JP2731635B2 - 送受信装置 - Google Patents

送受信装置

Info

Publication number
JP2731635B2
JP2731635B2 JP1880491A JP1880491A JP2731635B2 JP 2731635 B2 JP2731635 B2 JP 2731635B2 JP 1880491 A JP1880491 A JP 1880491A JP 1880491 A JP1880491 A JP 1880491A JP 2731635 B2 JP2731635 B2 JP 2731635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
data signal
circuit
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1880491A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH053460A (ja
Inventor
功 多喜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP1880491A priority Critical patent/JP2731635B2/ja
Publication of JPH053460A publication Critical patent/JPH053460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2731635B2 publication Critical patent/JP2731635B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声信号とデータ信号と
の両方を送受信する送受信装置に係わり、特にデータ信
号を音声周波数より低い周波数領域を用いて送受信する
送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコードレス電話機または信号線で
接続された親子電話機において、親機は一般公衆電話回
線を介して電話局の交換機に接続されている。また、子
機と親機との間は無線通信または有線通信によって音声
信号が授受される。一方、近年、コードレス電話機や親
子電話機においても多機能化が進み、親機と子機との間
で通常の音声信号以外に種々の信号が送受信されるよう
になっている。例えば子機の表示器に通話時間,来客を
知らせるメッセージ,時刻等の情報を親機から子機へ伝
送したり、逆に子機から親機へ種々の応答信号を送信す
る機能を有している。
【0003】このように親機と子機との間で送受信され
る音声信号以外のデータ信号は音声周波数以下の低周波
数領域を用いて行われる。これは、電話機で使用される
音声信号の上限周波数が3kHzに制限されているからで
ある。したがって、音声以外の種々の情報を送受信する
ためのデータ信号の上限周波数も3kHzに制限されてい
る。しかし、データ信号の伝送周波数領域を音声周波数
領域に重ねることはできないので、データ信号の伝送周
波数領域を音声周波数領域の下側に設定している。例え
ば 300Hz以下に伝送周波数領域を設定すると、たとえ音
声周波数を0.3〜3.0 kHzに制限したとしても、使用者
は不快感なく会話を行うことができる。具体的には、デ
ータ信号の伝送速度を例えば150bpsに設定すると、伝送
周波数範囲が 300Hz以下になる。
【0004】このようなデータ信号および音声信号を送
受信する送受信装置は例えば図4に示すように構成され
ている。すなわち、この送受信装置は大きく別けて送信
部1と受信部2とアンテナ3に対する信号を入出力する
共用器4とで構成されている。
【0005】送信部1においては、入力端子5から入力
された図5に示すデジタルのデータ信号aはLPF(ロ
ーパスフィルタ)6で高調波成分が除去される。LPF
6で高調波成分が除去されたデータ信号bは合成回路7
へ入力される。合成回路7はこのデータ信号bと入力端
子8から入力された音声信号cとを合成して次のFM変
調器9へ送出する。FM変調器9には搬送波信号発生回
路10から例えば 400MHzの搬送波信号が入力される。
FM変調器9は、入力した搬送波信号を合成回路7から
出力された信号でもってFM変調する。FM変調器9で
変調された高周波信号は高周波増幅器11で増幅された
後、共用器4を介してアンテナ3から電波放射される。
【0006】一方、受信部2において、外部からアンテ
ナ3で受信された高周波信号は共用器4を介してBPF
(バンドパスフィルタ)12へ入力される。BPF12
は受信した高周波信号に含まれる雑音成分を除去する。
雑音成分が除去された高周波信号は次の高周波増幅器1
3で所定信号レベルまで増幅された後、FM復調器14
へ入力される。FM復調器14は入力した高周波信号を
復調して前述した音声信号とデータ信号との合成信号を
出力する。
【0007】復調された合成信号の一部はLPF(ロー
パスフィルタ)15へ入力される。このLPF15は遮
断周波数が前述した音声周波数領域の下限周波数である
300Hzに設定されており、合成信号から音声信号を除去
したデータ信号dを出力端子16へ送出する。一方、F
M復調器14から出力された合成信号の一部はBPF
(バンドパスフィルタ)17へ入力される。このBPF
17は通過周波数帯が0.3〜3.0 kHzに設定されてお
り、合成信号からデータ信号を除去した音声信号を出力
端子18へ送出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すように構成された送受信装置においてもまだ次のよ
うな問題がある。
【0009】すなわち、前述したようにデータ信号aの
伝送周波数帯域を音声周波数帯域より低く設定している
ために、受信部2において、LPF15から出力された
データ信号dが非常に長い周期でもって変動する直流変
動成分の影響を受けやすい。例えば入力されたデータ信
号aの伝送速度が前述したように150bpsであれば、デー
タ信号aのビット周期はTa =1/75secおよびTb =1/150
sec である。一般的に送信部1を構成するFM変調器9
は直流領域まで変調できない。したがって、入力される
データ信号がTa=Tb以外の場合には、FM変調器9
から出力される高周波信号に、TaおよびTbに比べ非
常に長い周期で変化する周波数変動を生じる。
【0010】一方、受信部2において、この周波数変動
成分を含む高周波信号を受信するとこの周波数変動成分
が含まれたFM変調信号はFM復調器14へ入力され
る。FM復調器14でこのFM変調信号を検波すると、
長い周期で変化する周波数変動成分は直流変動成分とし
て表れる。よって、LPF15から出力端子16へ出力
されるデータ信号dにも図5に示すような非常に周期の
長い直流変動成分が重畳する。
【0011】したがって、例えば図5に示すように、デ
ータ信号dの信号レベルが時間経過と共に上昇したとす
ると、このデータ信号dをしきい値Vh ,Vl を用いて
2値化する場合に、正確に元のデータ信号aを再現でき
ない問題が生じる。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、送信部に直流に近い低周波成分を増幅させ
る前置回路を設け、直流域まで変調できないことにより
生じる長い周期の周波数変動の低減を行い、かつ受信部
に増幅した低周波成分を元に戻す減衰回路を設けること
によって、受信部の出力端子から得られるデータ信号か
ら送信部において生じる周波数変動成分の影響を排除で
き、正しいデータ信号を送受信できる送受信装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、音声信号と音声周波数領域より低い伝送周
波数領域を有したデータ信号とを合成回路でもって信号
合成して、FM変調器でもって搬送波信号を前記合成さ
れた合成信号でFM変調して高周波信号として外部へ送
信する送信部と、外部から受信した高周波信号をFM復
調器でもってFM復調して、さらにこの復調された信号
から音声信号およびデータ信号を分離して取出す受信部
とを有した送受信装置において、
【0014】データ信号の入力端子からFM変調器まで
の信号路に介挿され、データ信号の伝送周波数領域以下
の周波数領域において周波数が低下するほど増幅量が増
加する周波数特性を有した前置回路と、FM復調器から
データ信号の出力端子までの信号路に介挿され、前置回
路の周波数特性を打消す減衰特性を有し、出力されるデ
ータ信号の周波数特性を均一に補正する減衰回路とを備
えたものである。
【0015】
【作用】一般に、FM変調器にデータ信号を加えたとき
出力される高周波信号に生じる周波数変動は、音声信号
周波数より低い周波数に設定されたデータ信号の伝送周
波数に比較してさらに低い周波数であり、その変動は変
調が低域まで伸びるほど小さい。したがって、送信側の
FM変調器に入るまでの信号路に周波数が低下するほど
増幅量が増大する前置回路を設けることによって、FM
変調器に入力されるデータ信号によって発生する周波数
の変動を低減できる。
【0016】したがって、受信部のFM復調器でもって
この高周波信号を復調した場合には、復調されたデータ
信号に直流変動成分は含まれない。したがって、受信側
の減衰回路でもって、このデータ信号の低域の周波数成
分を減衰して周波数特性を均一化すれば、正確にデータ
信号を再生できる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0018】図1は実施例の送受信装置の概略構成を示
すブロック図である。図4に示した従来の送受信装置と
同一部分には同一符号を付してある。したがって、重複
する部分の詳細説明を省略する。
【0019】この実施例の送受信装置においては、送信
部21における合成回路7とFM変調器9との間に前置
回路22を介挿している。さらに、受信部23における
FM復調器14とLPF15との間に減衰回路24を介
挿している。
【0020】送信部21に組込まれた前置回路22は図
2(a)に示す増幅特性を有している。すなわち、主な
音声周波数領域である 300Hz以上の周波数においては、
増幅量は0dB(増幅なし)の一定値である。そして、
300〜30Hzの音声周波数領域の下端周波数である 300Hz
以下の周波数領域に対して1オクターブ当たり6dBだ
け増幅量が増加していく。したがって、入力端子5に印
加されるデータ信号aの伝送速度を前述したように150b
psに設定すると、このデータ信号aの伝送周波数領域は
この増幅特性上の 30 〜 300Hzの範囲に入る。そして、
周期が非常に長い直流変動成分の周期数範囲はこの周波
数特性上の30Hzより左側の20dBの一定増幅量領域に
入る。
【0021】また、受信部23に組込まれた減衰回路2
4は図2(b)に示す減衰特性を有している。すなわ
ち、主な音声周波数領域である 300Hz以上の周波数にお
いては減衰量は0dB(減衰なし)の一定値である。そ
して、300〜30Hzの音声周波数領域の下端周波数である
300Hz以下の周波数領域に対して1オクターブ当たり6
dBだけ減衰量が増加していく。そして、30Hz以下にお
いては−20dBの一定値である。
【0022】すなわち、この減衰回路24は前置回路2
2の増幅特性と全く逆の減衰特性を有しており、二つの
回路22,24を通過した信号の周波数特性を均一化す
る機能を有している。
【0023】次に、このように構成された送受信装置の
動作を図3のタイムチャートを用いて説明する。入力端
子5から入力されたデータ信号aはLFP6で高調波成
分が除去され次の合成回路7でもって入力端子8から入
力された音声信号cと信号合成される。そして、合成回
路7から出力された合成信号eが前置回路22へ入力さ
れる。この合成信号eは図2(a)に示す増幅特性に従
って増幅される。すなわち、30〜300Hz までの伝送周波
数領域を有するデータ信号bはその周波数値に応じて増
幅される。
【0024】したがって、合成信号eの振幅のうち周波
数の低い成分がより増幅されるため、前置回路22から
出力された合成信号fの振幅の前記直流変動成分が低減
される。
【0025】一方、受信部23において、アンテナ3を
介して受信した高周波信号の信号レベルが変動すること
はない。よって、FM復調器14によって復調された復
調信号に直流変動成分は含まれない。この復調信号は前
記データ信号aと音声信号cとを信号合成した合成信号
gである。そして、減衰回路24にてこの合成信号gを
図2(b)に示す減衰特性に従って減衰すると、この合
成信号gに含まれる30〜300Hz までの伝送周波数領域を
有するデータ信号はその周波数値に応じて減衰される。
したがって、合成信号gの振幅A2 が元の振幅A1 まで
減衰する。
【0026】よって、LPF15でもってこの合成信号
hから300Hz 以下のデータ信号iを抽出したとしても、
このデータ信号iに非常に長い周期を有した直流変動成
分が含まれることはない。したがって、このデータ信号
iをしきい値Vh ,Vl を用いて2値化する場合に、信
号波形が必ずしきい値Vh ,Vl を確実に所定信号レベ
ルで横切る。その結果、正確に元のデータ信号aが再現
できる。
【0027】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。実施例装置においては音声信号および
データ信号を無線によって送受信する場合を示したが、
有線を用いて送受信を行う装置であってもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の送受信装
置によれば、送信部に直流に近い低周波成分を増幅させ
る前置回路を設け、受信部に送信部で増幅した低周波成
分を元に戻す減衰回路を設けている。したがって、デー
タ信号の周波数特性が送受信で平坦となるため波形に影
響を与えることなく、FM変調器で発生されるデータ信
号より非常に長い周期を有した直流変動成分が受信デー
タに含まれるのを防止できる。よって、最終的に受信部
の出力端子から得られるデータ信号から元の正しいデー
タ信号を再生できる。しかして、装置全体の信頼性を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる送受信装置の概略
構成を示すブロック図、
【図2】 同実施例装置の前置回路および減衰回路の増
幅特性および減衰特性を示す図、
【図3】 同実施例装置の動作を示すタイムチャート、
【図4】 従来の送受信装置の概略構成を示すブロック
図、
【図5】 同従来装置の動作を示すタイムチャート。
【符号の説明】
5,8…入力端子、6,15…LPF、7…合成回路、
9…FM変調器、11,13…高周波増幅器、14…F
M復調器、16,18…出力端子、21…送信部、22
…前置回路、23…受信部、24…減衰回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号と音声周波数領域より低い伝送
    周波数領域を有したデータ信号とを合成回路(7)でも
    って信号合成して、FM変調器(9)でもって搬送波信
    号を前記合成された合成信号でFM変調してFM変調信
    号として外部へ送信する送信部(21)と、外部から受
    信したFM変調信号をFM復調器(14)でもってFM
    復調して、さらにこの復調された信号から音声信号およ
    びデータ信号を分離して取出す受信部(23)とを有し
    た送受信装置において、前記データ信号の入力端子から
    前記FM変調器までの信号路に介挿され、前記データ信
    号の伝送周波数領域以下の周波数領域において周波数が
    低下するほど増幅量が増加する周波数特性を有した前置
    回路(22)と、前記FM復調器からデータ信号の出力
    端子までの信号路に介挿され、前記前置回路の増幅特性
    を打消す減衰特性を有し、出力されるデータ信号の周波
    数特性を均一に補正する減衰回路(24)とを備えた送
    受信装置。
JP1880491A 1991-02-12 1991-02-12 送受信装置 Expired - Lifetime JP2731635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1880491A JP2731635B2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 送受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1880491A JP2731635B2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 送受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH053460A JPH053460A (ja) 1993-01-08
JP2731635B2 true JP2731635B2 (ja) 1998-03-25

Family

ID=11981779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1880491A Expired - Lifetime JP2731635B2 (ja) 1991-02-12 1991-02-12 送受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2731635B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH053460A (ja) 1993-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6597301B2 (en) Apparatus and method for level-dependent companding for wireless audio noise reduction
JPWO2004062220A1 (ja) 受信器
JPH0245856B2 (ja)
JP2731635B2 (ja) 送受信装置
US4476348A (en) Carbon microphone linearization technique
KR100994296B1 (ko) 이동 통신 단말기의 음성 잡음 억제 장치
JPS60141033A (ja) 音響結合装置
JP3415529B2 (ja) 無線通信装置
JPS603231A (ja) デ−タ信号音減衰方式
JPH02171051A (ja) デジタル秘話通信方式
JP2525409Y2 (ja) 無線電話装置
JPH03232349A (ja) 無線電話装置
JP2550566B2 (ja) マルチメデイア伝送装置
JP2515414B2 (ja) ディジタル秘話無線中継局
JP3664275B2 (ja) Ssb受信機
CA1288187C (en) Apparatus and method for hands free telephonic communication
JP2001103102A (ja) 送信機とデータ伝送方法
JPS62116020A (ja) 送信ベ−スバンド回路
JPS6040222B2 (ja) 無線通信方式
WO2000078065A1 (en) Acoustic transmission using digital mobile phones
JPH05206989A (ja) 通話装置
JPS59214336A (ja) 移動無線用受信機
JPS59211334A (ja) 無線ssb送受信装置
JP2001156706A (ja) 無線通話装置
JPS60204130A (ja) 幅変調方式を用いた送受信装置