JP2000338157A - 保護継電器の動作時間測定方法及びその装置 - Google Patents

保護継電器の動作時間測定方法及びその装置

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JP2000338157A
JP2000338157A JP11152587A JP15258799A JP2000338157A JP 2000338157 A JP2000338157 A JP 2000338157A JP 11152587 A JP11152587 A JP 11152587A JP 15258799 A JP15258799 A JP 15258799A JP 2000338157 A JP2000338157 A JP 2000338157A
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protection relay
relay
signal
operating time
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Norishige Samejima
令薫 鮫島
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点検作業の手間及び時間を軽減する保護継電
器の動作時間測定方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 保護継電器2の点検時に、スイッチ8に
よって主回路側から試験電源7側に保護継電器2への接
続を切り換え、保護継電器2に試験電流を与えて動作さ
せる。このとき出力するトリップ信号の波形、及び該ト
リップ信号を受けて開路する遮断器3の補助継電器に与
えられる電流の波形を第1計測装置1によって記録し、
これに基づいて、保護継電器2に試験電流を与えてから
トリップ信号を出力するまでの時間及び保護継電器2が
トリップ信号を出力してから遮断器3が動作するまでの
時間を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護継電器の動作
時間を測定する方法及びこの実施に使用する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9は、従来の保護継電器の動
作時間測定方法を示す説明図である。図において、2は
保護継電器である。該保護継電器2は、所定値以上の電
流が与えられた場合に、遮断器3を動作させるべく、該
遮断器3が設置されている電気回路(主回路)に接続さ
れている。そして、保護継電器2及び遮断器3は、前記
所定値以上の電流が与えられた場合に、保護継電器2が
所定の時間内に応動し、前記遮断器3を所定の時間内に
トリップさせることができるか否かを点検するために、
定期的な点検作業を行う必要がある。
【0003】点検作業は保護継電器2に試験電流を与え
てからトリップ信号を出力するまでの時間を測定するこ
とで行われる。主回路内の保護継電器2の設置場所21
から保護継電器2を取り外し、計測器22と保護継電器
2とを接続し、保護継電器2に前記所定値以上の試験電
流を与える。こうすることによって、保護継電器2を動
作させ、前記計測器22により、試験電流を与えてから
保護継電器2がトリップ信号を出力するまでの時間を測
定する。
【0004】次に、保護継電器2を前記設置場所21に
設置し、保護継電器2及び遮断器3を計測器23に接続
し、保護継電器2に前記試験電流を与える。こうするこ
とによって、保護継電器2及び遮断器3を動作させ、前
記計測器23により、保護継電器2がトリップ信号を出
力する時刻及び遮断器3のトリップ時刻を測定する。
【0005】測定した前記保護継電器2がトリップ信号
を出力する時刻及び前記遮断器3のトリップ時刻に基づ
いて、作業者が保護継電器2がトリップ信号を出力して
から遮断器3がトリップするまでの時間を計算し、前記
計測器22によって測定した保護継電器2に試験電流を
与えてからトリップ信号を出力するまでの時間及び保護
継電器2がトリップ信号を出力してから遮断器3がトリ
ップするまでの時間が夫々所定の時間以内に収まってい
るか否かを調べることによって、保護継電器2及び遮断
器3が正常に動作しているか否かを判断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の如き従来の保護
継電器の動作時間測定方法では、作業者が電気回路から
保護継電器2を取り外して試験電流を与え、保護継電器
に試験電流を与えてからトリップ信号を出力するまでの
時間を測定し、再び保護継電器2を電気回路に取付け、
保護継電器2がトリップ信号を出力する時刻及び遮断器
3のトリップ時刻を測定し、計算によって保護継電器2
がトリップ信号を出力してから遮断器3が動作するまで
の時間を得るというように、多くの手間を必要とすると
いう問題があった。
【0007】また、保護継電器2の取り外し及び取付け
を行う必要があるため、専門知識を有する作業者によっ
て測定作業を行う必要があるという問題があった。
【0008】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、スイッチによって主回路から試験電源へ保護継
電器の接続を切り換え、前記試験電源から試験電流を与
え、これによって保護継電器に試験電流を与えてからト
リップ信号を出力するまでの時間、試験電流を与えてか
ら遮断器がトリップするまでの時間及び遮断器のトリッ
プ時刻を計測器によって計測し、保護継電器に試験電流
を与えてからトリップ信号を出力するまでの時間及び保
護継電器がトリップ信号を出力してから遮断器が動作す
るまでの時間を求めることによって、主回路から保護継
電器の取り外し、主回路への保護継電器の取付け、及び
保護継電器がトリップ信号を出力してから遮断器が動作
するまでの時間の計算等を作業者が行う必要がない保護
継電器の動作時間測定方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
【0009】また、本発明の他の目的は、主回路から保
護継電器の取り外し、または主回路への保護継電器の取
付けを必要とせず、作業者に専門知識を必要としない保
護継電器の動作時間測定方法及びその装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る保護継電
器の動作時間測定方法は、保護継電器の接続を主回路側
から試験電源側に切り換え、試験電源によって所定値以
上の試験電流を前記保護継電器に与え、該保護継電器が
出力する信号波形と、該保護継電器に接続された遮断器
の開閉動作に応じた信号波形を記録し、記録した結果に
基づいて前記保護継電器に試験電流を与えてからトリッ
プ信号を出力するまでの時間及び前記保護継電器がトリ
ップ信号を出力してから前記遮断器が動作するまでの時
間を測定することを特徴とする。
【0011】第2発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置は、保護継電器の接続を主回路側または試験電源側
へ切換える為のスイッチと、前記保護継電器からの電気
的信号及び該電気的信号を受けた場合に開路する遮断器
の開閉動作に応じた電気的信号を受け、これらの信号波
形を記録する第1計測装置とを備えることを特徴とす
る。
【0012】第3発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置は、保護継電器の接続を主回路側または試験電源側
へ切換える為のスイッチと、前記保護継電器が出力する
電気的信号に応じた光または音による信号及び前記電気
的信号を受けた場合に開路する遮断器の開閉動作に応じ
た光または音による信号を受け、これらの信号波形を記
録する第1計測装置とを備えることを特徴とする。
【0013】第4発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置は、第2または第3発明に係る保護継電器の動作時
間測定装置において、第1計測装置は、記録結果に基づ
いて、前記保護継電器に試験電流を与えてからトリップ
信号を出力するまでの時間及び前記保護継電器がトリッ
プ信号を出力してから前記遮断器が動作するまでの時間
を計測することを特徴とする。
【0014】第5発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置は、第2乃至第4発明の何れかに係る保護継電器の
動作時間測定装置において、第1計測装置は、主回路の
電流及び電圧の波形を記録することを特徴とする。
【0015】第6発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置は、第2乃至第5発明の何れかに係る保護継電器の
動作時間測定装置において、第1計測装置は、記録した
データを外部に伝送するための伝送手段を具備すること
を特徴とする。
【0016】第7発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置は、第6発明に係る保護継電器の動作時間測定装置
において、第1計測装置に接続されており、伝送手段に
よって、前記第1計測装置からデータを伝送され、伝送
されたデータを表示する表示装置を備えることを特徴と
する。
【0017】第8発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置は、第2乃至第7発明の何れかに係る保護継電器の
動作時間測定装置において、スイッチは、保護継電器と
一体化されていることを特徴とする。
【0018】第9発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置は、第2乃至第8発明の何れかに係る保護継電器の
動作時間測定装置において、スイッチに接続されてお
り、試験電源によって与えられる電流及び電圧の波形を
記録する第2計測装置を備えることを特徴とする。
【0019】第10発明に係る保護継電器の動作時間測
定装置は、第9発明に係る保護継電器の動作時間測定装
置において、第2計測装置は、記録したデータを外部に
伝送するための伝送手段を具備することを特徴とする。
【0020】第11発明に係る保護継電器の動作時間測
定装置は、第10発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置において、第2計測装置は、計測したデータを伝送
手段によって表示装置へ伝送することを特徴とする。
【0021】第12発明に係る保護継電器の動作時間測
定装置は、第9乃至第11発明の何れかに係る保護継電
器の動作時間測定装置において、第2計測装置は、保護
継電器と一体化されていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1 以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述
する。図1は本発明に係る保護継電器の動作時間測定装
置の実施の形態1の要部の構成を示すブロック図であ
る。
【0023】図において、2は保護継電器である。該保
護継電器2は、設備6内に主回路、遮断器3、スイッチ
8、及び第1計測装置1と共に設置されており、前記ス
イッチ8を介して前記主回路に接続されている。スイッ
チ8は主回路、制御回路、及び設備6の外部の試験電源
7に繋がっており、保護継電器2の接続を主回路側から
試験電源7側に切り換えるようになっている。
【0024】また、保護継電器2は遮断器3と接続され
ており、所定値以上の電流が与えられた場合に、前記遮
断器3を動作させるべく、所定の電気的信号のトリップ
信号を前記遮断器3に出力するようになされている。ま
た、前記遮断器3は補助継電器を備えており、前記制御
回路に接続されている。遮断器3は、前記保護継電器2
が出力した前記トリップ信号を受け、接点が閉じている
前記補助継電器を通して、遮断動作を行う機構部を動作
させるためのコイルに前記トリップ信号を与える。適宜
時間前記トリップ信号がコイルに与えられたとき、前記
機構部が動作して、開路するようになっており、このと
き、前記機構部に連動して、補助継電器の接点が開くよ
うになっている。
【0025】前記保護継電器2及び遮断器3は第1計測
装置1に信号線によって接続されている。図2は、保護
継電器2及び遮断器3の動作状態を示すタイミングチャ
ートである。第1計測装置1は、保護継電器2が出力す
るトリップ信号の電流波形及び遮断器3の補助継電器に
与えられる電流波形を記録するようになっており、ま
た、試験電源7によって前記所定値以上の試験電流が与
えられてから保護継電器2が動作するまでの動作時間1
4と、前記試験電流が与えられてから遮断器3が動作す
るまでの時間15とを測定し、記録するようになってい
る。更に、第1計測装置1は、動作時間14及び時間1
5から、保護継電器2が動作してから遮断器3が動作す
るまでのトリップ時間16を計算し、記録するようにな
っている。
【0026】なお、保護継電器2、遮断器3、及び第1
計測装置1は、非接触で情報を伝達する構造を有し、保
護継電器2及び遮断器3は、光または音によって前記信
号波形を送信するようになされており、前記第1計測装
置1は、光または音によって前記信号波形を受信するよ
うになされていてもよい。
【0027】第1計測装置1は、表示装置9に信号線に
よって接続されており、該信号線を用いて計測結果のデ
ータを前記表示装置9に伝送するようになっている。表
示装置9は伝送された計測結果を表示するようになって
いる。また、表示装置9は、印刷装置10に接続されて
おり、表示した計測結果を印刷するようになっている。
【0028】また、主回路側に保護継電器2が接続され
ている場合にも、前記第1計測装置1は、保護継電器2
がトリップ信号を出力したことを検出し、主回路の電流
波形及び電圧波形を記録するようになっている。
【0029】以上の如き構成により、保護継電器2の動
作点検を行うときには、スイッチ8によって、保護継電
器2の接続を主回路側から試験電源7側に切り換える。
試験電源7によって試験電流を与え、保護継電器2の動
作時間14及び遮断器3のトリップ時間16を第1計測
装置1によって計測し、表示装置9及び印刷装置10に
よって計測結果を表示及び印刷する。
【0030】従って、動作点検を行うときに、保護継電
器2の取付け、取り外しを行う必要がなく、従来に比べ
