JP2733729B2 - 単分散状シングルおよびダブルエマルションの製造方法 - Google Patents
単分散状シングルおよびダブルエマルションの製造方法Info
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Description
びダブルエマルション、ならびにそれらの製造方法に関
する。なお、本明細書および請求の範囲において、
“%”とあるのは、特に明示しない限り、“容積%”を
意味するものである。
O型などのシングルエマルションの製造には、機械的手
段が採用されてきた。より具体的には、通常連続相液体
に分散相液体と界面活性剤などの乳化剤とを添加し、得
られた混合液を攪拌機、ホモジナイザー、コロイドミル
などの機械的手段により、かき混ぜるか或いは擦り混ぜ
ることにより、分散相を微細化し、エマルションを製造
している。さらに、上記の様にして得た混合液に超音波
を照射することにより、キャビテーションを起こさせ、
エマルション化する方法も利用されている。しかしなが
ら、これらの機械的な方法による場合には、調製された
エマルションの分散相粒子(以下これを単にエマルショ
ン粒子ということがある)の径がかなり不均一となるた
め、エマルションの安定性に欠けるという問題点があ
る。特に、分散相の濃度が高い場合には、エマルション
の安定性を改善するために、多量の界面活性剤が必要と
なる。さらに、これらの公知のエマルション調製方法で
は、用途に応じてエマルション粒子の粒径を任意に調整
することは、困難である。例えば、エマルション粒子か
ら単分散状ポリマー球状微粒子、単分散状無機球状微粒
子などを製造する場合には、エマルション粒子の粒径制
御を厳密に行なうことが極めて重要であるが、従来の機
械的手段による方法では、その様な要求に応えること
は、極めて困難である。 一方、O/W/O型およびW
/O/W型などのダブルエマルションの製造方法として
は、W/O型エマルションからO/W型エマルションへ
の転相或いは0/W型エマルションからW/O型エマル
ションへの転相を利用する1段階乳化法、および予め調
製したW/O型エマルション或いはO/W型エマルショ
ンを連続相中に再度攪拌分散させてW/O/W型エマル
ション或いはO/W/O型エマルションを得る2段階乳
化法の2つの方法が知られている。しかしながら、これ
らの方法は、いずれもダブルエマルション粒子の生成率
が低かったり、或いはエマルション粒子の破壊による内
相からの添加物質の流出を生じるなどの問題点がある。
また、これらの方法では、実用上最も重要なミクロンか
らサブミクロンのオーダーで粒径を制御したダブルエマ
ルション粒子を得ることも、極めて困難である。
一なエマルション粒子径を有する単分散状シングル及び
ダブルエマルションの製造方法を提供することを主な目
的とする。
従来技術の問題点に鑑みて研究を重ねた結果、ミクロ多
孔膜体を使用する新たなエマルションの製造方法を完成
し、すでに特許出願している(特願昭63−24498
8号および米国特許出願07/412,518号)。本
発明者は、さらに研究を重ねた結果、エマルション粒子
の粒径をより均一となし得る単分散状シングルエマルシ
ョンおよびダブルエマルションの新規な製造方法を完成
するに至った。また、この新規方法によれば、ダブルエ
マルション粒子の生成率が高くなり、且つエマルション
粒子の破壊による内相からの添加物質の流出も効果的に
抑制されることを見出した。すなわち、本発明は、下記
のエマルションおよびその製造方法を提供するものであ
る: 1 単分散状シングルエマルションであって、(a)エ
マルション粒子の平均粒子径が0.3〜40μmの範囲
内にあり、(b)平均粒子径の50%以下の小径の粒子
を実質的に含まず、(c)均一孔径を有する表面処理さ
れた多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の圧
力で分散相液体を連続相液体中に圧入することにより製
造されたことを特徴とする単分散状シングルエマルショ
ン。 2 エマルションが、O/W型エマルションである上記
項1に記載の単分散状エマルション。 3 エマルションが、W/O型エマルションである上記
項1に記載の単分散状エマルション。 4 ダブルエマルションであって、(a)エマルション
粒子の平均粒子径が0.3〜40μmの範囲内にあり、
(b)内相の濃度が1〜70%の範囲内でほぼ一定に制
御されており、(c)均一孔径を有する表面処理された
多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の圧力で
シングルエマルションを連続相液体中に圧入することに
より製造されたことを特徴とするダブルエマルション。 5 エマルションが、W/O/W型エマルションである
上記項4に記載のダブルエマルション。 6 エマルションが、O/W/O型エマルションである
上記項4に記載のダブルエマルション。 7 均一孔径を有し且つ表面処理により正に帯電した親
水性多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の圧
力で油性分散相液体を陽イオン系界面活性剤を含む連続
相液体中に圧入することを特徴とするO/W型単分散状
シングルエマルションの製造方法。 8 均一孔径を有し且つ表面処理により負に帯電した親
水性多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の圧
力で油性分散相液体を陰イオン系界面活性剤および/ま
たは非イオン系界面活性剤を含む水性連続相液体中に圧
入することを特徴とするO/W型単分散状シングルエマ
ルションの製造方法。 9 均一孔径を有し且つ表面処理により正に帯電した親
水性多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の圧
力で油溶性界面活性剤を含む油性分散相液体を陽イオン
系界面活性剤を含む水性連続相液体中に圧入することを
特徴とする単分散状O/W型シングルエマルションの製
造方法。 10 均一孔径を有し且つ表面処理により負に帯電した
親水性多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の
圧力で油溶性界面活性剤を含む油性分散相液体を陰イオ
ン系界面活性剤および/または非イオン系界面活性剤お
よび/または分散安定剤を含む水性連続相液体中に圧入
することを特徴とする単分散状O/W型シングルエマル
ションの製造方法。 11 均一孔径を有し且つ表面処理により疎水性となっ
た多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の圧力
で油溶性界面活性剤を含む油性連続相液体中に水性分散
相液体を圧入することを特徴とする単分散状W/O型シ
ングルエマルションの製造方法。 なお、本発明において、“単分散状エマルション”と
は、次式(1)で定義される粒径分散係数εが0.5以
下、より好ましくは0.3以下を示すエマルションを意
味する。 ε=(90Dp−10Dp)/50Dp (1) 但し、10Dp、50Dpおよび90Dpは、エマルシ
ョンの相対累積粒径分布曲線において、その積算量がそ
れぞれ10%、50%および90%である時の粒径を示
す。因みに、ε=0は、エマルション粒子の粒径にバラ
ツキが全く無い理想状態を意味している。本発明による
エマルションにおいては、εの値は、約0.3以下(遠
心沈降式粒径分布測定器により測定した粒径の場合)或
いは約0.55〜0.6以下(レーザー回折式粒径分布
測定器により測定した粒径の場合)である。この値は、
前記の従来法により製造されたエマルションのεの値
(遠心沈降式粒径分布測定器により測定した粒径の場
合、ε=0.5以上;レーザー回折式粒径分布測定器に
より測定した粒径の場合、ε;1.0以上)に比して、
極めて低く、本発明によるエマルションにおけるエマル
ション粒子の粒径が均一性に優れていることを示してい
る。より具体的には、本発明によるエマルションは、平
均粒子径の50%以下の小径の粒子を1%程度以下しか
含んでいないので、平均粒子径の50%以下の小径の粒
子を実質的に含まないといえる。本発明方法における
“臨界圧力”とは、多孔質ガラス膜を通過させて、分散
相液体を連続相液体中に圧入するのに必要な最小圧力を
意味する。この様な臨界圧力Pc(kPa)は、下式
(2)により定義される。 Pc=4γOWcosθ/Dm (2) 但し、γOW:界面張力(mN/m) θ ;接触角(度) Dm:多孔質ガラス膜の平均細孔径(μm) 図1(a)、(b)および(c)は、臨界圧力と関連し
て、本発明方法によりエマルション粒子が形成される機
構を模式的に示す。多孔質ガラス膜1としては、そのガ
ラス骨格の表面2が、分散相液体4よりも連続相液体5
に濡れやすいものを選択する。この濡れ易さは、後述す
る表面処理乃至表面改質処理により調整することができ
る。図1に示す状況下において、分散相側圧力が連続相
側圧力よりも大きい場合、すなわち、ΔP=分散相側圧
力−連続相側圧力>であっても、ΔP<Pcである場合
には、図1(a)に示す様に、分散相液体4は、多孔質
ガラス膜の細孔3内へ侵入することはなく、細孔3内
は、連続相液体5により満たされている。ΔP=Pcで
ある場合には、図1(b)に示す様に、多孔質ガラス膜
の細孔3内への分散相液体4の侵入が始まり、ΔP>P
cとなると、図1(c)に示す様に、分散相液体4のエ
マルション粒子6が連続相液体中に形成され、エマルシ
ョンが生成する。本発明においては、ΔP>Pcで且つ
臨界圧力の1〜10倍(より好ましくは1〜5倍)の圧
力条件下に分散相液体を多孔質ガラス膜の細孔を通過さ
せて連続相液体中に圧入する。分散相液体に対する加圧
力が臨界圧力の1倍未満の場合には、当然のことなが
ら、エマルションを製造することができないのに対し、
臨界圧力の10倍を上回る場合には、多孔質ガラスに対
する分散相液体の濡れ性が高くなり、単分散状エマルシ
ョンが安定して得られなくなる。本発明において使用す
る“多孔質ガラス膜”は、ガラスの加熱処理によるミク
ロな相分離現象を利用して製造することができる。この
様な多孔質ガラス膜の具体例としては、特公昭62−2
5618号公報に開示されたCaO−B2O3−SiO
2−Al2O3系多孔質ガラス、特公昭63−6677
7号公報および米国特許第4,657,875号明細書
に開示されたCaO−B2O3−SiO2−Al2O3
−Na3O3系多孔質ガラスおよびCaO−B2O3−
SiO2−Al2O3−Na2O−MgO系多孔質ガラ
スなどが挙げられる。これらの多孔質ガラスにおいて
は、細孔径が極めて狭い範囲内にコントロールされてお
り、且つ細孔の縦断面が円筒状になっているのが特徴で
ある。この様な特性を有する多孔質ガラス膜を使用する
場合には、細孔径に対応する制御された特定粒径のエマ
ルション粒子を含有するエマルションを製造することが
できる。ガラス膜の厚さは、特に限定されるものではな
いが、強度、エマルション製造時の抵抗などを考慮し
て、0.4〜2mm程度とすることが好ましい。多孔質
ガラス膜は、通常1nm乃至10μmの範囲で均一な孔
径の細孔を自由に設計することができるが、本発明で
は、平均細孔径が0.1〜5μmの範囲内に設計された
ものを使用する。図2(a)に示す様に多孔質ガラス膜
の細孔が円筒形である場合には、前記の圧力条件下にエ
マルション粒子の平均粒径は、平均細孔径の約3.25
倍となる。図2(b)に示す様に、例えば、多孔質ガラ
ス膜の連続相液体に接する細孔出口部の径を細孔径の2
倍となる様にロート状に加工しておく場合には、この様
な多孔質ガラス膜を使用し且つ前記の圧力条件下に操作
を行なうことにより、細孔径の約7〜8倍の粒子径を有
するエマルション粒子が得られる。従って、円筒形およ
びロート状の細孔を有する多孔質ガラス膜を使い分ける
ことにより、細孔径の約3〜8倍に相当する0.3〜4
0μmの平均エマルション粒子径を有するエマルション
を製造することができる。本発明方法によれば、使用す
る多孔質ガラス膜の細孔径分布と得られるエマルション
中のエマルション粒子の粒径分布とが厳密に対応するこ
とが見出された。すなわち、細孔径分布のシャープな膜
を使用する場合には、エマルション粒子の粒径分布のシ
ャープなエマルションが得られるのに対し、細孔径分布
のブロードな膜を使用する場合には、エマルション粒子
の粒径分布のブロードなエマルションが得られる。本発
明で使用する多孔質ガラス膜は、細孔表面に存在する極
性基(−SiOH、−OHなど)の故に元来親水性であ
り、水中では微弱であるが、負に荷電する。本発明にお
いては、上記の多孔質ガラス膜を種々の処理方法により
表面改質して使用する。例えば、多孔質ガラス膜の表面
にスルホン基などの酸残基を導入することにより、より
強い負の電荷を有する膜とすることができる。スルホン
基の導入方法としては、ベンジルトリクロロシランとS
O3とにより処理する方法、ベンジルジメチルクロロシ
ランとSO3とにより処理する方法、1,3−プロパン
スルトンにより処理する方法などが例示される。或い
は、多孔質ガラス膜の表面にアミノ基などを導入するこ
とにより、正の電荷を有する膜とすることができる。ア
ミノ基の導入方法としては、例えば、2−アミノエチル
アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−(2−アミノ)−3−アミ
ノプロピルメチルジメトキシシラン、N−トリメトキシ
シリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウム
クロライドなどで親水性多孔質ガラス膜を処理する方法
が例示される。或いはさらに、多孔質ガラス膜の表面に
種々の反応試薬を用いて炭化水素基を導入したり、或い
は有機系コーティング剤を付与することにより、その表
面を疎水性とすることができる。表面改質によって多孔
質ガラス膜自体の均一な多孔質構造が損なわれない限
り、表面改質方法は、特に限定されない。本発明におい
て、O/W型エマルションまたはW/O/W型エマルシ
ョンを製造する場合には、負に荷電した状態で多孔質ガ
ラス膜を使用することが好ましい。本発明方法は、具体
的には通常以下の様にして実施される。 A.O/W型シングルエマルションの製造 親水性多孔質ガラス膜の表面が負に荷電している場合に
は、水性連続相液体中に陰イオン系界面活性剤および/
または非イオン系界面活性剤および/または分散助剤を
溶解して使用する。図3は、親水性の多孔質ガラス膜の
細孔表面に対する界面活性剤分子の挙動を模式的に示し
たものである。例えば、図3(a)に示す様に、負に荷
電したガラス表面7を有する多孔質ガラス膜を使用する
場合には、連続相液体(水相)に陰イオン系界面活性剤
8を溶解させておくと、ガラス表面7が細孔内に侵入し
てくる分散相液体(油相)によって濡れないので、単分
散状O/W型シングルエマルションを製造することがで
きる。これに対し、図3(b)に示す様に、連続相液体
(水相)に陽イオン系界面活性剤9を溶解させておく
と、負に荷電したガラス表面7に対して陽イオン系界面
活性剤9が静電的に吸着されて、陽イオン系界面活性剤
9の疎水基が液相側に配向する。その結果ガラス表面
は、疎水性となり、連続相液体(油相)によって濡れる
ので、単分散状エマルションの製造は不可能となる。本
発明方法によれば、界面活性剤濃度が臨界ミセル濃度の
1/30〜1/10程度という低い値でも、単分散状エ
マルションを製造することができる。これは、エマルシ
ョン粒子が均一であるため、その安定化に要する界面活
性剤の量が少なくても良いという事実に基くものであ
る。水性連続相液体中に添加する陰イオン系界面活性
剤、非イオン系界面活性剤および分散助剤としては、水
性連続相液体に溶解し得る限り、特に限定されるもので
はないが、下記の様なものが例示される。 *陰イオン系界面活性剤…オレイン酸ナトリウムなどの
カルボン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
などのスルホン酸塩、ドデシル硫酸ナトリウムなどの硫
酸エステル塩など。 *非イオン系界面活性剤…ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノラウレートなどのポリエチレンオキサイド縮合
物、ショ糖脂肪酸エステルなど。 *分散助剤…ポリビニルアルコールなどの高分子系分散
助剤など。 界面活性剤は、連続相液体(水相)のみでなく、分散相
液体(油相)にも溶解させておいた方が、前記粒径分散
係数εを低下させるにより効果的である場合がある。こ
の場合、油溶性界面活性剤は、油相に対し通常0.1〜
10重量%程度、より好ましくは0.5〜2重量%程度
添加する。油溶性界面活性剤の溶解量が0.1重量%未
満の場合には、効果の改善が十分ではないのに対し、1
0重量%を上回る場合には、油相中への水の可溶化、液
晶の形成などの好ましくない現象を生ずることがある。
油性分散相液体中に添加する油溶性界面活性剤として
も、油性分散相液体に溶解する限り、特に限定されるも
のではないが、下記の様なものが例示される。 *ソルビタンエステル類、油溶性ポリエチレンオキサイ
ド縮合物、モノグリセリン脂肪酸エステルなどのグリセ
リンエステル類など。油性分散相液体中に油溶性界面活
性剤を添加する場合にも、連続相液体(水相)には、陰
イオン系界面活性剤および/または非イオン系界面活性
剤および/または分散助剤を添加しておくべきことは、
いうまでもない。また、親水性の多孔質ガラス膜が表面
処理により正に荷電している場合には、連続相液体(水
相)に陽イオン界面活性剤を溶解して操作を行なうこと
により、ガラス表面の分散相液体(油相)による濡れを
防止しつつ、単分散状エマルションの製造を効果的に行
ない得る。陽イオン系界面活性剤としても、水性連続相
液体に溶解する限り、特に限定されるものではないが、
下記の様なものが例示される。 *陽イオン系界面活性剤…セチルトリメチルアンモニウ
ムブロマイドなどのアンモニウム塩、ラウリルアミン塩
酸塩などのアミン塩など。 B.W/O型シングルエマルションの製造 この場合には、表面処理により疎水性とされた多孔質ガ
ラス膜を使用し、上記と同様な油溶性界面活性剤を連続
相液体(油相)に対し0.1〜10重量%程度、より好
ましくは0.5〜2重量%程度溶解させておく。連続相
液体としては、特に限定されず、有機溶媒、石油系油、
動植物系油などが挙げられる。また、分散相液体(水
相)には、水溶性物質を添加しておくことができる。水
溶性物質としては、特に限定されず、無機塩、有機塩、
糖類、高分子物質などが例示される。水溶性物質の添加
量は、分散相液体の0.05重量%から飽和溶解量、よ
り好ましくは0.5重量%から飽和溶解量の範囲とす
る。 C.W/O/W型ダブルエマルションの製造 この場合には、予め調製したW/O型シングルエマルシ
ョンを親水性多孔質ガラス膜を通して連続相液体(水
相)中に圧入することにより得られる。この場合に重要
なことは、多孔質ガラス膜の細孔径が、シングルエマル
ション粒子の最大粒径の1倍以上、より好ましくは1.
5倍以上程度であることである。多孔質ガラス膜の細孔
径がシングルエマルション粒子の最大粒径の1倍未満で
ある場合には、多孔質ガラス膜によるシングルエマルシ
ョン粒子の濾過が生ずる。多孔質ガラス膜の細孔径とシ
ングルエマルション粒子の最大粒径との間で上記の条件
が充足される限り、予め1〜70%程度の粒子濃度に調
整したシングルエマルション粒子は、細孔内でほとんど
抵抗を受けることなく膜を通過して、ダブルエマルショ
ンを形成する。ダブルエマルションにおけるエマルショ
ン粒子の粒径も、シングルエマルションの場合と同様に
0.3〜40μmの範囲内で制御可能である。 D.O/W/O型ダブルエマルションの製造 この場合には、予め調製したO/W型シングルエマルシ
ョンを表面処理により予め疎水性とした多孔質ガラス膜
を通して連続相液体(油相)中に圧入することにより得
られる。この場合にも、多孔質ガラス膜の細孔径とシン
グルエマルション粒子の最大粒径との間では、上記のW
/O/W型ダブルエマルションの製造の場合と同様の条
件が充足される必要がある。図4に本発明方法を実施す
るための装置の一例を示す。この装置の構造および操作
方法の概要は、以下の通りである。円筒型の多孔質ガラ
ス膜10は、モジュール11の内側に装着されている。
貯蔵槽12に収容された分散相液体は、ボンベ13から
の高圧窒素ガスにより圧送されてライン14、モジュー
ル11内の円筒型多孔質ガラス膜10の外側および圧力
計15を備えたライン16を満たす。次いで、バルブ1
7を閉じて、臨界圧以下の圧力を分散相液体に加える。
一方、連続相液体を収容したタンク18からポンプ1
9、ライン20、モジュール11内の円筒型多孔質ガラ
ス膜10の内側および圧力計21を備えたライン22を
経て連続相液体を循環させる。次いで、分散相液体が多
孔質ガラス膜10の細孔を通過してエマルション粒子を
形成する様に、分散相液体側の圧力を臨界圧力以上に高
め、そのまま所定の分散相濃度が得られるまで装置の運
転を継続して、単分散状シングルエマルションを調製す
る。ダブルエマルションの製造にも、図4に示す装置を
使用することができる。例えば、W/O/W型エマルシ
ョンを調製する場合には、予め調製しておいたW/O型
エマルションを貯蔵槽12に収容し、連続相液体(水
相)をタンク18に収容しておく。この状態で上記と同
様の操作を行ない、モジュール11に装着した親水性多
孔質ガラス膜10を通してW/O型エマルションを連続
相液体中に圧入し、W/O/W型エマルションを形成さ
せる。図5に本発明において使用するモジュールの一例
の概要を断面図として示す。但し、円筒型多孔質ガラス
膜27のみは、断面としてではなく外観として示してあ
る。このモジュールは、締め付けキャップ23、ハウジ
ング24、スペーサー25、オーリング26および円筒
型多孔質ガラス膜27により構成されている。例えば、
このモジュールを使用してO/W型エマルションまたは
W/O型エマルションを調製する場合には、入口28か
ら供給される分散相液体を円筒型多孔質ガラス膜27の
外側からその内側を流れる連続相液体中に圧入すれば良
い。
径を均一とし、且つ任意に制御することができる。本発
明により得られた均一な粒径の粒子を含むエマルション
は、これを原料とする各種材料の性能を著しく改善す
る。また、エマルションから得られる固体微粒子の品質
を著しく向上させる。簡単な装置を使用して、簡単な操
作によりエマルションを調製することができ、エネルギ
ー使用量も減少するので、経済的に極めて有利である。
したがって、本発明は、より具体的には、乳化処理を必
要とする各種材料などの製造、例えば、食品、医薬品、
化粧品、顔料、機能性プラスチック微粒子、機能性無機
材料微粒子、ファインセラミックス用原料などの製造、
溶液抽出などに極めて有用である。
7,875号)に記載された方法に従って得られた4種
の円筒型多孔質ガラス膜(長さ250mm×内径9mm
×厚さ0.5mm)をそれぞれ図5に示すモジュールに
装着し、このモジュールを図4に示す乳化装置に取り付
けてO/W型エマルションを製造した。分散相液体とし
ては灯油を使用し、連続相液体としてはドデシル硫酸ナ
トリウム(SDS)を6.9mmol/lの濃度で含む
イオン交換水を使用した。エマルションの調製に際して
は、臨界圧力Pcの3倍の圧力ΔPで分散相液体を連続
相液体中に圧入した。実験に使用した4種の円筒型多孔
質ガラス膜の相対累積細孔分布曲線を水銀圧入式ポロシ
メーターにより求めた。その結果を図6に示す。また、
得られたO/W型エマルションのエマルション粒子の相
対累積粒径分布曲線を遠心沈降式粒径分布測定装置によ
り求めた。その結果を図6に示す。図6(a)と(b)
とを対比すれば、平均細孔径(Dm)が、それぞれ0.
36μm、0.70μm、1.36μmおよび2.52
μmである多孔質ガラス膜を使用して上記と同様にして
得られたO/W型エマルションの平均粒径(Dp)は、
それぞれ約3倍の1.0μm、2.3μm、4.0μm
および8.0μmとなっており、両累積曲線が良好に対
応することが明らかである。また、図7(a)に細孔径
(Dm)が0.52μmである多孔質ガラス膜を使用し
て上記と同様の条件で得られたO/W型エマルションの
光学的顕微鏡写真を示し、図7(b)に細孔径(Dm)
が1.36μmである多孔質ガラス膜を使用して上記と
同様の条件で得られたO/W型エマルションの光学的顕
微鏡写真を示す。図面中のスケールは、10μmであ
る。図7(a)および(b)からも、本発明によるエマ
ルションが極めて均一な粒子径を有しており、且つ単分
散状であることが明らかである。以上の結果から、シャ
ープな細孔分布を有し且つ予め表面処理した多孔質ガラ
ス膜を使用して本発明方法を実施することにより、粒径
分布のシャープな単分散状エマルションが得られること
が明らかである。 B. さらに、図2(a)および(b)にそれぞれ示す
2種の細孔出口形状を有する多孔質ガラス質膜を使用し
て、上記Aと同様の条件でO/W型エマルションを製造
した。水銀圧入式ポロシメーターにより求めた膜内部の
細孔径と得られたO/W型エマルションのエマルション
粒子の平均粒径との関係を図8に示す。図2(a)に示
す円筒型の細孔出口形状を有する多孔質ガラス膜を使用
して得られたエマルション粒子の平均粒径は、多孔質ガ
ラス膜の細孔径の約3倍であるのに対し(直線
(a))、図2(b)に示すロート状の細孔出口形状を
有する多孔質ガラス膜を使用して得られたエマルション
粒子の平均粒径は、多孔質ガラス膜の細孔径の約7倍と
なっている(直線(b))。このことから、細孔出口形
状および寸法を加工調整することにより、エマルション
粒子の粒径を制御しつつその拡大をはかり得ることが明
らかである。 C. さらに、細孔径が種々異なる多孔質ガラス膜を使
用して、上記Aと同様な条件下に臨界圧力Pcと膜が分
散相液体に濡れてエマルションが多分散化し始める時の
上限圧力Plとを測定した。その結果を図9に示す。こ
の両ライン間に挟まれた圧力範囲にΔPを設定した場合
にのみ、単分散状エマルションを調製できることが確認
された。図9に示す結果から、上限圧力Plは、臨界圧
力Pcの約5倍であることが明らかである。 実施例2O/W型エマルションの製造II A. 実施例1と同様の乳化装置を使用してO/W型エ
マルションを調製した。但し、多孔質ガラス膜の細孔径
は0.52μm、圧力ΔPは150kPaであり、乳化
剤としては下記のものを使用した。 (a)…SDS(陰イオン系);0.2重量% (b)…n−ドデシルベンゼンスルホン酸ントリウム
(陰イオン系):0.2重量% (c)…セチルトリメチルアンモニウムブロマイド(陽
イオン系):0.5重量% (d)…ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラ
ウレート(非イオン系;商標名“トウイーン20”):
1重量%) 各界面活性剤についてのエマルション粒子の粒径とその
相対容積との関係を図10に示す。図10に示す結果か
ら明らかな様に、陽イオン系界面活性剤(c)を使用す
る場合には、多孔質ガラス膜が分散相である灯油に濡れ
てエマルションが多分散化したが、それ以外のものを使
用する場合には、単分散状エマルションが形成され、平
均粒径および粒径分散係数のいずれもが本発明の範囲内
になった。次に、多孔質ガラス質膜表面とO/W型エマ
ルションの粒子径分布との関係を調べるために、下記の
多孔質ガラス質膜を使用して、O/W型エマルションを
調製した。界面活性剤としては、SDSを使用し、多孔
質ガラス膜の細孔径および圧力は上記Aと同様とした。 (e)…表面処理なし (f)…多孔質ガラス膜をベンジルトリクロロシランと
SO3で処理して、負の荷電基を導入した。 (g)…多孔質ガラス膜を2−アミノエチルアミノプロ
ピルトリエトキシシランで処理して、正の荷電基を導入
した。 各多孔質ガラス膜を使用した場合についてのエ
マルション粒子の粒径とその相対容積との関係を図11
に示す。図11に示す結果から明らかな様に、正の荷電
基を導入した多孔質ガラス膜(g)を使用する場合に
は、多孔質ガラス膜が分散相である灯油に濡れてエマル
ションが多分散化したが、それ以外の場合には、全て単
分散状エマルションが形成され、平均粒径および粒径分
散係数のいずれもが本発明の範囲内になった。図10お
よび図11に示す結果から明らかな様に、単分散状O/
W型エマルションを調製するためには、多孔質ガラス膜
表面の電荷の符号と界面活性剤の電荷の符号とを同一と
することが必要である。若し、両電荷の符号が異なる場
合には、界面活性剤が多孔質ガラス膜表面に吸着され
て、膜表面が親油性となり、多孔質ガラス膜表面が分散
相液体により濡れるため、単分散状エマルションが生成
されない。非イオン系界面活性剤の場合には、連続相液
体(水相)で負に分極しているため、単分散状エマルシ
ョンが生成されるものと考えられる。 B. 細孔径0.52μmまたは1.36μmの多孔質
ガラス膜を使用し、連続相液体中の界面活性剤(SD
S)の濃度を種々変える以外は、上記Aと同様にして単
分散状エマルションを調製した。遠心沈降式粒径分布測
定装置により測定したエマルションの平均粒径および粒
径分散係数に対する界面活性剤(SDS)の濃度の影響
を図12に示す。図12において、界面活性剤(SD
S)の濃度は、連続相中の平衡濃度を示す。SDSの限
界ミセル濃度(CMC)は、約7mmol/lである
が、図12から明らかな様に、本発明方法によれば、
0.2〜0.4mmol/lという極めて低いSDS濃
度(CMCの1/30〜1/10程度の稀薄濃度)にお
いても、単分散状エマルションが得られている。しかし
ながら、SDS濃度をさらに低下させると、エマルショ
ンの平均粒径および粒径分散係数の値が大きくなり、粒
径分布にバラツキが認められる。そして、粒径分布のバ
ラツキは、多孔質ガラス膜の細孔径が大きい程顕著とな
っている。換言すれば、膜乳化法による単分散状エマル
ションの製造は、一般に、多孔質ガラス膜の細孔が小さ
い程、安定して行なうことができる。 実施例3W/O型エマルションの製造 A. 円筒型多孔質ガラス膜(長さ250mm×内径9
mm×厚さ0.5mm;細孔径2.56μm)をシリコ
ーン樹脂(商標名“KP−18C”、信越化学工業
(株)製)の5%水溶液に浸漬し、次いで30分間減圧
脱気した後、100℃で2時間乾燥して、その表面を疎
水性とした。 得られた疎水性円筒型多孔質ガラス膜を
図5に示すモジュールに装着し、このモジュールを図4
に示す乳化装置に取り付けてW/O型エマルションを製
造した。分散相液体としては1重量%食塩水溶液を使用
し、連続相液体としてはソルビタンモノオレエートを
0.1重量%の濃度で含む灯油を使用した。W/O型エ
マルションの調製に際しては、25kPaの圧力で分散
相液体を連続相液体中に圧入した。得られたW/O型エ
マルションは、エマルション粒子の平均粒径が8.2μ
m、粒径分散係数が0.27であった。図13に得られ
たエマルションの光学顕微鏡写真を示す。図面中のスケ
ールは、20μmである。本発明によるW/O型エマル
ションが極めて均一な粒子径を有しており、且つ単分散
状であることが明らかである。 B. また、連続相液体としてはソルビタンモノオレエ
ートを0.5重量%の濃度で含む灯油を使用する以外は
上記Aと同様にしてW/O型エマルションを製造した。
このW/O型エマルションも、上記Aで得られたエマル
ションとほぼ同様な平均粒径および粒径分散係数を有し
ており、単分散状であった。 実施例4W/O/W型エマルションの製造 A. 円筒型多孔質ガラス膜(長さ250mm×内径9
mm×厚さ0.36mm;細孔径0.36μm)を20
0℃で48時間真空乾燥した後、これをオクタデシルト
リクロロシランを5%含有するトルエン溶液に浸漬し、
110℃で8時間加熱還流させた。次いで、該膜をトリ
メチルクロロシランを1%含有するトルエン溶液に室温
で2時間浸漬した後、無水トルエンで十分洗浄して、疎
水性の円筒型多孔質ガラス膜を得た。得られた疎水性の
円筒型多孔質ガラス膜を使用し、実施例3と同様の手順
で分散相に300kPaの圧力を加えて連続相中に圧入
し、エマルション粒子径が約1μmの単分散状W/O型
エマルションを調製した。使用した分散相は、リン酸水
素二ナトリウムを0.4重量%およびリン酸二水素カリ
ウムを0.1重量%含む水溶液であり、連続相は、ポリ
グリセリン縮合リシノレートを1重量%含む大豆油であ
った。 B. 次いで、上記で得られた単分散状W/O型エマル
ションのエマルション粒子の最大粒径よりも1.5倍以
上の細孔径(2.8μm)を有する親水性多孔質ガラス
膜を使用して、下記に示す(a)および(b)の分散相
液体としての上記で得られた単分散状W/O型エマルシ
ョンを、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラ
ウレート(非イオン系;商標名“トウイーン20”)1
重量%および食塩1重量%を含む連続相液体としての水
溶液にそれぞれ40kPaの圧力を加えて圧入し、W/
O/W型エマルションを得た。 (a)内水相濃度…1% (b)内水相濃度…50% 得られた2種類のW/O/W型エマルションの光学顕微
鏡写真をそれぞれ図14(a)および(b)に示す。図
面中のスケールは、20μmである。図14(a)およ
び(b)からも、本発明によるW/O/W型エマルショ
ンのエマルション粒径が均一であり、且つ内水相濃度を
1%程度から50%程度までの広い範囲で制御できるこ
とが明らかである。 参考例1 実施例1で使用したと同様の細孔径0.56μmの多孔
質ガラス膜を使用して、pHの種々異なる水中での荷電
状況(ゼータ電位)を調べた。結果は、図15に示す通
りである。図15において、各曲線は、下記の表面状況
の場合の結果を示す。 (a)…2−アミノエチルアミノプロピルトリエトキシ
シランで処理した。 (b)…表面処理なし (c)…ベンジルトリクロロシランとSO3により処理
した。 図15に示す結果から明らかなように、pH2〜8の範
囲で未処理の親水性多孔質ガラス膜は、−15〜−35
mVと負に荷電している(曲線(b)参照)。これに対
し、ベンジルトリクロロシランとSO3により処理した
親水性多孔質ガラス膜は、−20〜−50mVというよ
り強い負の電荷を示している(曲線(c)参照)。一
方、2−アミノエチルアミノプロピルトリエトキシシラ
ンで処理した親水性多孔質ガラス膜は、+20〜+55
mVの正の電荷を示している(曲線(a)参照)。この
ことから、本発明によれば、多孔質ガラス膜の表面特性
を種々変化させ得ることが明らかである。
る機構を模式的に示す図面である。
面活性剤分子の挙動を模式的に示す図面である。
フローシートである。
一例を示す断面図である。
対累積細孔分布曲線及びこれを使用して得られたO/W
型エマルションのエマルション粒子の相対累積粒径分布
曲線を示すグラフである。
子状態を示す光学的顕微鏡写真である。
マルション粒子径と使用した多孔質ガラス質膜の細孔径
との関係を示すグラフである。
ションが多分散化し始める時の上限圧力Pcとの関係を
示すグラフである。
ョンにおいて、使用した界面活性剤について、エマルシ
ョン粒子の粒径とその相対容積との関係を示すグラフで
ある。
ョンにおいて、使用した多孔質ガラスについて、エマル
ション粒子の粒径とその相対容積との関係を示すグラフ
である。
ョンにおいて、エマルション粒子の平均粒径と粒径分散
計数とに対する界面活性剤(SDS)の濃度の影響を示
すグラフである。
エマルション粒子を示す光学的顕微鏡写真である。
ンのエマルション粒子を示す光学的顕微鏡写真である。
pHを有する水中での荷電状況(ゼータ電位)を示すグ
ラフである。
Claims (13)
- 【請求項1】単分散状シングルエマルションの製造方法
であって、均一孔径で且つロート状の細孔出口形状を有
する表面処理された多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の
1〜10倍の圧力で分散相液体を連続相液体中に圧入す
ることにより、平均粒子径が0.7〜40μmの範囲内
にあり、かつ、平均粒子径の50%以下の小径の粒子を
実質的に含まないエマルションを製造する方法。 - 【請求項2】分散相液体を油性分散相液体とし、連続相
液体を水性連続相液体とすることによりO/W型エマル
ションを得る請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】分散相液体を水性分散相液体とし、連続相
液体を油性連続相液体とすることによりW/O型エマル
ションを得る請求項1記載の製造方法。 - 【請求項4】均一孔径で且つロート状の細孔出口形状を
有する表面処理された多孔質ガラス膜を通して臨界圧力
の1〜10倍の圧力でシングルエマルションを連続相液
体中に圧入することにより、平均粒子径が0.7〜40
μmの範囲内にあり、かつ、内相の濃度が1〜70%の
範囲内でほぼ一定に制御されているダブルエマルション
を製造する方法。 - 【請求項5】シングルエマルションとしてW/O型エマ
ルションを用い、連続相液体を水性連続相液体とするこ
とによりW/O/W型エマルションを得る請求項4記載
の製造方法。 - 【請求項6】シングルエマルションとしてO/W型エマ
ルションを用い、連続相液体を油性連続相液体とするこ
とによりO/W/O型エマルションを得る請求項4記載
の製造方法。 - 【請求項7】均一孔径を有し且つ表面処理により正に帯
電した親水性多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜1
0倍の圧力で油性分散相液体を陽イオン系界面活性剤を
含む水性連続相液体中に圧入することを特徴とする単分
散状O/W型シングルエマルションの製造方法。 - 【請求項8】均一孔径を有し且つ表面処理により負に帯
電した親水性多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜1
0倍の圧力で油性分散相液体を陰イオン系界面活性剤お
よび/または非イオン系界面活性剤を含む水性連続相液
体中に圧入することを特徴とする単分散状O/W型シン
グルエマルションの製造方法。 - 【請求項9】均一孔径を有し且つ表面処理により正に帯
電した親水性多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜1
0倍の圧力で油溶性界面活性剤を含む油性分散相液体を
陽イオン系界面活性剤を含む水性連続相液体中に圧入す
ることを特徴とする単分散状O/W型シングルエマルシ
ョンの製造方法。 - 【請求項10】均一孔径を有し且つ表面処理により負に
帯電した親水性多孔質ガラス膜を通して臨界圧力の1〜
10倍の圧力で油溶性界面活性剤を含む油性分散相液体
を陰イオン系界面活性剤および/または非イオン系界面
活性剤および/または分散安定剤を含む水性連続相液体
中に圧入することを特徴とする単分散状O/W型シング
ルエマルションの製造方法。 - 【請求項11】均一孔径で且つロート状の細孔出口形状
を有し、さらに表面処理により疎水性となった多孔質ガ
ラス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の圧力で油溶性界
面活性剤を含む油性分散相液体中に水性連続相液体を圧
入することを特徴とする単分散状W/O型シングルエマ
ルションの製造方法。 - 【請求項12】W/O型エマルションからW/O/W型
エマルションを製造する方法であって、均一孔径でW/
O型エマルション粒子の最大粒径の1倍以上の細孔径を
有し且つ表面処理により正に帯電した親水性多孔質ガラ
ス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の圧力で、W/O型
エマルションを陽イオン系界面活性剤を含む水性連続相
液体中に圧入することを特徴とする単分散状W/O/W
型エマルションの製造方法。 - 【請求項13】W/O型エマルションからW/O/W型
エマルションを製造する方法であって、均一孔径でW/
O型エマルション粒子の最大粒径の1倍以上の細孔径を
有し且つ表面処理により負に帯電した親水性多孔質ガラ
ス膜を通して臨界圧力の1〜10倍の圧力で、W/O型
エマルションを陰イオン系界面活性剤および/または非
イオン系界面活性剤を含む水性連続相液体中に圧入する
ことを特徴とする単分散状W/O/W型エマルションの
製造方法。
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