JP2730965B2 - 感圧性接着剤組成物 - Google Patents

感圧性接着剤組成物

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JP2730965B2
JP2730965B2 JP1106826A JP10682689A JP2730965B2 JP 2730965 B2 JP2730965 B2 JP 2730965B2 JP 1106826 A JP1106826 A JP 1106826A JP 10682689 A JP10682689 A JP 10682689A JP 2730965 B2 JP2730965 B2 JP 2730965B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は接着力の改善されたアクリル系の感圧性接
着剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
近年、感圧性接着剤組成物の使用範囲が広がり、それ
に伴つて要求される特性も高度化する傾向にある。特
に、バランスのとれた接着特性が単に得られるだけでな
く、その中でさらにひとつの特性にすぐれているという
高性能化かつ特殊用途化が要求されてきている。
感圧性接着剤組成物は、ゴム系とアクリル系とに大別
されるが、ゴム系のものに較べてアクリル系のものは耐
熱性,耐候性にすぐれるなどの利点があり、広く利用さ
れている。しかしながら、アクリル系はゴム系に較べ接
着力が低くなる傾向があり、接着力を向上させることが
できればさらに用途が広がると考えられる。
また、一般に接着力を向上させると、凝集力が低下す
る傾向にあるため、接着力と凝集力とのバランスを保た
せること、さらには凝集力を低下させずに接着力を向上
させることができれば、より好ましい。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は、上述の観点から、アクリル系の感圧性接
着剤組成物の凝集力を保持しつつ接着力を向上させるこ
とにより、この種の接着剤の前記利点、つまり耐熱性,
耐候性などにすぐれるという利点を生かし、高性能かつ
特殊用途化の要求にも充分応えうる感圧性接着剤組成物
を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検
討した結果、相溶しない2種のアクリル系共重合体同志
を混合したときには、これより形成される接着剤層の接
着力、特に対ポリオレフイン接着力が、それぞれ単独で
用いたものに比し著しく向上すること、またその際凝集
力の保持をも充分に図れるものであることを知り、この
発明を完成するに至つた。
すなわち、この発明は、 A)アルキル基の炭素数が4〜14のアクリル酸アルキル
エステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステル
を主成分とする主単量体80〜99.9重量%とエチレン性不
飽和カルボン酸20〜0.1重量%との重量平均分子量が30
万以上のアクリル系共重合体の有機溶剤溶液と、 B)上記のアクリル系共重合体と相溶しない、上記A成
分の単量体組成とは異なるアルキル基の炭素数が4〜14
のアクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリ
ル酸アルキルエステルを主成分とする主単量体80〜99.9
重量%とエチレン性不飽和カルボン酸20〜0.1重量%と
の重量平均分子量が30万以上のアクリル系共重合体の有
機溶剤溶液とを、 混合してなる組成物であつて、この組成物をフイルム化
したもののヘイズ値が2%以上であることを特徴とする
感圧性接着剤組成物に係るものである。
なお、上記のヘイズ値とは、A成分とB成分とを混合
してフイルム化したものに可視光を照射したときの全透
過光に対する拡散透過光の割合として表されるものであ
る。すなわち、上記ヘイズ値は、A,B成分の相溶性にす
ぐれるときは上記フイルムが透明となるためにこの値が
小さくなり、逆に上記相溶性に劣るときは上記フイルム
に濁りが生じるためこの値が大きくなる、というよう
に、2種のアクリル系共重合体の相溶性の良否を示す尺
度となるものである。
この明細書では、上記ヘイズ値の測定に際し、便宜
上、透明なベースフイルム上にA,B成分の均一混合物を
所定厚みに塗布乾燥してなる複合フイルムを作製し、こ
の複合フイルム全体の全光線透過率と拡散透過率とを測
定して、下記の式; にしたがつて算出したもので、上記のベースフイルムと
しては75μm厚のポリエステルフイルム〔帝人(株)製
のOタイプ;フイルムのみのヘイズ値0.5〕を適用し、
上記混合物の乾燥厚みは50μmとし、また全光線透過率
と拡散透過率との測定は日本電色工業株式会社製のオー
トマチツクデジタルヘイズメータ(NDH−20D)を用いて
行つた。
