JP2735515B2 - 財 布 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はキーホルダーを取り
出し容易に収納しておくことができる財布に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来の財布は仕切により内部を複数の収
納部に区画しただけのものを普通とするため、収納部内
にキーを収納しようとするときはキーやキーホルダーが
札や小銭に混ざって収納されることとなり、このため、
札や小銭を取り出すときにキーやキーホルダーが一緒に
飛び出して紛失し易いうえに札や小銭の取り出し上も不
便となり、また、キーを使用したいときに札や小銭とと
もに収納されているキーやキーホルダーを探すのに手間
どるという問題がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは、上記のような従来の問題点を解決して、
キーホルダーを収納部内に的確容易に収納できて札や小
銭を取り出すときにキーホルダーが一緒に飛び出して紛
失したり札や小銭の取り出し上支障となることがなく、
しかも、キーを使用したいときに探すことなく簡単に取
り出すことのできる財布を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ためになされた本発明の財布は、内部を複数の収納部に
区画している仕切のうち所要の仕切の上部に雌雄一対の
係止具のいずれか一方を装着した財布本体と、キー保持
部に続く紐状連繋部の先端に前記した雌雄一対の係止具
のうちの他方を装着したキーホルダーとよりなり、この
キーホルダーを前記した係止具の係合により所要の仕切
に連繋保持させて財布本体内の所要の収納部に収納して
あることを特徴とするものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明においては雌雄一対の係止
具のうちいずれか一方を財布本体の仕切に装着し他方を
キーホルダーの紐状連繋部の先端に装着してあればよい
が、係止具をスナップ金具としたときは、財布本体の内
部には突出物がないほうが財布本来の機能上好ましいの
で、図示したものは雌雄一対の係止具のうち雌側を仕切
の上部に装着し、紐状連繋部の先端には雄側を装着する
ものとしてあり、また、雄側の係止具の係合突部も図示
したものは装飾性を考慮して真鍮などの短柱状金属材料
から切出した鍔板部と一体の中実体としたスナップ金具
としてある。

【０００６】次に、本発明の好ましい実施の形態を図面
を参考にして詳細に説明する。１は皮製の財布本体であ
って、その内部は複数の仕切２によって複数の収納部３
に区画されており、前記複数の仕切２のうち所要の仕切
２の上縁近くには雌雄一対の係止具としてのスナップ金
具のうちの雌側の係止具４が装着されており、以上の構
成において所要の仕切２の上縁近くに係止具４が装着さ
れている点を除く基本構成は従来の財布と同様である。
一方、１１はこの財布本体１と組合せられるキーホルダ
ーであって、このキーホルダー１１はキー保持部１２に
続くチェーンや皮紐などの紐状連繋部１３の先端に前記
した雌雄一対の係止具としてのスナップ金具のうちの雄
側の係止具１４が装着されている。そして、このキーホ
ルダー１１は前記した係止具４、１４の係合により所要
の仕切２に連繋保持させて財布本体１内の所要の収納部
３に収納してある。

【０００７】図示した財布に使用されている雌雄一対の
係止具４、１４はいずれも真鍮などの金属材料よりなる
スナップ金具であるが、特に本発明では装飾性を高める
ために短柱状金属材料から切出して製作されたもので、
例えば、図３に示す雄側の係止具１４は鍔板部１６から
突出した係合突部１５を鍔板部１６と一体の中実体とし
て短柱状金属材料から切り出したものとしてある。な
お、図において５、６は財布本体１の蓋部を開閉させる
雌雄一対の蓋開閉用係止具である。

【０００８】このように構成されたものは、キーホルダ
ー１１が雌雄一対の係止具４、１４の係合により仕切２
に連繋保持させた状態として財布本体１内に区画されて
いる所要の収納部３に収納されているので、外出時にお
ける必携品である財布とキーとを常時一緒に保管できて
便利である。しかして、キーホルダー１１が所要の収納
部３に収納されている状態において、収納部３より札や
小銭を取り出すときにはキーホルダー１１は仕切２の上
部に連繋された状態にあるから、キーホルダー１１が札
や小銭と一緒に飛び出して紛失することもないし、キー
ホルダー１１が札や小銭の取り出し上支障となることも
ない。

【０００９】しかして、キーを使用したいときには、雌
雄一対の係止具４、１４の係合により仕切２に連繋保持
されているキーホルダー１１は簡単に取り外せるので、
キーホルダー１１のみを取り外してキーを使用すればよ
く、また、キーホルダー１１を外した状態とすれば外見
上従来の財布やキーホルダーと殆ど変わることがないの
で、財布本体１とキーホルダー１１とは独立しても使用
できることとなる。

【００１０】

【発明の効果】本発明は以上の説明からも明らかなよう
に、キーホルダーを一対の係止具の係合により財布本体
内を複数の収納部に区画している仕切に連繋保持させて
所要の収納部に収納してあるので、キーホルダーを常時
財布と一体に保管できて便利なうえに、札や小銭を取り
出すときにキーホルダーが一緒に飛び出して紛失したり
札や小銭の取り出し上支障となることがなく、しかも、
キーを使用したいときに探すことなくキーホルダーを簡
単に取り出すことができるなど種々の利点がある。従っ
て、本発明は従来のキーホルダー保管上の問題点を一掃
した財布として、極めて有用なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１例をキーホルダーが取付けられた状
態において示す斜視図である。

【図２】本発明の１例をキーホルダーが外された状態に
おいて示す斜視図である。

【図３】図１に用いられた雄側の係止具の断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 財布本体 ２ 仕切 ３ 収納部 ４ 雌側の係止具 11 キーホルダー 12 キー保持部 13 紐状連繋部 14 雌側の係止具 15 係合突部 16 鍔板部

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部を複数の収納部(3) に区画している
   仕切のうち所要の仕切(2) の上部に雌雄一対の係止具
   (4) 、(14)のいずれか一方を装着した財布本体(1) と、
   キー保持部(12)に続く紐状連繋部(13)の先端に前記した
   雌雄一対の係止具(4) 、(14)のうちの他方を装着したキ
   ーホルダー(11)とよりなり、このキーホルダー(11)を前
   記した係止具(4) 、(14)の係合により所要の仕切(2) に
   連繋保持させて財布本体(1) 内の所要の収納部(3) に収
   納してあることを特徴とする財布。
2. 【請求項２】 雌雄一対の係止具(4) 、(14)がスナップ
   金具であり、そのうち雌側が仕切(2) の上部に、雄側が
   紐状連繋部(13)の先端に装着されている請求項１に記載
   の財布。
3. 【請求項３】 雄側の係止具(14)の係合突部(15)が鍔板
   部(16)と一体の中実体である請求項２に記載の財布。