JP2737797B2 - 欠陥自動判別方法 - Google Patents

欠陥自動判別方法

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JP2737797B2
JP2737797B2 JP23223889A JP23223889A JP2737797B2 JP 2737797 B2 JP2737797 B2 JP 2737797B2 JP 23223889 A JP23223889 A JP 23223889A JP 23223889 A JP23223889 A JP 23223889A JP 2737797 B2 JP2737797 B2 JP 2737797B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は透光可能なゴム、プラスチック等の被観察物
の欠陥、例えば、ゴム、プラスチック絶縁ケーブルの絶
縁層の欠陥を自動的に検出し、検出された欠陥の種類を
自動的に判別できるようにした欠陥自動判別方法に関す
るものである。
(従来の技術) 各種製品の欠陥はその製品の特性に大きな影響を与
え、商品価値を大きく左右する。例えば、ゴム、プラス
チック絶縁ケーブルの場合、その絶縁層に混入した異物
は同ケーブルの絶縁破壊特性に大きな影響を与える。
この場合、欠陥(異物)の種類、数、大きさを把握す
ることは、当該ケーブルの絶縁破壊特性を的確に把握
し、同ケーブルの品質を保証する上で重要なことであ
る。
ゴム、プラスチック絶縁ケーブルの場合、絶縁層への
異物の混入は製造技術の改良等により大幅に低減されて
きたが、反面において品質保証の点からミクロに、より
多くの試料を観察することが必要となってきた。特に、
ゴム、プラスチック絶縁ケーブルが超高圧用電力ケーブ
ルとして使用される場合は、絶縁層中に混入している極
めて微小な異物であっても同電力ケーブルの絶縁破壊特
性に影響を与える。そのため高倍率の顕微鏡観察によら
なければ検出困難なほど微小な異物であっても、その異
物の種類、数、大きさを把握する必要がある。
この場合、金属などの異物はゴム、プラスチック絶縁
ケーブルの絶縁特性に特に損ない易いため、同ケーブル
の絶縁層に混入している異物を検出するときは、まず異
物の種類を判別し、その後に異物の種類別に数、大きさ
を観察することが通例となっている。
従来、ゴム、プラスチック絶縁ケーブルの絶縁層の異
物観察は次のような方法で行なっていた。
ゴム、プラスチック絶縁ケーブルの絶縁層から適当な
寸法、例えば厚さ0.05mm〜2mm、のゴム、プラスチック
片を切り出してサンプルとし、同サンプルに含まれる混
入異物の種類、数、大きさを顕微鏡により拡大して目視
観察する。この観察は次の3段階に分けて行なわれてい
た。
.サンプルの中の異物を探す・・・検出。
.検出された異物の色、形の特徴から異物の種類を判
別する・・・識別。
.検出された異物の長さ、大きさ、幅を計る・・・計
測。
異物の種類はゴム、プラスチック絶縁ケーブルの場合
は、通常、アンバー、クロ異物、ボイドの3種類に分類
されている。ここで、金属等の異物はクロ異物の一つと
し分類される。
これらの異物を顕微鏡により拡大して透過光にて観察
した場合、その異物の観測画像は焦点方向の観察深度、
即ち観察深度が異物に合った場合(Just)、観察深度が
異物の手前の場合(浅い:Under)、観察深度が異物の奥
の場合(深い:Over)により次の表1のようになる。
即ち、クロ異物は観察深度が合うと黒色、深いとき及
び浅いときはぼやけた黒色に観察される。
アンバーは観察深度が合うと全体が白っぽくなって異
物の周囲の樹脂の色と余り変わらず周囲と区別がつきに
くく、深いときは周囲の輪郭が黒色で内部が白色、浅い
ときは黒色に観察される。ボイドは観察深度が合うと周
囲の輪郭が黒色で内部が白色、深いとき及び浅いときは
黒色に観察される。
しかし前記欠陥観察は顕微鏡を通して目視により行な
われてきたので、精度に若干の問題があり、また多くの
労力と時間を必要とした。
そこで、最近、他の分野で使用されている異物自動観
察装置をゴム、プラスチック絶縁ケーブルの絶縁層にお
ける異物の自動観察に応用することが試みられている。
これはゴム、プラスチック絶縁ケーブルの絶縁層より0.
