JP2725660B2 - ドレッサー用単結晶ダイヤモンドチップおよびダイヤモンドドレッサー - Google Patents

ドレッサー用単結晶ダイヤモンドチップおよびダイヤモンドドレッサー

Info

Publication number
JP2725660B2
JP2725660B2 JP7310314A JP31031495A JP2725660B2 JP 2725660 B2 JP2725660 B2 JP 2725660B2 JP 7310314 A JP7310314 A JP 7310314A JP 31031495 A JP31031495 A JP 31031495A JP 2725660 B2 JP2725660 B2 JP 2725660B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diamond
dresser
face
single crystal
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7310314A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09150368A (ja
Inventor
豊 小林
晃人 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP7310314A priority Critical patent/JP2725660B2/ja
Priority to US08/739,450 priority patent/US5785039A/en
Priority to ZA969075A priority patent/ZA969075B/xx
Priority to EP96118400A priority patent/EP0776732B1/en
Priority to DE69606688T priority patent/DE69606688T2/de
Publication of JPH09150368A publication Critical patent/JPH09150368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2725660B2 publication Critical patent/JP2725660B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B53/00Devices or means for dressing or conditioning abrasive surfaces
    • B24B53/12Dressing tools; Holders therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は砥石を修正加工する
際に使用されるダイヤモンドドレッサーに関するもの
で、高性能で経済的なドレッサー用単結晶ダイヤモンド
チップおよびダイヤモンドドレッサーを提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは高硬度、高耐摩耗性を有
するため耐摩工具や切削工具等の工業分野で広く利用さ
れている。特にAl23、SiC等を母材とした研削用
回転砥石の目立て用に使用されるドレッサーには、図1
(イ),(ロ)に示すように主に単結晶ダイヤモンドチ
ップを一個または多数個保持部材に埋設した構成のブレ
ードドレッサーと呼ばれる形態が多く用いられている。
1は単結晶ダイヤモンドチップを示し、2は保持部を示
す。特にブレードドレッサーやロータリードレッサーに
対しては、特開昭59-30668号および特開平5-1853373号
に示されるように単結晶ダイヤモンドチップを棒状にす
ることでドレッサーとしての性能が安定しかつ長い寿命
が得られることが知られている。
【0003】単結晶ダイヤモンドの耐摩耗性は結晶の面
方位によって大幅に変わることが知られており、これを
工具材料として使用する場合には工具寿命の点から面方
位の選択が非常に重要な課題となる。従来の単結晶ダイ
ヤモンドドレッサーは、例えば特開昭59-30668号および
特開平5-1853373号に示されるように砥石のドレッシン
グに作用する端面が{110}、{100}または{1
11}面を有する棒状単結晶ダイヤモンドチップを使用
していた。しかし、当該端面の面方位が{110}また
は{100}であるダイヤモンドドレッサーはその耐摩
耗性が低い点が問題となっていた。また端面の面方位が
{111}であるダイヤモンドドレッサーは、単結晶ダ
イヤモンドが{111}面で劈開し易い性質を持ってい
るため、砥石に作用する端面が使用中劈開剥離または折
損し易い点から工具寿命が短くなり、工具を頻繁に交換
する必要があった。
【0004】単結晶ダイヤモンドドレッサーにおいてダ
イヤモンドチップはドレッシング方向すなわち修正加工
される砥石による摩擦方向に対してダイヤモンドの耐摩
耗性の最も高い方向が平行になるように埋設されること
がドレッサーとしての寿命の点で有利であることは明白
である。図2(イ)は{110}面を端面とし対向する
側面を{111}面としたときの端面における最耐摩方
向すなわち<110>方向を、(ロ)は{100}面を
端面とし側面も{100}面としたときの端面における
最耐摩方向すなわち<110>方向を矢印で示してい
る。従来は当該最耐磨耗方向を正確に見出すため、X線
回折等により結晶面を同定し当該耐摩方向を判定し埋設
する方法、または作業者の熟達した技能により結晶面を
割り出し埋設する方法が採られていた。
【0005】一方通常のドレッサー用棒状チップの製造
工程については、特開平3-138106号に示されているよう
にダイヤモンド原石を劈開して薄板を作製し、これをレ
ーザー等により切断加工を行って角柱状に加工する方法
が最も経済的なチップの製造方法である。このようにし
て作製したチップの端面を{110}とした場合、特開
平5-185373号に示されるように、端面の耐摩方向は図2
(イ)に示すように各側面に平行とはならず55度傾け
て埋設されることが要求される。これは特に多石ドレッ
サーを作製する際に問題となり、全てのチップを正確に
最耐摩耗方向に揃えて埋設することが困難となるため、
作業効率が悪く経済的にも問題があることに加え、製品
としてのドレッサーの性能ばらつきにもつながるもので
あった。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】ダイヤモンドは、地球
上に存在する物質の中で、最も硬度の高い物質であるこ
とはよく知られている。しかしながら、ダイヤモンドを
ドレッサーとして用いる場合、ダイヤモンド単結晶の方
位によって、耐摩耗性が大きく異なっている。図2に示
すような従来のダイヤモンド単結晶チップでは、その略
対角線方向が最も摩耗量が少ないので、図1に示すよう
なダイヤモンドドレッサーとならざるを得なかった。こ
のとき、ダイヤモンド単結晶チップの略対角線と、ドレ
ッサーが砥石によって摩擦される方向すなわちドレッサ
ーの側面を平行にしなければならない。通常、この種の
ドレッサーはダイヤモンド単結晶チップを傾けて、金属
粉末中に埋設し焼結して得られる。このときの傾きは理
想的には55゜であるべきである。しかしながら、ダイ
ヤモンド単結晶チップは不安定な状態なので、どうして
も設定どおりの傾きを与えることが困難であった。特に
多数のダイヤモンド単結晶チップを用いる場合には、個
々のダイヤモンド単結晶チップの傾きが発生するので、
安定した耐摩耗性を有するダイヤモンドドレッサーを製
造することが一層困難であった。本発明は、上記の課題
を解決するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ダイヤモンドチップとし
ては、棒状に加工された単結晶ダイヤモンドで、その長
手方向に対し垂直な端面の結晶方位が{211}面であ
り、かつ長手方向側面の対向する2面の結晶方位が{1
11}である。用いるダイヤモンド単結晶は、5ppmか
ら300ppmの窒素を含有する人工的に合成されたもの
が望ましい。上記のダイヤモンドチップを1個または複
数個、端面が砥石に対して作用面となるよう保持体に埋
設し、そのチップの端面を形成する多角形の対向する2
辺が、作用する砥石の摩擦方向と平行となるよう埋設し
たダイヤモンドドレッサーである。
【0008】本発明は上記の問題を解決する目的で、砥
石面を修正加工する単結晶ダイヤモンドの長手方向の端
面を{211}面とし、かつ対向する側面を{111}
面とすることにより、安価で耐摩耗性が高くかつ耐摩方
向の判定およびチップ埋設が容易な経済性に優れたドレ
ッサー用単結晶ダイヤモンドチップおよびドレッサーを
提供するものである。図3の(イ)は本発明品の多石ド
レッサーの形状、(ロ)は正面図である。本発明品は、
砥石面を修正加工する作用面の結晶面方位が結晶面の性
質上{110}や{100}よりも高い耐摩耗性を有
し、かつ{111}よりも耐欠損性、耐折損性を有する
{211}面であるため工具寿命が向上するものであ
る。
【0009】一般に単結晶ダイヤモンド工具を作製する
場合その作用面に{100}または{110}面を使用
する場合が多い。これは{100}または{110}面
が容易に研磨可能であるところによる場合が多い。言い
換えれば{100}または{110}面は容易に磨耗す
ることにつながるため、ドレッサーの作用面としては好
適ではない。また{111}面は最も耐磨耗性が高い面
として知られているが、ダイヤモンドの性質としてこの
面で劈開し易いことが工具の破損につながり易いため一
