JP2734427B2 - 出力回路 - Google Patents

出力回路

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JP2734427B2
JP2734427B2 JP7251537A JP25153795A JP2734427B2 JP 2734427 B2 JP2734427 B2 JP 2734427B2 JP 7251537 A JP7251537 A JP 7251537A JP 25153795 A JP25153795 A JP 25153795A JP 2734427 B2 JP2734427 B2 JP 2734427B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は出力回路に関し、特
に複数の集積回路素子間を接続したバスラインを駆動す
る低振幅出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の低振幅出力回路の1つで
あるGTL(Gunning Transceiver
Logic)出力回路の基本構成を示す図12の回路
図を参照すると、このGTL出力回路は、電源(VD
D)ライン40と接地(GND)ライン41との間に、
Pチャネル型電界効果トランジスタ(以下PMOSトラ
ンジスタと称す)22とNチャネル型電界効果トランジ
スタ(以下NMOSトランジスタと称す)21との直列
回路が接続され、その共通接続点42をNMOSトラン
ジスタ18のゲートに接続し、他方の共通接続点43で
あるゲートを入力端子(VIN)44に接続し、トラン
ジスタ18のドレインは出力端子(VOUT)45に接
続している。このGTL出力回路は、半導体集積回路の
パッケージに搭載されるため、電源ライン40,出力端
子45、及び接地ライン41には、各々寄生の誘導素子
23,29,26,抵抗素子24,30,27,容量素
子25,31,28のいわゆる受動素子が、パッケージ
(VDD)ライン46,パッケージ(GND)ライン4
7との間に、等価的に接続される。
【0003】この受動素子の影響により、出力端子45
に時間と共に減衰しながら振動的に変化する電位(以下
リンギングと称す)が誘起され、特に出力端子45のロ
ー・レベルからハイ・レベルの変化に対して顕著に現れ
る。
【0004】これを防ぐ為に、前記出力端子45のロー
・レベルからハイ・レベルの変化に対し、トランジスタ
18のオン(導通)からオフ(非導通)の切り換えを、
ある一定時間遅延させることでリンギングを抑えてい
る。トランジスタ18のオンからオフへの切り換えを、
ある一定時間遅延させるためには、Nチャネル型MOS
トランジスタ19及び20のオンからオフへの切り換え
を、バッファからなる遅延回路9によって任意に設定さ
れた時間で遅延し、この遅延時間内において、出力端子
45からトランジスタ20を経て、トランジスタ19及
びトランジスタ21を介して接地へ向けて流れる電流
と、トランジスタ20,19及び21のオン抵抗で、ト
ランジスタ18のしきい値以上の電位を誘起させる。
【0005】この為、トランジスタ18は遅延回路9に
よって設定された時間において比較的弱いオン状態又は
半オン状態となり、このようなリンギングを抑えること
ができる。
【0006】ちなみにこの種のGTL出力回路を記載し
た特開平4−225275号公報を参照すると、この出
力回路は、複数の入出力回路を搭載した複数の集積回路
素子を通信するためにこの入出力端子が接続されたバス
ラインにおいて、特に前記バスラインを約1.2Vから
約2Vの範囲内の電位に、前記バスラインとほぼ同等の
特性インピーダンスの抵抗素子によって終端端絡し、前
記複数の入出力回路間を、約0.8Vから1.4Vまで
の振幅を持つ論理振幅で通信することを特徴としてい
る。
【0007】一方、従来の低振副出力回路の他の1つで
あるBTL(BackplaneTransceive
r Logic)出力回路の基本構成を示す図13の回
路図を参照すると、このBTL出力回路は、入力端子
(VIN)44がNMOSトランジスタ3のゲート,及
びインバータからなる遅延回路8の入力に接続され、ト
ランジスタ3のドレインがSB(ショットキ・バリア
・)ダイオード10のアノード及び出力端子45に接続
され、トランジスタ3のソースがNPN型バイポーラト
ランジスタ7のベースとSBダイオード12,13のア
ノードに接続され、NMOSトランジスタ4のゲート、
ドレインが、各々遅延回路8の出力、抵抗素子33に接
続され、トランジスタ4のソースとトランジスタ7のエ
ミッタとがそれぞれ接地(GND)ライン41に接続さ
れ、トランジスタ7のコレクタが、ダイオード12のカ
ソードとダイオード10のカソードとSBDクランプ回
路13の出力に接続され、クランプ回路13の入力が遅
延回路8の出力に接続され、クランプ回路13の2つの
電源がそれぞれ第1の電源(VDD)ライン40と第2
の電源(VPP)ライン40′とに接続されている。
【0008】この回路も、集積回路のパッケージに搭載
されるため、第1及び第2の電源ライン40,40′,
出力端子45,及び接地ライン41には、各々寄生の誘
導素子23,34,29,26,抵抗素子24,35,
30,27,容量素子25,36,31,28のいわゆ
る受動素子が等価的に接続される。
【0009】この出力回路において、BTLのDC規格
を満たすためには、バイポーラトランジスタ7は比較的
大きいサイズのトランジスタを必要とする。従って、ト
ランジスタ7の寄生容量が大きくなり、即ち出力端子4
5に付加される寄生容量も大きくなる。この場合、複数
の集積回路素子間を通信するために、この出力回路の出
力端子45が接続されるバスラインにおいては、出力端
子45に付加された寄生容量の影響により、バスライン
の特性インピーダンスが低下し、インピーダンス不整合
(ミスマッチング)による反射波が発生する。
【0010】この反射波を防ぐために、トランジスタ7
のコレクタを、ダイオード10を介し、出力端子45に
接続することにより、出力端子45の寄生容量を低減
し、前記バスラインの特性インピーダンス低下に伴うと
ころのインピーダンス不整合による反射波を抑制する。
【0011】ちなみにこの種のBTL出力回路を記載し
た米国特許〔5,132,564〕を参照すると、この
出力回路は、複数の入出力回路を搭載した複数の集積回
路素子にて前記入出力回路の入出力端子が接続されたバ
スラインにおいて通信されるものであるが、特に通信電
位は前記バスラインを約2Vの電位に前記バスラインと
ほぼ同等の特性インピーダンスの抵抗素子によって終端
短絡し、前記複数の入出力回路間を約1Vから約2Vま
での振幅を持つ論理振幅で通信することを特徴としてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した図12のGT
L出力回路では、出力端子45のロー・レベルからハイ
・レベルの変化に対し、遅延回路9の遅延時間で設定さ
れたある一定の時間内において、トランジスタ20,ト
ランジスタ19及びトランジスタ21のオン抵抗比で決
定される電圧をトランジスタ18のゲートに与えること
で、トランジスタ18を比較的弱いオン状態にし、リン
ギングを抑制する効果を得ている。
【0013】一方、図13のBTL出力回路では比較的
大きい寄生容量を持つトランジスタ7を直接出力端子4
5に接続せず、トランジスタ7のコレクタと出力端子
(VOUT)45との間にSBダイオード10を介する
ことにより、出力端子45に付加される寄生容量を低減
し、このBTL出力回路と同形式の出力回路が複数接続
されたバスラインの特性インピーダンスの低下を抑制
し、前記バスラインの特性インピーダンス低下に伴うと
ころのインピーダンス不整合による反射波を抑える効果
を得ている。しかしながら、このようなGTL出力回路
及びBTL出力回路は以下の諸問題点があった。
【0014】(1)上記GTL出力回路,及びBTL出
力回路は、集積回路素子を封入するためのパッケージに
搭載されるが、このパッケージの受動素子の電気的特性
値が極めて大きい場合、または複数の集積回路素子間を
通信するために、前記集積回路素子内のGTLまたはB
TL入出力回路における複数の入出力端子をそれぞれ接
続したバスラインにおいて、特に寄生的な受動素子の電
気的特性が極めて大きい場合は、これらGTL,BTL
出力回路のしきい値を幾度も交差する顕著なリンギング
が発生し、このリンギングを充分に抑えることができ
ず、前記集積回路素子間の通信速度を損ねることに加
え、通信波形の劣化による誤動作を招くという問題点が
あった。
【0015】(2)上記GTL出力回路において、GT
Lの電気的通信規格のローレベル出力電圧(VOL)を
得るためには、NPN型バイポーラトランジスタを採用
した場合、飽和し高速性を損ねる問題が発生する。
【0016】(3)上記GTL出力回路において、GT
Lの電気的通信規格のローレベル出力電流(IOL)を
得るためには、Nチャネル型MOSトランジスタ18で
は非常に大きいゲート幅を要し、上記GTL出力回路を
構成するための素子面積が巨大になるという問題点があ
った。
【0017】(4)上記BTL出力回路において、BT
Lの電気的通信規格のローレベル出力電流(IOL)を
得るために、Nチャネル型MOSトランジスタを採用す
ると、上記GTL出力回路の約2.5倍程の非常に大き
いゲート幅を要し、上記BTL出力回路を構成するため
の素子面積が巨大になるという問題が発生する。
【0018】(5)上記GTL出力回路及びBTL出力
回路を、特に同一基板上に予め複数の素子が配置され複
数の出力回路または入力回路の構成を可能にすることを
目的としたセルアレイにおいて構成する場合、上記GT
L出力回路を構成するためのNチャネル型MOSトラン
ジスタと上記BTL出力回路を構成するNPN型バイポ
ーラトランジスタとの両方を備える必要があり、これら
素子の占有面積の増大がより顕著に現れるという問題が
発生する。
【0019】以上の諸問題等に鑑み、本発明では、次の
(6)乃至(10)項の課題を掲げる。
【0020】(6)リンギングを充分に抑えて出力する
ことにより、通信速度の低下及び波形劣化による誤動作
を防止するようにすること。
【0021】(7)収納する半導体素子面積を大きくし
ないように配慮すること。
【0022】(8)同一半導体基板上に、予め複数の素
子が配置され、複数の出力回路または入力回路の構成を
可能にすることを目的としたセルアレイにおいても、素
子の占有面積の増大を極力抑えるようにすること。
【0023】(9)バスラインの特性インピーダンスの
不整合に伴う反射波を抑制すること。
【0024】(10)動作上の信頼性の高い出力回路を
提供できるようにすること。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の出力回路
の構成は、入力端子を入力に接続したインバータと、こ
のインバータの出力を入力とする遅延回路と、この遅延
回路の出力を入力とするクランプ回路と、出力端子と第
1の電源ラインとの間に、前記入力端子をゲート入力と
する第1の電界効果トランジスタと前記インバータの出
力をゲート入力とする第2の電界効果トランジスタとを
直列に接続した第1の直列回路と、この第1の直列回路
の共通接続点をベースに、前記第1の電源ラインをエミ
ッタに、前記クランプ回路の出力をコレクタに各々接続
した第1のバイポーラトランジスタと、前記出力端子を
アノードに、前記クランプ回路の出力をカソードに各々
接続した出力ショットキ・バリア・ダイオードと、前記
第1のバイポーラトランジスタのベースをアノードに、
コレクタをカソードに各々接続した入力ショットキ・バ
リア・ダイオードと、前記入力端子を第1の入力端,前
記インバータの出力を第2の入力端,前記遅延回路の出
力を第3の入力端,前記出力端子を第4の入力端,前記
クランプ回路の出力を出力端と各々なした出力インピー
ダンス制御回路とを備えていることと、前記出力インピ
ーダンス制御回路は、前記第1の電源ラインと前記第4
の入力端との間に、前記第1,第2,第3の入力端を各
々ゲート入力とする第3,第4,第5の電界効果トラン
ジスタの第2の直列回路と、前記第3,第4の電界効果
トランジスタの共通接続点をベースに前記第1の電源ラ
インをエミッタに、前記クランプ回路の出力をコレクタ
に各々接続した第2のバイポーラトランジスタと、この
第2のバイポーラトランジスタのベースをアノードに、
コレクタをカソードに各々接続した第1のショットキ・
バリア・ダイオードとを備えていることとを特徴とす
る。
【0026】特に、上述した第1の出力回路の構成にお
いて、前記遅延回路が複数段に接続されており、前記遅
延回路と同数の前記出力インピーダンス制御回路が設け
られ、これら出力インピーダンス制御回路は、前記第
1,第2,第4の入力端及び前記出力端を各々互いに接
続し、前記第3の入力端は前記複数段の遅延回路のうち
対応した遅延回路の出力に接続されていることを特徴と
する。
【0027】本発明の第2の出力回路の構成は、入力端
子を入力に接続した遅延回路と、この遅延回路の出力を
入力とするクランプ回路と、第2の電源ラインにアノー
ドが接続された第1のショットキ・バリア・ダイオード
と、この第1のショットキ・バリア・ダイオードと第1
の電源ラインとの間に、前記入力端子をゲート入力とす
る第1,第2の電界効果トランジスタを直列に接続して
なる第1の直列回路と、この第1の直列回路の共通接続
点をベースに、前記クランプ回路の出力をコレクタに、
前記第1の電源ラインをエミッタに各々接続した第1の
バイポーラトランジスタと、この第1のバイポーラトラ
ンジスタのベース・コレクタ間に並列に接続された入力
ショットキ・バリア・ダイオードと、出力端子をアノー
ドとし前記クランプ回路の出力をカソードとする出力シ
ョットキ・バリア・ダイオードと、前記入力端子を第1
の入力端、前記遅延回路の出力を第2の入力端、前記第
1の入力端1のショットキ・バリア・ダイオードのカソ
ードを第3の入力端,前記クランプ回路の出力を出力
端、前記第1の電源ラインを電位端と各々なした出力イ
ンピーダンス制御回路とを備えたことと、前記出力イン
ピーダンス制御回路は、前記第3の入力端と前記電位端
との間に、前記第1の入力端をゲート入力とする第3,
第4の電界効果トランジスタ,前記第2の入力端をゲー
ト入力とする第5の電界効果トランジスタが直列に接続
された第2の直列回路と、前記第3,第4の電界効果ト
ランジスタの共通接続点をベースに、前記クランプ回路
の出力をコレクタに、前記第1の電源ラインをエミッタ
に各々接続した第2のバイポーラトランジスタと、この
第2のバイポーラトランジスタのベース・コレクタ間に
接続された第2のショットキ・バリア・ダイオードとを
備えることとを特徴とする。
【0028】特に第2の出力回路の構成において、前記
遅延回路が複数段に接続されており、前記遅延回路と同
数の前記出力インピーダンス制御回路が設けられ、前記
第1の入力端、前記第3の入力端、前記出力端を各々共
通接続し、前記第2の入力端は前記複数の遅延回路のう
ち対応する遅延回路の出力に接続されていることを特徴
とする。
【0029】上述した第1,第2の出力回路において特
に前記クランプ回路が、抵抗を介して第2の電源ライン
に接続されたコレクタと、この回路の出力にダイオード
を介して接続されたエミッタと、この回路の入力に接続
されたベースとを有する第3のバイポーラトランジスタ
と、この第3のバイポーラトランジスタのエミッタと第
3の電源ラインとの間に直列接続された第3のショット
キ・バリア・ダイオード及び第6の電界効果トランジス
タとを備え、この第6の電界効果トランジスタのゲート
を前記第3のバイポーラトランジスタのコレクタに接続
していることも特徴とする。
【0030】特に、上述した第2の出力回路の構成にお
いて、前記遅延回路の出力を前記第2の入力端に接続せ
ず、この第2の入力端を前記出力端に接続した構成とな
っていることを特徴とする。
【0031】本発明の第3の出力回路の構成は、第1の
節点と第1の電源ラインとの間に、入力端子をゲート入
力とする第1,第2の電界効果トランジスタを直列に接
続した第1の直列回路と、出力端子をコレクタに、前記
第1の直列回路の共通接続点をベースに、前記第1の電
源ラインをエミッタに各々接続した第1のバイポーラト
ランジスタと、この第1のバイポーラランジスタのベー
ス・コレクタ間に並列に接続した入力ショットキ・バリ
ア・ダイオードと、前記第1の節点と第2の電源ライン
との間に抵抗と第1のショットキ・バリア・ダイオード
とを直列に接続した第2の直列回路と、前記出力端子を
第2の入力端及び出力端となし、前記入力端子を第1の
入力端となし、前記第1の節点を第3の入力端と各々な
した出力インピーダンス制御回路とを備えたことと、前
記出力インピーダンス制御回路は、前記第3の入力端と
前記第1の電源ラインとの間に、前記第1の入力端をゲ
ート入力とする第3,第4の電界効果トランジスタ,前
記第2の入力端をゲート入力とする第5の電界効果トラ
ンジスタを直列に接続した第3の直列回路と、前記出力
端子をコレクタに、前記第3,第4の電界効果トランジ
スタの共通接続点をベースに、前記第1の電源ラインを
エミッタに各々接続した第2のバイポーラトランジスタ
と、この第2のバイポーラトランジスタのベース・コレ
クタ間に並列に接続された第2のショットキ・バリア・
ダイオードとを備えたこととを特徴とする。
【0032】特に、前記出力インピーダンス制御回路が
複数設けられ、互いに並列に接続されていることを特徴
とする。
【0033】さらに、上述した第2,第3の出力回路の
構成において、特に前記第1のショットキ・バリア・ダ
イオードの替りに、抵抗素子,ダイオード,バイポーラ
トランジスタ,電界効果トランジスタの中から任意の一
つの素子が選ばれて使用されるか、または複数の素子が
選ばれてこれを直列接続したものが使用されていること
も特徴とする。
【0034】本発明によれば、第1,第2の構成のGT
L出力回路においてパッケージの寄生能動素子によって
発生するリンギングを低減するように、また第3の構成
のBTL出力回路においては伝送路のインピーダンス不
整合によって発生する反射波を抑制できるように、出力
用のNPN型バイポーラトランジスタの切り換え時間を
適宜遅延制御する出力インピーダンス制御回路又は遅延
回路を作用させ、負荷として接続される極めて大きな等
価誘導性素子によって顕著に現れるリンギングを大幅に
低減し、高速動作を実現する。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を示す
図1の回路図を参照すると、このBTL出力回路は、N
チャネル型MOSトランジスタ1のゲートが入力端子4
4に接続され、トランジスタ1のドレインが出力端子4
5に接続され、トランジスタ1のソースがNチャネル型
MOSトランジスタ2のドレインとNPN型バイポーラ
トランジスタ6のベースとショットキ・バリア・ダイオ
ード(SBダイオード)11のアノードとに接続され、
ダイオード11のカソードがトランジスタ6のコレクタ
に接続され、トランジスタ2のソースとトランジスタ6
のエミッタとが第1の電源即ち接地ライン41に接続さ
れ、入力端子44に入力の負論理を出力する第1の遅延
回路8の入力が接続され、前記遅波回路8の出力にトラ
ジスタ2のゲートが接続され、入力端子44にNチャネ
ル型MOSトランジスタ3のゲートが接続され、トラン
ジスタ3のドレインが出力端子45に接続され、トラン
ジスタ3のソースにNチャネル型MOSトランジスタ4
のドレインとNPN型バイポーラトランジスタ7のベー
スとSBダイオード12のアノードとが接続され、トラ
ンジスタ4のゲートに遅延回路8の出力が接続され、ト
ランジスタ4のソースにNチャネル型MOSトランジス
タ5のドレインが接続され、トランジスタ5のソースに
第1の電源即ち接地ライン41が接続され、遅延回路8
の出力に入力の正論理を出力するバッファからなる遅延
回路9の入力が接続され、遅延回路9の出力にトランジ
スタ5のゲートが接続され、出力端子45にSBダイオ
ード10のアノードが接続され、ダイオード10のカソ
ードにトランジスタ6のコレクタとトランジスタ7のコ
レクタとダイオード12のカソードが接続され、トラン
ジスタ7のコレクタとダイオード12のカソードが接続
され、トランジスタ7のエミッタに第1の電源即ち接地
ラインが接続され、遅延回路9の出力にダイオード10
のカソードへダイオード10の順方向電圧以上の電位を
印加するためのSBダイオード電位保持制御回路(以下
SBDクランプ回路と略す)13の入力が接続され、S
BDクランプ回路13の出力にダイオード10のカソー
ドが接続され、SBDクランプ回路13の電源にこの第
1の電源の電圧以上の電位を維持する第2の電源ライン
40が接続され、SBDクランプ回路13の他の電源に
前記第1の電源の電圧以上の電位を維持する第3の電源
ライン40′が接続されることを特徴とする。
【0036】ここで、出力インピーダンス制御回路50
は、トランジスタ3,4,5とSBダイオード12とト
ランジスタ7とを備える。クランプ回路13は、例えば
後述する図5の回路がある。
【0037】本実施の形態の動作を説明すると、まず入
力端子(VIN)44へ振幅がロー・レベルである接地
電位とほぼ同等の電位から、ハイ・レベルである電源電
圧(VDD)とほぼ同等の電位の信号が印加される場
合、入力信号が特にハイ・レベルからロー・レベルの変
化に対し、トランジスタ1とトランジスタ3とがオンか
らオフに切り換わり、トランジスタ2とトランジスタ4
が遅延回路8の遅延時間経過後オフからオンに切り換わ
る。この遅延回路8の遅延時間は比較的速い時間である
ことが要求される。
【0038】この状態において、トランジスタ6はオン
からオフに切り換わり、出力端子(VOUT)45の出
力レベルをロー・レベルからハイ・レベルに上げようと
するが、トランジスタ7は完全にオフしておらず、出力
端子(VOUT)45の出力レベルは完全にハイレベル
に到達しない。
【0039】引き続きこの状態から、遅延回路9の遅延
時間が経過後、トランジスタ5がオンからオフに切り換
わり、トランジスタ7のベースに蓄積している電荷を迅
速に引き抜くと同時に、トランジスタ7は完全にオンか
らオフに切り換わる。この状態と同時に、SBダイオー
ドクランプ回路13がオフからオンに切り換わり、ダイ
オード10のカソードにダイオード10の順方向電圧以
上の電位を与え、出力端子(VOUT)45は完全にハ
イ・レベルに到達する。
【0040】リンギングを充分に抑制するためには、ト
ランジスタ1とトランジスタ3とのゲート幅の比と、ト
ランジスタ6とトランジスタ7とのエミッタ面積の比と
を、いずれも1:1乃至0.5程度となし、遅延回路9
の遅延時間を、1×(10の−9乗)乃至4×(10の
−9乗)秒に適宜調節することにより得られる。
【0041】上述した第1の実施の形態では、出力イン
ピーダンス制御回路50が唯一つとして説明したが、こ
の他にこの回路50が複数備えられた実施形態がある。
【0042】その一例として、出力インピーダンス制御
回路50を三個備えた図2の回路図を参照すると、この
出力回路は、この回路50と同数の遅延回路9も備えて
いる。ここでは、出力インピーダンス制御回路50が図
1と共通しているため、ブラックボックスで図示してい
るが、トランジスタ3のゲートが接続される入力端I1
は共通接続されて入力端子44に接続され、トランジス
タ4のゲートが接続される入力端I2は共通接続されて
インバータ8の出力に接続され、トランジスタ5のゲー
トが接続される入力端I3は、3段に接続された遅延回
路9のうち対応する遅延回路の出力に接続され、トラン
ジスタ3のドレインに接続される入力端I4は共通接続
されて出力端子45に接続され、トランジスタ7のコレ
クタが接続される出力端OTは共通接続されてクランプ
回路13の出力に接続され、さらにトランジスタ5のソ
ースは第1の電源ラインに接続される。尚図2におい
て、図1と共通する構成は、共通した算用数字で図示す
るに留め、説明を省略する。
【0043】この実施形態によれば、出力インピーダン
ス制御回路50を必要に応じて追加することができるの
で、リンギングを抑制する効果が著しい。
【0044】本発明の第2の実施の形態を示す図3の回
路図を参照すると、このBTL出力回路は、入力端子
(VIN)44を、Pチャネル型MOSトランジスタ1
4のゲートとPチャネル型MOSトランジスタ15のゲ
ートとNチャネル型MOSトランジスタ2のゲートとN
チャネル型MOSトランジスタ4のゲートとバッファか
らなる遅延回路9の入力に接続し、トランジスタ14の
ソースとトランジスタ15のソースを、電流抑制素子と
して作用するSBダイオード16を介して電源(VD
D)ライン40に接続し、トランジスタ14のドレイン
を、トランジスタ2のドレインとNPN型バイポーラト
ランジスタ6のベースとSBダイオード11のアノード
とに接続し、トランジスタ15のドレインを、トランジ
スタ4のドレインとトランジスタ7のベースとSBダイ
オード12のアノードとに接続し、トランジスタ4のソ
ースにトランジスタ5のドレインを接続し、トランジス
タ2のソースとトランジスタ7のエミッタとトランジス
タ5のソースとを第1の電源即ち接地(GND)ライン
41に接続し、トランジスタ6のコレクタとダイオード
11のカソードとトランジスタ7のコレクタとダイオー
ド12のカソードとSBダイオード10のアノードと
を、ダイオード10の順方向電圧以上の電圧を出力する
SBダイオードクランプ回路13の出力に接続し、ダイ
オード10のアノードを出力端子(VOUT)45に接
続し、ダイオードクランプ回路13の入力を遅延回路9
の出力とトランジスタ5のゲートに接続し、SBダイオ
ードクランプ回路13の各電源端子を、それぞれ電源
(VDD)ライン40と電源2(VPP)ライン40′
とに接続する。
【0045】ここで、出力インピーダンス制御回路52
は、トランジスタ4,5,15と、トランジスタ7とダ
イオード12とを備える。
【0046】この回路の動作を説明すると、まず入力端
子(VIN)44へ振幅がロー・レベルである接地電位
とほぼ同等の電位から、ハイ・レベルである電源電圧
(VDD)とほぼ同等の電位の信号が印加される場合、
入力信号が特にロー・レベルからハイ・レベルの変化に
対し、トランジスタ14とトランジスタ15がオンから
オフに切り換わると同時に、トランジスタ2とトランジ
スタ4がオフからオンに切り換わる。
【0047】この状態においてトラジスタ6はオンから
オフに切り換わり、出力端子(VOUT)45の出力レ
ベルをロー・レベルからハイ・レベルに上げようとする
がトランジスタ7は完全にオフしておらず、出力端子
(VOUT)45の出力レベルは完全にハイレベルに到
達しない。
【0048】引き続き、この状態から遅延回路9の遅延
時間が経過後、トランジスタ5がオンからオフに切り換
わり、トランジスタ7のベースに蓄積している電荷を迅
速に引き抜くと同時に、トランジスタ7は完全にオンか
らオフに切り換わる。この状態と同時にSBダイオード
クランプ回路13がオフからオンに切り換わり、ダイオ
ード10のカソードに、ダイオード10の順方向電圧以
上の電位を与え、出力端子(VOUT)45は完全にハ
イ・レベルに到達する。
【0049】リンギングを十分に抑制するためには、図
1の場合と同様に、トランジスタ14とトランジスタ1
5とのゲート幅の比と、トランジスタ6とトランジスタ
7とのエミッタ面積の比と、遅延回路9の遅延時間とを
適宜調節することにより、得られる。
【0050】また、この実施の形態の特徴は、トランジ
スタ6とトランジスタ7のベースを駆動する素子を、P
MOSトランジスタで構成し、かつ電流抑制素子16を
介し電源(VDD)ライン40に接続することで、充分
なドレイン・ソース電圧を確保できるため、比較的小さ
いゲート幅でも十分な駆動電流が確保でき、素子占有面
積をより小さくできる。
【0051】特に、GTLインターフェースの規格の1
つである出力電圧レベル(VOL)は0.2Vから0.
4V程度と低いため、前記PMOSトランジスタによる
効果はより大きく現れる。
【0052】上述した第2の実施の形態では、唯一つの
出力インピーダンス制御回路52を有するが、この回路
52が複数設けられた実施形態もある。
【0053】このような出力インピーダンス制御回路5
2が3個設けられた例を示す図4の回路図を参照する
と、遅延回路9も同数の段数だけ用意される。第1,第
3の入力端I1,I3は各々共通接続され、出力端OT
も共通接続されているが、第2の入力端I2は、対応し
た遅延回路9の出力に各々接続される。
【0054】この実施形態によれば、リンギングを抑制
する作用が強い。
【0055】尚、図4において、図3と共通する構成部
分は、共通の参照数字で示すに留め、詳細を省略する。
【0056】上述した第1,第2の実施の形態で示した
クランプ回路13の具体例を示す図5の回路図を参照す
ると、この回路の入力となるベースと、抵抗61を介し
て第2の電源ライン40に接続したコレクタと、ダイオ
ード65,66を介して出力即ちトランジスタ7のコレ
クタに接続したエミッタとを有するNPN型バイポーラ
トランジスタ62と、Pチャネル型MOSトランジスタ
64と、ショットキ・バリア・ダイオード63とを備え
ている。
【0057】ダイオード63のアノードは第3の電源ラ
イン40′に接続されカソードはトランジスタ64のド
レインに接続される。トランジスタ64のゲートはトラ
ンジスタ62のコレクタに、ソースはトランジスタ62
のエミッタに各々接続される。尚、図5の回路は、〔請
求項5〕に対応している。
【0058】次に、上述した第2の実施の形態として示
した図3,図4の回路図の他例として、遅延回路9の出
力を、出力インピーダンス制御回路52の第2の入力端
I2(即ちトランジスタ5のゲート)と接続せずに、こ
の第2の入力端I2を出力端OT(即ちクランプ回路1
3の出力)と接続する回路があり、ちなみに図4に対応
した回路のみを図6に示す。図6において、この他の回
路構成部分は、すべて図4と共通している。
【0059】この他例の回路も、また図3,図4の場合
に準じた効果が得られる。尚、この回路例は〔請求項
6〕に対応している。
【0060】本発明の第3の実施の形態を示す図7の回
路図を参照すると、このGTL出力回路は、上述した第
2の実施の形態にて示された図3の出力回路のSBダイ
オードクランプ回路13と遅延回路9とを削除し、Nチ
ャネル型MOSトランジスタ5のゲートを出力端子(V
OUT)45に接続している。また電流抑制用SBダイ
オード16と電源(VDD)ライン40との間は、追加
として電流制御用の抵抗素子17を介している。この他
の回路部分は、図3と共通するため、共通の算用数字で
示すに留める。
【0061】この実施の形態の動作を説明すると、まず
入力端子(VIN)44へ振幅がロー・レベルである接
地電位とほぼ同等の電位から、ハイ・レベルである電源
電圧(VDD)とほぼ同等の電位の信号が印加される場
合、入力信号が特にロー・レベルからハイ・レベルの変
化に対し、トランジスタ14とトラジスタ15がオンか
らオフに切り換わると同時に、トランジスタ2とトラジ
スタ4がオフからオンに切り換わる。
【0062】この状態において、トランジスタ6はオン
からオフに切り換わり、出力端子(VOUT)45の出
力レベルをロー・レベルからハイ・レベルに上げようと
するが、トランジスタ7は完全にオフしていないため、
出力端子(VOUT)45の出力レベルはロー・レベル
からハイ・レベルに向けて緩やかに変化する。
【0063】この状態が続き、出力(VOUT)のレベ
ルがトランジスタ5のしきい値以上になると、トランジ
スタ5がオフからオンに切り換わり、トランジスタ7の
ベースに蓄積している電荷を迅速に引き抜き、トランジ
スタ7は完全にオンからオフに切り換わる。これによっ
て、出力端子(VOUT)45は完全にハイ・レベルに
到達する。
【0064】リンギングを充分に抑制するためには、図
1の場合と同様にトランジスタ14とトランジスタ15
とのゲート幅の比と、トランジスタ6とトランジスタ7
とのエミッタ面積の比とを調節することにより、得られ
る。またこの実施の形態の特徴は、第2の実施の形態に
て説明したトランジスタ14と15の効果に加え、さら
に遅延回路9を削除することで、素子占有面積の縮小
化、消費電力の低減化等の効果が得られることである。
この第3の実施の形態は〔請求項7〕に対応している。
【0065】上述した第3の実施の形態によれば、出力
インピーダンス制御回路52が唯一つであるが、複数か
らなる場合がある。これを示す図8の回路図を参照する
と、3個の出力インピーダンス制御回路52があり、こ
の回路52の第1乃至第3の入力端I1,I2,I3出
力端OTは、各々共通に接続されている。その他の回路
部分は図7と共通している。この回路も、三個の出力イ
ンピーダンス制御回路52を備えることにより、リンギ
ングを抑制する作用がより強まる。図8の回路は、〔請
求項8〕に対応している。
【0066】上述した図4,図6の回路図において、出
力端子45の他に、第2の出力端子45′が備えられて
いてもよい。この場合は、多種多様な小振幅インターフ
ェースの規格に備えて、どちらかを選択できるようにし
ておくことが好ましい。例えば、パッケージのリードと
これら2つの出力端子(パッド)とを連結するボンディ
ングワイヤを接続する場合、出力端子45,45′のう
ちいずれかを選択することができる。即ち、同一LSI
チップであっても、パッケージの配線を変えるだけで、
全く異なる製品を提供することができる。この場合は、
ユーザーに対して、製品のTAT(ターンアラウンド時
間)が短時間となる利点がある。
【0067】図2,図4,図6,図8においては、三個
の出力インピーダンス制御回路を使用しているが、これ
に限定さるものではなく、リンギングを抑制するために
適宜増減してよい。これに対応して、遅延回路も増減さ
れる。
【0068】また、図3,図4,図6,図7,図8にお
いては、電流抑制素子として、ショットキ・バリア・ダ
イオード16又はこのダイオード16と抵抗17との直
列回路を用いたが、これに限定されるものでなはく、こ
の他に抵抗素子を単独で用いる場合もあり、通常のダイ
オードを用いる場合もあり、あるいはNチャネル型又は
Pチャネル型の電界効果トランジスタや、NPN型又は
PNP型のバイポーラトランジスタ等を用いる場合もあ
る。また、上述した各素子のうち少なくとも2素子を組
み合わせた直列回路が使用されてもよい。例えば、NM
OSトランジスタでは、ゲート電極を高電位に基板電位
を低電位となるように接続し、PMOSトラジスタでは
この逆電位となるように接続する。また、バイポーラト
ランジスタでは、コレクタとベースとを共通接続して使
用する。
【0069】上述した第3の実施の形態の図7における
出力回路の入力,出力波形を、上述した図13の従来の
出力回路と比較した図9の波形図を参照すると、縦軸を
出力電圧(1区間を400mVとしている)となし、横
軸を時間(1区間を1nsecとしている)となし、入
力端子44の入力波形W1に対する第3の実施の形態の
出力端子45の出力波形W2を一点鎖線で示し、図13
の従来の出力回路の出力波形W3を点線で示している。
【0070】従来の出力波形W3は、リンギングの終端
電位VTを越えるオーバーシュートOS′と終端電位V
T以下のバックスイングBS′とが非常に大きく、出力
バッファのしきい値VSに何度も交差している。そのた
め、出力ロー・レベルからハイ・レベルに変化する遅延
特性(Tpdrise)は長い時間を要して変化してお
り、また波形の品質があまり改善されていないことが一
目で分かる。
【0071】これに対し、第3の実施の形態では、出力
バッファのしきい値VSを越えるリンギングは発生して
おらず、オーバーシュートOS,バックスイングBSと
も小さく、遅延特性(Tpdrise)の劣化は見られ
ない。
【0072】図9における最大オーバーシュート値,最
大バックスイング値を示す図10を参照すると、従来の
出力回路の出力波形W3の最大オーバーシュート値M1
に対して73%まで低減した第3の実施の形態の出力波
形W2の最大オーバーシュート値M2が得られている。
バックスイングBSに関しては、従来の61%まで低減
した波形が得られている。
【0073】図9における出力ローレベルからハイレベ
ルに変化する遅延特性(Tpd rise)を示す図1
1を参照すると、第3の実施の形態の特性値N1の約半
分に低減しており、高速性を確保していることが分か
る。
【0074】尚、第1,第2の実施の形態においても、
上述した第3の実施の形態に準じた効果が得られる。
【0075】上述した第1乃至第3の実施の形態におけ
る能動素子即ち、電界効果トランジスタ1,2,3,
4,5,14,15やnpn型バイポーラトランジスタ
6,7等は、いずれも共通又は類似した構成で使用され
ているため、製造上共通のマスクパターンが利用でき、
また配線関係を変更するだけでいずれの形態の回路も構
成可能となっているため、標準化を行い、目的に応じて
使い分けることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の出力回路
は、以下の効果が得られ、上述した(6)乃至(10)
の各課題がことごとく解決される。
【0077】(11)本発明のGTL出力回路及びBT
L出力回路によれば、集積回路素子に付加される電気的
特性の極めて大きい受動素子及びバスラインによって発
生するリンギングを充分に抑制できるため、バスライン
に接続された複数の集積回路素子における入出力回路間
での高速な信号通信を可能とし、同時に高い波形品質の
信号が得れることで、通信波形の劣化による誤動作の発
生を低減する。
【0078】(12)また、本発明のGTL出力回路及
びBTL出力回路によれば、出力部を複数のNPNトラ
ンジスタ及びSBダイオードを基本とした同形式の回路
構成にすることにより、特に同一基板上に予め複数の素
子が配置され複数の出力回路または入力回路の構成を可
能にすることを目的としたセルアレイにおいて前記GT
L出力回路及びBTL出力回路を構成する場合、素子占
有面積を約半分以下となるように大幅に縮小できる。
【0079】(13)上述した(11),(12)の効
果を損うことなく、同一回路からGTL出力レベル及び
BTL出力レベルを同時に出力できるため、インターフ
ェースレベルの異なる集積回路間を同時に通信できる。
【0080】(14)また、上述した(11),(1
2)の効果を損うことなく、同一回路からGTL出力レ
ベル及びBTL出力レベルを同時に出力することができ
るため、パッケージに搭載する際にいずれかの出力端子
を選択するだけでGTL出力回路またはBTL出力回路
が完成するため、集積回路製作時間を大幅に短縮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図2】第1の実施の形態において複数の出力インピー
ダンス制御回路を使用した場合を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図4】第2の実施の形態において複数の出力インピー
ダンス制御回路を使用した場合を示す回路図である。
【図5】クランプ回路の一例を示す回路図である。
【図6】図4の回路の変形例を示す回路図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図8】第3の実施の形態において複数の出力インピー
ダンス制御回路を使用した場合を示す回路図である。
【図9】第3の実施の形態の動作を従来例と比較した示
した特性図である。
【図10】図9のリンギング動作を示した特性図であ
る。
【図11】図9の遅延特性を示した特性図である。
【図12】従来のGTL出力回路例を示す回路図であ
る。
【図13】従来のBTL出力回路例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,18,19,20,21 Nチ
ャネル型MOSトランジスタ 14,15,22 Pチャネル型MOSトランジスタ 6,7 NPN型バイポーラトランジスタ 10,11,12,16 ショットキー・バリア・ダ
イオード 17 抵抗素子 8 負論理出力遅延回路 9 正論理出力遅延回路 13 SBダイオードクランプ制御回路 23,26,29,34 寄生誘導素子 24,27,30,35 寄生抵抗素子 25,28,31,36 寄生容量素子 40 電源(VDD)ライン 40′ 電源(VPD)ライン 41 接地(GND)ライン 42,43 接続点 44 入力端子 45 出力端子 46 パッケージ(VDD)ライン 47 パッケージ(GND)ライン

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子を入力に接続したインバータ
    と、このインバータの出力を入力とする遅延回路と、こ
    の遅延回路の出力を入力とするクランプ回路と、出力端
    子と第1の電源ラインとの間に、前記入力端子をゲート
    入力とする第1の電界効果トランジスタと前記インバー
    タの出力をゲート入力とする第2の電界効果トランジス
    タとを直列に接続した第1の直列回路と、この第1の直
    列回路の共通接続点をベースに、前記第1の電源ライン
    をエミッタに、前記クランプ回路の出力をコレクタに各
    々接続した第1のバイポーラトランジスタと、前記出力
    端子をアノードに、前記クランプ回路の出力をカソード
    に各々接続した出力ショットキ・バリア・ダイオード
    と、前記第1のバイポーラトランジスタのベースをアノ
    ードに、コレクタをカソードに各々接続した入力ショッ
    トキ・バリア・ダイオードと、前記入力端子を第1の入
    力端,前記インバータの出力を第2の入力端,前記遅延
    回路の出力を第3の入力端,前記出力端子を第4の入力
    端,前記クランプ回路の出力を出力端と各々なした出力
    インピーダンス制御回路とを備えていることと、前記出
    力インピーダンス制御回路は、前記第1の電源ラインと
    前記第4の入力端との間に、前記第1,第2,第3の入
    力端を各々ゲート入力とする第3,第4,第5の電界効
    果トランジスタの第2の直列回路と、前記第3,第4の
    電界効果トランジスタの共通接続点をベースに前記第1
    の電源ラインをエミッタに、前記クランプ回路の出力を
    コレクタに各々接続した第2のバイポーラトランジスタ
    と、この第2のバイポーラトランジスタのベースをアノ
    ードに、コレクタをカソードに各々接続した第1のショ
    ットキ・バリア・ダイオードとを備えていることとを特
    徴とする出力回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の出力回路において、前
    記遅延回路が複数段に接続されており、前記遅延回路と
    同数の前記出力インピーダンス制御回路が設けられ、こ
    れら出力インピーダンス制御回路は、前記第1,第2,
    第4の入力端及び前記出力端を各々互いに接続し、前記
    第3の入力端は前記複数段の遅延回路のうち対応した遅
    延回路の出力に接続されていることを特徴とする出力回
    路。
  3. 【請求項3】 入力端子を入力に接続した遅延回路と、
    この遅延回路の出力を入力とするクランプ回路と、第2
    の電源ラインにアノードが接続された第1のショットキ
    ・バリア・ダイオードと、この第1のショットキ・バリ
    ア・ダイオードと第1の電源ラインとの間に、前記入力
    端子をゲート入力とする第1,第2の電界効果トランジ
    スタを直列に接続してなる第1の直列回路と、この第1
    の直列回路の共通接続点をベースに、前記クランプ回路
    の出力をコレクタに、前記第1の電源ラインをエミッタ
    に各々接続した第1のバイポーラトランジスタと、この
    第1のバイポーラトランジスタのベース・コレクタ間に
    並列に接続された入力ショットキ・バリア・ダイオード
    と、出力端子をアノードとし前記クランプ回路の出力を
    カソードとする出力ショットキ・バリア・ダイオード
    と、前記入力端子を第1の入力端、前記遅延回路の出力
    を第2の入力端、前記第1のショットキ・バリア・ダイ
    オードのカソードを第3の入力端,前記クランプ回路の
    出力を出力端、前記第1の電源ラインを電位端と各々な
    した出力インピーダンス制御回路とを備えたことと、前
    記出力インピーダンス制御回路は、前記第3の入力端と
    前記電位端との間に、前記第1の入力端をゲート入力と
    する第3,第4の電界効果トランジスタ,前記第2の入
    力端をゲート入力とする第5の電界効果トランジスタが
    直列に接続された第2の直列回路と、前記第3,第4の
    電界効果トランジスタの共通接続点をベースに、前記ク
    ランプ回路の出力をコレクタに、前記第1の電源ライン
    をエミッタに各々接続した第2のバイポーラトランジス
    タと、この第2のバイポーラトランジスタのベース・コ
    レクタ間に接続された第2のショットキ・バリア・ダイ
    オードとを備えることとを特徴とする出力回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の出力回路において、前
    記遅延回路が複数段に接続されており、前記遅延回路と
    同数の前記出力インピーダンス制御回路が設けられ、前
    記第1の入力端、前記第3の入力端、前記出力端を各々
    共通接続し、前記第2の入力端は前記複数の遅延回路の
    うち対応する遅延回路の出力に接続されていることを特
    徴とする出力回路。
  5. 【請求項5】 前記クランプ回路が、抵抗を介して第2
    の電源ラインに接続されたコレクタと、この回路の出力
    にダイオードを介して接続されたエミッタと、この回路
    の入力に接続されたベースとを有する第3のバイポーラ
    トランジスタと、この第3のバイポーラトランジスタの
    エミッタと第3の電源ラインとの間に直列接続された第
    3のショットキ・バリア・ダイオード及び第6の電界効
    果トランジスタとを備え、この第6の電界効果トランジ
    スタのゲートを前記第3のバイポーラトランジスタのコ
    レクタに接続している請求項1乃至4記載の出力回路。
  6. 【請求項6】 請求項3及び4に記載された出力回路に
    おいて、前記遅延回路の出力を前記第2の入力端に接続
    せず、この第2の入力端を前記出力端に接続した構成と
    なっていることを特徴とする出力回路。
  7. 【請求項7】 第1の節点と第1の電源ラインとの間
    に、入力端子をゲート入力とする第1,第2の電界効果
    トランジスタを直列に接続した第1の直列回路と、出力
    端子をコレクタに、前記第1の直列回路の共通接続点を
    ベースに、前記第1の電源ラインをエミッタに各々接続
    した第1のバイポーラトランジスタと、この第1のバイ
    ポーラランジスタのベース・コレクタ間に並列に接続し
    た入力ショットキ・バリア・ダイオードと、前記第1の
    節点と第2の電源ラインとの間に抵抗と第1のショット
    キ・バリア・ダイオードとを直列に接続した第2の直列
    回路と、前記出力端子を第2の入力端及び出力端とな
    し、前記入力端子を第1の入力端となし、前記第1の節
    点を第3の入力端と各々なした出力インピーダンス制御
    回路とを備えたことと、前記出力インピーダンス制御回
    路は、前記第3の入力端と前記第1の電源ラインとの間
    に、前記第1の入力端をゲート入力とする第3,第4の
    電界効果トランジスタ,前記第2の入力端をゲート入力
    とする第5の電界効果トランジスタを直列に接続した第
    3の直列回路と、前記出力端子をコレクタに、前記第
    3,第4の電界効果トランジスタの共通接続点をベース
    に、前記第1の電源ラインをエミッタに各々接続した第
    2のバイポーラトランジスタと、この第2のバイポーラ
    トランジスタのベース・コレクタ間に並列に接続された
    第2のショットキ・バリア・ダイオードとを備えたこと
    とを特徴とする出力回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された出力回路におい
    て、前記出力インピーダンス制御回路が複数設けられ、
    互いに並列に接続されていることを特徴とする出力回
    路。
  9. 【請求項9】 前記第1のショットキ・バリア・ダイオ
    ードの替りに、抵抗素子,ダイオード,バイポーラトラ
    ンジスタ,電界効果トランジスタの中から任意の一つの
    素子が選ばれて使用されるか、または複数の素子が選ば
    れてこれを直列接続したものが使用される請求項3,
    4,6,7,8記載の出力回路。
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