JP2738466B2 - 回線補正装置 - Google Patents

回線補正装置

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JP2738466B2
JP2738466B2 JP3055925A JP5592591A JP2738466B2 JP 2738466 B2 JP2738466 B2 JP 2738466B2 JP 3055925 A JP3055925 A JP 3055925A JP 5592591 A JP5592591 A JP 5592591A JP 2738466 B2 JP2738466 B2 JP 2738466B2
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安司 岡田
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RIKOO TEKUNO NETSUTO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話回線におけるデー
タ伝送特性の劣化を補正する回線補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ並びにコンピュータのごと
く、デジタル信号をモデムにより音響信号に変換した
後、電話回線を介して伝送するデータ通信の需要が著し
く増加している。現在、国内の通信回線網においては、
局間の信号伝送にデジタル化が進み、遠距離のデータ通
信であっても比較的良好なデータ伝送特性を有するよう
になったとはいえ、元来、現在の加入電話網は、音声に
よる通話を目的として敷設されたものであるため、デー
タ伝送を高速(例:9600bps)で行った場合にはデー
タの伝送誤りは避けられないものである。ファクシミリ
で用いられる制御信号(G3制御信号)では、規定のデー
タ伝送速度で交信可能か否かのチェック(モデムトレー
ニングという)で交信不能と判定されたとき、交信可能
となるまでデータ伝送速度を順次低下させるようになっ
ているが、データ伝送速度を遅くした場合には、同一の
データ量を伝送するのに時間が長くなり、その分、回線
使用料金が高くなる。従ってデータ伝送は、でき得る限
り高速で行うのが好ましく、そのため、データ伝送で誤
りが生じる場合には、伝送品質測定機を用いて電話回線
の伝送特性を調べ、その測定結果に基づきモデムのイン
ターフェイス部に濾波器(フィルタ)や等価器(イコライ
ザ)等を挿入することによりデータ伝送路で生じる特性
劣化を補正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電話回
線の伝送特性を測定するには、最低2箇所にカストマエ
ンジニアを派遣して同時立会いのもとで行わなければな
らず、しかもその伝送特性から挿入すべき濾波器や等価
器の適正値を知るには、熟練者の判断を必要とし、更に
はこのような測定中の回線は課金対象となるので多大の
労力および費用を必要とした。
【0004】この発明は、上述した課題を解決するため
になされたものであり、電話回線の伝送特性に応じた補
正を容易にかつ的確に行うことにより、データ伝送の誤
りをなくした回線補正装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明(請求項1)は、電話回線を伝送することに
より劣化するモデムの信号をモデム送信側で補正するた
めに自端末に接続して用いる回線補正装置であって、ハ
イパスフィルタ、ローパスフィルタ、増幅器、振幅イコ
ライザ、リンクイコライザ、およびアッテネータ回路の
内、少なくとも一つの補正回路からなる補正回路群と、
前記補正回路群からの個々の補正回路を選択的に電話回
線に挿入するスイッチ手段と、交信先の相手機(相手端
末)とつながった状態での電話回線の伝送特性を検出す
る伝送特性検出手段と、前記伝送特性検出手段により検
出した伝送特性に従い前記スイッチ手段を制御する制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】第2発明(請求項4)は、電話回線を伝送す
ることにより劣化するモデムの信号をモデム受信側で補
正するために自端末に接続して用いる回線補正装置であ
って、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、増幅器、
振幅イコライザ、リンクイコライザ、およびアッテネー
タ回路の内、少なくとも一つの補正回路からなる補正回
路群と、前記補正回路群からの個々の補正回路を選択的
に電話回線に挿入するスイッチ手段と、交信先の相手機
(相手端末)とつながった状態での電話回線の伝送特性を
検出する伝送特性検出手段と、前記伝送特性検出手段に
より検出した伝送特性に従い前記スイッチ手段を制御す
る制御手段とを備えたことを特徴とする回線補正装置。
【0007】第1発明に対しては請求項2(第2発明で
は請求項8)にあるように、上記スイッチ手段は、低周
波誘導雑音を除去する時にハイパスフィルタを挿入し、
高周波誘導雑音を除去する時にローパスフィルタを挿入
し、伝送損失を補償する時に増幅器を挿入し、周波数に
よって振幅値が異なるために生じる減衰歪を補正する時
に振幅イコライザを挿入し、周波数によって位相がずれ
るために生じる群遅延歪を補正する時にリンクイコライ
ザを挿入し、そして、白色雑音を減衰させる時にアッテ
ネータ回路を挿入する。
【0008】
【作用】第1発明の送信時の信号劣化を補正する回線補
正装置は、伝送特性検出手段で検出した、相手端末とつ
ながった状態での電話回線の伝送特性に従い、スイッチ
手段が制御され、必要な補正回路が電話回線に自動的に
挿入されるので送信時の伝送劣化が補正される。
【0009】第3発明の受信時の信号劣化を補正する回
線補正装置も、伝送特性検出手段で検出した、相手端末
とつながった状態での電話回線の伝送特性に従い、スイ
ッチ手段が制御され、適切な補正回路が電話回線に自動
的に挿入されるので受信時の伝送劣化が補正される。
【0010】第1発明の回線補正装置において、伝送特
性検出手段で検出された電話回線の伝送特性がどのよう
な状況のときにどの補正回路を挿入するかについては請
求項2(第2発明で請求項8)にて詳しく開示されてい
る。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の回線補正装置100の一実
施例を示す制御ブロック図である。1は、この回線補正
装置100の入力部(図中左端部)を2線式平衡電話回線
(以下単に回線Aと呼ぶ)に接続するための回線接続ジャ
ックであり、14は、この回線補正装置100の出力部
(図中右端部)を自機(自端末)200に接続するための端
末接続ジャックである。2は、平衡回線に挿入される平
衡補正回路群であり、回線Aに対し、遮断周波数特性の
異なる数種類のインダクタンスLやキャパシタンスCを
挿入する機能を有し、主に高周波誘導雑音の除去を行
う。3及び4は、以下に述べる不平衡補正回路群である
受信補正回路群9,送信補正回路群10を直列的に挿入
するか、あるいはこれらをバイパスさせるかを選択する
ための切換スイッチであり、両スイッチは同時に動作す
るように制御される。又、これらの切換スイッチ3およ
び4のNC(常閉)接点により、前記の回線接続ジャック
1と端末接続ジャック14との間は、通常状態では物理
的に直通状態となっている。5は、切換スイッチ3及び
4が補正回路群9,10側に切り換わったときに回線A
側の直流ループを維持するための直流閉結器であり、6
は、端末200側へ通話電流(直流)を供給する直流供給
回路である。7および8は、ハイブリッド(HYB)回路
であり、2線式の回線A(2線式全2重回線)を、不平衡
の送信(上り)ラインと受信(下り)ラインとに分割した4
線式全2重方式に変換する。これらのHYB回路7,8
間の送信(上り)ラインおよび受信(下り)ラインには、そ
れぞれ不平衡の補正回路群9および10が挿入される。
この補正回路群9,10の回路構成を図2に示してい
る。
【0012】図2において、補正回路群9,10は、ハ
イパスフィルタ(HPF)21、ローパスフィルタ(LP
F)22、伝送損失を補償する増幅器(AMP)23、周
波数特の違いによって振幅値が変化する減衰歪を補正す
る振幅イコライザ(AMP−EQ)24A,24B、周
波数の違いによって位相遅れが異なる群遅延歪を補正す
るリンクイコライザ(LINK−EQ)25、および、ホ
ワイトノイズを低減させるためのアッテネータ回路(A
TT)26の各補正回路が直列に接続されており、切換
スイッチ27ないし32は、各補正回路21ないし26
を個別にバイパスさせるためのものである。15Aは、
これらの切換スイッチ27ないし32を制御するための
補正回路挿入制御部である。
【0013】尚、送信補正回路群10にはハイパスフィ
ルタ21およびローパスフィルタ22は、理論的に挿入
する意味が無いので装備していない。又、本装置を半2
重通信専用(送信と受信を同時に行わない方式)して使用
する場合は、各補正回路21ないし26を、送信、受信
両補正回路群で共用することができる。
【0014】図1に戻り、11は、リバース回路であ
り、切換スイッチ3,4が補正回路群9,10側へ切り替
わった時に、直流供給回路6よりの給電極性を、端末2
00側から見て矛盾のないように極性変換する。12
は、ループ検出回路であり、モデム端末200による直
流ループ形成の監視および給電極性の検出を行う。13
は、回線使用時に形成される直流ループを、端末200
を切り離しても保持させるために設けられたホールド回
路である。15は、信号状態を監視して上記の各回路を
制御する監視制御部であり、内部には前述した補正回路
挿入制御部15Aを備える。16は、電源スイッチや前
記切換スイッチ27ないし32が設けられる操作部であ
る。17は、表示部であり、信号のレベルをバーグラフ
にて表示するレベル表示器、受信側の端末から送信され
る2100Hzのアンサートーン、NTTのFネットで
無鳴動着信時に使用される1300Hzの呼出信号でそ
れぞれ点灯する信号検出ランプおよび、受信か送信かの
状態を表示する信号状態表示器等を備える。18は、伝
送信号を音にてモニターするためのスピーカである。
【0015】次に上記構成の回線補正装置100の使用
法を説明する。図3に示すように、ファクシミリのごと
きモデムを内蔵した自端末200に接続していた回線A
を切り離し、その回線Aを回線補正装置100の回線接
続ジャック1に接続し、そして適当な接続ケーブルBを
用いて回線補正装置100の端末接続ジャック14と自
端末200とを接続する。この状態で、自端末200と
交信先の相手機(以下、相手端末と呼ぶ)300との間で
発着信を開始させ、これにより自端末200が電話回線
Aに対し直流ループを形成すると、この直流ループ形成
がループ検出回路12により検出されて制御部15に伝
えられる。その後、制御部15により、回線Aとの接続
制御手順および両端末間におけるプロトコルのモニター
結果から両端末200、300間でリンクの確立が確認
されると、前記ループ検出とのAND条件により、切換
スイッチ3および4が補正回路群9,10側へ切り換え
られる。この後は、直流閉結回路5の作用により直流ル
ープが持続され、自端末200へは直流供給回路6より
直流が供給される。尚、通信終了時には、端末のループ
開放がループ検出回路12で検出され、切換スイッチ
3,4がNC側に切り換えられることにより待機状態に
復帰する。
【0016】次に伝送特性劣化を補正するため、自端末
200の受信時においては、受信レベル、低周波および
高周波のノイズ含有、位相特性等を調べて電話回線の伝
送特性を検出し、その検出結果に基づき該当する切換え
スイッチ27ないし32を切換えることで受信補正回路
群9の中から適切な補正回路を回線に挿入する。ここ
で、回線における特性劣化の主な種類、およびその特性
劣化を補正するのに適した補正回路を表1に示す。
【0017】
【表1】 特性劣化の種類 挿入する補正回路 1)減衰ひずみ(周波数特性) 振幅イコライザ 2)電源誘導雑音(低周波誘導) ハイパスフィルタ 3)電磁誘導雑音(高周波誘導) ローパスフィルタ 4)伝送損失(レベル低下) 増幅器 5)群遅延ひずみ リンクイコライザ
【0018】回線接続時に、受信レベルが規定より低く
モデムがキャリアオン(信号として検出すること)できな
い場合は、切換スイッチ29の切り換えにより増幅器2
3を回線に挿入する。これとは逆に回線の白色雑音が高
いためにモデムがキャリアオフを検出できない場合は、
アッテネータ回路26を相手端末300からの信号受信
直後に一定時間(モデムがキャリアオフと識別できる時
間)挿入することにより、手順を継続させることができ
る。尚、信号レベルは前述したレベル表示器にて確認す
ることができる。
【0019】次に回線に低周波のノイズが含まれている
か高周波のノイズが含まれているかを知るには、前記オ
シロスコープDを用いて自端末200の入力信号を直接
観察することにより判明するので、その結果に基づきハ
イパスフィルタ21もしくはローパスフィルタ22を挿
入する。
【0020】図3に示したように、自端末200におけ
る受信状態をモニターするための出力(アイ出力)の端子
Yを備えているなら、このアイ出力に基づきモデムの受
信状態を、オシロスコープD上にて(r、θ)の極座標に
ドットにてパターン表示(アイパターンという)させるた
めのデータを発生するアイパターンジェネレータCを用
いることにより、オシロスコープDに表示されたアイパ
ターンのドットの位置のバラツキ度合いから回線の不良
度合いがわかる。但し、アイパターンの乱れの発生要因
は、減衰ひずみもしくは群遅延ひずみによるものなのか
は判断できないので、過去の経験に基づき、補正パター
ンの優先順位を表2のごとく予め決めておき、バラツキ
度合いに応じて補正回路を挿入する。
【0021】
【表2】 補正優先順位 挿入する補正回路 1 振幅イコライザ1段 2 振幅イコライザ2段 3 振幅イコライザ1段とリンクイコライザ 4 振幅イコライザ2段とリンクイコライザ 5 リンクイコライザ
【0022】次に自端末200の送信時の補正について
述べる。この場合、振幅イコライザ24A,24Bおよ
びリンクイコライザ25については受信時と同じように
して挿入して、電話回線で生じる伝送劣化を予め補償す
るようにする。尚、本回線補正装置100で挿入した補
正回路の内容をファクシミリ等の端末内に施すようにす
れば、本回線補正装置100を取り外すことができる。
【0023】上述の回線補正装置100は、補正回路の
挿入をアイパターンを見ることにより、あるいは操作者
の経験に基づいて挿入すべき補正回路を手動により設定
するものであるが、以下に示す回線補正装置では補正回
路を自動的に挿入しており、その一実施例を図4に示し
ている。この図4を見てわかるように、送信時および受
信時にそれぞれのラインを補正するものであり、第1発
明および第2発明の構成を包含している。図4の回線補
正装置101において、図1と同一の回路については同
一の符号を付している。尚、図4においても、図1と同
様に平衡補正回路群2、リバース回路11、ループ検出
回路12およびホールド回路13が設けられるが同図面
では省略している。
【0024】回線補正装置101は、本体101Aおよ
び制御部101Bからなり、本体101Aには、端末2
00,不図示の相手端末300間で交信されるG3制御
信号のプロトコルをモニタすると共に、端末間のプロト
コル信号のやりとりに割り込むためのプロトコルモニタ
および割込みコントローラ41、図2に図示の切換スイ
ッチ27ないし32を駆動するための補正回路挿入ドラ
イバ42、および、当該本体101Aにおける信号状態
を検出するステータス出力回路43が新たに付加され
る。
【0025】一方、制御部101Bにおいて、51は、
CPU(中央演算処理装置)であり、後で詳しく述べるよ
うな制御プログラムに基づきいずれの補正回路を挿入す
ればよいかを判定する。52は、端末200のアイパタ
ーン出力を受けてアイパターンを発生するアイパターン
ジェネレータであり、53は、後述する補正履歴情報を
相手端末のIDデータ別に記憶するメモリである。54
は、前記ステータス出力回路43よりの信号を受けてC
PU51に伝えるステータス入力回路である。55は、
CPU51よりの判定信号に基づき前記補正回路挿入ド
ライバ42に駆動信号を送出するためのコントロール出
力回路である。56は、前記プロトコルモニタおよび割
込みコントローラ41に直結されるモデム回路であり、
そのプロトコルモニタおよび割込みの機能を図5を用い
て説明する。
【0026】 a)プロトコルのモニタ方法 スイッチcを切り換えることにより、自端末よりの送出
信号(HYB回路7の出力)または相手端末からの受信信
号(HYB回路8の出力)を検出してプロトコルを認識す
ると共に、送信/受信の方向も識別する。 b)自端末への送出方法 スイッチbを「1」側へ、スイッチdを「0」側へ切り
換える事により、相手端末からの信号をカットし、制御
部101B内のモデム回路56よりの送出信号を自端末
へ供給する。 c)相手端末への送出方法 スイッチaを「1」側へ、スイッチdを「1」側へ切り
換える事により、自端末からの信号をカットし、モデム
回路56よりの送出信号を相手端末へ供給する。
【0027】上記構成の回線補正装置101を図3のご
とく接続したときの受信および送信時における補正動作
をフローチャートに従って説明する。尚、この場合はア
イパターンジェネレータCおよびオシロスコープDは不
要である。前実施例と同様に自端末200と相手端末3
00との間でリンクが確立され、切替スイッチ3,4が
補正回路群側に切り替えられると、図6の受信フローが
実行される。
【0028】まず、両端末がつながった状態において、
無信号状態の間に回線のノイズレベルを検出し、ハイパ
スフィルタ21およびローパスフィルタ22を順次選択
挿入し、各フィルタの入力部と出力部におけるノイズレ
ベルを比較することにより、各帯域のノイズレベルを検
出できる。このノイズレベルが許容値を上回るとき、そ
のノイズを除去できるフィルタが選択挿入される。次に
ノイズ除去後の信号受信レベルが検出され、その受信レ
ベルがキャリア検出の下限値である、−43dBm以下
であれば、これを増幅すべく増幅器23が挿入される。
【0029】次のステップS3にて、前記のプロトコル
の交信時に送信される相手端末300のIDデータであ
るNSS/TSI信号が、上述したプロトコルモニタ及
び割込みコントローラ41のモニタ機能により検出さ
れ、ステップS4では、この信号から、この相手端末3
00と過去に交信した際、本補正装置101で補正を行
い、その補正履歴がメモリ53に記憶されているか否か
が判定され、補正履歴がある場合のみ、ステップS5で
当該IDデータに対する補正履歴である補正パターンが
メモリ53から読み出され、その補正パターンに補正す
べく各切換えスイッチ27ないし32がオン/オフされ
る。
【0030】次のステップS6では、相手端末300か
ら、いずれの伝送速度で交信可能かをチェックするため
にモデムトレーニングが行われる。最初、相手端末30
0から最高速の9600bpsにて行われるモデムトレー
ニングに対して、自端末200でのアイパターン出力に
基づきアイパターンジェネレータ52で発生されたアイ
パターンの情報がCPU51に入力され、ステップS7
にてそのアイパターン情報から交信不能か否か、それ
故、補正の要否が判定される。このCPU51でなされ
る補正要否の判定法を以下に述べる。
【0031】図7ないし図10は、伝送速度がそれぞれ
9600bps、7200bps、4800bpsおよび240
0bpsのときのアイパターンを示している。例えば、9
600bpsのアイパターンでは、8種類の位相毎に2つ
の振幅値を有する16ドットからなり、回線状態が良好
であれば、受信した各信号は、図中のいずれかのドット
位置に重なるが、伝送特性が良くない場合には、例えば
ドットQからずれた位置に現れる。そこで、Qを中心と
してバラツキの許容範囲を示す円Aを設定し、この円A
内に受信信号が位置するとき、その信号をドットQに対
する信号であると判断しており、図8ないし図10に示
したように、他の速度のアイパターンに対しても同様な
円B,C,Dが設定されており、円AないしDを見てわ
かるように、伝送速度が低くなるにつれてバラツキの許
容値が大きくなっており、補正の必要が少なくなる。
【0032】図11は、各伝送速度毎に、アイパターン
上の受信信号のバラツキXEから補正の要不要を判定す
るフローを示している。さて、補正不要と判定されたと
きは、ステップS11に進んで補正履歴の有無が判定さ
れ、補正履歴の無いときは次にステップS13に進み、
ここでは、“補正無し”のデータが補正履歴として作成
される。
【0033】一方、補正履歴有りのときは、ステップS
11からステップS12に進み、補正履歴の更新が要か
否か、つまり、補正して補正パターンを変更したか否か
が判定されるが、この場合は補正しておらず、補正履歴
の更新不要なのでステップS14をスキップする。
【0034】このように、アイパターン出力により制御
部101Bにて補正不要、つまり9600bpsにて交信
可能と判定された場合には、自端末200においても前
記9600bpsのモデムトレーニングで交信可能と判定
されており、その結果、相手端末300に対して交信可
能を示すCFR信号が出力され、この時点で受信可能状
態となり、ステップS15にて相手端末300より送信
されるデータが自端末200で受信される。
【0035】一方、ステップS7にて要補正と判定され
たときは、ステップS8に進み、前記モデムトレーニン
グの実施回数Ntが3回以上となったか否かが判定され
る。今、初回のモデムトレーニングであるとすれば、ス
テップS10に進み、表2の補正優先順位に従って、増
幅器イコライザ24A,24Bおよびリンクイコライザ
25が選択的に挿入され、一方、2回目のモデムトレー
ニングのときは、前回例えば、優先順位1の増幅器イコ
ライザ1段(24A)が挿入してあれば、それに代えて、
優先順位2の増幅器イコライザ2段(24A及び24B)
が挿入され、補正パターンが変更される。
【0036】この場合も自端末200において交信可能
か否かを判定しており、制御部101B側の判定と同じ
く交信不能と判定するので、この自端末200から交信
不能を示すFTT信号が相手端末300に自動的に送出
されようとするが(この信号が相手端末300に送信さ
れると、相手端末300から一段低い7200bpsの伝
送速度によてモデムトレーニングが自動的に行われ
る)、前記ステップS10において、プロトコルモニタ
及び割込みコントローラ41の割込み機能により、自端
末200よりの前記FTT信号をカットして送出を阻止
する。その後はステップS6に戻る。
【0037】一方、相手端末300では、9600bps
にてモデムトレーニングを行ったにも拘わらず、何の応
答信号も帰ってこないため、再度、9600bpsにてモ
デムトレーニングの信号を出力する。G3制御信号にお
けるプロトコルでは、相手端末300へ命令信号送出
後、その相手端末から応答信号が帰って来ない場合、同
一命令信号を3回送出(サードトライ)することになって
いる。
【0038】さて、補正パターンの変更後、ステップS
6にて同一の伝送速度にて再度モデムトレーニングが受
信され、ステップS7にて補正要か否かが判定される
が、補正不要と判定されたときは、ステップS11に進
み、補正履歴のない場合は、更にステップS13に進
み、前述した補正パターンが補正履歴として作成され
る。一方、自端末200においても2回目のモデムトレ
ーニングにより交信可能と判定され、この自端末200
から相手端末300に交信可能を示すCFR信号が送出
されるので、ステップS15にて自端末200で受信が
開始される。
【0039】上記のフローは、1回の補正で交信可能と
なった場合であるが、2回補正を行っても補正要と判定
されたときは、ステップS8からステップS9へと進
み、補正不能であったことを記憶するエラーフラグがオ
ンにされる。この後は、ステップS13にて補正履歴が
作成される。このとき、自端末200においても交信不
能と判定され、この自端末200から交信不能であるこ
とを示す信号が相手端末300に送出されることによ
り、その後は、本回線補正装置101を用いずに(補正
回路群9,10をバイパスさせる)、速度を一段低めた
7200bpsのモデムトレーニングによる通常の動作モ
ードに移行する。
【0040】上述のように、2回以内の補正で交信可能
となった場合には、次回の同一の相手端末300との交
信の際、前回と同一の回線で両端末が接続されたとする
と、ステップS5にてメモリ53に記憶されていた当該
相手端末300に対する補正パターンが読み出されて設
定され、その後、ステップS6にて相手端末300から
のモデムトレーニング受信でステップS7にて補正不要
と判定され、また、自端末200においても交信可能と
判定され、交信可能を示すCFR信号が相手端末300
へ送出されることにより、最高速の9600bpsにて交
信が開始される。
【0041】これに対して、前回、9600bpsによる
3回のモデムトレーニングで2回補正回路を挿入したに
も拘わらずモデムトレーニング失敗となり(エラーフラ
グオン)、例えば、7200bpsにて交信した相手端末3
00が再度、自端末200に接続されたとする。この場
合、当該相手端末300に対して補正履歴があるので、
ステップS5にて、補正パターン、つまり、前回の交信
において最後に更新された補正履歴である補正パターン
が読み出されて設定される。次のステップS6で960
0bpsにてモデムトレーニングが行われるが、この場
合、ステップS7で要補正と判定される可能性が高い
が、引き続いて行われる2回までのモデムトレーニング
で更に補正パターンが変更されることにより、交信可能
となれば、当該相手端末300と最高速の9600bps
にて交信が行われる。このように補正履歴を用いること
により、2回目以降の送受信においては、少ないトレー
ニング回数で交信可能となるので回線保留時間を短くで
きる。
【0042】尚、上記の回線補正装置101では、自端
末200よりのアイパターン出力が必要となるが、制御
部101B内のモデム56にアイパターンの信号を作成
し、そのアイパターンを図中破線で示したようにアイパ
ターンジェネレータ52に入力することにより、アイパ
ターン出力のない自端末に対しても補正可能である。
【0043】このようにして自端末200に対して回線
Aの補正を行ったが、この自端末200に代えて別の自
端末200'でも補正した回線Aが有効であるかを調べ
るとき、前記自端末200を端末接続ジャック14から
切り離すと、形成されていた直流ループが消滅すること
により、両端末間を接続していた回線Aが開放されてし
まい、その後、自端末200'を端末接続ジャック14
に接続しても前記回線Aと同一の回線が接続されないこ
とがあるため、前記自端末200を切り離す前にホール
ド回路13により、直流ループを形成して現在使用中の
回線Aを保持しておくとよい。
【0044】次に自端末200から相手端末300に対
して送信する場合の動作を図12のフローを参照して説
明する。この送信モードでは、ステップS21にて、相
手端末300の識別データであるNSF/CSI信号が
自端末200で受信されると、ステップS22にて、当
該相手端末300に対して過去に補正履歴したか否かが
判定され、補正履歴があったときは、ステップS23に
て当該相手端末300に対する補正履歴が読み出されて
その補正パターン通りに補正回路が挿入される。ステッ
プS24では、自端末200のIDデータを示すNSS
/TSI信号が相手端末300へ送出され、そして自端
末200からモデムトレーニングの信号が送出される。
又、以下の判定により、9600bpsでの交信が不可と
判定されても、伝送速度が自動的に低下されないよう、
プロトコルモニタ及び割込みコントローラ41の割込み
機能により、相手端末300から送出された信号(交信
可能を示すCFR、又は交信不能を示すFTT)が自端
末200で受信されないように強制的にカットされ、そ
のカットされた応答信号であるCFR信号又はFTT信
号は制御部101B側に送出される。ステップS25で
は、その応答信号が、交信不能を示すFTT信号であっ
たか否かが判定されるが、交信可能を示すCFR信号が
出力されたときは、ステップS26にて、制御部101
Bにて作成されたCFR信号がプロトコルモニタ及び割
込みコントローラ41の割込み機能によって自端末20
0へ送出される。以下、受信フローと同じステップS3
0ないしステップS33が実行され、ステップS34に
て、自端末200から相手端末300への送信が開始さ
れる。
【0045】一方、ステップS25にてFTT信号が受
信されたときは、ステップS27に進み、モデムトレー
ニングの回数Ntが3回以下であれば、ステップS29
にて、表2の補正優先順位に従って補正パターンが変更
され、ステップS24に戻り、この間に交信可能となっ
てCFR信号が相手端末300から出力されたときは、
ステップS26以降に進み、最終の補正パターンを補正
履歴が新規に作成もしくは更新される。このように補正
パターンを設定し、交信可能/不可を知ることで伝送特
性を検出している。一方、3回目のモデムトレーニング
でもFTT信号が受信されなかったときは、ステップS
28にてエラーフラグがオンにされ、その後は、受信モ
ードの時と同様に本回線補正装置101を用いずに72
00bpsでモデムトレーニングされる。
【0046】エラーフラグオンとなった前記相手端末3
00が再度、自端末200に接続されたとき、受信モー
ド時と同様、最後に更新された補正パターンが設定さ
れ、9600bpsにてモデムトレーニングされる。
【0047】上記実施例では、本発明の回線補正装置
は、図3に示したごとく、ファクシミリ等の端末の外付
けとしたが、端末内部に組み込むことも可能である。
又、本発明の回線補正装置は、ファクシミリに限定され
ず、パーソナルコンピュータにおけるデータ通信に対し
てもデータの伝送誤りを低減することができる。
【0048】
【発明の効果】図1に示した回線補正装置、スイッチ切
換えにより、適正な補正回路を回線に簡単に挿入するこ
とにより伝送特性劣化を補正できるので、従来のように
回線特性を測定するためにカストマエンジニアを派遣し
て測定器を使用しての回線品質測定をしなくてもすみ、
回線の品質に起因するモデム通信トラブル対応時の復旧
作業時間を大幅に短縮することが可能となる。又、前記
のスイッチ切換えを自動で行うようにした第1発明およ
び第2発明の回線補正装置によれば、検出した回線の伝
送特性に基づいて適切な補正回路を自動的に挿入するの
で、夜間等の無人状態で発生していたトラブルを解決で
き、良好なデータ通信を実現できる。又、モデムトレー
ニングにより交信不能と判定されても、現伝送速度を低
下させずに回線を補正した上で再度、交信可能かを調
べ、交信可能になれば、現伝送速度、つまり最高速度で
交信するため、通信費を低減できる。更には、今回の補
正データを記憶しておき、次回、同じ相手端末との交信
時に、その補正データを読み出して、そのデータに基づ
き補正回路を挿入するため、初回の交信時に交信不能と
判定されても、2回目以降の交信時においては、交信可
能となる確率が高く、たとえ、交信不能と判定されて
も、その後に繰り返して行われるモデムトレーニングの
回数が少なくなり、回線保留時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる回線補正装置の一実施例を示す
制御ブロック図
【図2】 図1における送信補正回路群および受信補正
回路群のブロック構成図
【図3】 図1の回線補正装置の使用例を示す図
【図4】 第1発明および第2発明の構成を包含した回
線補正装置の一実施例を示すブロック図
【図5】 図4におけるプロトコルモニタ及び割込みコ
ントローラの割込み機能を示すブロック図
【図6】 図4の回線補正装置の第2発明に係わる受信
時の動作を示すフローチャート
【図7】 9600bpsにおけるアイパターンを示す図
【図8】 7200bpsにおけるアイパターンを示す図
【図9】 4800bpsにおけるアイパターンを示す図
【図10】 2400bpsにおけるアイパターンを示す
【図11】 図6のフローチャートにおける補正の要否
の判定を示したフローチャート
【図12】 図4の回線補正装置の第1発明に係わる送
信時の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 回線接続ジャック 2 平衡補正回路群 3 切換スイッチ 4 切換スイッチ 5 直流閉結器 6 直流供給回路 7 HYB回路 8 HYB回路 9 受信補正回路群 10 送信補正回路群 11 リバース回路 12 ループ検出回路 13 ホールド回路 14 端末接続ジャック 15 制御部 15A 補正回路挿入制御部 16 操作部 17 表示部 18 スピーカ A 回線 21 ハイパスフィルタ 22 ローパスフィルタ 23 増幅器 24A 振幅イコライザ 24B 振幅イコライザ 25 リンクイコライザ 26 アッテネータ回路 27ないし32 切換スイッチ 100 回線補正装置 101 回線補正装置 200 端末 300 端末 C アイパターンジェネレータ D オシロスコープ 41 プロトコルモニタ及び割込みコントローラ 42 補正回路挿入ドライバ 43 ステータスフィルタ 51 CPU 52 アイパターンジェネレータ 53 メモリ 54 ステータ入力部 55 コントロール出力回路 56 モデム 101A 本体 101B 制御部

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線を伝送することにより劣化する
    モデムの信号をモデム送信側で補正するために自端末に
    接続して用いる回線補正装置であって、ハイパスフィル
    タ、ローパスフィルタ、増幅器、振幅イコライザ、リン
    クイコライザ、およびアッテネータ回路の内、少なくと
    も一つの補正回路からなる補正回路群と、前記補正回路
    群からの個々の補正回路を選択的に電話回線に挿入する
    スイッチ手段と、交信先の相手機(相手端末)とつながっ
    た状態での電話回線の伝送特性を検出する伝送特性検出
    手段と、前記伝送特性検出手段により検出した伝送特性
    に従い前記スイッチ手段を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする回線補正装置。
  2. 【請求項2】 上記スイッチ手段は、低周波誘導雑音を
    除去する時にハイパスフィルタを挿入し、高周波誘導雑
    音を除去する時にローパスフィルタを挿入し、伝送損失
    を補償する時に増幅器を挿入し、周波数によって振幅値
    が異なるために生じる減衰歪を補正する時に振幅イコラ
    イザを挿入し、周波数によって位相がずれるために生じ
    る群遅延歪を補正する時にリンクイコライザを挿入し、
    そして、白色雑音を減衰させる時にアッテネータ回路を
    挿入する請求項1記載の回線補正装置。
  3. 【請求項3】 上記伝送特性検出手段は、高周波および
    低周波のノイズレベル、信号のレベル、減衰歪、群遅延
    歪の内、少なくとも一つ検出する請求項1もしくは2記
    載の回線補正装置。
  4. 【請求項4】 交信チェックのために自端末から行われ
    るモデムトレーニングに対し、相手端末から交信可能
    (CFR)/不能(FTT)を示す応答信号が検出されない
    とき、同じ伝送速度によるモデムトレーニングを3回を
    限度に実施(サードトライ)するG3制御プロトコルを利
    用し、伝送特性検出手段で検出した伝送特性に基づき交
    信不能と判定された時、相手端末から自端末に送信され
    るFTT信号を無視し、前記伝送特性に従ってスイッチ
    手段によって適切な補正回路を挿入した後、自端末より
    再実行するモデムトレーニングに対して、相手端末より
    送信される応答信号に基づき、再度、交信の可否を判定
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の回線補正装
    置。
  5. 【請求項5】 伝送特性検出手段による検出結果に基づ
    き挿入された補正回路のデータを、相手端末毎に記憶す
    るメモリを備え、前記相手端末との次回の交信時に、前
    記メモリから読み出したデータに基づき、補正回路を電
    話回線に挿入する請求項1ないし4のいずれかに記載の
    回線補正装置。
  6. 【請求項6】 現在使用中の上記電話回線を保留するた
    めに直流ループを形成するホールド手段を備えた請求項
    1ないし5のいずれかに記載の回線補正装置。
  7. 【請求項7】 電話回線を伝送することにより劣化する
    モデムの信号をモデム受信側で補正するために自端末に
    接続して用いる回線補正装置であって、ハイパスフィル
    タ、ローパスフィルタ、増幅器、振幅イコライザ、リン
    クイコライザ、およびアッテネータ回路の内、少なくと
    も一つの補正回路からなる補正回路群と、前記補正回路
    群からの個々の補正回路を選択的に電話回線に挿入する
    スイッチ手段と、交信先の相手機(相手端末)とつながっ
    た状態での電話回線の伝送特性を検出する伝送特性検出
    手段と、前記伝送特性検出手段により検出した伝送特性
    に従い前記スイッチ手段を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする回線補正装置。
  8. 【請求項8】 上記スイッチ手段は、低周波誘導雑音を
    除去する時にハイパスフィルタを挿入し、高周波誘導雑
    音を除去する時にローパスフィルタを挿入し、伝送損失
    を補償する時に増幅器を挿入し、周波数によって振幅値
    が異なるために生じる減衰歪を補正する時に振幅イコラ
    イザを挿入し、周波数によって位相がずれるために生じ
    る群遅延歪を補正する時にリンクイコライザを挿入し、
    そして、白色雑音を減衰させる時にアッテネータ回路を
    挿入する請求項7記載の回線補正装置。
  9. 【請求項9】 上記伝送特性検出手段は、高周波および
    低周波のノイズレベル、信号のレベル、減衰歪、群遅延
    歪の内、少なくとも一つ検出する請求項7もしくは8記
    載の回線補正装置。
  10. 【請求項10】 交信チェックのために相手端末から行
    われるモデムトレーニングに対し、自端末からの交信可
    能(CFR)/不能(FTT)を示す応答信号が相手端末で
    検出されない時、同じ伝送速度によるモデムトレーニン
    グを3回を限度に実施(サードトライ)するG3制御プロ
    トコルを利用し、伝送特性検出手段で検出した伝送特性
    に基づき交信不能と判定された時、自端末から相手端末
    に送信されるべきFTT信号をカットし、前記伝送特性
    に従ってスイッチ手段によって適切な補正回路を挿入し
    た後、相手端末より再実行されるモデムトレーニングに
    対して、再度、交信の可否を判定する請求項7ないし9
    のいずれかに記載の回線補正装置。
  11. 【請求項11】 伝送特性検出手段による検出結果に基
    づき挿入された補正回路のデータを、相手端末毎に記憶
    するメモリを備え、前記相手端末との次回の交信時に、
    前記メモリから読み出したデータに基づき、補正回路を
    電話回線に挿入する請求項7ないし10のいずれかに記
    載の回線補正装置。
  12. 【請求項12】 現在使用中の上記電話回線を保留する
    ために直流ループを形成するホールド手段を備えた請求
    項7ないし11のいずれかに記載の回線補正装置。
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