JP2724045B2 - 溶融亜鉛または亜鉛合金めっきクロム含有鋼板の製造方法 - Google Patents
溶融亜鉛または亜鉛合金めっきクロム含有鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JP2724045B2 JP2724045B2 JP2406967A JP40696790A JP2724045B2 JP 2724045 B2 JP2724045 B2 JP 2724045B2 JP 2406967 A JP2406967 A JP 2406967A JP 40696790 A JP40696790 A JP 40696790A JP 2724045 B2 JP2724045 B2 JP 2724045B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- hot
- dip
- zinc
- steel sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融亜鉛または亜鉛合
金めっきクロム(以下Crと略称する)含有鋼板の製造
方法に関し、特に、溶融めっき性に優れた(不めっき率
が少ない)方法で、めっき密着性および耐食性に優れた
溶融亜鉛または亜鉛合金めっきCr含有鋼板が得られる
製造方法であり、従来非常に困難とされていたステンレ
ス鋼板等のCr含有鋼板への溶融亜鉛めっきを容易に行
えるものである。
金めっきクロム(以下Crと略称する)含有鋼板の製造
方法に関し、特に、溶融めっき性に優れた(不めっき率
が少ない)方法で、めっき密着性および耐食性に優れた
溶融亜鉛または亜鉛合金めっきCr含有鋼板が得られる
製造方法であり、従来非常に困難とされていたステンレ
ス鋼板等のCr含有鋼板への溶融亜鉛めっきを容易に行
えるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、普通鋼板に溶融亜鉛めっきを施
した冷延鋼板は、自動車のボディ用、家電用、建材用な
ど広範囲に渡って使用されている。その主たる理由は、
亜鉛の犠牲防食効果により鋼板自身の耐食性を上げるこ
とにあるのは周知の事実である。その製造方法は、ゼン
ジミア法(米国特許第2,197,622号)に代表さ
れるようにイン・ライン・焼鈍(溶融めっき工程中に焼
鈍工程がある)を含んでおり、しかも溶融亜鉛めっきを
行う直前に鋼板表面に生成している酸化物をH2 −N2
混合ガス雰囲気中で還元し、めっきを行う表面を清浄な
鋼板表面としてから溶融亜鉛めっき槽に浸漬して溶融め
っきするという手順を取っている。このように、得られ
る溶融亜鉛めっきの性質には、溶融めっき層に浸漬する
前の鋼板表面の酸化スケールの存在が大きく影響し、鋼
板表面が完全に清浄な表面でない場合には溶融亜鉛浴へ
浸漬した時に下地鉄と溶融亜鉛との合金層の生成が起こ
らずに、その結果不めっき部分や溶融めっき層のめっき
密着性の不良が生じる。
した冷延鋼板は、自動車のボディ用、家電用、建材用な
ど広範囲に渡って使用されている。その主たる理由は、
亜鉛の犠牲防食効果により鋼板自身の耐食性を上げるこ
とにあるのは周知の事実である。その製造方法は、ゼン
ジミア法(米国特許第2,197,622号)に代表さ
れるようにイン・ライン・焼鈍(溶融めっき工程中に焼
鈍工程がある)を含んでおり、しかも溶融亜鉛めっきを
行う直前に鋼板表面に生成している酸化物をH2 −N2
混合ガス雰囲気中で還元し、めっきを行う表面を清浄な
鋼板表面としてから溶融亜鉛めっき槽に浸漬して溶融め
っきするという手順を取っている。このように、得られ
る溶融亜鉛めっきの性質には、溶融めっき層に浸漬する
前の鋼板表面の酸化スケールの存在が大きく影響し、鋼
板表面が完全に清浄な表面でない場合には溶融亜鉛浴へ
浸漬した時に下地鉄と溶融亜鉛との合金層の生成が起こ
らずに、その結果不めっき部分や溶融めっき層のめっき
密着性の不良が生じる。
【0003】ところで最近ステンレス等のCr含有鋼板
に溶融亜鉛または亜鉛合金をめっきし、屋根や壁用の建
築用外装材、車のフロアー材等に用いようとの要求があ
る。しかしながらこれらの材料は鋼中のCr量が高いの
で鋼板表面に生成する酸化膜はFeO からCr2O3 へと変化
する。このCr2O3 を、上述したように溶融亜鉛または亜
鉛合金めっきに先立つ還元焼鈍により還元するには、熱
力学的な関係より明らかなように高H2 濃度でしかも低
D.P.(露点)の雰囲気中で還元焼鈍をすることが必
須である。従って、これらの条件を満足させるには鋼板
の加熱温度にもよるが、少なくともD.P.−70℃以
下のガス雰囲気が必要であり、実際にこの条件下で還元
焼鈍して亜鉛または亜鉛合金めっき鋼板を製造するのは
現実的に不可能であった。従って、Crを多量に含有し
た鋼板への溶融亜鉛または亜鉛合金めっきは、通常の工
程を通した場合いずれもめっき性とめっき密着性が悪
く、満足できる品質の溶融亜鉛または亜鉛合金めっき製
品が得られなかった。
に溶融亜鉛または亜鉛合金をめっきし、屋根や壁用の建
築用外装材、車のフロアー材等に用いようとの要求があ
る。しかしながらこれらの材料は鋼中のCr量が高いの
で鋼板表面に生成する酸化膜はFeO からCr2O3 へと変化
する。このCr2O3 を、上述したように溶融亜鉛または亜
鉛合金めっきに先立つ還元焼鈍により還元するには、熱
力学的な関係より明らかなように高H2 濃度でしかも低
D.P.(露点)の雰囲気中で還元焼鈍をすることが必
須である。従って、これらの条件を満足させるには鋼板
の加熱温度にもよるが、少なくともD.P.−70℃以
下のガス雰囲気が必要であり、実際にこの条件下で還元
焼鈍して亜鉛または亜鉛合金めっき鋼板を製造するのは
現実的に不可能であった。従って、Crを多量に含有し
た鋼板への溶融亜鉛または亜鉛合金めっきは、通常の工
程を通した場合いずれもめっき性とめっき密着性が悪
く、満足できる品質の溶融亜鉛または亜鉛合金めっき製
品が得られなかった。
【0004】そこで、Crを多量に含有した鋼板に溶融
亜鉛または亜鉛合金めっきする際に、あらかじめ鋼板表
面に異種金属被覆を施して、溶融めっきを行う方法が提
案されている。例えば、特開平2−194155号公報
や特開平2−194156号公報では、Cr含有鋼板に
溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを行う際の下地前処理と
してNiやFe−B系のプレめっきを行う方法が示され
ているが、それぞれ、以下に示すような問題がある。す
なわち、Niプレめっきを行う方法では、溶融めっき後
に、めっき層中とりわけ鋼板近傍にNiプレめっき層が
残存し、亜鉛または亜鉛合金めっき層との間で著しいガ
ルバニックコロージョンを生じて、亜鉛または亜鉛合金
めっき自体の耐食性が著しく低下する。また、Fe−B
プレめっきを行う方法では、生成する亜鉛または亜鉛合
金とFe−Bとからなる合金層厚みが厚く、さらに生成
する合金層自身がもろく、加工性に劣り、さらに加工部
の耐食性が劣るという問題がある。
亜鉛または亜鉛合金めっきする際に、あらかじめ鋼板表
面に異種金属被覆を施して、溶融めっきを行う方法が提
案されている。例えば、特開平2−194155号公報
や特開平2−194156号公報では、Cr含有鋼板に
溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを行う際の下地前処理と
してNiやFe−B系のプレめっきを行う方法が示され
ているが、それぞれ、以下に示すような問題がある。す
なわち、Niプレめっきを行う方法では、溶融めっき後
に、めっき層中とりわけ鋼板近傍にNiプレめっき層が
残存し、亜鉛または亜鉛合金めっき層との間で著しいガ
ルバニックコロージョンを生じて、亜鉛または亜鉛合金
めっき自体の耐食性が著しく低下する。また、Fe−B
プレめっきを行う方法では、生成する亜鉛または亜鉛合
金とFe−Bとからなる合金層厚みが厚く、さらに生成
する合金層自身がもろく、加工性に劣り、さらに加工部
の耐食性が劣るという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来非常に
困難とされていたステンレス鋼板等のCr含有鋼板への
溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを、特別な還元焼鈍工程
を設けることなく簡易にめっき性良く行うことができ、
めっき密着性、耐食性に優れた溶融亜鉛または亜鉛合金
めっきCr含有鋼板が得られるめっき方法を提供するこ
とを目的とする。
困難とされていたステンレス鋼板等のCr含有鋼板への
溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを、特別な還元焼鈍工程
を設けることなく簡易にめっき性良く行うことができ、
めっき密着性、耐食性に優れた溶融亜鉛または亜鉛合金
めっきCr含有鋼板が得られるめっき方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、3重量%以上
のクロムを含有する鋼板表面に、リンの含有量が0.0
1〜1重量%であり、目付量が片面当り0.1〜10g
/m2 の鉄−リン被覆層を形成し、該鉄−リン被覆層上
にアルミニウムを0.05〜80重量%含有する溶融亜
鉛または亜鉛合金めっきを行うことを特徴とする溶融亜
鉛または亜鉛合金めっきクロム含有鋼板の製造方法を提
供する。
のクロムを含有する鋼板表面に、リンの含有量が0.0
1〜1重量%であり、目付量が片面当り0.1〜10g
/m2 の鉄−リン被覆層を形成し、該鉄−リン被覆層上
にアルミニウムを0.05〜80重量%含有する溶融亜
鉛または亜鉛合金めっきを行うことを特徴とする溶融亜
鉛または亜鉛合金めっきクロム含有鋼板の製造方法を提
供する。
【0007】本発明者等は、以下に示す知見により本発
明に至った。供試材として、11wt%Cr−0.2wt%
Si−0.3wt%Mn−0.02wt%Al−0.15wt
%Tiを含むSUH409の板厚1.0mm冷延鋼板の
表面に、予め片面当り0.03〜13g/m2 の目付量
のFe−P(P含量0.07wt%)プレめっきを施し
た。
明に至った。供試材として、11wt%Cr−0.2wt%
Si−0.3wt%Mn−0.02wt%Al−0.15wt
%Tiを含むSUH409の板厚1.0mm冷延鋼板の
表面に、予め片面当り0.03〜13g/m2 の目付量
のFe−P(P含量0.07wt%)プレめっきを施し
た。
【0008】図4に示す縦型溶融めっき装置5は、開放
された下端を溶融めっき浴10に浸漬されたハウジング
3を備え、このハウジング3側面に設けられたガス導入
口13を介して雰囲気ガス4をハウジング3内に導入す
る。一方供試材1は、このハウジング内の雰囲気ガス4
の所望の位置に配置し、次に溶融めっき浴10内に浸漬
されることができるようハウジング3の上部を貫通して
ハウジング3内に挿入された支持棒2により支持され
る。ハウジング3内の雰囲気ガス4はハウジング3の外
側に設けられた赤外加熱炉9により所定の温度に加熱さ
れる。
された下端を溶融めっき浴10に浸漬されたハウジング
3を備え、このハウジング3側面に設けられたガス導入
口13を介して雰囲気ガス4をハウジング3内に導入す
る。一方供試材1は、このハウジング内の雰囲気ガス4
の所望の位置に配置し、次に溶融めっき浴10内に浸漬
されることができるようハウジング3の上部を貫通して
ハウジング3内に挿入された支持棒2により支持され
る。ハウジング3内の雰囲気ガス4はハウジング3の外
側に設けられた赤外加熱炉9により所定の温度に加熱さ
れる。
【0009】図5に示すヒートパターンは、供試材1を
5〜50℃/secの加熱速度で加熱し、T1 =750
℃で5〜50秒間保持し、放冷した後T2 =460、6
30℃で溶融めっき浴へ6秒間浸漬するパターンを示
す。なお溶融めっき浴への侵入板温(T3 )は、T3 =
T2 +10〜20℃とした。供試材1は、溶融めっき浴
からあげて30℃/sec以上の冷却速度で冷却する。
5〜50℃/secの加熱速度で加熱し、T1 =750
℃で5〜50秒間保持し、放冷した後T2 =460、6
30℃で溶融めっき浴へ6秒間浸漬するパターンを示
す。なお溶融めっき浴への侵入板温(T3 )は、T3 =
T2 +10〜20℃とした。供試材1は、溶融めっき浴
からあげて30℃/sec以上の冷却速度で冷却する。
【0010】前述の組成の供試材を、加熱雰囲気とし
て、露点が−10℃のN2 −20%H 2 ガスを用い、図
4に示す実験用の縦型溶融めっき装置により、図5に示
すヒートパターンで溶融めっきを行った。溶融めっき浴
として、Zn−0.2%Al(浴温460℃)およびZ
n−55%Al(浴温630℃)を用い、Zn合金目付
量を片面当り100g/m2とした。
て、露点が−10℃のN2 −20%H 2 ガスを用い、図
4に示す実験用の縦型溶融めっき装置により、図5に示
すヒートパターンで溶融めっきを行った。溶融めっき浴
として、Zn−0.2%Al(浴温460℃)およびZ
n−55%Al(浴温630℃)を用い、Zn合金目付
量を片面当り100g/m2とした。
【0011】図1に、下地Fe−Pプレめっき目付量を
かえて、その上に溶融めっきした後の溶融めっき性(不
めっき率)とFe−Pプレめっき目付量の関係を示し
た。溶融めっき性(不めっき率)得られためっき鋼板の
不めっき部(めっきされていない部分)の面積割合、す
なわち、不めっき率=(不めっき部分の面積/測定部分
の面積)×100で定義される不めっき率で評価した。
図1に示す結果から、溶融めっき性の改善には下地Fe
−Pめっきが有効であり、その効果はその目付量が片面
あたり0.1g/m2 以上で顕著であり、全く不めっき
が生じないことがわかる。
かえて、その上に溶融めっきした後の溶融めっき性(不
めっき率)とFe−Pプレめっき目付量の関係を示し
た。溶融めっき性(不めっき率)得られためっき鋼板の
不めっき部(めっきされていない部分)の面積割合、す
なわち、不めっき率=(不めっき部分の面積/測定部分
の面積)×100で定義される不めっき率で評価した。
図1に示す結果から、溶融めっき性の改善には下地Fe
−Pめっきが有効であり、その効果はその目付量が片面
あたり0.1g/m2 以上で顕著であり、全く不めっき
が生じないことがわかる。
【0012】図2に、同様にして得られた下地Fe−P
プレめっき目付量とその上に設けられた溶融めっき層の
めっき密着性との関係を示す。ここで、めっき密着性は
以下の方法で評価した。
プレめっき目付量とその上に設けられた溶融めっき層の
めっき密着性との関係を示す。ここで、めっき密着性は
以下の方法で評価した。
【0013】めっき密着性 2t(t:板厚)曲げ、曲げ戻し後の加工部のめっき層
のクラック発生程度を20倍のルーペを用いて観察し
た。 評価基準 A:ほとんどクラック発生無し B:クラック発生少ない C:クラック発生中程度 D:クラック発生多い
のクラック発生程度を20倍のルーペを用いて観察し
た。 評価基準 A:ほとんどクラック発生無し B:クラック発生少ない C:クラック発生中程度 D:クラック発生多い
【0014】図2の結果から、溶融めっき後の密着性の
改善には下地Fe−Pめっきが有効であり、その効果
は、Fe−P目付量が片面あたり0.1g/m2 以上で
顕著であり、また、10g/m2 を超えると逆にめっき
密着性が低下することがわかる。
改善には下地Fe−Pめっきが有効であり、その効果
は、Fe−P目付量が片面あたり0.1g/m2 以上で
顕著であり、また、10g/m2 を超えると逆にめっき
密着性が低下することがわかる。
【0015】すなわち、本発明の主眼であるステンレス
鋼等のCr含有鋼板に、不めっきがなく、めっき密着性
の優れた溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを行うには、C
r含有鋼板に予め下地処理として片面当り0.1g/m
2 〜10g/m2 のFe−Pめっきを施すことが必要で
あることがわかる。その効果は、Fe−P目付量が0.
