JP2725347B2 - 自動取引処理システム - Google Patents

自動取引処理システム

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JP2725347B2
JP2725347B2 JP4317589A JP4317589A JP2725347B2 JP 2725347 B2 JP2725347 B2 JP 2725347B2 JP 4317589 A JP4317589 A JP 4317589A JP 4317589 A JP4317589 A JP 4317589A JP 2725347 B2 JP2725347 B2 JP 2725347B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は金融機関において多科目の自動取引を可能と
する自動取引処理システムに関する。
(従来の技術) 金融機関は近年金融自由化などの社会環境変化に対応
し、より高い収益を求めて合理化、省力化の促進および
顧客サービスの充実化を推進している。各々の課題とし
て、窓口業務、後方事務の徹底した合理化、収益率の低
い業務の自動化促進およびサービスの質の向上(相談業
務の充実化、情報提供の充実化など)があるが、特に合
理化については、第2次オンラインまでで見られたよう
な機械化の促進のみではなく、処理形態も含めた新シス
テムの導入が大きな課題と言える。
また、現在、金融機関の営業店内では自動化機器が普
及し、普通預金等の単純取引は大半が自動化機器で実施
されている。今後窓口で処理している取引科目は自動化
機器での取引にシフトしていくと期待されているが、新
規取引、解約取引などの複雑な前処理を必要とする取引
は、依然として窓口で処理されているのが実状である。
金融機関相互の競争は益々激化しつつあり、より多く
の顧客を獲得する為に、営業活動の拠点である店舗をい
かに効率よく、有効な場所に設置していくかが大きな戦
略となっている。この戦略のなかで特に注目されている
のが機械化店舗である。機械化店舗は必要最小限の行員
を配置し(理想的には完全無人化)、自動化機器により
取引処理を行なう店舗であり、団地等の一角に設置され
極めて投資効率が高いとされている。
(発明が解決しようとする課題) 金融機関における営業戦略は取引の拡大であり、その
ために新規顧客、新規取引開設の拡大が必要となる。一
方、機械化店舗は顧客自身による操作により取引を処理
する自動取引装置(ATM)が主体であるが、従来の自動
取引装置には、次の理由により新規取引、解約取引等の
複雑取引が不可能であった。
新規取引では顧客情報ファイル(住所、名前、郵便番
号、電話番号、職業等)を作成する必要があり、このフ
ァイル作成を自動化しようとした場合、手書漢字認識技
術を利用することが考えられるが、自動取引装置単独で
この技術を用いると認識不可文字、記入不足項目等のリ
カバリー処理は操作が複雑となり、取引データ入力時間
が大幅に長くなる等種々の問題があり、現状の窓口オペ
レータの処理レベルにはとうてい及ばない。
新規取引、解約取引等の取引には印鑑の登録、照合が
必要となるが、特に印鑑の自動照合については一致率に
基づく最終判定はオペレータが行なう必要があり、完全
自動化は実用に至っていない。
定期解約、小切手入金時に証書小切手等の現物確認を
自動化する方法が確立されていない。
以上の理由により、現状では、新規取引、解約取引等
の複雑な処理のためには、窓口取引システムを設置せざ
るをえない状況にある。窓口取引システムは自動取引装
置に比べ、投資金額(行員人件費、機械化投資等)が極
めて高く、この為いかにして窓口での処理を自動取引装
置で可能ならしめるかが大きな課題であった。
本出願人が先に提案した特願昭62−308576は、上記課
題を解決することを意図したもので、営業店で顧客の記
入した伝票のイメージを通信回線により母店に伝送し、
母店のオペレータの操作により自動取引処理を行うもの
である。
本発明は、この技術を更に改善するもので、営業店で
顧客の記入した伝票のうち、一部の項目を文字認識して
コード化してイメージデータと共に母店に伝送すること
により、母店におけるオペレータの作業を軽減する自動
取引処理システムを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記従来技術の課題を解決するため、第1の発明の自