05mm〜2mmの厚さに切り出したサンプルを透過した光の
輝度(透過光輝度)のうち、第13図aのように予め設定
されているきい値Xより暗い輝度だけを同図bのように
異物として検出するようにしたり、逆に同しきい値Xよ
り明るい輝度だけを異物として検出するようにしたもの
である。
(発明が解決しようとする課題) しかし従来の自動検出方法では次のような問題があっ
た。
.透過光輝度がしきい値Xより明るいか暗いかにより
異物を検出するので、観察深度の合っていないボイド及
び観察深度の浅いアンバーが黒色に観察され、クロ異物
も黒色に観察されるため、観察深度の合っていないボイ
ド及び同深度の浅いアンバーとクロ異物との区別がつか
ず、3種類の異物の判別が不可能であった。従って顕微
鏡を通して人間の目で観察する場合のように、異物の種
類を判別した上で異物の数、大きさを観察することは困
難であった。
.サンプルの表面に傷がある場合、ある暗さ以上の透
過光輝度を全て取り上げると、その傷によって生じるノ
イズもサンプルの表面の近くにあるクロ異物も共に黒色
に観察されるため、両者を判別しにくい。
.サンプルに厚さむらがある場合、ある明るさ以上の
透過光輝度を全て取り上げると、厚さの薄い部分(明る
い部分)が白っぽくなるため、その白と観察深度が合っ
たときのアンバー(全体が白っぽい)と判別しにくい。
(発明の目的) 本発明の目的は被観察物中の欠陥を検出し、検出され
た異物の種類、例えばクロ異物、アンバー、ボイド等の
種類を判別し、更に異物の数、大きさをも計測できるよ
うにした欠陥自動判別方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明のうち請求項第1の欠陥移動判別方法は第4図
のような被観察物1に、第1図のように光0を透過させ
て同被観察物1中の欠陥Pを検出し、被観察物1と光電
変換器3とを相対的に移動させて欠陥Pに対する焦点方
向の観察深度を変え、同観察深度が欠陥Pに合った場
合、同欠陥Pより浅い場合、同欠陥Pより深い場合の夫
々における透過光輝度を、光学レンズ2により拡大結像
された位置に設置されている光電変換器(例えばCCDカ
メラ)3により電気信号に変換し、同電気信号のうち予
め設定されている電気信号強度の範囲Yの外にある部分
a、bを欠陥信号c、dとして取り出し、(二値化処理
し)、取り出された欠陥信号c、dのパターン(黒色か
白色か)を予め検出さている各種欠陥の二値化処理され
ている欠陥パターン(例えば表1の画像パターン)と比
較して、欠陥の種類を判別するようにしたことを特徴と
するものである。
なお、前記の二値化処理とは、画像処理する場合に必
要とする部分だけを取り出し、不要部分を除去する処理
方法をいう。
また、第1図における電気信号強度の範囲Yは、被観
察物1における異物と他の部分とを判別できる値に設定
されている。即ち、電気信号強度の範囲Yのうち、下方
のしきい値YLは画像処理したときに黒くなるクロ異物
と、被観察物1における他の暗い部分とを識別できる電
気信号レベルに設定されており、前記範囲Yのうち上方
のしきい値YHは画像処理したときに白くなるアンバー
(観察深度が欠陥に合ったとき及び同深度が欠陥より深
いとき)及びボイド(観察深度が欠陥に合ったとき)
と、被測定物1における他の明るい部分とを識別する電
気信号レベルに設定されている。これにより電気信号の
うち両しきい値YL、YHの範囲外の部分は異物によるもの
であると判別できるようにしてある。
本発明のうち請求項第2の欠陥自動判別方法は、請求
項第1の欠陥自動判別方法において、第2図の光電変換
器(例えばCCDカメラ)3により得られた電気信号を同
図の微分回路4により同図の微分電気信号に変換し、同
微分電気信号のうち予め設定されている微分電気信号強
度のしきい値Xの外にある部分e、fを欠陥信号g、h
として取り出すことを特徴とするものである。
この場合、微分電気信号強度のしきい値Xは、微分電
気信号のうち任意の画素点の輝度とその周辺の画素点の
輝度との差、例えば被観察物1の異物の部分の画素点の
輝度と、同観察物1の表面の傷や厚さむらによるノイズ
の部分の画素点の輝度との差を識別できる値に設定され
ている。これにより微分電気信号のうちしきい値Xの外
にある部分は異物によるものであると判別できるように
してある。
本発明のうち請求項第3の欠陥自動判別方法は、請求
項第1の欠陥自動判別方法において、第1図の被観察物
1を第6図のようにその厚さ方向に任意の厚さtずつ複
数層(第6図では3層)に階層化し、各階層毎に観察し
て夫々の階層における欠陥Pを検出するようにしたこと
を特徴とするものである。
本発明のうち請求項第4の欠陥自動判別方法は、請求
項第1の欠陥自動判別方法において、被観察物1中の欠
陥Pが検出される度に同欠陥Pに対する観察深度を変え
て欠陥Pの種類判別を行なうようにしたことを特徴とす
るものである。
本発明のうち請求項第5の欠陥自動判別方法は、請求
項第1の欠陥自動判別方法において、被観察物1の欠陥
Pが検出されたら、その欠陥Pの被観察物における位置
を記憶し、被観察物1全体の欠陥検出が終了してから、
先に記憶されている個々の欠陥Pに対する観察深度を変
えて、欠陥Pの種類判別を行なうようにしたことを特徴
とするものである。
(作用) 本発明のうち請求項第1の欠陥自動判別方法では、焦
点方向の観察深度が欠陥Pに合った場合、同欠陥Pより
浅い場合、同欠陥Pより深い場合の夫々における透過光
輝度が電気信号として検出され、同電気信号のうち予め
設定されている電気信号強度の範囲Yの外にある部分
a、bが欠陥信号c、dとして取り出され、しかも前記
電気信号強度の範囲Yが被観察物1における異物と他の
部分とを判別できる値に設定されているので、同電気信
号のうち電気信号強度の範囲Yの両しきい値YL、YHの範
囲外の部分の欠陥信号c、dは異物によるものであると
判別される。
しかも前記欠陥信号c、dのパターンが、予めパター
ン化されている各種欠陥の二値化処理されている欠陥パ
ターンと比較されるので、同欠陥信号c、dが確実にク
ロ異物、アンバー、ボイドに判別される。
本発明のうち請求項第2の欠陥自動判別方法では、検
出された電気信号が微分信号に変換され、同微分電気信
号のうち予め設定されている微分電気信号強度のしきい
値Xの範囲の外にある部分e、fが欠陥信号g、hとし
て取り出されるようにし、しかも微分電気信号強度のし
きい値Xが被観察物1の異物の部分の画素点の輝度と、
同観察物1の表面の傷や厚さむらによるノイズの部分の
画素点の輝度との差を識別できる値に設定されているの
で、微分電気信号のうち被観察物1の表面の傷や厚さむ
ら等によるノイズによる輝度の変化の小さい部分(しき
い値X以下の輝度)は検出されず、異物による輝度の変
化の大きい部分(しきい値X以上の輝度)だけが確実に
取り込まれ、検出精度が向上する。
本発明のうち請求項第3の欠陥自動判別方法では、被
観察物1をその厚さ方向に任意の厚さtずつ階層化し、
各階層毎に観察して夫々の階層における欠陥Pを検出す
るようにしたので、1つの被観察物で観察体積を広く取
ることができる。
以下に本発明の欠陥判別方法の各種実施例を記す。
(実施例1) 第3図のように外部半導電層5の厚さ1mm、絶縁層6
の厚さ9mm、内部半導電層7の厚さ2mm、中心導体8が銅
導体である66KV架橋ポリオレフィン絶縁ケーブルの絶縁
層6より、第4図のように0.5mm厚×5mm×5mmのサンプ
ル(被観察物)1を取り出し、同被観察物1中の異物を
顕微鏡で拡大して自動観察を行った。この場合、被観察
物1のうち顕微鏡により一回で観察される画面は第5図
のように約500μ程度ずつであり、各画面について順次
欠陥観察した。
第5図の被観察物1を観察した時に異物として検出す
べき部分があった場合の画面の例を第7図a、b、cに
示す。同図aのイ、bのロ及びハ、cのニが欠陥であ
る。
第7図d、e、fの各信号は第7図a、b、c
の一点鎖線の部分の透過光輝度レベルであり、第7図
d、e、fのうち明るい輝度レベルをW、暗い輝度レベ
ルをBと認識させたとき、欠陥として電気的に取り出さ
れる画像は同図d〜fのうちW又はBレベルに入る部分
だけであり、その画像は第7図g、h、iのB(黒
色)、W(白色)になる。
次に第7図aの画面において、欠陥に対する焦点方向
への観察深度を浅い方から次第に深い方に考えた場合の
画面を第8図a〜eに示す。このうちa、bは深度が浅
い場合、cは深度が欠陥に合っている場合、d、eは深
度が深い場合である。そしてこのa〜eの夫々の破線部
分の透過光輝度レベルは第8図f〜jののような電気
信号になり、このf〜jのうち異物として電気的に取り
出されるのはW(白)又はB(黒)のレベルに入る部分
だけであり、その画像は第8図k〜oのようになる。こ
のk〜oのW、Bを表にすると表2のaのイのようにな
り、このaのイのl〜nのいずれもB(黒色)である。
従って第7図aのイの欠陥は表1の画像パターンとの比
較からクロ異物と判別される。
次に、第7図bの画面において観察深度が浅い方から
次第に深い方に変えた場合の画面を第9図a〜eに示
す。このうちa、bは深度が浅い場合、cは深度が欠陥
に合っている場合、d、eは深度が深い場合である。そ
してのa〜eの夫々の破線部分の透過光輝度レベルは第
9図f〜jののような電気信号になり、このf〜jの
電気信号のうち欠陥として電気的に取り出される画像は
同図f〜jのうちW又はBレベルに入る部分だけであ
り、その画像は第9図k〜oのようになる。このk〜o
のW、Bを表にすると表2のbのロ、bのハのようにな
り、このbのロのlはB、mはB、nはBとW(輪郭が
黒でその内部が白)であり、oはWであり、bのハのl
はB、mはBとW、nはWである。従って第7図bの
ロ、ハの欠陥は表1の画像パターンとの比較から共にア
ンバーと判別される。
第7図cの画面において観察深度を浅い方から次第に
深い方に変えた場合の画面を第10図のa〜eに示す。こ
のうちa、bは深度が浅い場合、cは深度が欠陥に合っ
ている場合、d、eは深度が深い場合である。そして第
10図a〜eの夫々の破線部分の透過光輝度レベルは第10
図f〜jのようにのような電気信号になり、このf〜
jの電気信号のうち欠陥として電気的に取り出される画
像は同図f〜jのうちW又はBレベルに入る部分だけで
あり、その画像は第10図k〜oのようになる。このk〜
oのW、Bを表にすると表2のcのニのようになり、こ
のcのニのlはB、mはB、nはBとW、oはBであ
る。従って第7図cのニの欠陥は表1の画像パターンと
の比較からボイドと判別される。
以上の実施例1の観察結果は表3の実施例1のように
なる。この実施例1の観察結果は同表3の比較例1(実
施例1の被観察物を人間の目で観察する方法)の観察結
果と同じになる。表3の比較例2は実施例1の被観察物
を従来の自動観察方法により観察した結果であり、これ
は表3の実施例1、比較例1の観察結果と異なる。この
ことより、本発明の欠陥判別方法では欠陥の種類を正確
に(目視観察の場合と同じく)判別できるが、従来の自
動観察方法では正確な欠陥の種類判別ができないことが
わかる。
なお、種類が判別された欠陥の大きさや数は従来の自
動観察の場合と同様にして検出される。
又、これまでの説明は第5図の被観察物1のうちの一
部分の欠陥(3つ:第7図a、b、c)を判別する場合
の説明であるが、第5図の被観察物1全体の欠陥を検出
してそれらの欠陥の種類を判別するには、被観察物1を
第6図のようその肉厚方向に階層化し、これらを例えば
上の層から下の層へ順次階層ごとに欠陥観察する。
この場合、被観察物1中の欠陥が検出される度に、同
欠陥に対する焦点方向の観察深度を変えて種類判別を行
なってもよく、或は、被観察物1の欠陥を検出したら、
その欠陥の被観察物における位置を記憶しておき、被観
察物1全体の欠陥検出が終了してから、先に記憶された
個々の欠陥に対する焦点方向の観察深度を変えて欠陥の
種類判別を行なうようにしてもよい。
第5図の被観察物1全体の欠陥の種類、大きさ、数を
本発明の欠陥判別方法(実施例1)、人間の目による顕
微鏡観察(比較例1)、従来の自動観察(比較例2)に
より観察したところ、表4のような観察結果になった。
(実施例2) ポリプロピレンペレットを0.2mmの厚さにスライス
し、この被観察物の欠陥を検出した。
この被観察物を観察した時に欠陥として検出すべき部
分があった場合の画面の例を第11図a、bに示す。同図
a、bのイ、ロが欠陥である。
第11図c、dは第10図a、bにおける一点鎖線の部分
の透過光輝度レベルであり、同図c、dのうち明るい輝
度レベルをW,暗い輝度レベルをBと認識させたとき、異
物として電気的に取り出されるのは同図c、dのうちW
又はBレベルに入る部分だけであり、その画像は第11図
e、fのようにB(黒色)になる。
この第11図a、bの画面の夫々について実施例1と同
様に、観察深度を浅い方から次第に深い方に変えて夫々
の画像を観察することにより、異物の種類を判別した。
この場合の観察結果は表5の実施例2のようになる。
なお、表5の比較例4は実施例2の被観察物を従来の
自動観察方法により観察した結果であり、これは表5の
実施例2、比較例3(実施例2の被観察物を人間の目で
観察する方法)の観察結果と異なる。このことより本発
明の欠陥判別方法では欠陥の種類を目視観察の場合と同
じく正確に判別できるが、従来の自動観察方法では正確
な欠陥の種類判別ができないことがわかる。
(実施例3) オイル中の異物をトラップするためのフィルターを使
用後に採取し、フィルターに付着した異物の観察を行っ
た。この被観察物を観察した時に異物として検出すべき
部分があった場合の画面の例を第12図に示す。同図のイ
〜ヘが欠陥(異物)である。
この第12図の画面について実施例1と同様に、観察深
度を浅い方から次第に深い方に変えて夫々の画像を観察
することにより、異物の種類を判別した。この場合の観
察結果は表6の実施例3のようになる。
表6の比較例6は実施例3の被観察物を従来の自動観
察方法により観察した結果であり、これは表6の実施例
3、比較例5(実施例3の被観察物を人間の目で観察す
る方法)の観察結果と異なる。このことより、本発明の
欠陥判別方法では欠陥の種類を目視観察の場合と同じく
正確に判別できるが、従来の目視観察方法では正確な欠
陥の種類判別ができないことがわかる。
(発明の効果) 本発明の欠陥判別方法は次のような各種効果がある。
.請求項第1の発明では、観察深度が欠陥に合った場
合、同欠陥より浅い場合、同欠陥より深い場合の夫々に
おける透過光輝度を電気信号として取り出し、そのう
ち、同電気信号のうち予め設定されている電気信号強度
の範囲Yの外にある部分を欠陥信号として取り出し、そ
れを各種欠陥の二値化処理されているパターンと比較し
て欠陥の種類を判別するので、クロ異物、アンバー、ボ
イドの3種類の異物の種類を正確に判別することができ
る。
.請求項第2の発明では、透過光輝度を光電気変換し
て得られた電気信号を微分し、その微分電気信号のうち
任意の画素点とその周辺の画素点との輝度差に一定のし
きい値Xを定め、そのしきい値Xの外の電気信号を欠陥
信号として取り出し、これを予め二値化処理されている
欠陥の画像パターンと比較するので、被観察物1の表面
の傷や、厚さむら等によって発生するノイズが除去され
てその影響を受けず、同欠陥信号の検出精度が向上す
る。また、画像パターンとの比較精度も向上するので1
μm程度の小さな異物でも検出でき、ゴム、プラスチッ
ク絶縁ケーブルの品質保証レベルが向上する。
.欠陥の検出、検出された欠陥の種類の判別、大きさ
及び数の検出まで全て自動的に行なわれるので、欠陥の
検出、判別に要する時間と労力が大幅に低減される。
.上記したゴム、プラスチック絶縁ケーブルの絶縁層
から取り出した被観察物と同等の透過光を得ることが可
能なものであれば、他の被観察物であってもその中に含
まれる異物の検出、種類の判別が可能となる。
.請求項第3の欠陥自動判別方法では、被観察物1を
階層化して各階層毎に観察するので、1つの被観察物で
観察体積を広く取ることができ、欠陥検出精度が向上
し、品質保証レベルも向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の欠陥判別方法の異なる実施例
の説明図、第3図はゴム、プラスチック絶縁ケーブルの
断面図、第4図は第3図のケーブルから取り出された被
観察物の一例の説明図、第5図は同被観察物の観察画面
の説明図、第6図は同被観察物の階層化の説明図、第7
図a〜cは本発明の欠陥判別方法による3種類の観察画
面の説明図、同図d〜fは同図a〜cの観察画面におけ
る透過光輝度の説明図、同図g〜iは同図d〜fの透過
光輝度に基づく欠陥信号の画像説明図、第8図a〜eは
第7図aの観察画面の観察深度を変えた状態の観察画面
の説明図、同図f〜jは同図a〜eの透過光輝度の説明
図、同図k〜oは同図f〜jの透過光輝度に基づく欠陥
信号の画像説明図、第9図a〜eは第7図bの観察画面
の観察深度を変えた状態の観察画面の説明図、同図f〜
jは同図a〜eの透過光輝度の説明図、同図k〜oは同
図f〜jの透過光輝度に基づく欠陥信号の画像説明図、
第10図a〜eは第7図cの観察画面の観察深度を変えた
状態の観察画面の説明図、同図f〜jは同図a〜eの透
過光輝度の説明図、同図k〜oは同図f〜jの透過光輝
度に基づく欠陥信号の画像説明図、第11図a、bは本発
明の欠陥判別方法における2種類の観察画面の説明図、
同図c、dは同図a、bの観察画面における透過光輝度
の説明図、同図e、fは同図c、dの透過光輝度に基づ
く欠陥信号の画像説明図、第12図は本発明の欠陥判別方
法における1種類の観察画面の説明図、第13図aは従来
の欠陥自動観察方法における透過光輝度の説明図、同図
bは同図aの透過光輝度に基づく検出画像の説明図であ
る。 1は被観察物 Oは光 Pは欠陥 Yは電気信号強度の範囲 Xは微分電気信号強度のしきい値 a、bは電気信号強度の範囲外にある部分 c、dは欠陥信号 e、fは微分電気信号強度のしきい値外にある部分 g、hは欠陥信号

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被観察物に光を透過させて同被観察物中の
    欠陥を検出し、その欠陥に対する観察深度を変えて同深
    度が欠陥に合った場合、同欠陥より浅い場合、同欠陥よ
    り深い場合の夫々における透過光輝度を光電変換器によ
    り電気信号に変換し、同電気信号のうち予め設定されて
    いる電気信号強度の範囲外にある部分を欠陥信号として
    取り出し、取り出された欠陥信号のパターンを予め検出
    されている各種欠陥の二値化処理されている欠陥パター
    ンと比較して、欠陥の種類を判別するようにしたことを
    特徴とする欠陥自動判別方法。
  2. 【請求項2】請求項第1の欠陥自動判別方法において、
    光電変換器により得られた電気信号を微分電気信号に変
    換し、同微分電気信号のうち予め設定されている微分電
    気信号強度のしきい値の外にある部分を欠陥信号として
    取り出すことを特徴とする欠陥自動判別方法。
  3. 【請求項3】請求項第1の欠陥自動判別方法において、
    被観察物をその厚さ方向に任意の厚さに階層化し、各階
    層毎に欠陥を検出するようにしたことを特徴とする欠陥
    自動判別方法。
  4. 【請求項4】請求項第1の欠陥自動判別方法において、
    被観察物中の欠陥が検出される度に同欠陥に対する観察
    深度を変えて、欠陥の種類判別を行なうようにしたこと
    を特徴とする欠陥自動判別方法。
  5. 【請求項5】請求項第1の欠陥自動判別方法において、
    被観察物の欠陥を検出したら同欠陥の被観察物における
    位置を記憶し、被観察物全体の欠陥検出が終了してか
    ら、先に記憶されている個々の欠陥に対する観察深度を
    変えて、欠陥の種類判別を行なうようにしたことを特徴
    とする欠陥自動判別方法。
JP23223889A 1989-09-07 1989-09-07 欠陥自動判別方法 Expired - Lifetime JP2737797B2 (ja)

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