〔発明の構成・作用〕
この発明におけるA成分としてのアクリル系共重合体
は、アルキル基の炭素数が4〜14のアクリル酸アルキル
エステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステル
〔以下、単に(メタ)アクリル酸アルキルエステルとい
う〕を主成分とする主単量体とエチレン性不飽和カルボ
ン酸とを、アゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾ
イルなどの適宜の重合開始剤を用いて常法により溶液重
合させることにより、得ることができる。
アルキル基の炭素数が4〜14の(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルの好適な例としては、たとえばアクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
イソノニル、アクリル酸イソデシル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ラウリルなどが挙げられる。アルキル
基の炭素数が上記範囲外では、接着特性上好ましくな
い。また、主単量体としては、上記のエステルのほかこ
れと共重合可能な不飽和単量体として、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレンまたは
その誘導体などを、主単量体中25重量%以下の割合で使
用することができる。
主単量体と併用されるエチレン性不飽和カルボン酸と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレ
イン酸などが挙げられ、特に好適にはアクリル酸を使用
する。この不飽和カルボン酸は接着力の向上に寄与する
だけでなく、共重合体分子間の架橋結合の形式に関与し
て凝集力を高める役割をも有している。
なお、本発明では、このような役割を充分に発揮させ
るために、A成分のアクリル系共重合体とともに、後述
するB成分のアクリル系共重合体が、共に上記のエチレ
ン性不飽和カルボン酸を共重合成分として使用したもの
であることが必要で、たとえばB成分のアクリル系共重
合体がエチレン性不飽和カルボン酸を全く使用しないも
のでは接着特性の向上は望めない。また、B成分のアク
リル系共重合体がカルボン酸以外の官能基を持つ単量体
を使用したものでは、A成分のカルボン酸とバルクで水
素結合を形成し、相対的に粘着テープ表面のぬれ性の低
下、ひいては接着力低下の原因となり、良好な接着特性
はやはり得られない。
主単量体とエチレン性不飽和カルボン酸との使用割合
は、主単量体が80〜99.9重量%で、エチレン性不飽和カ
ルボン酸が20〜0.1重量%、特に好ましくは主単量体が8
5〜99.9重量%で、エチレン性不飽和カルボン酸が15〜
0.1重量%となる割合とするのがよい。後者のエチレン
性不飽和カルボン酸が0.1重量%未満となると、この単
量体に基づく前記性能が充分に発揮されず、一方20重量
%を超えてしまうと、重合安定性が損なわれて重合中に
ゲルが多く生成するため、また接着剤の耐水性などが損
なわれるため、いずれも不適当である。
溶液重合に際して用いられる有機溶剤は、前記の主単
量体およびエチレン性不飽和カルボン酸を溶解でき、か
つこれらより形成されるアクリル系共重合体を溶解でき
るものであればよく、たとえば酢酸エチル、トルエン、
ジオキサン、n−プロピルアルコール、sec−ブチルア
ルコール、tert−ブチルアルコールなどが挙げられる。
このようにして得られるA成分としてのアクリル系共
重合体は、その重量平均分子量が30万以上、特に好適に
は50万〜200万の範囲にあるのがよい。重量平均分子量
が30万未満では本発明の目的とするような充分に高い接
着力が得られにくい。また、分子量があまりに高くなり
すぎると、重合が困難となり、高固型分濃度の溶液状物
を得にくいという作業上の問題があり、やはり好ましく
ない。
また、得られるアクリル系共重合体のガラス転移温度
(Tg)としては、通常0℃以下、特に好適には−30℃以
下であるのが好ましい。ガラス転移温度が0℃を超える
ものでは、感圧性接着剤組成物として充分な接着力が得
られなくなるため、好ましくない。
さらに、このアクリル系共重合体を含む有機溶剤溶液
としては、アクリル系共重合体の濃度が20〜50重量%の
範囲に調整されているのがよい。なお、このようなA成
分としてのアクリル系共重合体は、場合により、溶液重
合以外の重合手段、たとえば塊状重合、乳化重合などの
手段で得ることもでき、通常はその後に前記同様の有機
溶剤に溶解させた上述と同様濃度の有機溶剤溶液として
使用に供される。
この発明におけるB成分としてのアクリル系共重合体
は、この共重合体が前記A成分のアクリル系共重合体と
相溶しないような単量体組成にする以外、つまり主単量
