JP2735135B2 - 光学式情報記録再生装置における対物レンズクリーニング機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はデイスク状の記録媒体に対物レンズを介して
光ビームを照射して、情報の記録、再生を行う光学式情
報記録再生装置における対物レンズクリーニング機構に
関する。

（従来の技術） この種の情報記録再生装置は光デイスクなどの情報記
録媒体に対して、光源から射出された光ビームを収束す
るために対物レンズを使用している。上記対物レンズは
上記記録媒体に対するアクセスのために用意されたキャ
リッジ上に搭載されている光学系に含まれていて、アク
チュエータなどの手段を用いてトラッキング制御あるい
はフォーカシング制御されるようになっている。

（発明が解決しようとする課題） このような対物レンズの制御のため、そこには高精度
の軸および軸受けが装備されるので、その箇所に塵埃な
どが侵入すると摩耗、損傷の原因となるから、通常は防
塵カバーなどが取りつけられる。しかし、上記記録媒体
に対向する対物レンズは常に露出した状況に置かれるか
ら、その露出表面には使用過程において塵埃の付着が避
け難いのである。

これは記録、再生の際の誤信号発生の原因となる。

本発明は上記事情に基いてなされたもので、対物レン
ズが使用されない、キャリッジのホーム位置において、
上記対物レンズを掃拭することができるようにした光学
式情報記録再生装置における対物レンズクリーニング機
構を提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段） このため、本発明では、デイスク状の記録媒体に対物
レンズを介して光ビームを照射して、情報の記録、再生
を行う光学式情報記録再生装置において、その対物レン
ズをクリーニングするために、上記対物レンズを保持す
るキャリッジがホーム位置に戻されるとき、及びそこか
ら移動されるとき、上記対物レンズの表面を掃拭するク
リーニング部材をクリーニングレバーに設け、上記クリ
ーニングレバーを上記キャリッジに連動させている。

（作 用） 従って、キャリッジがホーム位置に戻る都度或は上記
ホーム位置から移動を開始する都度、上記対物レンズは
上記クリーニング部材によってその外表面をクリーニン
グされるのである。

このため、何時も上記対物レンズは清浄な状態に置か
れ、正確に情報の記録、再生ができることになる。

（実施例） 以下、本発明を図示の実施例に基いて具体的に説明す
る。図において、符号１は対物レンズ２を含む光学系を
搭載したキャリッジで、装置フレーム10に設けられたガ
イドレール11に摺動自在に支持されている。上記キャリ
ッジ１にはその一側に位置してリニア型のボイスコイル
モータのコイル（図示せず）が設けられており、上記ガ
イドレール11に沿って設けられた磁気コア12に対応して
いる。

上記キャリッジ１に対応して、上記装置フレーム10に
はスピンドルモータ13が配設されていて、このスピンド
ル軸にデイスク状の記録媒体をセットすることができる
ようにしてある。そして、上記記録媒体の半径方向に上
記キャリッジ１を移動することで、上記記録媒体に対す
る光ヘッドのアクセスを実現できる。

上記キャリッジ１はホーム位置側の端部に押圧子1aを
取付けており、これに対応して、上記装置フレーム10側
には連動子３が枢支されている。上記連動子３には引張
スプリング７の一端が取付けてあり、上記スプリング７
の他端は上記装置フレーム10に取付けてある。このスプ
リング７で偏奇されている上記連動子３はその回動位置
を規制されるように上記装置フレーム10に設けられたス
トッパー８に当接されている。特に、この実施例では上
記連動子３は上記押圧子1aで押圧されるアーム部3aを具
備しており、またギヤ3bをその枢支部４の回りに形成し
ている。このギヤ3bには上記枢支部と並列に上記装置フ
レーム10に枢支部６を設けたクリーニングレバー５がそ
の枢支部回りのギヤ5bを噛合している。上記クリーニン
グレバー５はその先端に板状の取付け部5aを備え、そこ
に起毛状のクリーニング部材９を取付けている。

なを、上記クリーニング部材９には柔らかい起毛状の
繊維束で構成される外、化学繊維などの織布あるいは不
織布を用いてもよい。

このような構成では、上記キャリッジ１がガイドレー
ル11に沿って移動し、ホーム位置に戻されるとき、その
押圧子1aで連動子３のアーム部を押して、これを上記ス
プリング７に抗して回動し、上記クリーニングレバー５
を旋回する。その旋回で上記クリーニング部材９を上記
キャリッジ１上の対物レンズ２の表面に対して摺動さ
せ、掃拭する。また、上記キャリッジ１がホーム位置か
ら移動するとき、上記押圧子1aが上記アーム部から離れ
ようとするが、この時、上記連動子３が上記スプリング
８の蓄勢力で追従して、上記クリーニングレバー５を旋
回し、クリーニング部材９による反対方向に向けての掃
拭を行う。

（発明の効果） 本発明は以上詳述したようになり、光ヘッドのキャリ
ッジの動きにつれて、そのホーム位置で対物レンズのク
リーニングが実現できる。このため、記録媒体へのアク
セスの都度、効果的に対物レンズ表面から塵埃を除去で
き、これによって記録、再生を正確に維持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図及び第
３図はその動作を説明する平面図である。 １……キャリッジ、２……対物レンズ ３……連動子 ５……クリーニングレバー ９……クリーニング部材

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】デイスク状の記録媒体に対物レンズを介し
   て光ビームを照射して、情報の記録、再生を行う光学式
   情報記録再生装置において、その対物レンズをクリーニ
   ングするために、上記対物レンズを保持するキャリッジ
   がホーム位置に戻されるとき、及びそこから移動される
   とき、上記対物レンズの表面を掃拭するクリーニング部
   材をクリーニングレバーに設け、上記クリーニングレバ
   ーを上記キャリッジに連動させたことを特徴とする光学
   式情報記録再生装置における対物レンズクリーニング機
   構。