JP2737405B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2737405B2
JP2737405B2 JP2410846A JP41084690A JP2737405B2 JP 2737405 B2 JP2737405 B2 JP 2737405B2 JP 2410846 A JP2410846 A JP 2410846A JP 41084690 A JP41084690 A JP 41084690A JP 2737405 B2 JP2737405 B2 JP 2737405B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子楽器に関し、特
に、ポルタメント操作子を操作し続けることなしにポル
タメント効果を持続できるようにしたことに関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器において、発生楽音のピッチを
或るピッチから他のピッチへの移行を連続的に(徐々
に)移行させるポルタメント演奏の効果が得られるよう
にするために、図7の(a)の如く、演奏者が指をスライ
ドさせることによって操作される長尺のポルタメントバ
ーPBを鍵盤KBに沿って設けたものがある。図8に概
略的に示されているように、ポルタメントバーPBは、
その長手方向に延びる抵抗体Rを内蔵しており、演奏者
が現在操作している位置(矢印で示す)に応じて遂次変
化する電圧VPBを出力するようになっている。この電
圧VPBはピッチデータとして音源回路(図示せず)に
与えられ、該音源回路では、このピッチデータに従った
ピッチの楽音を発生する。
【0003】例えば、図7の(a)に示す鍵盤KBの第1
の鍵Kaの音から第2の鍵Kbの音へのポルタメントを
行なう場合、演奏者は、第1の鍵Kaを押し、ポルタメ
ントバーPBを第1の鍵Kaに対応する位置から第2の
鍵Kbに対応する位置まで連続的に操作し、しかる後
に、最終的なピッチを正確にするため第2の鍵Kbを押
すこととなる。このようにして発生される楽音のピッチ
は、図7の(b)のように、ポルタメントバーPBの操作
に対応する部分PBDで徐々に変化(この場合は上昇)
し、これにより、第1の鍵Kaから第2の鍵Kbへのピ
ッチの移行が連続的なものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなタイプの従来の電子楽器にあっては、前述のような
連続的なピッチの移行を実現するためには、演奏者が第
2の鍵Kbを押す直前までポルタメントバーPBを操作
し続けなければならず、ポルタメント演奏が大変困難な
ものとなり、その結果演奏ミスが頻繁に発生していた。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ポルタメ
ント操作子を操作し続けることなしにポルタメント効果
を持続させるることができる電子楽器を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この発明に係る電子楽
器は、操作位置の連続的変化に応じて連続的に楽音ピッ
チを変更制御するためのポルタメント情報を発生するポ
ルタメント操作手段と、このポルタメント操作手段から
発生されるポルタメント情報に基づきピッチが変更制御
された楽音信号を発生する楽音発生手段とを具える電子
楽器において、前記ポルタメント操作手段の操作が解除
されたとき、操作解除直前の実際の操作位置に続く模擬
的な操作位置の変化をシミュレートする仮想ポルタメン
ト情報を、時間経過に従って自動的に発生する仮想ポル
タメント情報発生手段と、前記仮想ポルタメント情報発
生手段から発生される仮想ポルタメント情報に応じて前
記楽音発生手段で発生される楽音信号のピッチを変更制
御する制御手段とを更に具えることを特徴とするもので
ある。
【0006】
【作用】 ポルタメント操作手段は、演奏者の手(指)
等により、連続的に操作され、その操作位置の連続的変
