JP2729966B2 - 二重目的を有する電極組立体、電気化学的セル、及び電気化学的セル中で液体とガスとを反応させる方法 - Google Patents

二重目的を有する電極組立体、電気化学的セル、及び電気化学的セル中で液体とガスとを反応させる方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は,ガスと液体とを反応させる為の電気化学的
セルに関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 充填床塩素−アルカリ電解セルは,オーロマン(Olom
an)他の米国特許第3969201号明細書と,米国特許第411
8305号明細書から知られている。これらのセルの改善
は,マッキンタイア等(McIntyre et al)により,米国
特許第4445986号明細書,米国特許第4511441号明細書,
及び米国特許4457953号明細書において開示されてい
る。これらの充填床電解セルは,特に過酸化水素のアル
カリ溶液の製造に有用である。
良く知られた漂白剤の中で,過酸化水素は,現在増々
使用されており,特に繊維又は紙パルプのような漂白物
質の為に使用されている。過酸化水素は,その穏やかな
作用により処理される材料の繊維を殆ど攻撃せず,良い
仕上げを与えるので,特に塩素及び塩素化合物等のその
他の漂白剤よりも有用な漂白剤である。
一般的に過酸化水素は,低過酸化物濃度の安定化され
たアルカリ溶液の形で漂白するのに使用される。漂白に
おける過酸化水素の作用は,主に酸化又は水溶性にする
ことによる天然染料の破壊又は脱色からなる。これらの
反応機構が殆ど解明されていないにもかかわらず,一般
に過酸化物イオンHOO-が漂白することの原因であると考
えられている。
今日,過酸化水素を主成分とする漂白溶液は,その他
の従来の漂白溶液(特に,次亜塩素酸を主成分とする溶
液)と比較して比較的高価であるということで,非常に
不具合な点を備えている。それらの広く行き渡った使用
は,特に紙パルプのような低価格材料を多量に処理する
とき経済的な考慮に依存する。今日では,漂白溶液は,
商品に適する化学薬品から始まり,殆ど常に簡単な溶解
又は希釈により調整されている。商業上適用可能な過酸
化水素は、少数の大きな工業プラントで製造されている
特に高価格の物質で,それ故に,分解する前に貯蔵及び
輸送の為に高濃度に濃縮されている。現在では,高濃度
の商業上に適した過酸化水素を,設置上,漂白コストを
減少させるために,直接過酸化水素の稀薄溶液を製造で
きる方法により製造することに置き換える必要が生じて
いる。しかしながら,今日まで,どんな満足のゆく方法
も見られない。
過酸化水素は,漂白の為に使われるばかりでなく,そ
の他数多くの工程でも使用されており,特に,汚染抑制
部分野においても用いられている。しかしながら,この
目的に使用される処理溶液は,同様,前述した不具合を
有する高濃度過酸化水素から作製されている。
グランカード,米国特許第3607687号明細書,米国特
許第3462351号明細書,米国特許第3507769号明細書,及
び米国特許第3592749号明細書において,酸素含有ガス
を使用して,分極されたカソードを含むカソード区画に
おいて,過酸化物を生成する過酸化水素を製造するため
の電解セルが開示されている。
上記に引用した特許に開示されているオーロマン(Ol
oman)他及びマックインタイア(McIntire)他の電気化
学的セルには,米国特許第4457953号明細書に開示され
ている充填床電極,電気化学的に使われる被覆粒子の製
造方法による新規な電極材料を使用した結果,グラナー
ドのセルを部分的に改善したものである。
そこで,本発明の技術的課題は,カソード内の電解液
の流入を改善し,電解液の毛管移動を防止することによ
って電流効率を高め,安定した製造をすることができる
二重目的電極組立体と,ガスと液体との反応の為の電気
化学的セルと,これを用いた液体とガスとを反応させる
方法とを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば,電気化学的セルに用いられる二重目
的を有する電極組立体であって,(A)中空部を有する
電極フレームと,(B)前記中空部に満たされた多孔性
の自己排水性を有する充填床であり,内部に配置された
電流分配器を備えたガス拡散カソードと,(C)前記ガ
ス拡散陰極の外表面に接触し,前記ガス拡散カソードに
アノード溶液の均一な流れを供給する液体透過性の微孔
性隔膜とを具備することを特徴とする二重目的を有する
電極組立体が得られる。
また,本発明によれば,前記二重目的を有する電極組
立体において,前記アノード溶液の均一な流れは,多重
層構造の隔膜を用いることによって達成され,前記ガス
拡散カソードの充填床は,ガス及び液体の両方を透過さ
せるに十分な粒径及び数を有する複数の粒子の間に形成
された細孔を有する前記粒子の床からなることを特徴と
する二重目的を有する電極組立体が得られる。
また,本発明によれば,前記二重目的を有する電極組
立体において,前記多重層構造は,ポリプロピレンから
なることを特徴とする二重目的を有する電極組立体が得
られる。
また,本発明によれば,ガスと液体との反応のための
電気化学セルであって,前記電気化学セルは前記電気化
学セル中にアノード溶液区画を形成する多孔性及び自己
排水性を有する少なくとも一つのカソード組立体と,前
記多孔性及び自己排水性を有するカソード組立体と反対
の電荷を有する少なくとも2つのアノードとを有し,前
記アノードは,前記アノード溶液区画中に貯えられ,前
記カソード組立体によって互いに分離されるとともに前
記カソード組立体から離間して配置され,前記カソード
組立体は,(A)中空部を有する電極フレームと,
(B)前記中空部に満たされる多孔性及び自己排水性を
有するとともに充填床であり,内部に配置された電流分
配器を備えたガス拡散カソードと,(C)前記ガス拡散
カソードの外表面に接触し,前記ガス拡散カソードに前
記アノード溶液の均一な流れを供給する液体透過性の微
孔性隔膜とを備えていることを特徴とする電気化学的セ
ルが得られる。
また,本発明によれば,前記電気化学的セルにおい
て,前記アノード溶液は,前記記アノード溶液区画の下
方から流入し,前記アノード溶液区画の上方から流出す
るとともに,前記アノード溶液は,前記アノード溶液区
画の前記アノードと前記隔膜との間の部分においては上
方に移動し,前記アノード溶液区画の前記アノードより
外側の部分においては下方に移動するように,循環する
ことを特徴とする電気化学的セルが得られる。
また,本発明によれば,多孔性及び自己排水性を有す
るとともに充填床からなるカソードを備えた少なくとも
1つのカソード組立体と,前記カソード組立体に対して
反対の電荷を有する少なくとも2つのアノードとを備
え,前記アノードの各々は,電気化学的セルと前記カソ
ード組立体とによって区画されたアノード溶液区画中に
含まれ,前記カソード組立体によりそれぞれ互いに分離
し,且つ前記カソード組立体から夫々離間して配置され
ており,更に,前記カソード組立体は,前記多孔性及び
自己排水性を有するとともに充填床からなるとともに電
流分配器を内部に配置されたカソードで満たされるとと
もに,前記カソードの外表面に接触する液体透過性の微
孔性隔膜とを含む前記電気化学的セル中で,液体とガス
とを反応させる方法であって,(A)前記アノード溶液
区画にアノード溶液を流入させ,前記アノード溶液区画
から消費されたアノード溶液を回収することと,(B)
前記アノード溶液区画中でアノード溶液循環流路に沿っ
て,前記アノード溶液区画内のアノード溶液に流れを与
えることを含むことを特徴とする電気化学的セル中で液
体とガスとを反応させる方法が得られる。
さらに,本発明によれば,前記電気化学的セル中で液
体とガスとを反応させる方法において,前記アノード溶
液を,前記アノード溶液区画の下方に流入させ,前記ア
ノード溶液区画の上方から流出させるとともに,前記ア
ノード溶液を,前記アノード溶液区画の前記アノードと
前記隔膜との間の部分においては上方に移動し,前記ア
ノード溶液区画の前記アノードの外側の部分において
は,下方に移動するように循環させることを特徴とする
電気化学的セル中で液体とガスとを反応させる方法が得
られる。
即ち,本発明において,電気化学的セルがガスと液体
との反応の為に開示されている。このセルは,少なくと
も一つの二重目的(dual purpose;電極の両側で電解動
作が行われる)ガス拡散電極組立体を有し,この多孔性
の自己排水姓が拡散電極内部に配置された電流分配器を
有し,これらの全てが電極フレーム内に含まれており,
そして,上記電極の外表面積の最も広い部分に接触し
て,液体透過性の微孔性隔膜がある。
ガス拡散カソードと異なる電荷を有する2つの電極
(アノード)は,好ましくは,金属シートからなること
が好ましい。これらのアノードは,アノード溶液区画中
で,上記ガス拡散カソード組立体の両側に位置してい
る。電解液はポンピングを有する手段によって,上記電
気化学的セル中に流入される。
本発明の一態様においては,電解液は,このセルの動
作の間,反対の電荷を備えた電極上に放出されたガスの
上方への移動から生じる電解液の乱流によって,上記区
画内で内部循環される。
また,本発明の他の態様において,電極の“窮乏(st
arvation)”は起こらず(頂上で),且つ電極の“浸水
(flooding)”(底では)生じないような,複数の層状
の隔膜を通る電解液の制御された流れであり,この“制
御された流れ”により,電解液の上部レベルの幅広い範
囲内に渡り,この隔膜の頂上からこの隔膜の底への流速
の変動の減少がなされる。
米国特許第4927509号明細書(1986年6月4日出願)
及び米国特許第4891107号明細書(1985年9月19日出
願)(ここでは,両特許明細書は,共に参考文献として
組み込まれている)には,アルカリ過酸化水素溶液の生
成のための電気化学的セルにおける最大効果のために充
填床,自己排水カソードは,均質に,アノード溶液が供
給されなければならないということが開示されている。
多孔隔膜を通った電解液の流れは,電解液の上部の関数
として大きな変化なしに実質的に均等な速度で生じるこ
とが好ましい。従来技術に開示されている充填床電解セ
ルの為の多孔隔膜は,隔膜がさらされる電解液の先端レ
ベルに依存して流速に相当の変化が認められている。そ
れ故,(充填された電解液の先端に露出される)セル底
部での流速は,減少した電解液の先端圧力が隔膜に働い
ているセル頂上又はセル中央の流速よりかなり速い。こ
の流速の変動は,セルの無効力化につながる。多孔隔膜
を通ってカソードに流入する最適な量よりも,少ない事
は,セル電圧の増加をもたらす。また,最適の量よりも
多いことは,充填床カソードの浸水(flooding)と,こ
れに続いて起こる減極ガスの効率の減少をもたらす。
[実施例] 本発明の実施例について図面を参照しながら説明す
る。
第1図は,本発明の実施例による水酸化ナトリウムの
電解によりアルカリ過酸化水素を製造するための装置を
示している。第1図に示すように,この装置は,一般的
に,アノード溶液入口32と出口34とを有するセルケース
38と,アノード12と,二重目的電極組立体である多孔性
の自己排水ガス拡散カソード組立体14(以下,単にカソ
ード組立体と呼ぶ)とを有してる。カソード組立体14と
セルケース38とによって,セル内にアノード溶液区画30
が形成されている。このカソード組立体14は,プラスチ
ックからなる電極フレーム22と,多層の微孔性の隔膜16
と,内部に配置された電流分配器20と,プラスチックコ
ア18を含んでいる。カソード組立体14は,電極フレーム
22中に含まれており,セルケース38中に着脱自在に配置
されている。カソードで生成される生成物は,生成物の
出口24を通って取り除かれる。多孔性のガス拡散カソー
ドは,底部に水たまりスクリーン28が配置されたカーボ
ンチップ26を備えていることが好ましい。アノード溶液
区画30内で,アノード溶液は,入口32から供給されて循
環し,消費されたアノード溶液は出口34を通って取り除
かれる。アノード溶液区画30内のアノード12及び隔膜16
間では,アノード溶液は,上方に移動し,上記アノード
12の反対側では,下方にアノード溶液が移動して,アノ
ード溶液の内部循環が維持される。この装置には,図示
しない外部電源が接続されている。酸素を含むガスは,
ガス入口36からカソード組立体14に入る。カソード組立
体14は,カソードの電極フレーム22を介して電気的接続
がなされる。
第2図は図1のカソード組立体14の一例を示す分解組
立斜視図である。第2図を参照すると,多孔性の自己排
水ガス拡散電極粒子に接触するフレーム22と多層隔膜16
が示されている。電流分配器20は,ニッケル網からな
り,プラスチックコア18によって支持されている。カソ
ード組立体14は,電解液にさらされた電極表面の両側で
活性を有する二重目的である。
第1図に示すように,動作中においては,アルカリア
ノード溶液は,大部分は,隔膜16の多層から多孔性の充
填カソード粒子へと流れる。隔膜材料の多重層を使用す
るので,隔膜16を横切る電解液の流れは,比較的均質で
ある。多孔性の自己排水カソード粒子26は,電気伝導性
があり,プラスチックコア18によって支持されている内
部に配置された金網の電流分配器20と接触している。動
作の間,電解セルには,入口36を通り,酸素含有ガスが
送り込まれている。そして,水酸化ナトリウム水溶液の
アノード溶液は,アノード溶液の入口32に送り込まれ,
そしてアノード溶液の出口34から除去される。
本発明の電気化学的セルの新規な特徴は,二重目的ガ
ス減極電極組立体であるカソード組立体14にある。カソ
ード組立体14は,アルカリ過酸化水素の生成の為の電解
セル,又はハロゲンガス及びアルカリ金属水酸化物の生
成の為の電解セルにおいて,カソードとして働くことが
好ましい。上記カソード組立体14によって,分離された
アノード溶液区画中に含まれている2つのアノードと二
重目的電極部との組み合わせにより,新規なセルデザイ
ンが与えられる。また,上記セルは,アノードの活性表
面とセル隔膜との間のアノード溶液の流れを増加させる
アノード溶液の内部循環を与えるように動作する。この
アノード溶液の内部循環は,アノード12上に生成するガ
ス泡の乱流が上方に移動することによりなされ,これに
よりアノード12の活性表面上の液体アノード溶液を運搬
する。
第1図及び第2図に示すセルデザインは,又,アルカ
リ金属水酸化物溶液とハロゲン溶液とを生ずるようなア
ルカリ金属ハロゲン化物の電解にも適している。本発明
によりデザインされた電解セルが塩素及びアルカリ金属
水酸化物の生成に使用されたとき,アルカリ金属ハロゲ
ン化物の水溶液は,アノード溶液として使用され,ハロ
ゲンはアノード12で生成される。普通,カソードで生成
する水素は,カソードで減極ガスを含む酸素が,多孔性
充填床カソードへ供給されたとき生成せず,それゆえ,
セル電圧を節約する効果を有する。
本発明の電気化学的セルの実施例において,セルデザ
インは,鉛直線方向に積層された多重セルであって,そ
れゆえ完全な一つの装置を構成するフレーム要素を用い
る事により,二極電解セルの個々の装置の高さのコント
ロールをすることができる。この装置は,通常の水平方
向及び鉛直線方向の両方に積層されており,従来のフィ
ルタ圧縮型電気化学的セルの特徴を呈する。その代わ
り,個々のセル装置は,鉛直線方向のみにも積層されう
る。
電解による塩素と腐食剤(カセイ)の製造又は過酸化
水素のアルカリ性水溶液の製造において,多孔性の自己
排水カソードには,酸素含有ガス及び水溶液が同時に供
給されている。隔膜16は,複数の層,例えば,(1)同
じ微孔性のポリオレフィンフィルムのみの多重又は可変
の層,又は(2)電解液にさらされることによる変質に
絶え得る支持繊維に積層されたこのフィルムの多重又は
可変の層からなる。
以下の説明において,アルカリ過酸化水素溶液の生成
のための電気化学反応は,本発明の電解セルの一つの実
施例を用いた代表的な電気化学プロセスとして述べられ
ている。このプロセスは,このセルの電解液区画に流入
するアルカリ水酸化物を含む水溶液を電解することによ
り行われる。この電解セルは,二重目的ガス拡散カソー
ド部によって分離された2つのアノードを含むたった一
つのアノード溶液区画を有している。カソード組立体14
は,内部に配置された電流分配器20を有する多孔性の充
填床カソードの外部の最も大きな表面に接触する多層の
液体透過性隔膜16を有する。
過酸化水素とアルカリ金属水酸化物の水溶液は,たっ
た一つのカソードの底部から電気分解生成物として回収
される。空気のような酸素含有ガスは,複数の微孔フィ
ルムからなる隔膜16を通り,ほぼこのカソードの排水速
度に等しい流速でアノード溶液区画30から自己排水カソ
ードに調節可能に流されたアノード溶液と同時に流され
る。この隔膜16のカソード側では,圧力は大気圧か又は
ガスを充填床自己排水カソード中に圧下を生じさせる結
果,大気圧と事なる圧力でも良い。カソードは,グラフ
ァイトのような伝導性粒子の緩い充填床を含むものであ
る。隔膜16のアノード溶液側の圧力は,アノード区画中
の電解液の先端の高さを変化させることにより調節され
る。この明細書及び特許請求の範囲では,アノード溶液
の先端は,隔膜の頂点からアノード溶液の頂上面までの
測定値によって,特定されている。この圧力は,ガス圧
によって増加させても良い。それゆえ,セルの隔膜16を
通り抜けるような圧力は,アノード溶液の先端の圧力か
ら前記隔膜16のガス拡散カソード側に加わる圧力を差し
引いたものである。
多孔性の自己排水カソードは,一般的に電流方向に0.
03〜1インチの厚さを有している。カソード床は,緩や
かに充填された粒子床と同様の固定された床(焼結され
た)多孔性のマトリックスを有しても良く,充分な粒径
と数を有する粒子間に形成されたこの電極は,ガス及び
液体の両方を通過させるための多数の細孔を有する。カ
ソードは,普通,反応を行うための良き電気媒体となる
電気伝導性物質を含んでいる。グラファイト基体は,安
価で電気伝導性があるので,酸素から過酸化水素への還
元の際に,カーボンで被覆されたグラファイト粒子と,
結合剤としてのポリテトラフルオロエチレンとは,カソ
ード物質を形成するのに充分であることが判明した。そ
の他の反応には,被覆されていないグラファイト又は他
の形状の炭素又は炭化タングステン基体が,白金,イリ
ジウム,のようなある金属又は伝導性又は非伝導性の基
体上に被覆された二酸化鉛又は二酸化マンガンのような
金属酸化物と同様に使用される。グラファイト粒子は,
一般的に0.005〜0.5cmの直径を有し,充填された粒子間
に形成された細孔は,30〜50μmの最小直径を有する。
一般的に,充填床,自己排水カソードには,カソード
接触電流分配器(収集器)を通った電流が供給される。
この電流分配器20は,金属網又は金属シートであり,一
般的に,この金属網,シート等は,どんな電気伝導性金
属で作られても良い。しかし,ステンレススチール又は
ニッケルが好ましい。電流分配器20が,カソード充填床
内部に配置されていることは特有のものである。一般的
に,電流分配器20は,ただ一枚の金属網であるが,シー
ト状のプラスチックコア18によって支持されるか,金属
網のみの2つのシートであることが好ましい。充填床と
多孔の隔膜16との間のカソードの電極活性面の代わり,
内部に電流分配器20を配置することによって,カソード
に流入する溶液の改善された流れが得られる。さらに,
電流分配量がカソードの電解液活性面にあるときに示さ
れたような電解液の毛管移動するようなことは回避され
る。
複数の層を持つセル隔膜は,(1)同じ多孔のポリオ
レフィンフィルムからなる隔膜材料の多層であるか,又
は,(2)電解液耐性を有する支持繊維か,この微孔ポ
リオレフィンフィルムを含む同じ複合材の多層であるこ
とが好ましい。本発明において,“複数層”という言葉
は,均一な多重層と同様に可変な層を含むと定義され
る。支持繊維は,このフィルムに積層され,アスベス
ト,ポリオレフィン,フッ化ポリオレフィン,ポリアミ
ド,ポリエステル,及びこれらの混合物を含むグループ
から選択された編まれた又は編まれない繊維である。こ
の支持繊維は,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリテ
トラフルオロエチレン,フッ化エチレンプロピレン,ポ
リクロロトリフルオロエチレン,ポリフッ化ビニル,ポ
リフッ化ビニリデン及びこれらの混合物を含むグループ
から選択された1つのポリマーから誘導された編まれた
又は編まれない繊維であることが好ましい。過酸化水素
のアルカリ水溶液の準備に使用するたために,編まれた
又は編まれないポリプロピレン繊維層は,本発明の複合
隔膜の形成に用いられることが好ましい。また,それら
の代わりに,どんなポリオレフィン,フッ化ポリオレフ
ィン,ポリアミド,又はポリエステル繊維又はこれらの
混合物を使用することができる。そしてこれらの材料の
各々は,支持繊維の準備のために,アスベストとともに
使用される。この多重層を結着するように隔膜の多重層
を一緒に保持することは必要としない。それらの又はそ
の他の周辺部分で,隔膜は電解セルのフレームに締結さ
れる。前記微孔性フィルム又は複合物の2〜5層の多重
層は,電解液先端の有用又は実用範囲(0.5〜10フィー
ト)での,セル隔膜を通る電解液の流れの変動を減少さ
せるのに役立つ事が判明している。電解液の最先端にさ
らされた多層隔膜の一部分には,殆ど又は全く電解液先
端にさらされないセル隔膜の部分と比べても実質的に等
しい量の電解液が透過し,カソードへ至る。
役に立つ複層からなる隔膜を生成するための代わりで
あって余り好ましくない手段として,同様に定義された
フィルム又は複合隔膜材料の変化しやすい層を有するセ
ル隔膜を準備することが好ましいことが判明している。
それゆえ,中間又は高圧電解液に露出される隔膜の範囲
内では,定義されたフィルム又は複合多孔材料の2〜6
層を使用するに対して,電解液本体の頂上表面に近接す
る位置にあるので,比較的低圧にさらされているセル隔
膜の範囲内において定義された微孔性フィルム又は複合
材の1〜2層を使用することが適当である。好ましい構
成は,この隔膜の底部上においては,この定義されたフ
ィルム又は複合多孔材料の3層であり,隔膜の頂上部分
においては,この定義されたフィルム又は複合多孔性材
料の2層である。
微孔性ポリオレフィンフィルム又は複合隔膜は,それ
の準備において,湿潤剤で処理することによる親水性に
特徴を有している。1ミル(mil)の厚さで,複合材料
のフィルム部分は,38〜45%の間隙率と,0.02〜0.04μm
の有効孔径を備えている。代表的な複合隔膜は,5ミルの
合計厚を有するように,編まれていないポリプロピレン
繊維に重ねられた1ミル厚の多孔性ポリオレフィンフィ
ルムからなる。そのような多孔性複合材料は,セラニー
ズ(Celanese)社が,“CELGARD(登録商標)”として
出されているものが適当である。電気化学セル隔膜とし
て,上述された多孔の複合材料の2〜4重層を利用する
と,一般に,0.50〜1.0フィートの,好ましくは,1〜4フ
ィートの電解液先端の範囲に渡って,隔膜1インチ平方
当り,0.01〜0.50ml/分の電解セル内の流速を得ることが
可能である。好ましくは,電解液先端の上記範囲に及ぶ
上記流速は,隔膜1インチ平方当たり,0.03〜0.3であ
り,最も好ましくは,0.05〜0.1ml/分である。厚膜のカ
ソード側で,大気圧以上で動作されるセルは,同じアノ
ード溶液の先端レベルでの流速は低減する。というの
は,隔膜を横切る電解液の流れにより,差圧が生じるか
らである。
従来技術の米国特許第4118305号明細書,米国特許第3
969201号明細書,米国特許第4445986号明細書,及び米
国特許第4457453号明細書は参考文献としてこれによっ
て合併されて示されている。これらの特許明細書に開示
された自己排水充填床電極は,代表的には,グラファイ
ト粒子からなる。しかしながら,他の形状のカーボン
を,金属と同様に用いることができる。代表的な充填床
カソードは,相互に連絡する複数の通路(粒子間に形成
された)を有する。これらの通路は,カソードの自己排
水を生じさせるような,即ち,重力効果が,通路内に存
在する電解液の毛管圧効果よりも大きくなるには充分に
大きな平均直径を有する。実際に必要とされる直径は,
充填床電極中に存在する電解液の表面張力及び粘度とそ
の他の物理的特性に依存する。一般的に,通路は30〜50
μmの最小径を有するが,最大径は重要ではない。自己
排水カソードは,セルの抵抗損失が著しく増加するよう
な厚さであってはならない。充填床カソードのために適
当な厚さは,0.03インチから1インチで,好ましくは,0.
06インチから0.5インチであることが判明した。充填床
カソードは,一般的には,電気伝導性を備え,グラファ
イト,スチール,鉄,及びニッケルのような材料から作
製されている。ガラス,種々のプラスチックス,種々の
セラミックスが伝導性材料との混合物に用いられる。個
々の粒子は,支持されてはおらず,又はこれらの粒子は
焼結されるか,又はその他に結着されるが,しかしこれ
らの代用物は,有用な充填床カソードを充分に動作させ
るには必要ではない。
充填床カソードを構成するに有用な改善された材料
は,バインダの混合物により少なくとも部分的に覆われ
た微粒子と,電気化学的活性,電気的伝導性触媒とを有
するものであることが,米国特許第4457953号明細書に
開示されている。代表的なものに,基板は,0.3mmから2.
5cm又はそれ以上より小さな粒径を有する電気伝導性又
は非伝導性材料で形成されている。
粒子基体に適用されるコーティングは,充填床カソー
ドの成分として,粒子を役立たせる目的のためには,全
体的に基体の粒子を覆う必要がないので,基板は電解液
又は電解プロセスの生成物に不活性である必要がない。
しかし,この電解液又は電解プロセス中で粒子は使用さ
れ,それらに化学的に不活性であることが好ましい。
代表的には,粒子基体上のコーティングは,結合剤と
電気化学的活性な電気伝導性の触媒との混合物である。
また,結合剤と触媒の種々の例は,米国特許第4457953
号明細書に開示されている。
過酸化水素の生成のための電解セルの電解液への添加
に適した安定剤は,ここでは,参考文献として挙げられ
ている米国特許第4431494号明細書に開示されている。
そのような安定剤は,セル中に生成した過酸化水素を分
解する触媒となることが判明している不純物に対してキ
レートを生成する。特定された安定剤としては,エチレ
ンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩,スズ酸塩,リン酸
塩,アルカリ金属ケイ酸塩,及び8−ハイドロキノリン
を含む。
水酸化ナトリウム水溶液又は水酸化カリウム水溶液が
生成物として望まれる電解セルにおいて,一般的に,海
水又は塩化カルシウムが,1.5〜5.5のpHを保持するため
に,電解セルのアノード溶液区画へ与えられる。代表的
には,塩化ナトリウム又は塩化カリウムは,11当たり塩
化ナトリウムを300〜325グラム含むか,又は,11当たり4
50〜500グラムの塩化カリウムを含む飽和又は実質的に
飽和された濃度で投入される。電解セルから回収したカ
ソード溶液の溶媒は,10〜12wt%の水酸化ナトリウムと,
15〜25wt%の塩化ナトリウムと,15〜20wt%の水酸化カ
リウムと,20〜30wt%の塩化カリウムとを含む。
過酸化水素生成のための電解セルにおいて,代表的に
は,アノード溶液の溶媒は,15〜100g/lのアルカリ金属
水酸化物,即ち,水酸化ナトリウムを含む水溶液であ
る。比較の為に,過酸化水素生成のための従来技術によ
る電解セルから回収したカソード溶液の溶媒は,15〜200
g/lの水酸化ナトリウムと0.5〜8wt%の過酸化水素を含
むものであった。
塩素とカセイの製造のための電解セルにおいて,本発
明の電気化学的セルのアノードは,寸法の安定したアノ
ードである。過酸化水素生成のための電解セルにおい
て,アノードは,ステンレススチール,又はニッケルか
らなる,即ち,寸法の安定したアノードである。本発明
の電解セルの電極フレームの構成部分は,メタル又はプ
ラスチックから構成されている。従来技術によるセル構
造は,重い部品構成及び/又は円柱形状部品である。本
発明のセルの電極フレーム構成要素は,固体からなり,
それは,金属又はプラスチックの中空,U形状,又はチャ
ンネル形状のいずれかで,それは,双極の電解セルの動
作条件で,フレーム部材が接触するような化学物質へさ
らされることに対して耐性を有する金属又はプラスチッ
クからなる。双極の電解セルのフレーム構成要素は,フ
レーム部材中の開口内に,補強するコア物質を挿入し,
合わせることができるように形成されたU字又はチャン
ネル形状の部材からなる。
本発明の種々の例を以下に示すが,本発明はこれらに
よって限定されるものではない。尚,本明細書及び請求
の範囲を通して,単位が述べられていない温度は℃,%
及び比は重量によって示されている。
(実施例1) 第1図に示すような概略図により,電解セルは,一般
的に二重目的の電極によて構成される。
実験用のセルは,たった一つのアノード溶液入口を持
ち,プラスチックコア18としての支持プラスチックシー
トは持たないように構成されていた。そして,電解液の
内部循環は起こらなかった。電極の中央の電流分配器20
は,電極の頂上で含まれて溶接されたニッケルシートか
らなっていた。そして,アノードは,DSA(登録商標)と
して,電極会社(Electrode Corporation)により販売
されていた。寸法的に安定したアノードであった。ま
た,このシートは,ニッケル製伝導棒を介して,底に溶
接されていた。セル隔膜は,CELGA RD5111として販売さ
れている多層の微細孔を有するポリプロピレンフィルム
隔膜で,この隔膜は3層フィルムであった。カソードの
電気接続は,伝導性のバーが通されており,カソードへ
の電気接続は,セルの底でなされていた。アノードは,
セルの頂上を通って電気接続されていた。ガス拡散電極
を形成する多孔の自己排水粒子は,プラスチックフレー
ム,セル隔膜,及び内部に位置する電流分配器により形
成された開口を満たしていた。ニッケル又はプラスチッ
ク水たまりスクリーン28は,多孔の自己排水電極をカソ
ード組立体から外に落下することを防止するようにカソ
ード組立体の底に配置されている。プラスチックフレー
ムの他に,上記対応する部品を含むカソード組立体は,
電解セル箱中の2つのアノード間に配置された。
水酸化ナトリウム水溶液のアノード溶液は,セル底部
に位置する入口32と,セルの頂上に位置するアノード溶
液の出口34とによって,アノード溶液区画30を通って循
環される。電解液の流れは,カソードの頂上に流入する
酸素含有ガスの流れと同時に,隔膜16を通って多孔の自
己排水ガス拡散電極へ流入する。過剰の酸素ガスを含む
過酸化水素生成物は,カソードの底部の生成物の出口24
から流れでる。
実験セルは,測定したところ,12×6インチであり,
単位インチ平方当たり0.23アンペア,及び1.6ボルトで
作動され,11当たり42グラムの濃度の水酸化ナトリウム
を含む溶液が供給された。セルは室温で作動され,11当
たり39グラムの過酸化水素を含む溶液を生成した。セル
は,92.3%の電流効率で作動された。生成物の流速は,7m
l/分であった。
(実施例2) 第2の電解セルは,一般的に第1図に示された概略図
に従って二重目的電極を備えた27×12インチに構成さ
れ,作動されるが,一つのアノード12のみの内部循環
と,アノード溶液の外部循環用のたった一つの出口34及
び入口32とを用いた。実施例1のセルに利用されたニッ
ケルシートの代わりにプラスチックコアにより支持され
た伸張されたニッケル網を,電流分配器20として利用し
た。セル隔膜16は,CELGARD 5511の3層で,アノード12
は,304ステンレススチール製のアノードである。20℃で
1モルの水酸化ナトリウムの濃度のアノード溶液によっ
て作動された。酸素ガスは2.4l/分の速度で多孔性,自
己排水カソードのチップ床まで供給された。1インチ平
方当たり0.37アンペアの電流密度で保持された。アノー
ド溶液の先端が56インチで,生成物の流速は,62.5l/分
及びセル電位は,2.1ボルトであった。過酸化水素生成の
ためのセル電流効率は,99%で,生成物は,H2O2濃度が40
g/lであった。セル作動中,アノード生成されたガスの
上方への移動によって,アノード溶液の内部循環が生じ
た。内部循環の流速は,5インチ/秒であった。
(実施例3)(制御,本発明の部分を構成しない) 実施例2と同様の電解セルにおいて,アノード溶液の
内部循環の効果を証明するために,実施例2に述べられ
たセル中のアノード溶液の上方への流れは,セル隔壁と
2つのアノードの内の一方との間の空間内に固体の遮蔽
物を置くことによって阻止された。セルは250アンペア
で実施例2と実質的に同様な条件で作動されたが,30イ
ンチのアノード溶液の先端レベルと,全体のアノード溶
液の流れの横断面積が6平方インチで,そして2.5ガロ
ン/分の流速を用いた。
アノード区画内の測定された流速は,1インチ/秒であ
った。これは実施例2で述べられたものと同様なセル中
での速度であり,セル隔壁とセル中のアノードとの間で
の14平方インチの横断面積(降水管)を用いた5インチ
/秒と比較された。このデータは,アノード溶液の内部
循環がアノード溶液の内部循環が生じない実施例3によ
るセルよりも2.5倍にアノード溶液の流速を改善するこ
とを示している。
[発明の効果] 以上,説明したように,本発明によれば,電流分配器
を内部に配置した充填床からなるガス拡散カソードを用
いたために,カソード溶液の流入を改善し,電解液が毛
管移動することを防止することによって,電流効率を高
め,安定した電解製造することができる二重目的電極組
立体と,ガスと液体との反応の為の電気化学的セルと,
これを用いた液体とガスとを反応させる方法とを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成図で,アルカリ性過酸
化水素を製造するための装置を示しており,アノード溶
液,二重目的ガス拡散カソード組立体,2つのアノードと
アノード溶液のための少なくとも一対の入口及び出口を
有する単極電解セル装置を使用している。 第2図は,二重目的電極組立体の分解組立斜視図で,電
極フレーム,この電極フレームの両側に位置する液体透
過性の隔膜,そして内部に配置された電流分配器を有し
た多孔性の自己排水性ガス拡散カソードを示している。 図中,12……アノード,14……組立体,16……隔膜,18……
プラスチックコア,20……電流分配器,22……電極フレー
ム,26……カーボン粒子,30……アノード溶液区画,32…
…入口,34……出口,36……ガス入口,38……セルケー
ス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドワード ビー,ヌーナン カナダ ケイ7エム 3エックス6,オ ンタリオ,キングストン,ジョーン ド ライヴ 34 (72)発明者 デリック ジェイ.ロジャーズ カナダ ケイ7ケイ 1エス9,オンタ リオ,キングストン,ジョン ストリー ト 56 (72)発明者 リチャード イー.ロフトフイールド アメリカ合衆国,フロリダ 33256,ジ ャクソンヴィル,ベイメドゥ ロード 9645,アパートメント 666 (72)発明者 キャサリナ エム.ベネシュ カナダ ケイ7ケイ 2エックス3,オ ンタリオ,キングストン,モーレンツ クレセンツ 122 (72)発明者 アーサー エル.クリフォード カナダ エル0エム 1ジェイ0,オン タリオ,エバレット レイルロード #3,ボックス 5 (56)参考文献 特開 昭62−263989(JP,A) 特公 昭60−41717(JP,B2) 米国特許4445986(US,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気化学的セルに用いられる二重目的を有
    する電極組立体であって, (A)中空部を有する電極フレームと, (B)前記中空部に満たされた多孔性の自己排水性を有
    する充填床であり,内部に配置された電流分配器を備え
    たガス拡散カソードと, (C)前記ガス拡散陰極の外表面に接触し,前記ガス拡
    散カソードにアノード溶液の均一な流れを供給する液体
    透過性の微孔性隔膜と を具備することを特徴とする二重目的を有する電極組立
    体。
  2. 【請求項2】第1請求項記載の二重目的を有する電極組
    立体において,前記アノード溶液の均一な流れは,多重
    層構造の隔膜を用いることによって達成され,前記ガス
    拡散カソードの充填床は,ガス及び液体の両方を透過さ
    せるに十分な粒径及び数を有する複数の粒子の間に形成
    された細孔を有する前記粒子の床からなることを特徴と
    する二重目的を有する電極組立体。
  3. 【請求項3】第2請求項記載の二重目的を有する電極組
    立体において,前記多重層構造は,ポリプロピレンから
    なることを特徴とする二重目的を有する電極組立体。
  4. 【請求項4】ガスと液体との反応のための電気化学セル
    であって,前記電気化学セルは前記電気化学セル中にア
    ノード溶液区画を形成する多孔性及び自己排水性を有す
    る少なくとも一つのカソード組立体と,前記多孔性及び
    自己排水性を有するカソード組立体と反対の電荷を有す
    る少なくとも2つのアノードとを有し, 前記アノードは,前記アノード溶液区画中に貯えられ,
    前記カソード組立体によって互いに分離されるとともに
    前記カソード組立体から離間して配置され, 前記カソード組立体は, (A)中空部を有する電極フレームと, (B)前記中空部に満たされる多孔性及び自己排水性を
    有するとともに充填床であり,内部に配置された電流分
    配器を備えたガス拡散カソードと, (C)前記ガス拡散カソードの外表面に接触し,前記ガ
    ス拡散カソードに前記アノード溶液の均一な流れを供給
    する液体透過性の微孔性隔膜と を備えていることを特徴とする電気化学的セル。
  5. 【請求項5】第4請求項記載の電気化学的セルにおい
    て,前記アノード溶液は,前記記アノード溶液区画の下
    方から流入し,前記アノード溶液区画の上方から流出す
    るとともに,前記アノード溶液は,前記アノード溶液区
    画の前記アノードと前記隔膜との間の部分においては上
    方に移動し,前記アノード溶液区画の前記アノードより
    外側の部分においては下方に移動するように,循環する
    ことを特徴とする電気化学的セル。
  6. 【請求項6】多孔性及び自己排水性を有するとともに充
    填床からなるカソードを備えた少なくとも1つのカソー
    ド組立体と,前記カソード組立体に対して反対の電荷を
    有する少なくとも2つのアノードとを備え,前記アノー
    ドの各々は,電気化学的セルと前記カソード組立体とに
    よって区画されたアノード溶液区画中に含まれ,前記カ
    ソード組立体によりそれぞれ互いに分離し,且つ前記カ
    ソード組立体から夫々離間して配置されており,更に,
    前記カソード組立体は,前記多孔性及び自己排水性を有
    するとともに充填床からなるとともに電流分配器を内部
    に配置されたカソードで満たされるとともに,前記カソ
    ードの外表面に接触する液体透過性の微孔性隔膜とを含
    む前記電気化学的セル中で,液体とガスとを反応させる
    方法であって, (A)前記アノード溶液区画にアノード溶液を流入さ
    せ,前記アノード溶液区画から消費されたアノード溶液
    を回収することと, (B)前記アノード溶液区画中でアノード溶液循環流路
    に沿って,前記アノード溶液区画内のアノード溶液に流
    れを与えることを含むことを特徴とする電気化学的セル
    中で液体とガスとを反応させる方法。
  7. 【請求項7】第6請求項記載の電気化学的セル中で液体
    とガスとを反応させる方法において,前記アノード溶液
    を,前記アノード溶液区画の下方に流入させ,前記アノ
    ード溶液区画の上方から流出させるとともに,前記アノ
    ード溶液を,前記アノード溶液区画の前記アノードと前
    記隔膜との間の部分においては上方に移動し,前記アノ
    ード溶液区画の前記アノードの外側の部分においては,
    下方に移動するように循環させることを特徴とする電気
    化学的セル中で液体とガスとを反応させる方法。
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