JP2726623B2 - 給湯器用のメンテナンス装置 - Google Patents

給湯器用のメンテナンス装置

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JP2726623B2
JP2726623B2 JP10035494A JP10035494A JP2726623B2 JP 2726623 B2 JP2726623 B2 JP 2726623B2 JP 10035494 A JP10035494 A JP 10035494A JP 10035494 A JP10035494 A JP 10035494A JP 2726623 B2 JP2726623 B2 JP 2726623B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雰囲気温度の変化に伴
って所定の相関関係を有する状態で変化する抵抗値に対
応する検出情報を出力する温度検出手段と、前記温度検
出手段の検出情報に基づいて、給湯用動作部を制御する
給湯制御手段とが備えられている給湯器用のメンテナン
ス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の給湯器において、従来では、
雰囲気温度の変化に伴って変化する抵抗値に対して、例
えば定電圧を供給した状態で流れる電流値、あるいは、
定電流を供給した状態における電圧値等の検出情報を出
力させるように構成して、給湯制御手段がその検出情報
に基づいて給湯用動作部を制御するよう構成すると共
に、前記検出情報に対応する前記雰囲気温度(検出温
度)を、例えば、給湯器に備えられる温度表示部に表示
させるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、検出対象である温度だけを表示させる構成となって
いたために、例えば、温度検出手段あるいは給湯制御手
段のいずれかが故障して、検出温度と実際の温度とが異
なった温度になっているような場合において、その故障
箇所を調査して修理するメンテナンス作業に当たって、
温度検出手段の故障であるか、あるいは、給湯制御手段
の故障であるかの判定が困難となっていた。本発明は、
このような点に着目してなされたものであって、その目
的は、合理的な改良によって、メンテナンス作業を容易
に行えるようにする給湯用のメンテナンス装置を提供す
る点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明の特徴構成は、
雰囲気温度の変化に伴って所定の相関関係を有する状態
で変化する抵抗値に対応する検出情報を出力する温度検
出手段と、前記温度検出手段の検出情報に基づいて、給
湯用動作部を制御する給湯制御手段とが備えられている
給湯器用のメンテナンス装置において、前記温度検出手
段の検出情報に基づいて、前記抵抗値及び検出温度を求
める検出情報処理手段と、前記温度検出手段の検出情
報、前記検出温度、及び、前記抵抗値の夫々を表示する
表示手段が備えられている点にある。
【0005】第2発明の特徴構成は、第1発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記検出情報処理
手段が、前記給湯制御手段に備えられると共に、前記給
湯制御手段が、通常動作制御モードとメンテナンス制御
モードに切り換え可能に構成され、前記給湯制御手段
は、前記メンテナンス制御モードに切り換えられた状態
において、前記温度検出手段の検出情報、前記検出情報
処理手段によって求められた前記検出温度及び前記抵抗
値の夫々の情報を、前記表示手段に対して送出させるよ
うに構成されている点にある。
【0006】第3発明の特徴構成は、第1発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記検出情報処理
手段が、前記表示手段に備えられ、前記給湯制御手段
は、前記表示手段に対して、前記温度検出手段の検出情
報を送出させるように構成されている点にある。
【0007】第4発明の特徴構成は、第1、第2又は第
3発明の実施に好適な構成を特定するものであって、前
記給湯制御手段に、前記表示手段が着脱可能に接続され
るように構成されている点にある。
【0008】第5発明の特徴構成は、第1、第2、第3
又は第4発明の実施に好適な構成を特定するものであっ
て、前記表示手段に、人為操作に基づいて任意の設定温
度を設定する設定手段と、前記設定温度に対して前記所
定の相関関係を有する設定抵抗値、並びに、その設定抵
抗値に対応する前記温度検出手段の設定検出情報を演算
する演算部とが備えられ、前記表示手段は、前記設定温
度、前記設定抵抗値及び前記設定検出情報の夫々を表示
するように構成されている点にある。
【0009】第6発明の特徴構成は、第1、第2、第
3、第4又は第5発明の実施に好適な構成を特定するも
のであって、前記表示手段が、モニター装置を備えたパ
ーソナルコンピュータで構成されている点にある。
【0010】
【作用】第1発明の特徴構成によれば、温度検出手段か
ら出力される検出情報に基づいて、検出情報処理手段に
より抵抗値及び検出温度が求められ、求められた抵抗
値、検出温度及び温度検出手段から出力される検出情報
の夫々が、表示手段によって表示されるので、例えば、
故障修理等のメンテナンス作業において、温度検出手段
における抵抗値や前記検出情報に相当する値等の実測値
と、表示された抵抗値や前記検出情報とを比較する等の
手法を用いることによって、異常箇所の判別等が可能に
なる。
【0011】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による作用に加えて次の作用がある。給湯制御
手段に備えられた検出情報処理手段によって前記抵抗値
及び検出温度が求められ、給湯制御手段がメンテナンス
制御モードに切り換えられた状態で、前記検出情報、抵
抗値及び検出温度の夫々の情報が、表示手段に送出され
て表示されることになるから、表示手段は、抵抗値及び
検出温度を求めるための構成が不要で、前記各情報を受
け取り表示させるだけの構成で対応できる。
【0012】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。
前記検出情報処理手段が表示手段に備えられるから、給
湯制御手段は、温度検出手段から出力される検出情報だ
けを表示手段に送出させればよいので、給湯制御手段に
対して大幅な改良を加える必要がない。
【0013】第4発明の特徴構成によれば、第1、第2
又は第3発明の特徴構成による作用に加えて次の作用が
ある。表示手段が給湯制御手段に着脱可能に設けられる
から、通常の給湯制御が表示手段が取り外された状態で
実行され、例えば、異常が発生して修理点検等を必要と
するときにのみ、表示手段を接続させることで、メンテ
ナンス作業に対応できる。
【0014】第5発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3又は第4発明の特徴構成による作用に加えて次
の作用がある。表示手段に表示される、前記検出情報、
抵抗値及び検出温度とは別に、任意に設定される設定温
度、及び、その設定温度に基づいて上述したように演算
される、即ち、正常な状態での設定抵抗値、設定検出情
報の夫々が表示されるので、温度検出手段の検出情報に
基づく値(検出温度、抵抗値、検出情報)と、演算に基
づく正常な状態での値(設定温度、設定抵抗値、設定検
出情報)とを、容易に比較することができ、異常箇所の
判定が行い易くなる。
【0015】第6発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4又は第5発明の特徴構成による作用に加
えて次の作用がある。多くの情報を表示可能なモニター
装置を備えたパーソナルコンピュータを用いることによ
って、専用の表示装置を設けることなく、上述したよう
な各情報の比較が行い易いものになる。
【発明の効果】第1発明の特徴構成によれば、検出温度
だけでなく、抵抗値及び温度検出手段の検出情報も合わ
せて表示されるから、メンテナンス作業において、異常
箇所の判定により、その後の修理作業等を能率よく行う
ことが可能となる給湯器用のメンテナンス装置を提供で
きるに至った。
【0016】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による効果に加えて次の効果がある。表示手段
は、前記各情報を受け取り表示させるだけよく、表示手
段が簡単な構成で対応できると共に、制御内容が異なる
別の給湯制御手段に対して表示手段を共用することが可
能となる。
【0017】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。
給湯制御手段において、温度検出手段の検出情報に基づ
く各動作部の制御に異常がある場合であっても、表示手
段による、検出温度、抵抗値及び検出情報の表示が正常
に行われるから、給湯制御手段の異常であることが判別
可能となる。
【0018】第4発明の特徴構成によれば、第1、第2
又は第3発明の特徴構成による効果に加えて次の効果が
ある。表示手段は、給湯器に対する別付のメンテナンス
作業専用の装置と位置付けることができ、給湯器が簡単
な構造で済む利点がある。
【0019】第5発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3又は第4発明の特徴構成による効果に加えて次
の効果がある。検出される値(検出温度、抵抗値、検出
情報)と、その検出される値に対応した正常な動作状態
での値(設定温度、設定抵抗値、設定検出情報)とが表
示手段に表示されるから、例えば、複数の設定温度に対
する正常な動作状態での上記値が一欄表として記載され
るようなマニュアルを見ながら作業する場合に比較し
て、異常判別が容易に行えるものとなる。
【0020】第6発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4又は第5発明の特徴構成による効果に加
えて次の効果がある。一般に広く普及しているパーソナ
ルコンピュータを用いることで、専用の表示装置を設け
る必要が無く、低コストで対応できると共に、多くの情
報を同時に表示することが可能で、作業能率も向上する
こととなる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
に本発明に係る給湯器のメンテナンス装置が示されてい
る。この装置は、給湯器本体A、給湯器本体Aに動作制
御指令を与える指令手段としての、メインリモコンR1
及び風呂リモコンR2、及び、給湯器本体Aに接続分離
可能な外部検査装置Bで構成される。前記メインリモコ
ンR1は台所に設置され、風呂リモコンR2は風呂場に
設置される。
【0022】前記給湯器本体Aは、複数の動作部Dとし
て、水加熱用の熱交換器1、この熱交換器1に対して加
熱作用するバーナ2、バーナ2に燃焼用空気を供給する
ファン3等が備えられ、熱交換器1には、水が供給され
る給水路W1と、加熱された湯を図示しない給湯栓又は
浴槽に給湯する給湯路W2が接続され、給水路W1の途
中部から分岐したバイパス路W3が、混合比率を変更調
整自在な、動作部Dとしての混合バルブ9を介して給湯
路W2の途中部に接続されている。前記給水路W1に
は、熱交換器1への入水温度を検出する入水温サーミス
タS2と、熱交換器1への給水量を検出する水量センサ
S1とが設けられ、給湯路W2には、熱交換器1の出湯
温を検出する出湯温サーミスタS3と、混合バルブ9に
おける混合湯温を検出する混合湯温サーミスタS4が設
けられている。又、ファン3にはファンの回転数を検出
する回転数センサS5が備えられている。前記バーナ2
に対する燃料ガス供給路G1には、動作部Dとしての、
燃料ガス供給を断続する二つの開閉弁4,5及び燃料ガ
ス供給量を調整する電磁式のガス量調整弁6が設けら
れ、バーナ2の近くには、その他の動作部Dとしての点
火用のイグナイタ7と、バーナ2が着火したか否かを検
出する検出手段としてのフレームロッド8とが備えられ
ている。
【0023】前記入水温サーミスタS2、出湯温サーミ
スタS3、混合湯温サーミスタS4の夫々は、雰囲気温
度の変化に伴って所定の相関関係を有する状態で変化す
る抵抗値に対応する電圧値(検出情報の一例)を出力す
る温度検出手段に対応する。
【0024】又、前記各センサ及びサーミスタS1〜S
5の検出情報に基づいて、給湯制御を行う制御ユニット
Cが備えられている。この制御ユニットCは、給湯制御
手段としてのマイクロコンピュータ10(以下、給湯器
マイコンと略称する)と、各センサからの入力信号を給
湯器マイコン10に入力するための信号処理すると共
に、各動作部に対して制御駆動信号を出力する制御回路
11と、前記各リモコンR1,R2に対して信号を伝送
するリモコン通信回路12、及び、各センサの検出情報
や、各動作部の動作情報を記憶する記憶手段としての、
電気的に書き込み消去可能な不揮発性メモリ13(EE
PROM又はフラッシュメモリ)等で構成される。給湯
器マイコン10は、UART(Universal A
synchronous Receiver tran
smitter)ポートが1チャンネルの8ビットワン
チップマイクロコンピュータを用いている。前記不揮発
性メモリ13は、後述するような給湯制御が実行される
ときに、何らかの異常が発生した場合に、その異常が発
生したときの、各センサの検出情報及び各動作部の動作
情報等を順次、記憶させるように構成されている。
【0025】前記リモコン通信回路12は、制御ユニッ
トCと各リモコンR1,R2とを、調歩同期式シリアル
通信方式(シリアル伝送式標準通信規格)にて信号を伝
送するように構成されると共に、リモコンR1,R2側
の制御回路に対して電力を供給するように構成され、し
かも、これらの間の接続配線を簡単にするために、接続
端子15を介して電力供給用の2芯ケーブル14にデジ
タル信号を重畳して伝送するように構成されている。つ
まり、図2に示すように、給湯器マイコン10に備えら
れた調歩同期式シリアル通信用の接続端子(UARTポ
ート)15Aから出力されるシリアルデータを、ASK
(Amplitude Shift Keying)方
式にて250KHZ の交流波形のON/OFF信号に変
換する変調部16、変調された信号を増幅する電力増幅
部17、各リモコンR1,R2に対する電力線である2
芯ケーブル14に、前記変調信号を重畳してリモコン側
に送信する電力線重畳部18、同様にしてリモコン側か
ら、電力線に重畳されて送信される変調信号のノイズ成
分を除去するフィルタ部19、及び、変調信号を元のシ
リアルデータに変換する復調部20とで構成されてい
る。
【0026】前記メインリモコンR1には、運転を開始
・停止を指令する運転スイッチ21、給湯温度をデジタ
ル数字表示にて表示する給湯温度表示器22、給湯温度
設定器23等が備えられている。風呂リモコンR2に
は、運転スイッチ24、給湯温度表示部25、給湯温度
設定器26等が備えられている。又、各リモコンR1,
R2には、後述するようなメンテナンス制御モードに切
り換え設定するモード切換スイッチSWが備えられてい
る。前記各スイッチの入切信号及び温度表示部の表示内
容や設定温度等のデータが、上記したように2芯ケーブ
ル14によって伝送される。
【0027】前記給湯器マイコン10には、通常動作制
御モードにおいて実行される給湯制御の制御プログラム
及びメンテナンス制御モードにおいて実行されるメンテ
ナンス用制御プログラムが図示しないメモリ内に予め設
定記憶され、メインリモコンR1あるいは風呂リモコン
R2の操作に基づいて、制御を実行するように構成され
ている。つまり、通常動作制御モードにおいては、運転
スイッチ21,24のON操作に伴って制御が開始さ
れ、給湯栓が開栓されて水量センサS1による検出水量
が設定値を越えると、バーナ2の点火制御を実行し、入
水温センサS2の検出情報、水量センサS1の検出情報
及び出湯温センサS3の検出情報に基づいて、給湯温度
が設定温度に維持されるようにガス量調整弁6を制御す
る。又、湯張りが行われる場合には、バーナ3の燃焼量
を最大燃焼量に設定すると共に、混合湯温度が設定温度
になるように、熱交換器1からの高温湯と給水される低
温水との混合バルブ9における混合比率を調整するよう
に制御する。
【0028】前記モード切換スイッチSWをON操作す
るに伴って、給湯器マイコン10はメンテナンス制御モ
ードに切り換えられ、外部検査装置Bによって、各種の
検査が行えるようになっている。
【0029】図3に示すように、前記外部検査装置B
は、表示手段としてのバッテリ駆動型のパーソナルコン
ピュータ27と、給湯器マイコン10に対する入出力情
報を、パーソナルコンピュータ27における調歩同期式
シリアル通信方式(シリアル伝送式標準通信規格)に基
づく伝送情報に変換する信号変換手段としての中継回路
ユニット28とで構成され、中継回路ユニット28とパ
ーソナルコピュータ27とは、接続ケーブル29を介し
て通信用標準規格(RS−232C)にて接続するよう
になっている。パーソナルコンピュータ27は、人為操
作可能なキー入力装置30、モニター装置としてのグラ
フィック表示形式の液晶表示部31等が備えられてい
る。
【0030】前記中継回路ユニット28は、給湯器マイ
コン10に対して入出力されるシリアルデータを、RS
−232Cの規格に適合するように信号変換するための
マイクロコンピュータ32(以下、中継マイコンと略称
する)と、RS−232Cラインドライバ・レシーバ回
路33、及び、RS−232Cの規格に基づく25ピン
標準コネクタ34とで構成される。
【0031】そして、前記給湯器の制御ユニットCに
は、中継マイコン32に対して電力を供給すると共に、
シリアルデータを伝送するための5ピンの接続端子35
(接続部の一例)が設けられ、中継マイコン32には、
前記接続端子35に対応する5ピンの接続端子36が設
けられている。前記接続端子35は、電力供給用の2本
線(Vcc、GND)と、シリアルデータの出力用端子
OUT 、シリアルデータの入力用端子SIN、及び、デー
タの転送タイミングを取るためのクロック出力端子S
CLK で構成されている。そして、各端子が夫々対応する
ように、5本線からなる5芯ケーブル37によって接続
される。このように、中継マイコン32には給湯器側か
ら電源供給されるので、外部検査装置Bは商用電源を用
いることなく、検査を行える。
【0032】給湯器マイコン10と中継マイコン32と
の間での信号の通信方法について説明する。図4に示す
ように、給湯器マイコン10側のクロック出力端子S
CLK から出力されるクロック信号は、一定周期でON
(5ボルト)とOFF(0ボルト)とを交互に繰り返す
信号であるが、このクロック信号がOFFからONに切
り換わる時点で、給湯器マイコン10が1ビット目のデ
ータを出力する。そして、中継マイコン側で、クロック
信号がONからOFFに切り換わったことが検出される
と、1ビット目の信号を読み込むと共に、返信データを
出力する。次に、クロック信号がOFFからONに切り
換わる時点で、給湯器マイコン10側から2ビット目の
データを出力すると共に、中継マイコン32側からの前
記返信データを読み込む。以降、上記した手順を繰り返
して、順次、シリアルデータを入出力することになる。
【0033】次に、前記各サーミスタS2,S3,S4
の異常判断等の動作チェックを行う場合のメンテナンス
制御動作について説明する。給湯器マイコン10の接続
端子35に外部検査装置Bを接続して、メインリモコン
R1あるいは風呂リモコンR2のモード切換スイッチS
WをONすると、給湯器マイコン10がメンテナンス制
御モードに切り換わる。給湯器マイコン10には、各サ
ーミスタS2,S3,S4の検出情報に基づいて、サー
ミスタの抵抗値及び検出温度を求める検出情報処理手段
100が備えられ、図5に、その制御ブロック図を示し
ている。一端が接地され、固定抵抗38と出湯温サーミ
スタS2とが直列接続された回路に対して、定電圧回路
39により一定の電圧(5V)を供給するよう構成さ
れ、固定抵抗38とサーミスタS2との接続点の電圧値
が、給湯器マイコン10に入力されるように構成されて
いる。給湯器マイコン10には、アナログ情報である前
記電圧値Eoをデジタル信号に変換するA/D変換器1
01、電圧値の情報からサーミスタS2の抵抗値Rxを
演算する抵抗値演算手段102、抵抗値Rxから予め定
められている変化特性より検出温度Txを演算する検出
温度演算部103、前記電圧値Eo、抵抗値Rx、検出
温度Txの夫々のデータを処理するデータ処理部10
4、及び、上述したクロック信号を発生するクロック発
生部105の夫々が備えられ、前記検出状態処理手段1
00が構成されている。
【0034】尚、各サーミスタS2,S3,S4に対し
ては、夫々同様な構成となっており、出湯温サーミスタ
S2(以下、単にサーミスタと略す)を代表例として記
載している。
【0035】動作について説明すると、サーミスタS2
は、雰囲気温度の変化に伴って所定の相関関係を有する
状態で抵抗値が変化する特性を有し、前記電圧値Eoは
抵抗値Rxに対応する検出情報として出力される。この
電圧値Eoが、温度検出手段の検出情報に相当する。そ
して、A/D変換器101により8ビットのデジタルデ
ータに変換された後、抵抗値演算手段102により抵抗
値Rxが演算される。又、演算された抵抗値Rxに基づ
いて、検出温度演算手段103によって、予め定められ
る所定の特性に基づいて、検出温度Txが8ビットのデ
ジタルデータとして求められる。抵抗値演算手段102
による抵抗値の演算動作について説明する。サーミスタ
の抵抗値をRx、固定抵抗38の抵抗値をRa、流れる
電流値をiとすると、
【0036】
【数1】i=5/(Ra+Rx)
【0037】
【数2】Eo=Rx・i
【0038】上記2式よりサーミスタの抵抗値Rxが演
算できることになる。
【0039】前記データ処理部104は、パーソナルコ
ンピュータ27からの所定の制御指令に基づいて、前記
電圧値Eo、抵抗値Rx、検出温度TX の夫々のデータ
を、夫々、1ビットづつ、上述したようなデータの転送
タイミングで出力用端子SOU T からシリアル信号として
出力させるようにデータ処理を実行する。
【0040】上述したように、給湯器マイコン10から
出力されたデータが中継回路ユニット28にて、標準通
信規格に適合する情報に変換された後、パーソナルコン
ピュータ27に入力され、パーソナルコンピュータ27
は、これらの情報を液晶表示部31に表示させる。
【0041】一方、パーソナルコンピュータ27には、
設定手段としてのキー入力装置30からの所定の方法に
基づいて、任意の設定温度を入力すると、その入力に基
づいて、前記各サーミスタS2,S3,S4における各
設定温度Tsに対する設定抵抗値Rsと設定電圧値Es
とを演算する演算部200が備えられ、例えば、磁気記
憶手段(フロッピーディスク)により予め設定記憶され
ている情報に基づいて、前記演算を実行するように構成
され、しかも、それらの演算結果が、液晶表示部31に
表示されるように構成されている。
【0042】その結果、パーソナルコンピュータ27の
液晶表示部31には、図6に示すように、夫々の検出温
度Tx、サーミスタの抵抗値Rx及び電圧値Eoが夫々
表示されると共に、各設定温度Ts、設定抵抗値Rs、
設定電圧値Esの夫々が表示されることになり、例え
ば、電圧値のみ、検出値と設定値との間で差異が大きい
ときは、給湯器マイコン10の演算異常であると判断で
きる等、異常箇所の判定が行い易いものとなる。又、サ
ーミスタの抵抗値や電圧値を、測定器を用いて実際に測
定することで、各測定値と、検出値との比較が簡単に行
える等、メンテナンス作業が能率よく行えるものとな
る。
【0043】〔別実施例〕 (1)上記実施例では、検出される電圧値に基づいて、
サーミスタの抵抗値を演算した後、この抵抗値に基づい
て、検出温度を求めるよう制御する構成としたが、電圧
値に対応する抵抗値及び検出温度が、予めマップデータ
として用意され、検出状態処理手段は、検出される電圧
値に基づいて、抵抗値と検出温度とを、前記マップデー
タより同時に求める構成としてもよい。 (2)上記実施例では、表示手段として、汎用のパーソ
ナルコンピュータを用いたが、これに代えて、専用の表
示装置を用いてもよい。 (3)上記実施例では、表示手段を給湯器に対して着脱
自在となるように構成したが、表示手段が給湯器に予め
備えられる構成としてもよい。例えば、メインリモコン
における設定温度表示部等の表示部分を、例えば、ドッ
トマトリクス形式の液晶表示器等を用いて、多くの情報
を表示できる形態に構成するものでもよい。 (4)上記実施例では、検出情報処理手段が給湯制御手
段(給湯器マイコン)側に備えられ、給湯制御手段から
検出温度Tx、サーミスタの抵抗値Rx及び電圧値Eo
の夫々のデータを、送出するように構成されたものを例
示したが、検出情報処理手段が表示手段(パーソナルコ
ンピュータ)に備えられ、給湯制御手段からは、前記電
圧値Eoのデータだけを表示手段に向けて送出し、表示
手段に備えられる検出情報処理手段により検出温度T
x、抵抗値Rxを求め、且つ、表示するように構成して
もよい。 (5)上記実施例では、任意の設定温度に対応する抵抗
値及び電圧値を合わせて表示させるようにしたが、これ
らの表示を行わない構成としてもよい。 (6)上記実施例では、温度検出手段としてサーミスタ
を用いたが、その他の測温抵抗体を用いてもよく、又、
検出状態として電圧値を用いたが、電流値を測定して用
いてもよい。
【0044】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯器の構成図
【図2】リモコン通信回路のブロック図
【図3】外部検査装置の構成図
【図4】データ伝送のタイミングチャート
【図5】検出情報処理手段のブロック図
【図6】表示状態を示す図
【符号の説明】
10 給湯制御手段 27 表示手段 30 設定手段 31 モニター装置 100 検出情報処理手段 200 演算部 D 給湯用動作部 Eo 検出情報 Es 設定検出情報 Rs 設定抵抗値 Rx 抵抗値 S2,S3,S4 温度検出手段 Ts 設定温度 Tx 検出温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 豊 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (56)参考文献 実開 平4−138548(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雰囲気温度の変化に伴って所定の相関関
    係を有する状態で変化する抵抗値(Rx)に対応する検
    出情報を出力する温度検出手段(S2),(S3),
    (S4)と、前記温度検出手段(S2),(S3),
    (S4)の検出情報(Eo)に基づいて、給湯用動作部
    (D)を制御する給湯制御手段(C)とが備えられてい
    る給湯器用のメンテナンス装置であって、 前記温度検出手段(S2),(S3),(S4)の検出
    情報(Eo)に基づいて、前記抵抗値(Rx)及び検出
    温度(Tx)を求める検出情報処理手段(100)と、 前記温度検出手段(S2),(S3),(S4)の検出
    情報(Eo)、前記検出温度(Tx)、及び、前記抵抗
    値(Rx)の夫々を表示する表示手段(27)が備えら
    れている給湯器用のメンテナンス装置。
  2. 【請求項2】 前記検出情報処理手段(100)が、前
    記給湯制御手段(C)に備えられると共に、前記給湯制
    御手段(C)が、通常動作制御モードとメンテナンス制
    御モードに切り換え可能に構成され、 前記給湯制御手段(C)は、 前記メンテナンス制御モードに切り換えられた状態にお
    いて、前記温度検出手段(S2),(S3),(S4)
    の検出情報(Eo)、前記検出情報処理手段(A)によ
    って求められた前記検出温度(Tx)及び前記抵抗値
    (Rx)の夫々の情報を、前記表示手段(27)に対し
    て送出させるように構成されている請求項1記載の給湯
    器用のメンテナンス装置。
  3. 【請求項3】 前記検出情報処理手段(100)が、前
    記表示手段(27)に備えられ、 前記給湯制御手段(C)は、前記表示手段(27)に対
    して、前記温度検出手段(S2),(S3),(S4)
    の検出情報(Eo)を送出させるように構成されている
    請求項1記載の給湯器用のメンテナンス装置。
  4. 【請求項4】 前記給湯制御手段(C)に、前記表示手
    段(27)が着脱可能に接続されるように構成されてい
    る請求項1、2又は3記載の給湯器用のメンテナンス装
    置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段(27)に、 人為操作に基づいて任意の設定温度(Ts)を設定する
    設定手段(30)と、前記設定温度(Ts)に対して前
    記所定の相関関係を有する設定抵抗値(Rs)、並び
    に、その設定抵抗値(Rs)に対応する前記温度検出手
    段(S2),(S3),(S4)の設定検出情報(E
    s)を演算する演算部(200)とが備えられ、 前記表示手段(27)は、前記設定温度(Ts)、前記
    設定抵抗値(Rs)及び前記設定検出情報(Es)の夫
    々を表示するように構成されている請求項1、2、3又
    は4記載の給湯器用のメンテナンス装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段(27)が、モニター装置
    (31)を備えたパーソナルコンピュータで構成されて
    いる請求項1、2、3、4又は5記載の給湯器用のメン
    テナンス装置。
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