JP2728994B2 - 開閉機器の動作異常検出装置 - Google Patents
開閉機器の動作異常検出装置Info
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- JP2728994B2 JP2728994B2 JP21269791A JP21269791A JP2728994B2 JP 2728994 B2 JP2728994 B2 JP 2728994B2 JP 21269791 A JP21269791 A JP 21269791A JP 21269791 A JP21269791 A JP 21269791A JP 2728994 B2 JP2728994 B2 JP 2728994B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力用遮断器などの
開閉機器の動作異常を簡単にかつ精度よく検出する動作
異常検出装置に関するものである。
開閉機器の動作異常を簡単にかつ精度よく検出する動作
異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遮断器等の開閉機器に関する故障統計に
よれば、大半が機械的故障によるものである。そのう
ち、動作不能、動作不具合の故障については、事前の徴
候として、動作遅延などの動作異常がある場合が多い。
従ってこの動作異常を早期に発見することが開閉機器の
予防保全に有効な手段となりうる。図4は例えば特開昭
61−203820号公報に示された従来の動作異常検
出装置の動作特性図を示すものである。
よれば、大半が機械的故障によるものである。そのう
ち、動作不能、動作不具合の故障については、事前の徴
候として、動作遅延などの動作異常がある場合が多い。
従ってこの動作異常を早期に発見することが開閉機器の
予防保全に有効な手段となりうる。図4は例えば特開昭
61−203820号公報に示された従来の動作異常検
出装置の動作特性図を示すものである。
【0003】図において、1はストロークカーブ、2は
投入コイル電流、3は主接点の信号、4は主接点に連動
して開閉する補助スイッチのa接点の信号、5はb接点
の信号である。投入コイルが励磁されてからb接点が開
くまでの時間TC1と投入コイルが励磁されてからa接点
が閉じるまでの時間TC2は、補助スイッチに電圧を印加
しておき、タイマ等との併用によって得ることができ
る。そして、上記得られた時間を基準値と比較すること
によって、操作系の正常あるいは異常を検出する。
投入コイル電流、3は主接点の信号、4は主接点に連動
して開閉する補助スイッチのa接点の信号、5はb接点
の信号である。投入コイルが励磁されてからb接点が開
くまでの時間TC1と投入コイルが励磁されてからa接点
が閉じるまでの時間TC2は、補助スイッチに電圧を印加
しておき、タイマ等との併用によって得ることができ
る。そして、上記得られた時間を基準値と比較すること
によって、操作系の正常あるいは異常を検出する。
【0004】図5は上記異常検出を行う検出装置の一例
を示したもので、TC の電気信号をアンプ6によって増
幅し、次のコンパレータ7によって微小波形を除去し、
クロック8からのパルス信号で入力電気信号を時間とし
て読み取り10進カウンタ9で出力する。また予め正常
値をディジタルスイッチ10に設定しておき、その設定
値とコンパーレタ11で比較し出力することにより、正
常異常を検出することができる。
を示したもので、TC の電気信号をアンプ6によって増
幅し、次のコンパレータ7によって微小波形を除去し、
クロック8からのパルス信号で入力電気信号を時間とし
て読み取り10進カウンタ9で出力する。また予め正常
値をディジタルスイッチ10に設定しておき、その設定
値とコンパーレタ11で比較し出力することにより、正
常異常を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の動作異常検出装
置は以上のように構成されているので、操作源が油圧や
空気圧の場合、正常な操作圧の許容範囲が約10%あ
り、更に気温の変化によっても操作圧が変動するため、
これらによりストローク特性の変化は無視できず、その
結果誤検出を防止するため正常動作の判定領域を広げな
ければならず、精度の良い動作異常検出が困難である問
題点があった。
置は以上のように構成されているので、操作源が油圧や
空気圧の場合、正常な操作圧の許容範囲が約10%あ
り、更に気温の変化によっても操作圧が変動するため、
これらによりストローク特性の変化は無視できず、その
結果誤検出を防止するため正常動作の判定領域を広げな
ければならず、精度の良い動作異常検出が困難である問
題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、正常な操作力の変動によるスト
ローク特性への影響を排除し、精度の高い動作異常検出
装置を得ることを目的としている。
ためになされたもので、正常な操作力の変動によるスト
ローク特性への影響を排除し、精度の高い動作異常検出
装置を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る開閉機器
の動作異常検出装置は、開閉機器の投入、引外しの何れ
か一方の指令を電気的に与え、この指令に基づいて機械
的に操作力を駆動機構部へ伝達する操作部を有する開閉
機器において、開閉機器動作初期の操作力を測定する操
作力測定部と、この操作力に応動して開閉機器が動作す
るまでの時間を測定する動作時間測定部と、上記測定さ
れた操作力と動作時間より機構部に発生する摩擦等の阻
止力を計算する演算器と、該阻止力計算値と予め設定さ
れた正常時の阻止力とを比較し、開閉機器の動作異常を
判定するコンパレータとを設けたものである。
の動作異常検出装置は、開閉機器の投入、引外しの何れ
か一方の指令を電気的に与え、この指令に基づいて機械
的に操作力を駆動機構部へ伝達する操作部を有する開閉
機器において、開閉機器動作初期の操作力を測定する操
作力測定部と、この操作力に応動して開閉機器が動作す
るまでの時間を測定する動作時間測定部と、上記測定さ
れた操作力と動作時間より機構部に発生する摩擦等の阻
止力を計算する演算器と、該阻止力計算値と予め設定さ
れた正常時の阻止力とを比較し、開閉機器の動作異常を
判定するコンパレータとを設けたものである。
【0008】
【作用】この発明における開閉機器の動作異常検出装置
は、操作直前の操作力すなわち操作圧を操作力測定部で
測定し、可動部質量動作ストロークの定数と、動作時間
測定部で測定された動作時間から摩擦力等の阻止力を演
算器での計算により求め、この値と正常時の阻止力とを
コンパレータで比較することにより異常検出を行う。こ
の方法によれば操作力の正常な変動によるストローク特
性への影響を排除することができ、精度の高い動作異常
検出をすることができる。
は、操作直前の操作力すなわち操作圧を操作力測定部で
測定し、可動部質量動作ストロークの定数と、動作時間
測定部で測定された動作時間から摩擦力等の阻止力を演
算器での計算により求め、この値と正常時の阻止力とを
コンパレータで比較することにより異常検出を行う。こ
の方法によれば操作力の正常な変動によるストローク特
性への影響を排除することができ、精度の高い動作異常
検出をすることができる。
【0009】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図3
は動作特性を示したもので、1はストロークカーブ、2
は投入コイル電流、3は主接点の信号、4は主接点に連
動して開閉する補助スイッチのa接点の信号、5はb接
点の信号、12は主接点を開閉する操作装置の操作圧力
のデータで圧力センサ等により測定される。
は動作特性を示したもので、1はストロークカーブ、2
は投入コイル電流、3は主接点の信号、4は主接点に連
動して開閉する補助スイッチのa接点の信号、5はb接
点の信号、12は主接点を開閉する操作装置の操作圧力
のデータで圧力センサ等により測定される。
【0010】投入コイル2が励磁されると、これをトリ
ガとして操作圧力12のデータを取り込む。また投入コ
イル2が励磁されてからb接点が開くまでの時間TC1と
投入コイル2が励磁されてからa接点が閉じるまでの時
間TC2とを補助スイッチに電圧を印加しておき、タイマ
等の併用によって得ることができる。これらの情報から
a、b接点のずれ時間TC3も得ることができる。
ガとして操作圧力12のデータを取り込む。また投入コ
イル2が励磁されてからb接点が開くまでの時間TC1と
投入コイル2が励磁されてからa接点が閉じるまでの時
間TC2とを補助スイッチに電圧を印加しておき、タイマ
等の併用によって得ることができる。これらの情報から
a、b接点のずれ時間TC3も得ることができる。
【0011】図2は図1のデータから動作異常検出を行
うフローチャートを示したものである。投入信号の入力
より、動作初期の操作圧Pを読み込み、これにシリンダ
面積Aを掛けて操作力F(=AP)を計算する。図1の
b接点、a接点から得られる時間TC1、TC2からT
C3(=TC2−TC1)を計算し、既知データである可動部
質量M、この間のストロークSから運動方程式により摩
擦力等の阻止力FRを計算する。
うフローチャートを示したものである。投入信号の入力
より、動作初期の操作圧Pを読み込み、これにシリンダ
面積Aを掛けて操作力F(=AP)を計算する。図1の
b接点、a接点から得られる時間TC1、TC2からT
C3(=TC2−TC1)を計算し、既知データである可動部
質量M、この間のストロークSから運動方程式により摩
擦力等の阻止力FRを計算する。
【0012】一方、同様の方法により得られた正常時の
阻止力FR0 のデータと動作により計算された阻止力F
Rを比較することによりFR/FR0 が一定値以上とな
った時に動作異常と判定する。図1は本発明の検出装置
の一例を示したもので、18は操作力測定装置、19は
動作時間測定装置である。
阻止力FR0 のデータと動作により計算された阻止力F
Rを比較することによりFR/FR0 が一定値以上とな
った時に動作異常と判定する。図1は本発明の検出装置
の一例を示したもので、18は操作力測定装置、19は
動作時間測定装置である。
【0013】TC の電気信号をアンプ6によって増幅
し、パルス発生器13により操作圧Pを読み込みアンプ
14で増幅する。一方アンプ6により増幅されたTC の
電気信号はコンパレータ7によって微小波形を除去し、
クロック8からのパルス信号で入力電気信号を時間とし
て読取り、10進カウンタ9で出力する。
し、パルス発生器13により操作圧Pを読み込みアンプ
14で増幅する。一方アンプ6により増幅されたTC の
電気信号はコンパレータ7によって微小波形を除去し、
クロック8からのパルス信号で入力電気信号を時間とし
て読取り、10進カウンタ9で出力する。
【0014】これらの操作圧Pと時間TC を演算器15
で演算することにより、この動作における阻止力を得
る。また予め正常時の阻止力をディジタルスイッチ16
に設定しておき、その設定値とコンパレータ17で比較
し出力することにより、正常、異常を検出することがで
きる。
で演算することにより、この動作における阻止力を得
る。また予め正常時の阻止力をディジタルスイッチ16
に設定しておき、その設定値とコンパレータ17で比較
し出力することにより、正常、異常を検出することがで
きる。
【0015】実施例2.上記実施例では、遮断器の投入
動作について説明したが、遮断動作でもよく、また断路
器や他の開閉装置であっても良い。更に上記実施例では
比較判定に摩擦等の阻止力を計算する例を示したが、動
作時間そのものを比較しても同様の効果を奏する。
動作について説明したが、遮断動作でもよく、また断路
器や他の開閉装置であっても良い。更に上記実施例では
比較判定に摩擦等の阻止力を計算する例を示したが、動
作時間そのものを比較しても同様の効果を奏する。
【0016】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、開閉動
作時に正常な範囲で変化しうる操作力のストローク特性
への影響を排除するため、動作初期の操作力を測定し、
演算を行うように構成したので、安価で精度の高い動作
異常検出装置が得られる効果がある。
作時に正常な範囲で変化しうる操作力のストローク特性
への影響を排除するため、動作初期の操作力を測定し、
演算を行うように構成したので、安価で精度の高い動作
異常検出装置が得られる効果がある。
【図1】本発明の一実施例における動作異常検出装置で
ある。
ある。
【図2】本発明の一実施例における動作を説明するフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図3】本発明の一実施例における動作特性図である。
【図4】従来の開閉機器の動作特性図である。
【図5】従来の開閉機器の動作異常検出装置である。
15 演算器 16 ディジタルスイッチ 17 コンパレータ 18 操作力測定装置 19 動作時間測定装置
Claims (1)
- 【請求項1】 開閉機器の投入、引出しの何れか一方の
指令を電気的に与え、この指令に基づいて機械的に操作
力を駆動機構部へ伝達する操作部を有する開閉機器にお
いて、開閉機器動作初期の操作力を測定する操作力測定
部と、この操作力に応動して開閉機器が動作するまでの
時間を測定する動作時間測定部と、上記測定された操作
力と動作時間より機構部に発生する摩擦等の阻止力を計
算する演算器と、該阻止力計算値と予め設定された正常
時の阻止力とを比較し、開閉機器の動作異常を判定する
コンパレータとを備えたことを特徴とする開閉機器の動
作異常検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21269791A JP2728994B2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 開閉機器の動作異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21269791A JP2728994B2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 開閉機器の動作異常検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536327A JPH0536327A (ja) | 1993-02-12 |
JP2728994B2 true JP2728994B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=16626933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21269791A Expired - Fee Related JP2728994B2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 開閉機器の動作異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2728994B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8885139B2 (en) | 2005-01-21 | 2014-11-11 | Johnson & Johnson Vision Care | Adaptive electro-active lens with variable focal length |
KR102116697B1 (ko) | 2011-11-23 | 2020-05-29 | 매직 립, 인코포레이티드 | 3차원 가상 및 증강 현실 디스플레이 시스템 |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP21269791A patent/JP2728994B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0536327A (ja) | 1993-02-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |