JP2001049067A - 塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents
塩化ビニル樹脂組成物Info
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- JP2001049067A JP2001049067A JP11227496A JP22749699A JP2001049067A JP 2001049067 A JP2001049067 A JP 2001049067A JP 11227496 A JP11227496 A JP 11227496A JP 22749699 A JP22749699 A JP 22749699A JP 2001049067 A JP2001049067 A JP 2001049067A
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- Japan
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- vinyl chloride
- chloride resin
- acetate
- manganese acetate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塩化ビニル樹脂製のパイプ、雨樋、デッキ材
等は、屋外で紫外線や風雨にさらされると、表面白化し
たチョーキング現象を生じる。従来耐候性改善剤は種々
提案されているが、未だ十分ではない。 【解決手段】 塩化ビニル樹脂１００重量部に対し、酢
酸マンガンを０．０１〜０．７重量部、又はそれにｏ,
ｏ’−ジアルキルジチオリン銅０．００５〜１重量部を
併せて含有させることによって、耐チョーキング性が顕
著に改善された塩化ビニル樹脂組成物を得ることができ
る。
等は、屋外で紫外線や風雨にさらされると、表面白化し
たチョーキング現象を生じる。従来耐候性改善剤は種々
提案されているが、未だ十分ではない。 【解決手段】 塩化ビニル樹脂１００重量部に対し、酢
酸マンガンを０．０１〜０．７重量部、又はそれにｏ,
ｏ’−ジアルキルジチオリン銅０．００５〜１重量部を
併せて含有させることによって、耐チョーキング性が顕
著に改善された塩化ビニル樹脂組成物を得ることができ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性、特に耐チ
ョーキング性に優れる塩化ビニル樹脂組成物、特に着色
された塩化ビニル樹脂組成物に関するものである。
ョーキング性に優れる塩化ビニル樹脂組成物、特に着色
された塩化ビニル樹脂組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】塩化ビニル樹脂は、顔料等で着色され
て、パイプ、雨樋、デッキ材、窓枠等の成形品となって
屋外で利用される場合が多い。
て、パイプ、雨樋、デッキ材、窓枠等の成形品となって
屋外で利用される場合が多い。
【０００３】しかし、着色した成形物を屋外に暴露する
と、日光中の紫外線、雨水等の作用により成形物表面が
分解、浸食され、粉を吹いたように白く変色する、いわ
ゆるチョーキング現象（白化現象）を起こすので、著し
く外観が損なわれるとともに機械的強度も低下するとい
う問題があった。
と、日光中の紫外線、雨水等の作用により成形物表面が
分解、浸食され、粉を吹いたように白く変色する、いわ
ゆるチョーキング現象（白化現象）を起こすので、著し
く外観が損なわれるとともに機械的強度も低下するとい
う問題があった。
【０００４】従来、このような欠点を改善するため、必
要に応じて金属石鹸、鉛系化合物、有機錫系化合物等の
熱安定剤の他、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、滑
剤、充填剤、着色剤を選択添加するとともに、ナフテン
酸金属塩、ニッケルキレート錯化合物、チオシアン酸金
属塩、塩化マンガンなどのチョーキング防止剤を添加し
た塩化ビニル樹脂の成形品が作られている。
要に応じて金属石鹸、鉛系化合物、有機錫系化合物等の
熱安定剤の他、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、滑
剤、充填剤、着色剤を選択添加するとともに、ナフテン
酸金属塩、ニッケルキレート錯化合物、チオシアン酸金
属塩、塩化マンガンなどのチョーキング防止剤を添加し
た塩化ビニル樹脂の成形品が作られている。
【０００５】また特開平１−１３１２６７号公報或いは
特開平５−２８７１４８号公報等に示されるｏ，ｏ’−
ジアルキルジチオリン酸銅或いはジアルキルジチオカル
バミン酸金属塩を添加することによって、従来のものよ
り長期間にわたってチョーキングを抑制することも行わ
れてきた。
特開平５−２８７１４８号公報等に示されるｏ，ｏ’−
ジアルキルジチオリン酸銅或いはジアルキルジチオカル
バミン酸金属塩を添加することによって、従来のものよ
り長期間にわたってチョーキングを抑制することも行わ
れてきた。
【０００６】
【発明がを解決しようとする課題】しかし、これらのチ
ョーキング防止剤を添加した塩化ビニル樹脂組成物であ
っても、その成形品を屋外暴露すると３〜３０ヶ月後に
は白く変色し始めるため、長時間屋外暴露されても白く
変色しない成形品を得る塩化ビニル樹脂組成物の開発が
要請されていた。
ョーキング防止剤を添加した塩化ビニル樹脂組成物であ
っても、その成形品を屋外暴露すると３〜３０ヶ月後に
は白く変色し始めるため、長時間屋外暴露されても白く
変色しない成形品を得る塩化ビニル樹脂組成物の開発が
要請されていた。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決すべく鋭意研究を進めた結果、塩化ビニル樹脂に酢
酸マンガンを添加することにより、更にｏ，ｏ’−ジア
ルキルジチオリン酸銅及び酢酸マンガンを添加すること
により、従来のものと比較し、長時間にわたって成形品
のチョーキングを抑制できる塩化ビニル樹脂組成物を得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
解決すべく鋭意研究を進めた結果、塩化ビニル樹脂に酢
酸マンガンを添加することにより、更にｏ，ｏ’−ジア
ルキルジチオリン酸銅及び酢酸マンガンを添加すること
により、従来のものと比較し、長時間にわたって成形品
のチョーキングを抑制できる塩化ビニル樹脂組成物を得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００８】すなわち本発明は、塩化ビニル樹脂１００
重量部に対して、酢酸マンガンを０．０１〜０．７重量
部含有させるか、ｏ，ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅
０．００５〜１重量部及び酢酸マンガン０．０１〜０．
７重量部含有させることにより、成形品の白化現象が著
しく抑制された塩化ビニル樹脂組成物を提供するもので
ある。
重量部に対して、酢酸マンガンを０．０１〜０．７重量
部含有させるか、ｏ，ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅
０．００５〜１重量部及び酢酸マンガン０．０１〜０．
７重量部含有させることにより、成形品の白化現象が著
しく抑制された塩化ビニル樹脂組成物を提供するもので
ある。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の典型的なも
の及び最も良い状態は後記の実施例に具体的に示すが、
本発明を実施する上で選択可能な各種構成要件につい
て、以下に詳細に説明する。
の及び最も良い状態は後記の実施例に具体的に示すが、
本発明を実施する上で選択可能な各種構成要件につい
て、以下に詳細に説明する。
【００１０】本発明で用いるｏ，ｏ’−ジアルキルジチ
オリン酸銅としては、例えばアルキル基として炭素数３
〜１０の直鎖又は分枝鎖アルキル基を有するものが挙げ
られる。
オリン酸銅としては、例えばアルキル基として炭素数３
〜１０の直鎖又は分枝鎖アルキル基を有するものが挙げ
られる。
【００１１】これらｏ，ｏ’−ジアルキルジチオリン酸
銅は１種を単独で使用してもよく、２種以上を混合して
使用してもよい。なかでもｏ，ｏ’−ジ（２−エチルヘ
キシル）ジチオリン酸銅が好ましい。
銅は１種を単独で使用してもよく、２種以上を混合して
使用してもよい。なかでもｏ，ｏ’−ジ（２−エチルヘ
キシル）ジチオリン酸銅が好ましい。
【００１２】本発明で用いる酢酸マンガンは、２価又は
３価マンガンのいずれの塩でも良いが、好ましくは酢酸
第一マンガンである。その配合量は、塩化ビニル樹脂１
００部に対して０．０１〜０．７重量部である。なかで
も０．０５〜０．５重量部の範囲が好ましい。
３価マンガンのいずれの塩でも良いが、好ましくは酢酸
第一マンガンである。その配合量は、塩化ビニル樹脂１
００部に対して０．０１〜０．７重量部である。なかで
も０．０５〜０．５重量部の範囲が好ましい。
【００１３】本発明で用いるｏ，ｏ’−ジアルキルジチ
オリン酸銅及び酢酸マンガンを使用添加する場合の配合
割合としては、塩化ビニル樹脂１００部に対して、ｏ，
ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅０．００５〜１重量
部、酢酸マンガン０．０１〜０．７重量部である。なか
でもｏ，ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅０．０１〜
０．５重量部、酢酸マンガンン０．０５〜０．５重量部
の範囲が好ましい。
オリン酸銅及び酢酸マンガンを使用添加する場合の配合
割合としては、塩化ビニル樹脂１００部に対して、ｏ，
ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅０．００５〜１重量
部、酢酸マンガン０．０１〜０．７重量部である。なか
でもｏ，ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅０．０１〜
０．５重量部、酢酸マンガンン０．０５〜０．５重量部
の範囲が好ましい。
【００１４】これら化合物を塩化ビニル樹脂に混合する
方法としては、ｏ，ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅及
び酢酸マンガンをそれぞれ塩化ビニル樹脂に直接添加混
合してもよいし、顔料などの他の添加物と共に予め混合
したものを樹脂に添加混合してもよい。
方法としては、ｏ，ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅及
び酢酸マンガンをそれぞれ塩化ビニル樹脂に直接添加混
合してもよいし、顔料などの他の添加物と共に予め混合
したものを樹脂に添加混合してもよい。
【００１５】本発明の対象とする塩化ビニル樹脂は、塩
化ビニルの単独或いは共重合体及び塩素化塩化ビニルで
ある。
化ビニルの単独或いは共重合体及び塩素化塩化ビニルで
ある。
【００１６】これらの塩化ビニル樹脂には、通常使用に
際して添加される金属石鹸、鉛化合物、有機錫系化合
物、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、滑剤、充填剤、補強
剤、可塑剤、着色剤等が混合されていても支障がないこ
とは言うまでもない。
際して添加される金属石鹸、鉛化合物、有機錫系化合
物、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、滑剤、充填剤、補強
剤、可塑剤、着色剤等が混合されていても支障がないこ
とは言うまでもない。
【００１７】また、塩化ビニル樹脂又はその他適当な担
体樹脂に対し、塩化ビニル樹脂以外の本発明の他の成分
を高配合比で添加して、いわゆるマスターバッチを予め
製造し、これを大比率の塩化ビニル樹脂と加熱混練して
目的の樹脂組成物とすることもできる。
体樹脂に対し、塩化ビニル樹脂以外の本発明の他の成分
を高配合比で添加して、いわゆるマスターバッチを予め
製造し、これを大比率の塩化ビニル樹脂と加熱混練して
目的の樹脂組成物とすることもできる。
【００１８】なお、本発明の塩化ビニル樹脂の形態とし
ては、特に限定はなく、例えば粉末状、顆粒状、ペース
ト状、ペレット状、板状等のいずれでもよい。
ては、特に限定はなく、例えば粉末状、顆粒状、ペース
ト状、ペレット状、板状等のいずれでもよい。
【００１９】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示して本発明を更
に具体的に説明する。なお、例中の部はすべて重量部で
ある。
に具体的に説明する。なお、例中の部はすべて重量部で
ある。
【００２０】実施例１〜８及び比較例１〜７ 塩化ビニル樹脂（重合度１，１００）１００部にステア
リン酸カルシウム０．５部、ステアリン酸亜鉛０．５
部、ジブチルチンジマレート０．１部、弁柄１部にｏ，
ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅及び酢酸第一マンガン
を表１に記載の部数で配合した。これを均一に分散混合
した後、１８０℃の２本ロールで３分間混練し、次に１
９０℃プレス成形機でプレスして厚さ１mmのテストピー
スを得た。
リン酸カルシウム０．５部、ステアリン酸亜鉛０．５
部、ジブチルチンジマレート０．１部、弁柄１部にｏ，
ｏ’−ジアルキルジチオリン酸銅及び酢酸第一マンガン
を表１に記載の部数で配合した。これを均一に分散混合
した後、１８０℃の２本ロールで３分間混練し、次に１
９０℃プレス成形機でプレスして厚さ１mmのテストピー
スを得た。
【００２１】得られたテストピースを塗料用退色試験機
ＦＭ−１［スガ試験機（株）製］に１０００、１５００
時間暴露し、それぞれのテストピースを測色してチョー
キング度合（白化度）を△Ｅで表示した。なお、△Ｅと
はＪＩＳ Ｚ ８７３０（色差表示方法）で規定されて
いるＬ＊ ａ＊ ｂ＊表色系による色差式から算出され
た値で、小さいほどチョーキング防止効果が大きいこと
を示す。その結果を表１及び表２に示す。
ＦＭ−１［スガ試験機（株）製］に１０００、１５００
時間暴露し、それぞれのテストピースを測色してチョー
キング度合（白化度）を△Ｅで表示した。なお、△Ｅと
はＪＩＳ Ｚ ８７３０（色差表示方法）で規定されて
いるＬ＊ ａ＊ ｂ＊表色系による色差式から算出され
た値で、小さいほどチョーキング防止効果が大きいこと
を示す。その結果を表１及び表２に示す。
【００２２】
【表１】
【００２３】
【表２】
【００２４】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、長期
間にわたる成形品の耐候性が優れ、特に成形品のチョー
キングを著しく抑制でき、屋外で長時間使用される場合
は特に有用である。
間にわたる成形品の耐候性が優れ、特に成形品のチョー
キングを著しく抑制でき、屋外で長時間使用される場合
は特に有用である。
Claims (2)
- 【請求項１】 塩化ビニル樹脂１００重量部に対し、酢
酸マンガンを０．０１〜０．７重量部含有することを特
徴とする塩化ビニル樹脂組成物。 - 【請求項２】 塩化ビニル樹脂１００重量部に対し、
ｏ,ｏ’−ジアルキルジチオリン銅０．００５〜１重量
部、及び酢酸マンガン０．０１〜０．７重量部を含有す
ることを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11227496A JP2001049067A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | 塩化ビニル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11227496A JP2001049067A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | 塩化ビニル樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001049067A true JP2001049067A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16861809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11227496A Pending JP2001049067A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | 塩化ビニル樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001049067A (ja) |
-
1999
- 1999-08-11 JP JP11227496A patent/JP2001049067A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050721 |