大幅に点検作業に要する手間及び作業時間を減ずること
ができる。
【0031】また、遮断器3のトリップ時間16の計算
を第1計測装置1が行うため、従来に比べ点検作業に要
する手間及び作業時間を更に減ずることができる。
【0032】また、動作点検を第1計測装置1によって
自動的に行うため、作業者に専門知識を必要としない。
【0033】また、保護継電器2がトリップ信号を出力
したときに、自動的に第1計測装置1が主回路の電流波
形及び電圧波形の計測及び記録を行うため、記録した電
流波形及び電圧波形を解析することにより、故障原因の
特定が容易になる。
【0034】実施の形態2 図3は本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置の実
施の形態2の要部の構成を示すブロック図である。複数
の設備6,6,6,・・・が設置されており、夫々の設
備6,6,6,・・・に設置された保護継電器2,2,
2,・・・に一括して試験電流を与えるために、夫々の
設備6,6,6,・・・に設置されたスイッチ8,8,
8,・・・を1つの試験電源7に接続してある。また、
夫々の第1計測装置1,1,1,・・・は、1つの表示
装置9に接続されており、夫々の第1計測装置1,1,
1,・・・によって得られた計測結果を集中して表示装
置9によって表示することができるようになされてい
る。その他、実施の形態1と同様の部分については同符
号を付し、説明を省略する。
【0035】従って、複数の設備6,6,6,・・・に
設置された夫々の第1計測装置1,1,1,・・・の測
定結果を1つの表示装置9によって集中的に表示するこ
とができ、夫々の設備6,6,6,・・・における保護
継電器2,2,2,・・・の点検作業を集中して行うこ
とができる。
【0036】また、表示装置9に試験電源7を制御する
ことができる構造を付加することによって、表示装置9
から夫々の設備6,6,6,・・・内の機器の動作状況
監視、保護継電器2,2,2,・・・の点検作業を一括
して行うことができる。
【0037】実施の形態3 図4は本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置の実
施の形態3の要部の構成を示すブロック図である。設備
室の中に複数の表示装置9,9,9,・・・及び試験電
源7,7,7,・・・に夫々接続された複数の設備6,
6,6,・・・が設置されている。夫々の表示装置9,
9,9,・・・は、遠隔監視室に設置されている1つの
遠隔表示装置17に通信線で接続されている。その他、
実施の形態2と同様の部分については同符号を付し、説
明を省略する。
【0038】従って、作業者が直接設備室にて夫々の表
示装置9,9,9,・・・によって夫々の保護継電器
2,2,2,・・・の動作の点検を行う必要はなく、遠
隔監視室の遠隔表示装置17によって、夫々の第1計測
装置1,1,1,・・・によって計測、記録されたデー
タを集中的に表示、管理することができる。
【0039】実施の形態4 図5は本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置の実
施の形態4の保護継電器を示すブロック図である。図に
おいて、18は、スイッチ機能を有する機能ブロックの
スイッチ部18a及び保護継電器の機能を有する機能ブ
ロックのリレー部18bからなる保護継電器である。該
保護継電器18は、制御回路、主回路、試験電源7、遮
断器3、及び第1計測装置1と接続されており、制御回
路からの切換信号を受けたとき、前記スイッチ部18a
は主回路側から試験電源7側に接続を切り換える。この
状態のときに、試験電源7から試験電流が与えられて、
前記リレー部18bがトリップ信号を遮断器3に対して
出力する。このときの信号波形は、第1計測装置1によ
って記録される。その他、実施の形態1と同様の部分に
ついては同符号を付し、説明を省略する。
【0040】従って、保護継電器及びスイッチを個別に
設置する必要がなく、動作時間測定装置の配線及び構成
を簡略化することができる。
【0041】実施の形態5 図6は本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置の実
施の形態5の要部の構成を示すブロック図である。図に
おいて、19はスイッチ8に接続されており、試験電源
7から与えられる電流及び電圧の波形を記録し、電流値
及び電圧値を計測する第2計測装置である。該第2計測
装置19は、信号線によって表示装置9に接続されてお
り、該信号線を用いて計測結果のデータを前記表示装置
9に伝送するようになっている。表示装置9は伝送され
た計測結果を表示するようになっている。その他、実施
の形態1と同様の部分については同符号を付し、説明を
省略する。
【0042】従って、点検時に、表示装置9によって試
験電源7によって与えられる電流値及び電圧値を視覚的
に確認することができる。
【0043】実施の形態6 図7は本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置の実
施の形態6の保護継電器を示すブロック図である。図に
おいて、20は、実施の形態5における第2計測装置1
9と同様の機能を有する機能ブロックの計測部20a及
び保護継電器の機能を有する機能ブロックのリレー部2
0bからなる保護継電器である。該保護継電器20は、
スイッチ8、遮断器3、第1計測装置1、及び表示装置
9に接続されている。スイッチ8を介して試験電源7か
ら試験電流が与えられたとき、前記リレー部20bがト
リップ信号を遮断器3に対して出力する。このときの信
号波形は、第1計測装置1によって記録される。また、
前記計測部20aでは、試験電源7から与えられた電流
及び電圧の波形を記録し、電流値及び電圧値の計測が行
われる。計測結果は、表示装置9に伝送され、表示され
る。その他、実施の形態5と同様の部分については同符
号を付し、説明を省略する。
【0044】従って、保護継電器及び第2計測装置を個
別に設置する必要がなく、動作時間測定装置の配線及び
構成を簡略化することができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く第1発明に係る保護継
電器の動作時間測定方法、第2または第3発明に係る保
護継電器の動作時間測定装置による場合は、スイッチに
よって主回路側から試験電源側に保護継電器の接続を切
り換え、試験電源から保護継電器に試験電流を与え、こ
のとき保護継電器が出力するトリップ信号及び該トリッ
プ信号を受けたときに遮断器の開閉動作に応じた波形信
号を計測装置によって記録するため、点検時に保護継電
器の取付け、取り外しを行う必要がなく、点検作業に要
する手間を従来と比して大幅に減じ、専門知識を有しな
い作業者によっても点検作業を行うことが可能となる。
【0046】第4発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置による場合は、保護継電器がトリップ信号を出力し
てから遮断器が動作するまでの時間の計測を自動的に第
1計測装置が行うため、点検作業に要する手間を更に減
ずることが可能となる。
【0047】第5発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置による場合は、主回路の電流及び電圧の波形を記録
するため、故障発生時に前記波形を解析することによ
り、故障原因の特定を容易に行うことが可能となる。
【0048】第6発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置による場合は、第1計測装置が伝送手段を備えてい
るため、計測した結果を外部の機器に伝送することが可
能となる。
【0049】第7発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置による場合は、第1計測装置に接続された表示装置
を備えているため、第1計測装置で計測したデータを表
示装置によって表示することが可能となる。
【0050】第8発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置による場合は、スイッチが保護継電器と一体化され
ているため、保護継電器及びスイッチを個別に設置する
必要がなく、装置の配線及び構成を簡略化することが可
能となる。
【0051】第9発明に係る保護継電器の動作時間測定
装置による場合は、試験電源によって与えられる電流お
よび電圧の波形を記録する第2計測装置を備えるため、
点検時に試験電源によって与えた電流値及び電圧値を確
認することが可能となる。
【0052】第10発明に係る保護継電器の動作時間測
定装置による場合は、第2計測装置が伝送手段を備えて
いるため、計測した結果を外部の機器に伝送することが
可能となる。
【0053】第11発明に係る保護継電器の動作時間測
定装置による場合は、第2計測装置と表示装置とが接続
されているため、第2計測装置で計測したデータを表示
装置によって表示することが可能となる。
【0054】第12発明に係る保護継電器の動作時間測
定装置による場合は、第2計測装置が保護継電器と一体
化されているため、保護継電器及び第2計測装置を個別
に設置する必要がなく、装置の配線及び構成を簡略化す
ることが可能となる等本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置
の実施の形態1の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】 保護継電器及び遮断器の動作状態を示すタイ
ミングチャートである。
【図3】 本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置
の実施の形態2の要部の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置
の実施の形態3の要部の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置
の実施の形態4の保護継電器を示すブロック図である。
【図6】 本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置
の実施の形態5の要部の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明に係る保護継電器の動作時間測定装置
の実施の形態6の保護継電器を示すブロック図である。
【図8】 従来の保護継電器の動作時間測定方法を示す
説明図である。
【図9】 従来の保護継電器の動作時間測定方法を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 第1計測装置、2 保護継電器、3 遮断器、7
試験電源、8 スイッチ、9 表示装置、19 第2計
測装置。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護継電器の接続を主回路側から試験電
    源側に切り換え、試験電源によって所定値以上の試験電
    流を前記保護継電器に与え、該保護継電器が出力する信
    号波形と、該保護継電器に接続された遮断器の開閉動作
    に応じた信号波形を記録し、記録した結果に基づいて前
    記保護継電器に試験電流を与えてからトリップ信号を出
    力するまでの時間及び前記保護継電器がトリップ信号を
    出力してから前記遮断器が動作するまでの時間を測定す
    ることを特徴とする保護継電器の動作時間測定方法。
  2. 【請求項2】 保護継電器の接続を主回路側または試験
    電源側へ切換える為のスイッチと、前記保護継電器から
    の電気的信号及び該電気的信号を受けた場合に開路する
    遮断器の開閉動作に応じた電気的信号を受け、これらの
    信号波形を記録する第1計測装置とを備えることを特徴
    とする保護継電器の動作時間測定装置。
  3. 【請求項3】 保護継電器の接続を主回路側または試験
    電源側へ切換える為のスイッチと、前記保護継電器が出
    力する電気的信号に応じた光または音による信号及び前
    記電気的信号を受けた場合に開路する遮断器の開閉動作
    に応じた光または音による信号を受け、これらの信号波
    形を記録する第1計測装置とを備えることを特徴とする
    保護継電器の動作時間測定装置。
  4. 【請求項4】 第1計測装置は、記録結果に基づいて、
    前記保護継電器に試験電流を与えてからトリップ信号を
    出力するまでの時間及び前記保護継電器がトリップ信号
    を出力してから前記遮断器が動作するまでの時間を計測
    する請求項2または3記載の保護継電器の動作時間測定
    装置。
  5. 【請求項5】 第1計測装置は、主回路の電流及び電圧
    の波形を記録する請求項2乃至4の何れかに記載の保護
    継電器の動作時間測定装置。
  6. 【請求項6】 第1計測装置は、記録したデータを外部
    に伝送するための伝送手段を具備する請求項2乃至5の
    何れかに記載の保護継電器の動作時間測定装置。
  7. 【請求項7】 第1計測装置に接続されており、伝送手
    段によって、前記第1計測装置からデータを伝送され、
    伝送されたデータを表示する表示装置を備える請求項6
    記載の保護継電器の動作時間測定装置。
  8. 【請求項8】 スイッチは、保護継電器と一体化されて
    いる請求項2乃至7の何れかに記載の保護継電器の動作
    時間測定装置。
  9. 【請求項9】 スイッチに接続されており、試験電源に
    よって与えられる電流及び電圧の波形を記録する第2計
    測装置を備える請求項2乃至8の何れかに記載の保護継
    電器の動作時間測定装置。
  10. 【請求項10】 第2計測装置は、記録したデータを外
    部に伝送するための伝送手段を具備する請求項9記載の
    保護継電器の動作時間測定装置。
  11. 【請求項11】 第2計測装置は、計測したデータを伝
    送手段によって表示装置へ伝送する請求項10記載の保
    護継電器の動作時間測定装置。
  12. 【請求項12】 第2計測装置は、保護継電器と一体化
    されている請求項9乃至11の何れかに記載の保護継電
    器の動作時間測定装置。
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