JP2725668B2 - カセット装着装置 - Google Patents

カセット装着装置

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JP2725668B2
JP2725668B2 JP8190327A JP19032796A JP2725668B2 JP 2725668 B2 JP2725668 B2 JP 2725668B2 JP 8190327 A JP8190327 A JP 8190327A JP 19032796 A JP19032796 A JP 19032796A JP 2725668 B2 JP2725668 B2 JP 2725668B2
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cassette
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昇 上遠野
佳弘 柴田
安博 橋口
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Hitachi Ltd
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、記録再生装置に於ける
カセット装着装置に係り、特にカセット前面挿入タイプ
のカセット装着装置に好適な機構に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、カセット式前面操作型VTRに
於いては、カセットホルダにテープカセット(以下カセ
ットと称する)を挿入してこのカセットホルダを水平移
送し、次に垂直移送させることによってカセットを排出
位置から正装着位置に往動させて所定のカセット装着を
行う様にしている。 【0003】ここでカセットホルダの移送を行うにはロ
ーディングモータの動力を歯車列を介してカセットホル
ダに伝えて行っているが、VTRのカセットは比較的大
型であるので、カセットホルダを滑らかに移送するため
にはカセットホルダの両側にカセットホルダ駆動のため
の回動腕部材や回動腕部材駆動のための駆動歯車を配置
し、これら両側の駆動用歯車の回転同期をとる必要があ
った。 【0004】つまりカセットホルダの両側の駆動歯車や
回動腕部材の回転が両側とも一致しないとカセットホル
ダがねじれて移送がうまく行われない。このために従来
は両側の駆動歯車と噛み合う小歯車(以下同期歯車と称
する)を各々設け、更に該同期歯車を一本の棒状の同期
軸体にて一体的に締結していた。 【0005】しかしこの様な従来構成では次の問題を有
していた。即ち (1) カセットホルダを駆動するための両側左右の駆
動歯車に噛み合う同期歯車を左右各1個設ける必要があ
るため、原価高を招いていた。 【0006】(2) 左右両駆動歯車と同期歯車間の歯
車伝達に不可欠なバックラッシュのためにカセットホル
ダ両側での回転同期が完全には確保出来にくく、カセッ
トホルダの滑らかな移送を阻害する一因ともなってい
た。 【0007】(3) また更に同期歯車を別に設置する
ために空間スペースを必要とし装置の小型化に対して不
利であった。 【0008】尚この種の装置に関連する特許の例として
例えば特開昭58−164049号公報がある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記し
た従来技術の欠点を無くし、低コストでシンプルなカセ
ット装着装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では以下の構成を採用する。すなわち、情報
が記録あるいは再生される記録再生装置に用いられ、記
録媒体が収納されたカセットを着脱するカセット装着装
置であって、前記カセット装着装置は、前記記録再生装
置の基台に取り付けられてなり、前記カセットを保持す
るとともに、前記カセットが排出される排出位置と、情
報を記録あるいは再生可能の正装着位置との間を往復自
在に搬送するカセットホルダと、前記カセットホルダの
前記搬送方向の両側部に配置され、前記カセットホルダ
を駆動する回動部材と、前記回動部材を、その回転中心
部同士において連結して回転を同期させる同期部材と、
を備え、前記同期部材は、前記正装着位置における前記
カセットの下面と、前記基台との間に配置されてなる構
成とする。 【0011】また、前記基台には、前記正装着位置にお
いて、前記カセットを所定の姿勢に規制するカセット受
け部が設けられ、前記カセット受け部は、前記カセット
が前記排出位置から前記正装着位置へと搬送されるとき
の向きにおいて、前記カセットの前側および後側に対応
してそれぞれ設けられ、前記同期部材は、前記カセット
の前後方向において、前記後側のカセット受け部の近傍
に配置されてなる構成とする。 【0012】また、前記基台には、前記正装着位置にお
いて、前記カセットを所定の姿勢に規制するカセット受
け部が設けられ、前記カセット受け部は、前記カセット
が前記排出位置から前記正装着位置へと搬送されるとき
の向きにおいて、前記カセットの前側および後側に対応
してそれぞれ設けられ、前記同期部材は、前記カセット
の前後方向において、前記前側および後側のカセット受
け部の間に配置されてなる構成とする。 【0013】 【作用】本発明は、カセットホルダ両側の回動部材の回
転同期を確保出来る回動部材の回転中心がカセット正装
着位置に於けるカセットと基台の間の狭小な空間に位置
することを見出し、ここに回動部材の回転中心を設置可
能とするとともに、両側の回動部材の回転中心位置を同
期部材にて一体的に連結し回転同期を確保可能とした。 【0014】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 【0015】図1は本発明の一実施例を示すカセット装
着装置の概略を示す斜視図、図2〜図4はその要部断面
図を示し、図2はカセット排出状態を右側面から見た
図、図3はカセット正装着状態を右側面から見た図、図
4はカセット正装着状態を左側面から見た図である。 【0016】カセット装着装置は図1に示す様に、その
両側に右側板2と左側板3を有し、これらは天板15と
支持枠4により連結固定されている。そしてこれらは右
側板2と左側板3の一端(カセット挿入口側)をシャー
シ16の切欠き部16aに差込み、他端(カセット挿入
口と反対側)をネジ17にて固定しシャーシ16上に固
定取付けられている。 【0017】なおシャーシ16にはカセット1の装着方
向に対向する形で位置決めピン18と受けピン19を立
設してあり、正装着位置に於けるカセット1の姿勢を規
制している。 【0018】前記右側板2にはL字状の長溝穴2a,2
aが、また左側板3にはL字状の長溝穴3a,3aが設
けられている。また右側板2にはローディングモータ1
1が設置されており、(図1、図2参照)そのモータ軸
にはウオーム歯車10が一体的に結合されている。更に
またウオーム歯車10と噛み合う中間歯車9が設置さ
れ、該中間歯車9に設けられている小径歯車9aには右
駆動歯車8が噛み合っている。 【0019】また右側板2の側には図2、図3に示す様
に右駆動歯車8と一体的に回動する右回動腕13が設け
られている。回動腕13の先端寄りには図示の如く長穴
13aが形成されており、該長穴にはカセットホルダ1
2のガイドピン12bが差込まれている。同様に左側板
3の側には図4にて示す様に左回動腕14が設けられて
いる。回動腕14の先端寄りには長穴14aが形成され
ており、該長穴にはカセットホルダ12のガイドピン1
2′bが差込まれている。前記回動腕13,14は同期
軸体6にて連結されている。 【0020】同期軸体6は図3、図4にて示す如くカセ
ット正装着位置に於けるカセット1とシャーシ16の間
の空間に配置させ軸支してある。カセットホルダ12は
両側壁12c,12dに前記ガイドピン12a,12
b,12′a,12′bが植立されており、前記右側板
2の長溝穴2a,2bと左側板3の長溝穴3a,3bに
それぞれ差込んであり、カセットホルダ12は右側板2
と左側板3に各々設けられた長溝穴2a,2b、長溝穴
3a,3bによりカセット排出位置からカセット正装着
位置に移動可能としている。 【0021】ここで前記右回動腕13、右駆動歯車8と
左回動腕14の回転中心は前記したカセット1とシャー
シ16の間の空間に配置させた同期軸体6の中心と一致
させ(図3、図4)右回動腕13を駆動する右駆動歯車
8と左回動腕14を一体的に連結してある。そして同期
軸体6は、シャーシ16に立設された受けピン19の近
傍で、また位置決めピン18と受けピン19との間に配
置されている。 【0022】また同期軸体6の回転中心位置は次の事項
を満足する位置に設定してある。即ち、図3、図4に於
いて、右回動腕13の長穴13a、左回動腕14の長穴
14aの両端側の回転軌跡R1及びR2の範囲の中(W
部)に前記長穴13a,14aに各々差込まれたカセッ
トホルダ12のガイドピン12b,12′bの移送軌跡
が入っていることである。この様に構成する事により右
駆動歯車8の回転を前述した従来の如く同期歯車を用い
なくとも直接的に左回動腕14に伝達することが可能と
なった。 【0023】次にカセット装着装置の動作を説明する。
ローディングモータ11の動力はウオーム歯車10、中
間歯車9、小径歯車9aを介して右駆動歯車8に伝達さ
れる。右駆動歯車8がモータ11の動力を受けて時計方
向に回転すると、該駆動歯車に一体的に設けられた右回
動腕13は図2に於いて時計方向に回転する。またこの
時右駆動歯車8の回転は同期軸体6を介して左回動腕1
4に伝達され、該左回動腕は図4に於いて反時計方向に
回転する。 【0024】これらの右、左回動腕13,14が回転す
ると、該回転力はカセットホルダ12のガイドピン12
b,12′bに伝達され、該ガイドピン12b,12′
bは長溝穴2b,3bに沿ってスライドし、カセットホ
ルダ12は図2、図3に於いてまず右方向に水平移動
し、次いで下方向に垂直移動する。この時ガイドピン1
2a,12′aも長溝穴2a,3bに沿ってスライドす
る。 【0025】以上の様なカセットホルダ12を移動する
ことで、カセット1を図2のカセット排出位置から図
3、図4の正装着位置に移送することが出来る。また図
示していないがイジェクト指令用釦を押すことにより、
ローディングモータ11は逆転し、前記と逆方向の動作
(復動)を行い図3、図4の正装着位置から図2の排出
位置へカセット1を移送することが出来る。 【0026】 【発明の効果】以上述べた本発明によれば、従来一般的
に用いられて来たカセット装着装置に於ける同期歯車を
削除することが出来、次の効果を生み出すことが出来
る。 【0027】(1) 同期歯車を削除したためコスト低
減に寄与出来る。 【0028】(2) またバックラッシュなしで両側の
回動部材の回転同期を確保可能となりカセットホルダの
移送信頼性が向上する。 【0029】(3) 同期歯車を削除し、また同期部材
の配置を変えたため、基台下側もしくはカセット装着装
置のカセット挿入側前面スペースを大きく確保すること
が可能となり、デザイン自由度の増加、プリント配線板
のスペース確保、機器のコンパクト化に貢献出来る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のカセット装着装置の外観図。 【図2】本発明のカセット装着装置の要部断面図を示
し、カセット排出状態を示す図。 【図3】本発明のカセット装着装置の要部断面図を示
し、カセット正装着状態を示す図。 【図4】本発明のカセット装着装置の要部断面図を示
し、カセット正装着状態を示す図である。 【符号の説明】 1…カセット、 2…右側板、 3…左側板、 4…支持枠、 6…同期軸体、 8…右駆動歯車、 12…カセットホルダ、 13…右回動腕、 14…左回動腕、 16…シャーシ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−111156(JP,A) 実開 昭59−71458(JP,U) 実開 昭56−123064(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.情報が記録あるいは再生される記録再生装置に用い
    られ、記録媒体が収納されたカセットを着脱するカセッ
    ト装着装置であって、 前記カセット装着装置は、前記記録再生装置内の、情報
    を記録あるいは再生可能に前記カセットを前記リール台
    に装着する正装着位置において前記カセットを所定の姿
    勢に規制するカセット受け部が設けられた基台に取り付
    けられてなり、 前記カセットを保持するとともに、前記カセットが排出
    される排出位置と、前記正装着位置との間を往復自在に
    搬送するカセットホルダと、 前記カセットホルダの前記搬送方向の両側部に配置さ
    れ、前記カセットホルダを駆動する回動部材と、 前記回動部材を、その回転中心部同士において連結して
    回転を同期させる同期部材と、側面から見て、前記正装着位置における前記カセットの
    下面と前記基台との間以外の場所に配置された駆動源か
    らの駆動力を前記回動部材に伝達する駆動力伝達部材と
    を備え、 前記同期部材は、前記正装着位置における前記カセット
    の下面と、前記基台との間に配置され、前記駆動力伝達
    部材からの駆動力を受けて動作することを特徴とするカ
    セット装着装置。 2.記カセット受け部は、前記カセットが前記排出位
    置から前記正装着位置へと搬送されるときの向きにおい
    て、前記カセットの前側および後側に対応してそれぞれ
    設けられ、 前記同期部材は、前記カセットの前後方向において、前
    記後側のカセット受け部の近傍に配置されてなることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のカセット装着
    装置。 3.前記基台には、前記正装着位置において、前記カセ
    ットを所定の姿勢に規制するカセット受け部が設けら
    れ、 前記カセット受け部は、前記カセットが前記排出位置か
    ら前記正装着位置へと搬送されるときの向きにおいて、
    前記カセットの前側および後側に対応してそれぞれ設け
    られ、 前記同期部材は、前記カセットの前後方向において、前
    記前側および後側のカセット受け部の間に配置されてな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のカセ
    ット装着装置。
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TWI523294B (zh) 2012-11-30 2016-02-21 Lg化學股份有限公司 用於有機電子裝置之基板

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