JP2736643B2 - 平形編機用カムキャリッジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は請求項１の前提部に記載の平形編機用カムキ
ャリッジに関するものである。 ［従来の技術とその問題点］ 前記のようなカムキャリッジは、例えば、本出願人の
未公開の先願（特願昭62−）と、DE-OS3245230により公
知である。両者においては、下部プレートが上部プレー
トに固定されている。前者の場合には、上部プレート
は、リンクプレートの制御カムに係合するリンクローラ
を介して、駆動されるリンクプレートによって、往復運
動させられる。後者の場合においては、引下げ部の上部
プレートが、ラックによって、引張バネの作用に抗し
て、引下げ位置の方向に動かされる。それぞれの作動部
材と引下げ部との間のこのような固い連結により、引下
げ位置の１つへ引下げ部が移動する際における強制案内
と十分な力の付加という長所を有するが、その反面、例
えば、編針の１本が通り難い場合には、編地において結
び目や局部的な厚地部分ができるために特定の編針によ
る正確な編目形成ができなかったり、糸に異常な張力が
働いて糸が過負荷がかかったりして、カムキャリッジの
走行行程の間の移動が不良になるという欠点を有してい
る。このことにより、針が折れたり、糸切れにつなが
り、あるいは引下げ部用のステップモータが過負荷にな
る可能性がある。他にも、つぎのような欠点がある。す
なわち、引下げ位置を調節するときに、固い編目からゆ
るい編目への移行が急激に行なわれるので、編地の外観
が不良であり、また、糸切れにもつながる可能性があ
る。 これに対して、DE-PS3310671と、DE-OS3050591によれ
ば、つぎのようなカムキャリッジが公知である。すなわ
ち、このカムキャリッジにおいても、引下げ部は互いに
固定された上部プレートと下部プレートより形成されて
いるが、しかし、この場合には、引下げ部が引下げ位置
の方向に引張バネによって付勢されており、このバネ
は、対応する引下げ位置にある引下げ部を対応する駆動
素子に抗して押圧する。しかし、これには、つぎのよう
な欠点がある。すなわち、それぞれの引下げ位置におい
て、引下げ部をこの位置へ引っ張る引張バネの力が最も
弱く、必要な引下げ力が得られないという欠点がある。
言い換えると、選択された引下げ位置における引下げ力
がきわめて小さくなる可能性があり、その結果、個々の
編針が、それぞれの選択された引下げ位置を上方へ変更
することになる。しかしながら、バネの引下げ力を増大
させることは、引下げ部をコーム状の位置まで動かす際
のエネルギ消費のことを考えると、可能ではない。 本発明の課題は、冒頭に記載した平形編機用カムキャ
リッジにおいて、引下げ部が、一方で、非常に大きな引
下げ力を提供するが、他方で、引下げ位置の方向におけ
る運動の際には、十分に弾力的に作用するものを得ると
ころにある。 ［問題点を解決するための手段と作用］ 前記課題は、冒頭に記載の平形編機用カムキャリッジ
において、請求項１の特徴部に記載された構成要件によ
って解決される。 本発明によると、駆動部材と引下げ部の上部プレート
とが固く駆動連結され、それにより、大きな引下げ力を
与えるにもかかわらず、引下げ経路を備えた下部プレー
トが、通り難い編針、結び目、編地が厚くなること等に
弾力性をもって対処することができる。すなわち、その
様な障害が発生した場合に、下部プレートが、先ず、強
制的に駆動される上部プレートよりも遅い運動を行い、
しかし、下部プレートは上部プレートに対し付勢された
連結状態にあるため、下部プレートは上部プレートの後
に続いて移動することができる。このことは、一方で、
編針の折れや糸切れの可能性がなくなるので、信頼性を
高める結果となり、他方では、キャリッジの走行中に引
下げ位置を変更することにより固い編目からやわらかい
編目へ円滑に移行することができることを可能とする。
このことは、糸の保護のみでなく、特に、編地の外観の
保護にも効果的である。さらに、このような構成を採用
しない場合にはあり得るであろう引下げ部の通り難さに
よるモータの過負荷も避けることができる。同時に、通
