JP2733622B2 - 平形電力ケーブル用筐体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、平形電力ケーブルの一端に成端される端子
を収容する平形電力ケーブル用ハウジング組立体に関す
る。

平形電力ケーブルは、一例として75アンペア公称電力
送電用として使用されており、その構成要素としての平
形導体は幅25.4mm（１インチ）、厚み約0.5mm（0.020イ
ンチ）であり、各表面に約0.1〜0.2mm（0.004〜0.008イ
ンチ）の厚みの押出し絶縁コーティングがほどこされて
おり、全体の平均厚みは約0.9mm（0.034インチ）であ
る。一定間隔だけ隔てられている一対の平行同面平形導
体条片の周囲に押出し絶縁コーティングがほどこされて
おり、送電用の電流路と帰還路を形成している複導体平
形ケーブルも使用されている。単導体／複導体平形電力
ケーブルに成端する端子を有しているコネクタに対する
ハウジングを開発することが望まれている。

ケーブルの歪みを逃がす手段（ストレインリリーフ）
をコネクタに備えることも望まれている。

また、ハウジング内における端子の軸方向／鉛直方向
移動を制限する手段をコネクタハウジングに備えること
も望ましい。

本発明は、平形電力ケーブルの一端に成端される端子
を収容する平形電力ケーブル用ハウジング組立体であっ
て、 前記端子を受容すると共に前記端子の前進を停止させ
る後向きストップ面を有するキャビティと、前記端子に
形成されたコンタクト部分を受容する前部通路とを有す
るハウジングと、 第１横端で連結されると共に前記第１横端と反対側の
第２横端で分離された二又の上部ストラットおよび下部
ストラットからなり、前記上部ストラットと前記下部ス
トラットとの間に形成された、前記平形電力ケーブルの
幅および厚さと略等しい幅および厚さを有するスロット
と、前記上部ストラットおよび前記下部ストラットの前
面に形成された、前記端子の後端に対応する前向きスト
ップ面とを有するストレインリリーフとを具備し、 該ストレインリリーフは、前記平形電力ケーブルの横
縁から前記平形電力ケーブルに被せられると共に前記ハ
ウジングの後端から前記ハウジングに挿入固定され、こ
れにより前記端子の後方への移動が規制されると共に前
記端子を受容する前記ハウジングの後端が閉塞されるこ
とを特徴とするものである。

本発明は、平形電力ケーブルの一端において相互隣接
させて成端して１つの電気コネクタを形成する一対の中
間アダプタ端子用のハウジングを有するハウジング組立
体を提供しようとするものである。したがってコネクタ
ならびにそのハウジング組立体は単導体平形電力ケーブ
ルに適用することができるが、特に複導体平形電力ケー
ブルの成端用に適用すれば好適である。端子の接触部分
はケーブル端部から前方に向かって突出しており、ハウ
ジングの嵌合面から前方に向かって突出しているかまた
はハウジング嵌合面に沿って露出しており、別のケーブ
ルコネクタ、印刷回路板に搭載されているヘッダ、電源
の端子ポスト、バスバーなどの別の電気製品の相手コン
タクトに電気的に接続させる。

各端子には一対の対向板部分があり、各板部分を横断
して一連の剪断波形と凹部が交互配置しており、平形ケ
ーブル一端の主面に対面している対板部分をその間にケ
ーブルを挟んで相互押圧すれば剪断波形が係合し合って
平形ケーブルの導体をケーブルに一体化されたまま残る
複数の条片に剪断する。波形はまた、剪断された導体条
片を対向凹部の中に押込み、それに伴って剪断された導
体の縁が隣接剪断波形の鉛直側縁によって境界が仕切ら
れている電気係合面に隣接して移動し、アダプタ端子と
平形ケーブル導体との間に電気接続が形成される。

各端子の対板部分は共に後部ケーブル受入端子側から
前方に向かって突出しており、横方向に一定間隔だけ隔
てられており、既知の横断幅のケーブル受入長孔の境界
を仕切っている一対の湾曲部分から前方に向かってわず
かな角度を成して突出している。ケーブルの端部に設け
られているタブ形部分が端子のケーブル受入長孔の中に
挿入され、各端子の上側板部分と下側板部分の間に位置
している。各対の上側板部分と下側板部分を、一体ヒン
ジとしての働きをする湾曲部分を中心にして回転させて
相互押圧し、剪断波形によってケーブルの導体（１本ま
たは２本）の条片を剪断し、押込んで端子をケーブルに
成端する。

２つのタブ形ケーブル部分が各端子対湾曲部分の内縁
に対してごくわずかな間隙を伴って端子長孔の中にはま
る。より重要なこととして、導体の軸方向露出縁は、各
端子の内側湾曲部分の隣接外向き縁に合わせて精密に形
成されている。端子の板部分を相互押圧してケーブルを
成端すれば、すでにケーブル長孔沿いの導体縁に少なく
とも隣接している内側湾曲部分がわずかに変形して導体
縁に当り、導体素材の中に食い込み、外側湾曲部分はわ
ずかに変形してケーブルの隣接横外縁沿いの絶縁コーテ
ィングに当り、その中に食い込み、成端後タブ形ケーブ
ル部分を把握し、ケーブルとの関係における端子の軸方
向移動を阻止し、成端部の応力を逃がすストップ機能と
しての働きをする。

タブ形ケーブル部分に成端した端子をハウジングの後
端の各開口の中に挿入し、各空洞部コンタクト部分を正
しくハウジングの嵌合面に沿って定置する。本発明のコ
ネクタのハウジングは、好ましくは正確に不変間隔だけ
隔てた端子に隣接する上側／下側対出張り部を精密に形
成するワンピース成形品とする。対出張り部が鉛直方向
において各端子を各空洞部内に密接させて定置し、端子
に対する振動作用を最少限に抑える働きをし、その働き
をする時に上側ハウジング蓋部分と下側ハウジング蓋部
分を結合している空洞部間の中央隆起部によって支援さ
れる。続いてストレインリリーフをハウジング後端に取
り付けてケーブル出口を形成し、後部ストップ面によっ
て端子をハウジング内において正しく軸方向位置に維持
し、コンタクト部分を軸方向位置に維持し、接触面の軸
方向移動を最少限に抑えることによってその耐摩耗性を
向上させる。

本発明のコネクタのケーブルストレインリリーフは好
ましくはプラスチック製二股形一体成形品として、一方
の横端において接合されている上側横断方向ストラット
と下側横断方向ストラットを端子によって成端した後平
形ケーブル一方の側から平形ケーブルに被せる。ケーブ
ルストレインリリーフの各横端から前方に向かって突出
している一対のラッチアームがケーブルに沿って移動
し、ハウジングの後端に当接してハウジングにラッチン
グ係合する。一方のラッチアームは一体結合されている
横端に設けられている一体部材であり、他方のラッチア
ームは水平方向に向かって２つに割られて上側アーム部
分と下側アーム部分になっており、各々２つに割られて
いる横端の上側ストラットと下側ストラットの横端から
前方に向かって突出している。ラッチング係合した上側
アーム部分と下側アーム部分をハウジングのラッチング
凹部によって鉛直方向においてしっかりと相互保持すれ
ばストレインリリーフが上側ストラットと下側ストラッ
トとの間の平形ケーブルに密着し、ケーブル側湾曲線
が、取扱い中に、またケーブルが曲げられて垂直方向に
なる時にケーブル絶縁体を保護する働きをする。

本発明は、平形電力ケーブルの一端に成端する端子の
ハウジングを有するハウジング組立体を提供することを
目的とする。

本発明はまた、単導体平形電力用端子に対しても複導
体平形電力ケーブル用端子に対しても対応できるハウジ
ングを有するハウジング組立体を提供することを目的と
する。

本発明はまた、端子の内部鉛直方向移動と内部軸方向
移動をほぼ完全に阻止しつつ端子を固定するハウジング
を有するハウジング組立体を提供することを目的とす
る。

本発明はまた、成端したケーブルをハウジングの後端
からハウジングの中に挿入した後一体型ハウジングの後
端に取り付けることができるストレインリリーフを有す
るハウジング組立体を提供することを目的とする。

本発明はまた、ハウジングにラッチングして平形ケー
ブルに被せて密着させることができるストレインリリー
フを有するハウジング組立体を提供することを目的とす
る。

以下、添付図を参照しつつ本発明のいくつかの実施態
様のハウジングとストレインリリーフについて詳述する
こととする。

第１図において、コネクタ10はハウジング12とストレ
インリリーフ14とを備え、平形電力ケーブル18に成端さ
れている１対の端子16を収容している。コネクタ20は、
コネクタ10と嵌合可能であると共に端子16に対応する端
子22を収容している。端子22は、ハウジング26から後方
に向かって突出しているポスト部分24を有し、このポス
ト部24は印刷回路板（図示せず）の相手めっきスルーホ
ールの中に挿入される。コネクタ10,20を嵌合させれば
端子22の前端のスプリングアームコンタクト部分28が端
子16の前端のスプライン30に嵌合する。ハウジング12に
おいて、複数の前記通路32が嵌合面34に連通しており、
端子16を後端36からハウジング12の中に挿入すればスプ
ライン30が各通路32の中に入る。コネクタ20のハウジン
グ26の大空洞部38の中にスプリングアーム28があり、嵌
合時にハウジング12の前部40が該空洞部38の中に入り、
スプリングアーム28が通路32の中に入って各スプライン
30に電気的に係合する。ハウジング12の両脇に設けられ
ている一対のラッチアーム42がハウジング26の一対の相
手ラッチング突出体44の上に乗って同突出体44にラッチ
ング係合する。コネクタを引き離す時に後部把握部分46
が内向きに撓み、ラッチアーム42が突出体44から楽に外
れる。

第1,2図を参照して、ケーブル18の端子16をハウジン
グ後端36の中に挿入した後ストレインリリーフ14を横端
48から平形ケーブル18を横断して挿入し、横縁48に沿っ
て前に向かって動かして後端36に沿ってハウジング12に
固定する。ストレインリリーフ14の上側ストラット50と
下側ストラット52は、間にケーブル18を締着すべく互い
に一定間隔だけ隔てられており、一体部分54から横方向
に向かって突出している。一体部分54がある横端56から
第１ラッチアーム58が内向きにラッチング突出体60に向
かって前方に向かって突出している。横端62から一対の
第２ラッチアーム64が上側／下側ストラット50/52から
内向きラッチング突出体66に向かって前方に向かって突
出しており、ラッチング突出体66がコネクタハウジング
12にラッチングする際に単一ラッチアームとして係合す
る。ハウジング12の後端36の近くに外面68に沿って一対
のラッチング凹部70がある；ラッチング凹部70は上側／
下側溝壁面71の間に形成されている溝の中にあり、スト
レインリリーフ14をハウジング12に取り付ければラッチ
ング突出体60,66,66がラッチング凹部70の中に入る。

ケーブルストレインリリーフ14をハウジング12に組み
付ければ丸形後隅78付きの上側ストラット50と下側スト
ラット52の対向面74,76の間と、横縁56,62のそばの側壁
80,82,82の間にケーブル出口（長孔）72が形成される。
側壁80,82,82の間隔は、コネクタを組み付けた時に幅方
向にわずかな締まりばめが生じるようにケーブル18の公
称幅よりも少し小さく設定することが望ましい。また、
コネクタを組み付ければ上側／下側ストラット50,52の
対向面74,76がケーブル18の上側／下側主面84,86に密着
するようにすることが望ましい。コネクタを組み付けれ
ば、第１図に示すストラット50,52の前向き面88が端子1
6の後側移動限界（ストップ）としての働きをする；端
子16の最後部が面88の丸形凹部90の中にはまる（第13,1
4図）。

第2,3図を参照して、ハウジング後端36から前方に向
かって後向きストップ面93に達している一対の大空洞部
92の中に端子16を挿入する。各空洞受92の両脇に沿って
軸方向に向かって形成されている上側／下側出張り部94
の間に端子16を定置する；出張り部94対向面の間隔は、
コネクタを組み付ければ端子16が鉛直方向にほとんど移
動せず、たとえ移動してもケーブル18に成端した端子16
の最終高さにある程度の許容差が確保されるように正確
に設定する。ハウジング12は、出張り部の対向面間隔を
正確に調節できるように一体成形する。空洞部92間の鉛
直隔壁96がハウジング12の上側／下側蓋部分98,100の引
離しを阻止し、内対出張り部対向面間の間隔を維持す
る。

端子16を打抜き加工アダプタ102がケーブル面84,86に
直に当り、アダプタ102のケーブルと反対側の面に沿っ
て設けられているインサート104は、銅の含有量が高
く、成端すればケーブル導体の剪断縁に気密電気係合す
る。電力ケーブルの端子ポストに成端するのに好適であ
るブレード形コンタクト部分108がある一対のアダプタ1
06を第４図に示す；端子にインサートを設けることが望
ましいが、成端方法を図解するための一助としてインサ
ートは図示していない。ケーブル18の、一定間隔だけ隔
てられている２本の同面平行導体110に絶縁コーティン
グがほどこされており、同絶縁コーティングが導体110
間の中間部分112になっている。図示のごとく、ケーブ
ル18の端から後方に向かってケーブルの中心線に沿って
軸方向長孔114が切設されている；長孔114は一定の幅を
有しており、一対のタブ形ケーブル部分116が形成され
ている。アダプタ106の後端118の一対の湾曲部分120,12
2がアダプタ106の上側／下側板部分124,126に結合す
る。

第5A,5B図に示す別の実施態様としてのアダプタ128に
は２つのアダプタ部分130があり、各アダプタ部分の湾
曲部分132,134の間にケーブル受入長孔がある。アダプ
タ128は、スプライン138が設けられている一体横断コン
タクト部分136であり、第４図のケーブル18と同様に一
対のタブ形ケーブル部分142が設けられている単導体ケ
ーブル140の成端用に好適である。タブ形ケーブル部分1
42をケーブル受入長孔の中に挿入し、対上側／下側板部
分の間に入れる。上側／下側板部分144,146を横断して
一連の交互配置された剪断波形148と凹部150が設けられ
ており、波形148は平形ケーブルの上側／下側主面に向
かって突出している。

第6,7図に示す本発明の代表的実施態様としての端子1
6にはアダプタ102と、上側／下側インサート104a,104b
があり、タップ形ケーブル部分152がケーブル受入長孔1
54を貫通し、アダプタ102の上側／下側板部分156,158の
間に位置している。第６図を参照して、上側／下側板部
分156,158の剪断波形164,166の頭部160,162を成端に先
立ってケーブル面84,86に当てる；第７図を参照して、
波形164,166がケーブル18の導体を剪断し、剪断した導
体条片168を対向凹部170,172の中に押込み、インサート
104の各開口178の中の交互に噛合う上側／下側継手174,
176を形成している。第７図を参照して、上側／下側イ
ンサート104a,104bを横断している波形180に隣接し、交
互に波形180の側面と開口178の縦方向側壁になっている
鉛直壁面に剪断導体縁が隣接し、電気的に係合してい
る。好ましくは、波継手は２つ割りにし、インサートも
波形180の外向き面に沿って２つ割りにし、波継手にエ
ネルギーを蓄積することによってインサートと剪断導体
縁との間の電気接続の気密性を強化する。

第8,9図を参照して、端子16の成端前ならびに成端後
にタブ形導体部分の横縁を把握する。内側／外側湾曲部
分182,184の間にケーブル受入長孔154が形成されてい
る。第４図の場合と同様に、ケーブル18の中心線に沿っ
て長孔190が切設されており、導体192が剪断されて剪断
縁194が形成されている。ケーブル横縁198に沿って設け
られているケーブル絶縁体196が対導体間の中間条片200
にもなっている。第７図を参照して、アダプタの上側部
分と下側部分を押し合わせれば湾曲部分182,184の素材
がわずかに変形すると同時に突出して導体縁194とケー
ブル横縁198に当り、導体192の素材202の中に食い込
み、絶縁体196の部分204を圧縮してタブ形ケーブル部分
152を把握し、ケーブル18に沿って端子16のストップを
形成する。

コネクタ10,20を組み付けた状態を第10,12図に示す。
端子16がタブ形ケーブル部分152に成端され、２つ割り
波継手206が形成されており、波継手206の間にインサー
ト208がステーキングされている。第10図を参照して、
ケーブルストレインリリーフ14が横縁48からケーブル18
に被せられている。第11図を参照して、スプライン30が
通路32に差し込まれて端子16がハウジング12の空洞部92
の中に挿入されており、ラッチング突出体66がラッチン
グ凹部70に差し込まれてストレインリリーフ14がハウジ
ング12にラッチングされている；端子22がコネクタ20の
ハウジング26内で固定され、空洞部38とポスト部分24を
横断しているコンタクト部分28がハウジング26から外向
きに突出している。第12図を参照して、コネクタ10,20
がラッチングによって合体されており、ラッチアーム42
と突出体44のラッチング面210,212はわずかに逆角を成
しており、耐振性が確保されている；ハウジング12の前
部40はハウジング26の空洞部38の中にはまっており、端
子22のスプリングアームコンタクト28が、端子16を交互
に上向き／下向きに横断している端子16のスプライン30
に電気的に係合している。

第13,14図を参照して、嵌合しているコネクタ10,20
の、下に向かって角度を成しているスプライン30aと、
上に向かって撓むスプリングコンタクトアーム28aが互
いに電気的に係合する。ラッチングされているケーブル
ストレインリリーフ14がケーブル出口になっており、ケ
ーブル18が上側／下側ストラット50,52の対抗面74,76の
間に締着されており、端子16の湾曲部分184が凹部90の
中にはまっている。

第15,16図に示す別の実施態様においては、端子250,2
52が複導体ケーブル258の個別導体を含んでいる各ケー
ブル部分254,256の端部に成端されている。端子250,252
に対して各々別個のハウジング260があり、各々別個の
ケーブルストレインリリーフ262がハウジング260の後端
にラッチングされている。本システムは、ケーブルの個
別導体が設定している電流路と帰還路に対してコネクタ
264,266を一定間隔だけ隔てたい場合に適用すれば好適
である。

本発明は、上に紹介した実施態様だけに限られること
はなく、その特許請求範囲内においてこれ以外にも様々
な実施態様が可能であることは言うまでもない。

本発明の平形電力ケーブル用ハウジング組立体によれ
ば、ストレインリリーフが、平形電力ケーブルの横縁か
ら平形電力ケーブルに被せられると共にハウジングの後
端からハウジングに挿入固定され、これにより端子の後
方への移動が規制されると共に端子を受容するハウジン
グの後端が閉塞されるので、ストレインリリーフによっ
て端子のハウジング内への保持と端子の成端部に対する
保護がなされるばかりでなく、平形電力ケーブルに成端
された端子を保持するハウジングにストレインリリーフ
を容易に挿入固定することができるという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のコネクタと、同コネクタに嵌合させ
るコネクタの斜視図であり、成端した平形ケーブルをハ
ウジングから切り離してあり、ストレインリリーフをコ
ネクタから切り離してある状態を示す。 第２図は、後側から見た第１図のハウジングとストレイ
ンリリーフの斜視図である。 第３図は、ハウジングの第２図の３−３矢視縦断面図で
ある。 第４図は、準備が整ったケーブルは支部を挿入して成端
する寸前の端子の斜視図であり、端子の別のタイプの接
触部分を示す。 第5A,5B図は、成端に先立ってケーブル端部に端子を取
り付ける方法を示す図であり、端子のインサートは示し
ておらず、平形ケーブルは単導体ケーブルであり、端子
はコンタクト部分に渡して一体化されている。 第6,7図は、ケーブルに成端した第１図の端子の図解で
ある。 第8,9図は各々第6,7図の８−8,9−９矢視断面図であ
り、成端時に端子がケーブル端部の側縁を把握している
様子を示す。 第10〜12図は各々、各端子をハウジング内に固定する
前、端子を固定した後、コネクタを嵌合させた後の、第
１図のつがいコネクタの平面断面図である。 第13,14図は、各々第11,12図のコネクタの嵌合前、嵌合
後の13−13,14−14矢視断面図である。 第15,16図は、端子をハウジング内に挿入する前、挿入
した後の、コネクタを軸方向に一定間隔だけ隔てる場合
の複導体平形ケーブル成端用個別端子と個別ハウジング
を示す図である。 10:コネクタ、12:ハウジング 14:ストレインリリーフ、16:端子 18:平形電力ケーブル、30:コンタクト部分 32:前部通路、48:横縁 50:上部ストラット、52:下部ストラット 56:第１横端、62:第２横端 72:スロット、88:前向きストップ面 92:キャビティ、93:後向きストップ面

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】平形電力ケーブルの一端に成端される端子
   を収容する平形電力ケーブル用ハウジング組立体であっ
   て、 前記端子を受容すると共に前記端子の前進を停止させる
   後向きストップ面を有するキャビティと、前記端子に形
   成されたコンタクト部分を受容する前部通路とを有する
   ハウジングと、 第１横端で連結されると共に前記第１横端と反対側の第
   ２横端で分離された二又の上部ストラットおよび下部ス
   トラットからなり、前記上部ストラットと前記下部スト
   ラットとの間に形成された、前記平形電力ケーブルの幅
   および厚さと略等しい幅および厚さを有するスロット
   と、前記上部ストラットおよび前記下部ストラットの前
   面に形成された、前記端子の後端に対応する前向きスト
   ップ面とを有するストレインリリーフとを具備し、 該ストレインリリーフは、前記平形電力ケーブルの横縁
   から前記平形電力ケーブルに被せられると共に前記ハウ
   ジングの後端から前記ハウジングに挿入固定され、これ
   により前記端子の後方への移動が規制されると共に前記
   端子を受容する前記ハウジングの後端が閉塞されること
   を特徴とする平形電力ケーブル用ハウジング組立体。