JP2738473B2 - 復水循環系の蒸気が通るタービンの監視方法及び装置 - Google Patents

復水循環系の蒸気が通るタービンの監視方法及び装置

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火力発電所、原子力発
電所における復水循環系の蒸気が通る装置であるタービ
の監視方法及び装置、並びにこの監視装置の測定情報
を発電設備の運転管理に利用する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】火力発電所、原子力発電所における復水
循環系は、ボイラー等の蒸気発生器で発生した蒸気でタ
ービンを駆動させて発電を行ない、タービンを出た蒸気
を復水器で水に戻し、この復水中に含まれる各種不純物
イオンや酸化鉄微粒子(クラッド)等を復水脱塩装置で
除去し、処理後の水を再び蒸気発生器に循環させるとい
うサイクルで運用されている。
【0003】また上記の復水脱塩装置は、我国の発電所
が一般に復水器の冷却水として海水を使用していること
から、この冷却水である海水が復水系に万一リークした
よう場合にも、その海水中の成分を除去できるように
考慮して設けられており、また復水脱塩装置の前段に電
磁フィルターや中空糸濾過装置等の各種フィルターが設
けられる場合もある。
【0004】ところでイオン交換樹脂を用いて構成され
るこの復水脱塩装置の運用法としては、従来から大きく
わけてH/OH型運転と、NH4 /OH型運転とがあ
る。前者H/OH型運転とは次のように運転される方式
をいう。すなわち、復水脱塩装置に使用されているカチ
オン交換樹脂は、復水中のアンモニウムイオンの吸着帯
(イオン交換帯)が復水脱塩装置の下部に達し、アンモ
ニウムイオンが上記装置より漏出してくる直前に通水を
中止する方式である。この場合、復水脱塩装置を複数塔
設置して、各塔の通水中止の時期を適当にずらせること
で復水循環系全体の通水が中断されないように運転する
のが当然であり、また通水の中止された塔のイオン交換
樹脂は、例えば別に設置された再生塔に移送されて薬品
で再生され、次の通水に用いられるように準備される。
【0005】一方上記後者のNH4 /OH型運転は、通
水初期は上記H/OH型運転と同様の運転となるため塔
内のイオン交換樹脂はアンモニウムイオンを吸着してい
くのであるが、吸着帯(イオン交換帯)が塔下部に達し
た後にアンモニウムイオンが漏出してきても、さらに通
水を続行する方式の運転方法をいう。これは、アンモニ
ウムイオンは、通常復水循環系の復水中にpH調整剤と
して使用されているものであるから脱塩装置から漏出し
ても一般的な意味では格別問題がなく、しかもH/OH
型運転に比べて以下の〜の利点があることに注目し
て行なわれる方法であり、広く採用される傾向にある。
【0006】 1サイクル当たりの運転時間が長い。
例えばH/OH型運転は3〜7日間である場合に、NH
4 /OH型運転では20〜50日間の運転ができる。
【0007】 再生薬品費用を大幅に低減できる。
【0008】 再生用水使用量を大幅に低減できる。
【0009】 再生排水量を大幅に低減できる。
【0010】このようにNH4 /OH型運転はH/OH
型運転に比較してランニングコストが大幅に低減でき、
さらに再生排水としてでるNH4 量を低減できるので排
水の環境に与える影響も少なくすることができるという
利点がある。しかしながらこのNH4 /OH型運転で
は、系統内の水質に与える影響について考慮しなければ
ならない次のような問題がある。
【0011】すなわち、NH4 /OH型運転では、樹脂
中のNa型カチオン交換樹脂(R−Na+ )、Cl型ア
ニオン交換樹脂(R−Cl- )とアンモニア水の間で下
記の平衡状態が存在する。
【0012】
【化1】
【0013】従って、R−Na+ ,R−Cl- の混在量
が多いと、復水中にNa+ ,Cl-が漏出し、復水の純
度を低下させることになる。
【0014】これを防止するために、NH4 /OH型運
転をする場合は特別な樹脂再生法を行なってR−Na
+ ,R−Cl- を極力少なくする工夫もされているが、
どのような再生法を行なうにしても、極微量のR−Na
+ ,R−Cl- が残存することは避け難く、厳しいレベ
ルでみればNH4 /OH型運転ではH/OH型運転に比
べて復水中のNa+ ,Cl- 濃度が異なることになる
(図4参照)。
【0015】これらのことを考慮し、従来のNH4 /O
H型運転を行なう復水脱塩装置にあっては、プラント起
動時や万一の海水リークにはH/OH型の運転を行な
い、通常の運転時に限ってNH4 /OH型運転を行なっ
ているのが普通である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、火力発電等
の設備では、復水脱塩装置を通った復水は給水ポンプで
昇圧されて再びボイラー等の蒸気発生器に送られる。従
って復水脱塩装置からNa,Cl,SO4 等のイオンが
微量にリークする場合には、これらの蓄積によりボイラ
ー,タービンなどの各系統のスケール,腐食,キャリー
オーバ等の障害につながる可能性がある。一般にボイラ
ー水中のNa,Cl,SO4 等の不純物の蒸気に対する
溶解度は蒸気の温度,圧力が高くなるほど大きくなる
が、近年の超臨界圧プラントや将来の超々臨界圧プラン
トのように、より過酷な条件下での運転が求められる発
電設備では、これらの問題すなわち復水中に含まれる上
記成分の微量な不純物がタービンブレードに析出,付着
して損傷等の障害を招くという問題を無視できないと考
えられる。
【0017】なお既に説明したことからも分かるよう
に、復水の水質を純度高く維持するという観点からは、
復水循環系をH/OH型運転で運転するのが有利である
ことは言うまでもないが、ランニングコストや排水への
影響を考えた場合にはNH4 /OH型運転の優れた点は
無視できない。
【0018】そこでこれらのことから、本発明者は、復
水の水質純度に優れた運転が可能なH/OH型運転と、
ランニングコストや排水量の低減に優れたNH4 /OH
型運転の利点を都合よく取り入れた復水脱塩装置の運転
方法を実現するために様々な観点から鋭意検討を重ね
た。
【0019】その結果、タービンブレードの損傷等の問
題は、Na,Cl,SO4 等の不純物が蓄積することに
原因しているのであるから、その蓄積量によって、例え
ば、損傷等に支障のない範囲でNH4 /OH型運転を行
なってランニングコストや排水量の低減という利点を享
受し、蓄積量の関係からそれ以上の累積的な不純物蓄積
を避けるべき状態では、その問題の少ないH/OH型運
転を行なわせ、適当な時期にタービンブレードの洗浄を
行なわせるようにすれば、両者方式の利点を効果的に利
用できることに着眼した。しかしながら、このようなタ
ービンブレード上の不純物の蓄積量を定量的に計測しあ
るいは事後の状態を予測することに利用できる従来技術
や提案はなく、また稼動中のタービン等を対象としてこ
れにどの程度不純物が蓄積しているかを測定することは
極めて困難であるため、上記NH4 /OH型運転とH/
OH型運転を適切に切り換える時期の選定は、客観的な
信頼性の乏しい経験則等に頼らざるを得なかった。しか
しこれでは、タービンの損傷発生の危険性を避け難く、
安定,確実な操業を確保すべき公共的な設備に求められ
る要求を満足するためには、故障発生等による設備の不
意の運転停止を避けるために所謂安全率を相当に高く設
定しなければならず、さらに有効な方法,装置が求めら
れる。
【0020】本発明は、以上のような従来技術とこの分
野において求められる要求を実現することを目的として
なされたものである。
【0021】
【課題を解決する手段及び作用】上記目的を実現するた
めに、本発明者は、上記特許請求の範囲の各請求項に記
載した本発明方法及び装置を完成した。
【0022】本発明の方法及び装置が適用される蒸気が
通るタービンとしては、高圧タービン,低圧タービン等
のタービンと、給水ポンプに使用されているBFPター
ビン等を例示することができるが、入口及び出口におい
て蒸気が通るものであればよい。
【0023】復水循環系の蒸気が通るタービンについて
この蒸気中に含まれる腐食要因成分等であるNa,C
l,SO4 等の不純物を測定するためのサンプリング法
としては、例えば復水循環系の配管に、分岐配管,開閉
弁,コンデンサー等を介してイオンクロマト測定装置を
接続するインライン型の構成が好ましく推奨される。
【0024】本発明の特徴は、このようなインライン型
のイオンクロマト測定装置を用いて、装置の起動時か
ら、例えば連続的にあるいは予め定めた所定の時間間隔
で継続して測定を行なうことで、起動時からの蒸気不純
物成分の蓄積累積量を検出することにあり、これによ
り、蓄積量が少ない時は復水脱塩装置のNH4 /OH型
運転を行ない、蓄積量が多くなった場合にはNH4 /O
H型運転を中止して、H/OH型運転を連続して行なう
方法や、蓄積量がある一定の量に達した場合にはタービ
ンの洗浄操作を優先的に行なう方法、あるいは、予想を
越えて復水の水質が悪化した場合に、再生後の樹脂塔
(再生時期をずらせて使用されるように複数設備されて
復水脱塩装置を構成している複数の塔の一つ)の再生不
良やイオン交換樹脂の性能劣化を検出したり、海水のリ
ークを検出したりすることにも利用でき、これらの場合
に通常の運転時を越えて不純物が多量に蓄積する結果例
えばタービンの損傷を招くような不具合を、実質的にリ
アルタイムに検出して回避できるという利点がある。
【0025】また、本発明の監視方法や装置による測定
結果と、実際にタービンブレード等に蓄積されている不
純物の量を定期点検毎に直接測定する操作で検出する結
果とを比較対照することで、より適切な、復水脱塩装置
の運用方式を選択できるという優れた利点もある。
【0026】以下本発明を図面に示す実施態様に基づい
て詳細に説明する。第1図は、本発明を適用した火力発
電所の復水循環系(汽水循環系)の作動媒体の流れを太
線で示し、本発明の実施のために行なわれる蒸気のサン
プリングのための配管系を細線で示している。また本発
明の変更した態様として実施できる配管等の代表的な接
続例を一点鎖線で示している。
【0027】この図において、1はボイラーであり、給
水ポンプ2から供給された水を蒸気にしてタービン3に
送り、ここでタービンを駆動させて発電を行なう。ター
ビン3を出た蒸気は復水器4で水に戻され、復水脱塩装
置5で鉄クラッドや不純物イオンを除去された後再び給
水ポンプ2によりボイラー1に供給される。
【0028】このような復水循環系において、本例にお
いては、タービン3の入口側の配管に接続した分岐配管
10を通して該タービン3に入る蒸気の一部を取り出
し、コンデンサー(復水器)11を介して入口サンプル
水としてインラインイオンクロマト測定装置12に送
り、例えばNaイオンの濃度を測定する。またタービン
3の出口側配管に接続した分岐配管13を通して該ター
ビン3から出る蒸気の一部を取り出し、コンデンサー
(復水器)14を介して出口サンプル水として同様にイ
ンラインイオンクロマト測定装置12に送りNaイオン
の濃度を測定する。
【0029】そして測定したNaイオン濃度の情報(水
質情報)をコンピュータ15に送って、出口側蒸気に含
まれるNaイオンの濃度と入口側に含まれるNaイオン
の濃度の差を求め、これによって、タービン3に残った
Naイオンの量が算出される。
【0030】したがって、タービンへのこの不純物の蓄
積速度は以下のように示される。
【0031】
【数1】
【0032】この蓄積速度を所定の時間間隔で測定する
ことで、経時的な蓄積量を知ることができる。
【0033】また他の不純物イオンについても夫々同様
の方法で経時的な蓄積量を知ることができる。
【0034】したがって、上述のように、復水脱塩装置
の運用によりこれらのタービンへの不純物の蓄積量が異
なるから、最大蓄積量許容値を越えないように考慮しな
がら、NH4 /OH型運転とH/OH型運転を切換えれ
ば、1.5〜2年毎のプラント定検でのタービンブレー
ド洗浄で、その損傷を防止した運転が可能となる。例え
ば、水質監視コンピュータ15に送られてくる上記水質
情報と、復水脱塩装置の運転情報とに基づいて、該コン
ピュータ15は復水脱塩装置の運用プログラムに従って
運転支援情報を復水脱塩装置5に送り、上記したNH4
/OH型とH/OH型の適切な切換え運転を行なわせる
ことができる。
【0035】なお最大蓄積量許容値と、NH4 /OH型
運転とH/OH型運転の切換え時の蓄積量の値は、プラ
ントのタービン材質,蒸気温度,蒸気圧力等により影響
されるので、そのプラント毎に経験的な値あるいは上述
の項目を全て考慮した値を設定する必要がる。
【0036】なお上述の実施態様はタービン3のみにつ
いて不純物の蓄積を測定する場合を説明したが、これと
は別に、あるいはこれと並行して、給水ポンプ2のBF
Pタービンへの不純物の蓄積を、配管20,21の径路
から蒸気をサンプリングすることで測定することもでき
る。またタービン3出口蒸気のサンプリングは、復水循
環系に復水器4が設けられていることを利用して、上記
分岐配管13から採取するのではなくこの復水器4の出
口水を配管22を介してサンプリングするようにしても
よい。
【0037】
【効果】本発明によれば、従来は蓄積程度の予測が困難
であったタービンへのNa,Cl,SO4 等の腐蝕要因
成分の蓄積量を測定しあるいは予測することができ、こ
の情報に基づいて復水脱塩装置の運用方法を、上述のN
4 /OH型運転とH/OH型運転の間で適切に切換え
ることができるので、腐蝕成分によるタービンブレード
等の損傷等を事前に防止することができる。
【0038】またランニングコストや排水への影響を低
減,軽減できるNH4 /OH型運転を、H/OH型運転
と都合よく併用して運用できるので、その経済的な効果
や、環境的効果は著しく大きい。
【0039】更に、上記Na,Cl,SO4 の蓄積量を
個別に測定した結果に基づいて復水脱塩装置の運用に反
映出来るので、イオンの異なる影響に対して適切な装置
運用が出来るという効果がある。
【0040】また更に、測定結果を、定検時等において
調査できる実際のタービンブレード等に蓄積したスケー
ル量と比較することで、測定結果に基づく運用を改善し
たり、定検時期の見直しを行なったりすることにも利用
できる効果がある。
【0041】なお本発明方法は、復水の揮発性物質処理
(AVT方式,ALL Volatile Treatment)のみならず、
複合水理法(CWT方式,Combined Water Treatmen
t)にも利用できる。
【0042】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて更に説明す
る。第1図の太線で示した系を有する火力発電所の復水
循環系に対して、図中に実線で示したサンプリングのた
めの分岐配管10,13、コンデンサー11,14を接
続した装置を用い、インライン型イオンクロマト測定装
置としてプロセス用イオンクロマト測定装置AU−10
(横河電機(株)社製)を用いて、入口サンプル水と出
口サンプル水に含まれるNaイオンの差の測定を行なっ
た。
【0043】その測定結果を下記表−1に示した。
【0044】
【表1】
【0045】第2図は、夫々同一の条件で、復水脱塩装
置をH/OH型運転した場合(図中の(1)の線)、N
4 /OH型運転をした場合(図中の(2)の線)、あ
る程度の時間NH4 /OH型運転を行なった後H/OH
型運転に切換えた場合(図中の(3)の線)の測定結果
を、対比して示したものであり、この図から明らかであ
るように、H/OH型運転の場合にはナトリウムイオン
の蓄積が、他の運転方法の場合に比べて明らかに少ない
が、NH4 /OH型運転を継続した場合には、ナトリウ
ムイオンの蓄積速度が早いことが分かる。
【0046】第3図は、これらの対比結果に基づき、不
純物蓄積量を1500gとし、設備連続運転日数を約1
年に設定した設備において提供される復水脱塩装置の運
用法の一例を示したものであり、起動初期のH/OH型
運転からNH4 /OH型運転に移行し、これを切換えラ
インとして設定した蓄積量1000gに達した220日
前後の時点で、H/OH型運転に切換えてその後の運転
を行なうようにしたものである。
【0047】本例においては、上記のような予測上昇線
を実験的にあるいは実際の装置運転の経験等に基づいて
設定し、運転状況を監視しながら、実際の測定結果がこ
の予測上昇線に合致していれば、装置が適切に運転され
ていることを確認出来るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の方法を実施するために構成
された本発明実施装置の構成の概要を示した図である。
【図2】復水脱塩装置を運用する一例を説明するための
図である。
【図3】第3図は、復水脱塩装置をH/O型運転した場
合、NH 4 /OH型運転した場合の不純物の蓄積量を比
較して示した図である。
【図4】復水脱塩装置の運転によって生ずるイオン濃度
の関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1:ボイラー 2:給水ポンプ 3:タービン 4:復水器 5:復水脱塩装置 10:分岐配管 11:コンデンサー 12:インライン型イオンクロマト測定装置 13:分岐配管 14:コンデンサー 15:水質監視コンピュータ 20,21,22:配管

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火力発電所、原子力発電所の汽水が通る
    復水循環系において、該復水循環系に設けられた復水脱
    塩装置のH/OH型運転とNH 4 /OH型運転の選択を
    行うために、蒸気が通るタービンの該蒸気中に含まれる
    Na,Cl,SO4 のイオンのうちの少なくともいずれ
    か一つの該タービンの入口と出口の差を、復水循環系
    起動時から経時的に測定することを特徴とする復水循環
    系の蒸気が通るタービンの監視方法。
  2. 【請求項2】 火力発電所、原子力発電所の汽水が通る
    復水循環系に設けられた蒸気が通るタービンの入口及び
    出口夫々から、蒸気をコンデンサーを介して採取するサ
    ンプル水採取手段と、このサンプル水採取手段により採
    取されたサンプル水中のNa,Cl,SO4 のイオンの
    うちの少なくともいずれか一つの濃度差を測定するイオ
    ンクロマト測定装置と、この測定装置による測定の結果
    、復水脱塩装置のH/OH型運転とNH 4 /OH型運
    転の選択を行うために復水循環系の起動時から経時的に
    記録する記録手段とを備えたことを特徴とする復水循環
    系の蒸気が通るタービンの監視装置。
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