JPH0561408A - 車両位置修正方法 - Google Patents

車両位置修正方法

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JPH0561408A
JPH0561408A JP22166991A JP22166991A JPH0561408A JP H0561408 A JPH0561408 A JP H0561408A JP 22166991 A JP22166991 A JP 22166991A JP 22166991 A JP22166991 A JP 22166991A JP H0561408 A JPH0561408 A JP H0561408A
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Giichi Sato
義一 佐藤
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 投影法によるマップマッチングミスの発生を
回避する。 【構成】 車両が一定距離走行する毎に車両位置・車両
方位計算部5cが車両方位と位置変化分を計算し、更
に、前回の確定車両位置に位置変化分を加算して推測車
両位置を求め、求めた推測車両位置に対し、車両位置修
正部5dがCD−ROM1から読み出した道路データを
参照して投影法によるマッチングの候補リンクを探し、
探し出した各候補リンク別に、推測車両位置との間の距
離、車両方位との間で成す角度、確定車両位置の存在し
ていた1つ前のリンクと接続しているか否かを所定の2
値で表すリンク接続度を求め、これらリンク接続度、距
離、角度を所定の評価関数に当てはめて候補リンク別の
評価値を計算し、最も候補として最適な評価値となって
いる候補リンクに推測車両位置を投影して今回の確定車
両位置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両位置修正方法に係
り、特に推測航法で検出した車両位置情報を投影法によ
るマップマッチング処理で道路上に修正するようにした
車両位置修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行案内を行い、運転者が所望の
目的地に容易に到達できるようにした車載ナビゲータが
ある。この車載ナビゲータにおいては、車両の位置を検
出してCD−ROMから車両位置周辺の地図データを読
み出し、V−RAMに地図画像を描画するとともに該地
図画像に車両位置マークを重ねて描画し、V−RAMの
画像を映像信号に変換しながらCRTディスプレイに出
力して画面に表示する。そして、車両の移動で現在位置
が変化するのに従い、画面の車両位置マークを移動した
り、或いは車両位置マークは画面中央に固定して地図を
スクロールしたりして、常に、車両位置周辺の地図情報
が一目で判るようになっている。
【0003】CD−ROMに記憶された地図は、縮尺レ
ベルに応じて適当な大きさの経度幅、緯度幅の地域に区
切られており、道路は経度、緯度の座標で表現された頂
点(ノード)の集合で示される。2つのノードを連結し
た部分はリンクと呼ばれ、1または複数のリンクの連結
で道路(道路リンク)が構成される。
【0004】ところで、推測航法の車載ナビゲータで
は、例えば距離センサと相対方位センサの出力に基づき
積算により車両位置を検出する。図7は推測航法による
車両位置検出方法を示す説明図である。距離センサは車
両が或る単位距離L0 走行する毎にパルスを出力するも
のとし、基準方位(θ=0)をX軸の正方向、基準方位
から反時計方向回りを+方位とした場合、前回の確定車
両位置が点P0 (X0 ,Y0 )であり、点P0 での車両
方位(車両進行方向の絶対方位)がθ0 のとき、単位距
離L0 走行した時点での相対方位センサの出力がΔθ1
であったとすると、P0 からL0 進んだ地点P1 での車
両方位θ1 は、 θ1 =θ0 +Δθ1 ・・(1) となり、車両位置の変化分は、 ΔX=L0 ・cos θ1 ΔY=L0 ・sin θ1 となり、今回の点P1 での位置座標(X1 ,Y1 )は、 X1 =X0 +ΔX =X0 +L0 ・cos θ1 ・・(2) Y1 =Y0 +ΔY =Y0 +L0 ・sin θ1 ・・(3) としてベクトル合成により計算することができる。よっ
て、スタート地点での車両方位と位置座標が与えれてい
れば、その後、車両が単位距離L0 走行する毎に、
(1)〜(3)の計算を繰り返すことで、車両位置をリ
アルタイムで検出することができる。
【0005】但し、距離センサや相対方位センサには誤
差が存在するので、推測航法により検出した車両位置は
走行が進むにつれて、誤差が累積し道路から外れてしま
う。このため、車載ナビゲータでは、推測航法で検出し
た車両位置を地図データ中の道路データと照合して道路
上に修正するようにしている(マップマッチング処
理)。図8〜図10は投影法によるマップマッチングの
説明図である。前回の確定した車両位置が点Pi-1 (X
i-1 ,Yi-1 )にあり、車両方位がθi-1 であったとす
る(図8では点Pi-1 は道路RDa と一致していない場
合を示す)。点Pi-1 より一定距離L0 走行して距離セ
ンサからパルスが出力されたときの相対方位がΔθi
あれば、推測航法による推測車両位置の点Pi
(Xi ′,Yi ′)とPi ′での車両方位θi は、
(1)〜(3)式より、 θi =θi-1 +Δθi i ′=Xi-1 +L0 ・cos θi i ′=Yi-1 +L0 ・sin θi として求められる。
【0006】このとき、(a)点Pi ′から垂線を降ろ
すことのできるリンクであって、点Pi ′での車両方位
θi とリンクの成す角度が一定値以内で、かつ、点
i ′からリンクに降ろした垂線の長さが一定距離以内
となっているものを探す。ここでは道路RDa 上の方位
θa1のリンクLKa1(ノードNa0とNa1を結ぶ直線)
と、道路RDb 上の方位θb1のリンクLKb1(ノードN
b0とNb1を結ぶ直線)となる。 (b)点Pi ′からリンクLKa1,LKb1に降ろした垂
線RLia、RLibの長さを求め、短い方を優先度の最も
高いマップマッチングの第1候補、長い方を優先度の2
番目に高いマップマッチングの第2候補とする。ここで
はリンクLKa1が第1候補、リンクLKb1が第2候補と
なる。 (c)若し、垂線RLiaとRLibの長さが同一のとき
は、リンクLKa1,LKb1の内、車両方位θi との角度
差の小さい方を第1候補、大きい方を第2候補とする。 (d)そして、第1候補のリンクLKa1を投影対象にし
て、点Pi-1 と点Pi ′を結ぶ走行軌跡SHi を垂線R
iaの方向に点Pi-1 がリンクLKa1上(またはリンク
LKa1の延長線上)に来るまで平行移動して、点Pi-1
とPi ′の移動点PTi-1 とPTi ′を求め、 (e)最後に、点PTi-1 を中心にPTi ′がリンクL
a1上(またはリンクLKa1の延長線上)に来るまで回
転移動して移動点を求め、確定車両位置Pi (X i ,Y
i )とする。
【0007】ここで、確定車両位置Pi での絶対方位は
θi のままとされる。また、(a)で該当するリンクが
見つからないときは推測車両位置Pi ′をそのまま確定
車両位置Pi (Xi ,Yi )とする。更に、図9の如
く、前回の確定車両位置である点Pi-1 が道路RDa
あるときは、移動点PTi-1 は点Pi-1 と一致する。ま
た、図10の如く、点Pi-1 で交差点を曲がった場合、
推測車両位置Pi ′はマップマッチングで道路RDb
交差する道路RDa 上に投影されて確定車両位置P
i (Xi ,Yi )とされる。
【0008】なお、上記した(b)のステップでは、推
測車両位置Pi ′からリンクに降ろした垂線の長さで優
先順を定めたが、点Pi ′における車両方位θi とリン
クの成す角度の大きさで優先順を定めるようにしてもよ
い。具体的には、θi とリンクの成す角度が小さい方を
第1候補とし、大きい方を第2候補とする。
【0009】このように、推測航法とマップマッチング
を組み合わせて車両位置を検出することで、距離センサ
と相対方位センサの持つ誤差を修正しながらより正確な
車両位置を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の投影法によるマッチングは、パターンマッチ
ングと異なり、微小距離L0 毎に車両位置の修正を行う
ので、センサ誤差などによるマッチングミスの発生が避
けがたく、例えば、推測車両位置から一番距離の近いリ
ンクに投影して修正する場合、図11(1)に示す如
く、道路RDc を走行してきた車両が交差点CTで曲が
り、道路RDe へ向かうとき、道路RDc 上を走行して
いる間の距離誤差によって道路RDc での最後の確定車
両位置が交差点CTを少し外れてPj の位置となり、交
差点CTを曲がったあとの次の推測車両位置が道路RD
f 寄りのPj ′となることがあり、かかるとき、Pj
から一番近いリンクをマッチングの第1候補に選ぶと、
リンクLKf となって、車両位置がリンクLKf 上の点
j に誤って修正されてしまう。また、推測車両位置で
の車両方位との成す角度の一番小さいリンクに投影して
修正する場合、図11(2)に示す如く、走行中の道路
RDg と成す角度の小さい道路RDh が近くに存在する
とき、車両方位誤差によって或る推測車両位置Pj ′で
の車両方位θj が道路RDh のリンクLKh の方位とほ
ぼ同一となることがあり、かかるとき、車両方位θj
成す角度が一番小さいリンクをマッチングの第1候補に
選ぶと、リンクLKh となって、車両位置がリンクLK
h 上の点Pj に誤って修正されてしまう。
【0011】また、地図データ中の道路データは、実際
の道路を折れ線近似したものなので、図12の破線Aで
示すワインディング道路などでは、実線Bで示す如くリ
ンクの連結で道路データが表現されているため、大きな
データ誤差が存在している場合がある。かかる場合、例
えば、図12のリンクLKW1上の確定車両位置Pj-1
らL0 走行して車両方位θj となった或る推測車両位置
j ′に対し、上記したように、単に、マッチングの候
補リンクの内、推測車両位置と一番距離が近くのリンク
或いは車両方位との成す角度が一番小さいリンクを第1
候補にすると、該第1候補リンクが間違ってLKW7とな
って、投影法によるマップマッチングを行うと、車両位
置がリンクLKW7上のPj に飛んでしまい、マッチング
ミスが生じてしまう。
【0012】以上から本発明の目的は、マップマッチン
グミスを回避できる車両位置修正方法を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、車両が一定距離走行する毎に車両方位と位置変化
分を計算し、更に、前回の確定車両位置に位置変化分を
加算して推測車両位置を求める手段と、求めた推測車両
位置に対し、道路データを参照して投影法によるマッチ
ングの候補リンクを探す手段と、探し出した各候補リン
ク別に、推測車両位置との間の距離、車両方位との間で
成す角度、確定車両位置の存在していた1つ前のリンク
との接続状態を所定の数値で表すリンク接続度を求める
手段と、これらリンク接続度、距離、角度を所定の評価
関数に当てはめて候補リンク別の評価値を計算する手段
と、最も候補として最適な評価値となっている候補リン
クに推測車両位置を投影して今回の確定車両位置とする
手段により達成される。
【0014】
【作用】本発明によれば、車両が一定距離走行する毎に
車両方位と位置変化分を計算し、更に、前回の確定車両
位置に位置変化分を加算して推測車両位置を求め、求め
た推測車両位置に対し、道路データを参照して投影法に
よるマッチングの候補リンクを探し、探し出した各候補
リンク別に、推測車両位置との間の距離、車両方位との
間で成す角度、確定車両位置の存在していた1つ前のリ
ンクとの接続状態を所定の数値で表すリンク接続度を求
め、これらリンク接続度、距離、角度を所定の評価関数
に当てはめて候補リンク別の評価値を計算し、最も候補
として最適な評価値となっている候補リンクに推測車両
位置を投影して今回の確定車両位置とする。これによ
り、候補リンクに対する推測車両位置からの距離と、車
両方位と成す角度の両方を勘案し、更に、確定車両位置
が存在していた1つ前のリンクとの接続関係も考慮しな
がら最適な投影対象を決めることができるので、距離と
方位に関するセンサ誤差や道路データに関する誤差の存
在に関わらず、常に、正しい道路上へ車両位置を修正す
ることが可能となり、マッチングミスの発生を回避でき
る。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係わる車両位置修正方法を具
現した車載ナビゲータの要部ブロック図である。
【0016】図において、1は地図データ記憶手段とな
るCD−ROM、2は操作盤であり、車両位置マークに
対して地図をスクロールさせる左、右、上、下方向のス
クロールキー、地図検索、拡大/縮小用等の各種キーを
備えている。3は相対方位を検出して相対方位信号を出
力する相対方位センサ、4は一定距離L0 走行する毎に
一定距離走行したことを示すパルスを出力する距離セン
サである。
【0017】5はマイコン構成のシステムコントローラ
であり、車両位置周辺の地図を車両位置マークとともに
後述するディスプレイ装置に表示させる。5aは地図デ
ータを一時的に記憶する地図データバッファメモリ、5
bは後述する車両位置・車両方位計算部或いは車両位置
修正部から出発地データ或いは確定車両位置データを入
力し、CD−ROM1から出発地周辺或いは車両位置周
辺の地図データを地図データバッファメモリ5aに読み
出す地図読み出し制御部、5cは車両位置・車両方位計
算部であり、相対方位センサ3,距離センサ4から入力
されるそれぞれの信号を用いて車両が一定距離L0 走行
する毎に、車両方位θと位置変化分(ΔX,ΔY)を求
め、更に、前回の確定車両位置に位置変化分をベクトル
合成して推測航法による車両の現在位置(絶対経度、絶
対緯度)を算出し、推測車両位置データと車両方位デー
タを出力する。
【0018】5dは推測車両位置データに基づき、地図
データバッファメモリ5aに読み出された地図データ中
の道路データを参照して、投影法によるマップマッチン
グで車両位置を修正し確定車両位置とする車両位置修正
部である。具体的には、推測車両位置に対し、道路デー
タを参照して投影法によるマッチングの候補リンクを探
し、探し出した各候補リンク別に、推測車両位置との間
の距離(m単位)、車両方位との間で成す角度(度単
位)、確定車両位置の存在していた1つ前のリンクと接
続しているか否かを所定の2値(1;接続有り、5;接
続無し)で表すリンク接続度を求め、これらリンク接続
度、距離、角度の数値を、 評価値=リンク接続度の値×(距離の値×WD +角度の
値×WA) 但し、Wd とWA は距離の値と角度の値を加重和するた
めの重み付けであり、道路データの作成のされ方に応じ
て適宜の値が選択されるが、本実施例では一例として、
D =3、WA =1とする。の評価関数に当てはめて各
候補リンク別に評価値を算出し、評価値が一番小さく、
最も候補として最適な評価値となっている候補リンクに
推測車両位置を投影して今回の確定車両位置とする。な
お、道路データに存在しない道路を走行しているなど、
1つの候補リンクも探し出せなかったとき、または、探
し出せても、各候補リンクの評価値がいずれも予め定め
られた所定の設定値を上回っているときは、投影法によ
るマッチングはせず、推測車両位置をそのまま確定車両
位置とする。
【0019】5eは走行データメモリであり、図2に示
す如く、確定車両位置が存在していた最新のリンクの後
方ノードNB0 と前方ノードNF0 、及び、確定車両位
置が存在していた1つ前のリンクの前方ノードNF-1
格納する。後方ノードNB0 は確定車両位置が存在して
いた最新のリンクを構成する2つのノードの内、車両後
方に位置したノードであり、前方ノードNF0 は車両前
方に位置したノードである。前方ノードNF-1は確定車
両位置が存在していた1つ前のリンクにおいて車両前方
に位置していたノードである。
【0020】車両位置修正部5dは、例えば、図3に示
す如く、投影法によるマップマッチングの或る候補リン
クがLKv1(ノードNv0とノードNv1を結ぶ直線)であ
ったとき、推測車両位置Pj ′から車両方位θj 方向へ
単位長さ離れた点PKj ′を求め、点Pj ′を起点,点
PKj ′を終点とするベクトルと、ノードNv0を起点,
ノードNv1を終点とするベクトル(反対にノードNv1
起点,ノードNv0を終点としてもよい)の内積の符号を
求め、正であれば、起点側のノードNv0(ノードNv1
を後方ノード、終点側のノードNv1(ノードNv0)を前
方ノードとし、負であれば、終点側のノードN
v1(Nv0)を後方ノード、起点側のノードNv1(ノード
v0)を前方ノードと定める。そして、投影法によるマ
