JP2737131B2 - 温風暖房機 - Google Patents
温風暖房機Info
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、石油を燃焼させ、その燃焼ガスと室内空気
を混合して温風を室内に吹き出し暖房する一般家庭用等
の温風暖房機に関するものである。 従来の技術 一般に室内開放形の温風暖房機は、燃料を気化し燃焼
させるバーナ部と、その燃焼ガスを案内する燃焼筒から
なりその燃焼筒と対向して設けた送風機と吹き出し口を
もって構成し、前記送風機からの空気と、前記燃焼筒か
ら排出させる燃焼ガスとを混合せしめて吹出し口より温
風を吹き出し室内を暖房するものである。 以下、図面を参照しながら上述した従来の温風暖房機
の1例について説明する。 第3図、第4図は従来の温風暖房機の各要部断面図を
示すものである。1は有底円筒状で上部にシーズヒータ
2を内蔵する気化筒であり、側部に燃料を噴出するノズ
ル3と同じ位置に空気を噴出するスロート4とを開口さ
せている。また、気化筒温度を検知する為バーナサーミ
スタ5を前記気化筒1に埋設している。前記ノズル3は
送油パイプ6を介し給油装置7と接続されている。又、
前記スロート4は給気ホース8を介し、送風装置9と接
続されている。前記気化筒1の上部には側面に複数の炎
口を有する逆有底円筒状の保炎板10が取付けられてい
る。気化筒1の上部外周には保炎板10の炎口と対向する
ように設けた熱回収リング11が取付けてある。前記気化
筒1の外周は上部を開口したバーナケース12で覆われて
おり、そのバーナケース12の上部には筒状の燃焼筒13が
載置され、下端を前記バーナケース12と連結し、上端開
口に中央部を開口した燃焼筒蓋14を取付けており、この
燃焼筒蓋14の中央開口部には酸化触媒15を取付けてい
る。又、前記燃焼筒13の下部周面における後述する吹出
口側より、対流用送風機16のプロペラファン17によって
送られる空気を取り入れるために複数個の空気吸入用穴
18を有し、この穴を覆うごとく燃焼筒13とダクト底19と
で通路を形成し、対流用送風機16側を開口した馬てい形
状の燃焼空気案内筒ダクト20が燃焼筒13の前半分側に設
けられている。前記燃焼筒13の前方には、対流用送風機
16と対向し吹出し口21が設けられ、対流用送風機16から
送られる空気を燃焼筒13及び燃焼空気案内ダクト22を介
し、温風が室内に吹き出される。 以上のように構成された温風機について以下その動作
について説明する。 給油装置7から送られた燃料は送油パイプ6を介し、
ノズル3から気化筒1内に噴出され、又送風装置9から
送られた燃焼用空気は給気ホース8を介し、スロート4
から気化筒1内に噴出される。一方、気化筒1は内部の
シーズヒータ2であらかじめ高温に熱せられており、噴
出された燃料は気化筒1内で瞬時に気化され、前記スロ
ート4から噴出された燃焼用空気と混合し、保炎板10の
炎口から噴出される。噴出された混合ガスは、保炎板10
の近傍に設けた高電圧スパーク放電時の点火手段で着火
され、炎を形成し燃焼を行なう。さらに燃焼炎は対流用
送風機16による空気が燃焼空気案内筒ダクト20を介し
て、燃焼筒13に設けた空気吸入用穴18を通じ燃焼筒13内
に供給され、完全燃焼炎となる。この燃焼炎による燃焼
熱で燃焼筒13が加熱され、また燃焼ガスが燃焼筒13上部
の酸化触媒15を通り燃焼筒13外に放出される。この加熱
された燃焼筒13が対流用送風機16から送られる空気によ
り熱交換され、かつ燃焼ガスと混合し、吹出し口21から
温風として室内に放出され、室内を暖房する。 発明が解決しようとする問題点 保炎板10の炎口より噴出する混合ガスにより燃焼炎が
形成されるが、従来この混合ガスの空燃比が低いため、
不足する燃焼空気を2次空気として対流用送風機16等に
より補充しなければならない。そのために、燃焼筒13の
下部周面に空気吸入用穴18を設け、さらに燃焼空気案内
筒ダクト20を介し対流用送風機16により燃焼筒13内に燃
焼量に応じ適度な空気量を導入している。しかしなが
ら、この温風暖房機を海抜の高い高地で使用するとなる
と、空気密度の低下に伴ない、体積流量は変化しないが
質量変量が低下するため対流用送風機16から送られる空
気の質量流量が低下する。このため、燃焼筒13内に導入
される燃焼用2次空気量、バーナ周辺部品の対流用送風
機16からの冷却用空気量、更には吹出口21から室内に放
出される温風風量が質量流量の減少に伴ない低下する。
したがって、燃焼筒13内の燃焼用2次空気量不足による
燃焼性能の悪化(黄火燃焼、COの発生等)、冷却用空気
量不足による機体温度の上昇、吹出口21からの温風風量
の減少、さらには温風温度の上昇などを引き起こし、機
器の燃焼、排ガス性能、安全性、快適性に問題があっ
た。 本発明は以上の問題点に鑑み、高地においても平地と
変わらず、対流用送風機からの送風量(質量流量)を変
えることなく、燃焼排ガス性能の向上を図るとともに、
機体温度上昇を避け耐熱性、安全性を向上させ、又、快
適な温風性能を得ることを目的としたものである。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の温風暖房機は、
対流用送風機による送風量を燃焼量に応じて変化させる
と共に、気圧検知装置を用い、この装置により大気圧に
応じ、送風量を一定に保つために対流用送風機のプロペ
ラファンの回転数を変化させる機能を具備したものであ
る。 作用 本発明は上記した構成によって、気圧検知装置により
大気圧に応じて対流用送風機のプロペラファンの回転数
を変化させ、高地においても平地と変わらぬ送風量(質
量流量)を得ることにより、燃焼筒内に導入される空気
量を増し、燃焼炎を完全燃焼炎とし、空気不足による異
常燃焼を防止し、排ガス性能を向上させる。 又、燃焼筒内に導入される空気量の減少に伴ないバー
ナ部の温度が上昇、気化筒温度も上昇するがこの気化筒
温度が異常に上昇すると気化がスムーズに進行せず、膜
沸騰現象を起こし、黄火発生等の異常燃焼となるが、上
記の構成によりこれを防止することができる。 又、燃焼筒下部周面の空気吸入用穴から導入される空
気量不足により燃焼炎が径方向に広がり、燃焼筒に接触
し燃焼筒が赤熱するという問題を解消し、燃焼筒の耐熱
性を高めることができる。 さらに、吹出口から室内に放出される温風風量の低下
に伴なう温風温度の上昇により室内温度分布が不均一と
なり不快感を感ずるという欠点を補い、快適な温風性能
を得ることができる。 さらに対流用送風量減少による機体温度上昇を防ぎ、
安全性の高い温風暖房機を提供することができる。この
ように気圧の変化により発生する燃焼と温風に関する種
々の課題を、対流用送風機の送風量を気圧の変化に応じ
て補正することにより解消するようにしている。 実施例 以下本発明の一実施例の温風暖房機について、図面を
参照しながら説明する。第1図、第2図は本発明の一実
施例における各要部断面図である。以下第1図、第2図
を用いて本発明の構成を説明するが、図中の気圧検知装
置23を除いた各部の構成は従来例で説明した通りである
ので従来例と同一符号を付してここでは詳細な説明を省
略する。本発明の気圧検知装置23は外装箱体24表面に設
置し、大気圧と燃焼量に応じて対流用送風機16のプロペ
ラファン17の回転数を変化させるよう燃焼制御部25に指
示を出す構成となる。 以上の構成により、保炎板10の炎口で形成された燃焼
炎は、燃焼量と外装箱体24表面に設けた気体検知装置23
で検知した大気圧に応じたプロペラファン17からの送風
が燃焼空気案内筒ダクト20を介して、燃焼筒13に設けた
空気吸入用穴18を通じ燃焼筒13内に供給され、完全燃焼
炎となる。この燃焼炎による燃焼熱で燃焼筒13が加熱さ
れ、また燃焼ガスが燃焼筒13上部の酸化触媒15を通り燃
焼筒13外に放出される。この加熱された燃焼筒13が対流
用送風機16から送られる空気により熱交換され、かつ燃
焼ガスと混合し、吹出し口21から温風として室内に放出
