JP2737731B2 - ディスク装置 - Google Patents
ディスク装置Info
- Publication number
- JP2737731B2 JP2737731B2 JP7315665A JP31566595A JP2737731B2 JP 2737731 B2 JP2737731 B2 JP 2737731B2 JP 7315665 A JP7315665 A JP 7315665A JP 31566595 A JP31566595 A JP 31566595A JP 2737731 B2 JP2737731 B2 JP 2737731B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- signal
- circuit
- external force
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
- Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク装置に関
し、特にヘッドをディスクの半径方向に移動させる際に
ヘッドが受ける外力に抗してヘッドを位置付けるため
の、外力即ち位置オフセットの自動補正を可能にするデ
ィスク装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図7は、従来の磁気ディスク装置のシー
ク制御回路を示す図である。図7において、51はヘッ
ド、52はボイスコイルモータ、53はパワーアンプ、
54はマルチプレクサ、55は制御電流検出回路、56
は位置信号作成回路、57は速度偏差検出回路、58は
位置偏差検出回路、59は速度検出回路、60は位置オ
フセット調整回路、61は速度ゲイン調整回路である。 【0003】マルチプレクサ54は、コアス制御とファ
イン制御とを切り換えるためのものである。制御電流検
出回路55は、ファイン制御中の電流を検出して、制御
電流検出信号を得るためのものである。位置信号作成回
路56は、ヘッド51の位置を検出して位置信号を作成
するためのものである。 【0004】速度偏差検出回路57は、位置オフセット
調整回路60の出力、速度ゲイン調整回路61の出力及
び目標速度信号を入力して速度偏差信号を得るためのも
のである。位置偏差検出回路58は、位置オフセット調
整回路60により調整された制御電流検出信号と位置信
号を入力して、位置偏差信号を得るためのものである。 【0005】速度検出回路59は、位置信号を微分して
速度信号を得るためのものである。位置オフセット調整
回路60は、制御電流検出信号と速度信号とを+5V〜
−12Vの間で分圧して、位置オフセット信号を得るた
めのものである。速度ゲイン調整回路61は、速度信号
を可変抵抗器を通してそのゲインを調整するためのもの
である。 【0006】位置オフセットの調整は、制御電流検出信
号と速度信号との間を+5V〜−12Vの電圧を人手に
よって分圧することにより行う。速度ゲインの調整は、
速度ゲイン調整回路61の可変抵抗器を人手によって変
えることにより行う。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従来のディスク装置で
は、位置オフセット調整回路60と速度ゲイン調整回路
61に可変抵抗器を用いており、作業者がシンクロスコ
ープ等の測定器を観測しながら調整するため熟練と手間
を要し、また位置オフセット補正値は動作中に変更でき
ないから、ヘッド位置の変化により最適値からずれてし
まい、さらに設置方向を変えた場合には、再び調整が必
要であるという問題があった。 【0008】ゆえに、本発明は、ヘッドの位置オフセッ
トの自動補正を可能にするディスク装置を提供すること
を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、ヘッドと、前
記ヘッドをディスクの半径方向に移動させる駆動モータ
と、前記ヘッドの再生信号より前記ヘッドの位置を示す
位置信号を作成する位置信号作成手段と、ディスク装置
が起動された際に、前記ヘッドをその移動方向に作用す
る外力に抗して前記ディスクの所定の位置に位置決めす
るために必要な外力補正値を測定する外力補正値測定手
段と、前記ディスクの半径方向に分割された複数のブロ
ック毎に外力補正値を記憶するメモリと、前記メモリに
接続され、前記ヘッドの位置するブロックに応じた外力
補正値を出力する外力補正値出力手段と、前記位置信号
作成手段及び前記外力補正値出力手段に接続され、前記
ヘッドをその半径方向に作用する外力に抗して前記ディ
スクの所定の位置に位置決めするための前記駆動モータ
の駆動値を出力するモータ駆動値作成手段と、前記モー
タ駆動値作成手段と前記駆動モータの間に設けられたア
ンプを備えたディスク装置を提供する。これにより、動
作中のヘッドの位置の変化や装置の設置方向の変化が生
じた場合における機構部のアンバランスやバラツキによ
って生じる悪影響を除去するものである。 【0010】図1は、本発明の基本構成を示す図であ
る。図1において、1はヘッド、2はボイスコイルモー
タ、3はパワーアンプ、4はマルチプレクサ、5は制御
電流検出回路、6は位置信号作成回路、7は速度偏差検
出回路、8は位置偏差検出回路、9は速度検出回路、1
0はマイクロプロセッサ、11は位置オフセット補正回
路、12は速度ゲイン調整回路である。 【0011】ヘッド1は、磁気ディスクにアクセスして
情報を遣り取りするためのものである。ボイスコイルモ
ータ2は、ヘッド1を移動させるためのものである。パ
ワーアンプ3は、ボイスコイルモータ2に電力を供給す
るためのものである。 【0012】マルチプレクサ4は、コアス制御とファイ
ン制御とを切り換えるためのものである。制御電流検出
回路5は、パワーアンプ3からボイスコイルモータ2へ
供給される制御電流即ち駆動値を検出するための回路で
ある。位置信号作成回路6は、ヘッド1のサーボ信号か
らヘッドの位置を示す位置信号を作成するための回路で
ある。速度偏差検出回路7は、位置オフセット補正回路
11及び速度ゲイン調整回路12の出力を増幅器を通し
て入力し、目標速度信号との速度偏差を検出するための
回路である。 【0013】位置偏差検出回路8は、位置信号、位置オ
フセット補正回路11によって生成された位置オフセッ
ト補正信号及び制御電流検出信号を増幅器を通して入力
し、位置偏差信号を検出するための回路である。速度検
出回路9は、位置信号を微分して速度を検出するための
回路である。マイクロプロセッサ10は、位置オフセッ
ト補正回路11及び速度ゲイン調整回路12を制御する
ためのものである。 【0014】位置オフセット補正回路11は、制御電流
検出回路5が検出した制御電流検出信号からマイクロプ
ロセッサ10の制御によって位置オフセット補正信号即
ち外力補正信号を生成するための回路である。速度ゲイ
ン調整回路12は、速度検出回路9の出力からマイクロ
プロセッサ10の制御によって速度信号を生成するため
の回路である。図2は、実際の位置オフセット量と位置
オフセット補正値の例を示す図、図3は目標速度と実際
の速度との関係を示す図である。 【0015】ヘッドは、自分が位置するシリンダ位置に
よって、例えば図2の破線で示すようなオフセット力を
受ける。これを補正するために、ディスクを半径方向に
何等分かに分割し、分割された各ブロックの中心で、ヘ
ッドのイニシャルシーク時に、例えば図2の実線で示す
ような位置オフセット補正値を決定し、マイクロプロセ
ッサ10に内蔵されたメモリに記憶しておく。その後の
シーク時には、位置オフセット補正回路11から位置オ
フセット補正信号を発生させて位置オフセットの補正を
行う。 【0016】また、シーク速度は、図3の破線で示すよ
うに目標速度を予め定めておき、この目標速度と実際の
速度との偏差が最小になるように、マイクロプロセッサ
10により速度ゲイン調整回路12を制御して速度信号
を発生させる。 【0017】 【発明の実施の形態】図4は、本発明の1実施例構成図
である。図において、21はヘッド、22はボイスコイ
ルモータ、23はパワーアンプ、24はマルチプレク
サ、25は制御電流検出回路、26は増幅器、27は位
置検出回路、28は位置情報検出回路、29は速度偏差
検出回路、30は位置偏差検出回路、31は速度ゲイン
調整回路、32は速度発生回路、33はローパスフィル
タ、34はA/Dコンバータ、35はマイクロプロセッ
サ、36は位置オフセット補正信号発生回路、37は目
標速度発生回路、38は位置オフセット補正値メモリ、
39はタイマ、40はインタフェース制御回路、41は
ディスク制御装置である。 【0018】ヘッド21は、磁気ディスクにアクセスし
て情報を遣り取りするためのものである。ボイスコイル
モータ22は、ヘッド21を移動させるためのものであ
る。パワーアンプ23は、ボイスコイルモータ22に電
力を供給するためのものである。 【0019】マルチプレクサ24は、速度偏差信号と位
置偏差信号とを入力し、マイクロプロセッサ35により
コアス制御とファイン制御とを切り換えるためのもので
ある。制御電流検出回路25は、パワーアンプ23の出
力から制御電流検出信号を得るためのものである。 【0020】位置検出回路27は、ヘッド21のサーボ
信号からヘッドの位置を示す位置信号を作成するための
回路である。位置情報検出回路28は、位置検出回路2
7の出力から位置情報を得るための回路である。速度偏
差検出回路29は、速度信号と目標速度信号を入力し、
速度偏差を検出するための回路である。 【0021】位置偏差検出回路30は、位置検出回路に
27によって検出された位置信号、制御電流検出回路5
によって検出された制御電流検出信号及び位置オフセッ
ト補正信号発生回路36によって生成された位置オフセ
ット補正信号を入力し、位置偏差を検出して位置偏差信
号を出力する回路である。速度ゲイン調整回路31は、
マイクロプロセッサ35からの4ビットの制御信号によ
り速度ゲインを調整するための回路である。 【0022】速度発生回路32は、速度ゲイン調整回路
31の出力、制御電流検出信号及び位置オフセット補正
信号を入力して速度信号を得るための回路である。位置
オフセット補正信号発生回路36は、制御電流検出信号
からマイクロプロセッサ35の制御によって位置オフセ
ット補正信号を発生するための回路である。 目標速度
発生回路37は、マイクロプロセッサ35の制御により
目標速度信号を発生させるための回路である。 【0023】位置オフセット補正値メモリ38は、マイ
クロプロセッサ35に内蔵されており、マイクロプロセ
ッサ35が計算した位置オフセット補正値を記憶させて
おくためのものである。タイマ39は、マイクロプロセ
ッサ35に内蔵されており、種々の計時に用いられる。 【0024】インターフェイス制御回路40は、ディス
ク制御装置41とマイクロプロセッサ35との情報の遣
り取りを行う。ディスク制御装置41は、インターフェ
イス制御回路40を通してマイクロプロセッサ35を制
御してヘッド21のシークを制御するためのである。次
に、図5、図6を用いて、本発明の制御方法を説明す
る。 (1) シーク制御信号を初期化する。 (2) インターフェース制御信号を初期化する。 (3) 位置オフセットメモリに初期値を設定する。 (4) スピンドルモータをスタートさせる。 (5) スピンドルモータの回転数が規定の値になるまで待
つ。 (6) 位置オフセット補正信号発生回路36に初期値を出
力する。 (7) 速度ゲイン調整回路31に初期値を設定する。 (8) ヘッド位置をシリンダ0へ制御する。 (9) 全シリンダを、例えば12ブロックに分割し、各ブ
ロックの中心位置の位置オフセット値を測定するため
に、ヘッドを位置オフセット測定位置へシークする。 (10)ファイン制御時の位置オフセット値をA/Dコンバ
ータ(ADC)34から読み取る。 (11)位置オフセット補正値を計算して、その結果を位置
オフセット補正値メモリ38へストアする。 (12)全点の測定が終了するまで処理(9) から処理(11)を
繰り返す。 (13)基準シリンダ数のディファレンスをオルターネート
シークし、動作時間をタイマ39により測定する。 (14)基準時間との偏差が最小となるように速度ゲイン調
整回路31を設定する。 (15)ヘッド位置をシリンダ0へ制御する。 (16)以上で位置オフセット値の測定及び速度ゲインの調
整を終了する。ディスク制御装置に対し、Ready 及びS
KC(コマンド受信可)インターフェイス信号をONに
する。 (17)シークコマンドが来るまで待機する。 (18)ディスク制御装置に対し、SKCインターフェイス
信号をOFFにする。 (19)目標シンリダ位置の位置オフセット補正値を位置オ
フセット補正信号発生回路(DAC1)36へ出力す
る。 (20)マルチプレクサ24により速度偏差信号を選択し、
移動距離に応じて目標速度を目標速度発生回路(DAC
2)37から出力してコアス制御を行う。 (21)マルチプレクサ24により位置偏差信号を選択し、
目標シリンダ上でトラックフォーロイング即ちファイン
制御を行う。 (22)セトリング時間待ちを行う。 (23)ディスク制御装置に対し、SKCインターフェイス
信号をONにする。 【0025】(17)から(23)の処理を繰り返す。 【0026】 【発明の効果】本発明では、位置オフセットの補正をプ
ロセッサを用いてディスクのブロック毎に行っているの
で、人手を煩わせることなく自動的に高速かつ確実に行
うことができる。また、動作中のヘッドの位置の変化や
装置の設置方向の変化が生じた場合における機構部のア
ンバランスやバラツキによって生じる悪影響を人手によ
る再調整の必要がなく除去でき、かつヘッドの位置付け
制御の高速化、高性能化を図ることが可能となる利点を
有する。
し、特にヘッドをディスクの半径方向に移動させる際に
ヘッドが受ける外力に抗してヘッドを位置付けるため
の、外力即ち位置オフセットの自動補正を可能にするデ
ィスク装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図7は、従来の磁気ディスク装置のシー
ク制御回路を示す図である。図7において、51はヘッ
ド、52はボイスコイルモータ、53はパワーアンプ、
54はマルチプレクサ、55は制御電流検出回路、56
は位置信号作成回路、57は速度偏差検出回路、58は
位置偏差検出回路、59は速度検出回路、60は位置オ
フセット調整回路、61は速度ゲイン調整回路である。 【0003】マルチプレクサ54は、コアス制御とファ
イン制御とを切り換えるためのものである。制御電流検
出回路55は、ファイン制御中の電流を検出して、制御
電流検出信号を得るためのものである。位置信号作成回
路56は、ヘッド51の位置を検出して位置信号を作成
するためのものである。 【0004】速度偏差検出回路57は、位置オフセット
調整回路60の出力、速度ゲイン調整回路61の出力及
び目標速度信号を入力して速度偏差信号を得るためのも
のである。位置偏差検出回路58は、位置オフセット調
整回路60により調整された制御電流検出信号と位置信
号を入力して、位置偏差信号を得るためのものである。 【0005】速度検出回路59は、位置信号を微分して
速度信号を得るためのものである。位置オフセット調整
回路60は、制御電流検出信号と速度信号とを+5V〜
−12Vの間で分圧して、位置オフセット信号を得るた
めのものである。速度ゲイン調整回路61は、速度信号
を可変抵抗器を通してそのゲインを調整するためのもの
である。 【0006】位置オフセットの調整は、制御電流検出信
号と速度信号との間を+5V〜−12Vの電圧を人手に
よって分圧することにより行う。速度ゲインの調整は、
速度ゲイン調整回路61の可変抵抗器を人手によって変
えることにより行う。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従来のディスク装置で
は、位置オフセット調整回路60と速度ゲイン調整回路
61に可変抵抗器を用いており、作業者がシンクロスコ
ープ等の測定器を観測しながら調整するため熟練と手間
を要し、また位置オフセット補正値は動作中に変更でき
ないから、ヘッド位置の変化により最適値からずれてし
まい、さらに設置方向を変えた場合には、再び調整が必
要であるという問題があった。 【0008】ゆえに、本発明は、ヘッドの位置オフセッ
トの自動補正を可能にするディスク装置を提供すること
を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、ヘッドと、前
記ヘッドをディスクの半径方向に移動させる駆動モータ
と、前記ヘッドの再生信号より前記ヘッドの位置を示す
位置信号を作成する位置信号作成手段と、ディスク装置
が起動された際に、前記ヘッドをその移動方向に作用す
る外力に抗して前記ディスクの所定の位置に位置決めす
るために必要な外力補正値を測定する外力補正値測定手
段と、前記ディスクの半径方向に分割された複数のブロ
ック毎に外力補正値を記憶するメモリと、前記メモリに
接続され、前記ヘッドの位置するブロックに応じた外力
補正値を出力する外力補正値出力手段と、前記位置信号
作成手段及び前記外力補正値出力手段に接続され、前記
ヘッドをその半径方向に作用する外力に抗して前記ディ
スクの所定の位置に位置決めするための前記駆動モータ
の駆動値を出力するモータ駆動値作成手段と、前記モー
タ駆動値作成手段と前記駆動モータの間に設けられたア
ンプを備えたディスク装置を提供する。これにより、動
作中のヘッドの位置の変化や装置の設置方向の変化が生
じた場合における機構部のアンバランスやバラツキによ
って生じる悪影響を除去するものである。 【0010】図1は、本発明の基本構成を示す図であ
る。図1において、1はヘッド、2はボイスコイルモー
タ、3はパワーアンプ、4はマルチプレクサ、5は制御
電流検出回路、6は位置信号作成回路、7は速度偏差検
出回路、8は位置偏差検出回路、9は速度検出回路、1
0はマイクロプロセッサ、11は位置オフセット補正回
路、12は速度ゲイン調整回路である。 【0011】ヘッド1は、磁気ディスクにアクセスして
情報を遣り取りするためのものである。ボイスコイルモ
ータ2は、ヘッド1を移動させるためのものである。パ
ワーアンプ3は、ボイスコイルモータ2に電力を供給す
るためのものである。 【0012】マルチプレクサ4は、コアス制御とファイ
ン制御とを切り換えるためのものである。制御電流検出
回路5は、パワーアンプ3からボイスコイルモータ2へ
供給される制御電流即ち駆動値を検出するための回路で
ある。位置信号作成回路6は、ヘッド1のサーボ信号か
らヘッドの位置を示す位置信号を作成するための回路で
ある。速度偏差検出回路7は、位置オフセット補正回路
11及び速度ゲイン調整回路12の出力を増幅器を通し
て入力し、目標速度信号との速度偏差を検出するための
回路である。 【0013】位置偏差検出回路8は、位置信号、位置オ
フセット補正回路11によって生成された位置オフセッ
ト補正信号及び制御電流検出信号を増幅器を通して入力
し、位置偏差信号を検出するための回路である。速度検
出回路9は、位置信号を微分して速度を検出するための
回路である。マイクロプロセッサ10は、位置オフセッ
ト補正回路11及び速度ゲイン調整回路12を制御する
ためのものである。 【0014】位置オフセット補正回路11は、制御電流
検出回路5が検出した制御電流検出信号からマイクロプ
ロセッサ10の制御によって位置オフセット補正信号即
ち外力補正信号を生成するための回路である。速度ゲイ
ン調整回路12は、速度検出回路9の出力からマイクロ
プロセッサ10の制御によって速度信号を生成するため
の回路である。図2は、実際の位置オフセット量と位置
オフセット補正値の例を示す図、図3は目標速度と実際
の速度との関係を示す図である。 【0015】ヘッドは、自分が位置するシリンダ位置に
よって、例えば図2の破線で示すようなオフセット力を
受ける。これを補正するために、ディスクを半径方向に
何等分かに分割し、分割された各ブロックの中心で、ヘ
ッドのイニシャルシーク時に、例えば図2の実線で示す
ような位置オフセット補正値を決定し、マイクロプロセ
ッサ10に内蔵されたメモリに記憶しておく。その後の
シーク時には、位置オフセット補正回路11から位置オ
フセット補正信号を発生させて位置オフセットの補正を
行う。 【0016】また、シーク速度は、図3の破線で示すよ
うに目標速度を予め定めておき、この目標速度と実際の
速度との偏差が最小になるように、マイクロプロセッサ
10により速度ゲイン調整回路12を制御して速度信号
を発生させる。 【0017】 【発明の実施の形態】図4は、本発明の1実施例構成図
である。図において、21はヘッド、22はボイスコイ
ルモータ、23はパワーアンプ、24はマルチプレク
サ、25は制御電流検出回路、26は増幅器、27は位
置検出回路、28は位置情報検出回路、29は速度偏差
検出回路、30は位置偏差検出回路、31は速度ゲイン
調整回路、32は速度発生回路、33はローパスフィル
タ、34はA/Dコンバータ、35はマイクロプロセッ
サ、36は位置オフセット補正信号発生回路、37は目
標速度発生回路、38は位置オフセット補正値メモリ、
39はタイマ、40はインタフェース制御回路、41は
ディスク制御装置である。 【0018】ヘッド21は、磁気ディスクにアクセスし
て情報を遣り取りするためのものである。ボイスコイル
モータ22は、ヘッド21を移動させるためのものであ
る。パワーアンプ23は、ボイスコイルモータ22に電
力を供給するためのものである。 【0019】マルチプレクサ24は、速度偏差信号と位
置偏差信号とを入力し、マイクロプロセッサ35により
コアス制御とファイン制御とを切り換えるためのもので
ある。制御電流検出回路25は、パワーアンプ23の出
力から制御電流検出信号を得るためのものである。 【0020】位置検出回路27は、ヘッド21のサーボ
信号からヘッドの位置を示す位置信号を作成するための
回路である。位置情報検出回路28は、位置検出回路2
7の出力から位置情報を得るための回路である。速度偏
差検出回路29は、速度信号と目標速度信号を入力し、
速度偏差を検出するための回路である。 【0021】位置偏差検出回路30は、位置検出回路に
27によって検出された位置信号、制御電流検出回路5
によって検出された制御電流検出信号及び位置オフセッ
ト補正信号発生回路36によって生成された位置オフセ
ット補正信号を入力し、位置偏差を検出して位置偏差信
号を出力する回路である。速度ゲイン調整回路31は、
マイクロプロセッサ35からの4ビットの制御信号によ
り速度ゲインを調整するための回路である。 【0022】速度発生回路32は、速度ゲイン調整回路
31の出力、制御電流検出信号及び位置オフセット補正
信号を入力して速度信号を得るための回路である。位置
オフセット補正信号発生回路36は、制御電流検出信号
からマイクロプロセッサ35の制御によって位置オフセ
ット補正信号を発生するための回路である。 目標速度
発生回路37は、マイクロプロセッサ35の制御により
目標速度信号を発生させるための回路である。 【0023】位置オフセット補正値メモリ38は、マイ
クロプロセッサ35に内蔵されており、マイクロプロセ
ッサ35が計算した位置オフセット補正値を記憶させて
おくためのものである。タイマ39は、マイクロプロセ
ッサ35に内蔵されており、種々の計時に用いられる。 【0024】インターフェイス制御回路40は、ディス
ク制御装置41とマイクロプロセッサ35との情報の遣
り取りを行う。ディスク制御装置41は、インターフェ
イス制御回路40を通してマイクロプロセッサ35を制
御してヘッド21のシークを制御するためのである。次
に、図5、図6を用いて、本発明の制御方法を説明す
る。 (1) シーク制御信号を初期化する。 (2) インターフェース制御信号を初期化する。 (3) 位置オフセットメモリに初期値を設定する。 (4) スピンドルモータをスタートさせる。 (5) スピンドルモータの回転数が規定の値になるまで待
つ。 (6) 位置オフセット補正信号発生回路36に初期値を出
力する。 (7) 速度ゲイン調整回路31に初期値を設定する。 (8) ヘッド位置をシリンダ0へ制御する。 (9) 全シリンダを、例えば12ブロックに分割し、各ブ
ロックの中心位置の位置オフセット値を測定するため
に、ヘッドを位置オフセット測定位置へシークする。 (10)ファイン制御時の位置オフセット値をA/Dコンバ
ータ(ADC)34から読み取る。 (11)位置オフセット補正値を計算して、その結果を位置
オフセット補正値メモリ38へストアする。 (12)全点の測定が終了するまで処理(9) から処理(11)を
繰り返す。 (13)基準シリンダ数のディファレンスをオルターネート
シークし、動作時間をタイマ39により測定する。 (14)基準時間との偏差が最小となるように速度ゲイン調
整回路31を設定する。 (15)ヘッド位置をシリンダ0へ制御する。 (16)以上で位置オフセット値の測定及び速度ゲインの調
整を終了する。ディスク制御装置に対し、Ready 及びS
KC(コマンド受信可)インターフェイス信号をONに
する。 (17)シークコマンドが来るまで待機する。 (18)ディスク制御装置に対し、SKCインターフェイス
信号をOFFにする。 (19)目標シンリダ位置の位置オフセット補正値を位置オ
フセット補正信号発生回路(DAC1)36へ出力す
る。 (20)マルチプレクサ24により速度偏差信号を選択し、
移動距離に応じて目標速度を目標速度発生回路(DAC
2)37から出力してコアス制御を行う。 (21)マルチプレクサ24により位置偏差信号を選択し、
目標シリンダ上でトラックフォーロイング即ちファイン
制御を行う。 (22)セトリング時間待ちを行う。 (23)ディスク制御装置に対し、SKCインターフェイス
信号をONにする。 【0025】(17)から(23)の処理を繰り返す。 【0026】 【発明の効果】本発明では、位置オフセットの補正をプ
ロセッサを用いてディスクのブロック毎に行っているの
で、人手を煩わせることなく自動的に高速かつ確実に行
うことができる。また、動作中のヘッドの位置の変化や
装置の設置方向の変化が生じた場合における機構部のア
ンバランスやバラツキによって生じる悪影響を人手によ
る再調整の必要がなく除去でき、かつヘッドの位置付け
制御の高速化、高性能化を図ることが可能となる利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】実際の位置オフセット量と位置オフセット補正
値の例を示す図である。 【図3】目標速度と実際の速度との関係を示す図であ
る。 【図4】本発明の1実施例構成図である。 【図5】本発明の制御手順を示す図である。 【図6】本発明の制御手順(つづき)を示す図である。 【図7】従来のシーク制御回路を示す図である。 【符号の説明】 1 ヘッド 2 ボイスコイルモータ 3 パワーアンプ 4 マルチプレクサ 5 制御電流検出回路 6 位置信号作成回路 7 速度偏差検出回路 8 位置偏差検出回路 9 速度検出回路 10 マイクロプロセッサ 11 位置オフセット補正回路 12 速度ゲイン調整回路
値の例を示す図である。 【図3】目標速度と実際の速度との関係を示す図であ
る。 【図4】本発明の1実施例構成図である。 【図5】本発明の制御手順を示す図である。 【図6】本発明の制御手順(つづき)を示す図である。 【図7】従来のシーク制御回路を示す図である。 【符号の説明】 1 ヘッド 2 ボイスコイルモータ 3 パワーアンプ 4 マルチプレクサ 5 制御電流検出回路 6 位置信号作成回路 7 速度偏差検出回路 8 位置偏差検出回路 9 速度検出回路 10 マイクロプロセッサ 11 位置オフセット補正回路 12 速度ゲイン調整回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.ヘッドと、 前記ヘッドをディスクの半径方向に移動させる駆動モー
タと、 前記ヘッドの再生信号より前記ヘッドの位置を示す位置
信号を作成する位置信号作成手段と、 ディスク装置が起動された際に、前記ヘッドをその移動
方向に作用する外力に抗して前記ディスクの所定の位置
に位置決めするために必要な外力補正値を測定する外力
補正値測定手段と、 前記ディスクの半径方向に分割された複数のブロック毎
に外力補正値を記憶するメモリと、 前記メモリに接続され、前記ヘッドの位置するブロック
に応じた外力補正値を出力する外力補正値出力手段と、 前記位置信号作成手段及び前記外力補正値出力手段に接
続され、前記ヘッドをその半径方向に作用する外力に抗
して前記ディスクの所定の位置に位置決めするための前
記駆動モータの駆動値を出力するモータ駆動値作成手段
と、 前記モータ駆動値作成手段と前記駆動モータの間に設け
られたアンプと を備えてなることを特徴とするディスク
装置。 2.前記外力補正値測定手段は、前記ヘッドを各ブロッ
クの半径方向におけるほぼ中央の位置に位置決めするた
めに必要な外力補正値を測定することを特徴とする請求
項1記載のディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315665A JP2737731B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7315665A JP2737731B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | ディスク装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61299594A Division JP2612262B2 (ja) | 1986-12-16 | 1986-12-16 | 磁気デイスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08235795A JPH08235795A (ja) | 1996-09-13 |
JP2737731B2 true JP2737731B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=18068115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7315665A Expired - Lifetime JP2737731B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737731B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61120385A (ja) * | 1984-11-15 | 1986-06-07 | Fujitsu Ltd | オフセツト補正回路 |
JPS61261880A (ja) * | 1985-05-16 | 1986-11-19 | Tokico Ltd | 磁気デイスク装置 |
JPS6233377A (ja) * | 1985-08-07 | 1987-02-13 | Nec Corp | 磁気デイスク装置 |
-
1995
- 1995-12-04 JP JP7315665A patent/JP2737731B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08235795A (ja) | 1996-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2612262B2 (ja) | 磁気デイスク装置 | |
US4896228A (en) | Magnetic disc apparatus having improved head position control | |
JP3769813B2 (ja) | 光ディスク駆動方法及び光ディスク駆動装置 | |
US5659438A (en) | Head positioning control system using stored voice coil motor correction data | |
KR100540094B1 (ko) | 디스크 장치 | |
US5105318A (en) | Head positioning device for use in magnetic disk equipment | |
US5010425A (en) | Access controller for controlling the seek operation of a head relative to a recording medium | |
JPH02247831A (ja) | トラッキングサーボループのループゲイン設定方法 | |
JP2737731B2 (ja) | ディスク装置 | |
JPH05282818A (ja) | 磁気ディスク装置に用いる位置決め制御装置 | |
JP2002071504A (ja) | 振動計測方法、バランス修正方法と情報記録及び/又は再生装置 | |
JPH05314691A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JPH06243608A (ja) | ヘッドの位置決め制御装置 | |
JPH06176478A (ja) | 光ディスク装置 | |
JP2716206B2 (ja) | ヘッド駆動用モータの位置決め方法 | |
JP2996833B2 (ja) | 磁気記録再生装置 | |
KR940001070Y1 (ko) | 드럼을 사용하는 기록 및 재생시스템에서 펄스수에 무관한 기록위치 결정회로 | |
JPH03292686A (ja) | 固定磁気ディスク装置の学習制御方法 | |
JPH0644586A (ja) | 光ディスク・ドライブにおけるステップ・ジャンプ制御装置 | |
JPH06131831A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JPH0287380A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JPH04351753A (ja) | ディスク装置のスピンドルモータ制御方法 | |
JPH05198111A (ja) | ヘッドの位置決め制御装置 | |
JPS58171768A (ja) | 試験用サ−ボ情報書き込み方法 | |
JPH01207807A (ja) | 速度制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971209 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |