JP2728320B2 - 仕分装置の仕分基準値自動設定方法 - Google Patents

仕分装置の仕分基準値自動設定方法

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JP2728320B2
JP2728320B2 JP3182821A JP18282191A JP2728320B2 JP 2728320 B2 JP2728320 B2 JP 2728320B2 JP 3182821 A JP3182821 A JP 3182821A JP 18282191 A JP18282191 A JP 18282191A JP 2728320 B2 JP2728320 B2 JP 2728320B2
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和行 雨宮
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TOOYOO KANETSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の搬送台車をルー
プ状に連結して成る仕分装置に関し、特に、搬送台車か
ら仕分シュートに荷物を送り出す仕分タイミングを自動
的に設定するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】不定形の荷物を自動的に仕分けるための
仕分装置としては、図2に概略的に示すようなものが知
られている。図2の仕分装置1は、チェーン或はリンク
等の連結部材2によってループ状に連結された複数の搬
送台車3を備えており、これらの搬送台車3は所定の走
行経路4に沿って循環駆動される。また、図では示して
いないが、各搬送台車3はベルト、ローラ又はパン等か
ら成る荷物載置面を有しており、そこに載せた荷物を搬
送台車3の進行方向に対してほぼ直角の方向に送り出す
ことができる。搬送台車3の走行経路4に沿う地上側に
は、少なくとも1基(図では3基)のシュートユニット
A,B,Cが搬送台車3からの荷物を受け取るよう設置さ
れている。各シュートユニットA,B,Cは、一定間隔に
並置された複数の仕分シュートan,bn,cnから構成さ
れている。
【0003】各搬送台車3は制御装置(図示しない)か
らの仕分信号に従って荷物を所定の仕分シュートan,b
n,cnに送り出すよう制御されるが、この仕分信号を発
するタイミングは、制御装置に予め設定されたパルス数
を基準にして決定される。即ち、従来においては、一の
搬送台車3が所定の基準点5から各仕分シュートan,b
n,cnまで移動する間にパルス発生装置により発生され
るパルスのカウント値(以下、「移動パルス数」とい
う)を仕分基準値として制御装置に設定し、この移動パ
ルス数から特定の搬送台車3が各仕分シュートan,bn,
nの側方に達する時点を判断して、仕分信号を適時に
その搬送台車3に発するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように従来の仕分装置では、調整員が基準点から各仕
分シュートまでの移動パルス数を仮設定した後に、仕分
装置を実際に運転させて各仕分シュートで動作確認を行
い、仕分タイミングにずれがある場合には仮設定した移
動パルス数を修正する方法を採っていた。そのため、調
整員の熟練度と調整期間により結果が異なり、最良の仕
分タイミングを設定することは困難であった。
【0005】また、搬送台車間の連結部材が伸び、仕分
動作不良が発生した場合には、調整員が設定値を修正す
る必要があった。
【0006】そこで、本発明は、基準点から各仕分シュ
ートまでの移動パルス数を自動的に求め、仕分基準値と
して制御装置に設定する仕分装置の仕分基準値自動設定
方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による仕分基準値
自動設定方法は、前記型式の仕分装置において、搬送台
車の少なくとも1台に検出体を取り付け、地上側には、
所定の基準点に対応する位置と、各シュートユニットに
おける第1の仕分シュート及び最後の仕分シュートに対
応する位置に、それぞれ、前記検出体の通過を検出する
センサを設置し、仕分装置を通常運転して搬送台車を走
行させ、前記各センサからの検出信号に応じて、前記検
出体を有する搬送台車が一定区間を移動する間のパルス
数を計測し、前記計測されたパルス数から、前記検出体
を有する搬送台車が前記基準点から各仕分シュートまで
移動する間のパルス数を算出し、前記算出されたパルス
数を、仕分信号を発するための仕分基準値として制御装
置に設定する、ことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記方法によれば、通常運転状態で搬送台車を
少なくとも1周させるだけで、基準点から各仕分シュー
トまでの移動パルス数を自動的に設定することができ
る。
【0009】
【実施例】以下、図1に沿って本発明の好適な実施例に
ついて説明するが、図中、先に説明した従来構成と同一
又は相当部分には同一符号を用いることとする。
【0010】図1は、本発明が適用された仕分装置1を
示しており、図2に沿って説明した従来構成と同様、連
結部材2によりループ状に連結され、且つ、それぞれが
走行方向に対して直角に荷物を送り出すことのできる複
数の搬送台車3を備えている。図示の仕分装置1におい
ては、搬送台車3の走行経路4に沿って3基のシュート
ユニットA,B,Cが設置されており、各シュートユニッ
トA,B,Cにおける仕分シュートan,bn,cnは互いに
一定間隔で並置されている。また、この仕分装置1の制
御装置(図示しない)は、仕分基準値として設定された
移動パルス数に基づいて仕分信号を搬送台車3に発し、
荷物を所定の仕分シュートan,bn,cnに送り出すこと
ができるようにしている。
【0011】かかる構成の仕分装置1において、本発明
によれば、複数の搬送台車3のうちの任意の1台に検出
体6を取り付けると共に、各シュートユニットA,B,C
における第1の仕分シュートa1,b1,c1及び最終の仕