体およびエチレン性不飽和カルボン酸の種類ないし使用
割合を変える以外、前記A成分の場合と全く同様にして
得ることができる。すなわち、A成分に関して例示した
のと同様の主単量体およびエチレン性不飽和カルボン酸
の中から上記A成分のアクリル系共重合体と相溶しない
単量体組成を選択して、これを前記同様にして溶液重合
させるなどの方法によつて、得ることができる。
ここで、主単量体およびエチレン性不飽和カルボン酸
の使用量範囲は、前記A成分の場合と同様である。ま
た、得られるアクリル系共重合体の重量平均分子量およ
びガラス転移温度の範囲についても、前記A成分の場合
と同様であり、それぞれ30万以上および0℃以下である
ことが接着特性上望ましい。ただし、B成分のアクリル
系共重合体の分子量がA成分のそれと全く同一である必
要は特にない。
なお、上記A,B成分のアクリル系共重合体が相溶しな
いとは、A,B成分を均一に混合してこれをフイルム化し
たもののヘイズ値が2%以上となることを意味し、この
値未満となると上記の両共重合体が相溶しやすくなつ
て、この場合接着力の改善効果が認められなくなる。好
適なヘイズ値は2〜95%の範囲であり、さらに好適には
2〜30%の範囲にあるのがよい。ヘイズ値があまり高く
なりすぎても、この発明の作用効果を得にくく、好まし
くない。
このように、この発明の感圧性接着剤組成物は、前記
A成分とB成分との両アクリル系共重合体を混合するこ
とによつて調製でき、これをフイルム化したもののヘイ
ズ値が2%以上となることを特徴とするものである。こ
こで、A,B成分の混合割合は、上記ヘイズ値が得られる
ように、通常A成分が10〜90重量%、B成分が90〜10重
量%となるようにするのがよい。このような組成物によ
れば、既述したとおりの改善された接着特性、特に対ポ
リオレフイン接着力が得られるが、この理由は以下の如
く考えられる。
すなわち、相溶しないアクリル系共重合体同志を混合
し、これをフイルム化して接着剤層を形成すると、イ)
両共重合体が独立に分離結晶化したような構造をとり、
両共重合体の分子量,組成が異なるために全体としての
分子量分布幅が広くなること、ロ)二相の界面が存在す
るためその界面領域では相互作用が弱くなり各相の自由
度が増すこと、および二相の弾性率などの物理的性質が
異なるために応力緩和能が大きくなること、などの単一
の共重合体とは異なる物理特性が発現され、これが接着
特性の大幅な改善に好結果をもたらしているものと推定
される。
この発明の感圧性接着剤組成物には、凝集力の向上の
ために通常架橋剤を含ませることができる。この架橋剤
としては、従来公知のもの、たとえばイソシアネート系
架橋剤、メラミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、過酸化
物系架橋剤などが挙げられる。使用量は、A,B成分のア
クリル系共重合体100重量部に対して通常20重量部以下
とするのがよい。このような架橋剤を用いる代わりに、
または架橋剤を使用したうえで、電子線や紫外線の照射
により架橋処理することもできる。
なお、上記の如く架橋処理したのちの接着剤層(つま
りフイルム化物)のヘイズ値は、架橋処理によつて二種
のアクリル系共重合体の相溶状態がある程度変化するこ
とがあるために、架橋処理前のヘイズ値より多少低くな
る場合もある。しかし、この発明で規定するところの2
%以上のヘイズ値は、架橋処理後においてもこの範囲内
に入つていることが必要で、架橋処理後に2%未満とな
る場合は、この発明の目的とする接着特性の大幅な改善
は望めない。
また、この発明の感圧性接着剤組成物には、必要に応
じて従来公知の各種添加剤、たとえば可塑剤、軟化剤、
充填剤、顔料、染料などを含ませるようにしてもよい。
これらの添加剤は、この種の接着剤組成物に適用される
通常の使用量でよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明においては、相溶性のないア
クリル系共重合体同志を混合し、これをフイルム化した
もののヘイズ値が2%以上となるようにしたことによ
り、接着力、特に対ポリオレフイン接着力の改善され
た、しかも良好な凝集力が保持された、高性能化かつ特
殊用途化の要求に充分にこたえうる感圧性接着剤組成物
を提供することができる。
〔実施例〕
つぎに、この発明の実施例を記載してより具体的に説
明する。なお以下、部とあるのは重量部を意味する。
実施例1 温度計,撹拌器,窒素導入管および還流冷却管を備え
た反応器内に、酢酸エチル467部、アゾビスイソブチロ
ニトリル0.4部、アクリル酸n−ブチル190部およびアク
リル酸10部を仕込み、60℃で溶液重合を行つて、アクリ
ル系共重合体Aの濃度が30重量%の有機溶剤溶液Aを得
た。上記共重合体Aの重量平均分子量は110万であつ
た。
一方、上記同様の反応器内に、酢酸エチル467部、ア
ゾビスイソブチロニトリル0.4部、アクリル酸イソノニ
ル190部およびアクリル酸10部を仕込み、60℃で溶液重
合を行つて、アクリル系共重合体Bの濃度が30重量%の
有機溶剤溶液Bを得た。上記共重合体Bの重量平均分子
量は120万であつた。
つぎに、上記の有機溶剤溶液Aと有機溶剤溶液Bと
を、アクリル系共重合体Aとアクリル系共重合体Bとの
重量比が6:4となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して0.02部のエポキ
シ系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とした。
この組成物の特性を評価するために、25μm厚のポリ
エステルフイルム上に乾燥厚みが50μmとなるように上
記組成物を塗布したのち、150℃で5分間乾燥して、感
圧性接着テープを作製した。
実施例2 実施例1で得た有機溶剤溶液Aと有機溶剤溶液Bと
を、アクリル系共重合体Aとアクリル系共重合体Bとの
重量比が5:5となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して0.02部のエポキ
シ系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とした。この
組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接着テープ
を作製した。
実施例3 実施例1で得た有機溶剤溶液Aと有機溶剤溶液Bと
を、アクリル系共重合体Aとアクリル系共重合体Bとの
重量比が4:6となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して0.02部のエポキ
シ系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とした。この
組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接着テープ
を作製した。
比較例1 実施例1で得た有機溶剤溶液Aに、アクリル系共重合
体A100部に対して0.02部となる割合のエポキシ系架橋剤
を加えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用
いて実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製し
た。
比較例2 実施例1で得た有機溶剤溶液Bに、アクリル系共重合
体B100部に対して0.02部となる割合のエポキシ系架橋剤
を加えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用
いて実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製し
た。
実施例4 単量体としてアクリル酸n−ブチル198部とアクリル
酸2部とを用いて、実施例1と同様にして、重量平均分
子量95万のアクリル系共重合体Cを含み、その濃度が30
重量%である有機溶剤溶液Cを得た。
また、単量体としてアクリル酸イソノニル180部とア
クリル酸20部とを用いて、実施例1と同様にして、重量
平均分子量125万のアクリル系共重合体Dを含み、その
濃度が30重量%である有機溶剤溶液Dを得た。
つぎに、上記の有機溶剤溶液Cと有機溶剤溶液Dと
を、アクリル系共重合体Cとアクリル系共重合体Dとの
重量比が7:3となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して2部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
実施例5 実施例4で得た有機溶剤溶液Cと有機溶剤溶液Dと
を、アクリル系共重合体Cとアクリル系共重合体Dとの
重量比が5:5となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して2部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
実施例6 実施例4で得た有機溶剤溶液Cと有機溶剤溶液Dと
を、アクリル系共重合体Cとアクリル系共重合体Dとの
重量比が3:7となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して2部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
比較例3 実施例4で得た有機溶剤溶液Cに、アクリル系共重合
体C100部に対して2部となる割合の過酸化物系架橋剤を
加えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用い
て実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
比較例4 実施例4で得た有機溶剤溶液Dに、アクリル系共重合
体D100部に対して2部となる割合の過酸化物系架橋剤を
加えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用い
て実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
実施例7 単量体としてアクリル酸n−ブチル198部とアクリル
酸2部とを用いて、実施例1と同様にして、重量平均分
子量142万のアクリル系共重合体Eを含み、その濃度が3
0重量%である有機溶剤溶液Eを得た。
また、単量体としてアクリル酸2−エチルヘキシル18
0部とアクリル酸20部とを用いて、実施例1と同様にし
て、重量平均分子量118万のアクリル系共重合体Fを含
み、その濃度が30重量%である有機溶剤溶液Fを得た。
つぎに、上記の有機溶剤溶液Eと有機溶剤溶液Fと
を、アクリル系共重合体Eとアクリル系共重合体Fとの
重量比が6:4となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して1部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
比較例5 実施例7で得た有機溶剤溶液Eに、アクリル系共重合
体E100部に対して1部となる割合の過酸化物系架橋剤を
加えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用い
て実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
比較例6 実施例7で得た有機溶剤溶液Fに、アクリル系共重合
体F100部に対して1部となる割合の過酸化物架橋剤を加
えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用いて
実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
実施例8 単量体としてアクリル酸2−エチルヘキシル180部と
アクリル酸20部とを用いて、実施例1と同様にして、重
量平均分子量137万のアクリル系共重合体Gを含み、そ
の濃度が30重量%である有機溶剤溶液Gを得た。
また、単量体としてアクリル酸2−エチルヘキシル19
8部とアクリル酸2部とを用いて、実施例1と同様にし
て、重量平均分子量94万のアクリル系共重合体Hを含
み、その濃度が30重量%である有機溶剤溶液Hを得た。
つぎに、上記の有機溶剤溶液Gと有機溶剤溶液Hと
を、アクリル系共重合体Gとアクリル系共重合体Hとの
重量比が6:4となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して0.5部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
実施例9 実施例8で得た有機溶剤溶液Gと有機溶剤溶液Hと
を、アクリル系共重合体Gとアクリル系共重合体Hとの
重量比が4:6となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して0.5部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
実施例10 実施例8で得た有機溶剤溶液Gと有機溶剤溶液Hと
を、アクリル系共重合体Gとアクリル系共重合体Hとの
重量比が1:9となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して0.4部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
比較例7 実施例8で得た有機溶剤溶液Gに、アクリル系共重合
体G100部に対して0.3部となる割合の過酸化物系架橋剤
を加えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用
いて実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製し
た。
比較例8 実施例8で得た有機溶剤溶液Hに、アクリル系共重合
体H100部に対して0.3部となる割合の過酸化物系架橋剤
を加えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用
いて実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製し
た。
実施例11 単量体としてアクリル酸n−ブチル199.8部とアクリ
ル酸0.2部とを用いて、実施例1と同様にして、重量平
均分子量95万のアクリル系共重合体Jを含み、その濃度
が30重量%である有機溶剤溶液Jを得た。
また、単量体としてメタクリル酸ラウリル190部と酢
酸ビニル8部とアクリル酸2部とを用いて、実施例1と
同様にして、重量平均分子量65万のアクリル系共重合体
Kを含み、その濃度が30重量%である有機溶剤溶液Kを
得た。
つぎに、上記の有機溶剤溶液Jと有機溶剤溶液Kと
を、アクリル系共重合体Jとアクリル系共重合体Kとの
重量比が9:1となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して0.4部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
実施例12 実施例11で得た有機溶剤溶液Jと有機溶剤溶液Kと
を、アクリル系共重合体Jとアクリル系共重合体Kとの
重量比が7:3となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して0.5部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
実施例13 実施例11で得た有機溶剤溶液Jと有機溶剤溶液Kと
を、アクリル系共重合体Jとアクリル系共重合体Kとの
重量比が1:9となるように均一に混合し、これに両アク
リル系共重合体の合計量100部に対して0.7部となる割合
の過酸化物系架橋剤を加えて、感圧性接着剤組成物とし
た。この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
比較例9 実施例11で得た有機溶剤溶液Jに、アクリル系共重合
体J100部に対して0.3部となる割合の過酸化物系架橋剤
を加えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用
いて実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製し
た。
比較例10 実施例11で得た有機溶剤溶液Kに、アクリル系共重合
体K100部に対して0.8部となる割合の過酸化物系架橋剤
を加えて、感圧性接着剤組成物とした。この組成物を用
いて実施例1と同様にして感圧性接着テープを作製し
た。
以上の実施例1〜13および比較例1〜10で作製した各
感圧性接着テープを用いて、接着力、凝集力(保持力)
およびヘイズ値を調べた。その結果を、後記の第1〜5
表に示す。なお、接着力、凝集力(保持力)は下記の方
法で測定した。
<接着力> 各感圧性接着テープを用いて、JIS Z−1528に準じて
ポリプロピレン板を被着体とし、180度引き剥がし接着
力(g/20mm幅)を測定した。
<凝集力(保持力)> 各感圧性接着テープを用いて、ベークライト板にその
接着面の寸法が幅10mm,長さ20mmとなるように貼着し、
さらに2kgのロールを1往復して押圧し、80℃の雰囲気
中で30分間放置したのち、ベークライト板の一端を固定
し接着テープの他端に500gの錘を吊し、錘が落下するま
での時間を測定した。なお、測定開始後90分を経過して
も落下しないものについては、そのずれから落下時間を
換算した。
以上の第1〜5表の結果から明らかなように、この発
明の感圧性接着剤組成物は、良好な凝集力を保持するう
えに、接着力に著しくすぐれたものであることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−241084(JP,A) 特開 昭57−137373(JP,A) 特開 昭51−61539(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)アルキル基の炭素数が4〜14のアクリ
    ル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アル
    キルエステルを主成分とする主単量体80〜99.9重量%と
    エチレン性不飽和カルボン酸20〜0.1重量%との重量平
    均分子量が30万以上のアクリル系共重合体の有機溶剤溶
    液と、 B)上記のアクリル系共重合体と相溶しない、上記A成
    分の単量体組成とは異なるアルキル基の炭素数が4〜14
    のアクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリ
    ル酸アルキルエステルを主成分とする主単量体80〜99.9
    重量%とエチレン性不飽和カルボン酸20〜0.1重量%と
    の重量平均分子量が30万以上のアクリル系共重合体の有
    機溶剤溶液とを、 混合してなる組成物であって、この組成物をフイルム化
    したもののヘイズ値が2%以上であることを特徴とする
    感圧性接着剤組成物。
  2. 【請求項2】A,B両成分のアクリル系共重合体のガラス
    転移温度が共に0℃以下である請求項(1)に記載の感
    圧性接着剤組成物。
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