JP2736537B2 - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被写体等の移動を考慮して撮影レンズを自
動的に駆動し自動焦点調節をする自動焦点調節装置に関
する。
(従来の技術と解決しようとする課題) 従来の移動する被写体に対する焦点調節方法では、デ
フォーカス量の変化に応じた被写体の像面移動速度を求
め、レンズ駆動時間を算出してレンズ駆動制御を行って
いる。
例えば、特開昭63-2010号に示される発明は、移動す
る被写体に対する焦点調節方法を提案している。
この提案に係る自動焦点調節方法は、フィルム面上で
の像移動量を等速直線運動と仮定し、前回と今回のデフ
ォーカス量より被写体速度を等速直線運動として求め、
測距演算終了時点でのデフォーカス量を算出し、被写体
とレンズとの相対速度により合焦位置を予測しレンズを
駆動している。
なお、デフォーカス量とは対物(撮影)レンズの被写
体の像面位置とフィルム面位置の差(ピント位置ずれ)
に相当する量を言う。
CCDを用いた位相差方式の距離センサでは、前記デフ
ォーカス量をCCDの蓄積(または積分)およびその出力
の演算により求めるものであり、蓄積・演算時間は被写
体の輝度やコントラストにより変わる。
しかしながら、従来の焦点調節方法は、この蓄積・演
算時間を考慮に入れたレンズ駆動を行っていない。
そのため、レンズの動きが不自然になったり、また合
焦までに時間がかかる場合があった。
例えば、蓄積・演算終了時点以前にすでにレンズが停
止していたり、(レンズ駆動速度が速すぎ場合)、その
逆に次の蓄積・演算終了時点に達しても合焦ポイントに
到達していない(レンズ駆動速度が遅すぎる場合)こと
が頻繁にあった。
本発明の目的は、移動する被写体に対してもその速度
と前記蓄積・演算時間を考慮したレンズ駆動速度を求め
ることにより、蓄積・演算を繰り返す場合に蓄積・演算
の終了時点にはレンズが好ましい位置に移動させられる
ように、レンズを駆動することにより円滑で自然なレン
ズ駆動制御を可能にする自動焦点調節装置を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明による自動焦点調
節装置は、積分の中間時点のデフォーカス量とそれぞれ
のデフォーカス量検出の時間間隔と、レンズ駆動量から
求めた被写体の像面移動速度を基に今後の被写体像面移
動速度を予測し、またデフォーカス量検出の時間間隔よ
り、次回の蓄積・演算終了時点を予測設定し被写体の予
測像面移動速度を基に、予測設定した蓄積・演算終了時
点で合焦となるようレンズ駆動速度を演算することを特
徴としている。
すなわち、本発明による自動焦点調節装置は、距離セ
ンサを用いデフォーカス量をマイクロコンピュータで演
算して焦点検出して撮影レンズを駆動する自動焦点調節
装置において、 次回の予測される蓄積・演算時間の終了時に撮影レン
ズを合焦位置まで駆動するレンズ駆動速度を前記マイク
ロコンピュータで次の式により演算して撮影レンズを駆
動するように構成したことを特徴とする自動焦点調節装
置。
VL=VH+(DF/t) VL:レンズ駆動速度 VH:被写体の像面移動速度 または予測像面移動速度 t:予測される蓄積・演算時間 DF:今回の演算終了時点でのデフォーカス量 前記予測される蓄積・演算時間は最も新しい蓄積・演
算時間またはこれまでの複数の蓄積・演算時間に基づい
て算出される。
(実施例) 以下、図面等を参照して、本発明をさらに詳しく説明
する。
第1図は本発明による自動焦点調節装置を利用した一
眼レフ自動焦点調節カメラの基本構成を示す略図であ
る。
第2図は前記カメラの自動焦点調節に関連する回路の
実施例を示すブロック図であり、像面移動速度予測演算
およびレンズ駆動速度演算はこの回路のマイクロコンピ
ュータにより実行される。
一眼レフ形式のカメラの撮影レンズ1を透過した被写
体からの光は、メインミラー2で反射され、フォーカシ
ングスクリーン3に導かれる。
メインミラー2の中心部を透過した光はサブミラー4
により反射されAF光学系5により分割されて、良く知ら
れている位相差方式の距離センサを形成するCCDセンサ
6に入射させられる。
後述するようにして得られた像面移動速度等に基づい
て焦点調節が行われメインミラー2が上昇させられると
フィルム面7に撮影レンズ1を透過した被写体からの光
の像が形成され、露出される。第2図に示されているよ
うに、前述したCCDセンサ6から出力はインターフェー
ス回路12を介して、マイクロコンピュータ13に入力され
る。マイクロコンピュータ13は前記CCDセンサ6からの
データに基づいてデフォーカス量の演算を行う。モータ
駆動回路15は前記マイクロコンピュータ13からの出力に
基づいて、レンズ駆動モータ14を駆動する。
この駆動量や駆動速度のデータは、エンコーダ16を介
してマイクロコンピュータ13に取り込まれる。
レンズ回路17はレンズ側に設けられており、レンズと
カメラボディ間に形成されるハードウエアのインターフ
ェースを介して、カメラに装着されたレンズのデータ
(開放F値等)をカメラ側の読み取り回路18に送り出
し、マイクロコンピュータ13に伝達する。
表示回路19は、カメラ動作の種々の状態を表示するた
めの表示回路である。
マイクロコンピュータ13は後述するデフォーカス量,
蓄積演算時間を求め、被写体の予測像面移動速度を算出
し、これらのデータに基づき、レンズ駆動速度を設定す
る。
そして、このレンズ駆動速度より現在のレンズ位置か
ら合焦までに必要なレンズ駆動時間を算出し、そのレン
ズ駆動時間だけモータ駆動回路15を作動させ、また、エ
ンコーダ16の出力からレンズ駆動速度をモニタするとと
もにレンズ駆動量もモニタする。
まず、レンズ駆動の基本的な考え方を説明する。〔第
1回目のレンズ駆動〕は、第3図に示すように、レンズ
停止状態で測距を行い、デフォーカス量(DE1)を算出
し、その算出量(DE1)に基づいてレンズを駆動する。
ここでは、被写体が停止しているのか、近づいている
のか遠ざかるかの判定はできないため、次の蓄積・演算
終了時点で、前記(DE1)量分の駆動が終了するように
レンズ駆動速度を決めるのが望ましい。
ここで、次の蓄積時間を今回の蓄積時間と同等と考え
て、第3図に示される駆動を行う。
なお各図においてtc1は第1回目の蓄積時間、te1は演
算時間である。
次の蓄積時間が、今回の蓄積時間より長くなった第4
図の場合、第4図または第5図に示されるように、DE1
量に対してオーバーランさせるか、またはレンズを停止
させるしか無くなってしまう。オーバーランは、停止被
写体または近づいてくる被写体に対して都合が悪く、レ
ンズ停止はtc2>tc1+te1となるとtc2の蓄積データを無
効としなければならなくなる。
tc1+te1が経過するとレンズが停止するので、tc2
間でレンズ駆動速度が変化するのでtc2は無効となる。
そのため、ここでは第6図に示すように、次の蓄積時
間を前回の蓄積時間より長いとして扱う方が、被写体停
止時や、近づいてくる被写体に対して都合が良い。
以上の理由から第6図に示すような今回の蓄積時間よ
り長い時間を予測蓄積時間とし、レンズ駆動を行い、次
の蓄積時間tc2が予想蓄積時間(第6図では2tc1)より
大きくなる場合は、DF1量分だけ駆動し、レンズを停止
させる。
レンズが停止した時点で、次の蓄積が終了していない
場合は、そのデータは無効となり、高速掃き出し後、再
蓄積となる。
〔第2回目のレンズ駆動〕 前回のデータによるレンズ
駆動中の測距により、第7図に示すようにデフォーカス
量(DF2)を算出する。
前回に算出されたデフォーカス量(DF1)とこのデフ
ォーカス量DF2)により、被写体の像面移動速度VH1
求める。
DF2,VH1に基づいて、レンズ駆動を行う。この場合、
VHが求まっているので、次の蓄積・演算終了時点で、
被写体の像面移動を加味した位置までレンズを駆動する
ことが望ましい。
次の蓄積時間を今回の蓄積時間(tc2)と同等と考え
た場合、第7図に示される駆動を行う。
この場合も、次の蓄積時間が、前回の蓄積時間より長
くなった場合が問題となってくる。
第1回目の駆動(第6図)と同等な方法では、停止し
ている場合や遠ざかる被写体(被写体移動方向とレンズ
駆動が同方向)に対して、合焦までの時間がかかりすぎ
るという欠点が出てくる。
一般に被写体が等速度運動をする場合は、被写体の像
面位置は第8図に示されるような2次曲線的で、時間と
共に変化する。
(a) 今、VH,VLが同一方向の場合、次の蓄積時間が
前回の蓄積時間(tc2)より長くなった場合、第9図、
第10図に示す2通りの被写体像面位置とレンズ焦点位置
の関係が得られる。
第9図に示す場合には、オーバーランさせた後、VL
=0orVHで走らせても問題無い。
しかし第10図に示す場合は、オーバーランさせると、
VLの方向を反転させなければならず、レンズ作動は不
自然になる。
しかし、第10図に示される場合は、被写体の像面移動
の変化が蓄積時間に比して、あまりに大きな変化量とな
るため、現実的でないと思われる。ここでは、第11図に
示されるようにVL2(第7図により求める)の駆動時間
のリミットを、(2tc2+te2)で切り、その後VH1と同
じ速度で、レンズ駆動を行う。
この(2tc2+te2)間に蓄積が終了しない場合は、そ
のデータを無効として、高速掃き出しを行い、すぐに再
蓄積に入る。
ただし2tc2以内に蓄積が終われば (tc3+te3)<(2tc2+te2) となるため、te3後に、演算により求めたVL3で動く。
次にVH,VLが逆方向に動く場合を考える。第12図の駆
動は基本的に第11図の制御と同じで(tc2+te2)の間に
レンズの第一駆動を行い、te2の演算によりVL2を求め
る。
VL1とVL2の方向が反転するため、VL2=0としてい
る。
第13図に示す駆動も、第12図に示した駆動と同様であ
る。
VL1とVL2の方向反転の場合は、一旦レンズを停止す
る。
〔第3回目以降の駆動〕 レンズ駆動中の測距により、
デフォーカス量(DF3)を求める。
(DF3)と(DF2)により、被写体の像面移動速度VH2
を求める。
これにより、被写体像面移動速度VH3′を次の式によ
り予測する。
VH3′=(VH22/VH1 前述したように、最初のレンズ駆動はレンズ停止中に
得られたデフォーカス量(DF1)に基づきレンズ駆動を
行った。
また、次のレンズ駆動も次に得られるデフォーカス量
(DF2)と前回と今回のデフォーカス量から求められる
フィルム面上での被写体速度(VH1)に基づき駆動を行
う。
同じく3回目のレンズ駆動は次のデフォーカス量(DF
3)および前回と今回に求めた被写体速度から予測した
今後の被写体速度に基づき駆動を行う。
次に、フィルム面上での被写体速度と予測被写体速度
を求める一般式を示す。
被写体速度= (デフォーカス量検出時点から次のデフォーカス量検出
時点間の被写体の像面移動量)/ (デフォーカス量検出時点から次のデフォーカス量検出
時点までの時間) VHn-1=(DFn+KDLn-1−DFn-1)/TSn-1 (mm/sec) ここにおいて、 VHn-1:求めた被写体移動による像面移動速度 〔mm/se
c〕 DFn:デフォーカス量 〔mm〕 KDLn-1:デフォーカス量検出時点から次のデフォーカ
ス量検出時点間のレンズ駆動量 〔mm〕 TSn-1:デフォーカス量検出時点から次のデフォーカス
量検出時点までの時間 〔sec〕 以上のようにして求められた2つの速度から、予測被
写体速度を求める。
予測被写体速度= (今回の被写体速度)2/(前回の被写体速度) VHn′=(VHn-12/(VHn-2) 〔mm/sec〕 VHn′:予測被写体速度 この場合は2回目の駆動方法のVH1がVH3′に変わる
だけで、他の方法は同じとなる。
この場合の制御代表例を第14図に示す。
以上により被写体位置の予測方法(レンズ駆動の速度
制御)レンズ駆動の基本的な考え方を説明した。
次に、前記基本的な考えに基づき、蓄積・演算時間の
大きさにより条件分けをしたやや厳密なレンズの駆動に
ついて説明する。
〔第一回目の駆動〕
最初に求められたデフォーカス量に基づきレンズ駆動
を行い、定められたレンズ駆動時間中レンズ駆動速度は
以下の条件に従い駆動を行う。
但し tCn:蓄積時間 tTn:転送時間 tEn:演算時間 Tn:レンズ駆動サイクル VLn:レンズ駆動速度(マルチスピード設定可能) VHn: 被写体の像面速度 DFn:デフォーカス量 TDn:レンズ駆動時間 とする。
i) tC1<tT1の場合(第15図のA) 次の蓄積は、演算終了後に行う。
(条件) DF1>VLmax(2tC1+tT1+tE1) ならば、VL1=VLmaxとする。
〔条件〕
VLmin(2tC1+tT1+tE1)<DF1 かつ VLmax(2tC1+tT1+tE1)>DF1 であれば、 VL1=DF1/(2tC1+tT1+tE1) 〔条件〕 VLmin(2tC1+tT1+tE1)>DF1 ならば、VL1=0 ii) tT1<tC1の場合(第16図のA) 次の蓄積は、転送終了後に行う。
〔条件〕
DF1>VLmax(tT1+tE1) ならば、VL1=VLmax 〔条件〕 VLmin(tT1+tE1)<DF1 かつ VLmax(tT1+tE1)>DF1 ならば、VL1=DF1/(tT1+tE1) 〔条件〕 VLmin(tT1+tE1)>DF1 ならば、VL1=0 なお、このような場合(蓄積と演算同時進行)、蓄積
が演算に比べ長くかかる時には、演算は蓄積終了を待
ち、レンズ駆動開始および速度変更は演算終了から行
う。
上記の速度レンズ駆動を行うリミット時間TD1は、そ
れぞれ TD1=2tC2+tT2+tE2 …i)tC1<tT1の場合 TD1=tT2+tE2 …ii)tT1<tC1の場合 である。
〔第2回目の駆動〕 最初のデフォーカス量と、次のデフォーカス量から求
められる被写体の像面移動速度に基づきレンズ駆動を行
う。
1) tC2<tT2の場合 次の蓄積は、演算終了後に行う。
i) tC1<tT1の場合(第15図B) この時の被写体の像面速度VH1は以下となる。
VH1=(DF2+VL1tC2/2−DF1)/〔(tC1/2)+(t
C2/2)+tT1+tE1〕 よって、レンズ駆動速度VL2は VL2=VH1+〔(VH1−VL1)・(tC2/2+tT2+t
E2)+DF2〕/(tC2+tT2+tE2) となる。
〔条件〕
VLmin<VL2かつVLmax>VL2ならば、 VL2=VH1+〔(VH1−VL1)・(tC2/2+tT2+t
E2)+DF2〕/(tC2+tT2+tE2) 〔条件〕 VL2の演算の結果 VLmin<VL2であれば、VL2=0 ii) tT1<tC1の場合(第16図B) この時の被写体の像面速度VH1は以下となる。
VH1=(DF2−DF1)/〔(tC1+tC2)/2+tT1〕 よって、レンズ駆動速度VL2は VL2=VH1+〔VH1(tE1−tC2/2+tT2+tE2)−V
L1・T2+DF2〕/(tC2+tT2+tE2) となる。
〔条件〕 VL2の演算の結果 VL2>VLmaxであればVL2=VLmax 〔条件〕 VL2の演算の結果 VLmin<VL2かつVLmax>VL2であれば、 VL2=VH1+[VH1〔tE1−(tC2/2)+tT2+tE2
−VL1・T2+DF2]/(tC2+tT2+tE2) となる。
〔条件〕 VL2の演算の結果 VLmin<VL2ならば、VL2=0 上記のi,iiの速度でレンズ駆動を行うリミット時間tD
2はTD2=2tC2+tT2+tE2である。その後はVL=VH1
で駆動を行う。
2) tT2<tC2の場合 次の蓄積は、転送終了後に行う。
i) tC1<tT1の場合(第15図C) この時の被写体の像面速度VH1は以下となる。
VH1= 〔DF2+(VL1・tC2)/2−DF2〕/〔(tC1/2)+(t
C2/2)+tT1+tE1〕よって、レンズ駆動速度VL2は VL2=VH1+[(VH1−VL1)・〔(tC2/2)+tT2
tE2〕+DF2]/(tT2+tE2) となる。
〔条件〕
VL2>VLmaxであれば、VL2=VLmax 〔条件〕 VLmin<VL2かつVLmax>VL2であれば VL2=VH1+[(VH1−VL1)・〔(tC2/2)+tT2
tE2〕+DF2]/(tT2+tE2) 〔条件〕 VLmin<VL2であればVL2=0 ii) tT1<tC1の場合(第16図C) この時の被写体の像面速度VH1は以下となる。
VH1=(DF2−DF1)/〔(tC1+tC2)/2+tT1〕 〔条件〕 VL2の演算の結果 VL2>VLmaxならば、VL2=VLmax 〔条件〕 VL2の演算の結果 VLmin<VL2かつVLmax>VL2ならば、 VL2=VH1+[VH1〔tE1−(tC2/2)+tT2+tE2
−VL1・T2+DF2]/(tT2+tE2) 〔条件〕 VLmin<VL2ならばVL2=0 上記のi,iiの速度でレンズ駆動を行うリミット時間T
D2は TD2=tT2+tE2(2tC3<tE2) TD2=tT2+2tC3(2tC3>tE2) である。その後はVL=VH1で駆動を行う。
〔第三回目以降の駆動〕
最初のデフォーカス量と、前回のデフォーカス量から
求められる被写体の像面移動速度と、前回のデフォーカ
ス量と、今回のデフォーカス量から求められる被写体の
像面移動速度より次の被写体像面移動速度VH3′を予測
し、その速度に基づきレンズ駆動を行う。3回目以降は
それぞれのデータを更新して同じ制御を行なう。
〔レリーズラグタイムの合焦位置補正〕
ここでレリーズラグタイムの補正はレリーズSW-ON時
点に直ちに行う。
レリーズSW-ONからシャッタが駆動し始めるまでの時
間をtRとすると、レリーズが入ってレリーズラグタイ
ムの補正演算時間tHE後からのレンズ駆動速度VLRnは VLRn=〔VHn′(tR−tHE+DFn′)/〔tR−(α+
tHE)〕 tR:レリーズラグタイム tHE:レリーズラグタイムの合焦位置補正演算時間 VLRn:レリーズラグタイムの合焦補正レンズ駆動速度 DFn′:レリーズラグタイムの合焦補正演算終了時点で
の予測被写体軌跡位置とレンズ位置とのずれ量 α:レンズ停止時の安定保証時間 となる。このレンズ駆動速度VLRnで駆動する時間はTR
nは TRn=tR−(α+tHE) TRn:レリーズラグタイムの合焦補正レンズ駆動速度で
駆動する時間 である。したがって、レンズ駆動速度の条件は以下とな
る。
〔条件〕 VLRnの演算の結果 VLRn>VLmaxならば、VLRn=VLmaxとする。
〔条件〕 VLRnの演算の結果 VLmin<VLRnかつVLmax>VLRnならば、 VLRn=〔VHn′(tR−tHE)+DFn′〕/〔tR−(α
+tHE)〕 〔条件〕 VLRnの演算の結果 VLmin<VLRnならば、VLRn=0 (発明の効果) 以上詳しく説明したように、本発明による焦点調節装
置は、デフォーカス量をデフォーカス量検出の時間間隔
より被写体の像面移動速度を予測し、または、デフォー
カス量検出の時間間隔により、蓄積・演算終了時点を予
測設定して、その予測像面移動速度を基に予測設定した
蓄積・演算終了時点での被写体との合焦位置を算出し、
レンズ駆動速度を決定して、レンズ駆動を行っている。
したがって、従来の被写体像面移動速度から合焦位置
を算出し、レンズ駆動速度を決定する方法に比べ被写体
追随中にレンズが停止することなく、被写体の像面移動
速度に応じたスムーズなレンズ駆動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自動焦点調節装置の像面移動速度
予測装置を利用した自動焦点調節カメラの基本構成を示
す略図である。 第2図は前記カメラの自動焦点調節に関連する回路の実
施例を示すブロック図であり、像面移動速度予測はこの
回路のマイクロコンピュータにより実行される。 第3図〜第7図は本発明による自動焦点調節装置の撮影
レンズの駆動状態を説明するためのグラフである。 第8図は被写体が等速度運動をするときの被写体の像位
置を示すグラフである。 第9図〜第16図は本発明による自動焦点調節装置の撮影
レンズの駆動状態を説明するためのグラフである。 1……撮影レンズ 2……メインミラー 3……フォーカシングスクリーン 4……サブミラー 5……AF光学系 6……CCDセンサ 7……フィルム面 12……インターフェース回路 13……マイクロコンピュータ 14……レンズ駆動モータ 15……モータ駆動回路 16……エンコーダ 17……レンズ回路 18……読み取り回路 19……表示回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】距離センサを用いデフォーカス量をマイク
    ロコンピュータで演算して焦点検出して撮影レンズを駆
    動する自動焦点調節装置において、 次回の予測される蓄積・演算時間の終了時に撮影レンズ
    を合焦位置まで駆動するレンズ駆動速度を前記マイクロ
    コンピュータで次の式により演算して撮影レンズを駆動
    するように構成したことを特徴とする自動焦点調節装
    置。 VL=VH+(DF/t) VL:レンズ駆動速度 VH:被写体の像面移動速度 または予測像面移動速度 t:予測される蓄積・演算時間 DF:今回の演算終了時点でのデフォーカス量
  2. 【請求項2】請求項1において、前記予測される蓄積・
    演算時間は最も新しい蓄積・演算時間またはこれまでの
    複数の蓄積・演算時間に基づいて算出される予測蓄積・
    演算時間である自動焦点調節装置。
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