JP2737018B2 - 流体コック装置 - Google Patents

流体コック装置

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JP2737018B2
JP2737018B2 JP1314614A JP31461489A JP2737018B2 JP 2737018 B2 JP2737018 B2 JP 2737018B2 JP 1314614 A JP1314614 A JP 1314614A JP 31461489 A JP31461489 A JP 31461489A JP 2737018 B2 JP2737018 B2 JP 2737018B2
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【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、流体コック装置、たとえば自動二輪車の燃
料切換用として用いられる流体コック装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、自動二輪車の燃料切換用として用いられる流体
コック装置は、たとえば実公昭40−14721号公報等によ
り公知である。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところで、自動二輪車で用いられる流体コック装置
は、操作レバーを有して燃料タンクの下方あるいは側方
に配置されており、その切換を手動操作により行なうよ
うにしている。しかるに自動二輪車への搭乗状態で前記
流体コック装置の切換操作を行なう場合には、その切換
操作を手探りで行なうことになり、操作性に劣る。また
上述のように燃料タンクの近傍に操作レバーを配置する
必要があるので、特にスポーツタイプの自動二輪車等で
フルカウルデザインをする場合には、前記操作レバーが
在るためにデザイン上の節約を受けてしまう。
このような問題を解決するためには、操作部材を流体
コックから切離し、流体コック装置の切換作動を遠隔操
作できるようにすればよい。ところが、上記従来の流体
コック装置では、コックボディに設けた複数通路を連通
し得る連絡通路を有する弁体を、該連絡通路を介しての
前記複数通路の連通、ならびに遮断を切り換えるべくコ
ックボディの弁孔に回動可能に密接嵌合しているため、
該弁体に作用する摺動摩擦力が大きくなって、比較的大
なる切換操作荷重が必要であり、従って遠隔操作を行う
ためには切換操作荷重の軽減が必要である。尚、上記切
換操作荷重(即ち上記摺動摩擦力)を軽減するために該
弁体とコックボディ弁孔間の摺動間隙を比較的大きく設
定すれば、閉弁時において上記摺動間隙からの流体漏れ
が大きくなる問題があり、一方、この流体漏れを少なく
するために上記摺動間隙を詰めれば、それだけ上記摺動
摩擦力が増加して切換操作荷重が大きくなるという問題
がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、
操作荷重の軽減と、閉弁シール性の向上という相反する
問題を一挙に解決して、スムーズ且つ的確な遠隔操作を
可能とした流体コック装置を提供することを目的とす
る。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明によれば、コックボ
ディに、流体通路に通じる少なくとも1つの円形の弁口
が開口する平坦面を臨ませた弁室が形成され、この弁室
には、前記弁口を閉鎖するように該弁口の円形開口縁部
に着座し得る球状の弁体が収容され、この弁体を前記平
坦面側に付勢する弁ばねを介して該弁体を支承する支承
体が、該平坦面と直交する軸線回りに回動可能にコック
ボディに支承され、前記支承体には、該支承体の前記回
動に連動して前記弁体を、前記弁口を閉鎖する位置およ
び弁口を開放する位置の少なくとも2つの位置間で前記
平坦面に沿って移動させるべく該弁体に係合し得る係合
部が形成され、コックボディに固定された支持部材に、
前記支承体に連動、連結された被回動輪が前記支承体の
回動軸線と同軸にして回動可能に支承され、コックボデ
ィとは離隔した位置に配置される操作手段と前記被回動
輪とが、操作手段の手動操作に伴って被回動輪を回動す
べく伝動部材を介して連結され、前記弁口の閉鎖および
