JP2725823B2 - 汚濁液拡散防止装置 - Google Patents
汚濁液拡散防止装置Info
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- JP2725823B2 JP2725823B2 JP1065128A JP6512889A JP2725823B2 JP 2725823 B2 JP2725823 B2 JP 2725823B2 JP 1065128 A JP1065128 A JP 1065128A JP 6512889 A JP6512889 A JP 6512889A JP 2725823 B2 JP2725823 B2 JP 2725823B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は汚濁液が拡散するのを有効に防止し得る汚
濁液拡散防止装置に関する。
濁液拡散防止装置に関する。
<従来の技術> 従来、浚渫作業や捨石作業等の海洋工事の際、シルト
や土等が海水中に漂い、流れに乗って拡散して海洋汚染
を引き起こすという問題があった。
や土等が海水中に漂い、流れに乗って拡散して海洋汚染
を引き起こすという問題があった。
このような海洋汚染を防止するためには、汚濁液を、
清浄域へ拡散する前に一定水域内に確実に封じ込めて沈
降させるのが望ましい。
清浄域へ拡散する前に一定水域内に確実に封じ込めて沈
降させるのが望ましい。
汚濁液の清浄域への拡散を防止するためには、汚濁域
を清浄域から遮蔽すればよく、このための装置として、
フロートに取り付けられたスカート(拡散防止膜)によ
り汚濁液を包囲するようにした汚濁液拡散防止装置が種
々提案されている。
を清浄域から遮蔽すればよく、このための装置として、
フロートに取り付けられたスカート(拡散防止膜)によ
り汚濁液を包囲するようにした汚濁液拡散防止装置が種
々提案されている。
この種の装置においては、海洋汚染をより効果的に防
止するためには、汚濁域の周囲を完全に囲い込むいわゆ
る全閉展張方式を採用するのが好ましい。しかし、この
全閉展張方式によれば、海面上のフロートによって、土
砂運搬船等の船舶が汚濁域(作業領域)に対して出入り
できないという欠点がある。
止するためには、汚濁域の周囲を完全に囲い込むいわゆ
る全閉展張方式を採用するのが好ましい。しかし、この
全閉展張方式によれば、海面上のフロートによって、土
砂運搬船等の船舶が汚濁域(作業領域)に対して出入り
できないという欠点がある。
このため、第6図に示すように、重錘(80)によって
展張されたスカート(81)に、船舶の航行が可能な開口
部(82)を構成した汚濁液拡散防止装置が提供されてい
る。この汚濁液拡散防止装置においては、汚濁液の拡散
をできるだけ抑制するために、上記開口部(82)におい
て、スカート(81)の一端部(81a)と、他端部(81b)
とを所定幅に亘ってオーバーラップさせてある。
展張されたスカート(81)に、船舶の航行が可能な開口
部(82)を構成した汚濁液拡散防止装置が提供されてい
る。この汚濁液拡散防止装置においては、汚濁液の拡散
をできるだけ抑制するために、上記開口部(82)におい
て、スカート(81)の一端部(81a)と、他端部(81b)
とを所定幅に亘ってオーバーラップさせてある。
また、第7図に示すように、フロートの一部に、圧縮
空気が充填された収縮自在な中空フロート(83)を用
い、この中空フロート(83)に充填された圧縮空気を放
出することにより、当該フロート(83)を海中に沈みま
せて船舶の通行を可能とし、船舶が通過した後、中空フ
ロート(83)に圧縮空気を充填することにより、これを
水面に浮かせて再び汚濁域を遮蔽するいわゆる浮沈式の
汚濁液拡散防止装置も提案されている。
空気が充填された収縮自在な中空フロート(83)を用
い、この中空フロート(83)に充填された圧縮空気を放
出することにより、当該フロート(83)を海中に沈みま
せて船舶の通行を可能とし、船舶が通過した後、中空フ
ロート(83)に圧縮空気を充填することにより、これを
水面に浮かせて再び汚濁域を遮蔽するいわゆる浮沈式の
汚濁液拡散防止装置も提案されている。
<発明が解決しようとする課題> 上記開口部(82)を設けた汚濁液拡散防止装置につい
ては、開口部(82)から汚濁液を流出するのを抑制する
ために、オーバラップ部を設ける必要があるので、予め
設定されている工事許可水域内に上記汚濁液拡散防止装
置を設置しなければならない点と相俟って、作業領域が
狭くなるという問題があった。
ては、開口部(82)から汚濁液を流出するのを抑制する
ために、オーバラップ部を設ける必要があるので、予め
設定されている工事許可水域内に上記汚濁液拡散防止装
置を設置しなければならない点と相俟って、作業領域が
狭くなるという問題があった。
一方、上記浮沈式の汚濁液拡散防止装置については、
中空フロート(83)を浮き沈みさせるのに長時間(1時
間程度)を要するとともに、中空フロート(83)に圧縮
空気を供給するための設備が必要であるので、装置のコ
ストが高く付くという問題があった。また、上記中空フ
ロート(83)は、通常タイプのフロート(84)間に介在
されているので、当該フロート(84)からのテンション
によって、水中において円弧状に配列されることになり
(第7図の二点鎖線参照)、その中央部付近の中空フロ
ート(83)が水底に到達すると、両端部付近の中空フロ
ート(83)の沈み込み深さを充分に確保することができ
ず、船舶の航行に支障をきたすことになる。このため、
上記浮沈式の汚濁液拡散防止装置については、ある程度
水深の深い水域でないと使用に適さないという問題があ
った。
中空フロート(83)を浮き沈みさせるのに長時間(1時
間程度)を要するとともに、中空フロート(83)に圧縮
空気を供給するための設備が必要であるので、装置のコ
ストが高く付くという問題があった。また、上記中空フ
ロート(83)は、通常タイプのフロート(84)間に介在
されているので、当該フロート(84)からのテンション
によって、水中において円弧状に配列されることになり
(第7図の二点鎖線参照)、その中央部付近の中空フロ
ート(83)が水底に到達すると、両端部付近の中空フロ
ート(83)の沈み込み深さを充分に確保することができ
ず、船舶の航行に支障をきたすことになる。このため、
上記浮沈式の汚濁液拡散防止装置については、ある程度
水深の深い水域でないと使用に適さないという問題があ
った。
この発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、
作業領域を広くとることができるとともに、製造コスト
が安価で、汚濁液の流出が少なく、水深の浅い水域にお
いても使用でき、しかも、船舶の航行のために開閉操作
を迅速に行うことができる汚濁液拡散防止装置を提供す
ることを目的とする。
作業領域を広くとることができるとともに、製造コスト
が安価で、汚濁液の流出が少なく、水深の浅い水域にお
いても使用でき、しかも、船舶の航行のために開閉操作
を迅速に行うことができる汚濁液拡散防止装置を提供す
ることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するためのこの発明の汚濁液拡散防止
装置は、スカートの所定域を、回動開閉可能な船舶航行
用のゲートとして構成し、当該ゲートの回動中心部に対
応させて、水底に固定された支柱を設け、スカートの回
動中心側の上部を、上記支柱の周囲を遊嵌状態で取り囲
む環状部材を含み支柱に対して回動自在で且つ昇降自在
に取付けられた昇降部材に連結しているとともに、上記
昇降部材の昇降を補助するフロートを、支柱を挟んで相
対向する位置で昇降部材に連結しており、上記環状部材
の支柱に対する嵌合長さは、上記昇降部材の昇降を補助
するフロートの全高よりも短くされていることを特徴と
するものである。
装置は、スカートの所定域を、回動開閉可能な船舶航行
用のゲートとして構成し、当該ゲートの回動中心部に対
応させて、水底に固定された支柱を設け、スカートの回
動中心側の上部を、上記支柱の周囲を遊嵌状態で取り囲
む環状部材を含み支柱に対して回動自在で且つ昇降自在
に取付けられた昇降部材に連結しているとともに、上記
昇降部材の昇降を補助するフロートを、支柱を挟んで相
対向する位置で昇降部材に連結しており、上記環状部材
の支柱に対する嵌合長さは、上記昇降部材の昇降を補助
するフロートの全高よりも短くされていることを特徴と
するものである。
<作用> 上記の構成の汚濁液拡散防止装置によれば、スカート
の所定域に構成されたゲートを、水底に固定された支柱
を中心に回動させて開放することにより、作業領域への