1g/m2 未満では不十分で、10g/m2 を超える
と、溶融めっき時に生成する亜鉛または亜鉛合金とFe
−Pとの合金層厚みが大きくなり、加工時にめっき層に
割れが生じ易くなるので、Fe−Pめっき目付量の上限
は10g/m2 に限定される。
鋼等のCr含有鋼板に、不めっきがなく、めっき密着性
の優れた溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを行うには、C
r含有鋼板に予め下地処理として片面当り0.1g/m
2 〜10g/m2 のFe−Pめっきを施すことが必要で
あることがわかる。その効果は、Fe−P目付量が0.
1g/m2 未満では不十分で、10g/m2 を超える
と、溶融めっき時に生成する亜鉛または亜鉛合金とFe
−Pとの合金層厚みが大きくなり、加工時にめっき層に
割れが生じ易くなるので、Fe−Pめっき目付量の上限
は10g/m2 に限定される。
【0016】本発明に用いるCr含有鋼板は、3wt%以
上のCrを含有する鋼板を用いる。一般的に、鋼中への
Crの添加は耐食性改善に寄与することが知られている
が、本発明のように、溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを
施されても、同様な傾向にあり、Cr量が3wt%未満で
は耐食性の点で不十分であるため、鋼中のCr量は3wt
%以上とした。具体的には、ステンレス鋼、耐熱鋼等が
挙げられる。
上のCrを含有する鋼板を用いる。一般的に、鋼中への
Crの添加は耐食性改善に寄与することが知られている
が、本発明のように、溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを
施されても、同様な傾向にあり、Cr量が3wt%未満で
は耐食性の点で不十分であるため、鋼中のCr量は3wt
%以上とした。具体的には、ステンレス鋼、耐熱鋼等が
挙げられる。
【0017】このような鋼板には、通常、その用途に応
じ、ニッケル(0〜15重量%程度)、チタン(0〜
0.5重量%程度)、モリブデン(0〜2.5重量%程
度)、ニオブ(0〜0.5重量%程度)、アルミニウム
(0〜5重量%程度)、ジルコニウム(0〜0.5重量
%程度)、マンガン(0〜2重量%程度)、ケイ素(0
〜1重量%程度)、銅(0〜1重量%程度)、バナジウ
ム(0〜0.5重量%程度)などが添加されているが、
これらは、その添加量が一般的な範囲であれば、本発明
の趣旨を損ねることはないので、これらが添加されてい
る鋼板を用いてもよい。
じ、ニッケル(0〜15重量%程度)、チタン(0〜
0.5重量%程度)、モリブデン(0〜2.5重量%程
度)、ニオブ(0〜0.5重量%程度)、アルミニウム
(0〜5重量%程度)、ジルコニウム(0〜0.5重量
%程度)、マンガン(0〜2重量%程度)、ケイ素(0
〜1重量%程度)、銅(0〜1重量%程度)、バナジウ
ム(0〜0.5重量%程度)などが添加されているが、
これらは、その添加量が一般的な範囲であれば、本発明
の趣旨を損ねることはないので、これらが添加されてい
る鋼板を用いてもよい。
【0018】本発明の溶融亜鉛または亜鉛合金めっきに
用いるめっき浴は、0.05〜80wt%のアルミニウム
を含有する。溶融亜鉛めっき浴に添加されるアルミニウ
ム量は、一般的に知られているように、純亜鉛の場合に
は鉄素地と脆弱な金属間化合物を形成しやすい。この金
属間化合物の形成はアルミニウムを0.05wt%以上含
有させることによって防止できるので、アルミニウム量
の下限を0.05wt%とした。また、アルミニウム量が
80wt%を超えると、溶融めっき後のめっき鋼板の亜鉛
めっき層自体の犠牲防食能が低下する。また、本発明法
で下地にFe−Pめっきを施した上に溶融亜鉛または亜
鉛合金めっきしても、めっき密着性改善効果が小さいの
で、アルミニウム量の上限を80wt%とした。
用いるめっき浴は、0.05〜80wt%のアルミニウム
を含有する。溶融亜鉛めっき浴に添加されるアルミニウ
ム量は、一般的に知られているように、純亜鉛の場合に
は鉄素地と脆弱な金属間化合物を形成しやすい。この金
属間化合物の形成はアルミニウムを0.05wt%以上含
有させることによって防止できるので、アルミニウム量
の下限を0.05wt%とした。また、アルミニウム量が
80wt%を超えると、溶融めっき後のめっき鋼板の亜鉛
めっき層自体の犠牲防食能が低下する。また、本発明法
で下地にFe−Pめっきを施した上に溶融亜鉛または亜
鉛合金めっきしても、めっき密着性改善効果が小さいの
で、アルミニウム量の上限を80wt%とした。
【0019】本発明の溶融亜鉛めっきは、アルミニウム
を含む亜鉛めっきをいい、亜鉛合金めっきは、Al以外
にSi、Mg、Pb等を含有する亜鉛合金めっきをい
う。溶融亜鉛または亜鉛合金めっき厚みは、特に限定さ
れないが、従来の普通鋼板における溶融めっきと同様
に、片面あたり50〜200g/m2程度が好ましい。
を含む亜鉛めっきをいい、亜鉛合金めっきは、Al以外
にSi、Mg、Pb等を含有する亜鉛合金めっきをい
う。溶融亜鉛または亜鉛合金めっき厚みは、特に限定さ
れないが、従来の普通鋼板における溶融めっきと同様
に、片面あたり50〜200g/m2程度が好ましい。
【0020】Cr含有鋼板へのFe−Pプレめっきは、
好ましくは電気めっきにより形成され硫酸塩浴または塩
化物浴いずれでも実施することができる。プレめっき層
中へのP含有量のコントロールは、Fe電気めっき浴中
に次亜リン酸ナトリウムなどのリン化合物の添加により
可能であり、好ましくはFe−Pめっき層中のP含有量
は0.01〜1wt%に管理されるべきである。その理由
は、P含有量が0.01wt%未満では溶融めっき後のめ
っき密着性が不十分であり、1wt%を超えるとFe−P
めっき自身の均一電着性が低下し、溶融めっき性や溶融
めっき後のめっき密着性改善に十分寄与しないからであ
る。
好ましくは電気めっきにより形成され硫酸塩浴または塩
化物浴いずれでも実施することができる。プレめっき層
中へのP含有量のコントロールは、Fe電気めっき浴中
に次亜リン酸ナトリウムなどのリン化合物の添加により
可能であり、好ましくはFe−Pめっき層中のP含有量
は0.01〜1wt%に管理されるべきである。その理由
は、P含有量が0.01wt%未満では溶融めっき後のめ
っき密着性が不十分であり、1wt%を超えるとFe−P
めっき自身の均一電着性が低下し、溶融めっき性や溶融
めっき後のめっき密着性改善に十分寄与しないからであ
る。
【0021】
【実施例】以下実施例に基づき本発明の効果を説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0022】表1に示す組成の板厚0.8mmの冷延板
を供試材として用い、下地プレめっきとしてFe−P、
Fe、NiまたはFe−Bを電気めっき法により施し
た。これらの下地めっきの電気めっき条件は、以下に示
す通りである。 (a)Fe−Pめっき 鋼板を予めアルカリ脱脂、塩酸酸洗処理した後、FeSO4・
7H2O,200g/l + Na2SO4,100g/l を含有した60℃のめっ
き液中に、次亜リン酸ナトリウムを0.01〜2g/l
添加しためっき浴中(pH1.2〜1.5)で、50〜
80A/dm2 の陰極電解処理を施すことによりFe−
Pめっきを行った。Fe−P目付量は投入電気量を変化
させることによりコントロールし、P含有量は次亜リン
酸の添加量を変化させることによりコントロールした。
結果を表2に示す。
を供試材として用い、下地プレめっきとしてFe−P、
Fe、NiまたはFe−Bを電気めっき法により施し
た。これらの下地めっきの電気めっき条件は、以下に示
す通りである。 (a)Fe−Pめっき 鋼板を予めアルカリ脱脂、塩酸酸洗処理した後、FeSO4・
7H2O,200g/l + Na2SO4,100g/l を含有した60℃のめっ
き液中に、次亜リン酸ナトリウムを0.01〜2g/l
添加しためっき浴中(pH1.2〜1.5)で、50〜
80A/dm2 の陰極電解処理を施すことによりFe−
Pめっきを行った。Fe−P目付量は投入電気量を変化
させることによりコントロールし、P含有量は次亜リン
酸の添加量を変化させることによりコントロールした。
結果を表2に示す。
【0023】(b)Feめっき 鋼板を予めアルカリ電解脱脂、塩酸酸洗処理した後FeSO
4・7H2O,200g/l + Na2SO4,100g/l を含有した60℃のめ
っき液中(pH1.2〜1.5)で、50〜80A/d
m2 の陰極電解処理を施すことによりFeめっきを行っ
た。Fe目付量は、投入電気量を変化させることにより
コントロールした。結果を表2に示す。
4・7H2O,200g/l + Na2SO4,100g/l を含有した60℃のめ
っき液中(pH1.2〜1.5)で、50〜80A/d
m2 の陰極電解処理を施すことによりFeめっきを行っ
た。Fe目付量は、投入電気量を変化させることにより
コントロールした。結果を表2に示す。
【0024】(c)Niめっき 鋼板を予めアルカリ電解脱脂、塩酸酸洗処理した後NiSO
4・6H2O,300g/l + Na2SO4,100g/l を含有した60℃のめ
っき液中(pH1.0〜1.2)で、10〜20A/d
m2 の陰極電解処理を施すことによりNiめっきを行っ
た。Ni目付量は、投入電気量を変化させることにより
コントロールした。結果を表2に示す。
4・6H2O,300g/l + Na2SO4,100g/l を含有した60℃のめ
っき液中(pH1.0〜1.2)で、10〜20A/d
m2 の陰極電解処理を施すことによりNiめっきを行っ
た。Ni目付量は、投入電気量を変化させることにより
コントロールした。結果を表2に示す。
【0025】(d)Fe−Bめっき 鋼板を予めアルカリ電解脱脂、塩酸酸洗処理した後FeSO
4・7H2O,200g/l + Na2SO4,100g/l + 0.5g/l酒石酸を含有
した60℃のめっき液中(pH1.0〜1.3)で、5
0A/dm2 の陰極電解処理を施すことによりFe−B
めっきを行った。目付量は、投入電気量を変化させるこ
とによりコントロールした。結果を表2に示す。
4・7H2O,200g/l + Na2SO4,100g/l + 0.5g/l酒石酸を含有
した60℃のめっき液中(pH1.0〜1.3)で、5
0A/dm2 の陰極電解処理を施すことによりFe−B
めっきを行った。目付量は、投入電気量を変化させるこ
とによりコントロールした。結果を表2に示す。
【表1】
【0026】以上の(a)〜(d)の方法によって得ら
れたプレめっき鋼板を用いて図4に示した縦型溶融めっ
き装置を用いて溶融めっき実験を行った。この時に、溶
融めっき浴に浸漬する前の鋼板加熱雰囲気は、N2 −5
0%H2 でD.P.−20℃とした。また、その時のヒ
ートパターンを図3に示した。プレめっき鋼板を10℃
/secで加熱し、800℃(T1 )で10秒間保持
し、470〜680℃(T2 )で溶融めっき浴へ4秒間
浸漬した。溶融めっき浴への侵入板温(T3 )は、溶融
めっき浴温+10℃とした。溶融めっき浴から引き上げ
た後の平均冷却温度は30℃/secとした。
れたプレめっき鋼板を用いて図4に示した縦型溶融めっ
き装置を用いて溶融めっき実験を行った。この時に、溶
融めっき浴に浸漬する前の鋼板加熱雰囲気は、N2 −5
0%H2 でD.P.−20℃とした。また、その時のヒ
ートパターンを図3に示した。プレめっき鋼板を10℃
/secで加熱し、800℃(T1 )で10秒間保持
し、470〜680℃(T2 )で溶融めっき浴へ4秒間
浸漬した。溶融めっき浴への侵入板温(T3 )は、溶融
めっき浴温+10℃とした。溶融めっき浴から引き上げ
た後の平均冷却温度は30℃/secとした。
【0027】溶融めっき浴中のAl濃度は、0.18wt
%(浴温470℃)、4.6wt%(浴温450℃)、4
8wt%(浴温640℃)、55wt%(浴温650℃)、
72wt%(浴温660℃)および84wt%(浴温680
℃)の6水準とした。なお、めっき目付量は、片面あた
り70g/m2 とした。
%(浴温470℃)、4.6wt%(浴温450℃)、4
8wt%(浴温640℃)、55wt%(浴温650℃)、
72wt%(浴温660℃)および84wt%(浴温680
℃)の6水準とした。なお、めっき目付量は、片面あた
り70g/m2 とした。
【0028】得られた溶融亜鉛合金めっき鋼板について
前述の溶融めっき性(不めっき率)、めっき密着性およ
び以下に示す耐食性について評価した。耐食性得られた
めっき鋼板に、張り出し高さ6mmのエリクセン加工を
行って、次に示すサイクル腐食試験を行い、試験後のサ
ビの状態を目視により判定した。下記の工程を1サイク
ルとし、1日に3サイクル行い合計360サイクル行っ
た。 噴霧 5%NaCl 50℃ 2時間 乾燥 50℃ 2時間 湿潤 50℃ 相対湿度95%以上 2時間 放置(自然乾燥) 35℃ 2時間 評価は、以下の基準で行った。 A……白サビ発生のみで赤サビ発生なし B……赤サビ発生小 C……赤サビ発生中 D……赤サビ発生大 表2に評価結果を示す。
前述の溶融めっき性(不めっき率)、めっき密着性およ
び以下に示す耐食性について評価した。耐食性得られた
めっき鋼板に、張り出し高さ6mmのエリクセン加工を
行って、次に示すサイクル腐食試験を行い、試験後のサ
ビの状態を目視により判定した。下記の工程を1サイク
ルとし、1日に3サイクル行い合計360サイクル行っ
た。 噴霧 5%NaCl 50℃ 2時間 乾燥 50℃ 2時間 湿潤 50℃ 相対湿度95%以上 2時間 放置(自然乾燥) 35℃ 2時間 評価は、以下の基準で行った。 A……白サビ発生のみで赤サビ発生なし B……赤サビ発生小 C……赤サビ発生中 D……赤サビ発生大 表2に評価結果を示す。
【表2】
【0029】表1および表2に示す結果から、以下のこ
とがわかる。
とがわかる。
【0030】実施例1〜4、12、13および比較例1
〜7、15〜17の結果より、鋼板の下地前処理として
予め本発明の範囲内でFe−Pプレめっきを施すことに
よりその後の溶融めっき時に全く不めっきが生じず、ま
た、めっき密着性に優れ、耐食性に著しく優れた溶融亜
鉛または亜鉛合金めっきCr含有鋼板が得られる。しか
しながら、Fe−Pプレめっきの目付量が0.1g/m
2未満の場合には、完全に不めっきを防止することがで
きず、また、めっき密着性も悪く、耐食性も十分とはい
えないことがわかる。下地のFe−Pプレめっき目付量
が片面あたり10g/m2 を超えると、溶融めっき時の
不めっき防止に対する効果は、十分ではあるが、溶融め
っき時に生成する合金層厚みが大きくなる傾向にあり、
めっき密着性が低下する。したがって、加工部の耐食性
も悪くなることがわかる。一方、下地Fe−Pプレめっ
き層中のP濃度が1%を超えると、Fe−P電気めっき
時の均一電着性が低下し、溶融めっき時に不めっきが生
じ易くなり、まためっき密着性、耐食性が低下すること
がわかる。
〜7、15〜17の結果より、鋼板の下地前処理として
予め本発明の範囲内でFe−Pプレめっきを施すことに
よりその後の溶融めっき時に全く不めっきが生じず、ま
た、めっき密着性に優れ、耐食性に著しく優れた溶融亜
鉛または亜鉛合金めっきCr含有鋼板が得られる。しか
しながら、Fe−Pプレめっきの目付量が0.1g/m
2未満の場合には、完全に不めっきを防止することがで
きず、また、めっき密着性も悪く、耐食性も十分とはい
えないことがわかる。下地のFe−Pプレめっき目付量
が片面あたり10g/m2 を超えると、溶融めっき時の
不めっき防止に対する効果は、十分ではあるが、溶融め
っき時に生成する合金層厚みが大きくなる傾向にあり、
めっき密着性が低下する。したがって、加工部の耐食性
も悪くなることがわかる。一方、下地Fe−Pプレめっ
き層中のP濃度が1%を超えると、Fe−P電気めっき
時の均一電着性が低下し、溶融めっき時に不めっきが生
じ易くなり、まためっき密着性、耐食性が低下すること
がわかる。
【0031】下地めっきとして、Feプレめっきを施し
た場合には、その後に形成する溶融亜鉛または亜鉛合金
めっきの不めっきが完全に防止されず、めっき密着性も
十分とはいえない。したがって、得られた溶融亜鉛また
は亜鉛合金めっき鋼板の耐食性も不十分であり、建材を
始めとした外装材に用いられた場合には、亜鉛めっきの
特質である犠牲防食効果が不十分であり赤サビ発生が顕
著となり、外装材として用いることは難しいことがわか
る。
た場合には、その後に形成する溶融亜鉛または亜鉛合金
めっきの不めっきが完全に防止されず、めっき密着性も
十分とはいえない。したがって、得られた溶融亜鉛また
は亜鉛合金めっき鋼板の耐食性も不十分であり、建材を
始めとした外装材に用いられた場合には、亜鉛めっきの
特質である犠牲防食効果が不十分であり赤サビ発生が顕
著となり、外装材として用いることは難しいことがわか
る。
【0032】下地めっきとしてNiプレめっきを施した
場合には、その後に形成する溶融亜鉛めっき時に生じる
不めっきは完全に防止できるが、めっき密着性が下地F
e−Pプレめっきをした場合に比べて劣り、その結果、
得られるめっき鋼板の耐食性とりわけ加工部での耐食性
が著しく劣っていることがわかる。下地にNiプレめっ
きを施すと、溶融亜鉛合金層中にNiが残存し、Znめ
っき層と局部的にガルバノ腐食を起こして、亜鉛層の消
失速度が大きくなるためと考えられる。
場合には、その後に形成する溶融亜鉛めっき時に生じる
不めっきは完全に防止できるが、めっき密着性が下地F
e−Pプレめっきをした場合に比べて劣り、その結果、
得られるめっき鋼板の耐食性とりわけ加工部での耐食性
が著しく劣っていることがわかる。下地にNiプレめっ
きを施すと、溶融亜鉛合金層中にNiが残存し、Znめ
っき層と局部的にガルバノ腐食を起こして、亜鉛層の消
失速度が大きくなるためと考えられる。
【0033】下地にFe−Bプレめっきを施した場合に
は、その後に形成する溶融亜鉛めっき時に生じる不めっ
きは完全に防止できるが、めっき密着性が下地Fe−B
プレめっきを施した場合に比べて劣り、耐食性も不十分
である。このことは、めっき密着性は合金層厚みが大き
くなると低下することが一般的に知られており、下地に
Fe−Bプレめっきを施した場合には、Fe−Pの場合
に比べて溶融亜鉛めっき時に生成する亜鉛とFe−Bと
の合金層厚みが厚いためと考えられる。したがって、加
工部の耐食性は加工により亜鉛めっき層にクラックが導
入され易くなり、低下する。
は、その後に形成する溶融亜鉛めっき時に生じる不めっ
きは完全に防止できるが、めっき密着性が下地Fe−B
プレめっきを施した場合に比べて劣り、耐食性も不十分
である。このことは、めっき密着性は合金層厚みが大き
くなると低下することが一般的に知られており、下地に
Fe−Bプレめっきを施した場合には、Fe−Pの場合
に比べて溶融亜鉛めっき時に生成する亜鉛とFe−Bと
の合金層厚みが厚いためと考えられる。したがって、加
工部の耐食性は加工により亜鉛めっき層にクラックが導
入され易くなり、低下する。
【0034】実施例1〜11と比較例2、8〜14の比
較結果より、下地Fe−Pプレめっきを施して、その後
溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを行うと、素材として用
いる鋼板のCr含有量が種々異なっても溶融めっき時の
不めっきが完全に防止でき、なおかつめっき密着性と耐
食性に優れた溶融亜鉛または亜鉛合金めっきCr含有鋼
板が得られることがわかる。
較結果より、下地Fe−Pプレめっきを施して、その後
溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを行うと、素材として用
いる鋼板のCr含有量が種々異なっても溶融めっき時の
不めっきが完全に防止でき、なおかつめっき密着性と耐
食性に優れた溶融亜鉛または亜鉛合金めっきCr含有鋼
板が得られることがわかる。
【0035】実施例14、15、比較例18の結果より
溶融亜鉛めっき浴中のAl濃度が80wt%を超えると、
下地Fe−Pプレめっきを施しても、その後の溶融亜鉛
または亜鉛合金めっき後のめっき密着性が低下し、また
そのために得られるめっき鋼板の加工部の耐食性が低下
することがわかる。
溶融亜鉛めっき浴中のAl濃度が80wt%を超えると、
下地Fe−Pプレめっきを施しても、その後の溶融亜鉛
または亜鉛合金めっき後のめっき密着性が低下し、また
そのために得られるめっき鋼板の加工部の耐食性が低下
することがわかる。
【0036】
【発明の効果】上述の如く、本発明方法を用いることに
より従来難しいとされていたCr含有鋼板への溶融亜鉛
または亜鉛合金めっきが、特別な還元工程を行うことな
く、通常の工程で可能となり、めっき密着性と耐食性に
優れた溶融亜鉛または亜鉛合金めっきCr含有鋼板の製
造が容易となり、産業の発展に対して多大なる効果があ
る。
より従来難しいとされていたCr含有鋼板への溶融亜鉛
または亜鉛合金めっきが、特別な還元工程を行うことな
く、通常の工程で可能となり、めっき密着性と耐食性に
優れた溶融亜鉛または亜鉛合金めっきCr含有鋼板の製
造が容易となり、産業の発展に対して多大なる効果があ
る。
【図1】実施例および比較例の実験結果を示すグラフで
ある。
ある。
【図2】実施例および比較例の実験結果を示すグラフで
ある。
ある。
【図3】実施例および比較例の溶融めっきのヒートパタ
ーンを示すグラフである。
ーンを示すグラフである。
【図4】縦型溶融めっき装置を説明する模式図である。
【図5】供試材の溶融めっきのヒートパターンを示すグ
ラフである。
ラフである。
1 供試材 2 支持棒 3 ハウジング 4 雰囲気ガス 5 縦型めっき装置 9 赤外加熱炉 10 溶融めっき浴 13 ガス導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−38549(JP,A) 特開 昭63−235485(JP,A) 特開 昭61−147865(JP,A) 特開 平3−226550(JP,A) 特開 平4−99853(JP,A) 特開 平2−194156(JP,A) 特開 平2−194155(JP,A) 特開 昭57−70268(JP,A) 特開 昭63−312960(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 3重量%以上のクロムを含有する鋼板表
面に、リンの含有量が0.01〜1重量%であり、目付
量が片面当り0.1〜10g/m2 の鉄−リン被覆層を
形成し、該鉄−リン被覆層上にアルミニウムを0.05
〜80重量%含有する溶融亜鉛または亜鉛合金めっきを
行うことを特徴とする溶融亜鉛または亜鉛合金めっきク
ロム含有鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2406967A JP2724045B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 溶融亜鉛または亜鉛合金めっきクロム含有鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2406967A JP2724045B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 溶融亜鉛または亜鉛合金めっきクロム含有鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04224686A JPH04224686A (ja) | 1992-08-13 |
| JP2724045B2 true JP2724045B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=18516585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2406967A Expired - Fee Related JP2724045B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 溶融亜鉛または亜鉛合金めっきクロム含有鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2724045B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20240247348A1 (en) * | 2021-05-17 | 2024-07-25 | Jfe Steel Corporation | Stock cold-rolled steel sheet with fe-based coating film, method for producing stock cold-rolled steel sheet with fe-based coating film, method for producing cold-rolled steel sheet with fe-based coating film, method for producing hot-dipped galvanized steel sheet, and method for producing alloyed hot-dipped galvanized steel sheet |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61147865A (ja) * | 1984-12-18 | 1986-07-05 | Nisshin Steel Co Ltd | 溶融アルミめつき鋼板およびその製造法 |
| JPS63235485A (ja) * | 1987-03-23 | 1988-09-30 | Nippon Steel Corp | 溶融めつき鋼板の製造方法 |
| JPH0645853B2 (ja) * | 1988-07-26 | 1994-06-15 | 住友金属工業株式会社 | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP2406967A patent/JP2724045B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04224686A (ja) | 1992-08-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN112639153A (zh) | 耐蚀性和加工性优异的热浸镀钢板及其制造方法 | |
| US5494706A (en) | Method for producing zinc coated steel sheet | |
| JP3718479B2 (ja) | 耐食性に優れる溶融Zn−Al−Cr合金めっき鋼材 | |
| JPH04214895A (ja) | めっき性と溶接性に優れた表面処理鋼板およびその製造方法 | |
| JP7453583B2 (ja) | Alめっきホットスタンプ鋼材 | |
| JPH0518903B2 (ja) | ||
| US6372296B2 (en) | High aluminum galvanized steel | |
| JP2561331B2 (ja) | 溶融ZnめっきCr含有鋼帯の製造方法 | |
| JP3382697B2 (ja) | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
| JPH0328359A (ja) | 溶融アルミニウムめっきクロム含有鋼板の製造方法 | |
| KR101143180B1 (ko) | 용융 아연합금 도금욕, 용융 아연합금 도금강재 및 그 제조방법 | |
| KR20120041619A (ko) | 도금성 및 밀착성이 우수한 용융아연 도금강판 및 그 제조방법 | |
| JP2724045B2 (ja) | 溶融亜鉛または亜鉛合金めっきクロム含有鋼板の製造方法 | |
| JP3135818B2 (ja) | 亜鉛−錫合金めっき鋼板の製造法 | |
| JPH11140587A (ja) | めっき密着性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 | |
| KR970000190B1 (ko) | 아연도금강판의 제조방법 | |
| EP0571636A1 (en) | Method of manufacturing molten zinc plated steel plates having few unplated portions | |
| JPS63312960A (ja) | 加工性の良い溶融亜鉛合金めっき鋼板の製造法 | |
| JPH05148604A (ja) | 溶融亜鉛系めつき鋼板の製造方法 | |
| JPH0711409A (ja) | 亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
| JP2982653B2 (ja) | 高耐食性Al−Zn合金溶融めっき鋼板とその製造方法 | |
| JPS59159994A (ja) | 化成処理性にすぐれた表面処理鋼板 | |
| KR20150073033A (ko) | 도금품질이 우수한 Zn-Al-Mg계 합금 도금 열연강재 및 그 제조방법 | |
| JPH11158595A (ja) | 外観性と密着性に優れた難めっき鋼板の連続溶融めっき方法 | |
| JPH05156416A (ja) | Si含有鋼板の溶融亜鉛めっき方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971028 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071128 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128 Year of fee payment: 13 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |