JP2726059B2 - 一体発泡シートのカバーセット方法 - Google Patents

一体発泡シートのカバーセット方法

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JP2726059B2
JP2726059B2 JP63223247A JP22324788A JP2726059B2 JP 2726059 B2 JP2726059 B2 JP 2726059B2 JP 63223247 A JP63223247 A JP 63223247A JP 22324788 A JP22324788 A JP 22324788A JP 2726059 B2 JP2726059 B2 JP 2726059B2
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seat cover
cover
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air
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康孝 篠原
春夫 西岡
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Arako KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば自動車用シート等の一体発泡シート
のカバーセット方法に関するものである。
[従来の技術] 自動車用シート等の製造方法として用いられる一体発
泡成形法において、成形型にシートカバーをセットする
には、従来、複数の人手により、成形型の成形凹部に沿
ってシートカバーを展張しているのが一般的である。す
なわち、第6図(イ)に示すように成形型21の成形凹部
22に縫製したシートカバー26を入れ、そのシートカバー
26を第6図(ロ)に示すように手作業で成形凹部22に馴
染ませていき、さらにシートカバー26の端末部29を成形
型21の係止ピン24に留めることによって、成形型21にシ
ートカバー26がセットされている。
[発明が解決しようとする課題] 上記した従来の人手によるカバーセット方法では、カ
バーセットタイムが長くかかるという問題点があった。
本発明の目的は、上記した従来技術における問題点を
解決することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記した課題を解決するために、 シートカバー内にウレタン等のパッド材を注入し発泡
させて一体化する一体発泡シートの製造において、前記
シートカバーを成形型にセットするカバーセット方法で
あって、 前記シートカバー内に収縮状態の空気袋体を配置し、
その空気袋体に空気を送入して同袋体を膨大させること
により、シートカバーを所定形状に展張する工程を含ん
でいる方法である。
[作用] 上記した手段によれば、空気袋体の膨大によりシート
カバーが所定形状に展張されることによって、成形型の
成形凹部にシートカバーが容易にセットされる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を説明する。
〔第1実施例〕 まず、第1実施例について、第1〜4図を参照して述
べる。
第2図に示すように、一体発泡シートの製造に使用す
る成形型1は、その上面に成形製品、例えば自動車用シ
ートのシートクッション形状に対応する形状の成形凹部
2が形成されている。成形型1の上面の型合わせ面3に
は、係止ピン4が突設されている。
また、第3図に示すように、シートカバー6は、前記
シートクッションの外形に適合するように、シートクッ
ションの座面に対応する天板部7、及びシートクッショ
ンの周囲側面部に対応するかまち部8が縫製されてな
る。前記かまち部8には端末部9が連続している。
前記成形型1へのシートカバー6のセットに際して
は、第4図に示すような空気袋体11が使用される。空気
袋体11は、例えば合成樹脂シート材、ゴム材料等の気密
性及び適宜の可撓性を有する材料により中空袋体に形成
されている。空気袋体11の背面12には、その中空部13に
連通する連通チューブ14が接続されている。連通チュー
ブ14の先端は、図示しないエアコンプレッサ等の空気圧
送源15に接続される。そして、空気袋体11は、空気圧送
源15による中空部13への空気の送入によって膨大し、成
形製品であるシートクッション形状とほぼ同一形状を呈
し、また、前記中空部13の空気が連中チューブ14を通し
て排出されることによって収縮する。
次に、上記空気袋体11を使用したカバーセット方法に
ついて、第1図(イ)〜(ホ)に基づいて工程順に述べ
る。
(1)まず、シートカバー6内に、収縮状態の空気袋体
11を入れる(第1図(イ)参照)。
(2)次に、空気袋体11の中空部13に対し、空気圧送源
15により連通チューブ14を通じて空気を送入し、同空気
袋体11を膨大させることにより、シートカバー6を所定
形状に展張させる(第1図(ロ)参照)。
(3)上記のように展張したシートカバー6を成形型1
の成形凹部2内に入れ、空気袋体11の空気圧を利用して
シートカバー6を成形凹部2に対し密着状にして馴染ま
せる。なお、このとき、成形型1の成形凹部2の壁面と
シートカバー6の表面とは、面ファスナ、両面テープ等
の接合材17を介して互いに接合される(第1図(ハ)参
照)。
(4)さらに、シートカバー6の端末部9を成形型1の
係止ピン4に差込み係止させる(第1図(ニ)参照)。
(5)シート成形後、空気袋体11の中空部13の空気を連
通チューブ14を通して排出させることにより、空気袋体
11を収縮させて、シートカバー6内から取出す(第1図
(ホ)参照)。
上記のようにして、成形型1に対するシートカバー6
のセットが完了する。
〔第2実施例〕 次に、第2実施例について第5図(イ)〜(ホ)を参
照して述べる。なお、成形型1、シートカバー6、空気
袋体11については、第1実施例と同一のものを使用する
ため、その説明については省略し、上記空気袋体11を使
用したカバーセット方法についてのみ工程順に述べるこ
とにする。
(1)まず、シートカバー6を成形型1の成形凹部2に
投入する(第5図(イ)参照)。
(2)そのシートカバー6内に収縮状態の空気袋体11を
入れる(第5図(ロ)参照)。
(3)その空気袋体11の中空部13に対し、空気圧送源15
により連通チューブ14を通じて空気を送入し、空気袋対
11膨大させることにより、シートカバーを所定形状に展
張させ、空気袋体11の空気圧を利用してシートカバー6
を成形凹部2に対し密着状にして馴染ませる。なお、こ
のとき、成形型1の成形凹部2とシートカバー6の表面
とは、面ファスナ、両面テープ等の接合材17を介して相
互に接合される(第5図(ハ)参照)。
(4)さらに、シートカバー6の端末部9を成形型成形
凹部2の係止ピン4に差込み係止させる(第5図(ニ)
参照)。
(5)シート成形後、空気袋体11の中空部13の空気を連
通チューブ14を通して排出させることにより、空気袋体
11を収縮させたのち、シートカバー6内から取出す(第
5図(ホ)参照)。
上記のようにして、成形型1に対するシートカバー6
のセットが完了する。
なお、上記のようにして、セットされたシートカバー
6内には、ウレタン等のパッド材が注入されて発泡され
一体化されることにより、一体発泡シートが製造され
る。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能
である。
[発明の効果] 本発明によれば、空気袋体の膨大によりシートカバー
が所定形状に展張されることによって、成形型の成形凹
部にシートカバーが容易にセットされるから、所定の人
手によるものに比しカバーセットタイムが大幅に短縮さ
れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本発明の第1実施例を示すもので、第1図
(イ)〜(ホ)はカバーセット工程を順に示す説明断面
図、第2図は成形型の斜視図、第3図はシートカバーの
斜視図、第4図は空気袋体の一部破断斜視図である。第
5図(イ)〜(ホ)は本発明の第2実施例を示すもの
で、カバーセット工程を順に示す説明断面図である。第
6図(イ),(ロ)は従来のカバーセット工程を順に示
す説明断面図である。 1……成形型 6……シートカバー 11……空気袋体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートカバー内にウレタン等のパッド材を
    注入し発泡させて一体化する一体発泡シートの製造にお
    いて、前記シートカバーを成形型にセットするカバーセ
    ット方法であって、 前記シートカバー内に収縮状態の空気袋体を配置し、そ
    の空気袋体に空気を送入して同袋体を膨大させることに
    より、シートカバーを所定形状に展張する工程を含んで
    いる一体発泡シートのカバーセット方法。
JP63223247A 1988-09-07 1988-09-07 一体発泡シートのカバーセット方法 Expired - Lifetime JP2726059B2 (ja)

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