ップマッチングで確定車両位置を求めたとき、投影対象
リンクの後方ノードを走行データメモリ5eに登録され
たNB0 と照合し、投影対象リンクの前方ノードをNF
0と照合し、いずれも一致するときは走行データメモリ
5eの書き換えはしない(例えば、図3において、投影
対象リンクがLKv1、NB0 =Nv0、NF0 =Nv1の場
合)。車両が他のリンクに入りいずれも不一致となった
ときは、更に、後方ノードをNF0 と照合し、一致する
ときは(例えば、図3において、投影対象リンクがLK
v2、NB0 =Nv0、NF0 =Nv1の場合)、後方ノード
をNB0 とNF-1、前方ノードをNF0 として登録し、
NB0 とNF0 を新たに車両が走行することとなったリ
ンク(LKv2)のデータに変えるとともに、NF-1を1
つ前に走行していたリンク(LKv1)に関するデータに
変え、投影法によるマッチングが暫くなされていなかっ
たなど、何らかの事情で不一致となったときは(例え
ば、図3において、投影対象リンクがLKz1、NB0
v0、NF0=Nv1の場合)、後方ノードをNB0 、前
方ノードをNF0 として登録し、かつ、NF-1を消去す
る。車両位置修正部5dは、このようにして走行データ
メモリ5eに登録したデータを参照して、リンク接続度
を求める。
【0021】5fは地図データバッファメモリ5aから
車両位置周辺の地図データを読み出しディスプレイ装置
へ出力して地図を描画させるとともに、車両位置修正部
5dから入力した確定車両位置データと車両位置・車両
方位計算部5cから入力した車両方位データを車両位置
マークデータとしてディスプレイ装置へ出力して、車両
位置マークを表示させる地図描画制御部である。
【0022】6はディスプレイ装置であり、CRTコン
トローラ7、ビデオRAM(V−RAM)8、読み出し
制御部9、CRT10等を有し、CRT画面に所望の地
図及びマークを表示するようになっている。
【0023】図4はシステムコントローラ5の動作を示
す第1の流れ図、図5はシステムコントローラ5の動作
を示す第2の流れ図、図6はシステムコントローラ5に
よる車両位置修正方法の説明図であり、以下、これらの
図に従って説明する。
【0024】なお、車両は図6のP0 から道路RDk
沿って分岐点(交差点)CTへ進み、更に、道路RDm
に入ってC方向へ抜けていくものとし、P0 近くには道
路RDk とほぼ平行に走る道路RDn が存在するものと
する。また、予め、運転者の地図選択操作に従い、地図
読み出し制御部5bがCD−ROM1から出発地を含む
所定の縮尺の地図データを地図データバッファメモリ5
aに転送させており、地図描画制御部5fが地図データ
バッファメモリ5aから地図データを読み出してディス
プレイ装置6へ出力し、所望の地図をCRT10の画面
に描画させているものとし、走行データメモリ5eには
まだデータが登録されていないものとする。
【0025】図6に示す如く、運転者が操作盤2で出発
地の位置座標として(X0 ,Y0 )、車両方位としてθ
0 の設定操作を行うと、出発地の確定車両位置P0 とし
て(X0 ,Y0 )、また、P0 での車両方位としてθ0
が車両位置・車両方位計算部5cなどに初期設定される
(図4のステップ101〜104)。また、地図描画制
御部5fが出発地の確定車両位置データ(P0 )と車両
方位データ(θ0 )を車両位置マークデータとしてディ
スプレイ装置6へ出力し、地図画面上の所定箇所に車両
位置マークを表示させる(ステップ105)。
【0026】車両が走行を開始すると、一定距離L0
行する毎に、距離センサ4はパルスを出力する。距離セ
ンサ4から最初のパルスを入力すると、車両位置・車両
方位計算部5cは相対方位センサ3から相対方位信号Δ
θ1 を入力し(ステップ106〜108)、設定単位距
離L0 、出発地P0 の確定車両位置座標(X0 ,Y0
と車両方位θ0 を用いて、推測航法により、 θ1 =θ0 +Δθ1 ΔX1 =L0 ・cos θ1 ΔY1 =L0 ・sin θ1 1 ′=X0 +ΔX Y1 ′=Y0 +ΔY の計算を行い、位置変化分ΔX1 ,ΔY1 を求め、P0
からL0 だけ進んだ今回の推測車両位置P1
(X1 ′,Y1 ′)の座標と、車両方位θ1 を求める
(ステップ109、110)。推測車両位置P1 ′と車
両方位θ1 のデータは車両位置修正部5dへ出力され、
車両方位θ1 のデータは地図描画制御部5fへ出力され
る。
【0027】続いて、車両位置修正部5dは、推測車両
位置P1 ′について、地図データバッファメモリ5aに
格納された道路データを参照して投影法によるマップマ
ッチングの候補リンクを全て探す(図5のステップ20
1)。即ち、P1 ′から一定長さ以内の垂線を降ろすこ
とができ、かつ、車両方位θ1 との成す角度が一定値以
内となっているリンクを探す。ここでは、道路RDk
のリンクLKk1(ノードNk0とNk1を結ぶ直線)と道路
RDn 上のリンクLKn1(ノードNn0とNn1を結ぶ直
線)の2つがマッチングの候補リンクになったものとす
る。
【0028】次に、候補リンクが見出されたので(ステ
ップ202でYES)、各候補リンク別に、リンク接続
度、推測車両位置P1 ′からリンクまでの距離(m単
位)、車両方位θ1 とリンクの成す角度(度単位)を求
める(ステップ203)。例えば、リンクLKk1のリン
ク接続度は次の様にして求める。まず、推測車両位置P
1 ′から車両方位θ1 の方向へ単位距離離れた点P
1 ′を求め、点P1 ′を起点,点PK1 ′を終点とす
るベクトルと、ノードNk0を起点,ノードNk1を終点と
するベクトル(反対にノードNk1を起点,ノードNk0
終点としてもよい)の内積の符号を求め、正であれば、
起点側のノードNk0(ノードNk1)を後方ノード、終点
側のノードNk1(ノードNk0)を前方ノードとし、負で
あれば、終点側のノードNk1(Nk0)を後方ノード、起
点側のノードNk0(ノードNk1)を前方ノードとする。
ここでは、後方ノードがNk0、前方ノードがNk1となっ
たものとする。次いで、求めた後方ノードを走行データ
メモリ5eのNF-1またはNF0 と照合し、いずれかと
一致したときは、リンク接続度の値を1(接続有り)と
する。若し、求めた後方ノードが走行データメモリ5e
のNF-1とNF0 のいずれとも一致しなければ、リンク
接続度の値を5(接続無し)とする。ここでは、初め、
NF-1とNF0 が消去されているので、LKk1に関する
リンク接続度の値は5とされる。全く同様に、リンクL
n1のリンク接続度の値も5とされる。
【0029】次いで、車両位置修正部5dは、各候補リ
ンク別に次の評価関数に従い、 評価値=リンク接続度の値×(距離の値×3+角度の値
×1) 評価値の計算を行う(ステップ204)。そして、各候
補リンクの評価値の一番小さい値が所定の設定値以下で
あれば(ステップ205でYES)、この評価値が一番
小さい値となっている候補リンクを最適候補とし、投影
法によるマップマッチングを行って車両位置を修正し、
確定車両位置P1 とする(ステップ206)。そして、
該確定車両位置P1 を地図読み出し制御部5b、車両位
置・車両方位計算部5c、地図描画制御部5fへ出力す
る。ここでは、候補リンクLKk1とLKn1のいずれも評
価値が設定値を下回っており、相対方位センサ3の誤差
などにより、車両方位θ1 とリンクLKn1の成す角度の
方がリンクLKk1より少し小さくなったが、推測車両位
置P1 ′とリンクLKk1の間の距離の方がリンクLK n1
より遙かに小さくなっていれば、リンクLKk1の方が評
価値が小さくなるので、最適候補とされ、当該リンクL
k1上に車両位置が修正される。よって、相対方位セン
サ3に誤差があっても、間違ったリンクに投影されるこ
とはない。
【0030】次いで、車両位置修正部5dは、今回、投
影法により確定車両位置を求めたので、走行データメモ
リ5eに対する必要なデータの書き換えを行う(ステッ
プ207)。即ち、投影対象リンクLKk1の後方ノード
k0を走行データメモリ5eに登録されたNB0 と照合
し、前方ノードNk1をNF0 と照合し、いずれも一致す
るときは走行データメモリ5eの書き換えはせず、いず
れも不一致となったときは、更に、後方ノードNk0をN
0 と照合し、一致するときは後方ノードNk0をNB0
とNF-1、前方ノードNk1をNF0 として登録し、不一
致となったときは、後方ノードNk0をNB0 、前方ノー
ドNk1をNF0 として登録し、かつ、NF-1を消去す
る。ここでは、NB0 =Nk0、NF0 =Nk1とされ、N
-1は消去されたままとなる。
【0031】なお、仮に、出発地を含む道路が道路デー
タ中に存在しないなど、候補リンクのいずれも評価値が
設定値を上回っているとき、車両位置修正部5dは投影
法によるマップマッチングはせずに、推測車両位置
1 ′をそのまま確定車両位置P 1 とする(ステップ2
05でNO、208)。
【0032】地図読み出し制御部5bは車両位置修正部
5dから入力した今回の確定車両位置データに基づき、
それまで地図データバッファメモリ5aに読み出してい
た地図の範囲から外れたか判断し、外れるときは新たに
車両位置の入る地図データをCD−ROM1から地図デ
ータバッファメモリ5aに読み出す。また、地図描画制
御部5fは今回の確定車両位置データ(P1 )と先に車
両位置・車両方位計算部5cから入力した車両方位デー
タ(θ1 )を車両位置マークデータとしてディスプレイ
装置6へ出力し、地図画面上の車両位置マークを移動さ
せるとともに向きを変えさせる。また、地図描画制御部
5fは、車両位置が画面から外れたときは、車両位置マ
ークの移動に先立って、地図データバッファメモリ5a
から新たに車両位置の入る1画面分の地図データを読み
出し、ディスプレイ装置6へ出力して表示地図を変更さ
せる(以上、ナビゲーション処理、図4のステップ11
1)。車両位置マークは道路RDk 上に移動する。
【0033】車両位置・車両方位計算部5cは、距離セ
ンサ4から2番目のパルスを入力すると、前述と同様に
して、相対方位センサ3から相対方位信号Δθ2 を入力
し、L0 と前回の車両方位θ1 を用いて、 θ2 =θ1 +Δθ2 ΔX2 =L0 ・cos θ2 ΔY2 =L0 ・sin θ2 の計算を行い、車両方位θ2 と、X,Y方向の位置変化
分を求め、更に、前回の確定車両位置P1 を用いて、 X2 ′=X1 +ΔX2 2 ′=Y1 +ΔY2 の計算を行い、P1 からL0 進んだ今回の推測車両位置
2 ′(X2 ′,Y2 ′)の座標を求め、推測車両位置
データと車両方位データを車両位置修正部5dへ出力
し、車両方位データを地図描画制御部5fへ出力する
(図4のステップ112、107〜110)。そして、
車両位置修正部5dは、前述と同様にして今回の推測車
両位置P2′について、地図データバッファメモリ5a
に格納された道路データを参照して投影法によるマップ
マッチングの候補リンクを探す(図5のステップ20
1)。即ち、P2 ′から一定距離範囲内にあり、かつ、
車両方位θ 2 との成す角度が一定値以内のリンクを全て
探す。ここでは、マップマッチングの候補は、道路RD
k 上のリンクLKk2(ノードNk1とノードNk2を結ぶ直
線)と道路RDn 上のリンクLKn2(ノードNn1とノー
ドNn2を結ぶ直線)となったものとする。
【0034】次いで、車両位置修正部5dは、マッチン
グ候補が存在するで(ステップ202でYES)、各候
補リンクにつき、リンク接続度、点P2 ′からの距離、
θ2 との成す角度を求める(ステップ203)。例え
ば、候補リンクLKk2についてのリンク接続度は、次の
ように求める。候補リンクLKk2の後方ノードと前方ノ
ードを求めると、各々、Nk1、Nk2となり、この内、後
方ノードNk1を走行データメモリ5eのNF-1、NF0
と照合すると、NF0 が一致するので、リンク接続度の
値を1(確定車両位置が存在していた1つ前のリンクL
k1との接続有り)とする。候補リンクLKn2について
は、後方ノードと前方ノードを求めると、各々、Nn1
n2となり、この内、後方ノードNn1を走行データメモ
リ5eのNF-1、NF0 と照合すると、いずれも不一致
となるので、リンク接続度の値を5(確定車両位置が存
在していた1つ前のリンクLKk1との接続無し)とす
る。
【0035】次いで、車両位置修正部5dは、各候補リ
ンク別に評価値の計算を行い、評価値の一番小さい値が
所定の設定値以下であれば、この評価値が一番小さい値
となっている候補リンクを最適候補とし、投影法による
マップマッチングを行って車両位置を修正し、確定車両
位置P2 とする(ステップ204〜206)。そして、
該確定車両位置P2 を地図読み出し制御部5b、車両位
置・車両方位計算部5c、地図描画制御部5fへ出力す
る。ここでは、候補リンクLKk2とLKn2のいずれも評
価値が設定値を下回っており、距離センサ4の誤差等で
推測車両位置P 2 ′がたまたまリンクLKk2とLKn2
中間となり、かつ、道路データの誤差でリンクLKk2
LKn2が平行に走っていて、距離、角度とも2つの候補
リンクLKk2とLKn2で差がなくても、リンク接続度は
リンクLKk2の方が遙かに小さくなっており、リンクL
k2の方が評価値が小さいので、最適候補とされ、当該
リンクLKk2上に車両位置が修正される。よって、距離
センサ4や道路データに誤差があっても間違ったリンク
に投影されることはない。
【0036】次いで、車両位置修正部5dは、今回、投
影法により確定車両位置を求めたので、走行データメモ
リ5eに対する必要なデータの書き換えを行う(ステッ
プ207)。即ち、投影対象リンクLKk2の後方ノード
k1を走行データメモリ5eに登録されたNB0 と照合
し、前方ノードNk2をNF0 と照合し、いずれも一致す
るときは走行データメモリ5eの書き換えはせず、いず
れも不一致となったときは、更に、後方ノードNk1をN
0 と照合し、一致するときは後方ノードNk1をNB0
とNF-1、前方ノードNk2をNF0 として登録し、不一
致となったときは、後方ノードNk1をNB0 、前方ノー
ドNk2をNF0 として登録し、かつ、NF-1を消去す
る。ここでは、NB0 =NF-1=Nk1、NF0 =Nk2
される。
【0037】地図読み出し制御部5bと地図描画制御部
5fは、車両位置修正部5dから入力した今回の確定車
両位置データ及び先に車両位置・車両方位計算部5cか
ら入力した車両方位データに基づき、所定のナビゲーシ
ョン処理を行う(図4のステップ111)。よって、車
両位置マークは道路RDk 上を少し移動する。
【0038】距離センサ4から3番目のパルスが出力さ
れると、車両位置・車両方位計算部5cは前述と同様
に、相対方位信号Δθ3 を入力して前回の車両方位θ2
に加算し今回の車両方位θ3 を求め、更に、L0 とθ3
を用いて今回の位置変化分ΔX 3 、ΔY3 を計算し、前
回の確定車両位置P2 からL0 進んだ今回の推測車両位
置P3 ′(X3 ′,Y3 ′)の座標を求める(図4のス
テップ112、107〜110)。推測車両位置P3
と車両方位θ3 は車両位置修正部5dへ出力され、車両
方位θ3 は地図描画制御部5fへ出力される。
【0039】続いて、車両位置修正部5dは、推測車両
位置P3 ′について、地図データバッファメモリ5aに
格納された道路データを参照して投影法によるマップマ
ッチングの候補リンクを探す(図5のステップ20
1)。ここでは、マップマッチングの候補は、道路RD
k 上のリンクLKk2だけとなったものとする。すると、
車両位置修正部5dは、マッチング候補が存在するで
(ステップ202でYES)、候補リンクLKk2につ
き、リンク接続度、点P3 ′からの距離、θ3 との成す
角度を求める(ステップ203)。そして、評価値の計
算を行い、所定の設定値以下であれば、リンクLKk2
投影法によるマップマッチングを行って車両位置を修正
し、確定車両位置P3 とする(ステップ204〜20
6)。そして、該確定車両位置P3 を地図読み出し制御
部5b、車両位置・車両方位計算部5c、地図描画制御
部5fへ出力する。
【0040】次いで、車両位置修正部5dは、今回、投
影法により確定車両位置を求めたので、走行データメモ
リ5eに対する必要なデータの書き換えを行う(ステッ
プ207)。但し、投影対象リンクLKk2の後方ノード
k1を走行データメモリ5eに登録されたNB0 と照合
し、前方ノードNk2をNF0 と照合すると、いずれも一
致するので走行データメモリ5eの書き換えはしない。
【0041】地図読み出し制御部5bと地図描画制御部
5fは、車両位置修正部5dから入力した今回の確定車
両位置データ及び先に車両位置・車両方位計算部5cか
ら入力した車両方位データに基づき、所定のナビゲーシ
ョン処理を行う(図4のステップ111)。よって、車
両位置マークし道路RDk 上を更に移動する。
【0042】距離センサ4から4番目のパルスが出力さ
れると、車両位置・車両方位計算部5cは前述と同様
に、相対方位信号Δθ4 を入力して前回の車両方位θ3
に加算し今回の車両方位θ4 を求め、更に、L0 とθ4
を用いて今回の位置変化分ΔX 4 、ΔY4 を計算し、前
回の確定車両位置P3 からL0 進んだ今回の推測車両位
置P4 ′(X4 ′,Y4 ′)の座標を求める(ステップ
112、107〜110)。推測車両位置P4 ′と車両
方位θ4 は車両位置修正部5dへ出力され、車両方位θ
4 は地図描画制御部5fへ出力される。
【0043】続いて、車両位置修正部5dは、推測車両
位置P4 ′について、地図データバッファメモリ5aに
格納された道路データを参照して投影法によるマップマ
ッチングの候補リンクを探す(図5のステップ20
1)。ここでは、車両が道路RD k から分岐点(交差
点)CTで少し道路RDk 寄りに曲がりながら、枝分か
れした道路RDm の方向へ走行し、候補リンクが道路R
m 上のリンクLKm3(ノードNm2とNm3を結ぶ直線)
と、道路RDk 上のリンクLKk3(ノードNk2とNk3
結ぶ直線)の2つになったが、分岐点CTでの曲がり具
合や距離センサ4の誤差などにより、推測車両位置
4 ′が少し道路RDk 寄りになたものとする(図6参
照)。
【0044】このとき、車両位置修正部5dはマッチン
グ候補が有るので(ステップ202でYES)、続い
て、各候補リンクにつき、リンク接続度、推測車両位置
4 からの距離、車両方位θ4 との成す角度を求める。
候補リンクLKk3についてのリンク接続度は、次のよう
になる。候補リンクLKk3の後方ノードと前方ノードを
求めると、各々、Nk2、Nk3となり、この内、後方ノー
ドNk2を走行データメモリ5eのNF-1、NF0 と照合
すると、NF0 と一致するので、リンク接続度の値を1
(確定車両位置が存在していた1つ前のリンクLKk1
の接続有り)とする。候補リンクLKm3については、後
方ノードと前方ノードを求めると、各々、Nm2、Nm3
なり、この内、後方ノードNm2を走行データメモリ5e
のNF-1、NF0 と照合すると、NF0 と一致するの
で、リンク接続度の値を1(確定車両位置が存在してい
た1つ前のリンクLKk1との接続有り)とする。
【0045】次いで、車両位置修正部5dは、各候補リ
ンク別に評価値の計算を行い、評価値の一番小さい値が
所定の設定値以下であれば、この評価値が一番小さい値
となっている候補リンクを最適候補とし、投影法による
マップマッチングを行って車両位置を修正し、確定車両
位置P4 とする(ステップ204〜206)。そして、
該確定車両位置P4 を地図読み出し制御部5b、車両位
置・車両方位計算部5c、地図描画制御部5fへ出力す
る。ここでは、候補リンクLKk3とLKm3のいずれも評
価値が設定値を下回っており、距離誤差の影響で推測車
両位置P4 ′が少しリンクLKk3寄りとなったが、角度
誤差が殆どなく、車両方位θ4 とリンクLKm3との間で
成す角度の方がリンクLKk3との間で成す角度より遙か
に小さくなっていれば、リンクLKm3の方が評価値が小
さいので、最適候補とされ、当該リンクLKm3上に車両
位置が修正される。よって、距離誤差があっても間違っ
たリンクに投影されることはない。
【0046】次いで、車両位置修正部5dは、今回、投
影法により確定車両位置を求めたので、走行データメモ
リ5eに対する必要なデータの書き換えを行う(ステッ
プ207)。即ち、投影対象リンクLKm3の後方ノード
m2を走行データメモリ5eに登録されたNB0 と照合
し、前方ノードNm3をNF0 と照合し、いずれも一致す
るときは走行データメモリ5eの書き換えはせず、いず
れも不一致となったときは、更に、後方ノードNm2をN
0 と照合し、一致するときは後方ノードNm2をNB0
とNF-1、前方ノードNm3をNF0 として登録し、不一
致となったときは、後方ノードNm2をNB0 、前方ノー
ドNm3をNF0 として登録し、かつ、NF-1を消去す
る。ここでは、NB0 =NF-1=Nm2、NF0 =Nm3
される。
【0047】地図読み出し制御部5bと地図描画制御部
5fは、車両位置修正部5dから入力した今回の確定車
両位置データ及び先に車両位置・車両方位計算部5cか
ら入力した車両方位データに基づき、所定のナビゲーシ
ョン処理を行う(図4のステップ111)。よって、車
両位置マークは分岐点CTを曲がり、正しく道路RD m
上に来る。
【0048】距離センサ4から5番目のパルスが出力さ
れると、車両位置・車両方位計算部5cは前述と同様
に、相対方位信号Δθ5 を入力して前回の車両方位θ4
に加算し今回の車両方位θ5 を求め、更に、L0 とθ5
を用いて今回の位置変化分ΔX 5 、ΔY5 を計算し、更
に、位置変化分ΔX5 、ΔY5 を用いて、P4 からL0
進んだ今回の推測車両位置P5 ′(X5 ′,Y5 ′)の
座標を求める(ステップ112、107〜110)。推
測車両位置P5 ′と車両方位θ5 は車両位置修正部5d
へ出力され、車両方位θ5 は地図描画制御部5fへ出力
される。
【0049】次いで、車両位置修正部5dは、推測車両
位置P5 ′について、地図データバッファメモリ5aに
格納された道路データを参照して投影法によるマップマ
ッチング候補リンクを探す(図5のステップ201)。
今回も候補リンクがLKk3とLKm3になったものとす
る。続いて、各候補リンクにつき、リンク接続度、推測
車両位置P5 からの距離、車両方位θ5 との成す角度を
求める。候補リンクLK k3とLKm3のリンク接続度はい
ずれも1となる。
【0050】次いで、車両位置修正部5dは、各候補リ
ンク別に評価値の計算を行い、評価値の一番小さい値が
所定の設定値以下であれば、この評価値が一番小さい値
となっている候補リンクを最適候補とし、投影法による
マップマッチングを行って車両位置を修正し、確定車両
位置P5 とする(ステップ204〜206)。そして、
該確定車両位置P5 を地図読み出し制御部5b、車両位
置・車両方位計算部5c、地図描画制御部5fへ出力す
る。ここでは、候補リンクLKk3とLKm3のいずれも評
価値が設定値を下回っており、車両が道路RDm に沿っ
て進んだことにより距離誤差が多少あっても推測車両位
置P5 ′がリンクLKm3寄りとなり、角度誤差が多少あ
っても、車両方位θ5 とリンクLKm3との間で成す角度
が車両方位θ5 とリンクLKk3との間で成す角度より小
さくなるので、リンクLKm3の方が評価値が小さくなっ
て、最適候補とされ、当該リンクLKm3上に車両位置が
修正される。
【0051】次いで、車両位置修正部5dは、今回、投
影法により確定車両位置を求めたので、走行データメモ
リ5eに対する必要なデータの書き換えを行う(ステッ
プ207)。但し、投影対象リンクLKm3の後方ノード
m2を走行データメモリ5eに登録されたNB0 と照合
し、前方ノードNm3をNF0 と照合すると、いずれも一
致するので書き換えはしない。
【0052】地図読み出し制御部5bと地図描画制御部
5fは、車両位置修正部5dから入力した今回の確定車
両位置データ及び先に車両位置・車両方位計算部5cか
ら入力した車両方位データに基づき、所定のナビゲーシ
ョン処理を行う(図4のステップ111)。よって、車
両位置マークは正しく道路RDm 上を移動する。以下、
同様にして、車両の走行で距離センサ4からパルスが出
力される毎に、画面の車両位置マークは道路RDm 上を
移動していく。
【0053】なお、上記した実施例では、リンク接続度
を1と5の2値としたが、他の値を用いてもよく、距離
と角度を加重和する際の重み付けも3と1以外の組み合
わせとしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上本発明によれば、車両が一定距離走
行する毎に車両方位と位置変化分を計算し、更に、前回
の確定車両位置に位置変化分を加算して推測車両位置を
求め、求めた推測車両位置に対し、道路データを参照し
て投影法によるマッチングの候補リンクを探し、探し出
した各候補リンク別に、推測車両位置との間の距離、車
両方位との間で成す角度、確定車両位置の存在していた
1つ前のリンクとの接続状態を所定の数値で表すリンク
接続度を求め、これらリンク接続度、距離、角度を所定
の評価関数に当てはめて候補リンク別の評価値を計算
し、最も候補として最適な評価値となっている候補リン
クに推測車両位置を投影して今回の確定車両位置とする
ように構成したから、候補リンクに対する推測車両位置
からの距離と、車両方位との間で成す角度の両方を勘案
し、更に、確定車両位置が存在していた1つ前のリンク
との接続関係も考慮しながら最適な投影対象を決めるこ
とができるので、距離と方位に関するセンサ誤差や道路
データに関する誤差の存在に関わらず、常に、正しい道
路上へ車両位置を修正可能となり、マッチングミスの発
生を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる車両位置修正方法を具現した車
載ナビゲータの要部ブロック図である。
【図2】図1の走行データメモリに格納されるデータの
説明図である。
【図3】図1の車両位置修正部の動作を説明する説明図
である。
【図4】図1のシステムコントローラの動作を示す第1
の流れ図である。
【図5】図1のシステムコントローラの動作を示す第2
の流れ図である。
【図6】本発明に係る車両位置の修正方法の説明図であ
る。
【図7】推測航法による一般的な車両位置検出方法の説
明図である。
【図8】従来の投影法によるマップマッチングの説明図
である。
【図9】従来の投影法によるマップマッチングの説明図
である。
【図10】従来の投影法によるマップマッチングの説明
図である。
【図11】従来の投影法によるマップマッチングの不具
合を示す説明図である。
【図12】従来の投影法によるマップマッチングの不具
合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CD−ROM 3 相対方位センサ 4 距離センサ 5 システムコントローラ 5c 車両位置・車両方位計算部 5d 車両位置修正部 5e 走行データメモリ 5f 地図描画制御部 6 ディスプレイ装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が一定距離走行する毎に車両方位と
    位置変化分を計算し、更に、前回の確定車両位置に位置
    変化分を加算して推測車両位置を求め、 求めた推測車両位置に対し、道路データを参照して投影
    法によるマッチングの候補リンクを探し、 探し出した各候補リンク別に、推測車両位置との間の距
    離、車両方位との間で成す角度、確定車両位置の存在し
    ていた1つ前のリンクとの接続状態を所定の数値で表す
    リンク接続度を求め、 これらリンク接続度、距離、角度を所定の評価関数に当
    てはめて候補リンク別の評価値を計算し、 最も候補として最適な評価値となっている候補リンクに
    推測車両位置を投影して今回の確定車両位置とするこ
    と、 を特徴とする車両位置修正方法。
JP22166991A 1991-09-02 1991-09-02 車両位置修正方法 Withdrawn JPH0561408A (ja)

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