JP2730210B2 - 直線型振動フィーダ - Google Patents

直線型振動フィーダ

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JP2730210B2 JP24415989A JP24415989A JP2730210B2 JP 2730210 B2 JP2730210 B2 JP 2730210B2 JP 24415989 A JP24415989 A JP 24415989A JP 24415989 A JP24415989 A JP 24415989A JP 2730210 B2 JP2730210 B2 JP 2730210B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は直線型振動フィーダに関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
第14図はこの種の直線型振動フィーダの従来例を示す
ものであるが、図においてトラフ(1)′は左右に直線
的に延在し、その左右の長さに比べその巾は通常は充分
に小さいものである。このようなトラフ(1)′の下方
に板ばね取付ブロック(2)′が一体的に固定され、こ
れは下方のカウンターウエイト(3)′と前後一対の傾
斜板ばね(4)′(5)′により結合されている。カウ
ンターウエイト(3)′上には電磁石取付部材(6)′
が固定されており、これに磁性材で成るヨーク(7)′
が一体的に固定されている。そしてこれにコイル
(8)′が巻装されている。上述の板ばね取付ブロック
(2)′にはこれに垂下して可動コア取付部材(9)′
が固定されており、これに上述のヨーク(7)′と空隙
gをおいて対向するように可動コア(10)′が一体的に
固定されている。
カウンターウエイト(3)′はベースブロック(1
1)′と前後一対の防振用板ばね(12)′(13)′によ
り結合されている。防振用板ばね(12)′(13)′はベ
ースブロック(11)′、すなわち直線型振動フィーダ全
体を支持させる床(17)′上に振動反力を伝達させない
ためにそのばね常数は公知のように充分小さいものであ
る。他方、上述の傾斜板ばね(4)′(5)′は駆動用
であって公知のようにこのばね常数は充分に大きく、作
業体質量側(トラフ(1)′、板ばね取付ブロック
(2)′などから成る)の重量及びこれらのばね常数と
で定まる共振周波数がコイル(8)′に通電される交流
の周波数にほゞ一致するように選定されているので充分
に大きいものである。
加振機構は以上のようにコイル(8)′、ヨーク
(7)′、可動コア(10)′、駆動用板ばね(4)′
(5)′などから成るが、この加振機構全体は筒状のカ
バー(14)′により被覆されている。これはカウンター
ウエイト(3)′にボルト(15)′(16)′(第14図で
はその軸部を断面で示す)により一体的に固定されてい
る。
またカウンターウエイト(3)′の図において右方部
においては、この全体の重心がトラフ(1)′の振動モ
ードを極力適正にするための重心調整用のブロック図
(3a)′として形成されている。
コイル(8)′に交流を通電するとヨーク(7)′と
可動コア(10)′との間に交番磁気吸引力が発生し、前
後一対の駆動用板ばね(4)′(5)′の傾斜方向に規
制される直線振動力がトラフ(1)′及び板ばね
(4)′(5)′の下端部を介してカウンターウエイト
(3)′にも与えられる。通常はトラフ(1)′及びこ
れに一体的に固定される部材から成る全体の質量はカウ
ンターウエイト(3)′とこれに固定される各部材の全
体の質量よりは充分に小さく構成されているので、トラ
フ(1)′の振巾はカウンターウエイト(3)′の振巾
よりは充分に大きい。トラフ(1)′及びカウンターウ
エイト(3)′に矢印X1、X2で示すように駆動板ばね
(4)′(5)′の長手方向に対しほゞ垂直方向(所望
の振動方向α0)に全体が振動すればよいのであるが、
実際にはトラフ(1)′の前後方向において振動むらが
生じ、例えばその右端部において振動角はα0よりかな
り小さく場合によっては水平に近い場合がある。これに
対し左端部においては振動角がα0よりは大きい。従っ
てトラフ(1)′上の部品が直線振動により全体として
右方に移送されるのであるが、移送速度にむらが生じ、
従って群として右方へと移送されるが層厚にむらが生じ
る。例えば何らかの整送手段を用いていればこの整送効
果を低下させると共に、複数の整送手段から成る場合に
は上流側の整送手段において整送した部品を元の乱雑な
姿勢に戻す場合がある。また先端部においては図示せず
とも次工程が接続されており、これは例えばベルトコン
ベヤ、ロボットのハンドであるが、これに所望のタクト
で供給しなければならないがこれに応ずることができず
次工程を空運転する場合がある。
以上のような不都合を回避するために、従来は防振用
板ばね(12)′(13)′のばね常数を充分に大きくして
トラフ(1)′の全体の振動を一様なものに近付けてい
る。すなわちこの直線型振動フィーダ全体の重心Gは防
振用板ばね(12)′(13)′が駆動用板ばね(4)′
(5)′に比べばね常数が充分に小さいので、その全体
が防振用板ばね(12)′(13)″のベースブロック(1
1)′への固定点の周りに回動をするのであるが、これ
が上述のα方向への直線振動に加算されてトラフ
(1)′の振動を上述のようにその前後方向においてむ
らを生じさせている。この振動むらを更に小さくするた
めに、従来は上述したようにカウンターウエイト
(3)′の一部に重心調整用のブロック部(3a)′を形
成したり、トラフ(1)′の取付位置を前後において調
節したりしている。他方、防振用板ばね(12)′(1
3)′のばね常数を高くすると全体の重心Gの周りの回
動運動の大きさは小さくなり、トラフ(1)′の前後方
向における振動むらも小さくなるのであるが、防振用板
ばね(12)′(13)′のばね常数が大きくなるとベース
ブロック(11)′に伝達される振動反力が大きくなり、
本来の防振作用を行なうことができなくなる。
また防振用板ばね(12)′(13)′はその長手方向に
対しばね常数はほゞ無限大であり、またその巾方向にお
いては充分に大きい。従って直線型振動フィーダのトラ
フ(1)′は上述したように長手方向に比べその巾は充
分に小さいものであるので、防振ばねとしてゴムを使用
した場合と比べトラフ(1)′の長手方向の周りの揺動
運動をほとんどなくすことができるのでそれなりのメリ
ットはあるのであるが、防振用板ばね(12)′(13)′
の特性から言ってそのばね常数が充分に小さいので、ベ
ースブロック(11)′への固定点の周りの回動運動は回
避することができない。なお第14図においてG1はトラ
フ(1)′、板ばね取付ブロック(2)′、可動コア取
付部材(9)′、可動コア(10)′などから成る作業側
質量の重心を表わし、またG2はカウンターウエイト
(3)′、電磁石取付部材(6)′、ヨーク(7)′、
コイル(8)′などから成るカウンターウエイト側質量
の重心を表わす。そして上述の矢印X1、X2の方向は所
望の振動方向であるが、この方向にトラフ(1)′全体
が振動すればよいのであるが、上述したようにG1とG2
から成る全体の重心Gの周りに全体が回動運動を行うの
でトラフ(1)′はその長手方向に振動むらを生じてい
るのである。
他方、次工程の装置条件によってはトラフ(1)′の
前方(右方)部では部品の移送速度を大きくしたいと
か、あるいはトラフ(1)′の後方部において移送速度
を大きくしたい、あるいは上述したようにトラフ
(1)′の全長において移送速度が一定となるようにし
たいとかの要求がある場合がある。これに対し何らかの
調整機構が必要であるが、例えば従来構成においては駆
動用板ばね(4)′(5)′の取付角度を変えることに
より上述の要望に応えている。
然るにこの取付角度を調整して再度加振機構を駆動さ
せると共振周波数が大きく変化する場合がある。これは
取付角度位置調整されたのが駆動用板ばねであるがため
であるが、防振ばねのばね常数に比べて充分に大きく、
この取り付けによるばね常数の変化(締めつけ度や曲げ
