JP2728676B2 - 光学的情報記録原盤の製造方法 - Google Patents

光学的情報記録原盤の製造方法

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JP2728676B2 JP63120949A JP12094988A JP2728676B2 JP 2728676 B2 JP2728676 B2 JP 2728676B2 JP 63120949 A JP63120949 A JP 63120949A JP 12094988 A JP12094988 A JP 12094988A JP 2728676 B2 JP2728676 B2 JP 2728676B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光ビームを用いて情報の記録および/または
再生を行う光デイスク、光カード等の光学的情報記録媒
体の製造に供する原盤の製造方法に関する。
[従来の技術] 集光したレーザビームにより情報を記録及び/又は再
生する光学的情報記録媒体の一例として表面に微細な凹
凸構造を有するものがある。表面の微細な凹凸構造と
は、予め設けられた番地等の情報信号及び/又は新たに
設けられる記録信号のピツトの寸法よりも小さい凹凸構
造であつて、該凹凸構造の個々が、情報信号及び/又は
記録信号のピツトを通常は意味せず、いわばバツクグラ
ウンドと称されるものである。そして、通常、該凹凸構
造は、光学的情報記録媒体の反射率を低下せしめる。
光学的情報記録媒体上には、案内溝及び/又は情報信
号部などの、バツクグラウンドとは光学的性質(例えば
反射率)が異なる部分を設けなければならない。そし
て、上記案内溝および/または情報信号部は、バツクグ
ラウンドの反射率よりも高い反射率を有することが望ま
しい場合がある。
バツクグラウンドの反射率よりも高い反射率の部分を
形成するためには上記微細な凹凸構造をなくしてしまう
か、または凹凸の深さを浅くすれば良いことはよく知ら
れている。このために従来より、第2図に示すように、
ガラス盤17上に積層されたフオトレジスト層16に強力な
レーザ光を照射したのちに、ガラス盤表面に達するまで
フオトレジストを現像して凹部15を形成する方法があ
る。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術では、強力なレーザ光を用いなければな
らないために、照射により形成される凹部の幅が広くな
りがちであり、高密度で該案内溝等を形成することは困
難であつた。しかも、フオトレジストの現像工程におい
て凹部15の深さを決定する因子はフオトレジストの厚さ
及び現像による膜減り、さらに微細な凹凸構造の形成工
程における膜減りなどもあり、所望の凹部の深さを得る
ことは難しい。また、極めて深い凹部はそれだけ構造が
複雑で、製造はより困難であつた。
更に、かかる従来法で製造した原盤から得られた光学
的情報記録媒体では、記録/再生時に、バツクグラウン
ド部とレーザ光照射部との間に位相差を生じ反射率が低
下する結果、所望の反射率が得られない問題があつた。
これは、該光学的情報記録原盤より製造された光学的情
報記録媒体の記録および再生時にトラツキング不良をき
たすものである。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであつて、
湿式の現像工程を必要とせずにバツクグラウンド部より
も高反射率の部分を形成でき、かつ、簡略な製造工程で
あることを特徴とする光学的情報記録原盤の製造方法
と、上記原盤により製造される記録および再生時に良好
なトラツキング特性を示すとともに、再生時に良質の情
報信号および記録信号を出力し得る光学的情報記録媒体
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る光学的情報記録原盤の製造方法は、表面
に微細な凹凸構造をすでに有する基板に集光レーザ光等
のビームを照射し、照射部の該凹凸構造を非照射部に比
べ平坦にし、レーザ光未照射部とレーザ光照射部とが互
いに異なつた表面構造を形成することにより案内溝及び
/又は情報信号部を設けることを特徴とするものであ
る。すなわち、案内溝及び/又は情報信号部は、表面に
微細な凹凸構造を有する上記基板に、集光レーザ光を照
射し、照射部の該凹凸部を熔融及び/又は熱分解するこ
とによつて刻設される。尚、ここに云う熱分解とは、昇
華現像を包括したガス化も含むものである。
本発明に係る光学的情報記録原盤の製造方法の一例を
示す断面概略図を第1図に示す。(a)は表面に微細な
凹凸構造21を有する基板20に集光レーザ光22を照射し、
若干熔融せしめて、より平坦な凹凸構造23を形成する場
合、(b)は、該照射部を平滑平面24に加工し、位相差
による反射率低下を防止する場合、(c)は更に高温、
高熱量を加えて熱分解を伴なうことにより凹部25を形成
する場合である。
基板20は集光レーザ光を吸収し、熔融及び/又は熱分
解する材料であれば特に限定されるものではない。例え
ば、ガラス盤、金属盤、セラミツクス盤等の上にフオト
レジストを積層すればよい。フオトレジストの例とし
て、ノボラツク系ポジ型フオトレジストの場合、(1)
解像度、コントラストを高めるために、ベースレジンの
分子量を低くして且つ分子量分布も狭くした系、(2)
耐ポストベーク特性、即ち耐熱性を高めるためにベース
レジンの分子量を高くして且つクロスリンク剤を加えた
系に分けることができるが、両者共、120℃以上、より
好ましくは150℃以上に加熱することにより流動現象を
開始する。従つて、発振波長325nmのHe−Cdレーザ光の
如き集光レーザ光を上述の微細な凹凸構造に照射し、走
査することにより、該照射部の凹凸構造をより平坦にす
ることが可能となる。つまり、案内溝及び又は情報信号
部を形成するためにフオトレジストの現像工程を必要と
しない。また基板20は上記ガラス盤等の上に、レーザ光
を吸収する着色剤で着色されたポリメチルメタクリレー
ト等の高分子物質を積層してもよく、上記着色高分子物
質のみで基板20を形成してもよい。着色剤としてはカー
ボンブラツク、アニリンブラツク、1−フエニルアゾ−
2−ナフトール、フエニルアゾ−2−レゾルシノール等
を挙げることができ、使用するレーザ光の波長及び分散
媒との相溶性を考慮し、幅広く選択することができる。
なお、基板材料としては特に、感光性を示すキノンジ
アジドをスルホン酸基を介して結合させたノボラツク樹
脂を主成分とするポジ型フオトレジストが有効であり、
更に、光吸収性着色剤を含有することにより一層好適に
用いることができる。
上記原盤から例えば電鋳法により得られたニツケルス
タンパーを金型として用いて得られた光学的情報記録媒
体は、案内溝及び/又は情報信号部を設けた部位と該部
位以外の部位とは異なつた表面形状を有する。ここで、
上記スタンパーに再度電鋳工程を施すことによつて得ら
れる金型を用いて複製すると、第1図に示した形状に嵌
合するレプリカを得ることも可能となる。すなわち凹凸
の反転した光学的情報記録媒体が得られるので、案内溝
及び/又は情報信号部は、上述のレーザ光22が照射され
た部位ではなく、未照射部位であつても良い。
該凹凸構造の形状は直線状、曲線状、島状のいずれで
も良く、又その配列は周期的であつても非周期的であつ
ても良いが、その粗さ(凹部及び凸部の水平方向の2次
元的な形状の最大長さ及び垂直方向の深さ)は、記録及
び/再生に使用する光ビームの波長以下に設定されるこ
とが好ましい。なお、該基板の微細な凹凸構造は、
(1)薬品による化学的ウエツトエツチング、(2)イ
オンや無機物微細粒子による物理的ドライエツチング等
の方法により形成することができる。特にフオトレジス
トを塗布した基板はAr+レーザ又はHe−Cdレーザ等から
出射されるレーザビームを(3)擦りガラス等の拡散板
に照射および透過させることにより、所謂スペツクルパ
ターンの潜像を形成した後、現像処理を行う方法、
(4)上述のコヒーレントな平行レーザビームを2方向
から照射するレーザ干渉露光法によりいわゆるグレーテ
イング状の潜像を形成した後、現像処理を行う方法等に
より形成することができるので、より好適に用いること
ができる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
実施例 ガラス円盤上にポジ型フオトレジストをスピンコート
法により1.2μmの厚さで塗布した後、80℃にて30分間
プリベークを行つた。次に該フオトレジスト表面をアル
ゴンガスでスパツタエツチングし、水平方向の2次元的
な形状の最大長さ及び垂直方向の深さが各々約0.4μ
m、約0.5μmである微細な凹凸を有する基板を作製し
た。引き続き、該基盤を回転させ、集光したHe−Cdレー
ザ光を半径方向に移動させることにより、第1図(b)
に示す形状の光学的情報記録原盤を作製した。この際、
微細な凹凸構造部位21の平均的な表面レベルと平滑部位
24の表面レベルとの距離は約70nmであつた。
次に上記方法で製造した該光学的情報記録原盤から通
常の電鋳法により製造されたニツケルスタンパーを用い
てポリカーボネート板の射出成型を行いプラスチツクレ
プリカを作製し、引き続いて該プラスチツクレプリカ上
へ金属記録薄膜の成膜を行い光デイスクを作製した。
該光デイスクの微細な凹凸構造部位21を、スリービー
ム方式でトラツキングしながら試験信号を記録した後に
再生したところ、記録部位の反射率は未記録部位の反射
率よりも増大していたが、良好なトラツキング特性及び
再生信号特性を示した。又、記録後の該光デイスクをプ
ツシユプル方式で再生しても、同様に、良好なトラツキ
ング特性及び再生信号特性を示した。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、光学的情報
記録原盤を簡略化された工程で、制御性良く製造するこ
とができ、この原盤から得られた光学的情報記録媒体は
良好なトラツキング特性および再生信号特性を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)ないし(c)は本発明に係る光学的情報記
録原盤の1つの例を示す部分断面図、第2図は光学的情
報記録原盤の従来例を示す断面図である。 20……基板、21……微細な凹凸構造、22……集光レーザ
光。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に微細な凹凸構造を有する基板に光ビ
    ームを照射し、照射部の上記凹凸構造を熔融および/ま
    たは熱分解することによって、照射部の凹凸構造の凹部
    と凸部との段差を非照射部の凹凸構造の凹部と凸部との
    段差よりも小さくすることにより案内溝および/または
    情報信号部を設けることを特徴とする光学的情報記録原
    盤の製造方法。
  2. 【請求項2】上記基板が上記光ビームを吸収する着色剤
    を含有している請求項1記載の光学的情報記録原盤の製
    造方法。
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