船舶の出入りが可能となり、船舶の航行後、当該ゲート
を閉塞することにより、作業領域を再び遮蔽することが
できる。
の所定域に構成されたゲートを、水底に固定された支柱
を中心に回動させて開放することにより、作業領域への
船舶の出入りが可能となり、船舶の航行後、当該ゲート
を閉塞することにより、作業領域を再び遮蔽することが
できる。
特に、上記ゲートの回動中心側の上部を、昇降部材を
介して水底に固定された上記支柱に連結しているので、
当該ゲートの回動中心が遊動する虞がなく、その開閉を
安定的に行なわせることができる。
介して水底に固定された上記支柱に連結しているので、
当該ゲートの回動中心が遊動する虞がなく、その開閉を
安定的に行なわせることができる。
また、上記昇降部材が、支柱に対して昇降自在に取付
けられているので、スカートを当該昇降部材とともに、
水位の変化に追従させて昇降させることができる。
けられているので、スカートを当該昇降部材とともに、
水位の変化に追従させて昇降させることができる。
しかも、上記昇降部材に取付けたフロートによって、
昇降部材の昇降を確実に行なわせることができる。
昇降部材の昇降を確実に行なわせることができる。
<実施例> 以下、この発明の実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
する。
第1図はこの発明の汚濁液拡散防止装置の一実施例を
示す要部斜視図であり、第2図は上記汚濁液拡散防止装
置の使用状態を示す平面図である。同図において、
(1)は水中に垂設されるスカート(1)であり、この
スカート(1)は、ポリエステル平繊を材質とする矩形
形状のキャンバス(11)を複数枚直列に連結したもので
ある。このスカート(1)の上端には、ポリスチレン発
泡体を材質とするフロート(2)が連結されており、キ
ャンバス(11)の下端には、当該キャンバス(11)を鉛
直下方へ引っ張るためのウエイトチェイン(12)が設け
られている(第3図参照)。なお、キャンバス(11)に
は、補強ベルト(13)が縦横に張り巡らされているとと
もに、四隅に補強プレート(14)が取付けられている。
示す要部斜視図であり、第2図は上記汚濁液拡散防止装
置の使用状態を示す平面図である。同図において、
(1)は水中に垂設されるスカート(1)であり、この
スカート(1)は、ポリエステル平繊を材質とする矩形
形状のキャンバス(11)を複数枚直列に連結したもので
ある。このスカート(1)の上端には、ポリスチレン発
泡体を材質とするフロート(2)が連結されており、キ
ャンバス(11)の下端には、当該キャンバス(11)を鉛
直下方へ引っ張るためのウエイトチェイン(12)が設け
られている(第3図参照)。なお、キャンバス(11)に
は、補強ベルト(13)が縦横に張り巡らされているとと
もに、四隅に補強プレート(14)が取付けられている。
上記フロート(2)は、円柱形のポリスチレン発泡体
製の浮体を複数個、ターポリンを素材とするフロートケ
ースに収納したものであり、各フロート(2)の長さは
キャンバス(11)の横の長さと略同一である。
製の浮体を複数個、ターポリンを素材とするフロートケ
ースに収納したものであり、各フロート(2)の長さは
キャンバス(11)の横の長さと略同一である。
スカート(1)を構成するキャンバス(11)の一つ
は、船舶が作業領域(B)に出入りできるように、回動
開閉可能なゲート(G)として構成されている。このゲ
ート(G)として構成されたキャンバス{以下ゲートキ
ャンバス(11a)と呼称する}は、回動中心側及び回動
先端側の上部が、それぞれ水底に固定されたH型鋼等に
よる一対の支柱(4)に対して、昇降部材(5)を介し
て連結されている。上記一対の支柱(4)は、ゲートキ
ャンバス(11a)とこれに隣設されたキャンバス(11)
との間に介在された状態で、水底に強固に打ち込まれて
いる。また、昇降部材(5)は、支柱(4)に対して昇
降自在に遊嵌された環状部材(51)と、この環状部材
(51)を包囲した状態で当該環状部材(51)に連結され
た枠体(52)からなり、この枠体(52)の一辺部(52
a)に対応させて、ゲートキャンバス(11a)の回動中心
側の上部が、チェーン、ワイヤ等の連結部材(53)を介
して連結されており、上記一辺部(52a)に対向する辺
部(52b)に対応させて、ゲートキャンバス(11a)に隣