動取引処理システムは、(a)顧客自身が取引データを
記入した伝票等の媒体をイメージデータとして読取り、
文字認識対象エリアは文字認識してコードデータ化し、
イメージデータと併せてデータ転送する手段を備えた取
引前処理装置と、(b)遠隔地に設置され、前記取引前
処理装置から送られてきた前記媒体のイメージデータと
コードデータを文字変換し、特定フォーマットに編集し
てディスプレイに表示する手段と、該手段による表示内
容をもとにオペレータが、入力手段により補填入力した
取引データを前記媒体に記載された取引科目に対応した
特定フォーマットにコードデータ化し、データ転送する
手段を備えた遠隔地処理装置と、(c)前記遠隔地処理
装置から送られてきた取引科目に対応した特定フォーマ
ットのコードデータを受信し、ディスプレイに表示する
手段と、現金入出金、通帳記帳等の処理機能を有する手
段と、ホストとの交信を行なう手段とを備え、前記取引
前処理装置と同一店舗内に設置される自動取引装置とか
ら構成され、前記取引前処理装置により前記媒体に記載
の取引データをイメージデータとして読取って、文字認
識対象エリアは文字認識してコードデータ化し、イメー
ジデータと併せて前記遠隔地処理装置にデータ転送し、
前記遠隔地処理装置では、受信したイメージデータとコ
ードデータを文字変換して特定フォーマットに編集した
取引画面をもとにオペレータにより補填入力された取引
データを取引フォーマットに応じてコードデータに変換
し、前記自動取引装置に転送し、前記自動取引装置は受
信した取引内容を取引フォーマットでディスプレイに表
示し、前記自動取引装置に対する顧客確認操作により取
引前処理を完了させた後、前記取引後装置はホストとの
交信により自動取引処理を実行するようにしたものであ
る。
また、第2の発明の自動取引処理システムは、(a)
顧客自身が取引データを記入した伝票等の媒体をイメー
ジデータとして読取り、文字認識対象エリアは文字認識
してコードデータ化し、イメージデータと併せてデータ
転送する手段を備えた取引前処理装置と、(b)遠隔地
に設置され、前記取引前処理装置から送られてきた前記
媒体のイメージデータとコードデータを文字変換し、特
定フォーマットに編集してディスプレイに表示する手段
と、該手段による表示内容をもとにオペレータが入力手
段により補填入力した取引データを前記媒体に記載され
た取引科目に対応した特定フォーマットにコードデータ
化し、データ転送する手段を備えた遠隔地処理装置と、
(c)前記遠隔地処理装置から送られてきた取引科目に
対応した特定フォーマットのコードデータを受信し、デ
ィスプレイに表示する手段と、現金入出金、通帳記帳等
の処理機能を有する手段と、ホストとの交信を行なう手
段とを備え、前記取引前処理装置と同一店舗内に設置さ
れる自動取引装置とから構成され、前記自動取引装置に
おける顧客の取引選択後、前記自動取引装置は単独で処
理する取引か、前記前処理装置と前記遠隔処理装置を含
めて処理する取引かを判定し、前者の取引である場合
は、前記自動取引装置は前記ホストとの間で取引処理を
実行し、後者の取引である場合は、前記自動取引装置は
前記取引前処理装置および前記遠隔地処理装置と協働し
かつ前記ホストと交信して取引処理を実行するようにし
たものである。
また、第3の発明の自動取引処理システムは、(a)
顧客自身が取引データを記入した伝票等の媒体をイメー
ジデータとして読取り、文字認識対象エリアは文字認識
してコードデータ化し、イメージデータと併せてデータ
転送する手段を備えた複数の取引前処理装置と、(b)
前記取引前処理装置から送られてきた前記媒体のイメー
ジデータとコードデータを文字変換し、特定フォーマッ
トに編集してディスプレイに表示する手段と、該手段に
よる表示内容をもとにオペレータが入力手段により補填
入力した取引データを前記媒体に記載された取引科目に
対応した特定フォーマットにコードデータ化し、データ
転送する手段を備え、遠隔地に設置された1又は複数の
遠隔地処理装置と、(c)前記遠隔地処理装置から送ら
れてきた取引科目に対応した特定フォーマットのコード
データを受信し、ディスプレイに表示する手段と、現金
入出金、通帳記帳等の処理機能を有する手段と、ホスト
との交信を行なう手段とを備え、前記取引前処理装置と
同一店舗内に設置される複数の自動取引装置とから構成
され、前記遠隔地処理装置は一連の自動取引処理の中で
取引データ入力処理時のみ前記取引前処理装置および前
記自動取引装置と回線接続状態となって取引処理に関与
し、現物処理およびホスト処理は前記自動取引装置が担
当することにより、複数の前記取引前処理装置および複
数の前記自動取引装置を遠隔制御可能としたものであ
る。
さらに、第4の発明の自動取引処理システムは、
(a)顧客自身が取引データを記入した伝票等の媒体を
イメージデータとして読取り、文字認識対象エリアは文
字認識してコードデータ化し、イメージデータと併せ
て、データ転送する手段を備えた複数の取引前処理装置
と、(b)前記取引前処理装置から送られてきた前記媒
体のイメージデータとコードデータを文字変換し、特定
フォーマットに編集してディスプレイに表示する手段
と、該手段による表示内容をもとにオペレータが入力手
段により補填入力した取引データを前記媒体に記載され
た取引科目に対応した特定フォーマットにコードデータ
化し、データ転送する手段を備え、遠隔地に設置された
1又は複数の遠隔地処理装置と、(c)前記遠隔地処理
装置から送られてきた取引科目に対応した特定フォーマ
ットのコードデータを受信し、ディスプレイに表示する
手段と、現金入出金、通帳記帳等の処理機能を有する手
段と、ホストとの交信を行なう手段とを備え、前記取引
前処理装置と同一店舗内に設置される複数の自動取引装
置とから構成され、前記取引前処理装置と前記遠隔地処
理装置とによる取引データ入力処理と、前記自動取引装
置による現金計数とを並行処理させ、各々の処理完了
後、処理結果を前記自動取引装置のディスプレイに表示
させ、前記自動取引装置に対する顧客確認操作により前
記自動取引装置はホスト処理を実行するようにしたもの
である。
(作用) 第1の発明では、顧客が取引を希望するときは、顧客
自身が伝票等の媒体に所定の取引データを記入し、取引
前処理装置が取引データの記入されている媒体をイメー
ジデータとして読取り、文字認識対象エリアは文字認識
してコードデータ化し、イメージデータと併せてそれを
遠隔地処理装置に転送する。遠隔地処理装置は受信した
イメージデータとコードデータを文字変換して特定フォ
ーマットに編集した取引画面をディスプレイ表示してオ
ペレータに示す。オペレータはその表示を見て遠隔地処
理装置のキーボード等の入力手段により取引データを補
填入力する。この時、取引前処理装置において、文字認
識対象エリアは自動文字認識されてディスプレイには認
識文字とイメージデータが表示されている為、オペレー
タは認識非対象エリアのイメージデータと認識対象エリ
アの認識不可文字のみを補填入力するだけで良い。遠隔
地処理装置は入力された取引データを取引科目に対応し
た特定フォーマットに応じたコードデータに変換し、そ
のデータを自動取引装置に転送する。自動取引装置は受
信した取引内容を取引フォーマットでディスプレイ表示
して顧客に示す。表示された取引内容が正しければ顧客
は自動取引装置に対する確認操作を行う。この確認操作
により取引前処理が完了し、次いで自動取引装置はホス
トと交信を行ない、取引後処理を実行する。したがって
複雑な取引も自動処理可能になるとともに、処理可能な
取引の種類が拡大され、前記従来技術の課題が解決され
る。
第2の発明では、自動取引装置が顧客による取引選択
後、その取引は単独でするものか、取引前処理装置およ
び遠隔地処理装置とともに処理するものかを判定して、
その判定結果にもとづき処理を区別して実行している。
したがって、出金、入金取引等の簡単な取引は単独処理
で、新規取引、解約取引等の複雑な取引は上記3つの装
置による協働処理とするので、処理の効率化および装置
運用の効率化が図れるようになる。
第3の発明では、データ入力処理時のみ取引前処理装
置および自動取引装置が遠隔地処理装置と回線接続する
ので、1台の遠隔地処理装置で多数の取引前処理装置お
よび自動取引装置を遠隔制御できるようになる。したが
って必要とする遠隔地処理装置数が少なくてすみ、シス
テムコストを低くすることが可能となる。
第4の発明では、取引前処理装置と遠隔地処理装置と
による取引データ入力処理と、自動取引装置による現金
計数とが並行処理されるので、取引処理時間が短縮さ
れ、顧客に対するサービスが向上される。
(実施例) 以下本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は本実施例の自動取引処理システムの全体構成
を示すブロック図である。同図において1は機械化店舗
を主体とした営業店であり、前処理装置2と自動取引装
置3とが組合わせて設置されている。自動取引装置2は
直接もしくはターミナルコントローラ(図示せず)を介
して専用回線4によりホスト5に接続されている。自動
取引装置3は従来の取引、すなわちカードによる現金入
出金、通帳記帳、残高照会等は前処理装置2を介する事
なく、ホスト5との間で取引を行なう。前処理装置2は
一方で同一営業店1内の自動取引装置3に接続し、もう
一方で高速デジタル網であるISDN網6に接続され、さら
にこのISDN網6により母店7の1台または複数台の遠隔
処理装置8に接続されている。また、母店7の1台また
は複数台の遠隔処理装置8は専用回線9を介してホスト
5と接続されている。
ここでISDN網6は64キロビット/秒の伝送速度で画像
データ、音声データ等のマルチメディア通信が可能な通
信網であり、本実施例はこの通信網を利用して営業店1
にて前処理装置2と遠隔処理装置3により媒体イメージ
データ、音声データ等の処理を行ない、顧客は従来の自
動取引装置の操作に若干の操作を追加するだけの簡単な
操作で新規取引、解約取引等、従来の自動取引装置では
できなかった取引を自動処理可能とするものである。
第2図は前処理装置2と自動取引装置3の構成を示す
ブロック図である。
前処理装置2は、伝票等の媒体をイメージデータとし
て読取り、文字認識対象エリアは文字認識してコードデ
ータ化し、イメージデータと併せて遠隔処理装置8のデ
ィスプレイにデータ転送するイメージ入力部21、伝票等
の媒体をイメージ入力する為の媒体インサータ部と取引
処理後にこれを取込むスタッカ部とからなる媒体インサ
ータ・スタッカ部22、遠隔処理装置8のディスプレイに
顧客の状態を動画として転送する動画入力部23、遠隔処
理装置8のオペレータの状態を表示する動画ディスプレ
イ部24、顧客とオペレータが会話する為のマイク/スピ
ーカ25、ISDN網通信機能26およびこれらを制御する文字
認識・イメージ処理制御部27と、ISDN網制御装置(NC
U)28と、画像・音声制御部29で構成される。ここで23,
24,25および29はシステムの有効性を増加する為には有
効ではあるが、必須機能ではない為、付加機構として位
置づけられる。
一方、自動取引装置3はホスト5との通信を行なう通
信機能(1)31、顧客操作の中枢をなすタッチパネル付
ディスプレイ部32、磁気カードまたはICカードの読取
り、書込みのためのカードリード/ライト部33、現金入
出金部34、ジャーナル/レシートプリンタ部35、通帳/
証書プリンタ部36、通帳/証書発行部37、ISDN網通信機
能(2)38およびそれらを制御する制御部39で構成され
る。
第3図は遠隔処理装置8の構成を示すブロック図であ
る。遠隔処理装置8は大きく分けて情報照会端末81およ
び画像・音声処理装置82で構成され、さらにISDN網制御
装置(NCU)83が設けられている。
情報、照会端末81はキーボード部81−1、ディスプレ
イ部81−2、ISDN網通信機能81−3、ホスト通信機能81
−4およびこれらを制御する制御部81−5で構成され
る。
一方、画像・音声処理装置82は前処理装置2から顧客
状態を動画データとして受取り、表示する動画ディスプ
レイ部82−1、オペレータの状態を動画として前処理装
置2に転送する動画入力部82−2、顧客とオペレータが
会話する為のマイク/スピーカ82−3、およびそれらを
制御する画像・音声制御部82−5で構成される。ここで
82−5,82−1,82−2,82−3および82−4はシステムの有
効性を増加する為には有効であるが、必須機能ではない
為、付加機構として位置づけられる。
なお、情報照会端末81と画像・音声処理装置82とを統
合化し、2つのディスプレイ部81−1,82−1を1つに、
2つの制御部81−5,82−5を1つにしてマルチメディア
対応のワークステーションとすることもできる。
第4図は前処理装置2と自動取引装置3を一体化した
ものの外観を示す図である。なお図中10は伝票記帳台を
示すが本発明とは直接関係がないので説明は省略する。
次に上記構成の本実施例の動作について第5図及び第
6図を参照しながら説明する。第5図は本実施例による
取引処理フローの一例を示す図、第6図は本実施例によ
る取引イメージ図である。ここでは取引の代表例として
普通預金の新規取引を例にして説明を行なう。
営業店1にて顧客は、新規取引用の伝票を記帳台10
(第4図)より取出し、日付、住所、名前、郵便番号、
電話番号、職業等の項目を記入し、届け印を押印する。
従来の新規取引用の伝票は内部処理用として複写伝票と
なっているが、本実施例で使用する伝票はイメージ読取
りする為に申込書兼印鑑票として1枚に集約されてい
る。その他の科目についても顧客が記入した伝票が1枚
のデータとして転送できる様にする為に伝票は全て1枚
に集約されている。また伝票は第7図に示すごとく光学
的文字認識対象フィールドとイメージ取得エリアに分け
て、フォーマット化されている。
次に顧客は、自動取引装置3のタッチパネル付ディス
プレイ部32に表示されている取引選択画面を見てタッチ
パネルのボタンを押下して希望取引を選択する。この例
では新規取引を選択する。自動取引装置3は選択された
取引により自動取引装置3単独で処理可能な取引、例え
ば出金、入金取引等は以降単独処理を行ない、新規取
引、解約取引等の複雑な取引は、前処理が必要と制御部
39で判断して通信機能(2)38の持つ自動発呼機能によ
りISDN網制御装置28を介して母店7の遠隔処理装置8に
対し回線接続要求を出す。自動取引装置3から回線接続
要求が出ると、ISDN網6を介して母店7に設置された1
台または複数台の遠隔処理装置8のうち空き状態の装置
にコールがかかる。
コールがかかるとオペレータの特定操作により、コー
ルしている営業店1の前処理装置2+自動取引装置3が
遠隔処理装置8と回線接続状態となる。そして自動取引
装置3は、回線接続状態を確認すると、タッチパネル付
ディスプレイ部32に伝票挿入要求画面を表示する。
タッチパネル付ディスプレイ部32の画面表示に従い、
顧客は記入した新規申込書を前処理装置2の媒体インサ
ータ・スタッカ部(伝票挿入口)22に挿入する。伝票が
挿入されると、第9図における文字認識用CCDラインセ
ンサを通過し、この時、伝票全体がイメージデータとし
て格納される。なお、第9図で100は文字認識用CCDライ
ンセンサ、102はカラーイメージCCDラインセンサ、104
は媒体インサータ部、106は媒体、108は媒体スタッカ部
である。
第9図に示すカラーイメージCCDラインセンサ102は、
定期証書、小切手等をカラーイメージデータとして取込
み、遠隔処理装置に転送し、カラーディスプレイに表示
し、現物確認をする場合に機能する。
第10図は第2図のカラーイメージ入力部21と文字認識
イメージ受理制御部27の部分のブロック図で、21,27は
各々第2図の21,27に対応する。文字認識用CCDセンサ21
aで取込まれた伝票全体のイメージデータは、第7図に
その一例を示すごとく取引科目に対応してあらかじめ設
定されたフォーマットに基づき、イメージメモリ21cか
ら文字認識対象フィールドの文字イメージデータを切り
出し、文字認識部27cにて、数字、カナ、記号の文字認
識を行ない、認識結果を文字コードデータに、認識不能
文字を特定コードデータに変換する。第7図では郵便番
号、名前フリガナ、金額の各フィールド110は文字認識
対象フィールドで、これらのフィールド内の手書文字に
対しては、手書文字認識を行なう。遠隔処理装置8で
は、郵便番号から住所ファイルを検索し、住所を自動生
成し、フリガナからカナ漢字変換処理による氏名候補文
字を自動生成して、オペレータの入力を補助する。
一方、各フィールドごとのイメージデータは伝票ごと
にあらかじめ設定された枠に切り出され、データ圧縮部
27dに送られる。第7図では太枠112の内がイメージデー
タの取得エリアであり、更に各々、郵便番号、日付、住
所、名前フリガナ、名前、金額、印鑑等の各々のフィー
ルドごとに分けて切り出される。
この後、データ編集部27eでは、第8図にしめすごと
きデータフォーマットに編集し、第2図に示す26の通信
機能、ISDN網制御装置28、ISDN網6を介して母店7の遠
隔処理部8に転送する。遠隔処理部8ではISDN網制御装
置83およびISDN網通信機能81−3を介して制御部81−5
が転送されてきたイメージデータを伸張処理する。同時
に受信したコードデータは文字フォントに変換し、取引
科目に対応した特定フォーマットに編集して、再現イメ
ージと認識文字をディスプレイに表示する(取引画面表
示)。
母店7のオペレータはディスプレイ部81−1に表示さ
れた取引画面を見て、伝票記入内容の不足分、認識不可
文字、認識非対象エリアのイメージデータを見たり、届
け印は確実に押印されているか等伝票の完全度をチェッ
クしたりする。不完全な場合には、キーボード81−2を
使用して伝票排出を営業店1の前処理装置2に指示し、
マイク/スピーカ25を用いて音声により顧客とのコミュ
ニケーションを行ない、伝票不完全部分の追加/修正を
誘導する。この時各々の動画入力部82−2,23により動画
ディスプレイ部82−1、動画ディスプレイ部24でコミュ
ニケーションも可能である。
次に、母店7のオペレータはディスプレイ部81−1に
表示されている取引画面、この例では普通新規のフォー
マット画面を見て、データ不足分、認識不可文字、認識
非対象エリアのイメージデータから、住所、氏名、電話
番号等を補填入力し、取引に必要なデータ入力を完成さ
せる。オペレータは取引内容に応じて、ホスト5側に顧
客情報等の照会をかけ、その結果を取引データとする事
も行なう。また取引成立後、CIF(顧客情報ファイル)
のホスト登録処理も行なう。
解約等の取引処理に必要な印鑑照合は、イメージデー
タとして取込んである印鑑押印部を遠隔処理装置8のデ
ィスプレイ部81−1に表示させ、印鑑元帳と目視照合を
行なう。
一方、顧客は伝票を挿入した後、第6図に示される
タッチパネル付ディスプレイ部32の誘導画面に基づき、
現金を現金入出金部34に投入する。自動取引装置3は、
現金計数結果を、一時内部に保持する。
引続きカード発行画面をタッチパネル付ディスプレイ
部32に表示し、カード要/不要をタッチパネルのボタン
で選択させる。カード要の場合、顧客の希望する暗唱番
号を入力させる。カードは後日郵送される。
この様に取引処理時間を短縮する為に、遠隔処理装置
8による伝票の取引データ作成で自動取引装置3による
現金計数処理等は並行して処理される。やがて各々の処
理が完了し、自動取引装置3に取引データとして集めら
れ、タッチパネル付ディスプレイ部32に表示される。
顧客はその内容を確認し、確認操作を行なう。証正が
ある場合、内容により遠隔処理装置8が介在し、あるい
は自動取引装置単独で訂正処理を行なう。
この後自動取引装置3はホスト6と専用回線4を介し
てデータ通信を開始し、これと同時に遠隔処理装置8と
のISDN網6は切断される。
この様に遠隔処理装置8がISDN網6と接続されるのは
取引データ作成処理時間のみであり、全体の取引時間の
一部である。したがって、引続き他の装置から接続要求
があれば、その処理に関与することができる。これによ
り1台の遠隔処理装置8で複数の自動取引装置3が制御
可能となる。
ホスト処理が終了すると、自動取引装置3は、現金入
出金部34により現金を収納し、通帳/証書プリンタ部36
で新規通帳に氏名、取引結果等を印字し、通帳/証書発
行部37から印字された通帳を放出し、顧客がこれを受取
り、取引が完了する。
以上普通預金の新規取引を例に説明してきたが、この
他定期預金の解約、小切手入金等の処理は次の処理方式
により顧客から見て自動取引処理が可能となる。
(イ)定期証書、小切手等の現物は前処理装置2から、
第9図、第10図に示すカラーイメージCCDセンサで媒体
の全体を読取られ、カラーイメージとして前述の伝票イ
メージ処理同様に遠隔処理装置8に転送する。
(ロ)遠隔処理装置8の専任オペレータは現物の一時的
な真偽判定を行ない、真と判定された場合前処理装置2
はその現物を取込む。
(ハ)この時、磁気ストライプ付証書の様な他の手段に
より真偽判定が即時に可能な媒体と、イメージデータの
みによるオペレータ一時判定に分ける。
(ニ)遠隔処理装置8による取引データ入力完了後、磁
気ストライプ付証書のごとく真偽判定が可能な現物は、
現金支払を即時処理し、オペレータの一時判定による場
合は現物を取込んだ後取引データは一旦遠隔処理装置8
のペンディングファイルに格納する。この時顧客に対し
ては受付処理として、現金処理は翌日扱いとなる旨をメ
ッセージ表示する。
(ホ)業務後、前処理装置2の媒体インサータ・スタッ
カ部22より現物、伝票を回収し、遠隔処理装置8専任オ
ペレータにより最終判定をし、ペンディングファイルか
ら取引データを取出し、ホスト処理を行なう。
(発明の効果) 以上詳細に説明した様に、本発明によれば、従来自動
機で処理可能な現金入出金、通帳記帳、残高照会の他、
新規取引、解約取引、小切手入金、為替取引等、従来は
窓口でしか処理できなかった取引科目を、機械化店舗等
において自動取引処理することが可能となる。したがっ
て、自動取引装置における取扱可能科目が大幅に拡大さ
れ、機械化店舗等における自動取引装置利用率が向上
し、営業店内の合理化が促進される。
また、本発明では、遠隔地処理装置に専用オペレータ
を必要とするが、前述のごとく1人のオペレータで複数
台の自動取引装置の制御が可能であり、合理化効果は大
きい。1人または複数の専任オペレータが複数の自動取
引装置の入力処理を遠隔制御する事により、複雑な取引
でも顧客の操作を簡単ならしめかつ取引時間の短縮化が
可能となる。
さらに、本発明は伝票データの一部を文字認識してコ
ードデータ化して母店に伝送するので、全ての伝票デー
タをイメージデータとして伝送する技術に比べて、営業
店と母店の間の伝送時間を短縮できると共に、母店にお
けるオペレータの作業量を軽減させることができる。従
って、1人のオペレータが扱うことのできる自動取引装
置の数を従来の技術に比べて増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る自動取引処理システムの構成図、 第2図は前処理装置及び自動取引装置の構成図、 第3図は遠隔処理装置の構成図、 第4図は前処理装置と自動取引装置が一体化したものの
外観図、 第5図は本発明の実施例による取引処理フローの例を示
す図、 第6図(A),(B)は本発明の実施例による取引イメ
ージ図、 第7図は伝票フォーマットの例、 第8図はISDN網における伝送フォーマットの例、 第9図は媒体インサータ・スタッカ部22の構成例、 第10図はカラーイメージ入力部21と文字認識イメージ処
理制御部27のブロック図である。 1……営業店、2……前処理装置、 3……自動取引装置、5……ホスト、 6……ISDN網、7……母店、 8……遠隔処理装置。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)顧客自身が取引データを記入した伝
    票等の媒体をイメージデータとして読取り、文字認識対
    象エリアは文字認識してコードデータ化し、イメージデ
    ータと併せてデータ転送する手段を備えた取引前処理装
    置と、 (b)遠隔地に設置され、前記取引前処理装置から送ら
    れてきた前記媒体のイメージデータとコードデータを文
    字変換し、特定フォーマットに編集してディスプレイに
    表示する手段と、該手段による表示内容をもとにオペレ
    ータが入力手段により補填入力した取引データを前記媒
    体に記載された取引科目に対応した特定フォーマットに
    コードデータ化し、データ転送する手段を備えた遠隔地
    処理装置と、 (c)前記遠隔地処理装置から送られてきた取引科目に
    対応した特定フォーマットのコードデータを受信し、デ
    ィスプレイに表示する手段と、現金入出金、通帳記帳等
    の処理機能を有する手段と、ホストとの交信を行なう手
    段とを備え、前記取引前処理装置と同一店舗内に設置さ
    れる自動取引装置とから構成され、 前記取引前処理装置により前記媒体に記載の取引データ
    をイメージデータとして読取って、文字認識対象エリア
    は文字認識してコードデータ化し、イメージデータと併
    せて、前記遠隔地処理装置にデータ転送し、 前記遠隔地処理装置では、受信したイメージデータとコ
    ードデータを文字変換して特定フォーマットに編集した
    取引画面をもとにオペレータにより補填入力された取引
    データを取引フォーマットに応じてコードデータに変換
    し、前記自動取引装置に転送し、 前記自動取引装置は受信した取引内容を取引フォーマッ
    トでディスプレイに表示し、 前記自動取引装置に対する顧客確認操作により取引デー
    タ作成処理を完了させた後、前記自動取引装置はホスト
    との交信により自動取引処理を実行することを特徴とす
    る自動取引処理システム。
  2. 【請求項2】(a)顧客自身が取引データを記入した伝
    票等の媒体をイメージデータとして読取り、文字認識対
    象エリアは文字認識してコードデータ化し、イメージデ
    ータと併せてデータ転送する手段を備えた取引前処理装
    置と、 (b)遠隔地に設置され、前記取引前処理装置から送ら
    れてきた前記媒体のイメージデータとコードデータを文
    字変換し、特定フォーマットに編集してディスプレイに
    表示する手段と、該手段による表示内容をもとにオペレ
    ータが入力手段により補填入力した取引データを前記媒
    体に記載された取引科目に対応した特定フォーマットに
    コードデータ化し、データ転送する手段を備えた遠隔地
    処理装置と、 (c)前記遠隔地処理装置から送られてきた取引科目に
    対応した特定フォーマットのコードデータを受信し、デ
    ィスプレイに表示する手段と、現金入出金、通帳記帳等
    の処理機能を有する手段と、ホストとの交信を行なう手
    段とを備え、前記取引前処理装置と同一店舗内に設置さ
    れる自動取引装置とから構成され、 前記自動取引装置における顧客の取引選択後、前記自動
    取引装置は単独で処理する取引か、前記前処理装置と前
    記遠隔地処理装置を含めて処理する取引かを判定し、 前者の取引である場合は、前記自動取引装置は前記ホス
    トとの間で取引処理を実行し、 後者の取引である場合は、前記自動取引装置は前記取引
    前処理装置および前記遠隔地処理装置と協働しかつ前記
    ホストと交信して取引処理を実行することを特徴とする
    自動取引処理システム。
  3. 【請求項3】(a)顧客自身が取引データを記入した伝
    票等の媒体をイメージデータとして読取り、文字認識対
    象エリアは文字認識してコードデータ化し、イメージデ
    ータと併せてデータ転送する手段を備えた複数の取引前
    処理装置と、 (b)前記取引前処理装置から送られてきた前記媒体の
    イメージデータとコードデータを文字変換し、特定フォ
    ーマットに編集してディスプレイに表示する手段と、該
    手段による表示内容をもとにオペレータが入力手段によ
    り補填入力した取引データを前記媒体に記載された取引
    科目に対応した特定フォーマットにコードデータ化し、
    データ転送する手段を備え、遠隔地に設置された1又は
    複数の遠隔地処理装置と、 (c)前記遠隔地処理装置から送られてきた取引科目に
    対応した特定フォーマットのコードデータを受信し、デ
    ィスプレイに表示する手段と、現金入出金、通帳記帳等
    の処理機能を有する手段と、ホストとの交信を行なう手
    段とを備え、前記取引前処理装置と同一店舗内に設置さ
    れる複数の自動取引装置とから構成され、 前記遠隔地処理装置は一連の自動取引処理の中で取引デ
    ータ入力処理時のみ前記取引前処理装置および前記自動
    取引装置と回線接続状態となって取引処理に関与し、 現物処理およびホスト処理は前記自動取引装置が担当す
    ることにより、複数の前記取引前処理装置および複数の
    前記自動取引装置を遠隔制御可能としたことを特徴とす
    る自動取引処理システム。
  4. 【請求項4】(a)顧客自身が取引データを記入した伝
    票等の媒体をイメージデータとして読取り、文字認識対
    象エリアは文字認識としてコードデータ化し、イメージ
    データと併せて、データ転送する手段を備えた複数の取
    引前処理装置と、 (b)前記取引前処理装置から送られてきた前記媒体の
    イメージデータとコードデータを文字変換し、特定フォ
    ーマットに編集してディスプレイに表示する手段と、該
    手段による表示内容をもとにオペレータが入力手段によ
    り補填入力した取引データを前記媒体に記載された取引
    科目に対応した特定フォーマットにコードデータ化し、
    データ転送する手段を備え、遠隔地に設置された1又は
    複数の遠隔地処理装置と、 (c)前記遠隔地処理装置から送られてきた取引科目に
    対応した特定フォーマットのコードデータを受信し、デ
    ィスプレイに表示する手段と、現金入出金、通帳記帳等
    の処理機能を有する手段と、ホストとの交信を行なう手
    段とを備え、前記取引前処理装置と同一店舗内に設置さ
    れる複数の自動取引装置とから構成され、 前記取引前処理装置と前記遠隔地処理装置とによる取引
    データ入力処理と、前記自動取引装置による現金計数と
    を並行処理させ、 各々の処理完了後、処理結果を前記自動取引装置のディ
    スプレイに表示させ、 前記自動取引装置に対する顧客確認操作により前記自動
    取引装置はホスト処理を実行することを特徴とする自動
    取引処理システム。
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