開放位置に対応した被回動輪の周方向に間隔をあけた複
数位置に節度的に係合すべく、前記コックボディ側に支
持されたクリックプレートが被回動輪(51)に弾発的に
摺接される。
(2) 作用 上記構成によれば、操作手段の操作に応じて伝動部材
を介して被回動輪が回動駆動され、その被回動輪に連
動、連結されている支承体の回動に連動して球状弁体が
弁室の平坦面に沿って転がりつつ、弁口を閉鎖する位置
および弁口を開放する位置の少なくとも2つの位置間を
移動可能であることから、その弁体の移動を極めて抵抗
少なくスムーズに行わせることができ、それにより、弁
切換のための操作荷重の軽減が図られる。しかも球状で
ある上記弁体は、それ自体が方向性を持たない上、弁座
部となる弁口の円形開口縁部に着座するに当り自動調心
作用を発揮して、該円形開口縁部に全周に亘り均等に圧
着するような的確な着座姿勢をとることができるため、
閉弁シール性が頗る良好である。
また操作手段による切換操作時において、被回動輪に
弾発的に摺接するクリックプレートが被回動輪に周方向
複数位置で節度的に係合することにより、操作手段に節
度感を付与し得るが、本発明では、これと同期して球状
弁体の弁口開口縁部への係脱によっても操作手段に節度
感を付与し得る。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明す
る。先ず第1図および第2図において、この流体コック
装置1は、自動二輪車の燃料タンクTの底部に取付けら
れるコックボディ4と、自動二輪車におけるステアリン
グハンドルHの中央部に設けられている計器パネル2に
配設された操作手段としての操作ダイヤル3とを備え、
該操作ダイヤル3の回動操作に応じた切換作動により燃
料タンクTから図示しないエンジンの気化器への燃料供
給状態が切換えられる。すなわち流体コック装置1は、
前記燃料タンクT内の底面よりも所定値以上高い液面ま
での燃料を前記気化器に供給する通常燃料供給状態と、
前記液面以下の燃料タンクT内の残留燃料を前記気化器
に供給するリザーブ燃料供給状態と、前記気化器への燃
料供給を遮断する遮断状態とを切換可能である。
第3図、第4図、第5A図ないし第5C図、ならびに第6
図に併せて参照して、この液体コック装置1のコックボ
ディ4は、ボディ主体5に蓋板6が結合されて成るもの
である。ボディ主体5には、外側方に開口する凹部7が
設けられており、該凹部7を閉塞するようにして蓋板6
がシール部材8を介してボディ主体5の側面に結合され
る。それにより蓋板6およびボディ主体5間に弁室9が
画成されることになる。また蓋板6に対向する凹部7の
閉塞端面は平坦面に形成されており、該閉塞端面には平
坦面10を弁室9に臨ませる平板11が重合、結着される。
またボディ主体5は、燃料タンクTの底壁12に取付け
られるものであり、底壁12には円形の透孔13が穿設され
る。一方、ボディ主体5の上部には、前記底壁12に取付
けるためのフランジ14が設けられるとともに、前記透孔
13に対応して上方に向けて開口する燃料貯留凹部15が設
けられており、ボディ主体5は燃料貯留凹部15の開口端
縁を囲繞するシール部材16を介して前記底壁12に取付け
られる。しかも燃料貯留凹部15には、燃料タンクT内に
突入するストレーナ17が前記シール部材16を介して嵌入
される。また燃料貯留凹部15は、その閉塞端側に向かう
につれて狭小となるように形成されており、該燃料貯留
凹部15の中間部に一端を開口させるとともに他端を前記
弁室9の上部内側面に開口させた主燃料入口通路18がボ
ディ主体5に穿設される。該主燃料入口通路18の前記一
端には、前記ストレーナ17と一体にして該ストレーナ17
内を上下に延びる供給管19の下端が嵌合される。而して
該供給管19の上端位置は、主燃料入口通路18を介して弁
室9内に燃料を供給可能な燃料タンクT内の設定液面l
を決定するものであり、燃料タンクT内の燃料液面が前
記設定液面l以下となると主燃料入口通路18から弁室9
への燃料供給が不可能となる。
また燃料貯留凹部15の閉塞端すなわち最深部に一端を
開口させた流体通路としてのリザーブ燃料入口通路20が
ボディ主体5に穿設される。さらにボディ主体5におい
て、蓋板6とは反対側の外側面には外方に延びる接続管
部21が一体に連設されており、一端をこの接続管部21内
に連通させた他の流体通路としての燃料出口通路22がボ
ディ主体5に穿設される。而して前記接続管部21には、
図示しない気化器に通じる管路23が接続される。
弁室9内において、蓋板6に対向するボディ主体5の
壁面には、有底の軸受穴24および有底の嵌合穴25が穿設
されるとともに、前記リザーブ燃料入口通路20および燃
料出口通路22の他端が開口される。しかも嵌合穴25、な
らびにリザーブ燃料入口通路20および燃料出口通路22の
開口端は、軸受穴24の軸線を中心とする仮想円上に中心
を配置するようにして周方向に90度ずつの間隔をあけて
配設されるものであり、嵌合穴25とリザーブ燃料入口通
路20の開口端とは、軸受穴24の一直径線の延長線上に中
心が在るように配設される。
一方、上記軸受穴24、嵌合穴25、ならびにリザーブ燃
料入口通路20および燃料出口通路22の開口端がそれぞれ
配設されているボディ主体5の壁面に結着された前記平
板11には、軸受穴24に対応する軸受穴26、ならびに嵌合
穴25に対応する嵌合孔27が穿設されるとともに、リザー
ブ燃料入口通路20の開口端に対応する円形のリザーブ弁
口28、ならびに燃料出口通路22の開口端に対応する円形
の出口弁口290が配設される。即ちリザーブ燃料入口通
路20及び燃料出口通路22の開口端にそれぞれ対応する位
置で、平板11には、それらの開口端よりもわずかに大き
な円形孔30,31が穿設されており、それらの孔30,31に環
状シール部材32,33がそれぞれ嵌合固定される。而して
リザーブ燃料入口通路20に通じるリザーブ弁口28が環状
シール部材32により形成され、燃料出口通路22に通じる
出口弁口29が環状シール部材33により形成されることに
なり、またそれらシール部材32,33の弁室側の円形開口
縁部(即ち8両弁口28,29の円形開口縁部)が、次に説
明する球状弁体34の着座し得る弁座となる。
上記各弁口28,29及び嵌合穴25の各円形開口縁部に選
択的に着座し得る球状の弁体34が、弁室9内で前記平坦
面10に向かう側にばね付勢されながら支承体35に支承さ
れており、該支承体35は、出口弁口29の開口縁部に着座
する弁体34により出口弁口29を閉鎖する遮断位置(第5A
図の位置)と、該遮断位置から90度だけ一方側に回動し
てリザーブ弁口28の開口縁部に着座する弁体34によりリ
ザーブ弁口28を閉鎖する通常燃料供給位置(第5B図の位
置)と、前記遮断位置から90度だけ他方側に回動して弁
体34を嵌合穴25の開口縁部に着座保持することにより前
記両弁口28,29を開放するリザーブ燃料供給位置(第5C
図の位置)との間を回動可能にしてコックボディ4に支
承される。
蓋板6には、前記軸受穴24と同軸にして外方に延びる
とともに内径を前記軸受穴24の直径よりも大径にした円
筒状のボス36が一体に設けられており、このボス36と前
記軸受穴24とで支承体34が、前記平坦面10と直交する軸
線回りに回動可能に支承される。すなわち支承体34は、
ボス36に一対のシール部材37,37を介して回動可能に嵌
合される大径軸部38と、該大径軸部38の内端に連設され
る平板状のスラスト受け部39と、大径軸部38の軸線とは
偏心した位置でスラスト受け部39に連設される弁体係合
部40と、軸受穴24に回動可能に嵌合されるべく大径軸部
38の軸線延長上に軸線を配置して弁体係合部40に連設さ
れる小径軸部41と、大径軸部38の外端に同軸に連設され
る角軸部42とを備え、蓋板6の内面とスラスト受け部39
との間には合成樹脂から成るワッシャ43が介在せしめら
れる。
前記弁体係合部40は、弁室9の内側面に対向する側で
開放した略C字状の横断面形状を有しながらスラスト受
け部39から平板11側に向けて延設される。而して該弁体
係合部40には弁体34が挿入され、スラスト受け部39と弁
体34との間に、該弁体34を平板11側に向けて弾発付勢す
るコイル状の弁ばね44が介設される。しかも弁体係合部
40は、その内面と弁体34の外面との間にわずかな間隙が
生じるように形成される。而してこの弁体係合部40は、
支承体35の前記回動に連動して弁体34を前記各弁口28,2
9を閉鎖する位置及び開放する位置間で前記平坦面10に
沿って移動させるべく弁体34に係合し得る、本発明の係
合部を構成している。
ボディ主体5において、蓋板6が取付けられる側面に
は、該蓋板6の外方位置で外側方に突出する一対の取付
ボス45,45が突設されており、これらの取付ボス45,45の
先端に支持部材46が取付けられる。該支持部材46は、前
記取付ボス45,45の先端に当接しながら固着される支持
板47と、前記蓋板6におけるボス36の先端部を同軸に囲
繞しながら支持板47に一体化される支持筒48とから成
る。
支持部材46には、被回動輪としての合成樹脂から成る
プーリ51が回動可能に支承される。このプーリ51には、
支持部材46側から順に、支持筒48を嵌合する中径孔52
と、支持筒48の内径にほぼ等しい直径を有するとともに
前記中径孔52に段部53を介して同軸に連なる小径孔54
と、中径孔52よりも大きな内径を有するとともに段部55
を介して小径孔54に同軸に連なる大径孔56とが穿設され
ており、中径孔52の軸方向長さは、支持部材46における
支持筒48の支持板47からの突出長さにほぼ等しく設定さ
れ、小径孔54および大径孔56の軸方向長さは比較的短く
設定される。
ところで、支承体35とプーリ51とは連結部材57を介し
て連動、連結される。この連結部材57は、前記プーリ51
の段部55に当接しながら大径孔56に挿入される円形頭部
58と、プーリ51の小径孔54および支持部材46の支持筒48
内に同軸に挿入されるべく円形頭部58に同軸に連設され
る連結軸部59とから成るものである。而して該連結部材
57の中心部には、支承体35における角軸部42を嵌合する
横断面四角形状の嵌合孔60と、該嵌合孔60との間に段部
61を介して同軸に連なる挿通孔62とが穿設されている。
一方、前記角軸部42には、その先端側に開放したねじ穴
63が穿設されており、段部61に当接するまで角軸部42を
嵌合孔60に嵌合した状態で挿通孔62に挿通したねじ部材
64をねじ穴63に螺合することにより、支承体35および連
結部材57が連結されることになる。しかも前記ねじ部材
64による締付けにより、連結部材57の円形頭部58はプー
リ51の段部55に当接され、プーリ51は、該段部55と支持
板47で軸方向移動を規制されながら支持部材46で回動可
能に支承されることになる。
またプーリ51において段部55には、大径孔56の半径方
向に沿う単一の係合突起65が突設されており、この係合
突起65に係合する係合凹部66が連結部材57における円形
頭部58に凹設される。而して係合突起65および係合凹部
66の係合により、プーリ51の回動作動が連結部材57を介
して支承体35に伝達されることになる。しかも、円筒頭
部58の周方向に沿う係合凹部66の幅は、係合突起65との
間にわずかな間隙67を生じるように設定されている。
ところで、支承体35と連結部材57すなわちプーリ51と
の周方向相対位置を組付時に一定とするために、角軸部
42における一つの角部は彎曲成形されており、該角軸部
42を嵌合する嵌合孔60の内面における一つの角部も彎曲
成形される。
前記プーリ51と、操作ダイヤル3とは一対の伝動部材
としてのプッシュ・プルワイヤ70,71を介して連結され
る。すなわち両プッシュ・プルワイヤ70,71は、インナ
ワイヤ70a,71aがアウタワイヤ70b,71b内に移動自在に挿
通されて成り、両アウタワイヤ70b,71bの一端は支持部
材46における支持板47に固定され、他端は計器パネル2
に固定される。一方、プーリ51の外周には軸方向に間隔
をあけた一対の巻掛溝72,73が設けられており、アウタ
ワイヤ70bの一端から突出したインナワイヤ70aの一端部
は一方の巻掛溝72に巻掛けられながらプーリ51に係合さ
れ、アウタワイヤ71bの一端から突出したインナワイヤ7
1aの一端部は他方の巻掛溝73に巻掛けられながらプーリ
51に係合される。しかもインナワイヤ70aは、その牽引
時にプーリ51を第2図の時計方向に回動する方向すなわ
ち弁体34を第5C図から第5B図を経て第5A図の位置へと摺
動させる方向にして巻掛溝72に巻掛けられ、インナワイ
ヤ71aは、その牽引時にプーリ51を第2図の反時計方向
に回動する方向すなわち弁体34を第5A図から第5B図を経
て第5C図の位置へと摺動させる方向に巻掛けられる。
これらのインナワイヤ70a,71aの他端は、操作ダイヤ
ル3に連結される。而して第2図における操作ダイヤル
3の時計方向への回動操作に応じてインナワイヤ70aが
牽引され、また反時計方向への回動操作に応じてインナ
ワイヤ71aが牽引されるようにして、両インナワイヤ70
a,71aが操作ダイヤル3に連結される。
またプーリ51の外周には、前記巻掛溝73に隣接した溝
76が設けられており、該溝76の底部には周方向に90度ず
つの間隔をあけた位置に三角形状の係止凹部77,78,79が
凹設される。一方、支持部材46における支持板47には、
前記各係止凹部77〜79に選択的に係合すべく三角形状に
突出した係止突起81を先端に備えるクリックプレート80
が、前記溝76の底部に弾発的に摺接する方向のばね力を
発揮すべく固着される。しかも係止凹部78は弁体34が第
5A図で示すように出口弁孔29の開口縁部に着座してこれ
を閉鎖している状態でのプーリ51の回動位置で係止突起
81に対応する位置に来るように、また係止凹部77は弁体
34が第5B図で示すようにリザーブ弁口28の開口縁部に着
座してこれを閉鎖している状態でのプーリ51延の回動位
置で係止突起81に対応する位置に来るように、さらに係
止凹部79は弁体34が第5C図で示すように嵌合穴25の開口
縁部に着座している状態でのプーリ51の回動位置で係止
突起81に対応する位置に来るように設定される。
次にこの実施例の作用について説明すると、かかる流
体コック装置1において、燃料タンクTからの燃料供給
状態の切換は、弁体34が前記平坦面10に沿って転がりな
がら第5A図,第5B図および第5C図で示す各位置間を移動
することにより行なわれる。而して球状である弁体34
は、前記平坦面10に沿って転がりながら移動する際の操
作抵抗は非常に小さいので、弁切換のための操作荷重が
大幅に軽減され、支承体34を遠隔操作することが可能で
ある。また形状である弁体34は、それ自体が方向性を持
たない上、弁座部となる弁口28,29の円形開口縁部に着
座するに当り自動調心作用を発揮して、該円形開口縁部
に全周に亘り均等に圧着するような的確な着座姿勢をと
ることができるから、閉弁シール性が頗る良好で、閉弁
時の燃料漏れを効果的に抑えることができる。
而して、コックボディ4から離隔した位置にある操作
ダイヤル3を回動操作すると、プッシュ・プルワイヤ7
0,71を介してプーリ51が回動され、それに応じて該プー
リ51に連動、連結されている支承体35が回動駆動され、
弁体34が第5A図で示す遮断位置、第5B図で示す通常燃料
供給位置、ならびに第5C図で示すリザーブ燃料供給位置
間で移動し、燃料の供給状態の切換を遠隔操作によって
無理なくスムーズに行なうことができる。したがって燃
料タンクTの近傍に従来のように操作部材を配置するこ
とが不要となり、操作性の向上を図るとともに自動二輪
車のデザイン上の自由度を増大することができる。
また操作ダイヤル3による操作時に、クリッププレー
ト80の係止突起81がプーリ51の各係止凹部77〜79に節度
的に係合することにより、操作ダイヤル3側での操作に
節度感を得ることができ、これと対応して、球状弁体34
の各弁口28,29及び嵌合穴25の各開口縁部への係脱によ
っても操作ダイヤル3側での操作に節度感を得ることが
できる。従って遠隔操作を行なうにも拘わらず操作側へ
の節度感の明確化が図られる。
さらにプーリ51はコックボディ4に固定された支持部
材46で回動自在に支承されており、プッシュ・プルワイ
ヤ70,71からプーリ51にラジアル方向の荷重が作用して
も、その荷重が支承体35に作用することはなく、支承体
35の円滑な回動が可能となる。
しかもプーリ51および支承体35の軸線のずれ等は、連
結部材57の係合凹部66およびプーリ51の係合突起65間に
間隙67が在ること、ならびに支承体34における弁体係合
部40と弁体34との間にも間隙が在ることにより吸収する
ことができ、弁体34が各弁口28,29の開口縁部に着座し
てこれを確実に閉鎖した状態、また嵌合穴25の開口縁部
に着座した状態を確実に維持することができる。
以上の実施例では、伝動部材としてプッシュ・プルワ
イヤ70,71を用いたが、伝動部材としてリンクおよびフ
レキシブルワイヤ等を用いることも可能である。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、操作手段の切換操作に
応じて、伝動部材及び被動輪を介して支承体が回転駆動
され、その支承体の回動に連動して球状弁体が弁室の平
坦面に沿って転がりつつ、弁口を閉鎖する位置および弁
口を開放する位置の少なくとも2つの位置間を移動し得
るようにしたので、その弁体の移動を極めて抵抗少なく
スムーズに行わせることができ、従って弁切換に要する
操作荷重が効果的に軽減されるから、遠隔操作による弁
切換操作を無理なくスムーズに行わせることができ、そ
の遠隔操作の実現により、燃料タンクの近傍に従来のよ
うに操作部材を配置することが不要となって操作性の向
上を図るとともに自動二輪車のデザイン上の自由度を増
大することができる。
また球状である上記弁体は、それ自体が方向性を持た
ない上、弁座部となる弁口のの円形開口縁部に着座する
に当り自動調心作用を発揮して、該円形開口縁部に全周
に亘り均等に圧着するような的確な着座姿勢をとること
ができるから、閉弁シール性が頗る良好で、閉弁時の流
体漏れを効果的に抑えることができる。
更に操作手段による切換操作時において、被回動輪に
弾発的に摺接するクリッププレートが被回動輪に周方向
複数位置で節度的に係合することにより、操作手段に節
度感を与えることができる上、これと同期して、球状弁
体の弁口開口縁部への係脱によっても操作手段に節度感
を与えることができるから、遠隔操作を行うにも拘わら
ず切換操作時の節度感の明確化が図られ、操作性の向上
に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
流体コック装置の要部平面図、第2図は第1図のII矢視
側面図、第3図は第1図のIII−III線断面図、第4図は
流体コック装置の要部分解斜視図、第5A図ないし第5C図
は第1図のV−V線に沿いながら蓋板を省略した状態で
のボディ主体を示す断面図であって第5A図は遮断状態、
第5B図は通常燃料供給状態、第5C図はリザーブ燃料供給
状態をそれぞれ示すものであり、第6図は第5A図のVI−
VI線に沿うボディ主体の拡大断面図である。 1……流体コック装置、3……操作手段としての操作ダ
イヤル、4……コックボディ、9……弁室、10……平坦
面、20……流体通路としてのリザーブ燃料入口通路、22
……流体通路としての燃料出口通路、28……弁口として
のリザーブ弁口、29……弁口としての出口弁口、34……
弁体、35……支承体、40……係合部としての弁体係合
部、44……ばねとしての弁ばね、46……支持部材、51…
…被回動輪としてのプーリ、70,71……伝動部材として
のプッシュ・プルワイヤ、80……クリックプレート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コックボディ(4)に、流体通路(20,2
    2)に通じる少なくとも1つの円形の弁口(28,29)が開
    口する平坦面(10)を臨ませた弁室(9)が形成され、
    この弁室(9)には、前記弁口(28,29)を閉鎖するよ
    うに該弁口(28,29)の円形開口縁部に着座し得る球状
    の弁体(34)が収容され、この弁体(34)を前記平坦面
    (10)側に付勢する弁ばね(44)を介して該弁体(34)
    を支承する支承体(35)が、該平坦面(10)と直交する
    軸線回りに回動可能にコックボディ(4)に支承され、
    前記支承体(35)には、該支承体(35)の前記回動に連
    動して前記弁体(34)を、前記弁口(28,29)を閉鎖す
    る位置および弁口(28,29)を開放する位置の少なくと
    も2つの位置間で前記平坦面(10)に沿って移動させる
    べく該弁体(34)に係合し得る係合部(40)が形成さ
    れ、コックボディ(4)に固定された支持部材(46)
    に、前記支承体(35)に連動、連結された被回動輪(5
    1)が前記支承体(34)の回動軸線と同軸にして回動可
    能に支承され、コックボディ(4)とは離隔した位置に
    配置される操作手段(3)と前記被回動輪(51)とが、
    操作手段(3)の手動操作に伴って被回動輪(51)を回
    動すべく伝動部材(70,71)を介して連結され、前記弁
    口(28,29)の閉鎖および開放位置に対応した被回動輪
    (51)の周方向に間隔をあけた複数位置に節度的に係合
    すべく、前記コックボディ(4)側に支持されたクリッ
    クプレート(80)が被回動輪(51)に弾発的に摺接され
    ることを特徴とする、流体コック装置。
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