常の作動の際には、引下げ部は、下部プレートと上部プ
レートとの間の相対運動が生じることなく、移動するこ
とは以前と同じく保証されている。すなわち、例えば、
キャリッジの行程が反転するときには、バネに付勢力が
かっていないので、引下げ部の移動はほとんど力を加え
ることなしに行うことができる。このことは、キャリッ
ジが反転するときに、駆動モータを早く回転させるため
に利用することができる。すなわち、キャリッジの走行
中には編針の負荷に起因してより大きなトルクが必要で
あるが、キャリッジの反転時にはそれほどのトルクが必
要とされないからである。このことによって、キャリッ
ジの反転に要する時間の短縮が可能である。 この発明の好ましい実施態様においては、下部プレー
トと上部プレートとの間の相対運動を達成するために、
請求項２の構成を備えている。この構成によれば、より
簡単な構造を得ることができる。 下部プレートと上部プレートとが従来のように固く連
結されている場合においては、機械的調整によって、引
下げ部をコーム状の位置に正確に調整することが必要で
ある。このことは、請求項３の構成によって回避され
る。すなわち、引下げ部のためのストッパの簡単な調整
によって、引下げ部をコーム状の位置に調整することが
可能となる。そして、このような調整は請求項４に記載
の簡単な構造によって行われる。 上部プレートのストッパに対して下部プレートを押圧
するバネは、編針のピッチの大きさと必要とされる引下
げ力の大きさとに応じて決める必要がある。したがっ
て、針ピッチが大きい場合には、２つの平行なバネを備
えることが必要となる場合がある。しかし、それとは無
関係に、バネは圧縮バネと引張バネのいずれであっても
よい。前者の場合には、構造が非常にコンパクトにな
る。その場合、バネの付勢力を調整可能にすることが好
ましい。このことは、例えば圧縮バネの場合には、請求
項８の構成によって達成される。 下部プレートと上部プレートとを正確に案内し、コー
ム状の位置とバネの力との容易な調整は請求項９の構成
によって可能である。 引下げ部の機械的に簡単な構造は請求項10の構成によ
り達成される。その際、請求項11の構成によると、引下
げ部の個々の部分の簡単な製造が保証されており、ま
た、請求項12の構成によると部品点数が減少する。 ［実施例］ つぎに、本発明の詳細を図示の実施例により説明す
る。 図1,2においては、平形編機のカムキャリッジ10にお
いて互いにＶ字形に対向して配設された２つの引下げ部
11,12が示されている。カムキャリッジ10の走行方向に
応じて、これらの一方は、コーム状の位置にある（すな
わち、この位置において設定された）引下げ部であり、
他方は、後続の引下げ部であって、幾つかの引下げ位置
の１つにあり（すなわち、この位置において設定されて
おり）、また、キャリッジの走行行程において移動可能
である。詳細には図示しないが、引下げ部11,12を両方
向矢線C,Dに沿って反対方向に位置調整することは、引
下げ部11,12の各々にあるリンクローラ13を介して、形
状接続により行われる。これら２つのリンクローラ13
は、中央の水平部分と側部の２つの水平部分とからなる
Ｖ字形の基本形状をなす制御カムに係合している。この
制御カムはリンクプレートに配されており、このリンク
プレートは、両方向矢線Ｅが示す方向、すなわち水平方
向に、例えばステップモータによって往復移動可能であ
る。このことは、冒頭に記載した出願人の先願であって
未公開のものから明らかである。引下げ部11,12は、両
方向矢線C,Dが示す方向での往復運動を行うためにカム
キャリッジ10のカムプレート18において対応してＶ字形
に形成された案内スリット16,17内に保持され且つ案内
されている。 引下げ部11,12はほぼ同一の構造を有するので、ここ
では、引下げ部11,12の一方のみにつき説明する。両者
が同一であることの唯一の例外は、中心線19に関して対
称にＶ字形に配設された引下げ部11,12において、編針2
3のバット22のためのそれぞれの引下げ経路（溝）21と
それぞれの作動経路（溝）24が対称線19に関して鏡像的
（鏡で写したかのように）に配設されている点にある。 引下げ部11,12は、それぞれ、カムプレート18の上面3
8の上において上部プレート26を有し、カムプレート18
の反対側の下面39の下側において下部プレート27を有し
ている。これら２つのプレート26,27は、両方向矢線C,D
のそれぞれが示す方向において、カムプレート18に相対
的に且つ互いに相対的に移動可能である。下部プレート
27は、編針のバットのための経路（溝）21,24を有して
いる。下部プレート27は、さらに、その上面29に当接す
るガイドレール28に対しネジ31で連結されており、セッ
トピン32,33により固定されている。ガイドレール28の
幅は、カムプレート18の案内スリット16または17の幅に
対応している。ガイドレール28の中央領域34は、とい形
の断面形状をしており、この中央領域34が案内スリット
16,17の中に位置している。ガイドレール28は、また、
上方に突出した端部36,37を有している。これら両端部3
6,37の下面はカムプレート18の上面38の高さに位置して
いる。これら両端部36,37は、それぞれ、セットピン32
を介して、環状の摺動体41,42に連結されている。この
摺動体41,42は、案内スリット16,17内にこれと摺接して
収納されており、このことにより、引下げ部11,12は、
案内スリット16,17内において摺動し且つ側部を案内さ
れている。ガイドレール28の端部36,37の上には、プレ
ート状の切欠ブロック43,44がネジで取り付けられてお
り、セットピン32により固定されている。この切欠ブロ
ック43,44は、端部36,37と同じ長さを有しているが、幅
は端部36,37より広い。 カムプレート18の上面38に配された上部プレート26
は、ほぼ、細長い長方形状であって、２つの長手方向の
領域において、ほぼ長方形の内部凹所47,48を有してい
る。これらの凹所には、ガイドレール28の端部36,37が
支承されている。凹所47,48の幅は端部36,37の幅にほぼ
対応しているが、凹所47,48は端部36,37よりも長い。こ
れらの内側の凹所47,48は外側の凹所51,52に移行してい
る。この外側の凹所は、内側の凹所47,48と同じ長さで
あるが、幅は外側の凹所51,52の方が広い。その結果、
外側の凹所は、プレート状の切欠ブロック43,44を収納
できる。このようにして、下部プレート27は、端部36,3
7と切欠ブロック43,44とを介して、凹所47,48と51,52内
において、両方向矢線C,Dが示す方向に案内されてい
る。下部プレート27は、また、切欠ブロック43,44によ
り、前記方向とは垂直な方向において分離しないように
保持されている。さらに、上部プレート26は、その中央
領域において、穴53を有しており、この穴において、リ
ンクローラ13がセットピン54を介して保持されている。 引下げ部11,12のコーム状の位置の側にある上部プレ
ート26の端部において、穴56が設けられている。この穴
56は、上方の凹所47,51のそれぞれの横方向限界面57か
ら始まっている。この穴56の内部には、圧縮バネ58が配
されている。この圧縮バネ58の一端は、上方の切欠ブロ
ック43と突出端部36とにより支持され、他端は、調整ネ
ジ59に支持されている。この調整ネジはネジ穴61により
支承されている。このネジ穴61は、圧縮バネ58を収納す
る穴56に続いており、上部プレート26の上端からアクセ
スすることができる。１つの圧縮バネ58に代えて、２つ
の平行な圧縮バネを用いてもよい。この場合、これら２
つの圧縮バネは切欠ブロック43を押圧し、２つの平行な
穴に収納されており、他端はネジ穴61内の２つの平行な
調整ネジ59に当接する。上部プレート26における、前記
の端部とは反対側であり且つ引下げ部11,12の引下げ位
置の側にある端部においては、その端面からネジ穴62が
延びている。このネジ穴62には、調整ネジ63が挿入され
ており、調整ネジ63の端部は下方の凹所48,52に突出す
ることができる。このようにして、下方の切欠ブロック
44及びこれと当接した突出端部37により構成されるスト
ッパ面64は、上方の切欠ブロック43を押圧する１または
２以上の圧縮バネ58により、調整ネジ63に対して押し付
けられる。したがって、固定可能な調整ネジ63を用い
て、上部プレート26に対する下部プレート27の相対的な
位置の調整が可能であり、したがって、また、下部プレ
ート27のいわゆるコーム状の位置を調整することができ
る。１つまたは２つの調整ネジ59により、１つまたは２
つの圧縮バネ58の付勢されたバネの力を調節することが
できる。 引下げ部11,12の作用はつぎのとおりである。引下げ
部11が、リンクローラ13により、これに形状接続したリ
ンクプレートを介して、図１に示すコーム状の位置か
ら、図１のＡ部における一点鎖線で示す引下げ位置へ向
けて下方に移動させられると、このとき、駆動力が上部
プレート26に作用するので、下部プレート27（その引下
げ経路21を介して編針が編目形成を行う）が、圧縮バネ
58の蓄圧作用により、弾力的に追随する。そして、それ
ぞれの引下げ位置への移動が終わると、圧縮バネ58の調
節された力によって、上下のプレート26,27が図1,2に示
すもとの相対的な位置に復帰する。 図３は引下げ部11′の他の実施例を示す。この実施例
と図1,2のものとは、つぎの点で相違するだけである。
すなわち、１または２以上の圧縮バネ58と、これに対応
して配された１または２以上の調整ネジ59とに代えて、
外側に位置する２つの平行な引張バネ71,72が設けられ
ている。これらのバネは、その一端が突出部73,74に作
用する。これらの突出部は上部の切欠ブロック43′の両
側に配されており、上部プレート26の表面の上方におい
て、その側縁部から突出している。以上の点において、
図1,2の引下げ部11と異なっている。引張バネ71,72のそ
れぞれの他の端部はネジ76,77に作用する。このネジ
は、上部プレート26の下端部の側方からネジ込まれてい
る。引張バネ71,72のバネの力の調整のために、例え
ば、そのバネの端部が偏心的にネジ76,77に作用するよ
うにしてもよい。引張バネ71,72であるバネを横方向に
変位させることで、上部プレート26の上端部を短くする
ことができる。この実施例における引下げ部11′の他の
構成部材は、第１の実施例における引下げ部11,12の構
成部材と同じである。したがって、図３においては、こ
れらの部材は同一の符号にダッシュを付して示した。当
然のことであるが、ここに説明した引下げ部11′の他
に、引下げ部12に対応する他の引下げ部を有していなけ
ればならない。 図４はこの発明のさらに他の実施例を示す。図４の引
下げ部111の基本構造は、図1,2の引下げ部11、図３の引
下げ部11′と同じである。すなわち、引下げ部111は、
リンクローラ113を備えた上部プレート126と、このプレ
ート126に対して相対的に移動可能な下部プレート127と
を有している。この引下げ部111の重要な相違点は、編
針の経路121,124を有する下部プレート127の構造にあ
る。この下部プレート127は、ガイドレール128と、切欠
ブロック143,144と、ガイドレール128と切欠ブロック14
3,144との間に位置する連結部149とから一体に構成され
ている。切欠ブロック143,144を備えたガイドレール128
は断面がほぼＵ字形である。このように、下部プレート
127はガイドレール128と切欠ブロック143,144とともに
一体に形成されているが、このように一体の下部プレー
ト127を上部プレート126に取り付けるためには、つぎの
ようにする。すなわち、上部プレート126の内側の凹所1
47,148は、調整ネジ163の側の端部において拡大されて
導入開口167,168を形成している。したがって、これら
の開口は、外側の凹所151,152に対応する幅を有してい
る。これによって、切欠ブロック143,144を導入開口16
7,168を通して、外側の凹所151,152へ挿入することがで
きる。これに対応して、上部プレート126は圧縮バネ158
と調整ネジ159を備えている。切欠ブロック143,144を上
部プレート126の外側の凹所151,152の中に保持するため
に、調整ネジ163は、常に導入開口168の長さを超える長
さを有している。このことは、下部プレート127と上部
プレート126とを互いに組付けた後に初めて、調整ネジ1
63をネジ込むことができることを意味する。この実施例
の引下げ部111の他の構成部材であって、図1,2の引下げ
部11の構成部材に対応するものは、図２に対応する符号
に100を加えた符号で示す。この引下げ部111にも、当
然、引下げ部112に対応する他の引下げ部112が設けられ
ている。 ［効果］ 本発明によれば、引下げ部が、一方では、非常に大き
な引下げ力を提供するが、他方では、引下げ位置の方向
における運動の際には、十分に弾力的に作用する。 ［要約］ 平形編機用カムキャリッジ（10）が、先行側の引下げ
部と後続側の引下げ部（11）とを少なくとも１つづつ有
しており、この引下げ部は、駆動される上部プレート
（26）と、引下げ経路を有する下部プレート（27）とを
有しており、これらの２つのプレートはカムプレート
（18）の両側に配設されており、このカムプレートにお
いて、前記引下げ部（11）が、案内スリット（16）内を
案内されて、コーム状の位置と複数の引下げ位置との間
を移動可能に案内されており、駆動される上部プレート
（26）は少なくとも引下げ位置の方向において駆動部材
に固く連結されている。 このような平形編機用のカムキャリッジ（10）におい
て、引下げ部（11）は、一方で、非常に大きな引下げ力
を提供するが、他方では、引下げ位置の方向の運動の際
において、十分に弾力的に作用するように、引下げ部
（11）の上部プレート（26）と下部プレート（27）とが
引下げ部（11）の長手方向において互いに相対的に移動
可能であり、且つ基本位置をとるように付勢され、これ
により、上下プレートの相対運動が、上部プレートの引
下げ位置の１つへの移動の際のみに行われる。（図２）

【図面の簡単な説明】 図１のA,Bは、カムキャリッジにおけるコーム状の位置
にある先行側と後続側の引下げ部の位置を示す概略図で
ある。Ａは一方の引下げ部の平面図、Ｂは他方の引下げ
部の底面図である。 図２は、図１のＡにおけるII-II断面図である。 図３は、本発明の第２の実施例を示し、図１のＡと類似
した平面図である。 図４は、本発明の第３の実施例を示し、図２の断面図に
類似しているが、引下げ位置にある状態を示している。 符号の説明 11……引下げ部 11′……引下げ部 12……引下げ部 16……案内スリット 16′……案内スリット 17……案内スリット 18……カムプレート 26……上部プレート 26′……上部プレート 27……下部プレート 27′……下部プレート 28……ガイドレール 28′……ガイドレール 43……案内ブロック 43′……案内ブロック 44……案内ブロック 44′……案内ブロック 51……凹所 51′……凹所 52′……凹所 58……バネ 59……調整ネジ 61……穴 63……ストッパ 63′……ストッパ 71……バネ 72……バネ 111……引下げ部 116……案内スリット 118……カムプレート 126……上部プレート 127……下部プレート 128……ガイドレール 143……案内ブロック 143′……案内ブロック 144……案内ブロック 147……凹所 148……凹所 151……凹所 152……凹所 158……バネ 159……調整ネジ 161……穴 163……ストッパ 167……導入開口 168……導入開口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンスーギュンテル ハルテンホフ ドイツ連邦共和国 7417 プヒューリン ゲン ヴァッケルシュタインシュトラー セ 42／４

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．平形編機用カムキャリッジであって、 先行側の引下げ部と後続側の引下げ部とを少なくとも１
   つづつ備えており、 前記の引下げ部は、駆動される上部プレートと、引下げ
   経路を有する下部プレートとを有しており、 これらの２つのプレートはカムプレートの両側に配設さ
   れており、 このカムプレートにおいて、前記引下げ部が、案内スリ
   ット内を案内されて、コーム状の位置と複数の引下げ位
   置との間を移動可能に案内されており、 駆動される上部プレートは少なくとも引下げ位置の方向
   において駆動部材と固く連結されている平形編機用カム
   キャリッジにおいて、 引下げ部（11,12,11′,111）の上部プレート（26,26′,
   126）と下部プレート（27,27′,127）が、引下げ部の長
   手方向において互いに相対的に移動可能であり、 上部プレートと下部プレートとの相対運動が、上部プレ
   ートが引下げ位置の一つに対して移動するときにのみ生
   じるように、上部プレートと下部プレートとがその基本
   位置をとるように付勢されていることを特徴とするカム
   キャリッジ。 ２．請求項１に記載のカムキャリッジにおいて、下部プ
   レート（27,27′,127）が少なくとも１つのバネ（58,7
   1,72,158）の作用を受けて、上部プレート（26,26′,12
   6）のストッパに対し押圧されていることを特徴とする
   カムキャリッジ。 ３．請求項２に記載のカムキャリッジにおいて、上部プ
   レート（26,26′,126）のストッパ（63,63′,163）が引
   下げ部（11,12,11′,111）の長手方向において移動可能
   であることを特徴とするカムキャリッジ。 ４．請求項３に記載のカムキャリッジにおいて、前記ス
   トッパが、上部プレート（26,26′,126）に対し長手方
   向にネジ込まれうるネジ素子（63,63′,163）よりな
   り、このネジ素子はロック可能であることを特徴とする
   カムキャリッジ。 ５．請求項２に記載のカムキャリッジにおいて、前記バ
   ネが圧縮バネ（58,158）であることを特徴とするカムキ
   ャリッジ。 ６．請求項２に記載のカムキャリッジにおいて、前記バ
   ネが引張バネ（71,72）であることを特徴とするカムキ
   ャリッジ。 ７．請求項2,5または６に記載のカムキャリッジにおい
   て、前記バネ（58,71,72,158）に与えられる付勢力が調
   節可能であることを特徴とするカムキャリッジ。 ８．請求項５または７に記載のカムキャリッジにおい
   て、圧縮バネ（58,158）は、その一端が上部プレート
   （26,126）の穴（56,156）に受け入れられており、調整
   ネジ（59,159）に当接していることを特徴とするカムキ
   ャリッジ。 ９．請求項１〜８のいずれか１項に記載のカムキャリッ
   ジにおいて、下部プレート（27,27′,127）が好ましく
   は２つの案内ブロック（43,44,43′,44′,143,144）に
   連結されており、これら案内ブロックは上部プレート
   （26,26′,126）の凹所（51,52,51′,52′,151,152）に
   受け入れられており、これら案内ブロックのうちの１つ
   の案内ブロック（43,43′,143）にバネ（58,71,72,15
   8）が作用し、他の案内ブロック（44,44′,144）が基本
   位置において、ストッパ（63,63′,163）に当接するこ
   とを特徴とするカムキャリッジ。 １０．請求項９に記載のカムキャリッジにおいて、案内
   ブロック（43,44,43′,44′,143,144）がガイドレール
   （28,28′,128）を介して下部プレート（27,27′,127）
   に接続されており、このガイドレールにより、引下げ部
   （11,12,11′,111）がカムプレート（18,118）の案内ス
   リット（16,17,16′,116）において移動可能に案内され
   ていることを特徴とするカムキャリッジ。 １１．請求項10に記載のカムキャリッジにおいて、案内
   ブロック（43,44,43′,44′）と、ガイドレール（28,2
   8′）と、下部プレート（27,27′）とが互いにネジで結
   合していることを特徴とするカムキャリッジ。 １２．請求項９または10に記載のカムキャリッジにおい
   て、案内ブロック（143,144）とガイドレール（128）が
   互いに一体であり且つ下部プレート（127）とも一体で
   あり、上部プレート（126）における凹所（147,148）が
   それぞれ導入開口（167,168）につながっていることを
   特徴とするカムキャリッジ。