JP2736954B2 - 掘削装置および掘削工法 - Google Patents

掘削装置および掘削工法

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JP2736954B2
JP2736954B2 JP6009679A JP967994A JP2736954B2 JP 2736954 B2 JP2736954 B2 JP 2736954B2 JP 6009679 A JP6009679 A JP 6009679A JP 967994 A JP967994 A JP 967994A JP 2736954 B2 JP2736954 B2 JP 2736954B2
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速道路トンネル,
地下河川トンネル,地下鉄駅トンネルなどの大断面トン
ネルを自動的に掘削する掘削装置および掘削工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近では、交通量の増加により都市部に
おける高速道路などにおいては大断面トンネルの必要性
が高まっている。しかし、都市部では作業基地や機械の
搬入路確保に自ら制約があり、大型のシールド機を地下
に搬入することができず、また、かかるシールド機は価
格が高く、施工コストが嵩む。
【0003】これに対し、小口径のシールド機をトンネ
ル形状に沿うように並べて掘進していき、得られた複数
の小口径の各トンネルを連結して、これらの各トンネル
間を最後に掘削し、結果的として大断面トンネルを繰り
抜くように形成する合理的技術が開発されるに及んでい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の掘削工法にあっては、上記小口径のトンネルを掘
削することは比較的易しいものの、各小口径トンネルを
相互に繋ぐ工事が極めて難しく、一方、軟弱な地盤であ
って、地下水が多いところでは、僅かな隙間を掘っても
水が出やすく、土砂も崩壊するという危険があり、従っ
て、シールド工法のように、密閉式掘進する方法が望ま
しいとされている。
【0005】また、従来から2つのシールドトンネル間
を全面的に地盤改良を行って裸で掘削するNATM方法
や、地下鉄駅ではカンザシ工法という、片方のセグメン
トから相手方のセグメントへ鋼材を何本も差し込んで天
井を囲み、これの内部に掘削する方法などが提案される
に及んでいるが、工数および費用が嵩むなどの問題点が
あった。
【0006】請求項1の発明は上記のような従来の問題
点に着目してなされたものであり、2つのトンネル間を
跨いで移動する主軸胴体および伸縮翼を用いた掘削機に
より、既設トンネル間の掘削および連結を安全にかつ効
率的に実施できる掘削装置を提供することを目的とす
る。
【0007】請求項2の発明は請求項1の掘削機の後方
に連設したルーフパネルにより、既設トンネルの連結用
空間を形成可能にする掘削装置を提供することを目的と
する。
【0008】請求項3の発明は既設トンネル間に掘削機
を移動させるだけで、シールド工法と同様にして自動的
かつ迅速に掘進できて、さらに、掘削機とトンネル覆工
部となるルーフパネルによる掘進により、簡単かつ安価
な設備にて実施できる掘削工法を提供することを目的と
する。
【0009】請求項4の発明は軟弱な地盤で地下水が出
水するところでも安全かつ確実に掘進できる掘削工法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
掘削装置は、アーチ形または山形の主軸胴体の両側にス
ライド伸縮可能に連設した伸縮翼と、該伸縮翼の各一の
側端に連設され、一対の既設トンネルのセグメントに形
成したガイド溝に沿って案内される円筒状のすらせと、
上記主軸胴体の主軸部先端に設けられて高圧水を複数の
方向に噴射する噴射ノズルとを設け、上記主軸胴体およ
び上記伸縮翼に形成された排出溝を通じて、掘削された
土砂水流を上記主軸部後端側へ導いて、上該主軸胴体の
後方に配置されたルーフパネル側の吸引装置により排出
させるようにした掘削機を含むものである。
【0011】請求項2の発明にかかる掘削装置は、上記
掘削機の他に、該掘削機の後部に連設したルーフパネル
を、アーチ形または山形のルーフパネル本体と、該ルー
フパネル本体の両側に周方向にスライド伸縮可能に連設
されたルーフパネル伸縮翼と、該ルーフパネル伸縮翼
各一の側端に連設され、一対の既設トンネルのセグメン
トに形成したガイド溝に沿って案内される円筒状のガイ
ドとから構成したものである。
【0012】請求項3の発明にかかる掘削工法は、一対
の既設トンネル間に設けた発進基地と到達基地の区間
を、上記既設トンネルのセグメントに形成したガイド溝
に沿って掘削機を牽引移動させ、該牽引移動中に上記掘
削機の噴射ノズルから複数方向に高圧水を噴出させなが
ら該掘削機を掘削前進させるようにしたものであって、
上記掘削機の牽引移動は、該掘削機の後部に連設したル
ーフパネルに一端を固定したケーブルを、上記到達基地
に設けた牽引ジャッキにて牽引することによりルーフパ
ネルとともに移動するようにしたものである。
【0013】請求項4の発明にかかる掘削工法は、掘進
工事終了後に、既設トンネルのセグメントおよびルーフ
パネル間を、上記セグメントのガイド溝内へ水膨張性シ
ール材を注入することによって止水させるようにしたも
のである。
【0014】
【作用】請求項1の発明における掘削装置は、掘削機に
おける主軸胴体をこれに伸縮可能に連設した伸縮翼の両
端のすらせが2つの既設トンネルのセグメントに沿うよ
うに移動させる際に、上記主軸胴体に設けた噴射ノズル
から高圧水を掘削地盤に噴射させ、この噴射により掘削
された土砂水流を上記主軸胴体および伸縮翼に形成した
排出溝を通じて後方のルーフパネル側に連続排出可能に
する。
【0015】請求項2の発明における掘削装置は、掘削
機の後方に連設したルーフパネル本体およびルーフパネ
伸縮翼を2つの既設トンネル間に跨がるように設ける
ことで、ルーフパネル下部に両トンネルに連通する空間
を形成可能にする。
【0016】請求項3の発明における掘削工法は、掘削
機の噴射ノズルにより、2つの既設トンネル間の地盤を
連続的に迅速に掘削可能にするとともに、牽引ジャッキ
によってルーフパネルに一端を固定した複数本のケーブ
ルを牽引して、ルーフパネルとともに掘削機を強力かつ
容易に到達基地側へ移動可能にする。
【0017】請求項4の発明における掘削工法は、既設
トンネルのセグメントおよびルーフパネル間に注入した
水膨張性シール材により、掘削機による地盤の掘進中に
地下水を含む土砂がルーフパネルの内側に流入するのを
未然に防止する。
【0018】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を図について説
明する。図1において、1,2は小口径のシールドトン
ネルとしての一対の既設トンネルで、これらが全長に亘
って高さや間隙が必ずしも一定でない関係を保って並設
されており、これらの各既設トンネル1,2間に適当な
間隔、例えば50〜100メートルのスパンをおいて、
掘削の発進基地3および到達基地4が設定される。
【0019】5は上記発進基地3の上下2ヶ所に設置さ
れる掘削機であり、これらの掘削機5の後方にはルーフ
パネル6が連設されている。7は上記到達基地4におい
て上記各掘削機5に対向設置された反力桁で、これらの
反力桁7には3基づつの油圧ジャッキ8が一定の間隔を
おいて固定されており、これらの油圧ジャッキ8によ
り、掘削機5を介して上記ルーフパネル6に各一端を固
着した3本のケーブル9を牽引して、掘削機5およびル
ーフパネル6の各既設トンネル1,2に沿った移動を可
能にしている。
【0020】図2〜図4は上記掘削機5の1つを拡大し
て示す斜視図,正面図および平面図であり、この掘削機
5はアーチ形または山形の主軸胴体11と、該主軸胴体
11の両側にこれの幅方向にスライド伸縮可能に連設さ
れた伸縮翼12,13と、該伸縮翼12,13の各一の
側端に連設され、一対の既設トンネル1,2のセグメン
ト1a,2aの一部に図5に示すようにそれぞれ対向し
て形成した上下のガイド溝14,15に沿って案内され
る円筒状のすらせ16,17とからなる。
【0021】また、18は上記主軸胴体11の主軸部1
9先端に設けられて高圧水を3方向に噴射するノズル1
8a,18b,18cを持った噴射ノズル、20は上記
主軸胴体11および上記伸縮翼12,13の略外周部に
連続するように形成されて、掘削された土砂水流を上記
主軸部先端側から後端側へ導いて、これを上記主軸胴体
11の後方に配置されたルーフパネル6側の吸引装置
(図示しない)により、後述するルーフパネル6の排出
管30に接続して排出させる排出溝である。
【0022】なお、上記噴射ノズル18による高圧水の
噴射方向は、例えば前方と左右の斜め後方の3方向であ
る。
【0023】また、図6は上記ルーフパネル6を拡大し
て示す斜視図であり、これがアーチ形または山形のルー
フパネル本体21と、該ルーフパネル本体21の両側に
これの幅方向にスライド伸縮可能に連設されたルーフパ
ネル伸縮翼22,23と、該ルーフパネル伸縮翼22,
23の各一の側端に連設され、一対の既設トンネル1,
2のセグメントに形成したガイド溝14,15に沿って
案内される円筒状のガイド24,25とからなる。
【0024】なお、かかるルーフパネル6およびこれと
同等構造でルーフパネル6の下方に対向してある底板パ
ネル6が上下にある掘削機5とともに既設トンネル1,
2間の上下2個所に、図5に示すように設けられ、天井
ルーフ作業基地および底版作業基地を形成している。な
お、26はルーフパネル本体21の中心部に設けられた
主軸部であり、内部に上記した排出溝と接続して排出管
30を設けている。
【0025】また、図3において、27a,27bは伸
縮翼12,13を主軸胴体11の両側において掘削機が
既設トンネル1,2間の拡狭に応じて伸縮するように弾
性的に支持するスプリングである。
【0026】さらに、上記3本のケーブル9のうち両側
2本は、それぞれ掘削機5の伸縮翼12,13側端のす
らせ16,17を各別に貫通するとともに、ルーフパネ
ル伸縮翼22,23側端のガイド24,25をそれぞれ
貫通し、一方、残りの1本は掘削機5の主軸部19とル
ーフパネル6の主軸部26とをそれぞれ貫通し、3本の
ケーブル9のそれぞれは、図7に示すように、ルーフパ
ネル6後端の3箇所の定着具28,29に固定されてい
る。
【0027】そして、上記3本のケーブル9の他端は、
図1に示すように反力桁7を介して、これの一側に取り
付けられた各一の油圧ジャッキ8にそれぞれ牽引可能に
保持されている。
【0028】次に、かかる構成になるこの発明の掘削装
置の動作について説明する。まず、一対の既設トンネル
1,2間を掘削して発進基地3および到達基地4を設定
し、発進基地3には掘削機5およびルーフパネル6を図
1に示すように配置し、到達基地4には反力桁7の中央
と両端部に取り付けられた牽引ジャッキとしての油圧ジ
ャッキ8を配置する。
【0029】このとき、上下の掘削機5では主軸胴体1
1に対する伸縮翼12,13の突出量を調節して、各伸
縮翼12,13側端のすらせ16,17を、既設トンネ
ル1,2を構成する各セグメント1a,2a外周のトン
ネル軸方向に設けたガイド溝14,15にそれぞれ挿入
し、ガイド移行可能にする。
【0030】続いて、上記3本のケーブル9の各一端
を、掘削機5の主軸胴体11に設けた主軸部19および
上記すらせ16,17にそれぞれ通し、さらにこれらを
ルーフパネル6のルーフパネル本体21に設けた主軸部
26および上記ガイド24,25にもそれぞれ通して、
ルーフパネル6の後端において定着具28,29にて固
定する。
【0031】一方、上記ケーブル9の各他端は上記反力
桁7を貫通して各一の油圧ジャッキ8端に固着し、この
油圧ジャッキ8の伸長作動により上記各ケーブル9を均
等圧にて牽引し、ルーフパネル6を掘削機5とともに既
設トンネル1,2のガイド溝14,15に沿って到達基
地4方向に移動可能にする。
【0032】次に、上記主軸胴体11の主軸部19の先
部に設けた噴射ノズル18に対して外部のポンプ(図示
しない)から高圧水を供給する。これにより、各ノズル
18a〜18cのうち、正面のノズル18aは主軸胴体
11前方の一定の領域へ高圧水を噴射し、側面のノズル
18b,18cは左右の斜め後方へ高圧水を噴射する。
【0033】このため、これらの各方向の噴射水を受け
て各既設トンネル1,2間の地盤が略掘削機の縦断面に
沿うように掘削され、掘削された土砂や水は主軸胴体1
1および伸縮翼13の前縁部の排出溝20,伸縮翼13
の側端縁部の排出溝20,伸縮翼13および主軸胴体1
1の各後端縁部の排出溝20を次々に流れて、ルーフパ
ネル6の後端に設けられる上記吸引装置によって排出管
30より発進基地3側および地上に排出される。
【0034】そして、かかる掘削動作を続け、1パネル
分の牽引終了とともに、各ケーブル9を発進基地3側に
引き戻し、既にあるループパネル21の直後に新たなル
ーフパネル6を上記のように接続して、再びケーブル9
を牽引して、掘進していき、遂には両既設トンネル1,
2間のに天井に連設されたルーフパネル6および底部に
連設されたルーフパネル6によって囲まれた空間が形成
され、これらが既設トンネル1,2に対して相互に連通
されてトンネル覆工部となることとなる。
【0035】つまり、既設トンネル1,2を繋ぐ大断面
トンネルの掘削を、都市内の小さい作業基地や機械搬入
路を利用して、しかも比較的小型の掘削機5を利用して
効率的かつローコストにて実施できる。
【0036】また、この発明では、既設のセグメント1
a,2aに形成したガイド溝14,15およびこれらの
ガイド溝14,15内に挿入されたルーフパネル伸縮翼
22,23端のガイド24,25との間、及び隣接する
ルーフパネル6間に液状の水膨張性シール材を注入する
ことで、これらのセグメント1a,2aおよびルーフパ
ネル6間の止水性を確保でき、従って軟弱な地盤での掘
進を安全に実施できることになる。
【0037】なお、上記トンネル覆工のためのルーフパ
ネル6に代えて、掘削機でのトンネル拡幅掘削後にコン
クリートの吹き付け及びセグメントの巻き立てと裏込材
の注入を行なうこともできる。
【0038】このように、上記実施例では2本の既設セ
グメント1、2間の所定距離を拡幅連設し、例えば2本
既設トンネル1、2を地下鉄線路とし拡幅部を地下鉄
駅ホームとすることにより、ホーム両側に線路のある駅
を得ることができる。
【0039】しかし、上記以外の他の実施例として、図
8に示すように、1本の既設トンネル31に2本の地下
鉄線路を通し、既設トンネル31の左右(図8では右側
のみ)に既設セグメント1Cに形成したガイド溝32に
沿って、前記既設トンネル31の左右を拡幅する。この
拡幅施工は、上述した掘削機5とルーフパネル6を発進
基地に設置してケーブル9を既設トンネル31の前記発
進基地の同側に設置した到達基地に設けた反力桁の油圧
ジャッキによって牽引し、噴射ノズル18により掘進し
ながら行なう。
【0040】このようにして、他の実施例の左右に拡幅
したトンネルは、既設トンネル31に2本の線路を敷設
し、左右の拡幅部に地下鉄駅ホームを設置することもで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、掘削機のアーチ形または山形の主軸胴体の両側にス
ライド伸縮可能に連設した伸縮翼と、該伸縮翼の各一の
側端に連設され、一対あるいは同一の既設トンネルのセ
グメントに形成したガイド溝に沿って案内される円筒状
のすらせと、上記主軸胴体の主軸部先端に設けられて高
圧水を複数の方向に噴射する噴射ノズルとを設け、上記
主軸胴体および上記伸縮翼に形成された排出溝を通じ
て、掘削された土砂水流を上記主軸部後端側へ導いて、
上該主軸胴体の後方に配置されたルーフパネル側の吸引
装置により排出させるように構成したので、2つのトン
ネル間あるいは1つのトンネルの側部に移動する主軸胴
体および伸縮翼を用いてトンネルの所定距離の掘削およ
び連結を安全にかつ効率的に実施できるものが得られ
る。
【0042】請求項2の発明によれば、掘削機の後部に
連設したルーフパネルを、アーチ形または山形のルーフ
パネル本体と、該ルーフパネル本体の両側に周方向にス
ライド伸縮可能に連設されたルーフパネル伸縮翼と、該
ルーフパネル伸縮翼の各一の側端に連設され、一対ある
いは同一の既設トンネルのセグメントに形成したガイド
溝に沿って案内される円筒状のガイドとから構成したの
で、掘削機による掘削によって拡幅部に連設したルーフ
パネルをトンネル覆工としたのでトンネル空間を安全に
形成できる。
【0043】請求項3の発明によれば、一対あるいは同
一の既設トンネルの所定距離間に設けた発進基地と到達
基地の区間を、上記既設トンネルのセグメントに形成し
たガイド溝に沿って掘削機を牽引移動させ、該牽引移動
中に上記掘削機の噴射ノズルから複数方向に高圧水を噴
出させながら該掘削機を掘削前進させるように構成した
ので、掘削機を移動させるだけでシールド工法と同様に
して既設トンネルの一定の領域内の地盤を自動的かつ迅
速に掘進できるものが得られる効果がある。
【0044】さらに、請求項3の発明によれば、掘削機
の牽引移動は、該掘削機を介してこれの後部に連設した
ルーフパネルに一端を固定したケーブルを、到達基地に
設けた牽引ジャッキにて牽引することにより実施するよ
うに構成したので、簡単かつ安価にルーフパネルをトン
ネル内に覆工することができる。
【0045】請求項4の発明によれば、掘進工事終了後
に、既設トンネルのセグメントおよびルーフパネル間
を、水膨張性シール材を注入することによって止水させ
るように構成したので、軟弱な地盤でも安全かつ確実に
掘進できる他に、覆工後のトンネル内への漏水を防止で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による掘削装置の全体を示
す斜視図である。
【図2】図1における掘削機の斜視図である。
【図3】図1における掘削機の正面図である。
【図4】この発明の掘削装置の全体を示す平面図であ
る。
【図5】図1における掘削機の既設トンネルへの取付構
造を示す正面図である。
【図6】この発明におけるルーフパネルを示す斜視図で
ある。
【図7】この発明におけるルーフパネルおよび掘削機の
牽引構造を示す平面図である。
【図8】図5とは別の実施例であり、掘削機の既設トン
ネルの取付構造を示す正面図である。
【符号の説明】
1,2 既設トンネル 1a,2a セグメント 3 発進基地 4 到達基地 5 掘削機 6 ルーフパネル 8 油圧ジャッキ(牽引ジャッキ) 9 ケーブル 11 主軸胴体 12,13 伸縮翼 14,15 ガイド溝 16,17 すらせ 18 噴射ノズル 19 掘削機の主軸部 20 排出溝 21 ルーフパネル本体 22,23 ルーフパネル伸縮翼 24,25 ガイド 26 ルーフパネル本体の主軸部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーチ形または山形の主軸胴体と、該主
    軸胴体の両側の周方向にスライド伸縮可能に連設された
    伸縮翼と、該伸縮翼の各一の側端に連設され、一対ある
    いは同一の既設トンネルのセグメントに形成したガイド
    溝に沿って案内される円筒状のすらせと、上記主軸胴体
    の主軸部先端に設けられて高圧水を複数の方向に噴射す
    る噴射ノズルと、上記主軸胴体および上記伸縮翼に形成
    されて、掘削された土砂水流を上記主軸部後端側へ導い
    て、上該主軸胴体の後方に配置された吸引装置により排
    出させる排出溝とを備えた掘削機を含む掘削装置。
  2. 【請求項2】 上記掘削機の後部に連設してトンネル覆
    工部となるルーフパネルをさらに備え、該ルーフパネル
    が、アーチ形または山形のルーフパネル本体と、該ルー
    フパネル本体の周方向にスライド伸縮可能に連設された
    ルーフパネル伸縮翼と、該ルーフパネル伸縮翼の各一の
    側端に連設され、一対の既設トンネルのセグメントに形
    成したガイド溝に沿って案内される円筒状のガイドとを
    有する請求項1に記載の掘削装置。
  3. 【請求項3】 一対あるいは同一の既設トンネルの所定
    距離に設けた発進基地と到達基地の区間を、上記既設ト
    ンネルのセグメントに形成したガイド溝に沿って掘削機
    を牽引移動させ、該牽引移動中に上記掘削機の噴射ノズ
    ルから複数方向に高圧水を噴出させながら該掘削機を掘
    削前進させる掘削工法であって、上記掘削機の牽引移動
    は、該掘削機の後部に連設したルーフパネルに一端を固
    定したケーブルを、上記到達基地に設けた牽引ジャッキ
    にて牽引することによりルーフパネルとともに移動する
    ことを特徴とする掘削工法。
  4. 【請求項4】 掘進工事終了後に、既設トンネルのセグ
    メントおよびルーフパネル間に水膨張性シール材を注入
    することによって止水させる請求項3に記載の掘削工
    法。
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