JP2734611B2 - 電解コンデンサ駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサ駆動用電解液Info
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- JP2734611B2 JP2734611B2 JP1069650A JP6965089A JP2734611B2 JP 2734611 B2 JP2734611 B2 JP 2734611B2 JP 1069650 A JP1069650 A JP 1069650A JP 6965089 A JP6965089 A JP 6965089A JP 2734611 B2 JP2734611 B2 JP 2734611B2
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- electrolytic solution
- diazabicyclo
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電解コンデンサ駆動用電解液に関するもの
である。
である。
従来の技術 従来の電解コンデンサ駆動用電解液としては、特開昭
61−70711号公報に見られるように、γ−ブチロラクト
ンを溶媒とし、フタル酸のトリエチルアミン塩を用いる
例や、特開昭62−145713号公報に見られるように、マレ
イン酸の4級アンモニウム塩を用いる例がある。
61−70711号公報に見られるように、γ−ブチロラクト
ンを溶媒とし、フタル酸のトリエチルアミン塩を用いる
例や、特開昭62−145713号公報に見られるように、マレ
イン酸の4級アンモニウム塩を用いる例がある。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、これらの電解液に使用されている電解
質を用いて比電導の高い電解液を得ようとした場合、十
分に高い火花発生電圧が得られない。このような欠点を
解決するため、特開昭62−114207号公報に見られるよう
に、有機酸のアミン塩を溶質とした溶液にヘテロポリ酸
を加えた例があるが、この場合、比電導度が低く、また
これにおいては105℃中では高い安定性を示すが、125℃
中ではあまり安定でないという欠点を有していた。
質を用いて比電導の高い電解液を得ようとした場合、十
分に高い火花発生電圧が得られない。このような欠点を
解決するため、特開昭62−114207号公報に見られるよう
に、有機酸のアミン塩を溶質とした溶液にヘテロポリ酸
を加えた例があるが、この場合、比電導度が低く、また
これにおいては105℃中では高い安定性を示すが、125℃
中ではあまり安定でないという欠点を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解消するもので、高
い火花発生電圧が得られ、かつ高い比電導度を有する電
解コンデンサ駆動用電解液を提供することを目的とする
ものである。
い火花発生電圧が得られ、かつ高い比電導度を有する電
解コンデンサ駆動用電解液を提供することを目的とする
ものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明の電解コンデンサ
駆動用電解液は、γ−ブチロラクトンを主体とする混合
溶媒に溶質としてジアザビシクロアルケン類のフタル酸
塩を溶解した電解液に、リンタングステン酸またはその
塩を添加したものである。
駆動用電解液は、γ−ブチロラクトンを主体とする混合
溶媒に溶質としてジアザビシクロアルケン類のフタル酸
塩を溶解した電解液に、リンタングステン酸またはその
塩を添加したものである。
作 用 本発明の電解コンデンサ駆動用電解液は、上記したよ
うに、γ−ブチロラクトンを主体とする混合溶媒に溶質
としてジアザビシクロアルケン類のフタル酸塩を溶解し
た電解液に、リンタングステン酸またはその塩を添加し
ているため、化成性が改善され、高い火花発生電圧を有
するとともに、高い比電導度を有するものである。
うに、γ−ブチロラクトンを主体とする混合溶媒に溶質
としてジアザビシクロアルケン類のフタル酸塩を溶解し
た電解液に、リンタングステン酸またはその塩を添加し
ているため、化成性が改善され、高い火花発生電圧を有
するとともに、高い比電導度を有するものである。
実施例 以下、本発明の一実施例の電解コンデンサ駆動用電解
液について説明する。
液について説明する。
表1に従来例1,2および実施例1〜3の組成と、30℃
における比電導度および火花発生電圧を示した。
における比電導度および火花発生電圧を示した。
表1から明らかなように、従来例1,2に比較して本発
明の実施例1〜3における比電導度は、5.9〜7.0ms/cm
と非常に高く、また火花発生電圧も高い値を得ることが
できる。
明の実施例1〜3における比電導度は、5.9〜7.0ms/cm
と非常に高く、また火花発生電圧も高い値を得ることが
できる。
なお、本発明のジアザビシクロアルケン類としては、
1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7と、1,5
−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−5と、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5,3,0〕デセン−7と、1,4−ジアザビシクロ
〔3,3,0〕オクテン−4と、10−メチル−1,8−ジアザビ
シクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7と、3−メチル−1,5−
ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−5のうちの1種もし
くは2種以上の混合物があげられるが、その中でも、最
も好ましいのは、実施例で示したように、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7と、1,5−ジアザビシ
クロ〔4,3,0〕ノネン−5である。
1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7と、1,5
−ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−5と、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5,3,0〕デセン−7と、1,4−ジアザビシクロ
〔3,3,0〕オクテン−4と、10−メチル−1,8−ジアザビ
シクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7と、3−メチル−1,5−
ジアザビシクロ〔4,3,0〕ノネン−5のうちの1種もし
くは2種以上の混合物があげられるが、その中でも、最
も好ましいのは、実施例で示したように、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7と、1,5−ジアザビシ
クロ〔4,3,0〕ノネン−5である。
また、本発明の電解液は、必要により水を含有させる
こともできるもので、その含有量は電解液の重量に基づ
いて通常10%以下である。
こともできるもので、その含有量は電解液の重量に基づ
いて通常10%以下である。
そしてまた、電解液に添加するリンタングステン酸の
含有量は、電解液の重量に基づいて、通常0.01〜10%で
あるが、好ましくは0.1〜5.0%である。
含有量は、電解液の重量に基づいて、通常0.01〜10%で
あるが、好ましくは0.1〜5.0%である。
また、γ−ブチロラクトンに混合する溶媒であるエチ
レングリコールの量は、電解液の重量に基づいて、通常
0.1〜50%であるが、好ましくは1.0〜30%である。
レングリコールの量は、電解液の重量に基づいて、通常
0.1〜50%であるが、好ましくは1.0〜30%である。
発明の効果 以上のように本発明によれば、γ−ブチロラクトンを
主体とする混合溶媒に溶質としてジアザビシクロアルケ
ン類のフタル酸塩を溶解した電解液に、リンタングステ
ン酸またはその塩を添加しているため、従来の電解液と
比較して火花発生電圧を高くすることができ、かつ比電
導度の高い電解液を得ることができるもので、工業的価
値の大なるものである。
主体とする混合溶媒に溶質としてジアザビシクロアルケ
ン類のフタル酸塩を溶解した電解液に、リンタングステ
ン酸またはその塩を添加しているため、従来の電解液と
比較して火花発生電圧を高くすることができ、かつ比電
導度の高い電解液を得ることができるもので、工業的価
値の大なるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は従来の電解液および本発明の実施例における電
解液の125℃中における比電導度の経時変化を示した図
である。
解液の125℃中における比電導度の経時変化を示した図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−9618(JP,A) 特開 昭62−114207(JP,A) 特開 昭60−58607(JP,A) 特開 昭58−159321(JP,A) 特開 昭63−169016(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】γ−ブチロラクトンを主体とする混合溶媒
に溶質としてジアザビシクロアルケン類のフタル酸塩を
溶解した電解液に、リンタングステン酸またはその塩を
添加することを特徴とする電解コンデンサ駆動用電解
液。 - 【請求項2】ジアザビシクロアルケン類が、1,8−ジア
ザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−7と、1,5−ジアザビ
シクロ〔4,3,0〕ノネン−5のいずれか一方または両方
である請求項1記載の電解コンデンサ駆動用電解液。 - 【請求項3】γ−ブチロラクトンに混合する溶媒がエチ
レングリコールである請求項1または請求項2記載の電
解コンデンサ駆動用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1069650A JP2734611B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1069650A JP2734611B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02248026A JPH02248026A (ja) | 1990-10-03 |
JP2734611B2 true JP2734611B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=13408928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1069650A Expired - Fee Related JP2734611B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2734611B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11283874A (ja) | 1998-01-28 | 1999-10-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電解コンデンサ |
CN106449162B (zh) * | 2016-11-14 | 2018-11-02 | 深圳市贝特瑞新能源材料股份有限公司 | 一种高电压的超级电容器 |
-
1989
- 1989-03-22 JP JP1069650A patent/JP2734611B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02248026A (ja) | 1990-10-03 |
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