JP2735204B2 - 冷凍調理パスタの製造法 - Google Patents
冷凍調理パスタの製造法Info
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- JP2735204B2 JP2735204B2 JP62323736A JP32373687A JP2735204B2 JP 2735204 B2 JP2735204 B2 JP 2735204B2 JP 62323736 A JP62323736 A JP 62323736A JP 32373687 A JP32373687 A JP 32373687A JP 2735204 B2 JP2735204 B2 JP 2735204B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、冷凍調理パスタの製造法に関する。
〔従来の技術〕
食生活の変化に伴って、そのまま、または短時間の加
熱や湯戻し等によって直ちに食し得る即席性のゆでパス
タが近年多用されている。 しかしながら従来のゆでパスタは、塩分は殆ど含まれ
ておらず、ゆでパスタをソースやスープ等の調味液体
(以下単にパスタ用調味液体という)中に入れて食する
場合には、パスタへのパスタ用調味液体の付着やのりに
むらが生じやすく均一な味が得られにくかった。特に最
近、健康面から減塩の必要性が認識されるようになって
おり、それに伴って使用されるパスタ用調味液体は塩分
の少ない薄味のものとなっている。そしてそのような薄
味のパスタ用調味液体をゆでパスタに加えて食する場合
には、ゆでパスタへのパスタ用調味液体の付着やのりの
悪さと相俟って、その食感を一層味気のない劣ったもの
にしている。 〔発明の目的および構成〕 本発明者等は、パスタ用調味液体を添加混和した時
に、良好な食感を与える冷凍パスタについて種々研究を
重ねた結果、冷凍パスタにあっては塩分の含有量が0.5
〜1.5重量%、特に0.6〜1.0重量%であるとパスタへの
パスタ用調味液体の付着がよく、麺の歯ごたえも良好で
パスタ同志の付着もより防止されることを見出した。よ
って本発明はパスタ用調味料を付着させた0.5〜1.5重量
%の塩分を含有する冷凍調理パスタの製造法を提供する
ことを目的とする。 本発明では塩水中で生または乾燥パスタをゆでるが、
ゆでパスタ類中の塩分の含有量が0.5重量%より少ない
と、冷凍前のゆでパスタへの調味液体の付着が低下し、
パスタ相互の付着も生じ易くなる。塩分の含有量が1.5
重量%を超えるとパスタ自体の味が塩辛くなり食感が低
下し、減塩という点からも望ましくない。なお塩分の含
有量はゆで上げたパスタの重量を基準としたものであ
る。 使用する塩分としては、塩化ナトリウム(食塩、岩塩
等)、塩化カリウムが挙げられる。 本発明におけるパスタとしては、マカロニやスパゲテ
ィ等を挙げることができる。 スパゲティやマカロニ等のパスタは、塩分を殆ど添加
せずに製造されるためにパスタ中にもともと塩分が殆ど
含まれておらず、しかも麺組織が緻密でパスタ用調味液
体の付着や浸み込みがされにくいので、本発明は特に有
効である。 本発明においては、乾パスタ、生パスタを上記の塩分
を含有するゆで湯中で、ゆでパスタに最終的に含有され
る塩分の量が0.5〜1.5重量%になるようにゆで上げるこ
とによって製造される。ゆで上げにあたっては麺線中へ
の塩分の浸み込みやすさ、ゆで時間、ゆで上げ温度、ゆ
で湯の量等々の種々の要件に応じてゆで湯の適性塩分濃
度を選ぶことが必要であり、通常2〜7%濃度のゆで湯
を使用して95℃以上の温度でゆで上げを行う。例えばス
パゲティに対しては約4〜7%の塩分濃度のゆで湯を用
いて95℃以上の温度でゆで上げを行うとよい。 上記の方法とは別に乾パスタまたは生パスタを塩分含
有量が0.5重量%より低い値になるようにゆで上げてか
ら、そのゆでパスタの塩分濃度よりも高い水溶塩中に浸
漬してゆでパスタ中にその塩分含有量が0.5〜1.5重量%
になるように塩分を浸み込ませる方法によることもでき
る。 ゆで湯中に乳酸、リンゴ酸、フマル酸、クエン酸、酢
酸等の有機酸を添加しておくとゆでパスタの品質および
保存性が向上する。 塩分含量が0.5〜1.5重量%になるようにゆで上げたパ
スタは、通常10℃以下に冷却し、水洗し、パスタ用調味
液体を付着させた後、適当な大きさ(通常100〜300g/
食)に分割して包装して−18℃以下に冷凍する。また場
合によってはパスタ用調味液体の付着は分割後に行って
もよい。 〔発明の効果〕 本発明では、ゆでパスタ中に0.5〜1.5重量%の塩分を
含有させることによって、冷凍前のゆでパスタに対する
パスタ用調味材の付着やのりが均一になり、食感が良好
になる。そのために塩分濃度の低いパスタ用液体調味料
を使用した場合にも従来のゆでパスタにおけるような水
っぽさがなくなり、こくのある良好な食感が得られる。 しかも本発明の冷凍調理パスタは、本発明のものより
も塩分含有量の少ない従来の冷凍ゆでパスタ類に比べて
解凍時間が短くて済み、且つ解凍後のパスタ同志の付着
が少ない。 〔実施例〕 以下に例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。 実施例 1 乾燥スパゲティ1.7m/mφ120gを4%NaCl水溶液5中
で98℃で9分間ゆで上げて乾物に対する歩留まり230%
のゆでスパゲティを得た。この時のゆでスパゲティのNa
Cl含有量は0.92重量%あった。このもの200gと下記ナポ
リタンソース70gを混和し、包装して−30℃で冷凍し
た。 対照例 1 1%NaCl水溶液を用いた外は実施例1と同様にして乾
燥スパゲティをゆで上げて、歩留まり225%、NaCl含有
量0.39重量%のゆでスパゲティを得た。このもの200gを
実施例1で用いたのと同じナポリタンソース70gと混和
し、包装して−30℃で冷凍した。 実施例1および対照例1で得られたナポリタンソース
混和冷凍ゆでスパゲティを各々袋ごと98℃の熱湯に入れ
て解凍したところ、実施例1のものは5分で解凍し、麺
線相互の付着もなかったのに対して、対照例1のものは
解凍に6分を要し麺線相互の付着がみられた。 また解凍して60〜70℃に暖めたものを5人のパネラー
に食してもらったところ、実施例1のものをおいしいと
した者は5人であったのに対して、対照例1のものをお
いしいとした者は0人であった。
熱や湯戻し等によって直ちに食し得る即席性のゆでパス
タが近年多用されている。 しかしながら従来のゆでパスタは、塩分は殆ど含まれ
ておらず、ゆでパスタをソースやスープ等の調味液体
(以下単にパスタ用調味液体という)中に入れて食する
場合には、パスタへのパスタ用調味液体の付着やのりに
むらが生じやすく均一な味が得られにくかった。特に最
近、健康面から減塩の必要性が認識されるようになって
おり、それに伴って使用されるパスタ用調味液体は塩分
の少ない薄味のものとなっている。そしてそのような薄
味のパスタ用調味液体をゆでパスタに加えて食する場合
には、ゆでパスタへのパスタ用調味液体の付着やのりの
悪さと相俟って、その食感を一層味気のない劣ったもの
にしている。 〔発明の目的および構成〕 本発明者等は、パスタ用調味液体を添加混和した時
に、良好な食感を与える冷凍パスタについて種々研究を
重ねた結果、冷凍パスタにあっては塩分の含有量が0.5
〜1.5重量%、特に0.6〜1.0重量%であるとパスタへの
パスタ用調味液体の付着がよく、麺の歯ごたえも良好で
パスタ同志の付着もより防止されることを見出した。よ
って本発明はパスタ用調味料を付着させた0.5〜1.5重量
%の塩分を含有する冷凍調理パスタの製造法を提供する
ことを目的とする。 本発明では塩水中で生または乾燥パスタをゆでるが、
ゆでパスタ類中の塩分の含有量が0.5重量%より少ない
と、冷凍前のゆでパスタへの調味液体の付着が低下し、
パスタ相互の付着も生じ易くなる。塩分の含有量が1.5
重量%を超えるとパスタ自体の味が塩辛くなり食感が低
下し、減塩という点からも望ましくない。なお塩分の含
有量はゆで上げたパスタの重量を基準としたものであ
る。 使用する塩分としては、塩化ナトリウム(食塩、岩塩
等)、塩化カリウムが挙げられる。 本発明におけるパスタとしては、マカロニやスパゲテ
ィ等を挙げることができる。 スパゲティやマカロニ等のパスタは、塩分を殆ど添加
せずに製造されるためにパスタ中にもともと塩分が殆ど
含まれておらず、しかも麺組織が緻密でパスタ用調味液
体の付着や浸み込みがされにくいので、本発明は特に有
効である。 本発明においては、乾パスタ、生パスタを上記の塩分
を含有するゆで湯中で、ゆでパスタに最終的に含有され
る塩分の量が0.5〜1.5重量%になるようにゆで上げるこ
とによって製造される。ゆで上げにあたっては麺線中へ
の塩分の浸み込みやすさ、ゆで時間、ゆで上げ温度、ゆ
で湯の量等々の種々の要件に応じてゆで湯の適性塩分濃
度を選ぶことが必要であり、通常2〜7%濃度のゆで湯
を使用して95℃以上の温度でゆで上げを行う。例えばス
パゲティに対しては約4〜7%の塩分濃度のゆで湯を用
いて95℃以上の温度でゆで上げを行うとよい。 上記の方法とは別に乾パスタまたは生パスタを塩分含
有量が0.5重量%より低い値になるようにゆで上げてか
ら、そのゆでパスタの塩分濃度よりも高い水溶塩中に浸
漬してゆでパスタ中にその塩分含有量が0.5〜1.5重量%
になるように塩分を浸み込ませる方法によることもでき
る。 ゆで湯中に乳酸、リンゴ酸、フマル酸、クエン酸、酢
酸等の有機酸を添加しておくとゆでパスタの品質および
保存性が向上する。 塩分含量が0.5〜1.5重量%になるようにゆで上げたパ
スタは、通常10℃以下に冷却し、水洗し、パスタ用調味
液体を付着させた後、適当な大きさ(通常100〜300g/
食)に分割して包装して−18℃以下に冷凍する。また場
合によってはパスタ用調味液体の付着は分割後に行って
もよい。 〔発明の効果〕 本発明では、ゆでパスタ中に0.5〜1.5重量%の塩分を
含有させることによって、冷凍前のゆでパスタに対する
パスタ用調味材の付着やのりが均一になり、食感が良好
になる。そのために塩分濃度の低いパスタ用液体調味料
を使用した場合にも従来のゆでパスタにおけるような水
っぽさがなくなり、こくのある良好な食感が得られる。 しかも本発明の冷凍調理パスタは、本発明のものより
も塩分含有量の少ない従来の冷凍ゆでパスタ類に比べて
解凍時間が短くて済み、且つ解凍後のパスタ同志の付着
が少ない。 〔実施例〕 以下に例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。 実施例 1 乾燥スパゲティ1.7m/mφ120gを4%NaCl水溶液5中
で98℃で9分間ゆで上げて乾物に対する歩留まり230%
のゆでスパゲティを得た。この時のゆでスパゲティのNa
Cl含有量は0.92重量%あった。このもの200gと下記ナポ
リタンソース70gを混和し、包装して−30℃で冷凍し
た。 対照例 1 1%NaCl水溶液を用いた外は実施例1と同様にして乾
燥スパゲティをゆで上げて、歩留まり225%、NaCl含有
量0.39重量%のゆでスパゲティを得た。このもの200gを
実施例1で用いたのと同じナポリタンソース70gと混和
し、包装して−30℃で冷凍した。 実施例1および対照例1で得られたナポリタンソース
混和冷凍ゆでスパゲティを各々袋ごと98℃の熱湯に入れ
て解凍したところ、実施例1のものは5分で解凍し、麺
線相互の付着もなかったのに対して、対照例1のものは
解凍に6分を要し麺線相互の付着がみられた。 また解凍して60〜70℃に暖めたものを5人のパネラー
に食してもらったところ、実施例1のものをおいしいと
した者は5人であったのに対して、対照例1のものをお
いしいとした者は0人であった。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.生または乾燥パスタを塩水中でゆで、ゆでパスタ中
に0.5〜1.5重量%の塩分を含有せしめ、ついでパスタ用
調味液体を付着させ冷凍することからなる冷凍調理パス
タの製造法。 2.生または乾燥パスタを低濃度の塩水中でゆで、次い
でそれをより高い濃度の塩水中に浸漬する特許請求の範
囲第1項記載の冷凍調理パスタの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62323736A JP2735204B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 冷凍調理パスタの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62323736A JP2735204B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 冷凍調理パスタの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01168250A JPH01168250A (ja) | 1989-07-03 |
JP2735204B2 true JP2735204B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=18158036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62323736A Expired - Fee Related JP2735204B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 冷凍調理パスタの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2735204B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW298560B (ja) * | 1993-05-26 | 1997-02-21 | Cpc International Inc |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5476847A (en) * | 1977-11-29 | 1979-06-19 | Nisshin Flour Milling Co | Production of instant freeze dried noodles |
JPS5526825A (en) * | 1978-08-15 | 1980-02-26 | Nisshin Flour Milling Co Ltd | Preparation of instant frozen and dried noodle |
JPS5632964A (en) * | 1979-08-22 | 1981-04-02 | Naruto Sogo Kenkyusho:Kk | Preparation of macaroni to be made instantly |
JPS5675075A (en) * | 1979-11-21 | 1981-06-20 | Ke Shi P:Kk | Production of instant macaroni |
JPS57159452A (en) * | 1981-03-09 | 1982-10-01 | Japan Organo Co Ltd | Preparation of food made of wheat flour |
JPS57206350A (en) * | 1981-06-12 | 1982-12-17 | Mamaa Makaroni Kk | Preparation of boiled noodle |
JPS6328362A (ja) * | 1986-07-21 | 1988-02-06 | Q P Corp | 冷凍ゆでめん類の製造方法 |
-
1987
- 1987-12-23 JP JP62323736A patent/JP2735204B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01168250A (ja) | 1989-07-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |