JP2728092B2 - 手動用のラッピング材およびラッピング方法 - Google Patents
手動用のラッピング材およびラッピング方法Info
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Description
介して手で支持して用いる(本明細書では手動用のと略
記する)ラッピング材、あるいはサンディング材および
ラッピング方法に関する。
ダム等のいわゆる砥石材を短冊状にきった棒状の物また
は円筒形にしたパイプ状の物が使われてきた。
ピング材で金属よりなる金型等を磨けば、当然のことな
がら、金型等に傷がつくため、金型等の仕上げの最終工
程にこのような金属材料より堅い材料で行うことは、か
なりの熟練を必要とした。また磨き工程で金型等より削
り取られた金属粉は、ラッピング材の研磨面の間に入り
込むため、これで金型等を磨くと同じ硬さの金属同士が
すり合って金型等にやはり傷を生じるという欠点があっ
た。
極めて良好な研磨面が得られる手動用のラッピング材と
ラッピング方法の提供を課題としている。
仕上げ材(ラッピング材)として最適な材料の製造に成
功した。図面は本発明のラッピング材の使用例の説明図
である。図面の如く本発明のラッピング材は小片状で、
手で支持してあるいは簡易な保持具を介して手で支持し
て、矢印方向に往復移動させて使用する。
維、ボロン繊維および炭化ケイ素繊維からなる群から選
ばれた太さが3〜30μmの無機長繊維と熱硬化性樹脂と
からなり、この無機長繊維の含有量が60〜85wt%でその
他の研磨材を含有することがなく、かつ、それが一方向
に引き揃えられた状態で硬化している手動用のラッピン
グ材およびこのラッピング材の無機長繊維が被研磨面に
対して70〜110°の範囲の角度になるようにラッピング
材を被研磨面に当接させ移動するラッピング方法であ
る。
が研磨材の作用をし、熱硬化性樹脂が結合剤の作用をし
ていると推定される。
密度に含有している。本発明では無機長繊維の熱硬化性
樹脂から突出した部分が切刃となって金属等の表面をラ
ッピングするが、本発明は無機長繊維を高密度で含有し
ているために切刃も高密度であり、高能率でラッピング
を行うことができる。
無機長繊維である。太さが30μm超の太い無機長繊維の
切刃は折れ難く、従って金属の表面を削り取り、金属の
表面に疵を発生させる。本発明の無機長繊維は細いため
に折れ易く、金属等に疵がつくような大きな力が無機長
繊維に作用すると、無機長繊維の切刃は熱硬化性樹脂の
表面で折損する。従って本発明のラッピング材では無機
長繊維が金属等の表面を削り取ることがなく、このため
金属の表面に疵を発生させることがない。
刃は消失するが、ラッピングを継続すると、結合剤であ
る熱硬化性樹脂が磨耗して無機長繊維は再度露出し、切
刃が再生される。
説明すると、まず、無機長繊維の含有量が60wt%未満で
は研磨効率が悪くなり、85wt%を越えると繊維を並べた
ときの最密充填量を越えるため、繊維に対する樹脂の含
浸不良を生じる。金型等の磨き効率からすれば、繊維の
含有量は多い方がよく、その含有量は60〜80wt%であ
る。
維の先端が突出しているように繊維方向を引き揃える必
要がある。すなわち、ラッピングするために使う棒の方
向に、好ましくは75%以上の繊維が45度以内の方向に引
き揃えられていることが重要であり、例えば織物のよう
に縦と横方向に繊維が並んでいるFRP材はラッピング材
としては適さない。
維は、例えば、金属を磨く硬化がない。
ルミニウム、銅、黄銅にはガラス繊維が最適であり、鉄
等の研磨にはアルミナ繊維が適している。しかし、研磨
する金属によっては、これ等が混合していてもよい。研
磨する際は被研磨体の硬度より硬く、かつ、脆い繊維が
好ましい。
μmがよい。繊維束重量275〜3000Texがのぞましいが、
生産性からは2500Tex前後のものが含浸性の問題もな
く、生産上からは好ましい。
一である方が好ましい。
材のマトリックスを形成する熱硬化性樹脂としては、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、ビスマレイミド樹脂、フェノール樹脂等がある
が、無機長繊維を含有するにもかかわらずボイド(気
泡)をその中に包含しないラッピング材が作成できるエ
ポキシ樹脂が最適である。ボイドがあると、研磨の結果
生じた物がFRP材の中に残留するボイドに入り込み、目
詰りを生じる。
ると、研磨しようとする金属材料より硬い無機長繊維を
用い、これに熱硬化性樹脂を含浸し、それを加熱硬化さ
せることによって繊維が一方向に引き揃えられたFRPの
板、棒または管を作成する。
これに熱硬化性の樹脂を含浸させ、つぎに、この樹脂を
含浸させた材料を過熱した金型の中を引き抜きながら硬
化させる、いわゆる引き抜き成型方法によって棒または
管状に成形する。こうして一方向に繊維が引き揃えられ
た強化プラスチック[以下、FRP(FIBER REINFORCED ;P
LASTICS)と称する]を作成し、これを適当な寸法に裁
断しラッピング材とする。
筒の型いわゆるマンドレルに巻きつけ、これを硬化した
のち裁断してもよい(いわゆるフィラメント ワインデ
ィング成型法)。
に巻きつけた後、円筒の軸方向に切り開いてシート状に
し、これを適当な寸法に裁断した後、加熱した金型内に
必要量充填し、これをプレスして加熱硬化させ、繊維が
一方向のみに引き揃えられたFRPを作成し、これをラッ
ピング材として最適な寸法に裁断することもできる。
に、原則としてラッピング材1の引き揃えられた繊維3
の方向が被研磨材料2の面に対してほぼ垂直になるよう
にラッピング材を手で支持し被研磨面上を往復移動させ
る。多少垂直から変動しても±20°の範囲すなわち70〜
110°の範囲であれば所期の効果を奏することができ
る。
し、金型磨き、自動車の銹落とし、ヤスリ、サンディン
グ、スキーエッジの仕上げ、ネジ面の修理、刃物の修
理、ゴルフクラブのヘッド修理等が挙げられる。
75部 イミダゾール(2E4MZ-CN、四国化成) 1部 からなる樹脂組成物が入っている槽に、2310Texからな
るガラス繊維ロービング(ER2310 F164、日本電気ガラ
ス)を通して樹脂を含浸させ、これを24本引き揃え、85
度の角度で直径1mの円筒に、1m幅に巻きつけ、これを軸
方向に切り開いてシートを作製した。
加熱した金型に充満し、50kg/cm2の圧力でプレスし、1
時間保持し、硬化させた。
出してラッピング材を作製した。
材面にほぼ垂直になるようにして、銅板およびアルミニ
ウム板を磨いたところ、研磨効果が抜群に良いと同時
に、金属の研磨面に擦り傷等の発生がなく、極めて良質
の研磨面が得られた。
ことによって、高能率の研磨ができると同時に、極めて
良質の研磨面が得られる。
繊維。
Claims (2)
- 【請求項1】ガラス繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維お
よび炭化ケイ素繊維からなる群から選ばれる太さが3〜
30μmの無機長繊維と熱硬化樹脂とからなり、この無機
長繊維の含有量が60〜85wt%で、かつ、それが一方向に
引き揃えられた状態で硬化していることを特徴とする手
動用のラッピング材。 - 【請求項2】上記請求項1の手動用のラッピング材の無
機長繊維が、被研磨面に対して70〜110°の範囲の角度
になるようにラッピング材を被研磨面に当接させて往復
移動することを特徴とするラッピング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63047374A JP2728092B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 手動用のラッピング材およびラッピング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63047374A JP2728092B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 手動用のラッピング材およびラッピング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01222865A JPH01222865A (ja) | 1989-09-06 |
JP2728092B2 true JP2728092B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=12773326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63047374A Expired - Lifetime JP2728092B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 手動用のラッピング材およびラッピング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2728092B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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-
1988
- 1988-03-02 JP JP63047374A patent/JP2728092B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH01222865A (ja) | 1989-09-06 |
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