 1981-04-27 | 1982-10-30 | ||
JPS58132550A (ja) * | 1982-02-02 | 1983-08-06 | 住友化学工業株式会社 | 電気溶接が可能な金属と樹脂のサンドイツチ積層板 |
JPS6164585A (ja) * | 1984-09-03 | 1986-04-02 | Toyota Motor Corp | 車両用制振性構造体 |
JPS62140619A (ja) * | 1985-12-12 | 1987-06-24 | Teijin Ltd | 酸素富化器 |
JPH05273986A (ja) * | 1990-03-06 | 1993-10-22 | Barracuda Technol Ab | 水中使用のための消音材 |
JP3112916B2 (ja) * | 1990-03-27 | 2000-11-27 | アキレス株式会社 | 吸音・制振材及びその製造方法 |
GB9101355D0 (en) * | 1991-01-22 | 1991-03-06 | Short Brothers Plc | Noise attentuation panel |
JPH0667676A (ja) * | 1991-01-31 | 1994-03-11 | Nippon Tokushu Toryo Co Ltd | 波形吸音材 |
GB9111621D0 (en) * | 1991-05-30 | 1991-07-24 | Short Brothers Plc | Noise attenuation panel |
JP3142406B2 (ja) * | 1993-01-14 | 2001-03-07 | 新日本製鐵株式会社 | プレス成形性に優れた樹脂複合型制振アルミニウム板 |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP6282409A patent/JP2739888B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH08119606A (ja) | 1996-05-14 |
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---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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