方向の差などによる)が全体の共振周波数に大きく影響
する。又駆動用板ばね(4)′(5)′を一旦取り外し
て取付角度を調整するために駆動コア(10)′とヨーク
(7)′との間の空隙gの大きさが変化したり、あるい
は力の作用点すなわち駆動用板ばね(4)′(5)′の
板ばね取付ブロック(2)′に対する取付角度すなわち
作用点の位置やその方向が変化するので、上述のように
共振周波数が変化するのみならず振幅も所望の大きさと
比べて大きく変化する場合がある。従って上述したよう
に次工程の装置条件に応ずるように調整することは非常
に難しい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上記問題に鑑みてなされ、トラフの全長に亘
って振動モードを一様にすること及び次工程の装置条件
によってはトラフの前方部、後方部、あるいは他部分に
おいて移送速度を容易に調整可能とすることのできる直
線型振動フィーダを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の目的は、直線的に延在するトラフと、該トラフ
とカウンターウエイトとを結合する前後一対の駆動用板
ばね手段と、前記カウンターウエイトを基台に支持する
前後一対の防振用板ばね手段と、該駆動用板ばね手段の
延在方向に対しほゞ垂直方向に前記トラフを直線振動さ
せるための加振機構とから成る直線型振動フィーダにお
いて、前記一対の防振用板ばね手段のうち一方は前記直
線振動の方向と平行の第1方向には充分に小さいばね常
数を有するが、前記第1方向とは垂直の第2方向には極
めて大きいばね常数を有し、前記一対の防振用板ばね手
段のうち他方は前記第1方向においても前記第2方向に
おいても充分に小さいばね常数を有し、かつ前記一対の
防振用板ばね手段のうち一方は前記カウンターウエイト
及び/又は前記基台に取付角度を変更し得るように取り
付けられていることを特徴とする直線型振動フィーダに
よって達成される。
〔作用〕 前後一対の防振用板ばね手段のうち一方はトラフの直
線運動の方向と平行の第1方向には充分に小さいばね常
数を有するが、前記第1方向とは垂直の第2方向には極
めて大きいばね常数を有し、又上記一対の防振用板ばね
手段のうち他方は前記第1方向においても第2方向にお
いても充分に小さいばね常数を有するので、全体の重心
を上記一対の防振用板ばね手段のうち一方のカウンター
ウエイトに対する取付点の周りの回動運動とすることが
でき、トラフ全体の振動を全長にわたってまず一様とす
ることができる。
以上のような作用において、前後一対の防振用板ばね
手段のうち一方をカウンターウエイト及び/又は基台に
対し取付角度を変更し得るように取り付けられているの
で、この取付変更操作のみによってトラフ全体の振動モ
ードを変えることができ、又従来のようにトラフとカウ
ンターウエイトを結合する前後一対の駆動用板ばね手段
の取付角度を調整するのではないから共振周波数にはほ
とんど影響することなく、従ってその振幅もほとんど変
えることなく調整することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例による直線型振動フィーダにつ
いて図面を参照して説明する。
第1図乃至第5図は本発明の第1実施例による直線型
振動フィーダを示すものであるが、図においてトラフ
(1)は従来と同様に充分に細長い直線的形状を呈し、
この底面に一体的に固定された板ばね取付ブロック
(2)の両端面には前後一対の駆動用板ばね(5)
(6)によりカウンターウエイト(3)と結合されてい
る。カウンターウエイト(3)の後方部には全体の重心
の位置調節用の重錘(4)が図示しない機構により移動
調節可能に固定されている。板ばね取付ブロック(2)
には可動コア取付部材(7)が垂下して固定されてお
り、これに可動コア(8)が一体的に固定されている。
又カウンターウエイト(3)上にはヨーク取付部材
(9)が固定されており、これには磁性材でなるヨーク
(11)が上述の可動コア(8)と空隙gをおいて対向す
るように取り付られており、ヨーク(11)にはコイル
(10)が巻装されている。
又カウンターウエイト(3)はベースブロック(14)
と前後一対の防振用板ばね装置(12)(13)により結合
されている。前方の防振用板ばね装置(12)は本発明に
係わる取付角度変更用のものであり後述するが、後方の
防振用板ばね装置(13)はL字形状を成し垂直板部(13
a)と水平板部(13b)とから成り、垂直板部(13a)の
一端部はボルト(15)によりカウンターウエイト(3)
に固定され、水平板部(13b)の一端部はスペーサ(1
7)を介してボルト(16)によりベースブロック(14)
に固定されている。
前方の防振用板ばね装置(12)は主として板ばね(1
8)から成るが、この上端部及び下端部はボルト(19)
(20)により第3図乃至第5図に明示されるようにカウ
ンターウエイト(3)及びベースブロックもしくは基台
(14)に対し取付角度が調整可能に固定されている。す
なわち第3図においては1つの取付角度が示されてお
り、駆動用板ばね(5)(6)と平行に取り付けられる
場合である。この場合には楔形状の調節ブロック(21)
(22)が板ばね(18)の上端部及び嵌部に図示するよう
に介在し、又これらにはボルト(19)(20)の軸部を挿
通する孔(21a)(22a)が形成されているが、ボルト
(19)(20)を板ばね(18)の孔及びブロック(21)
(22)の孔(21a)(22a)に挿通し、かつカウンターウ
エイト(3)のねじ孔(3a)及びベースブロック(14)
のねじ孔(14a)に螺着締めつけることにより第3図に
示すような角度で固定される。なおブロック(21)(2
2)を介在させることにより板ばね(18)の取付角度が
調節されるのであるが、同時にカウンターウエイト
(3)及びベースブロック(14)に形成されたねじ孔
(3a)(14a)にボルト(19)(20)が整列して螺着さ
れ得るようにしている。
又第4図に示す取付角度は駆動用板ばね(5)(6)
に対し図示するようにαの角度をもって取り付けられる
場合であって、この場合には予め用意された角度調節用
ブロック(23)(24)(25)を図示するようにボルト
(19)と板ばね(18)及びボルト(20)と板ばね(18)
及び板ばね(18)とベースブロック(14)との間にそれ
ぞれ介在させ、又これらに形成された孔(23a)(24a)
(25a)にボルト(19)(20)を挿通させ第3図と同様
にねじ孔(3a)(14a)にボルト(19)(20)を螺着締
めつけることにより第4図に示すような取付角度をとる
ことができる。
又第5図は第4図に対しかつ駆動用板ばね(5)
(6)に関し反対方向に傾斜して固定される場合であっ
て、この場合には角度調節用ブロック(26)(27)(2
8)をそれぞれ板ばね(18)とカウンターウエイト
(3)及びボルト(20)と板ばね(18)との間に介在さ
せ、これらに形成された孔(26a)(27a)(28a)にボ
ルト(19)(20)を挿通しねじ孔(3a)(14a)に螺着
し締めつけることにより第5図に示す取付角度βをと
る。
以上のようにして本実施例によれば3つの取付角度
(但し、α、βは10°以下である)を取り得るように構
成されている。
本発明の第1実施例は以上のように構成されるが次に
この作用について説明する。
コイル(10)に交流を通電すると公知のようにヨーク
(11)と可動コア(8)との間に交番磁器吸引力が発生
し、これにより駆動用板ばね(5)(6)を介してトラ
フ(1)は板ばね(5)(6)の長手方向に対しほゞ垂
直方向に直線振動力を受ける。又この場合には前方の防
振ばね装置(12)の取付角度は第3図に明示するように
駆動用板ばね(5)(6)と平行に固定されている場合
とする。
本取り付けの場合にはトラフ(1)、板ばね取付ブロ
ック(2)などから成るトラフ側質量の重心とカウンタ
ーウエイト(3)、調節用重錘(4)などから成るカウ
ンターウエイト側質量の重心との合成重心すなわち全体
の重心が前方の防振用板ばね装置(12)のカウンターウ
エイト(3)に対する固定点、第1図において点Oで示
すが、この点Oの周りに回動運動を行い、これがトラフ
(1)に対する直線振動に加わる。従来は防振ばね装置
(12)(13)に代えて例えば防振ゴムを用いていたが、
この場合にはこの防振ゴム全体はあらゆる方向にばね常
数は充分に小さいので振動フィーダ全体がその重心の周
りに回動運動をすることにより本実施例より慣性モーメ
ントが小さく、従って回動運動が大きい。このためトラ
フ(1)の振動は上記従来技術で述べたように全長に亘
って大きなむらが生じていたが、本実施例では慣性モー
メントが大きくなるために全体の重心のまわりの回動運
動が小さくなり、従ってほとんど直線振動のみを行い全
長に亘って一様な振動を行うことができる。よってこの
ときの次工程の要求に応じトラフ(1)の全長に亘って
均一な移送速度で部品を移送することができる。
次に、次工程がトラフ(1)の前方においては移送速
度が小さく、後方においては大きいような移送状態を望
んでいる場合について説明する。この場合には第4図に
示すようにブロック(21)(22)に代えてブロック(2
3)(24)(25)を図示するように介在させて板ばね(1
8)を取り付け、これにより駆動用板ばね(5)(6)
に対しαの傾斜角をもって取り付けられる。この状態で
コイル(10)に交流を通電し交番吸引力によりトラフ
(1)を振動させると、第13図に示すようにトラフ
(1)の前方部Fにおいては振動角が小さく後方部Rに
おいては大きい。又このほゞ中央部においては駆動板ば
ね(5)(6)の長手方向に対してほゞ垂直方向の振動
角で振動する。このような振動によりトラフ(1)の前
方部においては移送速度が大きく後方部においては小さ
い移送速度を得ることができ、次工程の要求に応ずるこ
とができる。
次に、次工程の要求がトラフ(1)の前方部Fにおい
ては移送速度が小さく後方部Rにおいては大きい移送状
態である場合について説明する。この場合には第5図に
示すように第4図で示すブロック(23)(24)(25)に
代えて、ブロック(26)(28)を介在させて板ばね(1
8)を固定する。すなわちこの場合には駆動用板ばね
(5)(6)に対し第4図とは反対方向の角度βで傾斜
して取り付けられる。この状態でコイル(10)に交流を
通電し交番吸引力を発生させると、トラフ(1)は第13
図に示すような振動角の分布で振動する。すなわちトラ
フ(1)の前方部Fにおいては振動角が大きく後方部R
においては小さく、又トラフ(1)のほゞ中央部におい
ては駆動板ばね(5)(6)の長手方向に対しほゞ垂直
方向の振動角で振動するようなモードで振動する。この
場合にはトラフ(1)の前方部においては移送速度が小
さく、又後方部においては大きいような移送速度で部品
が移送され、これにより次工程の要求に応ずることがで
きる。なお、第13図で、“O"は第1図及び第3図で示す
取付角度の場合である。
以上、本発明の第1実施例の構成及び作用について説
明したが、以上の説明で明らかなように次工程の要求に
対しては前方の防振装置(12)の取付角度を調節するこ
とにより容易に応ずることができ、又正確に応ずること
ができる。従来のように駆動用板ばね(5)(6)の取
付角度を調節する場合には、これは本実施例も同様であ
るが、例えば複数のブロックを用意しこのブロックをそ
のときの取付角度に応じて選定し、駆動用板ばね(5)
(6)の取付ボルトを弛めた後再び上記ブロックを介在
させて固定するのであるが、このときに上述したように
可動コア(8)とヨーク(11)との空隙gが変化した
り、あるいは全体の共振周波数が変化することにより振
幅が次工程に要求するものとは大きく異なり再び調整し
直すことが必要であったが、本実施例によればこのよう
なことが必要でなく一度の角度調整作業で済ますことが
できる。
第6図及び第7図は本発明の第2実施例による直線型
振動フィーダを示すものであるが、第1実施例に対応す
る部分については同一の符号を付しその詳細な説明は省
略する。
すなわち本実施例においてもカウンターウエイト(3
0)の上方に配設される角部材は第1実施例と同様であ
るが、このカウンターウエイト(30)とベース板(33)
を結合する防振用板ばね装置(31)(34)の構成が第1
実施例と異なる。すなわち前方の防振用板ばね装置(3
1)はカウンターウエイト(30)と後述する構成を介し
てベース板(33)と一体的な取付ブロック(32)に下端
部がボルト(40)(41)により固定され、又後方の防振
用板ばね装置(34)は第1実施例と異なりV字形状をな
し、その斜め板部(34a)は一端部でボルト(35)によ
りカウンターウエイト(30)に固定され、水平板部(34
b)は一端部がボルト(36)によりスペーサ(17)を介
して支柱(37)を介してベース板(33)に固定されてい
る。
前方の防振用板ばね装置(31)の上端部においては、
コ字形状の板ばね取付ブロック(38)に形成される一対
のねじ孔にボルト(40)を螺着締めつけることにより板
ばね(50)はカウンターウエイト(30)に対し固定され
ている。すなわち板ばね取付ブロック(38)の両アーム
部(38a)(38b)はカウンターウエイト(30)の前方部
の両側に形成された切欠き(37a)(37b)に第6図及び
第7図に示すように当てがって、ボルト(39a)(39b)
を切欠き(37a)(37b)に形成されたねじ孔に螺着締め
つけることにより板ばね(50)、すなわち取付ブロック
(38)がカウンターウエイト(30)に固定される。又板
ばね(50)の下端部はボルト(41)により図示の状態で
はほゞ垂直に配設される取付ブロック(42)に固定され
るのであるが、このために水平アーム部に一対のねじ孔
が形成され、これにボルト(41)を螺着締めつけること
により板ばね(50)はブロック(42)に固定される。又
ブロック(42)の両アーム部(42a)(42b)は取付ブロ
ック(32)の両面に第7図のように当てがって、この取
付ブロック(32)にそれぞれ対となって形成されるねじ
孔(44a)(44b)(45a)(45b)及び(今螺着してい
る)ねじ孔(46a)(46b)のいづれかにボルト(43a)
(43b)を螺着締めつけることにより、例えば図示する
取付角度を板ばね(50)にとらせることができる。
例えば板ばね(50)を駆動用板ばね(5)(6)に対
し第1実施例と同様にβの角度をとらせて固定させる場
合にはボルト(39a)(39b)を弛め、かつ取付ブロック
(32)に螺着締めつけられているボルト(43a)(43b)
を弛め、かつこれらを取り外しブロック(38)、板ばね
(50)の全体をボルト(39a)(39b)を螺合させている
カウンターウエイト(30)の切欠き(37a)(37b)の部
分に形成されるねじ孔の軸心の周りに回動させながら、
板ばね(50)の下端部に取り付けられているブロック
(42)の両アーム部(42a)(42b)に形成されるそれぞ
れ対となった遊合孔を、取付ブロック(32)に形成され
るねじ孔(45a)(45b)に整合させたうえ、取り外して
いたボルト(43a)(43b)を取付ブロック(42)の遊合
孔に挿通したうえ取付ブロック(32)のねじ孔(45a)
(45b)に螺着締めつけることにより、第1実施例と同
様に駆動用板ばね(5)(6)に対する傾斜角βをとる
ことができる。
又第1実施例と同様に駆動用板ばねに対しαの取付角
度をとる場合には上述と同様にして操作するのである
が、この場合には取付ブロック(32)のねじ孔(44a)
(44b)にブロック(42)のアーム部(42a)(42b)に
形成された遊合孔を整合させてボルト(43a)(43b)を
螺着締めつければこの取付角度をとることができる。
この取付角度の調節作業については第8図に示すが、
実線が第6図に示すような板ばね装置(31)の取付角度
を示し一点鎖線が駆動用板ばね(5)(6)に対する取
付角度βの場合であり、二点鎖線で示す場合が駆動用板
ばね(5)(6)に対する取付角度βで取り付けられた
場合を示している。
第9図及び第10図は本発明の第3実施例による直線型
振動フィーダを示すものであるが、上記実施例に対応す
る部分については同一の符号を付しその詳細な説明は省
略する。
すなわち本実施例においてもカウンターウエイト(9
0)の形状は異なるが、これは前後一対の防振板ばね装
置(51)(54)によりベース板(53)に固定される。す
なわち後方防振板ばね装置(54)は全体としてはL字形
状であるが、アングル部材(55)の両側板部に板ばね
(56)(57)を当てがい、これらがボルト(58)(59)
によりアングル部材(55)及びカウンターウエイト(9
0)及び支柱(60)に対し固定されている。
又前方の防振板ばね装置(51)は一対の板ばね(61
a)(61b)から成り、この上端部はほゞ円柱形のブロッ
ク状をしておりこの部分(62a)(62b)にボルト挿通用
の遊合孔が形成されており、又これに対応してカウンタ
ーウエイト(90)の前端部に形成された切欠き(90a)
(90b)のねじ孔に、ボルト(64a)(64b)を円柱ブロ
ック部(62a)(62b)を介して挿通し、螺着固定するこ
とにより、板ばね(61a)(61b)の上端部はカウンター
ウエイト(90)に対し固定される。又その下端部は長円
形状のブロック(63a)(63b)として形成され、これに
形成される一対の遊合孔にボルト(65a)(65b)を挿通
し、これをブロック(52)に形成されたねじ孔に螺着締
めつけることにより板ばね(61a)(61b)の下端部は取
付ブロック(52)、すなわちベース板(53)に対し固定
される。
又取付ブロック(52)には第9図に示すように取付角
度調節用のそれぞれ対となったねじ孔(71a)(71b)及
び(72a)(72b)が形成され、これらの間には今取り付
けられているねじ孔が形成されている。このいづれかに
ボルト(65a)(65b)を螺着させ締めつけることによ
り、例えば図示する取付角度で板ばね(61a)(61b)が
ベース板(53)に対し固定されている。
本発明の第3実施例は以上のように構成されるが、作
用については第1実施例及び第2実施例とほゞ同様であ
るのでその詳細な説明は省略する。なお、その取付角度
の調節においては第2実施例と同様にボルト(64a)(6
4b)を弛め、かつ対のボルト(65a)(65b)を取り外し
た後、所望の取付角度となるようにブロック部(63a)
(63b)の遊合孔をブロック(52)に形成された対とな
ったねじ孔(71a)(71b)又は(72a)(72b)に整合さ
せたうえ、ボルト(65a)(65b)を挿通しこれを螺着締
めつけた後、上方のボルト(64a)(64b)を締めつけれ
ば所望の取付角度が得られる。
第11図及び第12図は本発明の第4実施例による直線型
振動フィーダを示すものであるが、図において第1乃至
第3実施例に対応する部分については同一の符号を付し
その詳細な説明は省略する。
本実施例においてもカウンターウエイト(70)の形状
は上記実施例とは異なり、その前端部、後端部がベース
板(73)に本発明に係わる防振板ばね装置(71)(74)
により結合されている。後方の防振板ばね装置(74)は
全体としてL字形状を成すが、第3実施例と同様にアン
グル部材(75)を介して板ばね(76)(77)がボルト
(78)(79)によりカウンターウエイト(70)及びベー
ス板(73)にはスペーサ(80)を介して固定されてい
る。
又前方の防振板ばね装置(71)は第3実施例と同様に
一対の板ばね(81a)(81b)から成り、この上端部に一
体的に形成される円柱形状のブロック部(82a)(82b)
にボルト挿通用の遊合孔が形成されており、これに通し
ボルト(85)を、同様にカウンターウエイト(70)に形
成される挿通孔(83)をも挿通してナット(84)をボル
ト(85)に螺着締めつけることにより、板ばね(81a)
(81b)はカウンターウエイト(70)に対し固定され
る。又板ばね(81a)(81b)の下端部の同様に円柱形状
のブロック部(86a)(86b)にもボルト挿通用の孔が形
成されており、かつ取付ブロック(72)にも挿通孔(10
0)が形成されているが、これに通しボルト(88)の軸
部(87)を挿通させ、この一端部にナット(89)を螺着
締めつけることにより板ばね(81a)(81b)はベース板
(73)に対し固定される。
本実施例によれば板ばね取付ブロック(72)には第11
図に示すようにボルト挿通用及び角度調整用の長孔形状
の孔(100)が形成されており、この範囲内で連続的に
板ばね(81a)(81b)の取付角度を調節することができ
る。すなわち上記実施例では3つの角度位置を選定する
ようにしていたが、本実施例によれば長孔(100)内で
連続的に取付角度を調節することができる。その他の作
用、効果については上記実施例と同様であるのでその説
明は省略する。
以上、本発明の各実施例について説明したが、勿論、
本発明はこれらに限定されることなく本発明の技術的思
想に基いて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施例ではトラフ(1)側に可動コア
(8)を取り付け、カウンターウエイト側にヨーク(1
1)及びこれに巻装されるコイル(10)を固定するよう
にしたが、この取付関係を逆にしてもよい。
又以上の実施例では直線振動の加振機構として電磁石
駆動部を説明したが、これに限定されることなく他の駆
動部例えば2個の振動電動機を用いるようにしてもよ
い。
又以上の実施例ではトラフ(1)の詳細な構造につい
ては説明しなかったが、これに何らかの部品整送手段を
設け部品を所定の姿勢にして次工程に供給するようにし
てもよい。
又以上の実施例では前方の防振板ばね装置の取付角度
を可変としたが、これに代えて後方の防振板ばね装置を
同様な構成により取付角度を変更するようにしてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の直線型振動フィーダによれ
ば、前方又は後方の防振板ばね装置の取付角度を変える
ことによりトラフの各部における振動モードを次工程の
要求に応じて容易にかつ確実に応ずることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1実施例による直線型振動フィーダ
の側面図、第2図は同正面図、第3図乃至第5図は同要
部の各取付状況を示す部分拡大断面図、第6図は本発明
の第2実施例による直線型振動フィーダの側面図、第7
図は同正面図、第8図は同実施例における要部の取付角
度の調整作用を示す部分拡大側面図、第9図は本発明の
第3実施例による直線型振動フィーダの側面図、第10図
は同正面図、第11図は本発明の第4実施例による直線型
振動フィーダの側面図、第12図は同正面図、第13図は第
1実施例の作用を示すグラフ及び第14図は従来例の直線
型振動フィーダの部分破断側面図である。 なお図において、 (1)……トラフ (3)(30)(70)(90)……カウンターウエイト (12)(31)(51)(71)……前方防振板ばね装置 (13)(34)(54)(74)……後方防振板ばね装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線的に延在するトラフと、該トラフとカ
    ウンターウエイトとを結合する前後一対の駆動用板ばね
    手段と、前記カウンターウエイトを基台に支持する前後
    一対の防振用板ばね手段と、該駆動用板ばね手段の延在
    方向に対しほゞ垂直方向に前記トラフを直線振動させる
    ための加振機構とから成る直線型振動フィーダにおい
    て、前記一対の防振用板ばね手段のうち一方は前記直線
    振動の方向と平行の第1方向には充分に小さいばね常数
    を有するが、前記第1方向とは垂直の第2方向には極め
    て大きいばね常数を有し、前記一対の防振用板ばね手段
    のうち他方は前記第1方向においても前記第2方向にお
    いても充分に小さいばね常数を有し、かつ前記一対の防
    振用板ばね手段のうち一方は前記カウンターウエイト及
    び/又は前記基台に取付角度を変更し得るように取り付
    けられていることを特徴とする直線型振動フィーダ。
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