JPH08223720A - ガス絶縁電気機器の故障検出装置 - Google Patents

ガス絶縁電気機器の故障検出装置

Info

Publication number
JPH08223720A
JPH08223720A JP7046669A JP4666995A JPH08223720A JP H08223720 A JPH08223720 A JP H08223720A JP 7046669 A JP7046669 A JP 7046669A JP 4666995 A JP4666995 A JP 4666995A JP H08223720 A JPH08223720 A JP H08223720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
gas
value
reference signal
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7046669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3146472B2 (ja
Inventor
Matsukichi Kato
松吉 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takaoka Toko Co Ltd
Original Assignee
Takaoka Electric Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takaoka Electric Mfg Co Ltd filed Critical Takaoka Electric Mfg Co Ltd
Priority to JP04666995A priority Critical patent/JP3146472B2/ja
Publication of JPH08223720A publication Critical patent/JPH08223720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3146472B2 publication Critical patent/JP3146472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Locating Faults (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス絶縁電気機器の内部で故障が発生し、故
障アークによる圧力上昇が小さい場合でも、その圧力上
昇を検出し、故障を正しく検出する。 【構成】 ガス絶縁開閉装置のガス区画1にガス圧力を
検出する圧力センサ2を設け、その出力信号と基準信号
の差分を増幅する差動増幅部3,4を設ける。圧力セン
サ2の出力を一定周期で計測し、その計測値を差動増幅
部3と差動増幅部4の基準信号として交互に出力する基
準信号設定部5を設ける。差動増幅部3、4の出力の現
在値とその時点から所定の過去時間前の過去値とから圧
力上昇を検出する圧力上昇検出部6,7を設ける。基準
信号設定部5が基準信号を出力し、所定の過去時間以上
経過している圧力上昇検出部を選択する選択部8を設け
る。その選択された出力が予め設定された監視値を越え
たときにそのガス区画1を故障とする判定部9を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス絶縁開閉装置やガ
ス絶縁変圧器などのガス絶縁電気機器の内部で、地絡ま
たは短絡故障が発生した際に、故障を検出するガス絶縁
電気機器の故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス絶縁開閉装置は遮断器ある
いは断路器などの機器を金属容器内に収納するととも
に、ある封入圧力値の六フッ化硫黄ガスなどの絶縁ガス
を封入して形成されており、小形化、高信頼性および安
全性に優れている。しかし、万一、ガス絶縁開閉装置の
内部で、地絡あるいは短絡故障が発生した場合には、ガ
ス絶縁開閉装置は密閉構造であるので、故障が発生した
ことを外部から目視により確認することは困難である。
このため、地絡あるいは短絡故障の発生時には、その故
障アークエネルギーによって絶縁ガスのガス圧力が上昇
するので、この圧力上昇を検出することによってガス絶
縁開閉装置の故障を検出することがある。この故障検出
装置は、従来、ガス絶縁開閉装置に圧力センサを設け
て、この圧力センサによって絶縁ガスの圧力値を計測す
る。そして、圧力センサの出力である圧力瞬時値と封入
圧力値との差から圧力上昇値を求め、この圧力上昇値が
予め設定された監視値を越えたときに、故障と判定する
ように構成されている。
【0003】また、ガス絶縁開閉装置においては、通
常、その内部は遮断器ガス区画や断路器ガス区画などの
複数のガス区画に区分されており、電力の安定供給の観
点から、故障が発生したガス区画以外の健全なガス区画
で、かつ電圧印加を行っても支障がないガス区画を早期
復旧し、停電時間を短くすることが必要となる。したが
って、故障区画を検出するために、故障区画検出装置が