分シュートa19,b9,c9に対応する地上位置に、検出体
6の通過を検出するセンサP1,P2,P3,P4,P5,P6
配置することとしている。ここで、第1の仕分シュート
1,b1,c1に対応する地上位置とは、その位置に設置
されたセンサP1,P3,P5が検出体6の通過を検出した
場合に、センサP1,P3,P5からの検出信号を受けた制
御装置が即時に或は一定の時間経過後に検出体6を有す
る搬送台車3′に仕分信号を発すると、当該搬送台車
3′から荷物が第1の仕分シュートa1,b1,c1に確実
に送り込まれる位置をいい、図示の位置に限定されない
ことは言うまでもない。また、最終の仕分シュート
19,b9,c9に対応する地上位置も同様に、その位置に
設置されたセンサP2,P4,P6が検出体6の通過を検出
した場合に、検出体6を有する搬送台車3′が最終の仕
分シュートa19,b9,c9に荷物を確実に受け渡すことが
できる位置をいう。
【0012】尚、シュートユニットAにおける第1の仕
分シュートa1のセンサP1は、仕分装置1の基準点5に
対応する位置のセンサとしても機能するものであり、こ
こを検出体6が通過する毎に搬送台車3′が1周したこ
とを判断することができる。
【0013】仕分装置1を通常運転状態として搬送台車
3,3′を一定の速度で走行させると、少なくとも1周
する間に各センサP1,P2,P3,P4,P5,P6は検出体6
が通過したことを検出し、その検出信号を制御装置に入
力する。その結果、制御装置において、基準点5となる
シュートユニットAのセンサP1から、検出体6を有す
る搬送台車3′が他の各センサP2,P3,P4,P5,P6
移動するまでの移動パルス数がそれぞれ計測される。更
に、制御装置において、このようにして計測された各移
動パルス数に基づいて、基準点5から各仕分シュートa
n,bn,cnまでの移動パルス数が次に示す式により算出
される。
【0014】まず、基準点5からシュートユニットAに
おける各仕分シュートanまでの移動パルス数Nanは、
次の通りである。但し、式中、仕分シュートNoは仕分
シュートの添字nの数字である。
【数1】
【0015】また、次式は、シュートユニットBにおけ
る各仕分シュートbnまでの移動パルス数Nbnを示して
いる。
【数2】
【0016】更に、シュートユニットCにおける各仕分
シュートcnまでの移動パルス数Ncnは式(2)と同様
に次式により求められる。
【数3】
【0017】尚、制御装置に設定される移動パルス数は
整数に限られるため、上式から算出された移動パルス数
Nan,Nbn,Ncnの小数点以下は四捨五入する。
【0018】このようにして求められた各移動パルス数
Nan,Nbn,Ncnを制御装置に設定しておけば、その
設定値を仕分基準値として仕分信号を正確に発すること
が可能となる。
【0019】一旦設定された移動パルス数に対して実際
の移動パルス数が一定の許容範囲内にある場合には、動
作不良を起こす心配はないが、搬送台車3間を連結する
連結部材2が全体的に伸びる等の原因により実際の移動
パルス数が前記許容範囲を逸脱した場合には、前記工程
に従って新たな移動パルス数を算出し、制御装置に再設
定することもできる。
【0020】上記実施例では、シュートユニットAにつ
いてのセンサP1を基準点5としているが、基準点を例
えば図1の符号5′の位置として、その位置にセンサを
設けても良い。その場合、例えば式(1)は、次のよう
に変形されることは容易に理解されよう。
【0021】
【数4】
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、仕
分信号を発するタイミングの基準値となる移動パルス数
を自動的に且つ正確に設定することができるので、熟練
した調整員による動作確認が不要となり、仕分装置の調
整時間を大幅に短縮することができる。
【0023】また、搬送台車間の連結部材の伸び等によ
る仕分動作不良に対しても、調整員による調整は不要で
あり、仕分装置の運転を停止することなく、自動的に仕
分タイミングを調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された仕分装置を示す概略説明図
である。
【図2】従来の仕分装置を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 仕分装置 2 連結部材 3 搬送台車 4 走行経路 5,5′ 基準点 6 検出体 A,B,C シュートユニット an,bn,cn 仕分シュート P1〜P6 センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ状に連結され、かつ、それぞれが
    荷物を所定の方向に送り出すことができるようになって
    いる複数の搬送台車と、搬送台車から送り出される荷物
    を受け入れるよう搬送台車の走行経路に沿って一定間隔
    で並置された複数の仕分シュートから成る少なくとも1
    基のシュートユニットと、一の搬送台車が所定の基準点
    から各仕分シュートまで移動する間に発生されるパルス
    のパルス数に基づいて仕分信号を搬送台車に発する制御
    装置と、を備えている仕分装置において、 搬送台車の少なくとも1台に検出体を取り付け、 地上側には、前記基準点に対応する位置と、各シュート
    ユニットにおける第1の仕分シュート及び最後の仕分シ
    ュートに対応する位置に、それぞれ、前記検出体の通過
    を検出するセンサを設置し、 仕分装置を通常運転して搬送台車を走行させ、 前記各センサからの検出信号に応じて、前記検出体を有
    する搬送台車が一定区間を移動する間のパルス数を計測
    し、 前記計測されたパルス数から、前記検出体を有する搬送
    台車が前記基準点から各仕分シュートまで移動する間の
    パルス数を算出し、 前記算出されたパルス数を、仕分信号を発するための仕
    分基準値として制御装置に設定する、 ことを特徴とする仕分装置の仕分基準値自動設定方法。
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