化に応じて連続的に楽音ピッチを変更制御するためのポ
ルタメント情報を発生する。楽音発生手段は、このポル
タメント情報に基づき、ピッチが連続的に変化する楽音
を発生する。このようにして楽音発生手段によりポルタ
メント演奏操作に基づく楽音の発生がなされているとき
に、演奏者がポルタメント操作手段から手を離してその
操作を解除した場合、仮想ポルタメント情報発生手段で
は、操作解除直前の実際の操作位置に続く模擬的な操作
位置の変化をシミュレートする仮想ポルタメント情報
を、時間経過に従って自動的に発生する。すなわち、
ルタメント操作手段のそれまでの実際の操作位置変化に
基づき、仮に操作が持続されたならばポルタメント操作
手段から得られるであろう、その後の操作位置変化をシ
ミュレートし、仮想ポルタメント情報を時間経過に従っ
て自動的に発生する。制御手段によって、この仮想ポル
タメント情報に基づき、楽音発生手段において操作解除
前のピッチから連続して変化するピッチの楽音を発生す
よう制御する。以上のように、この発明にあっては、
ポルタメント操作手段に対する操作解除があった後にお
いても、仮想ポルタメント情報に基づき、操作解除前の
ピッチから連続するピッチの楽音を引き続いて発生でき
るようになっている。このため、演奏者が次の鍵を押す
直前までポルタメント操作手段を操作し続けなくとも、
ポルタメント操作手段を操作し続けている場合と同等な
ポルタメント効果を持続させることができる。従って、
ポルタメント演奏が容易になる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明の一実施
例を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る
電子楽器の全体的構成を示すブロック図である。この実
施例において、電子楽器全体の制御は、中央処理ユニッ
ト(CPU)10、プログラムROM11、データおよ
びワーキングRAM12を含むマイクロコンピュータM
Cによって行われるようになっている。該マイクロコン
ピュータMCには、データおよびアドレスバス13を介
して、押鍵検出回路14、ポルタメント操作検出回路1
6、スイッチ操作検出回路18、音源回路19等の各種
回路が接続されている。
【0008】押鍵検出回路14は、発生すべき楽音のピ
ッチを指定するための複数の鍵を具えた鍵盤KBに対応
して設けられている。該検出回路14は、鍵盤KBにお
ける押鍵を検出し、押圧された鍵を示すキーコードKC
等を出力する。ポルタメントバーPBは、前述のよう
に、鍵盤KBの各鍵を横切る方向に延び、該ポルタメン
トバーPB上をスライド中の演奏者の指が現在操作して
いる位置に応じて変化する電圧VPBを出力するように
なっている。ポルタメントバーPBにおける演奏者によ
る操作位置をスライドさせた場合、該ポルタメントバー
PBの出力電圧VPBは図5のようにそのときのスライ
ド操作速度に応じた傾きKで変化する。傾きKの正負方
向はスライド方向が高音側か低音側かによって異なる。
ポルタメント操作検出回路16は、演奏者によるポルタ
メントバーPBに対する操作位置に応じて生じるアナロ
グの電圧VPBをディジタルのポルタメントバー操作位
置データPDに変換して出力する。
【0009】スイッチ操作検出回路18は、発生すべき
楽音の音色、音量、音高、効果等を選択、設定、または
制御するためのスイッチパネルSWの各種スイッチに対
応して設けられており、各々の前記スイッチに対する操
作に応じたスイッチ操作データSDを出力する。音源回
路19は、データおよびアドレスバス13を経由して入
力するキーコードKC、スイッチ操作データSD等の各
種データに基づいて、複数の発音チャンネル(楽音発生
チャンネル)のそれぞれで楽音信号の発生が可能であ
る。また、音源回路19は、ポルタメントバーPBが操
作されているときには、前記各種データ、および、前記
ポルタメントバー操作位置データPDに基づいて、ポル
タメント専用チャンネルPCHで楽音信号を発生する。
音源回路19で発生した楽音信号は、D/A変換後、サ
ウンドシステムSSを介して音響的に発音される。タイ
マ17はCPU10に対して定期的にインタラプト信号
を与えるものであり、このタイマインタラプトにより図
4で示すポルタメント処理が行なわれる。
【0010】また、この実施例では、下記のようなデー
タレジスタがデータおよびワーキングRAM12の所定
領域に用意されている。音源回路19のポルタメント専
用チャンネルPCHを除く各チャンネル(通常の発音チ
ャンネル)ごとに設けられ、この通常の各チャンネルに
それぞれ割り当てた押圧鍵のキーコードKCを格納する
キーコードレジスタKCD。通常の発音チャンネルごと
に設けられ、当該チャンネルに割り当てられた鍵が押鍵
されている時に“1”を記憶するキーオンフラグKON
F。今回のポルタメントバー操作位置データPDの値を
格納する今回値レジスタPB1。前回のポルタメントバ
ー操作位置データPDの値を格納する前回値レジスタP
B2。前々回のポルタメントバー操作位置データPDの
値を格納する前々回値レジスタPB3。演奏者がポルタ
メントバーPBから指を離して押圧を解除した後におい
て作成される仮想上のポルタメントバー操作位置データ
PDの値を格納する仮想値レジスタIMPB。前回値レ
ジスタPB2に格納されているポルタメントバー操作位
置データPDの値から、前々回値レジスタPB3に格納
されているポルタメントバー操作位置データPDの値を
差し引いた差分値を格納する差分値レジスタDIFF。
ポルタメント専用チャンネルPCHに楽音発生割り当て
がなされたときに“1”を記憶するポルタメントオンフ
ラグPONF。
【0011】次に、CPU10によって実行される処理
の一例を図2から図4に示すフローチャートに基づいて
説明する。図2のメインルーチンでは、所定のイニシャ
ライズの後、押鍵処理およびその他の処理からなるルー
チンを繰り返す。前記押鍵処理の一例を図3により説明
すると、先ず、鍵盤KBにおいて新たな押鍵が発生した
旨を示すキーオンイベントが有るか否かを判定する(ス
テップ20)。キーオンイベントが有るときには、さら
に、ポルタメントオンフラグPONFの値が“1”であ
るか否かを判定する(ステップ21)。ポルタメントオ
ンフラグPONFの値が“1”であるときには、ポルタ
メントのための楽音を発生しているときに新たな押鍵が
あったということになり、これによりポルタメント音の
発生を中止するため、ポルタメントオンフラグPONF
の値を“0”にし(ステップ22)、音源回路19のポ
ルタメント専用チャンネルPCHにノートオフ(消音)
指示信号を出力する(ステップ23)。次に、前記新た
な押圧鍵を音源回路19のいずれかのチャンネル(これ
をiで示す)に割当て(ステップ24)、iチャンネル
のキーコードレジスタKCDiに前記押圧鍵のキーコー
ドKCを格納するとともに、iチャンネルのキーオンフ
ラグKONFiの値を“1”にする(ステップ25)。
そして、音源回路19のiチャンネルに対して、ノート
オン(発音)指示信号とiチャンネル用のキーコードレ
ジスタKCDiに格納されている該新押圧鍵のキーコー
ドKCを出力する(ステップ26)。このようにして、
音源回路19では、前記新押圧鍵があったときには、そ
れまで発音していたポルタメント音の発音を中止し、該
新押圧鍵に係る所定ピッチの楽音を発生することとな
る。
【0012】その後、CPU10は、鍵盤KBにおいて
離鍵が発生した旨を示すキーオフイベントが有るか否か
判定する(ステップ27)。キーオフイベントが有ると
きには、該キーオフイベントに係る鍵のキーコードKC
と、各チャンネルの中でキーオンフラグKONFが
“1”のチャンネルCH(すなわち、音源回路19にお
いて発音中のチャンネルCH)に係るキーコードレジス
タKCD内のキーコードKCとを比較照合することによ
り、前記キーオフイベントに係る鍵が割り当てられてい
るチャンネルCHをサーチし(ステップ28)、前記キ
ーオフイベントに該当するチャンネルCHが有るか否か
を判定する(ステップ29)。その判定結果において、
前記キーオフイベントに該当する鍵が割り当てられてい
るチャンネルCHが有るときには、音源回路19の該当
チャンネルCHに対してノートオフ指示信号を出力する
ことにより、キーオフイベントに係る鍵の消音処理を行
なう(ステップ30)。なお、離鍵された鍵がどのチャ
ンネルにも割当られていなかった等の理由により、ステ
ップ29において該当チャンネルCH無しと判定された
ときには、ステップ30の消音処理は行なわれない。
【0013】一方、前記押鍵処理ルーチンのステップ2
0においてキーオンイベント無しと判定されたときに
は、直接、ステップ27のキーオフイベントが有るか否
かについての判定を行なう。さらに、ステップ27にお
いてキーオフイベント無しと判定されたときには以下の
ステップ28、29、30を行なうことなく押鍵処理を
終了する。CPU10は、メインルーチンの過程でタイ
マ17の出力クロック信号によりタイマインタラプトが
かけられるたびに図4に示すポルタメント処理を定期的
に実行する。すなわち、先ず、ポルタメントバーPBの
今回の出力電圧VPBをA/D変換したポルタメントバ
ー操作位置データPDを読み込み、その値を今回値レジ
スタPB1に格納する(ステップ40)。次に、今回値
レジスタPB1に格納されている値が“0”であるか否
かを判定し(ステップ41)、“0”ではないと判定さ
れたときには、前回値レジスタPB2に格納されている
値が“0”であるか否かを判定する(ステップ42)。
前回値レジスタPB2の値が“0”であるときには、今
回初めてポルタメントバーPBに対する押圧があったこ
ととなるため、ポルタメントオンフラグPONFを
“1”にする(ステップ43)。そして、今回値レジス
タPB1の値をピッチデータに変換し(ステップ4
4)、ノートオン指示信号とこのピッチデータとを音源
回路19のポルタメント専用チャンネルPCHに出力す
る(ステップ45)。このようにして、ポルタメント専
用チャンネルPCHでは前記ピッチデータに基づいたピ
ッチを持つポルタメント音の楽音信号を発生する。次
に、CPU10は、前回値レジスタPB2の値を前々回
値レジスタPB3に書き込み(ステップ46)、今回値
レジスタPB1の値を前回値レジスタPB2に書き込む
(ステップ47)。
【0014】前記ステップ42において前回値レジスタ
PB2の値が“0”でないと判定されたときには、ポル
タメントバーPBに対する操作が前回インタラプト時か
ら今回インタラプト時まで連続的に行なわれていること
となり、この場合、今回値レジスタPB1の値をピッチ
データに変換し(ステップ48)、該ピッチデータを音
源回路19のポルタメント専用チャンネルPCHに出力
する(ステップ49)。以後、前記ステップ46および
ステップ47を行なう。このようにして、ポルタメント
専用チャンネルPCHでは前回インタラプト時から引き
続いて楽音信号を発生するが、そのピッチは新たなピッ
チデータに対応するものとなり、ポルタメントが実現さ
れる。
【0015】前記ステップ41おいて今回値レジスタP
B1の値が“0”であると判定されたときには、さら
に、前回値レジスタPB2の値が“0”であるか否かを
判定する(ステップ50)。前回値レジスタPB2の値
が“0”ではないと判定されたときには、前回インタラ
プト時まではポルタメントバーPBに対する押圧操作が
あったが今回その押圧操作が解除されたこととなり、こ
の場合、前回値レジスタPB2の値から前々回値レジス
タPB3の値を差し引き、その差分値を差分値レジスタ
DIFFに書き込む(ステップ51)。この差分値は、
ポルタメントバー操作位置データPDが前々回インタラ
プト時から前回インタラプト時までの間にどの程度変化
したかを意味し、図5におけるポルタメントバーPBの
出力電圧VPBの傾きすなわち変化度Kに比例した値と
なる。この傾きすなわち変化度Kは、ポルタメントバー
PBのスライド操作速度に対応するものである。このよ
うにして差分値を書き込んだ後、前回値レジスタPB2
の値に前記差分値を加算し、その加算合計値を仮想値レ
ジスタIMPBに書き込む(ステップ52)。この加算
合計値は、ポルタメントバーPBに対する操作が今回ま
で持続していたと仮定した場合における今回インタラプ
ト時のポルタメントバー操作位置データを、前回インタ
ラプト時までのポルタメントバー操作位置データの変化
度に基づいて求めたもの、すなわち、仮想上のポルタメ
ントバー操作位置データの値ということになる。このよ
うにして仮想上のポルタメントバー操作位置データの値
を書き込んだ後、ピッチデータに変換する(ステップ5
3)。以後、該ピッチデータを音源回路19のポルタメ
ント専用チャンネルPCHに出力し(ステップ49)、
しかる後、ステップ46および47を行なう。以上のよ
うにして、この電子楽器にあっては、ポルタメント演奏
中においてポルタメントバーPBから手を離した場合で
あっても、仮想上のポルタメントバー操作位置データが
作成され、該データに基づいたポルタメント効果が引き
続いて得られる。
【0016】一方、ステップ50において前回値レジス
タPB2の値が“0”であると判定されたときには、ポ
ルタメントオンフラグPONFの値が“1”であるか否
かが判定される(ステップ54)。ポルタメントオンフ
ラグPONFの値が“1”と判定されたときには、前回
インタラプト時および今回インタラプト時ともポルタメ
ントバーPBに対する実際の押圧操作がないにもかかわ
らず、ステップ52において前述のような方法でレジス
タIMPBにストアした仮想上のポルタメントバー操作
位置データに基づくピッチデータによる楽音信号の発生
が行なわれていることを意味する。この場合、このレジ
スタIMPBにおける仮想上のポルタメントバー操作位
置データの値にステップ51で求めたレジスタDIFF
の差分値をさらに加算することにより新たな仮想上のポ
ルタメントバー操作位置データを求め、その値を該仮想
値レジスタIMPBに書き込む(ステップ55)。次
に、前記仮想上のポルタメントバー操作位置データをピ
ッチデータに変換(ステップ53)した後、前述のステ
ップ49、46および47を行なう。従って、ポルタメ
ントバーPBの操作を解除した後は、ステップ41,5
0,54,55,53,49を通る処理を繰り返すこと
により、操作解除前のポルタメントバー操作位置から連
続するポルタメントピッチ変化を示すポルタメント演奏
が自動的に行われる。
【0017】ステップ54においてポルタメントオンフ
ラグPONの値が“1”ではないと判定されたときに
は、ポルタメント演奏が全く行なわれていないこととな
るため、単に、ステップ46および47を行なう。ポル
タメントバー操作中又は仮想上のポルタメントバー操作
位置データに基づくポルタメント演奏の持続中に、新た
な鍵が鍵盤KBで押されると、図3のステップ21でY
ESと判定され、ステップ22でポルタメントオンフラ
グPONFがオフされ、ポルタメント演奏音が消音され
る。それに代わり、新たな押圧鍵に対応するピッチの楽
音が発生される。
【0018】この発明に従って所望の第1の鍵Kaから
第2の鍵Kbへ移行するポルタメント演奏を行う場合、
まず第1の鍵Kaを鍵盤KBで押圧し、該鍵Kaのピッ
チの楽音を発音させる。次に、該鍵Kaを押圧している
指を同じ位置でポルタメントバーPBに移行させ、該ポ
ルタメントバーPBの操作位置を第2の鍵Kbの方向に
スライドさせる。そうすると、鍵Kaに対応するピッチ
から鍵Kbに対応するピッチの方向に徐々にピッチがス
ライドする楽音が、このポルタメントバーPBの操作に
応じて発生される。図6はポルタメント演奏時の楽音ピ
ッチ変化の一例を示すもので、実線PDはポルタメント
バーPBの実際の操作に応じた楽音ピッチ変化を示す。
ポルタメントバーPBの操作に応じた楽音ピッチが所望
の第2の鍵Kbに対応するピッチに到達する前にポルタ
メントバーPBの操作を解除すると、前述のように仮想
上のポルタメントバー操作位置データが発生され、これ
に基づき図6中破線PDXに示すように連続したピッチ
変化を示す楽音が発生される。そして、このポルタメン
ト音が所望の鍵Kbのピッチになったときに該鍵Kbを
押せば、発生音は押圧された該鍵Kbに対応する一定ピ
ッチPKbの音に切り替わる。
【0019】なお、上記実施例では、ポルタメントバー
PBから手を離す直前のポルタメントバー操作位置デー
タPDの値に最新の差分値をそのまま加算するようにし
たが、この発明にあっては、これに限らず、例えば、手
を離した後の仮想的な手の移動速度を、手を離す直前の
手の移動速度からファジィ理論等によって求め、この仮
想的な手の移動速度を加味した差分値を加算するように
してもよい。あるいは差分値の平均値等を用いてもよ
い。また、仮想上のポルタメント操作位置データに基づ
くポルタメント演奏を停止させるタイミングは、上述の
如く新たなキーオンがあったときに限らず、時間的に可
変制御するようにしてもよい。さらに、ポルタメントバ
ーPBは、その操作位置とピッチとが1対1に固定的
(絶対的)に対応する方式によるものに限らない。すな
わち、ポルタメントバーPBは、鍵盤KBの鍵を押圧し
ながらポルタメントバーPBの任意の位置を押圧操作し
たときには該任意の位置が前記鍵によって指定されたピ
ッチと同一のピッチとなり、手のスライド操作に伴ない
このピッチから連続的なピッチ変化を生じるような方式
によるものであってもよい。また、この発明は上記実施
例のようなソフトウェアプログラムによる処理に限ら
ず、専用のハードウェア装置を構成することによっても
実施することができるのは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、ポ
ルタメント操作手段に対する操作解除があった後におい
ても、仮想ポルタメント情報に基づき、操作解除前のピ
ッチから連続するピッチの楽音を引き続いて発生できる
ようになっている。その結果、この発明は、ポルタメン
トバーを操作し続ける必要なしにポルタメント効果を持
続することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子楽器の全体的構成
を示すブロック図、
【図2】同実施例におけるCPUが実行するメインルー
チンの一例を示すフローチャート図。
【図3】図2における押鍵処理の一例を示すフローチャ
ート図。
【図4】図2のメインルーチンに対してタイマインタラ
プト処理として実行されるポルタメント処理の一例を示
すフローチャート図。
【図5】同実施例におけるポルタメントバーからの出力
の一例を示す図。
【図6】同実施例におけるポルタメント演奏のの際の楽
音のピッチ変化の一例を示す図。
【図7】従来の電子楽器におけるポルタメント演奏を説
明する図。
【図8】ポルタメントバーの回路例を示す図。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 データおよびワーキングRAM 16 ポルタメントバー操作検出回路 19 音源回路 KB 鍵盤 PB ポルタメントバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作位置の連続的変化に応じて連続的に
    楽音ピッチを変更制御するためのポルタメント情報を発
    生するポルタメント操作手段と、このポルタメント操作
    手段から発生されるポルタメント情報に基づきピッチが
    変更制御された楽音信号を発生する楽音発生手段とを具
    える電子楽器において、 前記ポルタメント操作手段の操作が解除されたとき、
    作解除直前の実際の操作位置に続く模擬的な操作位置の
    変化をシミュレートする仮想ポルタメント情報を、時間
    経過に従って自動的に発生する仮想ポルタメント情報発
    生手段と、前記仮想ポルタメント情報発生手段から発生される仮想
    ポルタメント情報に応じて前記楽音発生手段で発生され
    る楽音信号のピッチを変更制御する制御手段とを更に具
    えることを特徴とする 電子楽器。
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