JP2738719B2 - 圧力調整弁 - Google Patents

圧力調整弁

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JP2738719B2 JP28141788A JP28141788A JP2738719B2 JP 2738719 B2 JP2738719 B2 JP 2738719B2 JP 28141788 A JP28141788 A JP 28141788A JP 28141788 A JP28141788 A JP 28141788A JP 2738719 B2 JP2738719 B2 JP 2738719B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧力調整弁に係り、特に電気信号に応じて
流体の圧力を制御する電磁圧力調整弁に関する。
(従来の技術) 従来、電磁圧力調整弁の代表的なものとしては、フィ
ードバック圧力をダイヤフラム面に受けるダイヤフラム
タイプのものと、フィードバック圧力をスプール端面に
受けるスプールタイプのものとがあるが、本発明は後者
のスプール型電磁圧力調整弁に関する。
かかる従来のスプール型電磁圧力調整弁は、一般に、
供給ポート、出力ポート及び排出ポートを有する弁スリ
ーブ内を摺動するスプール弁に、電磁石による荷重とス
プリング荷重と出力圧フィードバック荷重とを作用させ
て、これらの荷重をバランスさせることにより、供給圧
を電磁石部への入力電気信号に対応した出力圧に調整し
て出力するように構成されている(実開昭60−52509号
公報参照)。
ここで、上記圧力調整弁を自動車の自動変速機用油圧
制御回路におけるバルブボディに組み付ける場合、バル
ブボディの油路と連通する位置に圧力調整弁の各ポート
を配設する必要があるとともに、圧力調整弁の表面から
突出しているコネクタ部を、限られた搭載スペースの中
で定められた空間に位置させることが必要である。こ
の、圧力調整弁の各ポートとコネクタとの相対的位置決
めは、従来では目視により行われていた。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記従来の圧力調整弁においては、圧力調
整弁を自動変速機のバルブボディ等に組み付ける場合、
圧力調整弁の各ポートをバルブボディの油路に連通させ
る必要があり、また圧力調整弁のコネクタが電磁石部か
ら突出していることから、該コネクタをバルブボディ中
に収容する必要があった。そのため、作業者が、組付け
に際して圧力調整弁の各ポート及びコネクタがバルブボ
ディの油路及びコネクタ収容部に対応した位置にあるか
否かを目視していた。
しかしながら、上記目視によって位置決めを行う場
合、各要素間で位置ズレが発生し易く、組み付けた後に
圧力調整弁を良好に作動させることができなかった。す
なわち、各ポートをバルブボディに合わせて組み付けた
場合は、コネクタがバルブボディの他の部品と干渉した
り、組付けの際に使用するツールと干渉したりすること
があった。また、コネクタをバルブボディに合わせて組
み付けた場合は、バルブボディの油路と圧力調整弁のポ
ートとが連通しない場合があって、バルブシステムが作
動しないことがあった。
本発明は、上記従来の圧力調整弁の問題点を解決し
て、バルブボディ、弁スリーブの供給ポート、出力ポー
ト及び排出ポート、並びに電磁石部のコネクタが相互に
位置ズレを起こすことがなく、組付性を良好にすること
ができる圧力調整弁を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) そのために、本発明の圧力調整弁においては、供給ポ
ート、出力ポート及び排出ポートを備えた弁スリーブ内
を摺動するスプール弁に、電磁石による荷重、スプリン
グ荷重及び出力圧フィードバック荷重をバランスさせて
作用させ、供給圧を電磁石部への入力電気信号に対応す
る出力圧に調整して出力するようになっている。
そして、前記電磁石部のコイル組立体に配設されたコ
ネクタに突起が形成され、バルブボディにクランプ部材
が固定される。
また、前記弁スリーブに、前記クランプ部材を挿入す
るための位置決め用切欠き、及び前記突起と係合させる
ための凹部が、いずれも前記供給ポート、出力ポート及
び排出ポートに対して所定の位置に形成される。
(作用及び発明の効果) 本発明によれば、前記のように圧力調整弁において
は、供給ポート、出力ポート及び排出ポートを備えた弁
スリーブ内を摺動するスプール弁に、電磁石による荷
重、スプリング荷重及び出力圧フィードバック荷重をバ
ランスさせて作用させ、供給圧を電磁石部への入力電気
信号に対応する出力圧に調整して出力するようになって
いる。
そして、前記電磁石部のコイル組立体に配設されたコ
ネクタに突起が形成され、バルブボディにクランプ部材
が固定される。
また、前記弁スリーブに、前記クランプ部材を挿入す
るための位置決め用切欠き、及び前記突起と係合させる
ための凹部が、いずれも前記供給ポート、出力ポート及
び排出ポートに対して所定の位置に形成される。
この場合、前記クランプ部材を位置決め用切欠きに挿
入することによって、バルブボディに対して弁スリーブ
の位置決めを行うことができるので、弁スリーブの供給
ポート、出力ポート及び排出ポートを所定の位置に置く
ことができる。
また、前記コネクタの突起と前記弁スリーブの凹部と
を係合させることによって、前記コネクタと弁スリーブ
との位置決めを行うことができる。
したがって、バルブボディ、弁スリーブの供給ポー
ト、出力ポート及び排出ポート、並びに電磁石部のコネ
クタが相互に位置ズレを起こすことがなくなるととも
に、組付性を良好にすることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳
細に説明する。
第1図は本発明の第1の実施例を示す圧力調整弁の断
面図である。
図において、圧力調整弁1は、調圧弁部2と電磁石部
3とから構成されている。そして、上記調圧弁部2は、
弁スリーブ4とスプール弁5とから構成されていて、上
記弁スリーブ4は、その内部軸方向にスプリング6を収
容する大径の孔7と、それに続いて後述するスプール弁
5を摺動案内する小径の案内孔8及び中径の案内孔9と
が貫通して形成されている。
上記案内孔9に対応する弁スリーブ4の外周部には、
半径方向に開口した供給ポート21、排出ポート23及び出
力ポート22が左から右へ順に形成され、これら各ポート
における流体の流れを円滑にするために、必要に応じて
環状切欠部21a,23a,34a,35aが形成されている。
また、スプール弁5は、上記中径の案内孔9に液蜜に
摺動案内される二つの外径の等しいランド部31,32と、
その一方のランド部31に隣接して上記小径の案内孔8に
液蜜に摺動案内される小径ランド部33とを備えている。
そして、上記等径のランド部31,32に対向する端部間の
距離は、スプール弁5の摺動により出力ポート22が、供
給ポート21と排出ポート23に所定割合で交互に連通し得
る寸法に形成されている。また上記等径のランド部31,3
2間の空間34は、常に出力ポート22に連絡されるように
なっている。
そして、上記一方のランド部31、小径ランド部33及び
案内孔8,9により形成される密閉空間35は、フィードバ
ック油路36によって上記ランド部31,32間の空間34と連
通されるようになっている。該フィードバック油路36
は、上記ランド部31を斜めに貫通するように形成されて
おり、上記出力ポート22で得られる出力圧をフィードバ
ックさせて上記密閉空間35に供給する。
なお、上記等径ランド部32の端面中央から立設されて
いる棒状部分37は、後述する電磁石部3の押し棒38との
当接部であり、また、小径ランド部33の端面中央から突
出する部分は、上記スプリング6のガイド部材39であ
る。
ところで、上記弁スリーブ4の孔7には、上記スプリ
ング6に荷重を加えるための雌ネジ部材51が形成される
とともに、該雌ネジ部材51と螺合する雄ネジ部材52が配
設されている。そして、該雄ネジ部材52を回転させつつ
孔7内に進入させることによって、スプリング6を上記
スプール弁5の端面に押圧することができるとともに、
該雄ネジ部材52の回転量を調節することによってスプリ
ング6の圧縮量を調整することができる。
そして、上記調圧弁部2の組立てに際しては、まず、
弁スリーブ4の孔8を形成した一方端側に、小径ランド
部33を対向させてスプール弁5が挿入され、一方、孔7
側からは上記ガイド部材39を包囲しつつ小径ランド部33
の端面に当接するようにスプリング6が挿入される。そ
して、該スプリング6を保持した状態で、上記雄ネジ部
材52を弁スリーブ4の雌ネジ部材51に螺合することによ
り、スプリング6が所定量圧縮される。
このようにして組み立てられた調圧弁部2は、続い
て、弁スリーブ4の孔7側の端部に形成されたフランジ
部53が後述する電磁石部3のフランジ部54に対向させら
れ、ケース55の端部56をカシメ付けることによって電磁
石部3と結合されるようになっている。該カシメ付けの
便のため、ケース55内面のフランジ部54に対向する部分
に段部57が形成されていて、該段部57の片部にフランジ
部54を当接させた状態で上記カシメ付けが行われる。
ここで、上記フランジ部53は、厚肉部61と薄肉部62と
からなっていて、該厚肉部61の端面にはテーパ部63が形
成されている。このテーパ部63は、フランジ部53を上記
フランジ部54に対向させた時に逃げを形成するためのも
のである。すなわち、該逃げにより両フランジ部53,54
は周縁部64のみで接触することとなるので、両者を当接
させるに当たって該周縁部64のみを表面加工すればよく
なり、組付け作業が容易になるだけでなく、組付け状態
も良好となる。
また、上記薄肉部62の周縁部には環状段差65が形成さ
れる。この環状段差65は、組立ての圧力調整弁1を短く
するために形成されるものである。すなわち、圧力調整
弁1はその設置場所による制約から可能な限り短くする
必要があるので、両フランジ部53,54は薄くすることが
好ましい。ところが、強度上の問題があって両フランジ
部53,54を薄くするのには限界があるため、一定の厚み
を有する厚肉部61を形成し、もう一方の薄肉部62には上
記環状段差65を形成する。このように構成することによ
り、この環状段差65の分だけ組立て後の電磁石部3を短
くすることができる。
ここで、66は、弁スリーブ4の外周部半径方向に設け
られた供給ポート21、排出ポート23及び出力ポート22と
図示しない、例えば自動車用自動変速機の油圧制御シス
テム等との間の位置決めを行うための切欠きである。該
切欠き66は、第2図に示すように、弁スリーブ4の適宜
箇所に少なくとも1個形成されており、該切欠き66にク
ランプ部材204を挿入してバルブボディに固定すること
によって、弁スリーブ4の回転及び軸方向のズレを防止
している。
ところで、電磁石部3を構成するコイル組立体82は、
その上部にコネクタ95を一体的に形成しており、該コネ
クタ95を介して電気信号が供給されるようになってい
る。そして、電磁石部3を組み立てた場合、該コネクタ
95はケース55のU字型開口205から上方に突出した状態
に置かれるため、図示しないバルブボディには、該コネ
クタ95のための収容部分が形成されている。ところが、
上記弁スリーブ4とコイル組立体82との相対的な位置が
正確でないままにケース55が取り付けられて圧力調整弁
1が組み立てられると、上記コネクタ95がバルブボディ
の収容部分に収容されず、はみ出してしまうことがあ
る。そこで、本発明においては、上記コネクタ95の下面
に突起201が形成されるとともに、弁スリーブ4のフラ
ンジ部53の周縁部の所定位置に凹部203が形成され、両
者を係合させた状態で圧力調整弁1が組み立てられる。
ここで、上記凹部203の位置は、弁スリーブ4の各ポー
ト21,22,23をバルブボディの油路に対応させた状態で、
上記突起201に係合するように設定される。
なお、上記組立てに際して、弁スリーブ4のフランジ
部53は、コア81のフランジ部54と当接させられるが、上
記突起201が大きくて該フランジ部54にも及ぶ場合に
は、該フランジ54の周縁部にも凹部202を形成するとよ
い。
このようにして、調圧弁部2と電磁石部3とが結合さ
れた後、上記雄ネジ部材52が回転させられて雌ネジ部材
51内において移動し、上記スプリング6の圧縮量が調整
される。この調整は、電磁石部3に電流を供給するとと
もに、出力ポート22の出力圧を監視しながら行われる。
この調整が終了すると、図の72に示すように、上記雌ネ
ジ部材51が形成されている突出部71が外側からカシメ付
けられ、雄ネジ部材52が固定される。このカシメ付けを
容易にするために、上記突出部71には薄肉部分が形成さ
れている。
次に、電磁石部3について説明する。
電磁石部3は、磁性材料製の円筒状のケース55を有
し、該ケース55の中には、同じく磁性材料製の肉厚の厚
い円筒状のコア81が収容されている。該コア81は、一端
に形成されたフランジ部54が上記弁スリーブ4のフラン
ジ部53と接触係合するように配列される。また、上記ケ
ース55とコア81とで形成される円筒状の空間内の奥部に
は、コイル組立体82が挟持固定される。そして、これら
円筒状のケース55、コア81及びコイル組立体82によって
静止部が構成される。
一方、上記コア81の中空部83内に挿通配置される押し
棒38と、該押し棒38の他端側に固設され、上記コイル組
立体82によって吸引される同じく磁性材料製のプランジ
ャ84とによって可動部が構成される。
該可動部において、上記押し棒38の他端側、すなわち
調圧弁部2から離れた側に固設されたプランジャ84は厚
肉の円盤状をなしていて、コア81に対面する側のその中
心部には、プランジャ84の吸引時にコア81の端部が微小
間隔を隔てて収容される円筒状の凹部84aが形成されて
いる。また、その外周部84bは、同じく微小間隔を隔て
て上記ケース55の内周面と対面するようになっている。
そして、コア81の中空部83には、スリープ85を介して
リニア型転がりベアリング86が配設されている。上記ス
リーブ85がコア81の中空部83に嵌入された後、図に示す
ようにコア81の端面の円周部分3箇所がカシメ変形させ
られ、スリーブ85の抜け止めストッパ87が形成される。
また、該スリーブ85の中に収容されるリニア型転がり
ベアリング86は、ストッパ88,89によって規制されつつ
スリーブ85内空間を自由に摺動できるようになってい
る。そして、該リニア型転がりベアリング86は、黄銅製
のベアリングケージ90と、その内外を貫通するように形
成された小孔の中に収容され、かつリニア型転がりベア
リング86の内外周にわずかに突出するボール91とからな
って、該ボール91を介して押し棒38を支持しつつ、押し
棒38とスリーブ85との相対的な回転を可能とする。
ところで、上記押し棒38は非磁性体、例えばステンレ
ス鋼からなり、その表面に窒化処理が施され、窒化層が
形成されて耐摩耗性を有するようにしてある。そして、
その一端には図の92で示すように、上記プランジャ84が
輪カシメにより固定されている。また、上記スプール弁
5の棒状部分37に対向する押し棒38の他端側には、誤組
付け防止のためにテーパ部93が形成される。
なお、94はコイル組立体82の端面とコア81のフランジ
部54との間に介装される不織布製のリング、96はプラン
ジャ84に貫通形成された通油穴であり、高温時の油圧振
動対策として充填された油の抵抗を減少させるためのも
のである。そして、97はケース55のプランジャ84側端を
閉塞する蓋部材である。
上記電磁石部3は、ケース55の一方端側からリング94
及びコイル組立体82を定着したコア81を挿入し、そのフ
ランジ部54を例えばケース55内面の一方端側に形成した
段部57を用いて位置決め固定して静止部を構成し、一
方、押し棒38の他方端側にプランジャ84を嵌入し、輪カ
シメにより固定して可動部の部分を構成した後、ストッ
パ89を挿入し、該可動部の部分の押し棒38の一方端側
を、上記静止部を構成するケース55の他方端部から挿入
して、スリーブ85を介してリニア型転がりベアリング86
内に収容する。
そして、前述した調圧弁部2の弁スリーブ4の他方端
側に形成されたフランジ部53及びストッパ88を上記電磁
石部3の一方端側のケース55内に嵌入し、ケース55の端
部56を弁スリーブ4のフランジ部53の外周にカシメ付け
ることによって、圧力調整弁1の組立てが完了する。
本実施例は以上のような構成よりなるので、弁スリー
ブ4の供給ポート21にポンプ等から圧力流体、例えば圧
油が供給されると、該圧油は供給ポート21から弁スリー
ブ4とスプール弁5のランド部31との間に形成される開
口を経てスプール弁5のランド部31,32間に至り、更
に、該ランド部31,32間と常に連通する弁スリーブ4の
出力ポート22を経由して、例えば自動変速機等の圧油を
必要とする油圧系統における各油圧機器へと供給され
る。
そして、上記出力ポート22において出力される圧油の
圧力Pは、同時にフィードバック油路36を介して帰還さ
れ、ランド部31とそれに隣接する小径ランド部33そして
弁スリーブ4とで形成される密閉空間35内に導かれ、ラ
ンド部31の断面積A1から小径ランド部33の断面積A2を差
し引いた面積差A1−A2に印加される。
この圧力によって発生する力(A1−A2)Pは、スプリ
ング6が押圧する力FSPに加えられ、スプール弁5が該
合成力(A1−A2)P+FSPで図の右方向に押圧される。
そしてスプール弁5は、前記合成力と電磁石部3によっ
て発生される力FSOLとがバランスする位置まで弁スリー
ブ4内を摺動変位することになる。
こうして、上記スプール弁5の摺動変位によってラン
ド部31,32が移動して弁スリーブ4の供給ポート21と排
出ポート23とが出力ポート22に対して所定割合にて開閉
制御され、その結果、出力ポート22における出力圧Pが
電磁石部3に入力された電磁信号に対応して、 P=(FSOL−FSP)/(A1−A2) になるように制御される。
次に、第3図に本発明の他の実施例を示す圧力調整弁
の断面図を示す。
図において、100は圧力調整弁であり、第1の実施例
と同様、調圧弁部102及び電磁石部103からなっている。
そして、該調圧弁部102は、弁スリーブ104及びスプール
弁105で構成される。
上記圧力調整弁100において、106はスプリング、107
は該スプリング106を収容する大径の孔、108は小径の案
内孔、109は中径の案内孔である。又、121は供給ポー
ト、122は出力ポート、123は排出ポートであり、弁スリ
ーブ104の上記各ポート部分には環状切欠部121a,123a,1
34a,135aが形成されている。
上記スプール弁105は等径ランド部131,132及び小径ラ
ンド部133を有していて、弁スリーブ104と共に空間134
及び密閉空間135を形成する。そして、上記ランド部131
にはフィードバック油路136が形成されている。また、1
37は突出部、138は押し棒、139は棒状部分、141,187,18
9はストッパである。
上記スプリング106は、雄ネジ部材143を雌ネジ部材15
1内にネジ込むことによって調整される。ここで、143a
は係止穴、144は嵌合ピン、144aはその下方端部、145は
孔である。
そして、153,154は各々弁スリーブ104と電磁石部103
のフランジ部でケース155の端部156をカシメ付けること
によって、両フランジ部153,154は連結される。ここ
で、157は段部、161は厚肉部、162は薄肉部、163,166は
テーパ部、164は周縁部、165は環状段差である。
上記電磁石部103は円筒状のコア181及びコイル組立体
182からなる静止部と、プランジャ184及び押し棒138か
らなる可動部を有している。上記コア181において、183
は中空部、184aは凹部、184bは外周部、185はスリー
ブ、186はリニア型転がりベアリング、190はベアリング
ケージ、191はベアリングケージ190に収容されるボー
ル、193は当接部、194は不織布製のリング、195はコネ
クタ、196は通油穴、197は蓋部材である。
この実施例においては、調圧弁部102におけるスプー
ル弁105の構造、弁スリーブ104の構造、及び調圧弁部10
2と電磁石部103との接合部の構造が上記第1の実施例と
異なっている。
すなわち、上記弁スリーブ104は、その内部軸方向に
スプリング106を収容する大径の孔107と、それに続いて
後述するスプール弁105を摺動案内する小径の案内孔108
及び中径の案内孔109とが貫通して形成されている。
上記案内孔109に対応する弁スリーブ104の外周部に
は、半径方向に開口した供給ポート121、出力ポート122
及び排出ポート123が右から左へ順に形成され、これら
各ポートにおける流体の流れを円滑にするために、必要
に応じて環状切欠部121a,123a,134a,135aが形成されて
いる。
又、スプール弁105は、上記中径の案内孔109に液蜜に
摺動案内される二つの外径の等しいランド部131,132
と、その一方のランド部131に隣接して上記小径の案内
孔108に液蜜に摺動案内される小径ランド部133とを備え
ている。そして、上記等径のランド部131,132の対向す
る端部間の距離は、スプール弁105の摺動により出力ポ
ート122が、供給ポート121と排出ポート123に所定割合
で交互に連通し得る寸法に形成されている。又、上記等
径のランド部131,132間の空間134は、常に出力ポート12
2に連絡されるようになっている。
そして、上記一方のランド部131、小径ランド部133及
び案内孔108,109により形成される密閉空間135は、フィ
ードバック油路136によって上記ランド部131,132間の空
間134と連通されるようになっている。該フィードバッ
ク油路136は、上記ランド部131を斜めに貫通するように
形成されており、上記出力ポート122で得られる出力圧
をフィードバックさせて上記密閉空間135に供給する。
尚、上記小径ランド部133の端面中央からの突出部137
は、後述する電磁石部103の押し棒138との当接部であ
り、また、上記ランド部132の端面中央から立設されて
いる棒状部分139は、上記スプリング106のガイドを兼ね
るスプール弁105のストローク制限部材である。
ところで、上記弁スリーブ104の孔145には、上記スプ
リング106に荷重を加えるための雌ネジ部材151が形成さ
れると共に、該雌ネジ部材151と螺合する雄ネジ部材143
が配設されている。そして、該雄ネジ部材143を回転さ
せつつ孔145内に進入させることによって、スプリング1
06を上記スプール弁105の端面に押圧することができる
とともに、該雄ネジ部材143の回転量を調節することに
よってスプリング106の圧縮量を調整することができ
る。
そして、上記調圧弁部102の組立てに際しては、ま
ず、弁スリーブ104の小径の案内孔108を形成した一方端
側に、小径ランド部133を対向させてスプール弁105が左
方向から挿入され、一方、孔145側からは上記棒状部分1
39を包囲しつつ上記ランド部132の端面に当接するよう
にスプリング106が挿入される。そして、該スプリング1
06を保持した状態で、上記雄ネジ部材143を弁スリーブ1
51の雌ネジ部材151に螺合することにより、スプリング1
06が所定量圧縮されるようになっている。
また、調圧弁部102と電磁石部103の接合部の構造にお
いて、電磁石部103のスリーブ185の中に収容されるリニ
ア型転がりベアリング186は、押し棒138の左端部に設け
られる皿バネからなるストッパ141とプランジャ184側に
設けられる黄銅製のストッパ189によって規制されつ
つ、スリーブ185内空間を自由に摺動できるようになっ
ている。なお、ストッパ141には調圧弁部102側に不織布
製の部材142が設けられている。この不織布製の部材142
は止め輪167によって固定されている。
本実施例は以上のような構成よりなるので、弁スリー
ブ104の供給ポート121にポンプ等から圧力流体、例えば
圧油が供給されると該圧油は供給ポート121から弁スリ
ーブ104とスプール弁105のランド部131との間に形成さ
れる開口を経てスプール弁5のランド部131,132間に至
り、更に、該ランド部131,132間と常に連通する弁スリ
ーブ104の出力ポート122を経由して、例えば自動変速機
等の圧油を必要とする油圧系統における各油圧機器へと
供給される。
そして、上記出力ポート122において出力される圧油
の圧力Pは同時にフィードバック油路136を介して帰還
され、ランド部131とそれに隣接する小径ランド部133、
そして弁スリーブ104とで形成される密閉空間135内に導
かれランド部131の断面積A1から小径ランド部133の断面
積A2を差し引いた面積差A1−A2に印加される。
この圧力によって発生する力(A1−A2)Pは、電磁石
部103によって発生される力FSOLに加えられ、したがっ
て、スプール弁105がこの合成力(A1−A2)P+FSOL
図の左方向に押圧される。そして、スプール弁105は、
この合成力とスプリング106が押圧する力FSPとがバラン
スする位置まで、弁スリーブ104内を摺動変位すること
になる。
こうして、上記スプール弁105の摺動変位によってラ
ンド部131,132が移動して、弁スリーブ104の供給ポート
121と排出ポート123とが出力ポート122に対して所定割
合にて開閉制御され、その結果、出力ポート122におけ
る出力圧Pが電磁石部103に入力された電磁信号に対応
して、 P=(FSP−FSOL)/(A1−A2) になるように制御される。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、そ
れらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す圧力調整弁の断面
図、第2図は本発明の圧力調整弁の要部分解斜視図、第
3図は本発明の他の実施例を示す圧力調整弁の断面図で
ある。 1,100……圧力調整弁、2,102……調圧弁部、3,103……
電磁石部、4,104……弁スリーブ、5,105……スプール
弁、6,106……スプリング、21,121……供給ポート、22,
122……出力ポート、23,123……排出ポート、31,32,13
1,132……ランド部、33,133……小径ランド部、36,136
……フィードバック油路、38,138……押し棒、53,54,15
3,154……フランジ部、55,155……ケース、66……位置
決め用切欠き、81,181……コア、82,182……コイル組立
体、84,184……プランジャ、86,186……リニア型転がり
ベアリング、201……突起、202,203……凹部、204……
クランプ部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給ポート、出力ポート及び排出ポートを
    備えた弁スリーブ内を摺動するスプール弁に、電磁石に
    よる荷重、スプリング荷重及び出力圧フィードバック荷
    重をバランスさせて作用させ、供給圧を電磁石部への入
    力電気信号に対応する出力圧に調整して出力する圧力調
    整弁において、前記電磁石部のコイル組立体に配設され
    たコネクタに突起が形成され、バルブボディにクランプ
    部材が固定されるとともに、前記弁スリーブに、前記ク
    ランプ部材を挿入するための位置決め用切欠き、及び前
    記突起と係合させるための凹部が、いずれも前記供給ポ
    ート、出力ポート及び排出ポートに対して所定の位置に
    形成されることを特徴とする圧力調整弁。
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