JP2727938B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2727938B2
JP2727938B2 JP5293103A JP29310393A JP2727938B2 JP 2727938 B2 JP2727938 B2 JP 2727938B2 JP 5293103 A JP5293103 A JP 5293103A JP 29310393 A JP29310393 A JP 29310393A JP 2727938 B2 JP2727938 B2 JP 2727938B2
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昇平 池上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置に係わ
り、たとえば、マークシートなどの原稿の読み取りを行
い、得られた画像情報から符号化された情報を抽出する
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体技術の進歩に呼応して、従
来は、単に原稿の複製をつくるだけの機能しか持たなか
ったコピー機にも、画像情報の伝送を行う機能や、画像
情報に対して拡大、縮小など、さまざまな処理を行う機
能が付加されるようになってきている。パターン認識に
よる情報抽出機能も、画像処理装置に付加されるように
なってきた機能の1つであり、たとえば、マークシート
上のチェックマークの有無の判定を行うことにより送信
先を特定し、その送信先に対して原稿の電送を行うファ
クシミリなどが開発されている。
【0003】図8に、一般的な画像処理装置の構成を示
す。画像処理装置は、複数の独立した機能を果たすブロ
ックが1本のバスに接続された形で構成され、各ブロッ
クの総合的な制御は、中央処理装置(CPU)61によ
り行なわれる。画像読取部62は、原稿上の画像を読み
取って、画素ごとの濃度情報である画像情報に変換する
部分であり、原稿を主走査するためのラインセンサと副
走査するための機構と、ラインセンサの出力をデジタル
化する回路で構成される。
【0004】たとえば、拡大複写を行う場合には、画像
読取部62が出力する画像情報は、半導体メモリや磁気
ディスク装置で構成される記憶部63に一旦格納された
後に、画像処理部64で拡大され、印刷部65で用紙上
に印刷される。また、画像情報の伝送を行う場合には、
通信部66でアナログ信号に変換されて、他の装置に伝
送される。CPU61の動作内容の設定は、たとえば、
コントロールパネル67を用いて行なわれる。
【0005】ここで、従来の画像処理装置におけるパタ
ーン認識技術の一例として、特公昭60−57108号
公報に記載されているマークシート読み取り技術の説明
を行うことにする。この技術では、受信した画像情報か
ら、マークシートの内容を読み取っているため、画像読
取部を備えていない装置が用いられているが、便宜上、
図8を参照してその動作の説明を行うことにする。
【0006】図9に、この技術で用いるマークシートの
概要を示す。マークシートには、基準マーク71と走査
位置指定マーク72と傾斜角度検出マーク73とマーク
欄74が印刷されており、このうち、破線で示したマー
ク欄74は、画像読取部62が読み取ることができない
色で描かれている。
【0007】CPU61は、画像読取部62が出力する
2値の画像情報をライン毎に検査して、3ビット以上黒
信号が連続して存在する部分を検出することにより基準
マーク71を探索し、その位置を基準として、走査位置
指定マーク72や傾斜角度検出マーク73またはマーク
欄74に相当する画像情報を特定し、それぞれの画像情
報に、所定数以上の黒データが存在するか否かの判定を
行なう。そして、所定数以上の黒データが存在している
部分に、“1”を対応させ、それ以外の部分には、
“0”を対応させた信号を作成し、記憶部63に記憶し
ていく。図9に示したマークシートでは、走査位置指定
マーク72に対応する2ビットの信号と傾斜角度検出マ
ーク73またはマーク欄74に対応する8ビットの信号
が作製されることになり、ライン単位の画像情報は、そ
れぞれ10ビットの信号に変換される。
【0008】1ページ分の処理が終わった段階で、CP
U61は、記憶部63に記憶しておいた10ビット単位
のデータを順に読み出していき、走査位置指定マーク7
1を通過したデータ、すなわち、第1ビットが“1”
である最初のデータと、走査位置指定マーク732 を通
過したデータ、すなわち、第2ビットが“1”である最
初のデータとを用いて、それぞれのデータの第3ビット
以降に、“1”が存在しているか否かを判断する。そし
て、たとえば、第1ビットが“1”であるデータの第3
ビット以降に“1”があれば、主走査方向がマークシー
トに対して右下がりであったと判定し、マーク欄74の
検査に、走査位置指定マーク723 を通ったデータと、
その次のデータを用いることにする。また、逆に、右上
がりである場合には、走査位置指定マーク734 を通っ
たデータと、その前のデータを用いて、チェックマーク
の有無の検出を行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したマークシ
ートの読み取り動作が正常に機能するためには、マーク
シート上の画像を読み取る際に、記入された部分が正確
に黒データとして認識され、記入されていない部分が正
確に白データとして認識されることが前提となる。光電
変換により得られたアナログ情報を2値化するために
は、スライスレベルを設定してやることが必要であり、
このスライスレベルを低く、すなわち、薄い画像が黒デ
ータと判断されるように設定すると、マークシート上の
汚れを、黒データとして検出してしまい、逆に、スライ
スレベルを高く設定すると、薄いマークや細いマークが
白データとして検出されてしまう。このため、2値化し
た画像情報を用いて、マークシート読み取りを行う技術
では、誤検出が行われることが少なくなかった。
【0010】また、上記のような誤検出は、マークシー
ト読み取りに限らず、たとえば、文字認識などのパター
ン認識においても発生する。
【0011】そこで本発明の目的は、マークシート読み
取りに代表されるパターン認識を正確、かつ、高速に行
える画像処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マークシート上の画像を所定の間隔ごとにライン単位で
読み取ってその画像濃度に応じた画像情報を出力する読
取手段と、この読取手段が出力するライン単位の画像情
報に処理を加えてその濃度情報を2値化した第1の2値
画像情報とその濃度情報を多値化した多値画像情報とを
出力する画像処理手段と、この画像処理手段が出力する
第1の2値画像情報および多値画像情報を格納するため
の格納手段と、この格納手段に格納された第1の2値画
像情報を用いてマークシートのマーク欄に存在する黒デ
ータの数を計数する第1の計数手段と、この第1の計数
手段が計数した黒データの数が第1基準数以上である場
合に、そのマーク欄にチェックマークがあると判断し、
黒データの数が第1基準数より小さい第2基準数以下で
ある場合には、そのマーク欄にチェックマークが記入さ
れていないと判断する第1の判断手段と、第1の計数手
段が計数した黒データの数が第2基準数より多く、か
つ、第1基準数より少ない場合に、格納手段に格納され
た多値画像情報のそのマーク欄に対応する部分のデータ
を2値化して、第1の2値画像情報よりも低濃度の画素
が黒データと判断される第2の2値画像情報を作成する
作成手段と、この作成手段で作成された第2の2値画像
情報内に黒データが第1基準数以上存在していた場合に
は、そのマーク欄にチェックマークが記入されていると
判断し、黒データの数が第1基準数より少ない場合に
は、そのマーク欄にチェックマークが記入されていない
と判断する第2の判断手段と、第1の判断手段と第2の
判断手段の判断結果に応じてマークシートに記入された
情報を認識する認識手段とを具備する。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明では、読取
手段がライン単位に出力する画像情報を基に画像処理手
段が作成する2値画像情報と多値画像情報を共に用い
て、マークシート上のチェックマークの有無の判定を行
なう。多値画像情報は、第1の判断手段による判断が行
なえないとき、すなわち、検査対象となっているマーク
欄に黒データは存在するが、第1基準数より少ないとき
に、そのマーク欄の状態の再判断に用いられる。再判断
時には、多値画像情報から、そのマーク欄に対応するデ
ータが抽出され、抽出された多値画像情報に2値化処理
が加えられる。この2値化処理には、第1の2値画像情
報より低濃度の画素が黒データになるようなしきい値が
用いられる。このように、この画像処理装置では、チェ
ックマークの有無を判断する手段として、第2の判断手
段が付加されているため、従来の判定では、チェックマ
ーク無しと誤って判定されていた、たとえば、その一部
がかすれたマークも正確に判断される。また、単に、判
断に用いるしきい値を低下させたのではなく、第1のし
きい値以上の濃度の画素を有することを必要条件として
いるため、マークシート上の汚れをチェックマークと誤
認識してしまうこともない。
【0014】請求項2記載の発明は、マークシート上の
画像を所定の間隔ごとにライン単位で読み取ってその画
像濃度に応じた画像情報を出力する読取手段と、この読
取手段が出力するライン単位の画像情報を処理してその
濃度情報を多値化した多値画像情報を出力する第1の画
像処理手段と、この第1の画像処理手段が出力する多値
画像情報を格納する第1の格納手段と、この第1の格納
手段に格納された多値画像情報を用いてその濃度情報を
2値化した第1の2値画像情報を出力する第2の画像処
理手段と、この第2の画像処理手段が出力する第1の2
値画像情報を格納するための第2の格納手段と、この第
2の格納手段に格納された第1の2値画像情報を用いて
マークシートのマーク欄に存在する黒データの数を計数
する第1の計数手段と、この第1の計数手段が計数した
黒データの数が第1基準数以上である場合に、そのマー
ク欄にチェックマークがあると判断し、黒データの数が
第1基準数より小さい第2基準数以下である場合には、
そのマーク欄にチェックマークが記入されていないと判
断する第1の判断手段と、第1の計数手段が計数した黒
データの数が第2基準数より多く、かつ、第1基準数よ
り少ない場合に、第1の格納手段に格納された多値画像
情報のそのマーク欄に対応する部分のデータを2値化し
て、第1の2値画像情報よりも低濃度の画素が黒データ
と判断される第2の2値画像情報を作成する作成手段
と、この作成手段で作成された第2の2値画像情報内に
黒データが第1基準数以上存在していた場合には、その
マーク欄にチェックマークが記入されていると判断し、
黒データの数が第1基準数より少ない場合には、そのマ
ーク欄にチェックマークが記入されていないと判断する
第2の判断手段と、第1の判断手段と第2の判断手段の
判断結果に応じてマークシートに記入された情報を認識
する認識手段とを具備する。
【0015】すなわち、請求項2記載の発明では、読取
手段がライン単位に出力する画像情報を基に多値画像情
報を作成し、作成された多値画像情報を用いて2値画像
情報を作成する。そして、これら2値画像情報と多値画
像情報を共に用いて、マークシート上のチェックマーク
の有無の判定を行なう。多値画像情報は、第1の判断手
段による判断が行なえないとき、すなわち、検査対象と
なっているマーク欄に黒データは存在するが、第1基準
数より少ないときに、そのマーク欄の状態の再判断に用
いられる。再判断時には、多値画像情報から、そのマー
ク欄に対応するデータが抽出され、抽出された多値画像
情報に2値化処理が加えられる。この2値化処理には、
第1の2値画像情報より低濃度の画素が黒データになる
ようなしきい値が用いられる。このように、この画像処
理装置では、チェックマークの有無を判断する手段とし
て、第2の判断手段が付加されているため、従来の判定
では、チェックマーク無しと誤って判定されていた、た
とえば、その一部がかすれたマークも正確に判断され
る。また、単に、判断に用いるしきい値を低下させたの
ではなく、第1のしきい値以上の濃度の画素を有するこ
とを必要条件としているため、マークシート上の汚れを
チェックマークと誤認識してしまうこともない。
【0016】請求項3記載の発明は、原稿上の画像を所
定の間隔ごとにライン単位で読み取ってその画像濃度に
応じた画像情報を出力する読取手段と、この読取手段が
出力するライン単位の画像情報に対して2種の処理を加
えて解像度の異なる第1の画像情報および第2の画像情
報を作成して出力する画像処理手段と、この画像処理手
段に読取手段からの画像情報が入力される周期を画像処
理手段が第1および第2の画像情報の出力に要する時間
に応じて制御する制御手段と、画像処置手段が出力する
第1および第2の画像情報を格納するための格納手段
と、この格納手段に格納された第1の画像情報を用いて
原稿上の画像に対するパターン認識を行い、第1の画像
情報では認識が困難な画像領域に対しては、第1の画像
情報より高解像度の第2の画像情報を用いてパターン認
識を再実行するパターン認識手段とを具備する。
【0017】すなわち、請求項3記載の発明では、読取
手段がライン単位に出力する画像情報を基に画像処理手
段が作成する第1および第2の画像情報を共に用いて、
原稿上の画像のパターン認識を行なう。制御手段は、画
像処理手段が2種の画像情報を格納手段に格納するため
に必要な時間に応じて、読取手段を制御して、読み取り
間隔を一定に維持したまま、画像処理手段に画像情報が
入力される周期を変更する。パターン認識手段は、第1
の画像情報で認識が困難な画像領域に対しては、第1の
画像情報より高解像度の第2の画像情報を用いてパター
ン認識を再実行する。このように、この画像処理装置で
は、パターン認識が容易な画像データに対しては、情報
量の少ない第1の画像情報が用いられるため、処理速度
が早いものとなり、第1の画像情報を用いたパターン認
識が困難である場合には、情報量の多い第2の画像情報
を用いてパターン認識を再実行するため、認識結果が不
確かなものになることもない。また、画像処理手段に画
像情報が入力される周期を変更する機構を有しているた
め、画像処理手段に出力させる2種の画像情報の解像度
などが、データ転送速度により律速されることがない。
【0018】
【実施例】以下、実施例につき本発明を詳細に説明す
る。
【0019】図1に、本発明の一実施例における画像処
理装置の概要を示す。このように、実施例の画像処理装
置は、制御部12とスキャナ部13とプリンタ部14か
ら構成されており、各部へは、図示していない電源供給
部から電源が供給されている。まず、これら各部の構成
およびその動作の説明を簡単に行なうことにする。最初
に、制御部12の構成の説明を行う。
【0020】制御部12は、中央処理装置(CPU)2
1と半導体メモリ22と磁気ディスク装置23とCDR
OM(Compact Disk Read Only Memory )24と画像処
理回路25と通信部261 、262 とインターフェース
271 、272 とコントロールパネル28で構成され、
各部は、バス291 で相互に接続されている。CPU2
1は、各部の統合的な制御を行う制御回路であり、半導
体メモリ22は、CPU21が必要とするプログラムの
記憶や、スキャナ部13で読み込まれた画像情報の一時
記憶などに使用される。CPU21が使用するプログラ
ムは、磁気ディスク装置23とCDROM24の両方に
格納されている。また、磁気ディスク装置23は、画像
情報の一時記憶および格納にも使用される。
【0021】CPU21は、電源投入時(または、リセ
ット時)の動作だけを規定したプログラムを記憶してお
り、電源投入時には、そのプログラムに従い、磁気ディ
スク装置23に格納されたプログラムのうち、必要なも
のだけを半導体メモリ22に転送する。この処理以降の
CPU21の動作手順は、半導体メモリ22に記憶され
たプログラムにより指示されることになる。また、特殊
な動作の実行が指示された場合には、CPU21は、そ
の動作に必要なプログラムを磁気ディスク装置23から
読み込む。このプログラムの読み込みが、磁気ディスク
装置23の異常により、正常に行なえない場合には、C
PU21は、プログラムの入力先をCDROM24に自
動的に切り替える。なお、この画像処理装置では、オペ
レーティングシステム(OS)として、ユニックス(U
NIX)を使用しており、一時記憶が必要な画像情報フ
ァイルは、CPU21の指示により、半導体メモリ22
または磁気ディスク装置23のいずれかに記憶される
が、その選択手順は、本装置の動作を指示するためのプ
ログラムでは規定しておらず、OSにより規定されてい
る。
【0022】画像処理回路25は、たとえば、半導体メ
モリ22に格納された画像情報に対して、拡大や縮小、
フィルタリングなどの処理を加える回路であり、その処
理内容の指示は、CPU21により行なわれる。通信部
261 は、電話回線を通して通信を行うために、デジタ
ル信号とアナログ信号間の変換を行う回路であり、通信
部262 は、デジタル伝送のための回路である。通信部
261 および262 は、それぞれ、図示していない伝送
ケーブルにより他装置と接続される。インターフェース
271 および272 は、それぞれ、スキャナ部13およ
びプリンタ部14とのデータ転送を行なう回路である。
コントロールパネル28は、CPU21に、動作内容を
指定するため複数のスイッチと、指定された動作内容を
表示するための液晶パネルで構成されている。
【0023】次に、スキャナ部の構成の説明を行う。原
稿の走査方法には、さまざまなものがあるが、ここで
は、プラテン上に設置された原稿に対して、主走査をラ
インセンサにより行い、副走査を、原稿照射用光源およ
び光学系を移動することにより行なうタイプのスキャナ
を用いている。
【0024】図2に、スキャナ部の構成を示す。スキャ
ナ部13は、CCD(Charge Coupled Device)31とA
/D変換器32とシェーディング補正回路33とデジタ
ルフィルタ34と画像処理回路351 、352 と副走査
機構36と同期信号発生回路37で構成されている。C
CD31は、原稿上の1ライン分の画像を、1インチ当
たり400個の画素に分解し、各画素の濃度に応じた電
気信号を出力する素子であり、その濃度信号は、A/D
変換器32で、8ビットのデジタル信号に変換される。
CCD31による画像の読み取りタイミング(転送レジ
スタへの移行タイミング)は、同期信号発生回路37か
ら、一定の周期で供給される信号で指示され、A/D変
換器32における変換タイミングも、同期信号発生回路
37からの信号で指示される。この同期信号発生回路3
7の動作の詳細は後述する。
【0025】A/D変換器32の出力するデジタル信号
は、シェーディング補正回路33に入力され、CCD3
1を構成する光電変換素子の特性の違いに応じた補正で
あるシェーディング補正が施される。シェーディング補
正回路33の出力は、デジタルフィルタ34に入力さ
れ、必要に応じて細線強調などの補正が施される。デジ
タルフィルタ34に実行させる処理内容の指定は、CP
U21が行なう。デジタルフィルタ34の出力は、画像
処理回路351 に入力されており、画像処理回路351
の出力は、画像処理回路352 を通る経路と、通らない
経路とで制御部12に出力されている。
【0026】画像処理回路351 および352 は、画像
情報に対して、拡大、縮小などのデジタル処理を行なう
回路である。これらの回路に実行させる処理内容の指定
も、CPU21により行なわれる。なお、通常の動作状
態では、画像処理回路351における画像処理は行われ
ず、画像処理回路352 において、50%縮小処理と2
値化処理が行われるように設定してある。副走査機構3
6は、図示していない照射用光源および光学系の位置を
制御することにより、CCD31に、原稿上の異なるラ
インの画像の読み取りを行なわせる機構であり、照射用
光源、光学系を数種の速度で移動できるように構成され
ている。副走査機構36が、移動速度が変更できるよう
に構成されているのは、以下の理由による。
【0027】1種類の画像情報しか出力しない従来のス
キャナでは、副走査機構の移動速度は、CCDの光電変
換速度、または、副走査機構を構成する機械部品の安定
動作速度により律速されていた。しかし、実施例のスキ
ャナ部13では、2種類の画像情報を出力するため、C
PU21により設定された処理内容によっては、光学系
を移動速度を固定しておいた場合、制御部12へのデー
タ転送が間に合わなくなる場合が生ずる。副走査機構3
6の移動速度の変更機能は、このような場合に対処する
ために設けられたものであり、CPU21の指示に応じ
て、以下のような形で、画像情報が画像処理回路351
に入力される頻度を低減する。
【0028】CPU21は、画像処理回路35に実行さ
せる処理が、大量のデータ転送を必要とするものである
場合、スキャナ部13に対して画像処理回路の処理内容
の指示と同時に、スキャン速度の変更指示を出す。スキ
ャン速度の変更指示を受信した同期信号発生回路37
は、その指示内容に従って、副走査機構36を制御し
て、照射用光源および光学系の移動速度を、標準速度の
1/N(Nは整数)に低下させる。また、それと同時
に、A/D変換器32へ同期信号を出力する周期をN倍
に延ばす。既に説明したように、CCD31による画像
の読み取りタイミング(転送レジスタへの移行タイミン
グ)は、同期信号発生回路37から、一定の周期で供給
される信号で指示されているため、CCD31により読
み出されたNライン分のデータのうち、1ライン分のデ
ータだけがシェーディング補正回路33に出力されるよ
うになる。すなわち、以上のような動作により、読み取
りが行われるライン間隔を一定に維持したまま、画像情
報が画像処理回路35に入力される周期だけを変化させ
ることができることになる。
【0029】なお、実際に、この制御が必要となるの
は、高解像度の画像情報を2系統出力させる場合に限ら
れ、通常の動作状態では、CCDの光電変換速度および
副走査機構を構成する機械部品の安定動作速度により決
定された標準の移動速度で、2系統の画像情報の出力は
可能である。
【0030】図3に、プリンタ部の構成を示す。プリン
タ部14は、バス制御部41と圧縮・伸長部421 、4
2 とメモリ制御部43と画像メモリ44とプリンタ4
5で構成されている。ここで用いたプリンタ45は、4
階調の印刷が行なえるレーザビームプリンタである。バ
ス制御部41は、バス293 を介して制御部12のイン
ターフェース272 と接続されており、入力された2ビ
ットの画像情報に対してグレイコード変換を行う機能
と、変換したデータを上位ビットと下位ビットに分解す
る機能を備えている。圧縮・伸長部421 、422 は、
MMR(ModifiedModified READ)符号化方式を用い
て、1ビットの信号列の圧縮または伸長を行なう回路で
ある。メモリ制御部43は、伸長された上位ビットデー
タと下位ビットデータとから2ビットのデータを合成し
て、グレーコード逆変換を行なう機能を備えた回路であ
る。画像メモリ44は、印刷を行なう1ページ分の画像
情報の格納に用いられる。なお、このプリンタ部14
は、印刷を伴わない、画像情報の圧縮にも使用されるも
のである。
【0031】図4に、電源供給部の構成を示す。電源供
給部は、メインスイッチ51と変圧整流器52と電源制
御回路53とバッテリ54と安定化回路551 、552
で構成されている。商用電源は、メインスイッチ51を
介して変圧整流器52に入力され、変圧整流器52は、
入力された交流電圧を変圧、整流して、2系統の直流電
圧を出力する。一方の出力は、負荷変動により電圧が変
動しないように設けられた安定化回路551 に入力さ
れ、安定化回路551 の出力は、スキャナ部、プリンタ
部などの、電源供給が停まっても、さほど、問題が生じ
ない回路へ供給されている。変圧整流器52の他方の出
力は、電源制御回路53を介して安定化回路552 に入
力され、安定化回路552 の出力は、制御部12に供給
されている。
【0032】電源制御回路53は、メインスイッチ51
の状態と商用電源の供給状態および制御部12の動作状
態を監視しており、制御部12が動作している状態で、
メインスイッチ51のオフまたは商用電源の供給断が生
じた場合には、制御部12への電源供給をバッテリ54
からの供給に切り替えるとともに、制御部12に対し
て、UNIXシステムで必要とされる動作停止処理の開
始を指示する。そして、電源制御回路53は、制御部1
2から動作停止処理の完了を知らせる信号を受信したと
きに、バッテリ54からの電源供給を停止する。また、
電源制御回路53には、タイマーが内蔵されており、動
作停止処理の完了を知らせる信号が、動作停止処理の開
始を指示してから5分経過しても得られないときには、
バッテリ54の過放電を防ぐためにバッテリ54からの
電源供給を停止する。
【0033】このように、実施例の画像処理装置では、
停電に対する保護が必要な機器に対してのみ、バッテリ
バックアップを行なうように構成することにより、バッ
テリの低容量化を図っている。
【0034】以下に、実施例の画像処理装置の総合的な
動作を説明する。まず、マークシートの読み取り動作に
ついて説明する。
【0035】図5に、実施例の画像処理装置が、読み取
りの対象とするマークシートの概要を示す。マークシー
トは、図示したように、複数のマーク欄61とマーク欄
61の位置を指示するためのマーク欄指示部62とバー
コード63が印刷されたものであり、このうち、マーク
欄61は、スキャナ部13で読み取りが行なえない色で
印刷されている。バーコード63は、マークシートの種
類を示すためのものである。
【0036】図6に、マークシート読み取り動作の流れ
を示す。この図には、CPU21の動作を中心とした流
れを示してある。また、この読み取り動作は、コントロ
ールパネル28に設けられた所定のスイッチの押下によ
り開始される。
【0037】読み取り動作の開始を指示されたCPU2
1は、原稿の読み取りを開始するようにスキャナ部に指
示を出す(ステップS101)。スキャナ部は、その指
示に従い、原稿の読み出しを開始し、400spi、8
ビットの画像情報と200spi、1ビットの画像情報
を半導体メモリに書き込んでいく。
【0038】1ページ分の画像情報の転送の終了を通知
されたCPU21(ステップS102)は、200sp
i、1ビットの画像情報を用いて、その画像情報中のバ
ーコード部に対応する部分のデータを検査し、バーコー
ドが有るか否かの判定を行なう(ステップS103)。
そして、バーコードがない場合(ステップS103;
N)には、その原稿がマークシートではないものと判断
して、コントロールパネル28で指定されている条件
で、コピーなどを行なう(ステップS104)。バーコ
ード情報であった場合(ステップS103;Y)には、
磁気ディスク装置から、そのバーコードで指定されるマ
ークシートの書式、すなわち、マーク欄の位置情報と、
各マーク欄により指定される処理内容情報を読み出し、
半導体メモリに記憶する(ステップS105)。
【0039】そして、200spi、1ビットの画像情
報を用いて、マーク欄指示部62に対応する部分を検索
し、さらに、ステップS105で読み込んだマーク欄の
位置情報を用いて、マーク欄に対応する画像情報を特定
(ステップS106)し、そのデータ中に黒データがあ
るか否かの判定を行なう(ステップS107)。黒デー
タがない場合(ステップS107;N)には、検査対象
としているマーク欄はチェックマークが記入されていな
いものと判断して、その旨を記憶する(ステップS11
1)。そして、1ページ分のマーク欄の検査が完了して
いない場合(ステップS113;N)には、ステップS
106に戻り、次のマーク欄の検査を行なう。
【0040】検査対象としているマーク欄内に、黒デー
タがある場合(ステップS107;Y)、そのマーク欄
中に基準数以上の黒データがあるか否かの判定(ステッ
プS108)を行なう。基準数以上の黒データがあった
場合(ステップS108;Y)には、半導体メモリに、
現在、検査対象となっているマーク欄がチェックされて
いる旨の情報を書き込む(ステップS112)。また、
基準数以上の黒データがなかった場合(ステップS10
8;N)には、その黒データがチェックマークによるも
のか否かを更に正確に判断するために、400spi、
8ビットの画像情報中のそのマーク欄に対応する部分の
データを抽出して、スキャナ部で2値化に用いたしきい
値(第1のしきい値)よりも、淡い濃度の画素が黒デー
タと判断されるしきい値(第2のしきい値)を基準にし
て、200spi、1ビットの画像情報を作成(ステッ
プS109)する。そして、その2値画像情報中に、黒
データが基準数以上あるか否かを判定(ステップS11
0)し、黒データが基準数以上あった場合(Y)には、
そのマーク欄は、チェックマークが記入されていると判
断し、ステップS113に進む。黒データが基準数以上
なかった場合(ステップS110;N)は、チェックが
なされていないものとして、ステップS113に進む。
【0041】これら一連の処理を、全てのマーク欄に対
して行なった(ステップS113;Y)後に、ステップ
S111またはステップS112において半導体メモリ
に書き込まれた情報と、ステップS105において読み
出しておいた情報を基に、装置の動作内容を指定する情
報の書き換えが行なわれ、マークシート読み取り動作は
終了する。
【0042】ここで、上述のような2段階の判定動作に
より、マークシートへのチェックマーク記入の有無の判
定が正確に行なえる理由を簡単に説明しておく。図6を
用いた説明から明らかなように、この検査動作では、第
1のしきい値以上の濃度の画素を基準数以上有するマー
ク欄と、第1のしきい値以上の濃度の画素を1以上有
し、かつ、第2のしきい値以上の濃度の画素を基準数以
上有するマーク欄が、チェックマークが記入されている
と判断されることになる。このうち、前者の判定条件
は、従来の判定条件と同様のものである。しかし、実施
例の画像処理装置では、チェックマークの判定条件とし
て、後者の判定条件を加えているので、従来の判定で
は、チェックマーク無しと誤って判定されていた、たと
えば、その一部がかすれたマークも正確に判断される。
また、単に、判断に用いるしきい値を低下させたのでは
なく、第1のしきい値以上の濃度の画素を有することを
必要条件としているため、マークシート上の汚れをチェ
ックマークと誤認識してしまうこともない。
【0043】なお、実施例の画像処理装置は、ステップ
S107の判断において、黒データの有無で動作が分岐
するように構成したが、ある数を基準として、その数と
の大小関係により分岐するように構成してもよいことは
当然である。また、実施例の画像処理装置では、2種の
画像情報の作成をスキャナ部が行なっているが、このマ
ークシートの読み取り技術自体は、多値画像情報だけを
出力するスキャナを備えた画像処理装置にも適用可能で
あり、この場合には、スキャナが出力する多値画像情報
を基に、制御部内で、2値画像情報を作成するようにす
ればよい。
【0044】実施例の画像処理装置では、原稿上の文字
認識も、マークシートの読み取りと同様に、2種の画像
情報を用いて行なわれる。ここでは、1ページ分の画像
情報からそこに書かれた文字を認識してキャラクタコー
ドに変換する場合を例に、その動作の説明を行うことに
する。
【0045】図7に、文字認識動作の流れを示す。文字
認識動作を指示されたCPU21は、原稿の読み取りを
開始するようにスキャナ部に指示を出す(ステップS2
01)。なお、このとき、400spi、1ビットの画
像情報と200spi、1ビットの画像情報を出力する
ような指示も併せて行なう。
【0046】1ページ分の画像情報の転送の終了を通知
されたCPU21(ステップS202)は、200sp
i、1ビットの画像情報を用いて、1文字分の画像情報
を抽出(ステップS203)し、その画像情報中の黒デ
ータのパターンと一致する、文字パターンデータを探索
する(ステップS204)。この探索において抽出した
データと一致するとみなせる文字パターンが検索できた
場合(ステップS205;Y)には、その文字パターン
に対応するキャラクタコードを、検査対象のデータの位
置情報に関連づけて記憶する(ステップS208)し、
未評価の画像情報がある場合(ステップS209;N)
には、ステップS203に戻る。
【0047】一致する文字パターンが検索できなかった
場合(ステップS205;N)にはスキャナ部が出力し
た画像情報のうち、高解像度のデータである400sp
i、1ビットの画像情報の、検査対象としている文字領
域に対応する部分のデータを抽出(ステップS206)
して、そのデータを用いて最もパターンが近似した文字
を探索(ステップS207)し、その文字パターンに対
応するキャラクタコードを、検査対象のデータの位置情
報に関連づけて記憶(ステップS208)する。
【0048】認識対象となった画像情報が、活字を読み
取ったものである場合、低解像度の画像情報を用いたス
テップS204における探索処理で、一致する文字パタ
ーン(一致する可能性があるしきい値以上の文字パター
ン)が見いだせるので、通常、手書きの文字だけが、ス
テップS206およびS207における処理対象とな
る。このように、実施例の画像処理装置では、活字文字
は、低解像度のデータを用いて高速に、手書き文字は、
高解像度のデータを基に正確に認識されることになり、
パターン認識に要する時間を短縮することができる。
【0049】最後に、実施例の画像処理装置における、
画像情報の格納方法および印刷手順を、コピー機能の1
つである電子ソートを例として説明する。なお、電子ソ
ートとは、複数枚の原稿のコピーを複数組、ページ順に
出力する機能のことを言い、ここでは、5ページの原稿
のコピーを3セット作成させるものとする。
【0050】この場合、マークシートの所定の位置に設
けられた、電子ソートの実行を指示するマーク欄と、3
セットのコピーの作成を指示するマーク欄とをチェック
して、そのマークシートと共に、5ページの原稿を自動
供給装置にセットして、コントロールパネル上のスイッ
チを押下することにより動作開始を指示する。
【0051】動作開始を指示されたCPU21は、図6
に示した流れに従い、マークシートの内容を読み取り、
内部パラメータを書き換えた後に、スキャナ部に400
spi、2ビットで画像情報の出力を行なうように指示
を出す。スキャナ部は、順に原稿上の画像を読み取って
いき、400spi、2ビットの画像情報を作成して、
プリンタ部に供給していく。
【0052】プリンタ部では、図3を用いて説明したよ
うに、2ビットの画像情報のグレイコード変換を行なっ
た後に、上位ビットデータのMMR圧縮と、下位ビット
データのMMR圧縮とを行い、それらを個別のファイル
として半導体メモリ、または、磁気ディスク装置に記憶
していく。グレーコード変換を行なった後に、圧縮を行
なっている理由を以下に記す。
【0053】画像を走査して、その濃度の順に、“0
0”、“01”、“10”、“11”の2進数を割り当
てて4値化した場合、その下位ビットから構成されるデ
ータは、濃度が1レベル変化する3か所で、ビットが反
転することになる。これに対して、グレーコード変換を
行なうと、その濃度の順に、“00”、“01”、“1
1”、“10”というデータが割り当てられることにな
り、濃度が1レベル変化する3か所のうち、2か所でし
か下位ビットが反転しなくなる。このため、下位ビット
列に“0”または“1”が連続することが多くなり、圧
縮率が向上することになる。実際、同一の画像情報に対
するMMR圧縮率(MMR圧縮後のコード量と元の画像
情報量との比)の評価結果の一例を示せば、グレーコー
ド変換無しの圧縮では、MMR圧縮率が、11.4%で
あるのに対し、グレーコード変換を行なった後に圧縮し
た場合には、8.3%となる。画像情報の種類により、
MMR圧縮率の値自体は異なるが、グレーコード変換後
の圧縮率は、変換なしの圧縮に比べて、平均して25%
程度、圧縮率が向上することが確認されている。
【0054】さて、半導体メモリまたは磁気ディスク装
置に、5ページ分の圧縮データが格納されると、CPU
21は、第1ページに対応する2つのファイルをプリン
タ部に供給し、プリンタ部では、それぞれのデータを圧
縮・伸長部421 、422 で伸長した後に、メモリ制御
部43で、それらのデータの合成と、グレーコード逆変
換を施し、画像メモリ44に格納していく。プリンタ4
5は、画像メモリ44に1ページ分のデータが書き込ま
れた段階でプリント動作を開始する。このような動作
を、第1ページから第5ページのデータに対して3回繰
り返すことにより、CPU21は、電子ソート動作を完
了させる。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
記載の発明では、チェックマークの記入の有無を検出す
るときに、光電変換したデータを基に2値化した画像情
報と、多値化した画像情報を作成しておき、2値画像情
報では、判定が困難な領域に対しては、多値画像情報か
ら新たな2値画像情報を作成し、その2値画像情報を用
いて再判定を行なう。このため、チェックマークの有無
が誤って判定されることが少なくなる。また、2値画像
情報および多値画像情報を光電変換したデータから直接
作成しているので、マークシート判定に要する総合的な
時間を短縮することができる。
【0056】請求項2記載の発明では、チェックマーク
記入の有無を検出するときに、光電変換したデータを基
に多値化した画像情報を作成し、その多値画像情報を基
に更に2値化処理を加えた画像情報を作成しておき、2
値画像情報では、判定が困難な領域に対しては、多値画
像情報から新たな2値画像情報を作成し、その2値画像
情報を用いて再判定を行なう。このため、チェックマー
クの有無が誤って判定されることが少なくなる。
【0057】請求項3記載の発明では、パターン認識が
容易な画像データに対しては、情報量の少ない低解像度
の画像情報が用いられるため、処理速度が早いものとな
り、その画像情報を用いたパターン認識が困難である場
合には、情報量の多い高解像度の画像情報を用いてパタ
ーン認識を再実行するため、認識結果が不確かなものに
なることもない。また、画像処理手段に画像情報が入力
される周期を変更する機構を有しているため、画像処理
手段に出力させる2種の画像情報の解像度などが、デー
タ転送速度により律速されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画像処理装置の概
要を示す構成図である。
【図2】 実施例による画像処理装置のスキャナ部の概
要を示す構成図である。
【図3】 実施例による画像処理装置のプリンタ部の概
要を示す構成図である。
【図4】 実施例による画像処理装置の電源供給部の概
要を示す構成図である。
【図5】 実施例による画像処理装置で使用するマーク
シートの形状を示す概要図である。
【図6】 実施例による画像処理装置のマークシート読
み取り動作の流れを示す流れ図である。
【図7】 実施例による画像処理装置の文字認識動作の
流れを示す流れ図である。
【図8】 従来の画像処理装置の概要を示すブロック図
である。
【図9】 従来のマークシート読み取り技術を説明する
ためのマークシートの概要図である。
【符号の説明】
12…制御部、13…スキャナ部、14…プリンタ部、
21…CPU、22…半導体メモリ、23…磁気ディス
ク装置、24…CDROM、25…画像処理部、26…
通信部、27…インターフェース、28…コントロール
パネル、29…バス、31…CCD、32…A/D変換
器、33…シェーディング補正回路、34…デジタルフ
ィルタ、35…画像処理回路、36…副走査機構、37
…同期信号発生回路、41…バス制御部、42…圧縮・
伸長部、43…メモリ制御部、44…画像メモリ、45
…プリンタ、51…メインスイッチ、52…変圧整流
器、53…電源制御回路、54…バッテリ、55…安定
化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 享 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 池上 昇平 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 中津 貞夫 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 小林 修 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士 ゼロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マークシート上の画像を所定の間隔ごと
    にライン単位で読み取ってその画像濃度に応じた画像情
    報を出力する読取手段と、 この読取手段が出力するライン単位の画像情報に処理を
    加えてその濃度情報を2値化した第1の2値画像情報と
    濃度情報を多値化した多値画像情報とを出力する画像処
    理手段と、 この画像処理手段が出力する第1の2値画像情報および
    多値画像情報を格納するための格納手段と、 この格納手段に格納された第1の2値画像情報を用いて
    前記マークシートのマーク欄に存在する黒データの数を
    計数する第1の計数手段と、 この第1の計数手段が計数した黒データの数が第1基準
    数以上である場合に、そのマーク欄にチェックマークが
    あると判断し、黒データの数が前記第1基準数より小さ
    い第2基準数以下である場合には、そのマーク欄にチェ
    ックマークが記入されていないと判断する第1の判断手
    段と、 前記第1の計数手段が計数した黒データの数が第2基準
    数より多く、かつ、前記第1基準数より少ない場合に、
    前記格納手段に格納された多値画像情報のそのマーク欄
    に対応する部分のデータを2値化して、前記第1の2値
    画像情報よりも低濃度の画素が黒データと判断される第
    2の2値画像情報を作成する作成手段と、 この作成手段で作成された第2の2値画像情報内に黒デ
    ータが前記第1基準数以上存在していた場合には、その
    マーク欄にチェックマークが記入されていると判断し、
    黒データの数が第1基準数より少ない場合には、そのマ
    ーク欄にチェックマークが記入されていないと判断する
    第2の判断手段と、 前記第1の判断手段と第2の判断手段の判断結果に応じ
    て前記マークシートに記入された情報を認識する認識手
    段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 マークシート上の画像を所定の間隔ごと
    にライン単位で読み取ってその画像濃度に応じた画像情
    報を出力する読取手段と、 この読取手段が出力するライン単位の画像情報を処理し
    てその濃度情報を多値化した多値画像情報を出力する第
    1の画像処理手段と、 この第1の画像処理手段が出力する多値画像情報を格納
    する第1の格納手段と、 この第1の格納手段に格納された多値画像情報を用いて
    その濃度情報を2値化した第1の2値画像情報を出力す
    る第2の画像処理手段と、 この第2の画像処理手段が出力する第1の2値画像情報
    を格納するための第2の格納手段と、 この第2の格納手段に格納された第1の2値画像情報を
    用いて前記マークシートのマーク欄に存在する黒データ
    の数を計数する第1の計数手段と、 この第1の計数手段が計数した黒データの数が第1基準
    数以上である場合に、そのマーク欄にチェックマークが
    あると判断し、黒データの数が前記第1基準数より小さ
    い第2基準数以下である場合には、そのマーク欄にチェ
    ックマークが記入されていないと判断する第1の判断手
    段と、 前記第1の計数手段が計数した黒データの数が第2基準
    数より多く、かつ、前記第1基準数より少ない場合に、
    前記第1の格納手段に格納された多値画像情報のそのマ
    ーク欄に対応する部分のデータを2値化して、前記第1
    の2値画像情報よりも低濃度の画素が黒データと判断さ
    れる第2の2値画像情報を作成する作成手段と、 この作成手段で作成された第2の2値画像情報内に黒デ
    ータが前記第1基準数以上存在していた場合には、その
    マーク欄にチェックマークが記入されていると判断し、
    黒データの数が第1基準数より少ない場合には、そのマ
    ーク欄にチェックマークが記入されていないと判断する
    第2の判断手段と、 前記第1の判断手段と第2の判断手段の判断結果に応じ
    て前記マークシートに記入された情報を認識する認識手
    段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原稿上の画像を所定の間隔ごとにライン
    単位で読み取ってその画像濃度に応じた画像情報を出力
    する読取手段と、 この読取手段が出力するライン単位の画像情報に対して
    2種の処理を加えて解像度の異なる第1の画像情報およ
    び第2の画像情報を作成して出力する画像処理手段と、 この画像処理手段に前記読取手段からの画像情報が入力
    される周期を画像処理手段が前記第1および第2の画像
    情報の出力に要する時間に応じて制御する制御手段と、 前記画像処置手段が出力する第1および第2の画像情報
    を格納するための格納手段と、 この格納手段に格納された第1の画像情報を用いて前記
    原稿上の画像に対するパターン認識を行い、第1の画像
    情報では認識が困難な画像領域に対しては、第1の画像
    情報より高解像度の第2の画像情報を用いたパターン認
    識を再実行するパターン認識手段とを具備することを特
    徴とする画像処理装置。
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