使用される場合もあり、上記故障検出装置の出力はこの
故障区画検出装置の一入力としても利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の故障検出装
置においては、以下の課題がある。故障が発生したとき
の絶縁ガスの圧力値は、上記封入圧力値に故障による圧
力上昇分が加算された圧力値となる。このため、圧力セ
ンサで計測した圧力値から封入圧力値を差引くことによ
り、故障による圧力上昇値を求めている。しかし、故障
による圧力上昇値はガス絶縁電気機器のガス容積や故障
アークエネルギーなどに関係し、ガス絶縁電気機器のガ
ス容積が大きい場合、または地絡故障のように故障アー
クエネルギーが小さい場合には、圧力上昇値は非常に小
さく、例えば封入圧力値の数千分の一以下の微小圧力上
昇値となる。したがって、封入圧力値が含まれた圧力値
を計測し、この圧力値からこのような微小圧力上昇値を
抽出する場合には、圧力計測手段の精度は、その微小圧
力上昇値よりさらに小さい誤差にする必要がある。ま
た、圧力センサ出力をアナログ/デジタル変換(A/D
変換)して、デジタル処理により圧力値計測あるいは圧
力上昇値計測などをする場合、そのA/D変換器には、
計測精度と同様に非常に高い分解能が必要となる。例え
ば、封入圧力値が5kgf/cm2 、故障による微小圧
力上昇値が0.001kgf/cm2 とすると、5.0
01kgf/cm2 と5.000kgf/cm2 とを区
別する必要があり、0.02%未満の計測精度あるいは
分解能が必要となる。このような高精度で、かつ高分解
能を実現することは技術的な難易度および経済性の観点
から問題となる。
【0005】また、封入圧力値は、気温変動などの影響
でガス温度が変化し、それにより故障が発生しない時に
おいても変動する。このため、圧力センサ出力で計測し
た圧力値から差引く封入圧力値を固定した値とすると、
故障以外の平常時の封入圧力値の変動により、誤って圧
力上昇値を検出することがあり、それにより故障と誤検
出することがある。
【0006】そこで、本発明の目的は、圧力センサ出力
から圧力値を計測する場合、その圧力計測手段の精度を
高精度にすることなく、あるいは高分解能のA/D変換
器を使用することなく、故障による微小圧力上昇値をも
検出し、さらに故障以外の平常時の圧力変動により誤っ
て圧力上昇を検出せず、故障を正しく検出することがで
きるガス絶縁電気機器の故障検出装置を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】内部に絶縁性ガスが封入
されたガス絶縁電気機器にガス圧力を検出する圧力セン
サを設ける。この圧力センサの出力信号と基準信号との
差分を増幅する第1の差動増幅部および第2の差動増幅
部を設ける。圧力センサの出力信号から圧力値を一定周
期で計測し、その計測値を交互に読み取り、一方で読み
取った計測値を第1の差動増幅部の基準信号、他方で読
み取った計測値を第2の差動増幅部の基準信号として出
力する基準信号設定部を設ける。第1および第2の差動
増幅部のそれぞれの出力から、現在値とその時点から所
定の過去時間前の過去値とから変化量を検出する第1の
圧力上昇検出部および第2の圧力上昇検出部を設ける。
基準信号設定部が基準信号を出力した時点から上記所定
の過去時間以上経過している前記第1若しくは第2の圧
力上昇検出部の出力を選択する選択部を設ける。この選
択部からの出力と予め設定された監視値とを比較し、そ
の出力が監視値を越えた場合に故障と判定する判定部を
設ける。
【0008】
【作用】本発明は上記の如く構成することにより、圧力
計測手段を高精度にすることなく、あるいは高分解能の
A/D変換器を使用することなく、故障による微小圧力
上昇値が検出できる。すなわち、差動増幅部への基準信
号は、ある周期で圧力センサで計測した封入圧力値が基
準信号設定部から設定されるため、設定されてから次の
周期で新たな基準信号が設定されるまでに故障が発生し
て圧力上昇した場合、差動増幅部では、封入圧力値から
の上昇分である故障による圧力上昇値のみを増幅した出
力が得られる。このため、圧力計測手段の精度は、封入
圧力値を含んだ計測値に対する精度ではなく、封入圧力
値を差し引いた圧力上昇分の計測値に対する精度が要求
されることになり、高精度な圧力計測手段でなくても、
微小圧力上昇値を検出することができる。また、A/D
変換器の分解能は、封入圧力値を含まない圧力上昇値に
対する分解能が要求されるだけとなり、高分解能のA/
D変換器を使用することなく、微小圧力上昇値を検出す
ることができる。
【0009】また、圧力上昇値は差動増幅部の出力の現
在値と所定の過去時間前の過去値との変化量で検出して
いるため、適切な過去時間とすることで、故障時の急峻
な圧力上昇に対しては大きな変化量となるが、気温等に
よる緩慢な圧力変動に対しては変化量が非常に小さくな
る。このため、平常時の気温等による封入圧力値の緩慢
な変動で誤って圧力上昇を検出しないことになる。さら
に、圧力上昇値は差動増幅部の出力の現在値と所定の過
去時間前の過去値との変化量で検出するが、それを2組
の差動増幅部と圧力上昇検出部を設け、同一の基準信号
における差動増幅部の現在値と過去値とから変化量を検
出した圧力上昇検出部を選択して、判定部で判定してい
る。このため、封入圧力値の変動で、前の周期で設定し
た基準信号と異なる基準信号が設定され、それにより差
動増幅部の出力が変化し、誤った変化量を検出した圧力
上昇検出部を選択しないことになる。したがって、基準
信号の設定変更による誤った圧力変化で検出した圧力上
昇値を無視でき、故障による圧力上昇値のみを正しく検
出できる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。なお、本実
施例はガス絶縁開閉装置に適用した場合を示すものであ
り、またガス絶縁開閉装置は通常複数のガス区画で区分
されているが、説明を簡単にするため、ガス絶縁開閉装
置の一つのガス区画に対する実施例について説明する。
図1において、ガス絶縁開閉装置のガス区画1は金属容
器1a内に遮断器などの機器(図示せず)が収納される
とともに、六フッ化硫黄などの絶縁ガス1bが封入され
て形成される。ガス区画1には絶縁ガス1bのガス圧力
を検出する圧力センサ2を設ける。圧力センサ2の出力
側に第1の差動増幅部3、第2の差動増幅部4、および
基準信号設定部5を設ける。基準信号設定部5は第1、
第2のサンプルホールド回路51,52、およびそれら
のサンプル状態とホールド状態を制御する制御回路53
で構成される。
【0011】圧力センサ2の出力信号は、第1、第2の
差動増幅部3,4のそれぞれの信号入力端子、および基
準信号設定部5の第1、第2のサンプルホールド回路5
1,52のそれぞれの入力端子へ入力される。第1、第
2のサンプルホールド回路51,52の出力信号は、第
1、第2の差動増幅部3,4の基準信号入力端子に入力
される。第1、第2の差動増幅部3,4のそれぞれは、
信号入力端子の入力信号と基準信号入力端子の入力信号
との差分を増幅するものである。基準信号設定部5の第
1、第2のサンプルホールド回路51,52のそれぞれ
は、サンプル状態における出力が入力信号と同じ信号と
なり、ホールド状態における出力がサンプル状態からホ
ールド状態に変化する直前の入力信号となり、ホールド
状態が解除されるまでその信号を保持して出力するもの
である。制御回路53は、第1、第2のサンプルホール
ド回路51,52のサンプル、ホールド状態を制御する
回路で、第1のサンプルホールド回路51用の第1の制
御信号、第2のサンプルホールド回路52用の第2の制
御信号を出力する。
【0012】第1の差動増幅部3の出力側に第1の圧力
上昇検出部6、第2の差動増幅部4の出力側に第2の圧
力上昇検出部7を設ける。第1、第2の圧力上昇検出部
6,7の出力信号は選択部8を介して判定部9に入力さ
れる。第1の圧力上昇検出部6は、入力信号を所定の時
間遅らせて出力する遅延回路61と、2つの入力信号の
差を求める演算回路62とで構成される。第1の差動増
幅部3の出力信号は演算回路62へ直接入力されるとと
もに、遅延回路61を介して入力される。第2の圧力上
昇検出部7も同様な構成で、入力信号を所定の時間遅ら
せて出力する遅延回路71と2つの入力信号の差を求め
る演算回路72で構成され、第2の差動増幅部4の出力
信号が、演算回路72へ直接入力されるとともに、遅延
回路71を介して入力される。なお、遅延回路61,7
1の所定の時間遅れ、すなわち遅延時間Tdは通常同じ
時間とする。
【0013】選択部8は、第1、第2の圧力上昇検出部
6,7のいずれか一方を選択して出力するもので、基準
信号設定部5の第1のサンプルホールド回路51がサン
プル状態からホールド状態に変化してから遅延回路61
の所定の遅延時間Td以上経過した場合は第1の圧力上
昇検出部6を選択する。また、基準信号設定部5の第2
のサンプルホールド回路52がサンプル状態からホール
ド状態に変化してから遅延回路71の所定の遅延時間T
d以上経過した場合は第2の圧力上昇検出部7を選択す
る。なお、本実施例では、この選択は制御回路53から
の選択制御信号で行うこととしている。選択部8は例え
ばアナログマルチプレクサで構成することができ、アナ
ログマルチプレクサのチャンネルセレクトを上記のよう
に制御することで実現できる。判定部9は、選択部8の
出力信号と予め設定された監視値とを比較し、選択部8
の出力信号が監視値を越えた場合に圧力上昇「有り」と
判定し、ガス区画1を故障とする判定結果を出力する。
【0014】次に本発明の動作を図2を用いて説明す
る。図2は、圧力センサ2の出力信号、基準信号設定部
5の制御回路53からの第1、第2のサンプルホールド
回路51,52用の第1、第2の制御信号、第1、第2
のサンプルホールド回路51,52の出力信号、第1、
第2の差動増幅部3,4の出力信号、第1、第2の圧力
上昇検出部6,7の遅延回路61,71および演算回路
62,72のそれぞれの出力信号、基準信号設定部5の
制御回路53からの選択部8用の選択制御信号、および
選択部8の出力信号を示したものである。
【0015】基準信号設定部5の制御回路53の第1、
第2の制御信号は、T秒間の最初のTs秒間がサンプル
状態期間、その後のTh秒間がホールド状態期間となる
信号をT秒周期で繰り返す制御信号としている。ただ
し、第2の制御信号は、第1の制御信号のサンプル状態
期間の開始からT/2秒後にサンプル状態期間が開始さ
れるようにしている。なお、サンプル状態期間Tsとホ
ールド状態期間Thとの時間関係はTs<<Thとす
る。したがって、第1、第2のサンプルホールド回路5
1、52は、T/2秒周期で圧力センサ2の出力信号を
計測した圧力値を交互に約T秒間(Ts<<Thのた
め)ずつ保持することになる。図2の場合、第1のサン
プルホールド回路51は、第1の制御信号のt1,t
3,t5,t7時点でサンプルした圧力センサ2からの
圧力値P1,P3,P5,P7をそれぞれT秒間保持し
て出力する。また、第2のサンプルホールド回路52
は、第2の制御信号のt2,t4,t6時点でサンプル
した圧力センサ2からの圧力値P2,P4,P6をそれ
ぞれT秒間保持して出力することになる。これらの出力
信号は第1、第2の差動増幅部3,4の基準信号とな
る。
【0016】第1の差動増幅部3の出力は、圧力センサ
2で計測している圧力値Pと第1のサンプルホールド回
路51の出力である基準信号との差分を増幅するため、
時点t1からt3までの期間では圧力値PとP1との
差、時点t3からt5までの期間では圧力値PとP3と
の差、時点t5からt7までの期間では圧力値PとP5
との差を増幅した信号となる。また、第2の差動増幅部
4の出力は、圧力センサ2で計測している圧力値Pと第
2のサンプルホールド回路52からの基準信号との差分
を増幅するため、時点t2からt4までの期間では圧力
値PとP2との差、時点t4からt6までの期間では圧
力値PとP4との差を増幅した信号となる。
【0017】このようにすることで、第1、第2の差動
増幅部3,4の出力は、ガス区画1の封入圧力値から変
化した圧力変動分のみを増幅することになり、したがっ
て、微小圧力変動分のみを増幅することになる。例えば
微小圧力上昇値0.001kgf/cm2 を計測する場
合、従来の圧力計測手段の誤差は、その計測範囲を5k
gf/cm2 とすると、0.02%未満とする必要があ
った。しかし、本発明において、第1、第2の差動増幅
部3,4の圧力上昇値の計測範囲を0.1kgf/cm
2 とした場合、第1、第2の差動増幅部3,4の計測精
度は1%未満であればよい。また、封入圧力値が気温等
で変動しても、それに追従して第1、第2の差動増幅部
3,4の基準信号が変動するため、第1、第2の差動増
幅部3,4は飽和すること無く、変化した封入圧力値を
基準にして、その基準値からの微小圧力変動分のみを増
幅することになる。したがって、第1、第2の差動増幅
部3,4の計測精度を高精度にすることなく、微小圧力
上昇値を検出できることになる。
【0018】第1、第2の圧力上昇検出部6,7では、
第1、第2の差動増幅部3,4の出力から圧力上昇値を
検出することになる。第1、第2の圧力上昇検出部6,
7の動作原理はそれぞれ同じであるため、一方の第1の
圧力上昇検出部6の動作を説明する。演算回路62は、
第1の差動増幅部3の出力信号と、その出力信号を遅延
回路61により所定の遅延時間Tdだけ遅らせた信号と
の差を求めている。したがって、現在値とその時点から
所定の過去時間Td前の過去値との差を求めることにな
り、第1の差動増幅部3の出力の変化量、すなわち圧力
上昇値を検出することができる。
【0019】例えば図2の時点(t1+Td)からt3
までの期間では平常時の温度等による圧力変動のため、
第1の圧力上昇検出部6の出力は非常に小さい変化量と
なるが、時点(t5+Td)からt7までの期間では故
障による急峻な圧力上昇があるため、大きな変化量とな
る。また、第2の圧力上昇検出部7の出力も同様に、時
点(t2+Td)からt4までの期間では非常に小さい
変化量となるが、時点(t4+Td)からt6までの期
間では故障により大きな変化量となる。
【0020】選択部8は、第1のサンプルホールド回路
51がホールド状態になった時点から遅延時間Td後に
第1の圧力上昇検出部6を選択開始し、第2のサンプル
ホールド回路52がホールド状態になった時点から遅延
時間Td後に選択終了する。また、第2のサンプルホー
ルド回路52がホールド状態になった時点から遅延時間
Td後に第2の圧力上昇検出部7を選択開始し、第1の
サンプルホールド回路51がホールド状態になった時点
から遅延時間Td後に選択終了する。この選択制御は、
図2に示すように制御回路53からの選択制御信号で行
う。このように選択された選択部8の出力には、第1、
第2の差動増幅部3,4の基準信号の変化により、第
1、第2の圧力上昇検出部6,7からTd時間継続して
出力される誤った変化量が選択されず、正しい変化量の
みが出力されることになる。例えば図2の時点t4から
(t4+Td)までの期間は、第2の差動増幅部4の基
準信号の変化による誤った変化量が第2の圧力上昇検出
部7から出力されるが、それを用いず、第1の圧力上昇
検出部6で検出した正しい変化量を使用することにな
る。
【0021】判定部9では、選択部8からの正しい変化
量と予め設定された監視値とを比較することになり、そ
の監視値を越えた圧力上昇値となった場合に故障と判定
することになり、故障を正しく検出することになる。図
2においては、時点(t5+Td)からt7までの期間
で発生した故障は、正しい変化量を出力する第1の圧力
上昇検出部6が選択されているため、その出力の変化量
から圧力上昇値が検出され、それにより故障が正しく検
出できる。
【0022】以上はアナログ回路で実現する場合の実施
例であるが、第1、第2の圧力上昇検出部6,7、選択
部8、判定部9の機能をデジタル処理で実現するものと
した場合は、第1、第2の差動増幅部3,4の出力側に
A/D変換器をそれぞれ設けることになる。第1、第2
の差動増幅部3,4の出力は前述した通り、封入圧力値
からの変化分のみを増幅することになり、封入圧力値が
含まれていない。したがって、微小圧力上昇値を高分解
能のA/D変換器を使用することなく検出できることに
なる。
【0023】例えば微小圧力上昇値0.001kgf/
cm2 を計測する場合、従来の場合のA/D変換器の分
解能は、計測範囲を5kgf/cm2 とすると0.02
%未満とする必要があった。しかし、本発明によれば、
A/D変換器の計測範囲を0.1kgf/cm2 とした
場合、その分解能は1%未満にすればい。また、封入圧
力値が温度等で変動しても、それに追従して第1、第2
の差動増幅部3,4の基準信号が変動するため、変化し
た封入圧力値を基準にして、その基準値からの微小圧力
変動分のみをA/D変換することになり、高分解能のA
/D変換器を使用する必要がない。
【0024】上記実施例は、ガス絶縁開閉装置の一つの
ガス区画について説明したが、他のガス区画の場合も同
様に、適用することができる。また、ガス絶縁開閉装置
に限らず、ガス絶縁変圧器などのガス絶縁電気機器にも
適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上の通り、本発明により、圧力センサ
出力から圧力値を計測する場合、その圧力計測手段の精
度を高精度にすることなく、あるいは高分解能のA/D
変換器を使用することなく、故障による微小圧力上昇値
を検出し、さらに故障以外の平常時の圧力変動により誤
って圧力上昇を検出せず、故障を正しく検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ガス区画 2 圧力センサ 3 第1の差動増幅部 4 第2の差動増幅部 5 基準信号設定部 6 第1の圧力上昇検出部 7 第2の圧力上昇検出部 8 選択部 9 判定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に絶縁性ガスが封入されたガス絶縁
    電気機器に設けられ、そのガス圧力を検出する圧力セン
    サと、 この圧力センサの出力信号と基準信号との差分を増幅す
    る第1の差動増幅部および第2の差動増幅部と、 上記圧力センサの出力信号から圧力値を一定周期で計測
    し、その計測値を交互に読み取り、一方で読み取った計
    測値を前記第1の差動増幅部の基準信号、他方で読み取
    った計測値を前記第2の差動増幅部の基準信号として出
    力する基準信号設定部と、 前記第1および第2の差動増幅部のそれぞれの出力か
    ら、現在値とその時点から所定の過去時間前の過去値と
    から変化量を検出する第1の圧力上昇検出部および第2
    の圧力上昇検出部と、 前記基準信号設定部が基準信号を出力した時点から上記
    所定の過去時間以上経過している前記第1若しくは第2
    の圧力上昇検出部の出力を選択する選択部と、 この選択部からの出力と予め設定された監視値とを比較
    し、その出力が監視値を越えた場合に故障と判定する判
    定部と、 を備えたことを特徴とするガス絶縁電気機器の故障検出
    装置。
JP04666995A 1995-02-13 1995-02-13 ガス絶縁電気機器の故障検出装置 Expired - Fee Related JP3146472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04666995A JP3146472B2 (ja) 1995-02-13 1995-02-13 ガス絶縁電気機器の故障検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04666995A JP3146472B2 (ja) 1995-02-13 1995-02-13 ガス絶縁電気機器の故障検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08223720A true JPH08223720A (ja) 1996-08-30
JP3146472B2 JP3146472B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=12753773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04666995A Expired - Fee Related JP3146472B2 (ja) 1995-02-13 1995-02-13 ガス絶縁電気機器の故障検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3146472B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6327387B1 (en) 1996-12-27 2001-12-04 Fujitsu Limited Apparatus and method for extracting management information from image
JP2007185011A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Hitachi Ltd ガス絶縁開閉装置の故障点標定装置および方法
CN110646713A (zh) * 2019-09-02 2020-01-03 深圳供电局有限公司 故障电弧模拟发生装置及光伏直流系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6327387B1 (en) 1996-12-27 2001-12-04 Fujitsu Limited Apparatus and method for extracting management information from image
US6704450B2 (en) 1996-12-27 2004-03-09 Fujitsu Limited Apparatus and method for extracting management information from image
JP2007185011A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Hitachi Ltd ガス絶縁開閉装置の故障点標定装置および方法
JP4641262B2 (ja) * 2006-01-05 2011-03-02 株式会社日立製作所 ガス絶縁開閉装置の故障点標定装置および方法
CN110646713A (zh) * 2019-09-02 2020-01-03 深圳供电局有限公司 故障电弧模拟发生装置及光伏直流系统
CN110646713B (zh) * 2019-09-02 2022-11-04 深圳供电局有限公司 故障电弧模拟发生装置及光伏直流系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3146472B2 (ja) 2001-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960004555B1 (ko) 가스절연개폐장치의 부분방전검출장치 및 방법
JPH08223720A (ja) ガス絶縁電気機器の故障検出装置
US5532601A (en) Circuit integrity test system
JP2020038068A (ja) 絶縁監視装置及び絶縁監視システム
US3016488A (en) Automatic range selector
JP3130596B2 (ja) 接点消耗監視装置
US10191159B2 (en) Radiation measurement device
JP2000209767A (ja) デジタル形保護制御装置のアナログ入力部監視装置
JP3325826B2 (ja) ガス圧力計測装置
JPH04147066A (ja) 電気機器の部分放電検出装置
JPH07123348B2 (ja) 複数の素子の負荷分担状態監視装置
SU1007025A2 (ru) Устройство дл определени динамических характеристик датчиков ускорений
JPH05215860A (ja) 中性子検出器出力の監視装置
SU1583994A1 (ru) Устройство дл измерени давлени в электровакуумном приборе
RU1780053C (ru) Устройство дл неразрушающего контрол прочности изол ции электрических цепей
JP2001268996A (ja) 同期発電機の励磁制御装置
KR0132455Y1 (ko) 인써킷테스터의 동기제어회로
KR0180764B1 (ko) 가변저항 검사회로
SU1187112A1 (ru) Устройство дл определени рассто ни до места короткого замыкани в линии электропередач
JPS5870170A (ja) しや断器等の抵抗測定器
CA1145052A (en) Device for monitoring abnormality of sampled signals
JPH11275721A (ja) ガス絶縁電気機器の事故検出装置
JPH04149922A (ja) ガス洩れ検知付きsf↓6ガス封入負荷開閉器
JPH05180700A (ja) 温度計測装置
SU678329A1 (ru) Тензометрическое устройство

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees