JP2732924B2 - (1s,2s,3r,5r)―2―[(3s)―2―ハロゲン―3―ヒドロキシ―1―アルケン(イニル)]―3―トリアルキルシリル―オキシ―7,7―(2,2―ジメチル―トリメチレンジオキシ)―ビシクロ[3.3.0]オクタン化合物およびその製造方法 - Google Patents

(1s,2s,3r,5r)―2―[(3s)―2―ハロゲン―3―ヒドロキシ―1―アルケン(イニル)]―3―トリアルキルシリル―オキシ―7,7―(2,2―ジメチル―トリメチレンジオキシ)―ビシクロ[3.3.0]オクタン化合物およびその製造方法

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JP2732924B2 JP1510589A JP51058989A JP2732924B2 JP 2732924 B2 JP2732924 B2 JP 2732924B2 JP 1510589 A JP1510589 A JP 1510589A JP 51058989 A JP51058989 A JP 51058989A JP 2732924 B2 JP2732924 B2 JP 2732924B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は(1S,2S,3R,5R)−2−[(3S)−2−ハロ
ゲン−3−ヒドロキシ−1−アルケン(イニル)]−3
−トリアルキルシリル−オキシ−7,7−(2,2−ジメチル
−トリメチレンジオキシ)−ビシクロ−[3.3.0]オク
タン化合物の15−ケトカルバサイクリン中間生成物(PG
命名法)をジイソブチルアルミニウム−2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチル−フェノキシドで還元することによ
り製造する新規な方法に関する。
薬理的に効果のあるカルバサイクリン(Carbacycli
n)類似の“シカプロスト”(Cicaprost) ないしは“エピタロプロスト”(Eptaloprost) 合成では、15−ケト基の15α−ヒドロキシ基への還元は
該合成の中間段階で重要な役を演じる。硼水素化ナトリ
ウムのような技術的に容易にやりやすい試薬での還元は
所望せざる15β−ヒドロキシエピマーとの混合物にな
る。該両エピマーはクロマトグラフィーにより互に分離
しなければならない。(経済的理由からは該15β−ヒド
ロキシエピマーは逆酸化しあらためて還元し15−エピマ
ーに分離しなければならない等)。
吸着剤および溶剤量の分離に要する費用は、15β−ヒ
ドロキシエピマーを多く分離しなければならない程それ
だけ高くつく。簡単な水素化物試薬で調製するこれまで
の公知の方法によれば15α−ヒドロキシエピマーの製造
のためには比較的高い費用が必要である。従ってカルバ
サイクリン類似の合成の際の15−ケトン基の化学的還元
を15α−ヒドロキシエピマーの収率を考慮してさらに改
良する課題が生じる。
本発明は一般式I [式中 X 塩素または臭素 R1 直鎖のまたは有枝鎖の炭素原子6までのアルキル 直鎖のまたは有枝鎖の炭素原子6までのアルケニル 直鎖のまたは有枝鎖の炭素原子6までのアルキニル R2,R3,R4 そのつど同じかまたは異っていてもよくC1〜C4アルキル
および場合によりC1〜C4アルキル基で置換されたフェニ
ルを表わすことができ、その際13,14二重結合がC−鎖
に関してトラス形を有する] の(1S,2S,3R,5R)−2−[(3S)−2−ハロゲン−3
−ヒドロキシ−1−アルケン(イニル)]−3−トリア
ルキルシリイル−7,7−(2,2−ジメチルトリメチレンジ
オキシ)−ビシクロ−[3.3.0]−オクタン化合物の一
般式II [式中X,R1,R2,R3,R4は前記記載の意味を表わす]のα
−ハロゲンエノンをジイソブチルアルミニウムヒドリド
および2,6−ジ−t−4−メチル−フェノールから製造
された試薬での立体選択性還元による製造方法に関す
る。
記述した光学的異性体は哺乳動物組織からの相応する
プロスタサイクリンと同じ相対的立体化学的配置を、ま
たは、中間生成物の場合には哺乳動物からのプロスタサ
イクリンと同じ相対的立体化学的配置を有するプロスタ
サイクリンのような生成物がもつその立体化学的配置を
有する。
カルバサイクリン、プロスグランジンおよびプロスタ
サイクリンの合成における主要な問題は官能基の立体選
択的導入である。特別な問題は一致して動く側鎖におい
てC15の立体化学的制御である。
従って15β−ヒドロキシエピマーに対して有利に15α
−ヒドロキシエピマーを製造することがきわめて度々所
望された。というのはこの立体化学的配位は後のプロス
タサイクリン類の化合物での反応において公知の方法で
は保持して残っているからである。こうして所望の薬理
学上の特性を有するPGF2αのようにC15の同一状態を有
する化合物が得られる。
これまで15−ヒドロキシ基は15ケトンの還元によって
製造されたが、この際還元剤としてはNaBH4、NaBH4/CeC
l3、Zn(BH4が使われた。
それでも上述の還元剤はそれらが15−ヒドロキシエピ
マーの混合物を生産する欠陥を有する。S−バイナル
(Binal)−Hのようなほかの還元剤はたしかに15α−
ヒドロキシエピマーの有利なように高い立体選択性を与
えるが高価であり、低温(−100〜−120℃)でのみ使用
できるにすぎずその上きわめて過剰に使用しなければな
らない。
時たま還元の立体選択性はC-11の防護基の種類に結び
つく。例えば−130℃でp−フニルフニル−カルバモイ
ル基および立体的に妨げられるリチウムまたはトリアル
キル水素化ホウ酸カリウムで15α/15β比率92:8が達成
された。
ほかの還元剤はジイソブチルアルミニウム−2,6−2t
−ブチル−4−メチル−フェノキシドである。これは15
−ケト還元を異なるプロスタグランジンおよびプロスタ
サイクリンで行うために利用し得る。
ヨーロッパ特許第234158号明細書はイソカルバサイク
リン中間生成物のための可能な還元剤としてジイソブチ
ルアルミニウム−2,6−2t−ブチル−4−メチル−フェ
ノキシドを挙げているが、この申請書中に一つの実施例
も挙げてない。E.J.CoreyらはJacs 106.3875(1984)で
およびW.BartmannらはAnn.321(1987)で再生すること
はむづかしい10等量までの高い試薬過剰でのみで非ハロ
ゲン化のエノンから15α−ヒドロキシエピマーの高収率
を達成した。それでも高い立体選択性を達成するために
は11の位置にヒドロキシル基が存在してなくてはならな
い。
しかし遊離のヒドロキシル基は、プロスタサイクリン
の構成へのひき続いての反応で妨害し得るから、合成上
欠陥がある。
表1が示すように、15−ケト還元は保護された11−ヒ
ドロキシ基を有する化合物に対して基本的には僅かの立
体選択性を生み出す。
ところで、11の位置でシリルエーテル(TBDMS=t−
ブチルジメチルシリルオキシまたはTBDPS=t−ブチル
ジフェニルシリルオキシ)で保護されたα−ハロゲンエ
ノン(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)
がトルエン中のジイソブチルアルミニウム−2,6−2t−
ブチル−4−メチル−ヘノキシド1.1〜1.5等量で−70°
〜−80℃で4時間で高収率約理論の80%および高い立体
選択性(エピマー比92.7〜97.4%)で15α−ヒドロキシ
エピマーに還元され、その際ごく僅かな試薬過剰が簡単
な再生を可能にすることが見出された。
次の一覧表は本発明による方法を立証する。
それに対してハロゲン化されてない、位置11で保護さ
れているケトン(13)、(14)、(15)および(16)は
また同じ還元剤の20等量で−78℃で僅かに約10%および
それぞれ立体選択性なしに還元されるに過ぎない。
本発明による立体選択の還元は低温−40°〜−100
℃、有利には−70〜−80℃で行う。反応のための希釈剤
はトルエンで、テトラヒドロフラン、エーテル、ヘキサ
ン、ジメトオキシエタンのようなほかの溶剤は立体選択
性を減少する。
完全な反応を保証するためには還元は有利にはジイソ
ブチルアルミニウム−2,6−2t−ブチル−4−メチル−
フェノキシドの僅かな過剰(1.1〜1.5等量)で行う。
反応時間は1〜12時間で、有利には2〜4時間であ
る。再生は有利にはアルミン酸塩のイソプロパノールで
のアルコリシスにより引続いて水で分解、水酸化アルミ
ニウム沈澱の吸引濾過、乾燥および真空中で有機相の濃
縮で行う。
化合物(1)の製造は公知であり(ヨーロッハ特許第
268548号明細書)、化合物(2)〜(6)の製造はそれ
に相当して行う。
次の例は式IIのα−ハロゲンエノンの製造を説明す
る。
例1 (1S,2S,3R,5R)−2[(Z)−(4S)−2−Br−4
−メチル−3−オキシ−1−ノネン−6−イニル]−3
−t−ブチルジメチルシリイルオキシ−7,7−(2,2−ジ
メチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシクロ−[3.3.
0]−オクタン(1)製造 1.滴下漏斗、KPG−撹拌機および内部温度計を有する1
三口フラスコに窒素下水素化ナトリウム(50%ホワイ
トオイル中)4.48g取りTHF93.5mlおよびトルエン16.5ml
の混合物を滴加した。
2.該懸濁液を2℃に冷却し(3S)−3−メチル−2−オ
キソ−5−オクチニル−ホスホン酸−ジメチルエステル
22.97gのTHF93.5mlおよびトルエン16.5ml中の溶液を温
度が8℃を越えないように滴加した。
3.テトライソプロピルオルトチタネート1.3mlを加えた
1〜2℃で45分間再撹拌した。
4.N−ブロモスクシンイミド20.72gを一度に加え1〜2
℃で45分間再撹拌した。
5.(1S,2S,3R,5R)−7,7−(2,2−ジメチル−トリ−メ
チレンジオキシ)−3−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−ビシクロ−[3.3.0]−オクタン−カルボアルデヒ
ド27.5gの純THF187mlおよびトルエン33ml中の溶液を15
分間に滴加した。
6.該反応混合物を氷冷却の下3時間撹拌し、それから約
15℃に16時間以上加熱した。
7.該反応混合物を数滴の氷酢酸でpH7に調整し回転式蒸
発器で約100mlの容積に濃縮した。
8.該残渣を水200mlおよびメチル−t−ブチルエーテル2
00mlに加え、水溶相を800mlに希釈しメチル−t−ブチ
ルエーテル各150mlで3回抽出した。
9.メチル−t−ブチルエーテル抽出液を水100mlで洗浄
し硫酸ナトリウム80g上で乾燥した。
10.硫酸ナトリウムを濾過除去しメチル−t−ブチルエ
ーテル約50mlで再洗浄した。
11.濃縮し残渣をシリカゲル2000gに対してヘキサン/酢
酸エステル100:0〜80:20でクロマトグラフィーで分析し
た。
収量:30.73g=理論量72.6% 特色:無色の油 [α]20(c=1,CHCl3) 589 578 546 436 365nm +19.7 +20.7 +24.2 +48.0 +86.5゜ 分析: C H Br % 計算値 61.36 8.34 14.08 測定値 61.46 8.04 13.90 これに相当してα−ハロゲン−エノン(2)、
(3)、(4)、(5)および(6)を製造した。
例2 (1S,2S,3R,5R)−2−[(Z)−(4R)−2−Br−
4−メチル−3−オキソ−1−ノネン−6−イニル]−
3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7,7−(2,2−ジ
メチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシクロ−[3.3.
0]−オクタン(2) 分析 C H Br % 計算値 61.36 8.34 14.08 測定値 61.34 8.11 13.83 [α]D 20=−4.4(c=1,CHCl3) 例3 (1S,2S,3R,5R)−2−[(Z)−(4S)−2−Cl−
4−メトキシ−3−オキソ−1−ノネン−6−イニル]
−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−7,7−(2,2−
ジメチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシクロ−[3.
3.0]−オクタン(3) 分析 C H Cl % 計算値 66.57 9.05 6.78 測定値 66.76 8.95 6.78 [α]D 20=+11.1(c=1,CHCl3) 例4 (1S,2S,3R,5R)−2−[(Z)−(4R)−2−Cl−
4−メチル−3−オキソ−1−ノネン−6−イニル]−
3−t−ブチルジメチルシルロキシ−7,7−(2,2−ジメ
チル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシクロ−[3.3.
0]−オクタン(4) 分析: C H Cl % 計算値 66.57 9.05 6.78 測定値 66.09 8.38 7.38 [α]D 20=−5.0(c=1,CHCl3) 例5 (1S,2S,3R,5R)−2−[(E)−2−Br−3−オキ
ソ−1−オクテニル−3−t−ブチル−ジメチルシリイ
ルオキシ−7,7−(2,2−ジメチル−トリ−メチレンジオ
キシ)−ビシクロ−[3.3.0]−オクタン(5) 分析 C H Br % 計算値 59.65 8.71 14.70 測定値 59.94 8.40 14.34 [α]D 20=+4.5(c=1,CHCl3) 例6 (1S,2S,3R,5R)−2−[(Z)−(4S)−2−Br−
4−メチル−3−オキソ−1−ノネン−6−イニル]−
3−t−ブチル−ジフェニルシリルオキシ−7,7−(2,2
−ジメチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシクロ−
[3.3.0]−オクタン(6) 分析 C H Br % 計算値 67.71 7.43 11.54 測定値 67.61 6.93 11.19 [α]D 20=+48゜(c=1,CHCl3) 本発明による方法の実施を次の例により説明する。
例7 (1S,2S,3R,5R)−2[(Z)−(3S,4S)−2−Br−
3−ヒドロキシ−4−メチル−1−ノネン−6−イニ
ル]−3−t−ブチル−ジメチルシリルオキシ−7,7−
(2,2−ジメチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシク
ロ−[3.3.0]−オクタン(7) 製造 1.滴下漏斗、KPG撹拌機および内部温度計を有する500ml
3口フラスコ中に窒素下ジバー(Dibah)‐T(トルエン
中20%)65.46mlを取った。
2.2℃に冷却しイオノール(Ionol)18.46gのトルエン50
ml中の溶液を、温度が4℃を越えて上がらないように滴
加した。
3.45分間再撹拌し−75℃に冷却した。
4.(1S,2S,3R,5R)−2[(Z)−(4S)−2−Br−4
−メチル−3−オキソ−1−ノネン−6−イニル]−3
−t−ブチル−ジメチルシリルオキシ−7,7−(2,2−ジ
メチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシクロ−[3.3.
0]−オクタン29.73gのトルエン60ml中の溶液を75分内
に、温度が−70°を越えて上がらないよう加えた。
5.該オレンジ色になった溶液を−70℃で45分間−75℃で
再撹拌した。
6.イソプロパノール12mlを一滴ずつ加え冷却浴を除去し
た。
7.−20℃で注意深く重炭酸ナトリウム溶液40mlを一滴ず
つ加えた。
8.30分再撹拌し生じた白色懸濁液をG4−フリットで吸引
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、吸引して重量一定まで
濃縮した。
10.残渣をシリカゲル2000gに対しトルエン/酢酸エステ
ル100:0〜90:10でクロマトグラフィーを分析した。
収量:24.32g=理論量の81.5% 特性:無色の油 [α](c=1,CHCl3) 589 578 546 436 365nm +23.6 +24.3 +28.3 +53.8 +98.1゜ 分析: C H Br % 計算値 61.14 8.67 14.02 測定値 61.36 8.28 13.40 これに相当して以下のアルコール(8)、(9)、
(10)、(11)、(12)を製造した。
例8 (1S,2S,3R,5R)−2−[(Z)−(3S,4R)−2−Br
−3−ヒドロキシ−4−メチル−1−ノネン−6−イニ
ル]−3−t−ブチル−ジメチルシリルオキシ−7,7−
(2,2−ジメチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシク
ロ−[3.3.0]−オクタン(8) 分析 C H Br % 計算値 61.14 8.67 14.03 測定値 61.64 8.66 14.16 [α]D 20=−15.0(c=1,CHCl3) 例9 (1S,2S,3R,5R)−2−[(Z)−(3S,4S)−2−Cl
−3−ヒドロキシ−4−メチル−1−ノネン−6−イニ
ル]−3−t−ブチル−ジメチルシリルオキシ−7,7−
(2,2−ジメチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシク
ロ−[3.3.0]−オクタン(9) 分析 C H Cl % 計算値 66.32 9.40 6.75 測定値 66.64 9.25 6.60 [α]D 20=+16.4(c=1,CHCl3) 例10 (1S,2S,3R,5R)−2−[(Z)−(3S,4R)−2−Cl
−3−ヒドロキシ−4−メチル−1−ノネン−6−イニ
ル]−3−t−ブチル−ジメチルシリルオキシ−7,7−
(2,2−ジメチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシク
ロ−[3.3.0]−オクタン(10) 分析 C H Cl % 計算値 66.32 9.40 6.75 測定値 66.43 9.25 6.78 [α]D 20=+30.2(c=1,CHCl3) 例11 (1S,2S,3R,5R)−2−[(Z)−(3S)−2−Br−
3−ヒドロキシ−1−オクテニル]−3−t−ブチル−
ジメチルシロキシ−7,7−(2,2−ジメチル−トリ−メチ
レンジオキシ)−ビシクロ[3.3.0]−オクタン(10) 分析 C H Br % 計算値 59.44 9.05 14.41 測定値 59.70 8.61 14.08 [α]D 20=+9.4(c=1,CHCl3) 例12 (1S,2S,3R,5R)−2−[(Z)−(3S,4S)−2−Br
−4−メチル−3−オキソ−1−ノネン−6−イニル]
−3−t−ブチル−ジフェニルシリルオキシ−7,7−
(2,2−ジメチル−トリ−メチレンジオキシ)−ビシク
ロ−[3.3.0]−オクタン(12) 分析 C H Br % 計算値 67.51 7.70 11.52 測定値 67.47 7.62 11.05 [α]D 20=+46.0(c=1,CHCl3) 薬理学上効果のあるシイカプロスト(Cicaprost)は
W.Skuballaら(J.Med.Chem.1986,Vol.29,313)によれば
式1の化合物から塩基性触媒によりHX離脱および引き続
いて酸性の触媒により保護基(ケタール、シリルエーテ
ル)の分離により得られる(1S,2S,3R,5R)−3−ヒド
ロキシ−2−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−メチ
ル−1,6−ノナジイニル]−ビシクロ[3.3.0]オクタン
−7−オンから製造される。該両最終工程段階は文献に
より公知である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 (1S,2S,3R,5R)―2―[(3S)―2―ハロゲン―3―ヒドロキシ―1―アルケン (イニル)]―3―トリアルキルシリル―オキシ―7,7―(2,2―ジメチル―トリメチレン ジオキシ)―ビシクロ[3.3.0]オクタン化合物およびその製造方法

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I [式中 X 塩素または臭素 R1 直鎖のまたは有枝鎖の炭素原子7までのアルキル 直鎖のまたは有枝鎖の炭素原子7までのアルケニル 直鎖のまたは有枝鎖の炭素原子7までのアルキニル R2,R3,R4 そのつど同じかまたは異ってもよくC1〜C4アルキルおよ
    び場合によりC1〜C4アルキル基で置換されたフェニルを
    表わすことができ、その際13,14二重結合がC−鎖に関
    してトラス形を有する] の(1S,2S,3R,5R)−2−[(3S)−2−ハロゲン−3
    −ヒドロキシ−1−アルケン(イニル)]−3−トリア
    ルキルシリル−オキシ−7,7−(2,2−ジメチル−トリメ
    チレンジオキシ)−ビシクロ−[3.3.0]−オクタン−
    化合物の一般式II [式中X,R1,R2,R3,R4は前記記載の意味を表わす]のα
    −ハロゲン−エノンをジイソブチルアルミニウムヒドリ
    ドおよび2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノー
    ルから製造される試薬での立体選択の還元による製造方
    法。
JP1510589A 1988-10-13 1989-10-13 (1s,2s,3r,5r)―2―[(3s)―2―ハロゲン―3―ヒドロキシ―1―アルケン(イニル)]―3―トリアルキルシリル―オキシ―7,7―(2,2―ジメチル―トリメチレンジオキシ)―ビシクロ[3.3.0]オクタン化合物およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2732924B2 (ja)

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