JP2725901B2 - 車両位置修正方法 - Google Patents

車両位置修正方法

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JP2725901B2
JP2725901B2 JP10085191A JP10085191A JP2725901B2 JP 2725901 B2 JP2725901 B2 JP 2725901B2 JP 10085191 A JP10085191 A JP 10085191A JP 10085191 A JP10085191 A JP 10085191A JP 2725901 B2 JP2725901 B2 JP 2725901B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両位置修正方法に係
り、特に推測航法で求めた車両位置情報を投影法による
マップマッチング処理で道路上に修正する車両位置修正
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行案内を行い、運転者が所望の
目的地に容易に到達できるようにした車載ナビゲータが
ある。この車載ナビゲータにおいては、車両の位置を検
出してCD−ROMから車両位置周辺の地図データを読
み出し、V−RAMに地図画像を描画するとともに該地
図画像に車両位置マークを重ねて描画し、V−RAMの
画像を映像信号に変換しながらCRTディスプレイに出
力して画面に表示する。そして、車両の移動で現在位置
が変化するのに従い、画面の車両位置マークを移動した
り、或いは車両位置マークは画面中央に固定して地図を
スクロールしたりして、常に、車両位置周辺の地図情報
が一目で判るようになっている。
【0003】CD−ROMに記憶されている地図データ
では、道路は経緯度で表現された頂点(ノード)の座標
集合で示され、これらの描画は各ノードを順に直線で接
続することにより行われる。尚、2以上のノードを連結
する部分は道路リンクと呼ばれる。
【0004】ところで、推測航法の車載ナビゲータで
は、例えば距離センサと相対方位センサの出力に基づき
積算により車両位置を検出する。図6は推測航法による
車両位置検出方法を示す説明図である。距離センサは車
両が或る単位距離L0 走行する毎にパルスを出力するも
のとし、基準方位(θ=0)をX軸の正方向、基準方位
から反時計方向回りを+方位とした場合、前回の確定車
両位置が点P0 (X0 ,Y0 )であり、点P0 での車両
進行方向の絶対方位がθ0 のとき、単位距離L0 走行し
た時点での相対方位センサの出力がΔθ1 であったとす
ると、車両位置の変化分は、ΔX=L0 ・cos(θ0 +Δ
θ1 ) ΔY=L0 ・sin(θ0 +Δθ1 ) となり、今回の点P1 での車両進行方向の絶対方位θ1
と位置座標(X1 ,Y1 )は、 θ1 =θ0 +Δθ1 ・・(1) X1 =X0 +ΔX =X0 +L0 ・cos θ1 ・・(2) Y1 =Y0 +ΔY =Y0 +L0 ・sin θ1 ・・(3) としてベクトル合成により計算することができる。よっ
て、スタート地点での車両の絶対方位と位置座標を与え
れば、その後、車両が単位距離L0 走行する毎に、
(1)〜(3)の計算を繰り返すことで、車両位置をリ
アルタイムで検出することができる。
【0005】但し、距離センサや相対方位センサには誤
差が存在するので、推測航法により検出した車両位置は
走行が進むにつれて、誤差が累積し道路から外れてしま
う。このため、車載ナビゲータでは、推測航法で検出し
た車両位置を地図データ中の道路データと照合して道路
上に修正するようにしている(マップマッチング処
理)。図7〜図9は投影法によるマップマッチングの説
明図である。前回の確定した車両位置が点Pi-1 (X
i-1 ,Yi-1 )にあり、車両の絶対方位がθi-1 であっ
たとする(図7では点Pi-1 は道路RDa と一致してい
ない場合を示す)。点Pi-1 より一定距離L0 走行して
距離センサからパルスが出力されたときの相対方位がΔ
θi であれば、推測航法による一次車両位置の点Pi
(Xi ′,Yi ′)とPi ′での絶対方位θi は、
(1)〜(3)式より、θi =θi-1 +Δθi i ′=Xi-1 +L0 ・cos θi i ′=Yi-1 +L0 ・sin θi として求められる。
【0006】このとき、(a)点Pi ′から垂線を降ろ
すことのできるリンクを有し、点Pi-1 とPi ′を結ぶ
最新の走行軌跡SHi とリンクの成す角度が一定値以内
で、かつ、点Pi ′からリンクに降ろした垂線の長さが
一定距離以内となっている道路を探す。ここではリンク
LKa1(ノードNa0とNa1を結ぶ直線)を有する道路R
a とリンクLKb1(ノードNb0とNb1を結ぶ直線)を
有する道路RDb となる。 (b)点Pi ′からリンクLKa1,LKb1に降ろした垂
線RLia、RLibの長さを求め、短い方のリンクを有す
る道路をマッチング候補道路とする。ここでは道路RD
a となる。 (c)そして、走行軌跡SHi を垂線RLiaの方向に点
i-1 がリンクLKa1上(またはリンクLKa1の延長線
上)に来るまで平行移動して、点Pi-1 とPi ′の移動
点PTi-1 とPTi ′を求め、(d)最後に、点PT
i-1 を中心にPTi ′がリンクLKa1上に来るまで回転
移動して移動点を求め、確定車両位置Pi (Xi
i )とする。
【0007】なお、確定車両位置Pi での絶対方位はθ
i のままとされる。また、(a)で該当する道路が見つ
からないときは一次車両位置Pi ′をそのまま確定車両
位置Pi (Xi ,Yi )とする。更に、図8の如く、前
回の確定車両位置である点P i-1 が道路RDa にあると
きは、移動点PTi-1 は点Pi-1 と一致する。また、図
9の如く、点Pi-1 で交差点を曲がった場合、一次車両
位置Pi ′はマップマッチングで道路RDb と交差する
道路RDa 上に投影されて確定車両位置Pi (Xi ,Y
i )とされる。
【0008】このように、推測航法とマップマッチング
を組み合わせて車両位置を検出することで、距離センサ
と相対方位センサの持つ誤差を修正しながら正確な車両
位置を得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような投影法によるマップマッチングでは、図10に
示す如く、走行中の道路RDc がノードNc0で折曲して
おり、近くに道路RDc とほぼ平行な道路RDd が存在
しているとき、推測航法で検出した一次車両位置が点P
j ′になると、上記した(a)のステップでは、点Pj
からノードNc0を挟むリンクLKc0とLKc1のいずれに
も垂線を降ろすことができず(垂線の足がリンクLKc0
の延長上ととLKc1の延長上に来る)、道路RDd 側の
リンクLK d0側に垂線RLjdを降ろすことができるの
で、前回の確定車両位置Pj-1 と点P j ′を結ぶ走行軌
跡SHj とリンクLKd0のなす角度が一定値以内で、か
つ、垂線RLjdの長さが一定値以内であれば、道路RD
d がマッチング候補道路となってしまう。
【0010】このため、確定車両位置Pj はリンクLK
d0上に飛んでしまい、以降、車両が道路RDc 上を走行
しているにも関わらず、車両位置は道路RDd 上に間違
ってマップマッチングされてしまい、しかも、その後、
正しい道路RDc に復帰することができないという問題
があった。
【0011】以上から本発明の目的は、マップマッチン
グミスを回避できる車両位置修正方法を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、車両が一定距離走行したとき、車両位置の変化分
を求め、前回の確定車両位置にベクトル合成して推測航
法による一次車両位置を計算する手段と、計算した一次
車両位置について、地図データを参照して投影法による
マップマッチング可能なマッチング候補道路を探す手段
と、マッチング候補道路が存在するとき、該マッチング
候補道路を登録するとともに、それまでのマッチング候
補道路と同一のとき、一次車両位置を該道路上に投影し
て今回の確定車両位置とする手段と、今回計算した一次
車両位置に関しマッチング候補道路が存在しないか、或
いは、それまでのマッチング候補道路と同一でないと
き、今回計算した一次車両位置をそのまま今回の確定車
両位置とする手段により達成される。
【0013】
【作用】本発明によれば、車両が一定距離走行したと
き、車両位置の変化分を求め、前回の確定車両位置にベ
クトル合成して推測航法による一次車両位置を計算し、
計算した一次車両位置について、地図データを参照して
投影法によるマップマッチング可能なマッチング候補道
路を探し、マッチング候補道路が存在するとき、該マッ
チング候補道路を登録するとともに、それまでのマッチ
ング候補道路と同一のとき、一次車両位置を該道路上に
投影して今回の確定車両位置とし、今回計算した一次車
両位置に関しマッチング候補道路が存在しないか、或い
は、それまでのマッチング候補道路と同一でないとき、
今回計算した一次車両位置をそのまま今回の確定車両位
置とする。これにより、今回の一次車両位置についての
マッチング候補道路がそれまでと同一の場合だけ該マッ
チング候補道路に車両位置が修正されるので、マッチン
グ候補道路が間違っても、マッチングミスの発生を回避
することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明に係わる車両位置修正方法を具
現した車載ナビゲータの要部ブロック図である。
【0015】図において、1は地図データ記憶手段とな
るCD−ROM、2は操作盤であり、車両位置マークに
対して地図をスクロールさせる左、右、上、下方向のス
クロールキー、地図検索、拡大/縮小用等の各種キーを
備えている。3は相対方位を検出して相対方位信号を出
力する相対方位センサ、4は一定距離L0 走行する毎に
一定距離走行したことを示すパルスを出力する距離セン
サである。
【0016】5はマイコン構成のシステムコントローラ
であり、車両位置周辺の地図を車両位置マークとともに
後述するディスプレイ装置に表示させる。5aは地図デ
ータを一次的に記憶する地図データバッファメモリ、5
bは後述する車両位置修正部から確定車両位置データを
入力し、CD−ROM1から車両位置周辺の地図データ
を地図データバッファメモリ5aに読み出す地図読み出
し制御部、5cは一次車両位置計算部であり、相対方位
センサ3,距離センサ4から入力されるそれぞれの信号
を用いて、推測航法により車両の現在位置(経度、緯
度)を算出し、一次車両位置データとする。5dは一次
車両位置データに基づき、地図データバッファメモリ5
aに読み出された地図データ中の道路データを参照して
投影法によるマップマッチングで車両位置を修正する車
両位置修正部、5eは最新の1回分の確定車両位置デー
タと最新の3回分のマッチング候補道路データを記憶す
るための走行データメモリ、5fは地図データバッファ
メモリ5aから車両位置周辺の地図データを読み出しデ
ィスプレイ装置へ出力して地図を描画させるとともに、
車両位置修正部5dから入力した確定車両位置データを
ディスプレイ装置へ出力して、車両位置マークを表示さ
せる地図描画制御部である。
【0017】6はディスプレイ装置であり、CRTコン
トローラ7、ビデオRAM(V−RAM)8、読み出し
制御部9、CRT10等を有し、CRT画面に所望の地
図及びマークを表示するようになっている。
【0018】図2は走行データメモリ5eに格納される
データの説明図であり、最新の1回分の確定車両位置デ
ータがS、Sについてのマッチング候補道路がR1 、2
番目に最新の確定車両位置についてのマッチング候補道
路がR2 、3番目に最新の確定車両位置についてのマッ
チング候補道路がR3 として登録される。
【0019】図3と図4はシステムコントローラ5の地
図及びマーク描画処理、一次車両位置の計算及び車両位
置の修正処理を示す流れ図、図5は車両位置修正方法の
説明図であり、以下、これらの図に従って説明する。
【0020】なお、予め、運転者の地図選択操作に従
い、地図読み出し制御部5bがCD−ROM1から出発
地を含む所定の縮尺の地図データを地図データバッファ
メモリ5aに転送させており、地図描画制御部5fが地
図データバッファメモリ5aから地図データを読み出し
てディスプレイ装置6へ出力し、所望の地図をCRT1
0の画面に描画させているものとする。
【0021】運転者が操作盤2で出発地の位置座標とし
て(X0 ,Y0 )、車両進行方向の絶対方位としてθ0
の設定操作を行うと、出発地の確定車両位置P0 として
(X 0 ,Y0 )、また、P0 での絶対方位としてθ0
一次車両位置計算部5cに初期設定される(図3のステ
ップ101、102)。また、地図描画制御部5fが出
発地の確定車両位置データを車両位置マークデータとし
てディスプレイ装置6へ出力し、地図画面上の所定箇所
に車両位置マークを表示させ(ステップ103)、車両
位置修正部5dはP0 について、地図データバッファメ
モリ5aの道路データを参照して一番近くに存在する道
路RDe を探し、S=P0 、R1 =RD e として走行デ
ータメモリ5eに登録する(ステップ104、10
5)。
【0022】車両が走行を開始すると、一定距離L0
行する毎に、距離センサ4はパルスを出力する。距離セ
ンサ4から最初のパルスを入力すると、一次車両位置計
算部5cは相対方位センサ3から相対方位信号Δθ1
入力し、設定単位距離L0 、出発地P0 の確定車両位置
座標(X0 ,Y0 )と絶対方位θ0 を用いて、推測航法
により、θ1 =θ0 +Δθ1 ΔX=L0 ・cos θ1 ΔY=L0 ・sin θ1 1 ′=X0 +ΔX Y1 ′=Y0 +ΔY の計算を行い、P0 からL0 進んだ今回の一次車両位置
1 ′(X1 ′,Y1 ′)の座標と、絶対方位θ1 を求
める(ステップ106〜108)。一次車両位置P1
は車両位置修正部5dへ出力される。
【0023】続いて、車両位置修正部5dは、一次車両
位置P1 ′について、マッチング候補道路を求める(ス
テップ109)。即ち、まず、点P1 ′から垂線を降ろ
すことのできるリンクを有し、走行データメモリ5eに
記憶されたS=P0 とP1 ′を結ぶ最新の走行軌跡SH
1 とリンクの成す角度が一定値以内で、かつ、点P1
からリンクに降ろした垂線の長さが一定距離以内となっ
ている道路を探す。ここではリンクLKe1(ノードNe0
とNe1を結ぶ直線)を有する道路RDe とリンクLKf1
(ノードNf0とNf1を結ぶ直線)を有する道路RDf
なる。
【0024】次に、点P1 ′からリンクLKe1,LKf1
に降ろした垂線RL1e、RL1fの長さを求め、短い方の
リンクを有する道路をマッチング候補道路とする。ここ
では道路RDe となる。
【0025】次いで、マッチング候補道路が存在したと
きは、走行データメモリ5eを参照して、最新の3回分
のマッチング候補道路データが登録されているか判断し
(図4のステップ201、202)、ここではNOなの
で、P1 ′を今回の確定車両位置P1 とし(ステップ2
03)、一次車両位置計算部5c、地図読み出し制御部
5bと地図描画制御部5fへ出力するとともに、走行デ
ータメモリ5eのS=P1 (=P1 ′)、R3 =R2
2 =R1 (=RDe)としたあと、今回の確定車両位
置P1 (=P1 ′)に対応するマッチング候補道路RD
e をR1 として登録する(ステップ204)。
【0026】地図読み出し制御部5bは車両位置修正部
5dから入力した今回の確定車両位置データに基づき、
それまで地図データバッファメモリ5aに読み出してい
た地図の範囲から外れたか判断し、外れるときは新たに
車両位置の入る地図データをCD−ROM1から地図デ
ータバッファメモリ5aに読み出す。また、地図描画制
御部5fは今回の確定車両位置データを車両位置マーク
データとしてディスプレイ装置6へ出力し、地図画面上
の車両位置マークを移動させる。また、地図描画制御部
5fは、車両位置が画面から外れたときは、地図データ
バッファメモリ5aから新たに車両位置の入る1画面分
の地図データを読み出し、ディスプレイ装置6へ出力し
て表示地図を変更させる(以上、ナビゲーション処理、
ステップ205)。
【0027】一次車両位置修正部5cは、距離センサ4
から2番目のパルスを入力すると、前述と同様にして前
回の確定車両位置P1 を起点として推測航法により、今
回の一次車両位置P2 ′の位置座標(X2 ′,Y2 ′)
と絶対方位θ2 を求め、一次車両位置データを車両位置
修正部5dへ出力する(ステップ206、図3のステッ
プ107、108)。そして、車両位置修正部5dは、
前述と同様にして走行データメモリ5eのS=P1 と、
今回の一次車両位置P2 ′より、マッチング候補道路を
探す(ステップ109)。ここでもマッチング候補道路
が道路RDe となったとする。次いで、車両位置修正部
5dは、走行データメモリ5eを参照して最新の3回分
のマッチング候補道路データが登録済みか判断し(図4
のステップ201、202)、まだNOなので、P2
を今回の確定車両位置P2 とし(ステップ203)、一
次車両位置計算部5c、地図読み出し制御部5bと地図
描画制御部5fへ出力するとともに、走行データメモリ
5eのS=P2 (=P2 ′)、R3 =R2 (=R
e )、R2 =R1 (=RDe )、としたあと、今回の
確定車両位置P2 に対応するマッチング候補道路RDe
をR1 として登録する(ステップ204)。
【0028】そして、地図読み出し制御部5bは車両位
置修正部5dから入力した今回の確定車両位置データに
基づき、それまで地図データバッファメモリ5aに読み
出していた地図の範囲から外れたか判断し、外れるとき
は新たに車両位置の入る地図データをCD−ROM1か
ら地図データバッファメモリ5aに読み出す。また、地
図描画制御部5fは今回の確定車両位置データを車両位
置マークデータとしてディスプレイ装置6へ出力し、地
図画面上の車両位置マークを移動させる。また、地図描
画制御部5fは、車両位置が画面から外れたときは、地
図データバッファメモリ5aから新たに車両位置の入る
1画面分の地図データを読み出し、ディスプレイ装置6
へ出力して表示地図を変更させる(以上、ナビゲーショ
ン処理、ステップ205)。
【0029】次に、一次車両位置修正部5cが距離セン
サ4から3番目のパルスを入力すると、前述と同様にし
て前回の確定車両位置P2 を起点として推測航法によ
り、今回の一次車両位置P3 ′の位置座標と絶対方位θ
3 を求め、一次車両位置データを車両位置修正部5dへ
出力する(ステップ206、図3のステップ107、1
08)。そして、車両位置修正部5dは、前述と同様に
して走行データメモリ5eのS=P2 と、今回の一次車
両位置P3 ′より、マッチング候補道路を探す(ステッ
プ109)。ここでもマッチング候補道路が道路RDe
となったとする。次いで、車両位置修正部5dは、走行
データメモリ5eを参照して最新の3回分のマッチング
候補道路データが登録済みか判断し(図4のステップ2
01、202)、今度はYESなので、最新の3回分の
マッチング候補道路が全て今回のマッチング候補道路と
同一か判断する(ステップ207)。
【0030】ここでは、YESなので、車両位置修正部
5dは、前回の確定車両位置であるS=P2 と今回の一
次車両位置P3 ′を結ぶ走行軌跡SH3 を垂線RL3e
方向に点P2 がリンクLKe1上(またはリンクLKe1
延長線上)に来るまで平行移動して、点P2 とP3 ′の
移動点PT2 とPT3 ′を求め、更に、点PT2 を中心
にPT3 ′がリンクLKe1上に来るまで回転移動して移
動点を求め、確定車両位置P3 (X3 ,Y3 )とする
(ステップ208)。車両位置修正部5dは、確定車両
位置P3 を地図読み出し制御部5bと地図描画制御部5
fへ出力するとともに、走行データメモリ5eのS=P
3 とし、R3 =R2 (=RDe )、R2 =R1 (=RD
e )としたあと、今回の確定車両位置P3 に対応するマ
ッチング候補道路RDe をR1 として登録する(ステッ
プ209)。
【0031】地図読み出し制御部5bは確定車両位置P
3 に基づき地図データの読み出し制御を行い、地図描画
制御部5fは確定車両位置P3 に基づき車両位置マーク
の移動表示を行わせる(ステップ205)。
【0032】その後、距離センサ4から4番目と5番目
のパルスが入力されたときも、一次車両位置P4 ′とP
5 ′のマッチング候補道路がRDe であれば、前述と同
様にして、マップマッチングにより、確定車両位置P4
とP5 が道路RDe 上に修正される。
【0033】確定車両位置P5 の先で道路RDe がノー
ドNe1を挟んで、リンクLKe1からLKe2に折曲してい
るものとして、距離センサ4から6番目のパルスが入力
されたときの一次車両位置がP6 ′に来ると、P6 ′か
らはリンクLKe1とLKe2のいずれに対しても垂線を降
ろすことができない(垂線の足がリンクLKe1の延長上
とリンクLKe2の延長上に来る)。このとき、道路RD
f のリンクKLf1に対してはP6 ′から垂線RL6fを降
ろすことができるので、P6 ′とリンクLKf2の距離が
一定値以内で、前回の確定車両位置P5 とP6 ′を結ぶ
走行軌跡SH6 とリンクLKf1のなす角度が一定以内の
とき、車両位置修正部5dは道路RDf をマッチング候
補道路とする(図3のステップ109)。
【0034】すると、図4のステップ201、202で
はともにYESとなるが、ステップ207において、今
回のマッチング候補道路RDf が走行データメモリ5e
に登録された最新の3回分のマッチング候補道路RDe
と異なるため、NOと判断する。このとき、車両位置修
正部5dは一次車両位置P6 ′を今回の確定車両位置P
6 とし(ステップ203)、地図読み出し制御部5bと
地図描画制御部5fへ出力するとともに、走行データメ
モリ5eのS=P6 (=P6 ′)とし、R3=R2 (=
RDe )、R2 =R1 (=RDe )としたあと、今回の
確定車両位置P 6 に対応するマッチング候補道路RDf
をR1 として登録する(ステップ204)。
【0035】よって、続く、地図描画制御部5fによる
車両マークの表示制御では、推測航法で得られた一次車
両位置P6 ′へ道路RDe に沿って移動するだけで、誤
って道路RDf 上に飛ぶことはない。
【0036】その後、距離センサ4から7番目のパルス
が入力されると、一次車両位置計算部5cは、前回の確
定車両位置P6 (=P6 ′)に基づき推測航法で一次車
両位置P7 ′を計算する(図3のステップ107、10
8)。そして、車両位置修正部5dはマッチング候補道
路を探す(ステップ109)。このとき、P7 ′からは
リンクLKe2とLKf1の両者に垂線RL7e、RL7fを降
ろすことが可能なので、P6 とP7 ′を結ぶ走行軌跡S
7 と各リンクLKe2とLKf1の成す角度が一定値以内
で、P7 ′からの距離も一定値以内であれば、垂線の長
さの短い方のリンクに係る道路をマッチング候補道路と
する。ここでは、RDe となる。続いて、走行データメ
モリ5eに最新の3回分のマッチング候補道路が存在す
るか判断し(図4のステップ201、202)、YES
なので更に全て今回のマッチング候補道路RDe と一致
するか判断する(ステップ207)。R1 がRDf とな
っているので、NOと判断し、一次車両位置P6 ′を今
回の確定車両位置P6 とし(ステップ203)、地図読
み出し制御部5bと地図描画制御部5fへ出力するとと
もに、走行データメモリ5eのS=P7 (=P7 ′)と
し、R3 =R2 (=RDe )、R2 =R1 (=RDf
としたあと、今回の確定車両位置P7に対応するマッチ
ング候補道路RDe をR1 として登録する(ステップ2
04)。
【0037】よって、続く地図描画制御部5fによる車
両マークの表示制御では、車両位置マークは推測航法で
得られた一次車両位置P7 ′へ道路RDe に沿って移動
する。(ステップ205)。
【0038】距離センサ4から8番目のパルスが入力さ
れたとき、一次車両位置計算部5cで計算した一次車両
位置P8 ′について、同様にマッチング候補道路はRD
e となるが、図4のステップ207でNOとなるので、
一次車両位置P8 ′をそのまま確定車両位置P8 とする
(ステップ203)。この際、S=P8 (=P8 ′)、
3 =R2 (=RDf )、R2 =R1 (=RDe )、R
1 =RDe となる(ステップ204)。同様に、距離セ
ンサ4から9番目のパルスが入力されたとき、一次車両
位置計算部5cで計算した一次車両位置P9 ′について
も、同様にマッチング候補道路はRDe となるが、ステ
ップ207でNOとなるので、一次車両位置P9 ′をそ
のまま確定車両位置P9 とする(ステップ203)。こ
の際、S=P9 (=P9 ′)、R3 =R2 (=R
e )、R2 =R1 (=RDe )、R1 =RDe となる
(ステップ204)。
【0039】距離センサ4から10番目のパルスが入力
されたとき、一次車両位置計算部5cで計算した一次車
両位置P10′について、同様にマッチング候補道路はR
e となり、ステップ207でYESとなるので、車両
位置修正部5dは前回の確定車両位置であるS=P9
今回の一次車両位置P10′を結ぶ走行軌跡SH10を垂線
RL10e の方向に点P9 がリンクLKe2上(またはリン
クLKe2の延長線上)に来るまで平行移動して、点P9
とP10′の移動点PT9 とPT10′を求め、更に、点P
9 を中心にPT10′がリンクLKe2上に来るまで回転
移動して移動点を求め、確定車両位置P10(X10
10)とする(ステップ208)。そして、車両位置修
正部5dは、確定車両位置P10を地図読み出し制御部5
bと地図描画制御部5fへ出力するとともに、走行デー
タメモリ5eのS=P10とし、R3 =R2 (=R
e )、R2 =R1 (=RDe )としたあと、今回の確
定車両位置P 10に対応するマッチング候補道路RDe
1 として登録する(ステップ209)。
【0040】地図読み出し制御部5bは確定車両位置P
10に基づき地図データの読み出し制御を行い、地図描画
制御部5fは確定車両位置P10に基づき車両位置マーク
を正しく現在走行中の道路RDe 上に移動表示させる
(ステップ205)。
【0041】その後、距離センサ4から11番目以降の
パルスが入力されたときも、一次車両位置のマッチング
候補道路がRDe であれば、前述と同様にして、確定車
両位置はマップマッチングにより、道路RDe 上へ修正
される。
【0042】なお、上記した実施例では、今回の車両位
置についてのマッチング候補道路を最新の3回分のマッ
チング候補道路と照合するようにしたが、2回分または
4回分など、他の回数分と照合するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上本発明によれば、車両が一定距離走
行したとき、車両位置の変化分を求め、前回の確定車両
位置にベクトル合成して推測航法による一次車両位置を
計算し、計算した一次車両位置について、地図データを
参照して投影法によるマップマッチング可能なマッチン
グ候補道路を探し、マッチング候補道路が存在すると
き、該マッチング候補道路を登録するとともに、それま
でのマッチング候補道路と同一のとき、一次車両位置を
該道路上に投影して今回の確定車両位置とし、今回計算
した一次車両位置に関しマッチング候補道路が存在しな
いか、或いは、それまでのマッチング候補道路と同一で
ないとき、今回計算した一次車両位置をそのまま今回の
確定車両位置とするように構成したから、今回の一次車
両位置についてのマッチング候補道路がそれまでと同一
の場合だけ該マッチング候補道路に車両位置が修正され
るので、マッチング候補道路が間違っても、マッチング
ミスの発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両位置修正方法を具現した車載
ナビゲータの要部ブロック図である。
【図2】図1の走行データメモリに格納されるデータの
説明図である。
【図3】図1のシステムコントローラの動作を示す流れ
図である。
【図4】図1のシステムコントローラの動作を示す流れ
図である。
【図5】本発明に係る車両位置修正方法の説明図であ
る。
【図6】推測航法による一般的な車両位置検出方法の説
明図である。
【図7】従来の投影法によるマップマッチングの説明図
である。
【図8】従来の投影法によるマップマッチングの説明図
である。
【図9】従来の投影法によるマップマッチングの説明図
である。
【図10】従来の投影法によるマップマッチングの不具
合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CD−ROM 3 相対方位センサ 4 距離センサ 5 システムコントローラ 5c 一次車両位置計算部 5d 車両位置修正部 5e 走行データバッファメモリ 5f 地図描画制御部 6 ディスプレイ装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が一定距離走行したとき、車両位置
    の変化分を求め、前回の確定車両位置にベクトル合成し
    て推測航法による一次車両位置を計算し、計算した一次
    車両位置について、地図データを参照して投影法による
    マップマッチング可能なマッチング候補道路を探し、マ
    ッチング候補道路が存在するとき、該マッチング候補道
    路を登録するとともに、それまでのマッチング候補道路
    と同一のとき、一次車両位置を該道路上に投影して今回
    の確定車両位置とし、今回計算した一次車両位置に関し
    マッチング候補道路が存在しないか、或いは、それまで
    のマッチング候補道路と同一でないとき、今回計算した
    一次車両位置をそのまま今回の確定車両位置とするこ
    と、を特徴とする車両位置修正方法。
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