JP2733976B2 - 塩素含有樹脂用着色剤組成物及び塩素含有樹脂組成物 - Google Patents

塩素含有樹脂用着色剤組成物及び塩素含有樹脂組成物

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JP2733976B2 JP63203157A JP20315788A JP2733976B2 JP 2733976 B2 JP2733976 B2 JP 2733976B2 JP 63203157 A JP63203157 A JP 63203157A JP 20315788 A JP20315788 A JP 20315788A JP 2733976 B2 JP2733976 B2 JP 2733976B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は耐候性、特に耐チョーキング性に優れる塩
素含有樹脂用着色剤組成物及び塩素含有樹脂組成物に関
するものである。
(従来の技術) 従来から塩素含有樹脂の代表である塩化ビニル樹脂
は、顔料等で着色されて雨樋,デッキ材、パイプ,窓枠
等の成形品となって屋外で使用される頻度が大きい。そ
のため耐候性が問題とされ、着色した成形品を屋外に暴
露すると色の変褪色のみならず、日光暴露部の表面が粉
を吹いた如く白く変色する謂ゆるチョーキング現象(白
化現象)を起こす。又、塩素含有樹脂は熱に対して極め
て不安定で、加熱して成形する際、分解着色して成形品
の機械的強度が著しく低下する。
従来、これらの欠点を改善するため塩素含有樹脂に
は、必要に応じて金属石鹸、鉛系化合物、有機錫系化合
物等の謂ゆる熱劣化防止を主目的とする熱安定剤の他、
安定化助剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、滑
剤、充填剤、着色剤等の添加剤を加えると共に、酸化マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、ナフラン酸金属塩、
ニッケルキレート錯化合物、チオシアン酸金属塩等のチ
ョーキング防止剤を1種又は2種以上添加していた。
例えば、特開昭55−12151号公報には、金属酸化物又
は金属硫化物にニッケルの錯化合物としてニッケルビス
(ジイソプロピルジチオフォスフェート)を併用して一
応の効果を得る場合や、特開昭57−128731号公報には、
酸化亜鉛にジ−2−エチルヘキシルジチオリン酸亜鉛を
併用して一応の効果を得る場合があることが示されてい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらのチョーキング防止剤を添加し
た塩素含有樹脂組成物であっても、その成形品を屋外暴
露すると3〜30ケ月後には白く変色し始めるため長期間
屋外暴露されても白く変色しない成形品を得る塩素含有
樹脂組成物の開発が要望されていた。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、かかる状況に鑑み、鋭意研究の結果、
チョーキング防止剤としてo,o′−ジアルキルジチオリ
ン酸銅を含有してなる着色剤組成物を用いて塩素含有樹
脂を着色すると、あるいは同じくo,o′−ジアルキルジ
チオリン酸銅を直接塩素含有樹脂中に添加すると、当該
銅塩それ自体の単独使用で、著しく長期間、成形品の白
化を抑制できることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は、O,O′−ジアルキルジチオリン
酸銅を含有してなることを特徴とする塩素含有樹脂用着
色剤組成物、およびO,O′−ジアルキルジチオリン酸銅
を含有してなることを特徴とする塩素含有樹脂組成物を
提供するものである。
本発明で用いるO,O′−ジアルキルジチオリン酸銅と
しては、例えばアルキル基として炭素数3〜10の直鎖又
は分枝鎖アルキル基を有するものが挙げられるが、なか
でもO,O′−ジn−ブチルジチオリン酸銅およびO,O′−
ジ(2−エチルヘキシル)ジチオリン酸銅が好ましい。
本発明の塩素含有樹脂組成物中に含有させるO,O′−
ジアルキルジチオリン酸銅の量は、特に限定されるもの
ではないが、添加量が多いと成形加工時の樹脂の熱分解
を促進し、チョーキング防止に悪影響を与えるため、塩
素含有樹脂100重量部に対して、通常0.005〜5重量部、
好ましくは0.05〜2重量部である。
また、本発明の塩素含有樹脂用着色剤組成物中に含有
させるO,O′−ジアルキルジチオリン酸銅の量は、該着
色剤組成物を用いて着色された塩素含有樹脂組成物中の
塩素含有樹脂100重量部に対して上記と同じ量、すなわ
ち通常0.005〜5重量部、好ましくは0.05〜2重量部で
ある。従って、顔料100重量部に対するO,O′−ジアルキ
ルジチオリン酸銅の添加量は、顔料の種類や濃度により
異なり、特に限定されないが、通常は5〜500重量部の
範囲である。
この着色剤組成物に使用する顔料としては、特に限定
はなく、例えば酸化チタン、弁柄、黄鉛、カーボンブラ
ック等の無機顔料、フタロシアニン系顔料、縮合アゾ系
顔料、イソインドリノン系顔料等の有機顔料などが挙げ
られる。
本発明で用いる塩素含有樹脂としては、例えば塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体、塩化ビニル又は塩化ビニリデンとエチ
レン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル又はアクリロニ
トリルとの共重合体、塩素化ポリ塩化ビニル、塩素化ポ
リエチレン等が挙げられ、なかでも塩化ビニル樹脂およ
び塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体(酢酸ビニル含
有量15重量%以下)が好ましい。
また、本発明の塩素含有樹脂用着色剤組成物および塩
素含有樹脂組成物には、従来塩素含有樹脂に使用されて
いるチョーキング防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、安
定化助剤、酸化防止剤、滑剤、可塑剤、充填剤等の周知
の添加剤を更に添加することができる。
従来のチョーキング防止剤としては、例えば酸化マグ
ネシウム、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト、
酸化亜鉛等の無機化合物、ナフテン酸コバルト等のナフ
テン酸金属塩、ジブチルジチオカルバミン酸のニッケ
ル、亜鉛、銅等のキレート化合物、ニッケルビス〔o−
エチル(3,5−ジターシャリーブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)〕ホスホナート等のニッケルキレート化合
物、チオシアン酸銅、チオシアン酸バリウム等のチオシ
アン酸金属塩、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン等のピペリジン系誘導体等が挙げら
れる。
紫外線吸収剤としては、例えば2−ヒドロキシ−4−
オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、
パラターシャリーブチルフェニルサリシレート等のサリ
チル酸誘導体、2−(2′−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール誘
導体が挙げられる。
更に熱安定剤としては、三塩基性硫酸鉛、二塩基性ス
テアリン酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、ステアリン酸鉛等
の鉛系熱安定剤、ステアリン酸カルシウムとステアリン
酸亜鉛を主成分とするカルシウム−亜鉛系複合熱安定
剤、ステアリン酸バリウムとステアリン酸亜鉛を主成分
とするバリウム−亜鉛系複合熱安定剤、ブチル錫マレー
ト、オクチル錫マレート、ブチル錫ラウレート、ジブチ
ル錫ラウレート、オクチル錫メルカプタン等の有機錫系
熱安定剤等が挙げられる。これら熱安定剤は、通常1種
又は2種以上を塩素含有樹脂100重量部に対して0.5〜8
重量部添加する。
本発明の着色剤組成物の形態としては、特に限定はな
く、例えば粉末状、顆粒状、ペースト状、ペレット状、
板状等のいずれでもよい。
(実施例) 以下に実施例および比較例を示して本発明を更に具体
的に説明する。尚、例中の部はすべて重量部である。
実施例1〜12および比較例1〜9 塩化ビニル樹脂(重合度1,100)100部、カルシウム−
亜鉛系複合安定剤(ステアリン酸カルシウム2.5部、ス
テアリン酸亜鉛0.5部)3部、弁柄1部、ステアリン酸
1部の基本配合に、第1表に示すチョーキング防止剤を
同表に示す添加量でそれぞれ配合し(ただし、比較例9
はチョーキング防止剤無添加)、均一に分散混合したの
ち、180℃の加熱2本ロールで3分間混練し、次に190℃
のプレス成形機でプレスして厚さ1mmのテストピースを
得た。
得られたテストピースを塗料用退色試験機FM−1〔ス
ガ試験機(株)製〕に1,200時間並びに屋外に30ヶ月間
暴露し、それぞれ暴露試験実施後のテストピースを測色
してチョーキング度合(白化度)をΔYで測定した。
尚、ΔYはXYZ表示系のY値(明度に相当)を用い、初
期テストピース状態と所定時間暴露後のテストピースと
のY値の差を示し、数値が大きくなる程白化現象が著し
い。測定結果を第1表に示す。
また、弁柄1部に対して第1表に示すチョーキング防
止剤を同表に示す添加量でそれぞれ配合し(ただし、比
較例9は実施せず。)、均一に混合して粉末状の塩素含
有樹脂用着色剤組成物を得た。次いで弁柄1部とチョー
キング防止剤の代わりにこの着色剤組成物を用いた以外
は上記と同様にして厚さ1mmのテストピースを得、暴露
試験を行ったところ、同様の結果が得られた。
実施例13〜24および比較例10〜19 塩化ビニル樹脂(重合度1,100)100部、鉛系安定剤
(三塩基性硫酸鉛2部、二塩基性ステアリン酸鉛1.5
部、二塩基性亜リン酸鉛1.5部)5部、クロム酸鉛系顔
料0.96部、カーボンブラック0.04部、ステアリン酸1部
の基本配合に、第2表に示すチョーキング防止剤を同表
に示す添加量でそれぞれ配合(ただし、比較例19は無添
加)した以外は実施例1と同様にしてテストピースを
得、次いで暴露試験を行った。測定結果を第2表に示
す。
また、クロム酸鉛系顔料0.96部、カーボンブラック0.
04部、ポタエチレンワックス(分子量5000)0.42部、塩
化ビニル樹脂0.07部、ステアリン酸カルシウム0.02部に
第2表に示すチョーキング防止剤を同表に示す添加量で
それぞれ配合し(ただし、比較例19は実施せず。)、11
0℃の加熱3本ロールを2回通して顆粒状の塩素含有樹
脂用着色剤組成物を得た。次いでクロム酸鉛系顔料0.96
部、カーボンブラック0.04部およびチョーキング防止剤
の代わりにこの着色剤組成物を用いた以外は上記と同様
にして厚さ1mmのテストピースを得、暴露試験を行った
ところ、同様の結果が得られた。
実施例25〜38および比較例20〜28 塩化ビニル樹脂(重合度1,100)100部、カルシウム‐
亜鉛系複合安定剤2.6部、錫系安定剤(ブチル錫マレー
ト)0.4部、縮合アゾブラウン0.3部、銅フタロシアニン
ブルー0.1部、ステアリン酸1部の基本配合に、第3表
に示すチョーキング防止剤を同表に示す添加量でそれぞ
れ配合(ただし、比較例28は無添加。)した以外は実施
例1と同様にしてテストピースを得、次いで暴露試験を
行った。測定結果を第3表に示す。
(発明の効果) 上記実施例の結果から明らかな様に、本発明の塩素含
有樹脂組成物および本発明の塩素含有樹脂用着色剤組成
物で着色された塩素含有樹脂組成物は、チョーキング防
止剤として単独に含有され使用されるo,o′−ジアルキ
ルジチオリン酸銅によって、他の添加剤の作用を借りる
ことなく、換言するとより多くの更なる添加剤を必須と
しなくても、特に耐チョーキング性に優れるものであ
り、屋外で長期間暴露される成形品、例えば雨樋,デッ
キ材、窓枠等の用途に好適である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】O,O′−ジアルキルジチオリン酸銅を含有
    してなることを特徴とする塩素含有樹脂用着色剤組成
    物。
  2. 【請求項2】更に熱安定剤をも含有する請求項1記載の
    着色剤組成物。
  3. 【請求項3】O,O′−ジアルキルジチオリン酸銅を含有
    してなることを特徴とする塩素含有樹脂組成物。
  4. 【請求項4】更に熱安定剤をも含有する請求項3記載の
    塩素含有樹脂組成物。
  5. 【請求項5】O,O′−ジアルキルジチオリン酸銅を含有
    してなる着色剤組成物を用いて着色された請求項3記載
    の塩素含有樹脂組成物。
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