般に工具の作用面としては利用されないことが多い。
【0010】本発明者等は、上記の点について種々の検
討した結果、砥石に対する作用面として{211}面を
採用すると、耐摩耗性が高くかつ劈開性を持たないこと
を見出した。先に述べたように通常のダイヤモンド工具
はその製造工程で作用面が研磨により形成されることが
必要となるため、研磨の困難な{211}面は作用面と
して使われない。しかしながら本願発明の対象であるド
レッサーはそのチップの端面がすでにレーザー等により
平坦な面に加工されているため、その製造工程でチップ
の端面を研磨する必要がなく、さらに使用中にチップが
磨耗していっても再研磨を要せず最後まで使用すること
ができるため、従来の工具には使用されなかった研磨の
困難な{211}面を使用することでドレッサーとして
の飛躍的な性能の向上を見出したものである。このよう
なダイヤモンドチップは、ダイヤモンド単結晶を{11
1}面で劈開した板状ダイヤモンドから、さらに短冊状
に切断して得ることができる。従来のダイヤモンドチッ
プである図2に示すものも同様の工程を経て製造され
る。従来のものとの相違は、{111}面を有する板状
ダイヤモンドから、短冊状に切断するときの角度が異な
る。図2のものは、単純な面方位を用いるので、切断角
度の設定が容易であり、かつ製品歩留りが高いという長
所がある。しかしながら、ダイヤモンドドレッサーとし
ての実用性に劣ることは前記した通りである。
【0011】本願発明は、ダイヤモンドチップを製造す
る上での困難性をあえて無視して、ダイヤモンドドレッ
サーとしての使いよさと性能を重視することによって初
めて成し得たものである。また、本発明のダイヤモンド
チップは、最耐摩の方向が{111}面に平行なので、
埋設時の角度のズレを極めて小さくでき、ひいては耐摩
耗性のバラツキが小さいダイヤモンドドレッサーを提供
することができた。
【0012】本発明を有効に実施するためにはその結晶
方位の精度は高いほど好ましく、本発明におけるドレッ
サー用単結晶ダイヤモンドチップ端面の結晶方位の精度
は{211}面から5度以内の誤差であることが好適で
ある。更に端面を{211}面とした場合、当該{21
1}面に対し垂直な面方位の1つに{111}面がある
ことから、チップの1組の対向する側面を{111}面
とすることによりチップ作製の際に、特開平3-138106に
示されているような劈開を利用した加工方法を用いるこ
とが可能となる。
【0013】レーザーやダイヤモンドブレードによる切
断に比べ、この加工方法の使用により加工代が少なく高
価なダイヤモンド原石を高い歩留で薄板に加工すること
ができる上、原石の切断加工にかかる長い加工時間を飛
躍的に短縮することができる。このようにして得られた
薄板はその上下面が平坦な{111}面で、これをレー
ザー加工機等により短冊状に切断することでチップを安
価で容易に作製することが可能となる。なおチップの断
面は長方形または正方形が代表的であるが、平行四辺形
あるいは台形等の形状であってもかまわない。
【0014】またチップの端面の面方位である{21
1}面においては耐摩耗性が最も高い方向が<110>
方向であり、端面である{211}面と側面である{1
11}面の交差する稜線が上記の最耐摩方向<110>
と一致するため、チップを埋設する際に容易にその耐摩
方向が識別できる。砥石の修正作業に際して、ドレッサ
ーに埋設されたダイヤモンドチップの作用面において耐
磨耗の最も高い方向が砥石の回転方向、言い替えれば砥
石をドレッシングする方向と一致することが望ましいこ
とは衆知の事実である。したがってドレッサーを製作す
る際のチップ埋め込み作業をそのドレッシング方向とチ
ップの最耐摩方向が一致するよう確実にかつ高精度に行
うことが、特に複数個のチップを有するドレッサーの場
合、工具自体の性能を決定する重要な要素である。一般
的にはドレッサー用ダイヤモンドチップの支持体への埋
設は、作業中の大きな応力にもチップの抜けやゆるみが
ないよう、粉末金属中にチップを埋め込んだ後圧力をか
け高温にて金属を焼結収縮させることで行う。
【0015】したがって特開平5-1853373号に示される
ようにチップをシャンク部に対して大きく傾けて埋設す
る必要がある場合、粉末金属の中に正確な角度を保ちつ
つチップを配置させること自体が作業上容易ではなく、
更に加圧加熱工程を経て結晶方位を正確に保持すること
はきわめて困難であった。本発明では平坦な状態にした
粉末金属の上にチップを並べるだけでその耐磨耗方向が
ドレッサーの使用方向に一致するため、当該作業をきわ
めて容易に実行することができる。したがって当該作業
の容易性および埋設の精度における本発明の効果は埋設
するチップの個数が多いほど有効に発揮される。特に外
周部に数十個ないしは数百個のチップを埋設したロータ
リードレッサーにおいてきわめて効果的であることは自
明である。
【0016】更にチップ断面形状が長方形又正方形であ
る場合には対向する{111}面と異なるもう一組の側
面の面方位は{110}面であり、端面{211}と側
面{110}の交差する稜線は<111>方向で上記の
<110>方向に近い耐磨耗性を有する。このため工具
の形状または用途に応じてこの方向にドレッサーを使用
することも可能である。発明者らが研究の結果知り得た
知見によれば{211}面上での<111>方向は{1
00}面上もしくは{110}面上における最耐摩方向
よりも格段に優れた耐磨耗性を示すことが明らかになっ
ている。したがって本発明は一方向のみならず直交する
2方向に使用可能なドレッサーをも提供できるものであ
る。
【0017】また、本発明に使用するダイヤモンド単結
晶はチップの形状が棒状であることから、従来から広く
用いられている天然ダイヤモンド原石を未加工のまま保
時体に埋設したいわゆる単石ドレッサー等と比較した場
合、作用面の面積に対し相対的にダイヤモンドの体積が
小さくなる。この問題点を解決するため、ドレッシング
時に発生する熱を放散する高い熱伝導率をダイヤモンド
自身が持つことが望ましい。単結晶ダイヤモンドの熱伝
導率は、結晶内に含有される窒素量及びその含有形態の
差により天然ダイヤモンドに比べ人工的に合成されたダ
イヤモンドの方が高いこと、及び窒素含有量が低い結晶
の方が高い熱伝導率を持つことが知られている。
【0018】したがって本発明に対しては含有窒素量が
300ppm以下である合成ダイヤモンドを使用すること
が好適である。しかし一方では合成ダイヤモンドの製造
過程で窒素量を5ppm以下に抑えた結晶を成長させるた
めには成長速度を下げることが必要であることが知られ
ており、合成ダイヤモンド原石自体が高価になり経済的
ではない。さらに本発明のダイヤモンドチップを製造す
るために経済的に最も有効な手段である劈開加工を利用
した工程においても、合成ダイヤモンドを使用すること
でその原石形状が平面によって構成された多面体である
ため容易に{111}劈開面を割り出せ、曲面によって
構成された天然ダイヤモンド原石を使用した場合に比べ
て好適であると言える。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて以下
に示す。図1に示すブレードドレッサーは、シャンク部
2に棒状に加工された単結晶ダイヤモンドチップ1が複
数本埋設され、ドレッシング時に作用するチップの端面
が露出したものである。なお、チップは焼結金属にて保
持されている。図4に当該ブレードドレッサーの作用面
を示す。
【0020】上記棒状単結晶ダイヤモンドは、長手方向
4.0mm、断面形状が一辺0.8mmの正方形の四角柱状人工単
結晶ダイヤモンドチップの端面方位が{211}であり
かつ側面が{111}および{110}である本発明品
および、端面方位が{110}でありかつ側面が{11
1}および{211}である従来品、端面方位が{10
0}であり側面も全て{100}である従来品および、
耐摩耗性が最も高い{111}を作用端面とし側面を
{110}および{211}としたものをそれぞれ5本
ずつ使用したドレッサーを作製し、ドレッシングテスト
を実施した。
【0021】上述したブレードドレッサーを 砥石周速1500rpm、 砥石SN80N8V51S 切込量0.1mm/pass 送り 0.5mm/rev 上記湿式の条件で研削砥石の回転軸に平行な方向へ一定
の速度で10分間往復運動することにより砥石面のドレ
ッシングを行い摩耗量を測定した。埋設精度は、5本の
ダイヤモンドチップの設定角度からのズレの平均値で評
価した。
【0022】(実施例1) 上述したダイヤモンドチッ
プを図4のイ,ロ,ハ,ニおよびホに示すようにその端
面の各辺に略平行に並べてドレッシングしたときの摩耗
量を比較した。また、それぞれのチップを埋設する際に
要した作業時間、埋設後の面方位精度についても比較を
行った。結果を表1に示す。ここで試料(3)は作用端
面を{111}としたことによって、ドレッシングの初
期に先端面が劈開剥離してしまい作業の継続が不可能で
あった。試料(1)(2)(4)および(5)について
は継続して安定したドレッシングが可能であった。埋設
時間および埋設精度はどの試料もほとんど差はなかっ
た。特に埋設精度についてはどの試料も1.2度以内で
あり、実施結果は該面方位の摩耗特性を正確に反映して
いるものと考えられる。本発明品である試料(4)およ
び(5)は他の従来品と比較して著しく摩耗量が少な
く、耐摩耗性が優れていることが実証されている。
【0023】
【表1】
【0024】(実施例2) 実施例1と同様のチップに
ついて図4に示すヘ,ト,ハおよびニに示すようにそれ
ぞれの面の最耐摩方向をドレッシングの方向と同方向に
配置してドレッシングしたときの摩耗量、埋設時間およ
び埋設精度を比較した。まず、試料(8)は実施例1の
場合と同様にドレッシング初期に劈開による欠損を生
じ、テストの継続実施が可能であった。試料(6)およ
び(7)はダイヤモンドチップの最耐摩方向がチップの
稜辺に対し一定の傾きを有しているため埋設時間を要し
たのに加えて埋設精度を高めることが困難であった。本
発明品である試料(9)は最耐摩方向が稜辺に平行であ
り該耐摩方向を作用方向と同方向に容易に埋設すること
が可能なため作業時間が従来品と比較しても著しく短縮
でき、また埋設精度も良好であった。試料(6)および
(7)は実施例1に対しては耐摩方向を作用方向とほぼ
一致させることができたためその耐磨耗性は大きく改善
されたものの、本発明品の試料(9)と比較するとその
磨耗量は2倍以上となり、本発明品の耐摩耗性が従来品
と比較してきわめて高いことが明らかになった。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明品により従
来品に比べ摩耗量が少なく工具寿命の長いドレッサーが
提供されることに加え、耐摩方向の判定および埋設が容
易であることによる作業の簡略化や精度の向上等が図ら
れることによりドレッサー製作工程での安定性、経済性
が向上する。したがって本発明により製造された長寿命
で安定した性能を持つ安価なドレッサーを使用すること
で、研削加工工程の省人化や簡略化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の実施例の一つであるブレードドレッ
サーを示す斜視図(イ)および断面図(ロ)である。
【図2】従来技術の単結晶ダイヤモンドチップの耐摩耗
方向を矢印で示した図である。
【図3】本発明品のブレードドレッサーの斜視図および
該作用面図である。
【図4】実施例において使用したドレッサーの作用面お
よび埋設されたダイヤモンドチップの結晶方位を示す図
である。図中の矢印はダイヤモンドチップの端面上にお
ける最耐摩方向を示す。
【符号の説明】
1:ダイヤモンドチップ 2:シャンク部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状に加工された単結晶ダイヤモンド
    で、その長手方向に対し垂直な端面の結晶方位が{21
    1}面でありかつ長手方向側面のうち対向する2面の結
    晶方位が{111}面であることを特徴とするドレッサ
    ー用単結晶ダイヤモンドチップ。
  2. 【請求項2】 単結晶ダイヤモンドが人工的に合成され
    かつ該単結晶ダイヤモンド中に含まれる窒素の濃度が5
    ppmから300ppmであることを特徴とする請求項1に記
    載のドレッサー用単結晶ダイヤモンドチップ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のドレッサー用単結晶ダ
    イヤモンドチップを単数または複数個、端面が砥石に対
    して作用面となるよう保持体に埋設され、かつ当該チッ
    プの端面を形成する多角形の対向する2辺が、作用する
    砥石の摩擦方向と平行となるよう構成されたダイヤモン
    ドドレッサー。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のドレッサー用単結晶ダ
    イヤモンドチップを単数または複数個、端面が砥石に対
    して作用面となるよう保持体に埋設され、かつ当該チッ
    プの端面を形成する多角形の対向する2辺が作用する砥
    石の摩擦方向と平行となるよう構成されたダイヤモンド
    ドレッサー。
JP7310314A 1995-11-29 1995-11-29 ドレッサー用単結晶ダイヤモンドチップおよびダイヤモンドドレッサー Expired - Lifetime JP2725660B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7310314A JP2725660B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 ドレッサー用単結晶ダイヤモンドチップおよびダイヤモンドドレッサー
US08/739,450 US5785039A (en) 1995-11-29 1996-10-29 Single-crystalline diamond tip for dresser and dresser employing the same
ZA969075A ZA969075B (en) 1995-11-29 1996-10-29 Single-crystalline diamond tip for dresser and dresser employing the same
EP96118400A EP0776732B1 (en) 1995-11-29 1996-11-15 Single-crystalline diamond tip for dresser and dresser employing the same
DE69606688T DE69606688T2 (de) 1995-11-29 1996-11-15 Einsatz aus Diamant-Monokristall für Abrichtwerkzeug und ihn anwendendes Abrichtwerkzeug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7310314A JP2725660B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 ドレッサー用単結晶ダイヤモンドチップおよびダイヤモンドドレッサー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09150368A JPH09150368A (ja) 1997-06-10
JP2725660B2 true JP2725660B2 (ja) 1998-03-11

Family

ID=18003740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7310314A Expired - Lifetime JP2725660B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 ドレッサー用単結晶ダイヤモンドチップおよびダイヤモンドドレッサー

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5785039A (ja)
EP (1) EP0776732B1 (ja)
JP (1) JP2725660B2 (ja)
DE (1) DE69606688T2 (ja)
ZA (1) ZA969075B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7491116B2 (en) * 2004-09-29 2009-02-17 Chien-Min Sung CMP pad dresser with oriented particles and associated methods
US20070122997A1 (en) * 1998-02-19 2007-05-31 Silicon Genesis Corporation Controlled process and resulting device
US8303576B2 (en) 1998-02-24 2012-11-06 Hansen Medical, Inc. Interchangeable surgical instrument
US6671965B2 (en) * 2001-12-28 2004-01-06 United Technologies Corporation Diamond-tipped indenting tool
TW200305482A (en) * 2002-03-25 2003-11-01 Thomas West Inc Smooth pads for CMP and polishing substrates
WO2005035174A1 (ja) * 2003-10-10 2005-04-21 Sumitomo Electric Industries, Ltd. ダイヤモンド工具、合成単結晶ダイヤモンドおよび単結晶ダイヤモンドの合成方法ならびにダイヤモンド宝飾品
US20050260939A1 (en) * 2004-05-18 2005-11-24 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Brazed diamond dressing tool
US20060068691A1 (en) * 2004-09-28 2006-03-30 Kinik Company Abrading tools with individually controllable grit and method of making the same
GB0823086D0 (en) 2008-12-18 2009-01-28 Univ Nottingham Abrasive Tools
US8329557B2 (en) 2009-05-13 2012-12-11 Silicon Genesis Corporation Techniques for forming thin films by implantation with reduced channeling
GB2509790B (en) * 2013-03-27 2015-02-25 Hardide Plc Superabrasive material with protective adhesive coating and method for producing said coating
JP6463940B2 (ja) * 2014-10-15 2019-02-06 豊田バンモップス株式会社 総形ロータリドレッサの製造方法
US20180185980A1 (en) * 2016-12-29 2018-07-05 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Dressing tool

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930668A (ja) * 1982-08-13 1984-02-18 Sumitomo Electric Ind Ltd ダイヤモンドドレツサ−
JPH0669666B2 (ja) * 1988-12-09 1994-09-07 株式会社ノリタケカンパニーリミテド ダイヤモンドドレッサ
DE69016240T3 (de) * 1989-04-06 1999-03-11 Sumitomo Electric Industries Diamant für Abrichtungsvorrichtung
JPH085055B2 (ja) * 1989-10-25 1996-01-24 住友電気工業株式会社 ダイヤモンドの加工方法
US5133332A (en) * 1989-06-15 1992-07-28 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Diamond tool

Also Published As

Publication number Publication date
ZA969075B (en) 1997-05-29
EP0776732B1 (en) 2000-02-16
DE69606688D1 (de) 2000-03-23
EP0776732A1 (en) 1997-06-04
JPH09150368A (ja) 1997-06-10
DE69606688T2 (de) 2000-11-23
US5785039A (en) 1998-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2725660B2 (ja) ドレッサー用単結晶ダイヤモンドチップおよびダイヤモンドドレッサー
US5453106A (en) Oriented particles in hard surfaces
US4697489A (en) Ultramicrotome tool
US4581969A (en) Ultramicrotome diamond knife
US8172011B2 (en) Cutting element
CN102672216A (zh) 具有分离的切削刃尖和切屑控制结构的切削镶片
EP0670192B1 (en) CVD diamond cutting tools
JP3698207B2 (ja) 刃先交換式チップ
WO1996006732A1 (en) Oriented crystal assemblies
JP2003175408A (ja) 多結晶硬質焼結体スローアウェイチップ
JPH07136936A (ja) ダイヤモンド砥石
US4694710A (en) Method of making a blank of a drill bit
JP2822814B2 (ja) ダイヤモンド工具
JP4112757B2 (ja) 単結晶ダイヤモンドバイトおよびその製造方法。
Salov et al. Increasing the durability of grinding wheels by reducing the wear of its limiting sections of the profile
JP2631398B2 (ja) 工具用ダイヤモンドチップ及びダイヤモンドチップを用いた切削工具
JPH0117801B2 (ja)
JPS62271606A (ja) 高硬度焼結体切削工具
KR940002022B1 (ko) 다이아몬드의 가공방법
JPH02198704A (ja) 単結晶ダイヤモンドバイト
JPS61100302A (ja) ウルツ鉱型窒化硼素焼結体切削工具刃先のランド形成方法
JP2004322276A (ja) ダイヤモンドドレッサー
JPS6339749A (ja) セラミツクの切削加工方法
JP2003260664A (ja) ダイヤモンドドレッサ
JPH0222221Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071205

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 16

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term