JP2736215B2 - セグメント増締装置のボルトチャッカー - Google Patents

セグメント増締装置のボルトチャッカー

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JP2736215B2
JP2736215B2 JP5064438A JP6443893A JP2736215B2 JP 2736215 B2 JP2736215 B2 JP 2736215B2 JP 5064438 A JP5064438 A JP 5064438A JP 6443893 A JP6443893 A JP 6443893A JP 2736215 B2 JP2736215 B2 JP 2736215B2
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bolt
chucker
chuck
nut
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慶三 風間
信行 三好
忠孝 出原
俊明 森井
高 川端
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OOBAYASHIGUMI KK
Hitachi Zosen Corp
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OOBAYASHIGUMI KK
Hitachi Zosen Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド掘進機のセグ
メント組立装置により組み立てられたセグメントの締結
用ボルト・ナットを増締するセグメント増締装置のボル
トチャッカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セグメント組立装置によりボルト
・ナットを介して組み立てられたセグメントは、振動等
によりボルト・ナットが緩むため、本発明者等はたとえ
ば特開平3−308138号および特開平3−3081
39号により、多関節アームを利用した増締装置を提案
した。この増締装置に使用されるボルトチャッカーは、
詳細に開示されていないが、たとえば図8に示すものが
使用されていた。すなわち、このボルトチャッカーは、
ピン61を介して回動自在な一対の把持レバー62A,
62Bを設け、この把持レバー62A,62Bを回動手
段により閉動して六角ボルトBの頭部Bを両側から把持
する構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ボルトチ
ャッカーは、開放状態でボルト頭部Bに外嵌させるた
め、セグメント側のボルト装着部のスペースが余分に必
要になるとともに、ボルトチャッカーの位置決め精度、
特にボルトチャッカーの出退方向の精度が高く要求され
るという問題点があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、セグメ
ントのボルト装着部のスペースを小さくできるととも
に、ボルトチャッカーの出退方向の位置決め精度が低く
てもボルト頭部を正確に保持させることができるセグメ
ント増締装置のボルトチャッカーを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のセグメント増締装置のボルトチャッカー
は、移動自在な作業アーム先端部でナットランナーに対
向して互いに接近離間自在に配置されたチャッカー本体
の先端部に、ボルト頭部の一側面に係合可能な固定把持
凹部が形成された固定チャックを設け、チャッカー本体
の固定チャック基端部側に対向して接近離間自在に配置
されボルト頭部の他側面に係合可能な可動把持凹部が形
成された可動チャックを設け、チャッカー本体の基端部
に可動チャックを固定チャック側に接近離間させる把持
開放装置を設けたものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、従来のようにレバーを開閉
する開閉構造ではないため、ボルト装着孔のスペースを
大きくする必要がなく、またボルト頭部が固定チャック
と可動チャックの両把持凹部の間に位置するようにすれ
ば、可動チャックを固定チャック側に移動することによ
り、正確にボルト頭部を保持することができる。さら
に、把持開放装置により容易に把持力を増大させること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るボルトチャッカーを有す
るセグメント増締装置の一実施例を図1〜図7に基づい
て説明する。
【0008】図5に示すように、シールド掘進機の後部
に配置されたセグメント組立装置により、複数のセグメ
ントピース1をピース間ボルト・ナット2によりリング
状に組み立てられるとともに、このセグメントリングを
リング間ボルト・ナット3によりシールド軸心方向に沿
って連結してセグメント4が形成されている。
【0009】このセグメント増締装置は、たとえばセグ
メント4内に枕木5を介して敷設された一対の走行レー
ル6に案内されて移動自在な走行台車7を配置し、この
走行台車7に、先端部がセグメント4の内周面に沿って
移動自在な多関節アーム装置8を設け、この多関節アー
ム装置8のアーム先端部にピース間ボルト・ナット2お
よびリング間ボルト・ナット3を締め付け可能で本発明
に係るボルトチャッカー9とナットランナー10を備え
たボルト・ナット増締機11を設けたものである。
【0010】前記多関節アーム装置8は、図6に示すよ
うに、ねじ式昇降移動機構12により昇降自在な昇降基
台13が設けられ、この昇降基台13にねじ式前後移動
機構14を介してアーム基台15が設けられている。そ
して、このアーム基台15に、第1アームモーター16
により第1支軸17を中心に矢印C,D方向に回動自在
な第1アーム18と、第1アーム18の先端部に第2ア
ームモーター19により第1支軸20を中心に矢印E,
F方向に回動自在な第2アーム21とが設けられてい
る。さらに、第2アーム21の先端部に第1架台駆動モ
ーター22により水平方向の第1軸心23回りに回動自
在な第1回動架台24と、第1架台24に設けられて第
2架台駆動モーター25により第2軸心26回りに回動
自在な第2回動架台27とが設けられている。
【0011】前記ボルト・ナット増締機11は、図7に
示すように、第2回動架台27に、着脱用モーター28
A,28Bに回転駆動されるボールねじ軸29A,29
Bを介して互いに接近離間移動可能な移動架台30A,
30B上にそれぞれボルトチャッカー9とナットランナ
ー10が配置されている。
【0012】前記ナットランナー10は、移動架台30
Aに配設されたランナー本体31の先端部に、ピース間
ボルト・ナット2およびリング間ボルト・ナット3のナ
ットに外嵌可能なナットソケット32が設けられ、ラン
ナー本体31の基端部にこのナットソケット32を複数
のギヤを介して回転駆動する増締モーター33が設けら
れている。
【0013】ボルトチャッカー9は、図1〜図4に示す
ように、移動架台30B上に設けられたチャッカー本体
41の先端部内面に、ピース間ボルト・ナット2および
リング間ボルト・ナット3のボルト頭部Bを把持可能な
固定チャック42と可動チャック44が配置されるとと
もに、チャッカー本体41の基端部に可動チャック44
を固定チャック42に接近離間させる把持開放装置47
が設けられている。
【0014】すなわちチャッカー本体41の先端に、ボ
ルト頭部Bの一側部に係合可能な円弧状の固定把持凹部
42aが形成された固定チャック42が固定されるとと
もに、チャッカー本体41の長さ方向に形成されたガイ
ド溝43に凸部44bが案内されて固定チャック42に
接近離間自在な可動チャック44が設けられ、この可動
チャック44には固定把持凹部42aの対向面にボルト
頭部の他側部に係合可能な円形状の可動把持凹部44a
が形成されている。チャッカー本体41の内面には長さ
方向に沿ってスライド凹部45が形成され、先端が可動
チャック44に連結された作動板46がスライド自在に
配置されている。46aは作動板46の側縁に設けられ
た被ガイド突部で、スライド凹部45側面のガイド突起
45aにスライド自在に係合されている。
【0015】チャッカー本体41の基端側に設けられた
把持開放装置47は、作動板46を介して可動チャック
44を固定チャック42側に接近離間移動してボルト頭
部Bを把持および開放するもので、この把持開放装置4
7は、チャッカー本体41のスライド凹部45内に形成
された軸孔48に作動軸49が回転自在に配置され、こ
の作動軸49に、作動板46の基端カムホロワ部46b
に当接するカム板50が固定されている。さらに作動板
46とチャッカー本体41の基端にそれぞれに突設され
たピン51A,51B間に拘束ばね52が連結されて、
カムホロワ部46bがカム板50のカム面に当接するよ
うに付勢して作動板46をカム板50に追動するように
構成されている。また作動軸49の他端には受動ギヤ5
3が取り付けられ、把持用モーター54の出力軸に取り
付けられた駆動ギヤ55が受動ギヤ53に噛合されて、
前記カム板50が回転される。
【0016】上記構成において、セグメント4が組み立
てられた後方位置で、走行台車7を所定位置に停止さ
せ、多関節アーム装置8を駆動することにより、ボルト
・ナット増締装置11をピース間ボルト・ナット2また
はリング間ボルト・ナット3の装着位置に位置決めし、
着脱用モーター28A,28Bを駆動してナットランナ
ー10のナットソケット32にナットを嵌合させるとと
もに、ボルトチャッカー9の固定把持部42と可動把持
部44の間にボルト頭部Bを係合させる。そして把持用
モーター54を駆動して駆動ギヤ55および受動ギヤ5
3を介してカム板50を回転させ、カム板50の作用に
より、作動板46を介して可動チャック44を固定チャ
ック42側に接近移動させボルト頭部Bを把持させる。
そして、増締モーター33によりランナーソケット32
を回転させて所定のトルクでピース間ボルト・ナット2
またはリング間ボルト・ナット3で増し締めする。
【0017】上記構成によれば、従来のようにレバーを
開閉する開閉構造ではないため、セグメントピース1の
ボルト装着孔のスペースを必要以上に大きくする必要が
ない。また、ボルト頭部Bが固定チャック42と可動チ
ャック44の両把持凹部42a,44a間に位置するよ
うにボルトチャッカー9を配置すれば、把持開放装置4
7により可動チャック44を固定チャック側に移動して
両把持凹部42a,44a間に正確に保持することがで
きる。さらに、把持開放装置47では、カム板40によ
り作動板46を押し出して可動チャック44を接近移動
させるように構成したので、極めて大きい把持力を容易
に得ることができる。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、従
来のようにレバーを開閉する開閉構造ではないため、ボ
ルト装着孔のスペースを大きくする必要がなく、またボ
ルトが固定チャックと可動チャックの両把持凹部の間に
位置するようにすれば、可動チャックを固定チャック側
に移動することにより、正確にボルト頭部を保持するこ
とができる。さらに、可動チャックを固定チャック側に
移動してボルト頭部を把持するので、把持開放装置によ
り容易に把持力を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボルトチャッカーの一実施例を示
す正面図である。
【図2】同ボルトチャッカーの中央縦断面図である。
【図3】図1に示すI−I断面図である。
【図4】図1に示すII−II断面図である。
【図5】同ボルトチャッカーを備えたセグメント増締装
置の正面図である。
【図6】同セグメント増締装置の多関節アーム装置を示
す正面図である。
【図7】同セグメント増締装置のボルト・ナット増締機
を示す正面図である。
【図8】従来のボルトチャッカーを示す正面図である。
【符号の説明】
1 セグメントピース 2 ピース間ボルト・ナット 3 リング間ボルト・ナット 4 セグメント 7 走行台車 8 多関節アーム装置 9 ボルトチャッカー 10 ナットランナー 11 ボルト・ナット増締装置 28A,28B 着脱用モーター 29A,29B ボールねじ軸 30A,29B 移動架台 31 ランナー本体 32 ナットソケット 33 増締モーター 41 チャッカー本体 42 固定チャック 42a 固定把持凹部 44 可動チャック 44a 可動把持凹部 46 作動板 46b カムホロワ部 47 把持開放装置 49 作動軸 50 カム板 52 拘束ぱね 54 把持用モーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出原 忠孝 大阪府大阪市中央区北浜東4−33 株式 会社大林組 本店内 (72)発明者 森井 俊明 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 川端 高 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−31599(JP,A) 実開 昭62−153069(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動自在な作業アーム先端部でナットラ
    ンナーに対向して互いに接近離間自在に配置されたチャ
    ッカー本体の先端部に、ボルト頭部の一側面に係合可能
    な固定把持凹部が形成された固定チャックを設け、チャ
    ッカー本体の固定チャック基端部側に対向して接近離間
    自在に配置されボルト頭部の他側面に係合可能な可動把
    持凹部が形成された可動チャックを設け、チャッカー本
    体の基端部に可動チャックを固定チャック側に接近離間
    させる把持開放装置を設けたことを特徴とするセグメン
    ト増締装置のボルトチャッカー。
JP5064438A 1993-03-24 1993-03-24 セグメント増締装置のボルトチャッカー Expired - Lifetime JP2736215B2 (ja)

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