され、室内を暖房する。 以上のように本実施例によれば、気圧検知装置23を外
装箱体24表面に設置し、前記気圧検知装置23が器具の設
置高さの変化による大気圧の変化に応じた信号を燃焼制
御部25に送り、これにより対流用送風機16のプロベラフ
ァン17の回転数を変化させ気圧の低い高地においても平
地と変わらぬ送風量を得ることにより、燃焼筒内に導入
される空気により燃焼炎を完全燃焼炎とし空気不足によ
る異常燃焼(黄火、COの発生)を防止し、排ガス性能を
向上させることができる。又、燃焼筒13内に導入される
気圧低下による空気量の減少に伴なう気化筒1温度の上
昇により気化がスムーズに進行せず膜沸騰現象を引き起
こし、黄火発生等の異常燃焼を生ずるといった現象を防
止できると共に、バーナサーミスタ5の作動による燃焼
停止を防止することができ、安定した良好な燃焼状態を
持続させることができる。 又、燃焼筒13下部周面の空気吸入用穴18から導入され
る空気量が気圧低下による空気量不足により燃焼炎が、
径方向に広がり、燃焼筒13に接触し赤熱するという問題
がなくなり、燃焼筒13の耐熱性を向上させることができ
る。 又、吹出し口21から室内に放出される温風風量の低
下、及び温風風量低下による温風温度の上昇により、室
内温度分布が不均一となり不快感を感ずるという問題点
を解消し、快適な温風性能を得ることができる。さら
に、対流用送風量減少による機体温度上昇を防ぎ、安全
性向上を図ることができる。 発明の効果 以上のように本発明は、温風暖房機に気圧検知装置と
燃焼制御部を備え、大気圧の変化に応じ対流用送風機の
プロペラファンの回転数を制御し、送風量を補正するこ
とにより、燃焼と温風に関する課題を同時に解消するも
ので、燃焼筒内に適度な空気量を導入出来、異常燃焼の
防止、排ガス性能の向上、燃焼筒の耐久性向上を図るこ
とができる。また、吹出し口より室内に排出される温風
も、適度な風量、温度で、快適な温風性能を得ることが
できる。さらに大気圧の変化による機体温度上昇も防止
でき、安全性の高い温風暖房機を提供することができ
る。
を混合して温風を室内に吹き出し暖房する一般家庭用等
の温風暖房機に関するものである。 従来の技術 一般に室内開放形の温風暖房機は、燃料を気化し燃焼
させるバーナ部と、その燃焼ガスを案内する燃焼筒から
なりその燃焼筒と対向して設けた送風機と吹き出し口を
もって構成し、前記送風機からの空気と、前記燃焼筒か
ら排出させる燃焼ガスとを混合せしめて吹出し口より温
風を吹き出し室内を暖房するものである。 以下、図面を参照しながら上述した従来の温風暖房機
の1例について説明する。 第3図、第4図は従来の温風暖房機の各要部断面図を
示すものである。1は有底円筒状で上部にシーズヒータ
2を内蔵する気化筒であり、側部に燃料を噴出するノズ
ル3と同じ位置に空気を噴出するスロート4とを開口さ
せている。また、気化筒温度を検知する為バーナサーミ
スタ5を前記気化筒1に埋設している。前記ノズル3は
送油パイプ6を介し給油装置7と接続されている。又、
前記スロート4は給気ホース8を介し、送風装置9と接
続されている。前記気化筒1の上部には側面に複数の炎
口を有する逆有底円筒状の保炎板10が取付けられてい
る。気化筒1の上部外周には保炎板10の炎口と対向する
ように設けた熱回収リング11が取付けてある。前記気化
筒1の外周は上部を開口したバーナケース12で覆われて
おり、そのバーナケース12の上部には筒状の燃焼筒13が
載置され、下端を前記バーナケース12と連結し、上端開
口に中央部を開口した燃焼筒蓋14を取付けており、この
燃焼筒蓋14の中央開口部には酸化触媒15を取付けてい
る。又、前記燃焼筒13の下部周面における後述する吹出
口側より、対流用送風機16のプロペラファン17によって
送られる空気を取り入れるために複数個の空気吸入用穴
18を有し、この穴を覆うごとく燃焼筒13とダクト底19と
で通路を形成し、対流用送風機16側を開口した馬てい形
状の燃焼空気案内筒ダクト20が燃焼筒13の前半分側に設
けられている。前記燃焼筒13の前方には、対流用送風機
16と対向し吹出し口21が設けられ、対流用送風機16から
送られる空気を燃焼筒13及び燃焼空気案内ダクト22を介
し、温風が室内に吹き出される。 以上のように構成された温風機について以下その動作
について説明する。 給油装置7から送られた燃料は送油パイプ6を介し、
ノズル3から気化筒1内に噴出され、又送風装置9から
送られた燃焼用空気は給気ホース8を介し、スロート4
から気化筒1内に噴出される。一方、気化筒1は内部の
シーズヒータ2であらかじめ高温に熱せられており、噴
出された燃料は気化筒1内で瞬時に気化され、前記スロ
ート4から噴出された燃焼用空気と混合し、保炎板10の
炎口から噴出される。噴出された混合ガスは、保炎板10
の近傍に設けた高電圧スパーク放電時の点火手段で着火
され、炎を形成し燃焼を行なう。さらに燃焼炎は対流用
送風機16による空気が燃焼空気案内筒ダクト20を介し
て、燃焼筒13に設けた空気吸入用穴18を通じ燃焼筒13内
に供給され、完全燃焼炎となる。この燃焼炎による燃焼
熱で燃焼筒13が加熱され、また燃焼ガスが燃焼筒13上部
の酸化触媒15を通り燃焼筒13外に放出される。この加熱
された燃焼筒13が対流用送風機16から送られる空気によ
り熱交換され、かつ燃焼ガスと混合し、吹出し口21から
温風として室内に放出され、室内を暖房する。 発明が解決しようとする問題点 保炎板10の炎口より噴出する混合ガスにより燃焼炎が
形成されるが、従来この混合ガスの空燃比が低いため、
不足する燃焼空気を2次空気として対流用送風機16等に
より補充しなければならない。そのために、燃焼筒13の
下部周面に空気吸入用穴18を設け、さらに燃焼空気案内
筒ダクト20を介し対流用送風機16により燃焼筒13内に燃
焼量に応じ適度な空気量を導入している。しかしなが
ら、この温風暖房機を海抜の高い高地で使用するとなる
と、空気密度の低下に伴ない、体積流量は変化しないが
質量変量が低下するため対流用送風機16から送られる空
気の質量流量が低下する。このため、燃焼筒13内に導入
される燃焼用2次空気量、バーナ周辺部品の対流用送風
機16からの冷却用空気量、更には吹出口21から室内に放
出される温風風量が質量流量の減少に伴ない低下する。
したがって、燃焼筒13内の燃焼用2次空気量不足による
燃焼性能の悪化(黄火燃焼、COの発生等)、冷却用空気
量不足による機体温度の上昇、吹出口21からの温風風量
の減少、さらには温風温度の上昇などを引き起こし、機
器の燃焼、排ガス性能、安全性、快適性に問題があっ
た。 本発明は以上の問題点に鑑み、高地においても平地と
変わらず、対流用送風機からの送風量(質量流量)を変
えることなく、燃焼排ガス性能の向上を図るとともに、
機体温度上昇を避け耐熱性、安全性を向上させ、又、快
適な温風性能を得ることを目的としたものである。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の温風暖房機は、
対流用送風機による送風量を燃焼量に応じて変化させる
と共に、気圧検知装置を用い、この装置により大気圧に
応じ、送風量を一定に保つために対流用送風機のプロペ
ラファンの回転数を変化させる機能を具備したものであ
る。 作用 本発明は上記した構成によって、気圧検知装置により
大気圧に応じて対流用送風機のプロペラファンの回転数
を変化させ、高地においても平地と変わらぬ送風量(質
量流量)を得ることにより、燃焼筒内に導入される空気
量を増し、燃焼炎を完全燃焼炎とし、空気不足による異
常燃焼を防止し、排ガス性能を向上させる。 又、燃焼筒内に導入される空気量の減少に伴ないバー
ナ部の温度が上昇、気化筒温度も上昇するがこの気化筒
温度が異常に上昇すると気化がスムーズに進行せず、膜
沸騰現象を起こし、黄火発生等の異常燃焼となるが、上
記の構成によりこれを防止することができる。 又、燃焼筒下部周面の空気吸入用穴から導入される空
気量不足により燃焼炎が径方向に広がり、燃焼筒に接触
し燃焼筒が赤熱するという問題を解消し、燃焼筒の耐熱
性を高めることができる。 さらに、吹出口から室内に放出される温風風量の低下
に伴なう温風温度の上昇により室内温度分布が不均一と
なり不快感を感ずるという欠点を補い、快適な温風性能
を得ることができる。 さらに対流用送風量減少による機体温度上昇を防ぎ、
安全性の高い温風暖房機を提供することができる。この
ように気圧の変化により発生する燃焼と温風に関する種
々の課題を、対流用送風機の送風量を気圧の変化に応じ
て補正することにより解消するようにしている。 実施例 以下本発明の一実施例の温風暖房機について、図面を
参照しながら説明する。第1図、第2図は本発明の一実
施例における各要部断面図である。以下第1図、第2図
を用いて本発明の構成を説明するが、図中の気圧検知装
置23を除いた各部の構成は従来例で説明した通りである
ので従来例と同一符号を付してここでは詳細な説明を省
略する。本発明の気圧検知装置23は外装箱体24表面に設
置し、大気圧と燃焼量に応じて対流用送風機16のプロペ
ラファン17の回転数を変化させるよう燃焼制御部25に指
示を出す構成となる。 以上の構成により、保炎板10の炎口で形成された燃焼
炎は、燃焼量と外装箱体24表面に設けた気体検知装置23
で検知した大気圧に応じたプロペラファン17からの送風
が燃焼空気案内筒ダクト20を介して、燃焼筒13に設けた
空気吸入用穴18を通じ燃焼筒13内に供給され、完全燃焼
炎となる。この燃焼炎による燃焼熱で燃焼筒13が加熱さ
れ、また燃焼ガスが燃焼筒13上部の酸化触媒15を通り燃
焼筒13外に放出される。この加熱された燃焼筒13が対流
用送風機16から送られる空気により熱交換され、かつ燃
焼ガスと混合し、吹出し口21から温風として室内に放出
され、室内を暖房する。 以上のように本実施例によれば、気圧検知装置23を外
装箱体24表面に設置し、前記気圧検知装置23が器具の設
置高さの変化による大気圧の変化に応じた信号を燃焼制
御部25に送り、これにより対流用送風機16のプロベラフ
ァン17の回転数を変化させ気圧の低い高地においても平
地と変わらぬ送風量を得ることにより、燃焼筒内に導入
される空気により燃焼炎を完全燃焼炎とし空気不足によ
る異常燃焼(黄火、COの発生)を防止し、排ガス性能を
向上させることができる。又、燃焼筒13内に導入される
気圧低下による空気量の減少に伴なう気化筒1温度の上
昇により気化がスムーズに進行せず膜沸騰現象を引き起
こし、黄火発生等の異常燃焼を生ずるといった現象を防
止できると共に、バーナサーミスタ5の作動による燃焼
停止を防止することができ、安定した良好な燃焼状態を
持続させることができる。 又、燃焼筒13下部周面の空気吸入用穴18から導入され
る空気量が気圧低下による空気量不足により燃焼炎が、
径方向に広がり、燃焼筒13に接触し赤熱するという問題
がなくなり、燃焼筒13の耐熱性を向上させることができ
る。 又、吹出し口21から室内に放出される温風風量の低
下、及び温風風量低下による温風温度の上昇により、室
内温度分布が不均一となり不快感を感ずるという問題点
を解消し、快適な温風性能を得ることができる。さら
に、対流用送風量減少による機体温度上昇を防ぎ、安全
性向上を図ることができる。 発明の効果 以上のように本発明は、温風暖房機に気圧検知装置と
燃焼制御部を備え、大気圧の変化に応じ対流用送風機の
プロペラファンの回転数を制御し、送風量を補正するこ
とにより、燃焼と温風に関する課題を同時に解消するも
ので、燃焼筒内に適度な空気量を導入出来、異常燃焼の
防止、排ガス性能の向上、燃焼筒の耐久性向上を図るこ
とができる。また、吹出し口より室内に排出される温風
も、適度な風量、温度で、快適な温風性能を得ることが
できる。さらに大気圧の変化による機体温度上昇も防止
でき、安全性の高い温風暖房機を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明温風暖房機の一実施例を示す各
要部断面図、第3図、第4図は従来例の各要部断面図で
ある。 1……気化筒、5……バーナサーミスタ、10……保炎
板、13……燃焼筒、16……対流用送風機、17……プロペ
ラファン、18……空気吸入用穴、20……燃焼空気案内筒
ダクト、23……気圧検知装置、24……外装箱体、25……
燃焼制御部。
要部断面図、第3図、第4図は従来例の各要部断面図で
ある。 1……気化筒、5……バーナサーミスタ、10……保炎
板、13……燃焼筒、16……対流用送風機、17……プロペ
ラファン、18……空気吸入用穴、20……燃焼空気案内筒
ダクト、23……気圧検知装置、24……外装箱体、25……
燃焼制御部。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.液体燃料を熱気化させる気化筒と、この気化筒から
の気化ガスを燃焼させるバーナ部と、前記バーナ部を覆
うごとく設けた筒状で、かつ下部周面に2次燃焼用空気
を取り入れる空気吸収用穴を複数個設けた燃焼筒と、前
記燃焼筒に対向し、温風用空気と前記空気吸入用穴へ送
る空気とを送るプロペラファンの対流用送風機と、気圧
検知装置と、この気圧検知装置により検知した気圧変化
により、対流用送風機のプロペラファンの回転数を変化
させ対流用送風量を補正する燃焼制御部を具備した温風
暖房機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62334325A JP2737131B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 温風暖房機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62334325A JP2737131B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 温風暖房機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01179817A JPH01179817A (ja) | 1989-07-17 |
JP2737131B2 true JP2737131B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=18276091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62334325A Expired - Fee Related JP2737131B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 温風暖房機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737131B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101881297B1 (ko) * | 2017-02-14 | 2018-07-26 | 최해광 | 열풍기 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0781697B2 (ja) * | 1984-09-13 | 1995-09-06 | 三洋電機株式会社 | 燃焼式温風暖房機 |
JPS6291716A (ja) * | 1985-10-16 | 1987-04-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃焼装置 |
-
1987
- 1987-12-29 JP JP62334325A patent/JP2737131B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01179817A (ja) | 1989-07-17 |
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