設するキャンバス(11)の支柱(4)側の上部が、同じ
くチェーン、ワイヤ等の連結部材(53)を介して連結さ
れている。なお、少なくともゲートキャンバス(11a)
の回動先端側と昇降部材(5)とは、連結及び切り離し
を容易に行えるように、シャックル(54)等を用いて連
結しておくのが好ましい。
は、船舶が作業領域(B)に出入りできるように、回動
開閉可能なゲート(G)として構成されている。このゲ
ート(G)として構成されたキャンバス{以下ゲートキ
ャンバス(11a)と呼称する}は、回動中心側及び回動
先端側の上部が、それぞれ水底に固定されたH型鋼等に
よる一対の支柱(4)に対して、昇降部材(5)を介し
て連結されている。上記一対の支柱(4)は、ゲートキ
ャンバス(11a)とこれに隣設されたキャンバス(11)
との間に介在された状態で、水底に強固に打ち込まれて
いる。また、昇降部材(5)は、支柱(4)に対して昇
降自在に遊嵌された環状部材(51)と、この環状部材
(51)を包囲した状態で当該環状部材(51)に連結され
た枠体(52)からなり、この枠体(52)の一辺部(52
a)に対応させて、ゲートキャンバス(11a)の回動中心
側の上部が、チェーン、ワイヤ等の連結部材(53)を介
して連結されており、上記一辺部(52a)に対向する辺
部(52b)に対応させて、ゲートキャンバス(11a)に隣
設するキャンバス(11)の支柱(4)側の上部が、同じ
くチェーン、ワイヤ等の連結部材(53)を介して連結さ
れている。なお、少なくともゲートキャンバス(11a)
の回動先端側と昇降部材(5)とは、連結及び切り離し
を容易に行えるように、シャックル(54)等を用いて連
結しておくのが好ましい。
さらに、上記昇降部材(5)の枠体(52)の残る辺部
(52c)(52d)には、当該昇降部材(5)の昇降を補助
するためのフロート(6)が連結されている。このフロ
ート(6)は、昇降部材(5)の姿勢を水平状態に維持
することにより、環状部材(51)が支柱に噛み込むのを
防止して、以て、昇降部材(5)を水位の変動に追従さ
せて円滑かつ確実に昇降させるためのものである。
(52c)(52d)には、当該昇降部材(5)の昇降を補助
するためのフロート(6)が連結されている。このフロ
ート(6)は、昇降部材(5)の姿勢を水平状態に維持
することにより、環状部材(51)が支柱に噛み込むのを
防止して、以て、昇降部材(5)を水位の変動に追従さ
せて円滑かつ確実に昇降させるためのものである。
なお、上記ゲートキャンバス(11a)を除く各キャン
バス(11)は、ハトメ等によって互いに接続されてい
る。また、当該キャンバス(11)に連結されたフロート
(2)には、第3図に示すように、サブフロート(21)
がサブアンカーロープ(22)を介して連結されており、
さらにサブフロート(21)には、重錘としてのコンクリ
ート製のアンカーブロック(3)が、アンカーロープ
(31)を介して連結されている。
バス(11)は、ハトメ等によって互いに接続されてい
る。また、当該キャンバス(11)に連結されたフロート
(2)には、第3図に示すように、サブフロート(21)
がサブアンカーロープ(22)を介して連結されており、
さらにサブフロート(21)には、重錘としてのコンクリ
ート製のアンカーブロック(3)が、アンカーロープ
(31)を介して連結されている。
以上の構成であれば、ゲートキャンバス(11a)の回
動先端側と、昇降部材(5)との連結を解除した状態
で、ゲートキャンバス(11a)の回動先端側を、例えば
船によって牽引して回動させることにより、当該ゲート
キャンバス(11a)を開放することができ、この開放部
分を通して、作業領域(B)に船舶が出入りすることが
できる。この際、ゲートキャンバス(11a)の回動中心
側が、支柱(4)によって支持されているので、この回
動中心が遊動する虞がなく、その開閉を安定的に行なわ
せることができるとともに、当該回動中心が大きく移動
することにより、開放部において船舶の航行が阻害され
るという不都合が生じるのを防止することもできる。
動先端側と、昇降部材(5)との連結を解除した状態
で、ゲートキャンバス(11a)の回動先端側を、例えば
船によって牽引して回動させることにより、当該ゲート
キャンバス(11a)を開放することができ、この開放部
分を通して、作業領域(B)に船舶が出入りすることが
できる。この際、ゲートキャンバス(11a)の回動中心
側が、支柱(4)によって支持されているので、この回
動中心が遊動する虞がなく、その開閉を安定的に行なわ
せることができるとともに、当該回動中心が大きく移動
することにより、開放部において船舶の航行が阻害され
るという不都合が生じるのを防止することもできる。
また、上記ゲートキャンバス(11a)によってスカー
ト(1)の途中部が分断されているにも拘らず、一対の
支柱(4)によって各キャンバス(11)に作用するテン
ションのバランスが崩れるのを防止することができる。
ト(1)の途中部が分断されているにも拘らず、一対の
支柱(4)によって各キャンバス(11)に作用するテン
ションのバランスが崩れるのを防止することができる。
さらに、上記昇降部材(5)が、支柱(4)に対して
昇降自在に取付けられており、各キャンバス(11)及び
ゲートキャンバス(11a)を、昇降部材(5)ととも
に、潮の干満による水位の変化に追従させて昇降させる
ことができるので、使用上の不都合も生じない。
昇降自在に取付けられており、各キャンバス(11)及び
ゲートキャンバス(11a)を、昇降部材(5)ととも
に、潮の干満による水位の変化に追従させて昇降させる
ことができるので、使用上の不都合も生じない。
しかも、ゲートキャンバス(11a)を回動によって開
閉する方式であるので、水深の浅い箇所においても支障
なく使用することができるとともに、必要時のみ上記ゲ
ートキャンバス(11a)を開放すればよいので、従来の
開口部を設けた汚濁液拡散防止装置に較べて、汚濁液の
流出量を非常に少なくすることができる。さらに、予め
設定された工事許可水域ギリギリに展張することができ
るので、作業領域を広くとることができる。
閉する方式であるので、水深の浅い箇所においても支障
なく使用することができるとともに、必要時のみ上記ゲ
ートキャンバス(11a)を開放すればよいので、従来の
開口部を設けた汚濁液拡散防止装置に較べて、汚濁液の
流出量を非常に少なくすることができる。さらに、予め
設定された工事許可水域ギリギリに展張することができ
るので、作業領域を広くとることができる。
第4図は、他の実施例を示す平面図であり、上記実施
例と異なる点は、ゲートキャンバス(11a)の回動先端
側の所定幅を、これに隣設するキャンバス(11)の端部
とオーパーラップさせている点である。この場合、上記
ゲートキャンバス(11a)の回動先端側は、その途中部
において昇降部材(5)に切り離し可能に連結されてい
る。この実施例によれば、キャンバス(11a)の回動先
端側と、これに隣設するキャンバス(11)との間から、
汚濁液が流出するのをより効果的に抑制することができ
る。
例と異なる点は、ゲートキャンバス(11a)の回動先端
側の所定幅を、これに隣設するキャンバス(11)の端部
とオーパーラップさせている点である。この場合、上記
ゲートキャンバス(11a)の回動先端側は、その途中部
において昇降部材(5)に切り離し可能に連結されてい
る。この実施例によれば、キャンバス(11a)の回動先
端側と、これに隣設するキャンバス(11)との間から、
汚濁液が流出するのをより効果的に抑制することができ
る。
なお、ゲートキャンバス(11a)の回動先端側の支柱
(4)については、潮流、風速等の自然条件や、設置水
域等に応じて適宜省略して実施することができる。
(4)については、潮流、風速等の自然条件や、設置水
域等に応じて適宜省略して実施することができる。
また、第5図に示すように、ゲートキャンバス(11
a)の回動中心側の端部と、これに隣設するキャンバス
(11)の端部とを、連結部材(53)によって直結した状
態で、当該連結部材(53)を昇降部材(5)に連結して
もよく、この場合には、上記連結部材(53)の反対側に
フロート(6)を設けておけばよい。
a)の回動中心側の端部と、これに隣設するキャンバス
(11)の端部とを、連結部材(53)によって直結した状
態で、当該連結部材(53)を昇降部材(5)に連結して
もよく、この場合には、上記連結部材(53)の反対側に
フロート(6)を設けておけばよい。
このほか、この発明の汚濁液拡散防止装置は、例え
ば、ゲート(G)を両開き方式にする等、種々の設計変
更を施すことができる。
ば、ゲート(G)を両開き方式にする等、種々の設計変
更を施すことができる。
<発明の効果> 以上のように、この発明の汚濁液拡散防止装置によれ
ば、スカートの一部に構成されたゲートを、水底に固定
された支柱を中心に回動させて、作業領域内への船舶の
航行を可能とするものであるから、従来の常時開口部を
設けた汚濁液拡散防止装置に較べて汚濁液の流出量を各
段に少なくすることができること、上記ゲートの開閉を
容易かつ迅速に行うことができること、構造簡素にて製
造コストが安くて済むこと、水深の浅い水域においても
支障なく使用することができること、作業領域を広くと
ることができること等、種々の効果を奏する。
ば、スカートの一部に構成されたゲートを、水底に固定
された支柱を中心に回動させて、作業領域内への船舶の
航行を可能とするものであるから、従来の常時開口部を
設けた汚濁液拡散防止装置に較べて汚濁液の流出量を各
段に少なくすることができること、上記ゲートの開閉を
容易かつ迅速に行うことができること、構造簡素にて製
造コストが安くて済むこと、水深の浅い水域においても
支障なく使用することができること、作業領域を広くと
ることができること等、種々の効果を奏する。
特に、上記ゲートの回動中心側の上部を、昇降部材を
介して水底に固定された支柱に連結しているので、当該
ゲートの回動中心が遊動する虞がなく、その開閉を安定
的に行なわせることができる。
介して水底に固定された支柱に連結しているので、当該
ゲートの回動中心が遊動する虞がなく、その開閉を安定
的に行なわせることができる。
また、昇降部材の環状部材が支柱に噛み込むのを防止
しつつ、スカートを昇降部材とともに、水位の変化に追
従させて昇降させることもできるので、使用上の不都合
も生じない。
しつつ、スカートを昇降部材とともに、水位の変化に追
従させて昇降させることもできるので、使用上の不都合
も生じない。
第1図はこの発明の汚濁液拡散防止装置を示す要部斜視
図 第2図は平面図、 第3図は要部断面図、 第4図及び第5図は他の実施例を示す要部平面図、 第6図は従来例を示す概略平面図 第7図は他の従来例を示す概略正面図。 (1)……スカート、(2)(6)……フロート、 (3)……アンカーブロック、(4)……支柱、 (5)……昇降部材、(G)……ゲート。
図 第2図は平面図、 第3図は要部断面図、 第4図及び第5図は他の実施例を示す要部平面図、 第6図は従来例を示す概略平面図 第7図は他の従来例を示す概略正面図。 (1)……スカート、(2)(6)……フロート、 (3)……アンカーブロック、(4)……支柱、 (5)……昇降部材、(G)……ゲート。
Claims (1)
- 【請求項1】汚濁液の拡散を防止するスカートと、この
スカートの沈下を防止するフロートと、スカートを展張
するための重錘とを備える汚濁液拡散防止装置におい
て、 上記スカートの所定域を、回動開閉可能な船舶航行用の
ゲートとして構成し、 当該ゲートの回動中心部に対応させて、水底に固定され
た支柱を設け、 スカートの回動中心側の上部を、上記支柱の周囲を遊嵌
状態で取り囲む環状部材を含み支柱に対して回動自在で
且つ昇降自在に取付けられた昇降部材に連結していると
ともに、 上記昇降部材の昇降を補助するフロートを、支柱を挟ん
で相対向する位置で昇降部材に連結しており、 上記環状部材の支柱に対する嵌合長さは、上記昇降部材
の昇降を補助するフロートの全高よりも短くされている
ことを特徴とする汚濁液拡散防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1065128A JP2725823B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 汚濁液拡散防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1065128A JP2725823B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 汚濁液拡散防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02243814A JPH02243814A (ja) | 1990-09-27 |
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