JP2728092B2 - 手動用のラッピング材およびラッピング方法 - Google Patents

手動用のラッピング材およびラッピング方法

Info

Publication number
JP2728092B2
JP2728092B2 JP63047374A JP4737488A JP2728092B2 JP 2728092 B2 JP2728092 B2 JP 2728092B2 JP 63047374 A JP63047374 A JP 63047374A JP 4737488 A JP4737488 A JP 4737488A JP 2728092 B2 JP2728092 B2 JP 2728092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wrapping material
fibers
wrapping
polished
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63047374A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01222865A (ja
Inventor
賢二 菊沢
忠雄 古川
一男 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AI ENU TEI KK
NIPPON JII SHII KOGYO KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
AI ENU TEI KK
NIPPON JII SHII KOGYO KK
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AI ENU TEI KK, NIPPON JII SHII KOGYO KK, Nippon Steel Corp filed Critical AI ENU TEI KK
Priority to JP63047374A priority Critical patent/JP2728092B2/ja
Publication of JPH01222865A publication Critical patent/JPH01222865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2728092B2 publication Critical patent/JP2728092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、直接手で支持してあるいは簡易な保持具を
介して手で支持して用いる(本明細書では手動用のと略
記する)ラッピング材、あるいはサンディング材および
ラッピング方法に関する。
[従来の技術] 従来金型等の金属材料を磨く方法として、カーボラン
ダム等のいわゆる砥石材を短冊状にきった棒状の物また
は円筒形にしたパイプ状の物が使われてきた。
しかしこのような金属材料より堅い材料よりなるラッ
ピング材で金属よりなる金型等を磨けば、当然のことな
がら、金型等に傷がつくため、金型等の仕上げの最終工
程にこのような金属材料より堅い材料で行うことは、か
なりの熟練を必要とした。また磨き工程で金型等より削
り取られた金属粉は、ラッピング材の研磨面の間に入り
込むため、これで金型等を磨くと同じ硬さの金属同士が
すり合って金型等にやはり傷を生じるという欠点があっ
た。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、高能率の研磨ができると同時に、疵がない
極めて良好な研磨面が得られる手動用のラッピング材と
ラッピング方法の提供を課題としている。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、上記課題を解決し、金型等の最終工程の
仕上げ材(ラッピング材)として最適な材料の製造に成
功した。図面は本発明のラッピング材の使用例の説明図
である。図面の如く本発明のラッピング材は小片状で、
手で支持してあるいは簡易な保持具を介して手で支持し
て、矢印方向に往復移動させて使用する。
すなわち、本発明の構成は、ガラス繊維、アルミナ繊
維、ボロン繊維および炭化ケイ素繊維からなる群から選
ばれた太さが3〜30μmの無機長繊維と熱硬化性樹脂と
からなり、この無機長繊維の含有量が60〜85wt%でその
他の研磨材を含有することがなく、かつ、それが一方向
に引き揃えられた状態で硬化している手動用のラッピン
グ材およびこのラッピング材の無機長繊維が被研磨面に
対して70〜110°の範囲の角度になるようにラッピング
材を被研磨面に当接させ移動するラッピング方法であ
る。
本発明のラッピング材は、その成分である無機長繊維
が研磨材の作用をし、熱硬化性樹脂が結合剤の作用をし
ていると推定される。
本発明のラッピング材は、無機長繊維を60〜85%の高
密度に含有している。本発明では無機長繊維の熱硬化性
樹脂から突出した部分が切刃となって金属等の表面をラ
ッピングするが、本発明は無機長繊維を高密度で含有し
ているために切刃も高密度であり、高能率でラッピング
を行うことができる。
また本発明の無機長繊維は、太さが3〜30μmの細い
無機長繊維である。太さが30μm超の太い無機長繊維の
切刃は折れ難く、従って金属の表面を削り取り、金属の
表面に疵を発生させる。本発明の無機長繊維は細いため
に折れ易く、金属等に疵がつくような大きな力が無機長
繊維に作用すると、無機長繊維の切刃は熱硬化性樹脂の
表面で折損する。従って本発明のラッピング材では無機
長繊維が金属等の表面を削り取ることがなく、このため
金属の表面に疵を発生させることがない。
本発明のラッピング材で無機長繊維が折損すると、切
刃は消失するが、ラッピングを継続すると、結合剤であ
る熱硬化性樹脂が磨耗して無機長繊維は再度露出し、切
刃が再生される。
次に本発明のラッピング材を構成する各成分について
説明すると、まず、無機長繊維の含有量が60wt%未満で
は研磨効率が悪くなり、85wt%を越えると繊維を並べた
ときの最密充填量を越えるため、繊維に対する樹脂の含
浸不良を生じる。金型等の磨き効率からすれば、繊維の
含有量は多い方がよく、その含有量は60〜80wt%であ
る。
上記繊維の引き揃え方向はラッピングする金属面に繊
維の先端が突出しているように繊維方向を引き揃える必
要がある。すなわち、ラッピングするために使う棒の方
向に、好ましくは75%以上の繊維が45度以内の方向に引
き揃えられていることが重要であり、例えば織物のよう
に縦と横方向に繊維が並んでいるFRP材はラッピング材
としては適さない。
すなわち、この場合には、研磨面と平行に配列した繊
維は、例えば、金属を磨く硬化がない。
上記無機長繊維の材料は、研磨される材料、例えばア
ルミニウム、銅、黄銅にはガラス繊維が最適であり、鉄
等の研磨にはアルミナ繊維が適している。しかし、研磨
する金属によっては、これ等が混合していてもよい。研
磨する際は被研磨体の硬度より硬く、かつ、脆い繊維が
好ましい。
単繊維の太さとしては3〜30μm、好ましくは6〜25
μmがよい。繊維束重量275〜3000Texがのぞましいが、
生産性からは2500Tex前後のものが含浸性の問題もな
く、生産上からは好ましい。
繊維のラッピング材内での分布状態は、肉眼で見て均
一である方が好ましい。
繊維を固めるための結合剤であり、かつ、ラッピング
材のマトリックスを形成する熱硬化性樹脂としては、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、ビスマレイミド樹脂、フェノール樹脂等がある
が、無機長繊維を含有するにもかかわらずボイド(気
泡)をその中に包含しないラッピング材が作成できるエ
ポキシ樹脂が最適である。ボイドがあると、研磨の結果
生じた物がFRP材の中に残留するボイドに入り込み、目
詰りを生じる。
次に本発明のラッピング材の製造方法について説明す
ると、研磨しようとする金属材料より硬い無機長繊維を
用い、これに熱硬化性樹脂を含浸し、それを加熱硬化さ
せることによって繊維が一方向に引き揃えられたFRPの
板、棒または管を作成する。
そのためにはまず、無機長繊維を一方向に引き揃え、
これに熱硬化性の樹脂を含浸させ、つぎに、この樹脂を
含浸させた材料を過熱した金型の中を引き抜きながら硬
化させる、いわゆる引き抜き成型方法によって棒または
管状に成形する。こうして一方向に繊維が引き揃えられ
た強化プラスチック[以下、FRP(FIBER REINFORCED ;P
LASTICS)と称する]を作成し、これを適当な寸法に裁
断しラッピング材とする。
また、熱硬化性樹脂を含浸させた上記無機長繊維を円
筒の型いわゆるマンドレルに巻きつけ、これを硬化した
のち裁断してもよい(いわゆるフィラメント ワインデ
ィング成型法)。
また、無機長繊維に樹脂を含浸させたものを円筒の型
に巻きつけた後、円筒の軸方向に切り開いてシート状に
し、これを適当な寸法に裁断した後、加熱した金型内に
必要量充填し、これをプレスして加熱硬化させ、繊維が
一方向のみに引き揃えられたFRPを作成し、これをラッ
ピング材として最適な寸法に裁断することもできる。
本発明のラッピング材の使用方法は、図面に示すよう
に、原則としてラッピング材1の引き揃えられた繊維3
の方向が被研磨材料2の面に対してほぼ垂直になるよう
にラッピング材を手で支持し被研磨面上を往復移動させ
る。多少垂直から変動しても±20°の範囲すなわち70〜
110°の範囲であれば所期の効果を奏することができ
る。
この発明のラッピング材が適した用途は金属の銹落
し、金型磨き、自動車の銹落とし、ヤスリ、サンディン
グ、スキーエッジの仕上げ、ネジ面の修理、刃物の修
理、ゴルフクラブのヘッド修理等が挙げられる。
以下、実施例によって、本発明を具体的に説明する。
[実施例] エポキシ樹脂(AER331、旭化成工業) 100部 テトラヒドロメチル無水フタル酸(HN2200、日立化成)
75部 イミダゾール(2E4MZ-CN、四国化成) 1部 からなる樹脂組成物が入っている槽に、2310Texからな
るガラス繊維ロービング(ER2310 F164、日本電気ガラ
ス)を通して樹脂を含浸させ、これを24本引き揃え、85
度の角度で直径1mの円筒に、1m幅に巻きつけ、これを軸
方向に切り開いてシートを作製した。
繊維の方向を揃えてこのシートを積み重ね、120℃に
加熱した金型に充満し、50kg/cm2の圧力でプレスし、1
時間保持し、硬化させた。
こうして作製したFRP板から、繊維方向に角棒を切り
出してラッピング材を作製した。
このラッピング材を用いて、繊維の並び方向が被研磨
材面にほぼ垂直になるようにして、銅板およびアルミニ
ウム板を磨いたところ、研磨効果が抜群に良いと同時
に、金属の研磨面に擦り傷等の発生がなく、極めて良質
の研磨面が得られた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のラッピング材を用いる
ことによって、高能率の研磨ができると同時に、極めて
良質の研磨面が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のラッピング材の使用例の説明図である。 1……ラッピング材、2……被研磨材料、3……無機長
繊維。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 忠雄 東京都千代田区大手町2―6―3 新日 本製鐵株式会社内 (72)発明者 佐藤 一男 千葉県船橋市芝山5丁目35番5号 日本 ジーシー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−169764(JP,A) 特開 昭52−3795(JP,A) 特開 昭61−279469(JP,A) 特開 昭63−256367(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維お
    よび炭化ケイ素繊維からなる群から選ばれる太さが3〜
    30μmの無機長繊維と熱硬化樹脂とからなり、この無機
    長繊維の含有量が60〜85wt%で、かつ、それが一方向に
    引き揃えられた状態で硬化していることを特徴とする手
    動用のラッピング材。
  2. 【請求項2】上記請求項1の手動用のラッピング材の無
    機長繊維が、被研磨面に対して70〜110°の範囲の角度
    になるようにラッピング材を被研磨面に当接させて往復
    移動することを特徴とするラッピング方法。
JP63047374A 1988-03-02 1988-03-02 手動用のラッピング材およびラッピング方法 Expired - Lifetime JP2728092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63047374A JP2728092B2 (ja) 1988-03-02 1988-03-02 手動用のラッピング材およびラッピング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63047374A JP2728092B2 (ja) 1988-03-02 1988-03-02 手動用のラッピング材およびラッピング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01222865A JPH01222865A (ja) 1989-09-06
JP2728092B2 true JP2728092B2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=12773326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63047374A Expired - Lifetime JP2728092B2 (ja) 1988-03-02 1988-03-02 手動用のラッピング材およびラッピング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2728092B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2068551A1 (en) * 1991-05-15 1992-11-16 Akira Morii Abrasive brush
US5443418A (en) * 1993-03-29 1995-08-22 Norton Company Superabrasive tool
JP2002144242A (ja) * 2000-11-09 2002-05-21 Xebec Technology Co Ltd 振動工具用バリ取り研磨砥石
WO2016166852A1 (ja) * 2015-04-15 2016-10-20 大明化学工業株式会社 砥材および回転研磨工具

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5837881Y2 (ja) * 1974-07-08 1983-08-26 サイトウ ヨシヒサ タンモノトキホグシキ
JPS523795A (en) * 1975-06-27 1977-01-12 Mitsui Kensaku Toishi Kk Honing grindstone and superfinished grindstone containing silicon carb ide fiber

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01222865A (ja) 1989-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2384261B1 (en) Bonded abrasive tool and method of forming
JP2728092B2 (ja) 手動用のラッピング材およびラッピング方法
EP1116553B1 (en) Abrasive article
CN1126964A (zh) 磨料砂轮
KR100524203B1 (ko) 가공구용 가공재, 회전공구 및 연마숫돌
JP2001225273A (ja) 研磨研削材
GB2028860A (en) Grinding wheels
JP3679191B2 (ja) ラッピング材並びにその製造方法
US2529712A (en) Organic bonded abrasive product
JP2000263447A (ja) 研磨材
JP7246601B1 (ja) スティック砥石および研磨方法
JP7239951B1 (ja) スティック砥石および研磨方法
JP2000210847A (ja) 切削工具の刃先バリ取り方法
JP3710549B2 (ja) 回転工具
JP4398521B2 (ja) ラッピング材及びその製造方法
JPH01109063A (ja) 砥石による切断および研削方法
JPH09103964A (ja) 研磨砥石用ブロック並びに研磨砥石
JPH0653345B2 (ja) 砥石の目立て材
CA2024457C (en) Rotary tool made of inorganic fiber-reinforced plastic
JPH106229A (ja) 高強度研磨工具
JP2002144242A (ja) 振動工具用バリ取り研磨砥石
JP2005088165A (ja) 微細砥石

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 11